JP2009293636A - ラチェット式油圧テンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ラチェット式油圧テンショナにおいて、エンジン始動時のプランジャのバタツキを防止すること。
【解決手段】第1のプランジャ12内の油室18に油圧によって作動する作動体20を挿入する。油室18に油圧が加わらないときには、第2のプランジャ28は、作動体20側のスプリング29の付勢力により第1のプランジャ12に押し付けられた第1の姿勢Aとされる。油室18に油圧が加わると、第2のプランジャ28は、第1の姿勢Aから、当該油圧の力によりスプリング29の付勢力に抗して作動筒27内に押し込まれて第2の姿勢Bとされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用エンジンのタイミングチェーンに適正な張力を付与するために用いられるラチェット式油圧テンショナに関する。
周知のように、エンジンのクランクシャフト側スプロケットと吸気側および排気側で対をなすカムシャフト側スプロケットとの間で回転を伝達するタイミングチェーンの走行時に生じる振動を抑止し、かつ、適正な張力を維持するために、テンショナが広く採用されている。
このテンショナは、ハウジングから突出するプランジャがエンジン本体側に揺動自在に軸支されてチェーンスリッパの揺動端近傍の背面を押圧することにより、チェーンスリッパのシュー面がチェーンの弛み側に摺動接触して張力を付加する構成とされている。
近時、ラチェット係止機構とチェックボール機構とを備えたラチェット式油圧テンショナが種々提案されている。
この種のラチェット式油圧テンショナの典型的な例としては、特許文献1および2にて提案されているものを挙げることができる。
特許文献1で提案されたラチェット式油圧テンショナは、油圧源から油を圧送して供給する油供給口側からチェックボール機構に至る油供給路に、ハウジングの外部へ過剰供給油を放出する過剰供給油用吐出路を連通させることによって、プランジャ内への過剰供給を抑制して、ヒュー音と称する騒音を低減するよう構成されている。
他方、特許文献2で提案されたラチェット式油圧テンショナは、油圧源から圧送される油を段階的に滞留させてチェックボール機構に供給する2つの油溜まり部をハウジングに凹設し、これら油溜まり部の相互間に連通する油量調節絞り孔を当該油溜まり部を仕切る隔壁に穿設することによって、油圧源から油が過剰供給された場合のプランジャの異常な飛び出しを防止するよう構成されている。
上記特許文献1および2に記載の技術の基礎となっているラチェット式油圧テンショナの構造について、図6を用いて説明する。
図6を参照して、基本的なラチェット式油圧テンショナ100は、プランジャ101をハウジング102に対して摺動自在に設け、プランジャ101をリターンスプリング103によって突出方向に付勢している。また、プランジャ101の内部に設けた油室104とハウジング102との間にはチェックボール機構105を設けている。
スプロケット間に巻き掛けたタイミングチェーンに緩みが発生すると、チェックボール機構105を構成するチェックボール106およびボールシート107間に間隙ができるため、油の流動が許容され、図外の油圧ポンプで発生した油圧が油路を介して油室104内に作用し、油圧およびリターンスプリング103の付勢力によりプランジャ101が前進し、チェーンスリッパを押圧する。
プランジャ101が逆向きに移動しようとする場合には、チェックボール106がボールシート107に密着するため、油室104内の油は移動することがない。
また、上記ラチェット式油圧テンショナ100は、プランジャ101の周面にラック108が形成され、ラック108に対してハウジング102に軸支されるとともにスプリング109にてプランジャ101の突出方向とは逆方向に付勢されたラチェット110が噛合されている。それゆえ、エンジン始動直後やアイドリング時などにおいて、油室104内の油圧が適正な値に達していないときには、プランジャ101のラック108に噛み合うラチェット110がプランジャ101の戻りを段階的に防止するようにしている。この結果、プランジャ101の後退を阻止し、タイミングチェーンの緊張力を維持できる。
特開2003−206999号公報 特開2003−278859号公報
ところで、図6に示した従来のラチェット式油圧テンショナ100では、以下の問題点が指摘されている。
テンショナ100内部の油室104に溜まった油は、エンジンが停止している間に、ハウジング102とプランジャ101との間に生じる隙間より漏れ出てしまう。そのため。長時間放置後のエンジン始動時の油室104は、油層111と空気層112との2層状態になる。この状態でエンジンを始動すると、空気層112によってプランジャ101がバタツキを起こし、プランジャ101とチェーンスリッパとの間での打音が発生する場合がある。
図7は上記テンショナ100の空気層112によるバタツキによって異音が発生する振動波形の例を示す。この図により、テンショナ100に供給される油圧が上昇するまでの間、およびエンジンの油通路内で空気がテンショナ100に入り込んだときに、バタツキが発生していることがわかる。
ラチェット式油圧テンショナ100には、上述したように、リターンスプリング103が挿入されているが、回転変動、すなわちトルク変動は、このリターンスプリング103の付勢力のみでは抑えきれない。
リターンスプリング103の付勢力を強くすることでプランジャ101のバタツキを防止することが考えられるが、通常運転時にタイミングチェーンの張力が高くなってしまい、タイミングチェーンの耐久性を確保できない。したがって、この手法を採用することはできない。
本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもので、長時間放置後のエンジン始動時のプランジャのバタツキを防止し得るラチェット式油圧テンショナの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかるラチェット式油圧テンショナは、エンジンのクランクシャフト側スプロケットと吸気側および排気側で対をなすカムシャフト側スプロケットとの間で回転を伝達するタイミングチェーンに適正な張力を付与するために用いられるラチェット式油圧テンショナであって、ハウジングに形成された収容孔に対して前後方向に往復移動自在に嵌め込まれた第1のプランジャと、第1のプランジャが走行するタイミングチェーンに向けてハウジングから突出するように第1のプランジャを前進方向に付勢する第1の付勢手段と、油供給口から圧送された油を第1のプランジャ内部に設けられた油室へ流入させてその逆流を阻止するチェックボール機構と、チェックボール機構の前方において油室内に挿入され、油圧によって作動する作動体とを備えており、前記作動体は、後端部が前記収容孔の底部に固定されるとともに前端部が前記油室内に臨む作動筒と、作動筒内に前後方向に往復移動自在に嵌め込められた第2のプランジャと、前記油室に油圧が加わらないときには第2のプランジャを前記第1のプランジャを押圧する第1の姿勢とし、前記油室に油圧が加わったときには第2のプランジャを作動筒内に押し込んだ第2の姿勢とするための切替手段とを含む。
上記ラチェット式油圧テンショナにおいて、前記切替手段は、前記作動筒と前記第2のプランジャとの間で形成される空間内に配置され、前記第1のプランジャを押圧するように前記第2のプランジャを前進方向に付勢する第2の付勢手段と、前記作動筒の後端部周縁において前記収容孔と前記チェックボール機構とを仕切るフランジに開けられ、前記収容孔と前記チェックボール機構とを連通させるスリットとをさらに含み、前記油室に油圧が加わらないときには第2の付勢手段の付勢力により前記第2のプランジャを前記第1の姿勢とし、前記油室に油圧が加わったときには当該油圧の力により第2の付勢手段の付勢力に抗して前記第2のプランジャを前記第2の姿勢とする。
第1のプランジャ内の油室に油圧によって作動する作動体が挿入されている。そのため、油室に油圧が加わらないときには、第2のプランジャは、第2の付勢手段の付勢力により第1のプランジャに押し付けられた第1の姿勢とされる。これにより、第1のプランジャは、第1のプランジャ側の第1の付勢手段と作動体側の第2の付勢手段との両者の付勢力によってタイミングチェーンを押すことになる。その結果、長時間放置後のエンジン始動時のタイミングチェーンのバタツキが抑えられる。そして、油室に油圧が加わると、第2のプランジャは、第1の姿勢から、当該油圧の力により第2の付勢手段の付勢力に抗して作動筒内に押し込まれた第2の姿勢に切り替わる。これにより、第1のプランジャは、油圧と第1のプランジャ側の第1の付勢手段の付勢力とによってタイミングチェーンを押すことになる。
本発明によると、長時間放置後のエンジン始動時のプランジャのバタツキを防止しすることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナTの取り付け状態を示す図である。
図1においては、エンジンルーム内のクランクシャフトに取付けた駆動側スプロケット1とカムシャフトに取付けた吸気側および排気側で対をなす被駆動側スプロケット2,3との間にタイミングチェーン4が矢印方向に走行するように巻き掛けられている。
タイミングチェーン4の張り側は、チェーンガイド5によって案内されており、タイミングチェーン4の弛み側は、チェーンスリッパ6によって案内されている。
上記チェーンスリッパ6は、本実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナTによって押圧されており、タイミングチェーン4の張力を適正に保持するようにしている。
図2はラチェット式油圧テンショナTの断面図である。
図2を参照して、本実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナTは、ハウジング10に形成された収容孔11に対して前後方向に往復移動自在に嵌め込まれた第1のプランジャ12と、第1のプランジャ12が走行するタイミングチェーン4に向けてハウジング10から突出するように第1のプランジャ12を前進方向(図2において右側)に付勢するリターンスプリング13と、ハウジング10に揺動自在に支持されたラチェット14が第1のプランジャ12に刻設されたラック15に噛み合うラチェット係止機構16と、油供給口17から圧送された油を第1のプランジャ12内部に設けられた油室18へ流入させてその逆流を阻止するチェックボール機構19と、チェックボール機構19の前方において油室18内に挿入され、油圧によって作動する作動体20とを備えている。
第1のプランジャ12は、その内部が油室18として機能するように、後端が開口した有底円筒形状をなしている。第1のプランジャ12の外周の一側面には、その長手方向に沿ってラック15が設けられている。第1のプランジャ12内部の油室18の奥壁と作動体20の後端部との間には、作動体20の外周を取り囲むように、リターンスプリング13が介装されている。第1のプランジャ12は、リターンスプリング13の付勢力により第1のプランジャ12の前端面側に設けられたチェーンスリッパ6を押圧し、スプロケット1,2,3間に巻き掛けられたタイミングチェーン4に対し緊張力を付与する。
ラチェット14は、ハウジング10に設けられた軸21により揺動自在に軸支されるとともにカムスプリング22で第1のプランジャ12とは逆方向に付勢されている。これにより、ラチェット係止機構16では、ラチェット14に形成された爪を第1のプランジャ12の外周のラック15に係合させることによって、第1のプランジャ12の後退変位を阻止する。
チェックボール機構19は、油供給口17から延びる油路(図示せず。)の端部に圧入されたボールシート23と、ボールシート23に対して当接自在とされ、逆止弁として機能するチェックボール24と、チェックボール24を保持するリテーナ25と、チェックボール24をボールシート23に向けて付勢するスプリング26とから構成されており、油室18への油の流入を許容し逆に油室18からの油の逆流を阻止する。
図3は作動体20の構成を示しており、同図(a)は断面図、同図(b)は正面図である。
図3を参照して、作動体20は、作動筒27、第2のプランジャ28、および第1のプランジャ12を押圧するように第2のプランジャ28を前進方向(図3(a)において右側)に付勢するスプリング29を含む。
作動筒27は、後端部が閉塞され前端部が開口した有底円筒形状をなしており、後端部が収容孔11の底部に固定されるとともに前端部が油室18内に臨んでいる。作動筒27の後端部周縁には、収容孔11とチェックボール機構19とを仕切るフランジ30が形成されている。このフランジ30には、収容孔11とチェックボール機構19とを連通させるための4つのスリット31が90度間隔を以ってして開けられている。なお、スリット31の数および形状は、図示のものに限定されるものではなく、任意に設定可能である。
第2のプランジャ28は、作動筒27内に前後方向に往復移動自在に嵌め込まれている。具体的には、第2のプランジャ28の後端部周縁には、フランジが形成されており、このフランジの外周にOリング33を嵌め込んだ状態で作動筒27内に対して気密に挿入されている。
スプリング29は、作動筒27の底部と第2のプランジャ28のフランジとの間に介装されている。特に、上述したように、第2のプランジャ28が作動筒27に対して気密に嵌め込まれていることから、スプリング29の介装空間は空気室とされている。それゆえに、スプリング29は、合成樹脂等の伸縮性を有する素材で製作されたチューブ32内に嵌め込まれて作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内に配置されている。このチューブ32は、密封形状をなしており、作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内に生じる空気層を保つ。
上記構成において、第1のプランジャ12内部の油室18に油圧によって作動する作動体20が挿入されている。そのため、長時間放置後のエンジン始動時のように油室18に油圧が加わらないときには、第2のプランジャ28は、作動体20側のスプリング29の付勢力により第1のプランジャ12に押し付けられた第1の姿勢A(図2において実線で示す姿勢)とされる。これにより、第1のプランジャ12は、リターンスプリング13と作動体20側のスプリング29との両者の付勢力によってタイミングチェーン4を押すことになる。その結果、長時間放置後のエンジン始動時のタイミングチェーン4のバタツキが抑えられる。
そして、エンジン始動後、スプロケット1〜3間に巻き掛けたタイミングチェーン4に緩みが発生すると、チェックボール24とボールシート23との間に間隙ができて油の流動が許容される。図外の油圧ポンプで発生した油圧が油供給口17からスリット31(図3(b)参照)を通じて油室18内に作用し、油室18に油圧が加わると、第2のプランジャ28は、第1の姿勢Aから、当該油圧の力によりスプリング29の付勢力に抗して作動筒27内に押し込まれて第2の姿勢B(図2において2点鎖線で示す姿勢)に切り替わる。これにより、第1のプランジャ12は、油圧とリターンスプリング13の付勢力とによってタイミングチェーン4を押すことになる。
また、スプリング29は、伸縮性を有するチューブ32内に嵌め込まれているので、チューブ32がスプリング29と一体となって収縮する。そのため、作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内に常時空気がある状態となる。その結果、作動筒27と第2のプランジャ28との気密性はシビアに要求されなくて済み、作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内に油が流入してもその油を当該空間内の空気圧で油室18内に戻すことができる。
以上の説明から明らかな通り、テンショナTの油室18に油圧により作動する作動体20を挿入することで、長時間放置後のエンジン始動時のタイミングチェーン4のバタツキによる異音の発生を防ぐとともに、リターンスプリング13を通常運転時にテンショナTの張力が必要以上に上がらないものにすることができる。そのため、タイミングチェーン4の耐久性を確保するこことが可能となる。
[第2の実施の形態]
図4は本発明の第2の実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナTの断面図である。また、図5は作動体20の構成を示しており、同図(a)は断面図、同図(b)は正面図である。
これらの図を参照して、本実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナTの特徴は、油室18に油圧が加わり、第2のプランジャ28の姿勢が第1の姿勢Aから第2の姿勢Bに切り替わるときに、作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内の空気を第2のプランジャ28の押し込み量に応じてテンショナT外に流出させるようにした点にある。
具体的には、ハウジング10側において、一端が外部に開口し他端が収容孔11に開口した空気路51を設け、作動筒27側において、一端が底壁に開口し底部からフランジ30に引き回されて他端が収容孔11に開口した空気路52を設け、ハウジング10側の空気路51の他端開口と作動筒27側の空気路52の他端開口とが連通接続するように構成されている。
上記構成において、油室18に油圧が加わると、第2のプランジャ28は、第1のプランジャ12を押圧する第1の姿勢Aから、当該油圧の力によりスプリング29の付勢力に抗して作動筒27内に押し込まれて第2の姿勢Bに切り替わることにより、第1のプランジャ12は、油圧とリターンスプリング13の付勢力によってタイミングチェーン4を押すことになる。このとき、作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内では、第2のプランジャ28の押し込み量に応じた量の空気が空気路51,52を介してテンショナT外に流出するので、第2のプランジャ28に位置変動が生じてもこれに追従することができる。
その他の構成および作用・効果は、第1の実施の形態と同様である。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、第1の実施の形態においては、Oリング33を介して第2のプランジャ28を作動筒27内に気密に嵌め込んだ例について記載した。しかし、上述したように、第1の実施の形態においては、スプリング29は、伸縮性を有するチューブ32内に嵌め込まれた状態で作動筒27と第2のプランジャ28との間で形成される空間内に配置され、当該空間内に常時空気がある状態となるようにしているので、作動筒27と第2のプランジャ28との気密性はシビアに要求されなくて済む。それゆえ、Oリング33を介さずに作動筒27に対して第2のプランジャ28を直接気密に嵌め込んでもかまわない。
その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナの取り付け状態を示す図である。 ラチェット式油圧テンショナTの断面図である。 作動体の構成を示しており、(a)は断面図、(b)は正面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるラチェット式油圧テンショナの断面図である。 作動体の構成を示しており、(a)は断面図、(b)は正面図である。 従来のラチェット式油圧テンショナの断面図である。 ラチェット式油圧テンショナの空気層によるバタツキによって異音が発生する振動波形の例を示す図である。
符号の説明
1〜3 スプロケット
4 タイミングチェーン
T ラチェット式油圧テンショナ
10 ハウジング
11 収容孔
12 第1のプランジャ
13 リターンスプリング
14 ラチェット
15 ラック
16 ラチェット係止機構
17 油供給口
18 油室
19 チェックボール機構
20 作動体
27 作動筒
28 第2のプランジャ
29 スプリング
30 フランジ
31 スリット

Claims (2)

  1. エンジンのクランクシャフト側スプロケットと吸気側および排気側で対をなすカムシャフト側スプロケットとの間で回転を伝達するタイミングチェーンに適正な張力を付与するために用いられるラチェット式油圧テンショナであって、
    ハウジングに形成された収容孔に対して前後方向に往復移動自在に嵌め込まれた第1のプランジャと、
    第1のプランジャが走行するタイミングチェーンに向けてハウジングから突出するように第1のプランジャを前進方向に付勢する第1の付勢手段と、
    油供給口から圧送された油を第1のプランジャ内部に設けられた油室へ流入させてその逆流を阻止するチェックボール機構と、
    チェックボール機構の前方において油室内に挿入され、油圧によって作動する作動体とを備えており、
    前記作動体は、
    後端部が前記収容孔の底部に固定されるとともに前端部が前記油室内に臨む作動筒と、
    作動筒内に前後方向に往復移動自在に嵌め込められた第2のプランジャと、
    前記油室に油圧が加わらないときには第2のプランジャを前記第1のプランジャを押圧する第1の姿勢とし、前記油室に油圧が加わったときには第2のプランジャを作動筒内に押し込んだ第2の姿勢とするための切替手段とを含むことを特徴とするラチェット式油圧テンショナ。
  2. 請求項1に記載のラチェット式油圧テンショナにおいて、
    前記切替手段は、
    前記作動筒と前記第2のプランジャとの間で形成される空間内に配置され、前記第1のプランジャを押圧するように前記第2のプランジャを前進方向に付勢する第2の付勢手段と、
    前記作動筒の後端部周縁において前記収容孔と前記チェックボール機構とを仕切るフランジに開けられ、前記収容孔と前記チェックボール機構とを連通させるスリットとをさらに含み、
    前記油室に油圧が加わらないときには第2の付勢手段の付勢力により前記第2のプランジャを前記第1の姿勢とし、前記油室に油圧が加わったときには当該油圧の力により第2の付勢手段の付勢力に抗して前記第2のプランジャを前記第2の姿勢とすることを特徴とするラチェット式油圧テンショナ。
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