JP2004247593A - Semiconductor device, and manufacturing method thereof - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulating Gate Bi−polar Transistor)及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulating Gate Bi−polar Transistor)に関する技術は著しく進歩し、過去十数年の間に、例えばIGBTのオン電圧の低減化やスイッチング速度の高速化は著しく進んだ。これによって、現在では、例えば耐圧が600V系のIGBTにおいて、電流のフォールタイムが100ns、電流密度が150A/cm2、オン電圧が1.8V以下の製品が開発されており、さらなるオン電圧の低減化及びスイッチング速度の高速化が要求されている。一方で、スイッチング速度の高速化に伴って、スイッチングの際に生じる誘起ノイズの低減も求められている。
【0003】
図9は、従来の縦型IGBTを示す縦断面図である。ここに示されたIGBTは、p+型基板(ドレイン層)31とn−型高抵抗層33との間にn型バッファ層32を形成したパンチスルー構造を有する。
【0004】
このIGBTの構造について詳細に説明する。
p+型基板(ドレイン層)31上に、n型バッファ層32及びn−型高抵抗層33が順次エピタキシャル成長法により形成されている。このn型バッファ層32は、p+型基板(ドレイン層)31からn−型高抵抗層33へのキャリアの注入効率を下げてスイッチング素子の高速化を図るためのものである。このn−型高抵抗層33の表面にはp型ベース層34が形成されている。このp型ベース層34の表面の一部は、ソース電極39とのオーミック接触を可能とするべく高濃度領域とされている。また、このp型ベース層34の表面の一部には、上記高濃度領域と一部重なった状態でn+型ソース領域35が形成されている。これらp型ベース層34及びn+型ソース領域35の表面に接してソース電極39が形成されている。n+型ソース領域35の表面から内部へ向けてn−型高抵抗層33に達するトレンチ36が形成されている。このトレンチ36の底面及び周壁にはゲート絶縁膜37が形成されており、このゲート絶縁膜37を介してトレンチ36の内部にはゲート電極38が埋め込み形成されている。一方、p+型基板31の下面にはドレイン電極40が形成されている。
【0005】
上述したIGBTは、例えばエピタキシャル基板(エピタキシャルウェハ)を用いて製造される。しかし、エピタキシャル基板は、製造コストが高く付くため、その結果IGBTの製造コストも高く付いてしまう。
【0006】
また、上のIGBTでは、n−型高抵抗層33におけるキャリア・ライフタイムを短くするため、ウエハプロセスの終了後に全域に電子線を照射している。これにより、確かに、n−型高抵抗層33中のキャリア濃度は低下し、スイッチング速度は高速化される。
【0007】
しかし、n−型高抵抗層33のキャリア濃度が低下すると、通電時におけるn−型高抵抗層33の電圧降下が大きくなる問題が生じる。即ち、オン電圧が高くなる問題が生じる。
【0008】
仮に、上述したキャリア・ライフタイム制御を行わなければn−型高抵抗層33のキャリア濃度の低下は抑制されオン電圧を低できるが、スイッチング速度(ターンオフ時間)は極端に遅くなる。
【0009】
このように、オン電圧とターンオフ時間とはトレードオフの関係にあり、また、キャリア・ライフタイム制御によるオン電圧−ターンオフ時間のトレードオフ特性は良くないため、上述のIGBTの構造では素子特性の向上に限界があった。
【0010】
図10は、従来の別の縦型IGBTを示す縦断面図である。
このIGBTは、上で述べたIGBTの特性を改善したものである。
【0011】
より詳しくは、このIGBTは、図10から分かるように、パンチスルー型を有し、低ドーズ量により形成された、つまり低注入量のp+型ドレイン層41を備えている。この低ドーズ量によるp+型ドレイン層41はノンパンチスルー型のIGBTで広く用いられているものである。この低注入量によるp+型ドレイン層41を用いることでn−型高抵抗層43へのキャリアの注入効率を抑えることができる。これにより上述のしたトレードオフ特性の悪いキャリア・ライフタイム制御を行うことなくスイッチング速度の高速化を図ることができる。なお、このIGBTは、このn−型高抵抗層43とp+型ドレイン層41との間に形成したn型バッファ層42によって特に耐圧を維持するものであるので、n−型高抵抗層43の厚さを薄くできる特徴を有する。
【0012】
ところで、上述したように、p+型ドレイン層における不純物の注入量は少なくされているが、p+型ドレイン層41の表面はドレイン電極50とオーミック接触可能な程度に不純物濃度を上げる必要がある。よって、p+型ドレイン層41の形成に当たっては、p+型ドレイン層41の厚みを極端に薄くすると共に、p+型ドレイン層41における不純物の拡散深さを非常に浅いものにする必要がある。なお、このIGBTの総厚は、n型バッファ層42と、耐圧に応じた厚さを有するn−型高抵抗層43(p型ベース層44を含む)との厚み、及びソース電極39、ドレイン電極40の厚みに、薄いp+型ドレイン層41の厚みを足した薄い厚さとなる。例えば、600V系の素子の場合、このIGBTの総厚は60.0μm程度と薄い構造を有する。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−274484号公報
【特許文献2】
米国特許第5466951号明細書
【特許文献3】
米国特許第5506153号明細書
【非特許文献1】
T.Matsudai他3名 “Advanced 60μm Thin 600V Punch−Through IGBT Concept for Extremely Low Forward Voltage and Low Turn−Off Loss” Thursday, June 7, Proceedings of 2001 International Symposium on Power Semiconductor Devices & ICs(ISPSD’01), p441−444
【非特許文献2】
T.matsudai他2名 “New 600V Trech Gate Punch−Through IGBT Concept with Very Thin Wafer and Low Efficiency p−emitter, having an On−state Voltage Drop lower than Diodes” April 3−7, 2000, International Power Electronics Conference(IPEC−TOKYO 2000), P292−296
【非特許文献3】
T.Laska他4名“The Field Stop IGBT(FS IGBT) − A New Power Device Concept with a Great Improvement Potential”May 22−25, 2000, The 12th International Symposium on Power Semiconductor Devices & ICs(ISPSD’2000), P355−358
【非特許文献4】
J.G.Bauer他5名“6.5kV−Modules using IGBTs with Field Stop Technology” JUNE 4−7, 2001 Proceedings of 13th International Symposium on Power Semiconductor Dvieces & ICs(ISPSD’01), P121−124
【非特許文献5】
Katsumi Nakamura他5名“Advanced Wide Cell Pitch CSTBTs Having Light Punch−Through (LPT) Structures”Proceedings of 14th International Symposium on Power Semiconductor Devices & ICs 2002, P277−280
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、p+型ドレイン層41の厚さは非常に薄いため、製造プロセス中に、何らかの原因で、p+型ドレイン層41中に欠損が生じる可能性が高い。例えば、製造工程中に空気中のダストがp+型ドレイン層41に付着したことが原因となって物理的に欠損が生じることがある。また、p+型ドレイン層41の表面にアルミニウムによるドレイン電極50を形成する際にアルミスパイクが生成され、このアルミスパイクによってp+型ドレイン層41が部分的に欠損することがある。このようにp+型ドレイン層41に欠損が生じると、このp+型ドレイン層41の欠損部分を介してドレイン電極50とn型バッファ層42とが電気的に接続した状態、いわゆるアノードショート状態が生じ、素子不良となる。
【0015】
以上に述べたところをまとめると以下のようになる。
図9に示すような厚いp+型基板31を用いたIGBTでは、トレードオフ特性の悪いキャリア・ライフタイム制御が必須となるため、素子特性の向上には限界があった。
【0016】
また、図10に示すような薄いp+型ドレイン層41とn−型高抵抗層43との間にn型バッファ層42を形成し、このn型バッファ層42で耐圧を維持するIGBTでは、IGBTの製造工程中に、薄いp+型ドレイン層42に欠損が生じる恐れが高かった。薄いp+型ドレイン層42に欠損が生じた場合、この欠損部分を介してnバッファ層42とドレイン電極50とが電気的に接続するアノードショート状態が発生し、素子不良となることを防ぐのは困難であった。
【0017】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アノードショート状態の発生を阻止した半導体装置及びその製造方法を、オン電圧特性及びスイッチング特性に優れたものとして提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の半導体装置は、第2導電型ドレイン層と、前記第2導電型ドレイン層上に形成された第1導電型バッファ層と、前記第1導電型バッファ層上に形成され、前記第1導電型バッファ層よりも不純物濃度の低い第1導電型高抵抗層と、前記第1導電型高抵抗層の表面領域に形成された第2導電型ベース層と、前記第2導電型ベース層の表面領域に形成された第1導電型ソース層と、前記第1導電型ソース層の表面から前記第2導電型ベース層を貫通して前記第1導電型高抵抗層に達するトレンチの底面及び周壁に形成された絶縁膜と、前記トレンチの内部に前記絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面に形成されたソース電極と、前記第2導電型ドレイン層の表面に形成されたドレイン電極と、を備え、前記第1導電型バッファ層の不純物濃度は、前記第2導電型ドレイン層側における表面近傍において相対的に低濃度であるものとして構成される。
【0019】
本発明の第2の半導体装置は、第2導電型ドレイン層と、前記第2導電型ドレイン層上に形成された第1導電型バッファ層と、前記第1導電型バッファ層上に形成され、前記第1導電型バッファ層よりも不純物濃度の低い第1導電型高抵抗層と、前記第1導電型高抵抗層の表面領域に形成された第2導電型ベース層と、前記第2導電型ベース層の表面領域に形成された第1導電型ソース層と、前記第1導電型ソース層、前記第2導電型ベース層、前記第1導電型高抵抗層の表面に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の表面に形成されたゲート電極と、前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面に形成されたソース電極と、前記第2導電型ドレイン層の表面に形成されたドレイン電極と、を備え、前記第1導電型バッファ層の不純物濃度は、前記第2導電型ドレイン層側における表面近傍において相対的に低濃度であるものとして構成される。
【0020】
本発明の第1の半導体装置の製造方法は、第1導電型基板の表面領域に第2導電型ベース層を形成し、前記第2導電型ベース層の表面領域に第1導電型ソース層を形成し、前記第1導電型ソース層の表面から前記1導電型基板に達するトレンチを形成した後、前記トレンチの内壁に絶縁膜を形成し、前記トレンチの内部にゲート電極を形成し、前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面にソース電極を形成し、前記第1導電型基板の裏面から第1導電型不純物を1MeV以上の加速エネルギーで打ち込んで、前記第1導電型基板の裏側方向における表面近傍の不純物濃度が相対的に低濃度の第1導電型バッファ層を形成し、前記第1導電型バッファ層に第2導電型不純物を打ち込んで第2導電型ドレイン層を形成し、前記第2導電型ドレイン層の表面にドレイン電極を形成するものとして構成される。
【0021】
本発明の第2の半導体装置の製造方法は、第1導電型基板上に、前記第1導電型基板の不純物濃度よりも不純物濃度の低い第1導電型高抵抗層をエピタキシャル成長させ、前記第1導電型高抵抗層の表面領域に第2導電型ベース層を形成し、前記第2導電型ベース層の表面領域に第1導電型ソース層を形成し、前記第1導電型ソース層の表面から前記1導電型基板に達するトレンチを形成した後、前記トレンチの内壁に絶縁膜を形成し、前記トレンチの内部にゲート電極を形成し、前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面にソース電極を形成し、前記第1導電型基板の裏面から第2導電型不純物を打ち込んで第2導電型ドレイン層を形成するとともに、前記第1導電型基板の前記第2導電型ドレイン層側における表面近傍の不純物濃度を相対的に下げ、前記第2導電型ドレイン層の表面にドレイン電極を形成するものとして構成される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態としての縦型IGBTを示す縦断面図である。
【0023】
この縦型IGBTは、薄いp+ドレイン層1を備え、製造プロセス中にこの薄いp+ドレイン層1に欠損が生じ、薄いp+ドレイン層1の欠損部分を貫通してn型バッファ層2とドレイン電極3とが接触しても、オーミック接触を形成しない程度に、n型バッファ層2のドレイン電極3側における表面近傍の不純物濃度が低くされていることを大きな特徴の一つとして有する。
【0024】
以下、この縦型IGBTについて詳しく述べる。
まず、この縦型IGBTの構造について説明する。
この縦型IGBTは、p+型ドレイン層1とn−型高抵抗層4との間にn型バッファ層2を形成したパンチスルー構造を有している。より詳しくは以下の通りである。
【0025】
図1に示すように、不純物の注入量の少ない薄いp+型ドレイン層1が形成されている。このp+型ドレイン層1上にはn型バッファ層2が形成されており、このn型バッファ層2上にはn−型エピタキシャル層(高抵抗層)4が形成されている。このn−型高抵抗層4上にはp型ベース層5が形成されており、このp型ベース層5の表面の一部は、ソース電極7とのオーミック接触を可能とするべく高濃度領域とされている。また、このp型ベース層5の表面領域には、上述のp+型高濃度領域と一部重なった状態でn+型ソース領域6が形成されている。これらp+型高濃度領域とn+型ソース領域6の表面に接してソース電極7が形成されている。このn+型ソース領域6の表面から内部に向けて高抵抗層4に達するトレンチ8が形成されている。このトレンチ8の底面及び側壁にはゲート絶縁膜9が形成されており、このゲート絶縁膜9を介してトレンチ8の内部にはゲート電極10が形成されている。一方、p+ドレイン層1の下面に接してドレイン電極3が形成されている。このドレイン電極3の材料にはアルミニウム(Al)が用いられている。但し、ドレイン電極3の材料として、その他の金属、例えばクロム(Cr)、銀(Ag)、金(Au)等を用いてもよい。
【0026】
次に、この縦型IGBTの動作について説明する。
まず、ターンオンモードについて説明する。
ドレイン電極3を正、ソース電極7を負とする電圧を印加した状態で、ゲート電極10に、ある閾値以上の正の電圧を印加すると、トレンチ8周りのp型ベース層5に反転層(チャネル)が形成される。このチャネルを経由して、n+型ソース領域6からn−型高抵抗層4に電子が注入される。このn−型高抵抗層4に注入された電子により、n型バッファ層2の電位がp+型ドレイン層1に対して低下し、p+型ドレイン層1からn型バッファ層2を通過して高抵抗層4に正孔が注入される。このようにしてn−型高抵抗層4に注入された電子と正孔とが、n−型高抵抗層4に電気的な中性条件を満たすように蓄積して、n−型高抵抗層4に伝導度変調を起こさせる。即ち、n−型高抵抗層4の抵抗は極めて小さくり、オン状態になる。このオン状態でp+型ドレイン層1から注入された正孔は、p型ベース層5を通過して、ソース電極7からの電子と結合し、これにより電流が流れる。
【0027】
次に、ターンオフモードについて説明する。
オン状態において、ゲート電極10の正の電圧を下げると、トレンチ8周りに形成されたチャネルが消滅し、n+型ソース領域6からn−型高抵抗層4への電子の注入が止まる。このため、n型バッファ層2の電位が上昇し、p+型ドレイン層1からn−型高抵抗層4に注入されていた正孔も減じる。このn−型高抵抗層4中に蓄積されたキャリア(電子、ホール)は、n−型高抵抗層4の中で対となって消滅する。あるいは、n−型高抵抗層4中の電子はp+型ドレイン層1からドレイン電極3へ流出し、n−型高抵抗層4中の正孔はベース層5を通過してソース電極7からの電子と結合消滅する。n−型高抵抗層4の中の蓄積キャリアが全て消滅すると、n−型高抵抗層4の抵抗は極めて高くなり、オフ状態となる。
【0028】
図2は、上述の縦型IGBTを構成する各層における厚さと、各層における不純物濃度との関係を示すグラフである。
【0029】
以下、図2を参照しながら、n型バッファ層2及びp+型ドレイン層1の不純物濃度及び層厚について説明する。
まず、n型バッファ層2の不純物濃度について説明する。
図2中の斜線で示すように、n型バッファ層2のドレイン電極3側における表面近傍の不純物濃度は例えば1.0×1015cm−3以下となっている。この不純物濃度は、後に詳述するように、n型バッファ層2とドレイン電極3(図1参照)とが接触してもオーミック接触を形成しない程度に十分に低いものである。別の言い方をすれば、この不純物濃度は、製造工程中にアルミスパイク等によりp+型ドレイン層1に欠損部が生じた場合に、ドレイン電極3とn型バッファ層2とが接触してもアノードショート状態とならない程度に十分に低い値である。このようにn型バッファ層2のドレイン電極3側の不純物濃度を低くすることによって、n型バッファ層2とドレイン電極3とがオーミック接触を形成することを防いだ理由について簡単に述べれば以下の通りである。
【0030】
一般に、接触抵抗は、例えば、シリコンと接触する金属の種類、シリコンにドープされた不純物の型(p型、n型)、シリコンの表面の状態など、種々の条件によって変わってくる。この内、接触抵抗を変えるのに特に有効な手段は、半導体表面(シリコンの表面)の不純物濃度を変えてシリコンの表面の状態を変える方法であると本発明者は把握した。このような認識に基づき、本発明者は、上述のようにn型バッファ層2のp+ドレイン層1側における不純物濃度を十分に低いものとしたのである。
【0031】
次に、n型バッファ層2の層厚について説明する。
n型バッファ層2の低不純物濃度領域部の厚さは、製造工程中にアルミスパイクの入る深さを考慮して、0.5μm以上が望ましく、より好ましくは図2に示すように、1.0μm以上である。また、このn型バッファ層2の全体の厚さは、図2に示すように、例えば15.0μmであるが、この厚さに限定されるものではない。
【0032】
ここで、n型バッファ層2の低不純物濃度領域に用いて好適な不純物濃度を、ドレイン電極3として用いる金属材料別に説明する。
【0033】
図3は、不純物半導体と、クロム(Cr)・銀(Ag)・金(Au)及びアルミニウム(Al)との接触抵抗を示す表である。
【0034】
図3に示すように、n型の不純物半導体に対して金属としてAlを用いた場合、不純物濃度が1×1019cm−3の辺りから接触性が悪くなり、不純物濃度5×1018cm−3で非オーミックとなる。従って、図1のn型バッファ層2とドレイン電極3とのアノードショート状態を阻止する観点から言えば、n型バッファ層2の低不純物濃度領域の不純物濃度は、1.0×1019cm−3以下が望ましく、5.0×1018cm−3以下が好適であるといえる。図1のn型バッファ層2の低不純物濃度領域の不純物濃度は、図2に示すように1.0×1015cm−3となっているため、n型バッファ層2とドレイン層3とのアノードショート状態を阻止できるといえる。
【0035】
次に、図3に示すように、金属としてCr、AgあるいはAuをn型不純物半導体に用いた場合は、不純物濃度7.0×1017cm−3以下で非オーミックとなる。従って、n型バッファ層2の低不純物濃度領域の不純物濃度は、接触性が悪くなる1.0×1018cm−3以下が好ましく、非オーミックとなる7.0×1017cm−3以下が最適である。
【0036】
一方、図3に示すように、導電型がp型の不純物半導体においては、金属としてCr、AgあるいはAuを用いた場合、不純物濃度1.5×1016cm−3以下で非オーミックとなる。従って、バッファ層(n型バッファ層2参照)としてp型の不純物半導体層を用いた場合は、このバッファ層の低不純物濃度領域の不純物濃度は、接触性が悪くなる9.0×1016cm−3以下が好ましく、非オーミックとなる1.5×1016cm−3以下が最適であるといえる。
【0037】
次に、p+型ドレイン層1の不純物濃度について説明する。
p+型ドレイン層1(図1参照)の不純物濃度は、n−型の高抵抗層4へのホールの注入効率を抑えるため、望ましくは1×1019cm−3以下、より好ましくは5×1018cm−3以下である。従って、図2に示すp+型ドレイン層1の不純物濃度2×1018cm−3は好ましい値であるといる。また、p+型ドレイン層1の不純物総量も、n−型の高抵抗層4へのホールの注入効率を抑えるため、5×1014cm−2以下と少なくすることが望ましい。
【0038】
このようにp+型ドレイン層1の不純物濃度を低く及び不純物総量を少なくすることにより、n−型の高抵抗層4へのホールの注入効率を抑えて、スイッチング速度を高速化することができる。即ち、n−型高抵抗層4のライフタイムを短くすることなくスイッチング速度を高速化できる。
【0039】
また、このようにn−型高抵抗層4のライフタイムを短くする必要がないので、n−型高抵抗層4において高いキャリア濃度を得ることができる。即ち、低オン電圧を得ることができる。例えば、電圧降下を例えば1.2V以下と、従来の縦型IGBTよりも0.5V程度低くした好適なオン電圧特性を得ることができる。
【0040】
次に、p+型ドレイン層1の層厚について説明する。
図2に示すように、p+型ドレイン層1の層厚は、上に述べた理由で不純物総量を少なくするべく、例えば0.3μmと薄くされている。このようにp+型ドレイン層1の層厚が薄くても本実施の形態によれば従来技術のところで述べたアノードショート状態を生じさせない。
【0041】
即ち、上にも述べたように、p+型ドレイン層1は薄く形成されているため、製造プロセス中にp+型ドレイン層1に欠損が生じる場合がある。具体的には、例えば空気中のダストがp+型ドレイン層1に付着したことが原因となって物理的に欠損の生じる場合や、製造工程中に生成されたアルミスパイクによってp+型ドレイン層1に欠損が生じる場合がある。p+型ドレイン層1に欠損が生じると、この欠損部分を貫通して、ドレイン電極3とn型バッファ層2とが接触することが避けられない。しかし、n型バッファ層2のp+型ドレイン層1側の不純物濃度は、上述したように、n型バッファ層2とドレイン電極3とが接触してもオーミック接触を形成しない程度に低くしてある。よって、p+型ドレイン層1が欠損してドレイン電極3とn型バッファ層2とが接触しても、アノードショート状態にはならず、素子の不良の発生を阻止することができる。
【0042】
以上のようなアノード状態の発生を阻止した構造を有する縦型IGBTにおいて、n型バッファ層2の厚さ方向における不純物濃度分布を変えることによって、スイッチング速度を高速化したりオン電圧の低減化したりする等、目的によった素子特性を実現することができる。
【0043】
例えば、縦型IGBTの特性として特にスイッチング速度の高速化が要求される場合は、図2に示すように、例えばn型バッファ層2のほぼ中心部の不純物濃度を、例えば5×1016cm−3以上とし、より好ましくは1×1017cm−3以上とするのがよい。この不純物濃度は、n型バッファ層2が十分な厚みを有することから、耐圧維持の観点からも十分な値である。
【0044】
また、この縦型IGBTの特性として特にオン電圧の低減化が要求される場合は、例えばn型バッファ層2のほぼ中心部の不純物濃度を、例えば5×1016cm−3以下とするのがよい。
【0045】
以上、本発明をトレンチ型の縦型IGBTに適用した例について説明したが、本発明は、例えば、図4に示すプレーナ型の縦型IGBTについても当然に適用することができる。このプレーナ型の縦型IGBTの構造について簡単に説明しておく。
【0046】
即ち、薄いp+型ドレイン層21上にn型バッファ層22が形成されており、このn型バッファ層22上にはn−型エピタキシャル層(高抵抗層)24が形成されている。このn−型高抵抗層24の表面領域にはp型ベース層25が形成されており、このp型ベース層25の表面領域にはn+型ソース領域26が形成されている。これらp+型ベース層25とn+型ソース領域26の表面に接してソース電極27が形成されている。p+型ベース層25、n+型ソース領域26及びn−型エピタキシャル層(高抵抗層)24上にはゲート絶縁膜29を介してゲート電極10が形成されている。一方、p+ドレイン層21の下面に接してドレイン電極23が形成されている。このような構成において、n型バッファ層22のドレイン電極23側における表面近傍の不純物濃度は、前述したトレンチ型の縦型IGBTについての説明から分かるように低い不純物濃度とされている。即ち、薄いp+型ドレイン層21が欠損してドレイン電極23とn型バッファ層22が接触してもオーミック接触を形成しない程度にn型バッファ層22のドレイン電極23側における表面近傍の濃度を低くしてある。これにより、プレーナ型の縦型IGBTにおいても、前述したトレンチ型の縦型IGBTと同様に、薄いp+型ドレイン層21が欠損してアノードショート状態が発生することを防ぐことができる。
【0047】
次に、図1に示す縦型IGBTの製造方法を説明する。より詳しくは、この縦型IGBTの製造方法を、通常のウエハ(Rawウエハ)、つまりエピタキシャルウエハでないウエハを用いて製造する方法と、エピタキシャルウエハを用いて製造する方法とに分けて、それぞれ説明する。
【0048】
まず、通常のウエハを用いてIGBTを製造する方法について説明する。
図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)は、通常のウエハを用いて縦型IGBTを製造する工程を示す製造工程断面図である。
【0049】
以下、通常のウエハを用いて縦型IGBTを製造する工程について説明する。
まず、図5(a)に示すように、n−型のウエハ(n−型基板)4aを用意する。
【0050】
次に、図5(b)に示すように、周知の方法によって、n−型ウエハ4aの表面にカソード領域を形成する。即ち、n−型ウエハ4aの表面領域に、ホウ素等の不純物を打ち込んで熱処理してp型ベース層5を形成し、次いで、p型ベース層5の表面領域に選択的にリン等の不純物を打ち込んで熱処理してn+型ソース層6を形成する。次いで、p型ベース層5及びn+型ソース6上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジストパターン(図示せず)を形成する。このフォトレジストパターンを用いてn+型ソース層6の表面からn−型ウエハ4aに達するトレンチ8を形成する。フォトレジストパターンを除去した後、全面に絶縁性材料であるシリコン酸化膜を形成し、エッチバックして、トレンチ8の底面及び側壁にゲート絶縁膜9を形成する。次に、全面に導電性材料である銅等の金属を全面に形成し、平坦化処理して、トレンチ8内にゲート電極10を形成する。この後、導電性材料であるアルミニウム等の金属を全面に形成し、エッチバックして、n+型ソース層6及びp型ベース層5の表面にソース電極7を形成する。なお、n−型ウエハ4aは、IGBTのn−型ドリフト層となる。
【0051】
次に、図5(c)に示すように、n−型ウエハ4aの裏面を化学機械研磨等を用いて研磨し、所定の厚さまで薄くしてn−型ウエハ(n−型ドリフト層)4bとする。具体的には、耐圧600VのIGBTの場合、n−型ドリフト層の厚さはおよそ60〜80μmが適しているので、n−型ドリフト層の厚さが60〜80μmとなるようにn−型ウエハ4aの裏面を研磨して薄くする。なお、n−型ドリフト層の厚さが60〜80μmであるIGBTの総厚は、従来のIGBTに比べて、十分に薄い。
【0052】
次に、図6(a)に示すように、ウエハ4bの裏面からリン(不純物)を例えば1MeVで高加速イオン注入し、素子の裏面から十分に内側にまで不純物を打ち込む。これにより不純物濃度のピークが素子の裏面から十分奥に形成されたn型バッファ層2’が形成される(図2参照)。即ち、中程度の加速エネルギー240keVで不純物を打ち込むと不純物濃度のピークは素子の裏面から0.3μm内側の浅い部分に形成されるのに対し、上述のような1MeVの高加速エネルギーで不純物を打ち込むと、素子の裏面から1.0〜1.1μm内側の深い部分に不純物のピークが形成される。これにより、図2に示すように、ドレイン層側の不純物濃度を低くしたn型バッファ層を形成することができる。
【0053】
次に、図6(b)に示すように、n型バッファ層2’の裏面からボロンを通常の速度でイオン注入して、p+型ドレイン層1’を形成する。
【0054】
次に、レーザーアニール、フラッシュアニール、シンター、熱拡散等の熱処理を行って、図6(b)に示すn型バッファ層2’及びp+型ドレイン層1’をそれぞれ図6(c)に示すようにnバッファ層2及びp+型ドレイン層1とする。この後、p+ドレイン層1の表面にドレイン電極3を形成して縦型IGBTのアノード側を完成させる。
【0055】
上述した縦型IGBTの製造工程では図6(b)に示すn型バッファ層2’とp+型ドレイン層1’の熱処理工程を同時に行ったが、n型バッファ層2’とp+型ドレイン層1’の熱処理工程をそれぞれ別個に行っても良い。即ち、まず、図6(a)に示すようにリンをn−型ウエハ4bに高加速イオン注入した後に1度目の熱処理工程をし、次に、図6(b)に示すように、ボロンをn型バッファ層2’にイオン注入した後に2度目の熱処理工程を行うようにしてもよい。これによれば、n型バッファ層2’は2回の熱処理工程を経ることとなるので、n型バッファ層2’に打ち込まれたリンは十分に拡散されることとなる。
【0056】
また、上述した縦型IGBTの製造工程では、n型バッファ層2及びp+型ドレイン層1の形成(図6(c)参照)前にソース電極7を形成(図5(b)参照)したが、n型バッファ層2及びp+型ドレイン層1の形成後にソース電極7を形成してもよい。
【0057】
次に、エピタキシャルウエハを用いて縦型IGBTを製造する方法について説明する。
図7(a)〜(c)及び図8(a)〜(c)は、エピタキシャルウエハを用いて縦型IGBTを製造する工程を示す製造工程断面図である。
【0058】
以下、エピタキシャルウエハを用いて縦型IGBTを製造する工程について説明する。
まず、図7(a)に示すように、n型ウエハ(n型基板)2aを用意する。このn型ウエハ2aの一部が最終的にn型バッファ層となる。このn型ウエハ2aに、エピタキシャル成長により、n−型高抵抗層(n−型エピタキシャル層)4を形成する。このn−型高抵抗層4の一部が、最終的にn−型ドリフト層となる。
【0059】
次に、図7(b)に示すように、n−型高抵抗層4の表面にカソード領域を形成する。即ち、p型ベース層5、n+型ソース層6、ゲート絶縁膜9、ゲート電極10、ソース電極7を、上述した方法(図5(b)参照)等を用いて形成する。
【0060】
次に、図7(c)に示すように、n型ウエハ(n型基板)2aの裏面を研磨して、所定の厚さまで薄くしてn型バッファ層2とする。600V系のIGBTの場合、n型ドリフト層の厚みが、例えば60.0〜80.0μmが好ましいので、素子の総厚もこれとほぼ同じ60.0〜80.0μmとなるように、上述のn型ウエハ2aを研磨して薄くする。
【0061】
次に、図8(a)に示すように、n型バッファ層2の裏面からp型不純物を非常に低不純物総量でイオン注入し、n型バッファ層2の裏面に近い部分のn型不純物濃度を実質的に下げる。
【0062】
次に、図8(b)に示すように、通常の条件でボロンをイオン注入することにより、p+型ドレイン層1’を形成すると同時に、n型バッファ層2のp+型ドレイン層3’側における表面近傍の不純物濃度を低くする(図2参照)。
【0063】
次に、レーザーアニール、フラッシュアニール、シンター、熱拡散等の熱処理を行って、図8(b)に示すp+型ドレイン層1’を、図8(c)に示すようにp+型ドレイン層1とする。この後、図8(c)に示すように、p+型ドレイン層1の裏面にドレイン電極3を形成してこの縦型IGBTのアノード側を完成させる。なお、上述した通常のウエハを用いた縦型IGBTの製造方法と同様、n型バッファ層2及びp+型ドレイン層1を形成した後にソース電極7を形成してもよい。
【0064】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の適用の範囲は上述した内容に限定されることはなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変形を加えて実施できる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、第1導電型バッファ層の第2導電型ドレイン層側における表面近傍の不純物濃度を低くしたので、この第2導電型ドレイン層に欠損が生じてドレイン電極と第1導電型のバッファ層とが接触してもアノードショート状態とならない。従って、好適なスイッチング特性及びターンオフ特性を有する半導体素子を、アノードショート状態の発生を阻止しつつ実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての縦型IGBT(トレンチ型)の縦断面図を示す。
【図2】図1の縦型IGBTを構成する各層の層厚と各層における不純物濃度との関係を示すグラフである。
【図3】不純物半導体に対するAlとCr・Ag・Auの接触抵抗を示す表である。
【図4】本発明の実施の形態としての縦型IGBT(プレーナ型)の縦断面図を示す。
【図5】通常のウエハを用いて縦型IGBT(トレンチ型)を製造する工程の途中までを示す製造工程断面図である。
【図6】図5に続いて、縦型IGBT(トレンチ型)を製造する工程を示す製造工程断面図である。
【図7】エピタキシャルウエハを用いて縦型IGBT(トレンチ型)を製造する工程の途中までを示す製造工程断面図である。
【図8】図7に続いて、縦型IGBT(トレンチ型)を製造する工程を示す製造工程断面図である。
【図9】従来の縦型IGBT(トレンチ型)の縦断面図を示す。
【図10】従来の別の縦型IGBT(トレンチ型)の縦断面図を示す。
【符号の説明】
1 p+型ドレイン層(第2導電型ドレイン層)
2 n型バッファ層(第1導電型バッファ層)
2a n型基板
3 ドレイン電極
4 n−型エピタキシャル層(第1導電型高抵抗層)
4a n−型基板
4b n−型基板(n−型ドリフト層)
5 p型ベース層(第2導電型ベース層)
6 n+型ソース層(第1導電型ソース層)
7 ソース電極
8 トレンチ
9 ゲート絶縁膜(絶縁膜)
10 ゲート電極[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a semiconductor device and a method for manufacturing the same, and for example, relates to an insulated gate bipolar transistor (IGBT) and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the technology relating to an insulated gate bipolar transistor (IGBT: Insulating Gate Bi-polar Transistor) has been remarkably advanced, and for example, in the past ten years, for example, the reduction of the ON voltage of the IGBT and the increase of the switching speed have been remarkably advanced. As a result, at present, for example, in a IGBT with a withstand voltage of 600 V, the current fall time is 100 ns and the current density is 150 A / cm. 2 Products with an on-voltage of 1.8 V or less have been developed, and further reduction in on-voltage and higher switching speed are required. On the other hand, with an increase in switching speed, reduction of induced noise generated at the time of switching is also required.
[0003]
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a conventional vertical IGBT. The IGBT shown here is p + Substrate (drain layer) 31 and n − It has a punch-through structure in which an n-
[0004]
The structure of the IGBT will be described in detail.
p + An n-
[0005]
The above-described IGBT is manufactured using, for example, an epitaxial substrate (epitaxial wafer). However, the manufacturing cost of the epitaxial substrate is high, and as a result, the manufacturing cost of the IGBT is also high.
[0006]
In the above IGBT, n − In order to shorten the carrier lifetime in the mold high-
[0007]
But n − When the carrier concentration of the high-
[0008]
If the carrier lifetime control described above is not performed, n − Although the decrease in the carrier concentration of the high-
[0009]
As described above, the on-voltage and the turn-off time are in a trade-off relationship, and the trade-off characteristics of the on-voltage and the turn-off time by the carrier lifetime control are not good. Had limitations.
[0010]
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing another conventional vertical IGBT.
This IGBT is obtained by improving the characteristics of the IGBT described above.
[0011]
More specifically, as can be seen from FIG. 10, this IGBT has a punch-through type and is formed at a low dose, that is, a p-pump having a low implantation amount. + It has a
[0012]
By the way, as described above, p + Although the amount of impurity implantation into the drain region is reduced, + It is necessary to increase the impurity concentration on the surface of the
[0013]
[Patent Document 1]
JP-A-11-274484
[Patent Document 2]
U.S. Pat. No. 5,466,951
[Patent Document 3]
US Pat. No. 5,506,153
[Non-patent document 1]
T. Matsudai and three others "Advanced 60μm Thin 600V Punch-Through IGBT Concept for Extremely Low Forward Voltage and Low Turn-Off Loss" Thursday, June 7, Proceedings of 2001 International Symposium on Power Semiconductor Devices & ICs (ISPSD'01), p441- 444
[Non-patent document 2]
T. matsudai two others "New 600V Trech Gate Punch-Through IGBT Concept with Very Thin Wafer and Low Efficiency p-emitter, having an On-state Voltage Drop lower than Diodes" April 3-7, 2000, International Power Electronics Conference (IPEC- TOKYO 2000), P292-296
[Non-Patent Document 3]
T. Laska and four others "The Field Stop IGBT (FS IGBT) - A New Power Device Concept with a Great Improvement Potential" May 22-25, 2000, The 12th International Symposium on Power Semiconductor Devices & ICs (ISPSD'2000), P355- 358
[Non-patent document 4]
J. G. FIG. Bauer et al., "6.5 kV-Modules using IGBTs with Field Stop Technology" JUNE 4-7, 2001 Proceedings of 13th International Symposium on Power & Dictionary.
[Non-Patent Document 5]
Katsumi Nakamura and 5 others "Advanced Wide Cell Pitch CSTBTs Having Light Punch-Through (LPT) Structures" Proceedings of-2nd International Symposium & Symbols 80th International Symposium & Symbols
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
However, p + Since the thickness of the
[0015]
The above points are summarized as follows.
Thick p as shown in FIG. + In the IGBT using the
[0016]
Also, as shown in FIG. +
[0017]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a semiconductor device in which the occurrence of an anode short-circuit state is prevented, and a method for manufacturing the same, having excellent on-voltage characteristics and switching characteristics. It is in.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
A first semiconductor device of the present invention is formed on a second conductivity type drain layer, a first conductivity type buffer layer formed on the second conductivity type drain layer, and on the first conductivity type buffer layer, A first conductivity type high resistance layer having a lower impurity concentration than the first conductivity type buffer layer; a second conductivity type base layer formed in a surface region of the first conductivity type high resistance layer; A first conductivity type source layer formed in a surface region of the base layer; and a trench extending from the surface of the first conductivity type source layer to the first conductivity type high resistance layer through the second conductivity type base layer. An insulating film formed on a bottom surface and a peripheral wall; a gate electrode formed inside the trench via the insulating film; and a surface formed on the second conductive type base layer and the first conductive type source layer. A source electrode and a surface on the surface of the second conductivity type drain layer; Includes a drain electrode, the impurity concentration of the first conductivity type buffer layer is configured as a relatively low density near the surface of the second conductivity type drain layer side.
[0019]
A second semiconductor device of the present invention is formed on a second conductivity type drain layer, a first conductivity type buffer layer formed on the second conductivity type drain layer, and on the first conductivity type buffer layer, A first conductivity type high resistance layer having an impurity concentration lower than that of the first conductivity type buffer layer; a second conductivity type base layer formed in a surface region of the first conductivity type high resistance layer; A first conductivity type source layer formed in a surface region of the base layer, an insulating film formed on the surface of the first conductivity type source layer, the second conductivity type base layer, and the first conductivity type high resistance layer; A gate electrode formed on a surface of the insulating film; a source electrode formed on a surface of the second conductive type base layer and the first conductive type source layer; and a gate electrode formed on a surface of the second conductive type drain layer. And a drain electrode that is provided, and the first conductivity type buffer layer Things density is configured as a relatively low density near the surface of the second conductivity type drain layer side.
[0020]
According to a first method of manufacturing a semiconductor device of the present invention, a second conductivity type base layer is formed in a surface region of a first conductivity type substrate, and a first conductivity type source layer is formed in a surface region of the second conductivity type base layer. Forming a trench reaching the first conductivity type substrate from the surface of the first conductivity type source layer, forming an insulating film on an inner wall of the trench, forming a gate electrode inside the trench, A source electrode is formed on the surface of the two-conductivity-type base layer and the surface of the first-conductivity-type source layer. Forming a first conductivity type buffer layer having a relatively low impurity concentration in the vicinity of the surface in the back side direction of the mold substrate, and implanting a second conductivity type impurity into the first conductivity type buffer layer to form a second conductivity type drain layer; Forming the second Configured as forming a drain electrode on the surface of the conductive type drain layer.
[0021]
In a second method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention, the first conductivity type high-resistance layer having an impurity concentration lower than the impurity concentration of the first conductivity type substrate is epitaxially grown on the first conductivity type substrate; Forming a second conductivity type base layer in a surface region of the conductivity type high resistance layer; forming a first conductivity type source layer in a surface region of the second conductivity type base layer; After forming a trench reaching the one conductivity type substrate, an insulating film is formed on an inner wall of the trench, a gate electrode is formed inside the trench, and the second conductivity type base layer and the first conductivity type source layer are formed. Forming a source electrode on the surface of the first conductive type substrate, implanting a second conductive type impurity from the back surface of the first conductive type substrate to form a second conductive type drain layer, and forming the second conductive type drain layer on the first conductive type substrate. Near the surface on the layer side Lowering relatively impurity concentration, formed as forming a drain electrode on a surface of the second conductivity type drain layer.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a vertical IGBT as an embodiment of the present invention.
[0023]
This vertical IGBT has a thin p + With a
[0024]
Hereinafter, this vertical IGBT will be described in detail.
First, the structure of the vertical IGBT will be described.
This vertical IGBT has p +
[0025]
As shown in FIG. 1, a thin p + A
[0026]
Next, the operation of the vertical IGBT will be described.
First, the turn-on mode will be described.
When a positive voltage equal to or higher than a certain threshold is applied to the
[0027]
Next, the turn-off mode will be described.
In the ON state, when the positive voltage of the
[0028]
FIG. 2 is a graph showing the relationship between the thickness of each layer constituting the above-described vertical IGBT and the impurity concentration of each layer.
[0029]
Hereinafter, with reference to FIG. + The impurity concentration and the layer thickness of the
First, the impurity concentration of the n-
2, the impurity concentration near the surface of the n-
[0030]
In general, the contact resistance varies depending on various conditions such as, for example, the type of metal in contact with silicon, the type of impurities doped into silicon (p-type and n-type), and the state of the silicon surface. The present inventor has found that a particularly effective means for changing the contact resistance is a method for changing the impurity concentration on the semiconductor surface (silicon surface) to change the state of the silicon surface. Based on such recognition, the present inventor has proposed that the p-type + The impurity concentration on the side of the
[0031]
Next, the layer thickness of the n-
The thickness of the low impurity concentration region portion of the n-
[0032]
Here, an impurity concentration suitable for the low impurity concentration region of the n-
[0033]
FIG. 3 is a table showing the contact resistance between the impurity semiconductor and chromium (Cr), silver (Ag), gold (Au), and aluminum (Al).
[0034]
As shown in FIG. 3, when Al is used as a metal for an n-type impurity semiconductor, the impurity concentration is 1 × 10 19 cm -3 From the vicinity, the contact property deteriorates and the impurity concentration becomes 5 × 10 18 cm -3 Becomes non-ohmic. Therefore, from the viewpoint of preventing the anode short-circuit state between the n-
[0035]
Next, as shown in FIG. 3, when Cr, Ag, or Au is used as the metal for the n-type impurity semiconductor, the impurity concentration is 7.0 × 10 17 cm -3 Non-ohmic below. Therefore, the impurity concentration of the low impurity concentration region of the n-
[0036]
On the other hand, as shown in FIG. 3, in a p-type impurity semiconductor, when Cr, Ag, or Au is used as a metal, the impurity concentration is 1.5 × 10 5 16 cm -3 Non-ohmic below. Therefore, when a p-type impurity semiconductor layer is used as the buffer layer (see the n-type buffer layer 2), the impurity concentration of the low impurity concentration region of the buffer layer is reduced to 9.0 × 10, which deteriorates the contact property. 16 cm -3 The following is preferable, and 1.5 × 10 becomes non-ohmic. 16 cm -3 The following can be said to be optimal.
[0037]
Then, p + The impurity concentration of the
p + The impurity concentration of the type drain layer 1 (see FIG. 1) is n − In order to suppress the efficiency of hole injection into the
[0038]
Thus p + By lowering the impurity concentration and reducing the total amount of impurities in the
[0039]
In addition, n − Since it is not necessary to shorten the lifetime of the high-resistance type − A high carrier concentration can be obtained in the
[0040]
Then, p + The layer thickness of the
As shown in FIG. + The layer thickness of the
[0041]
That is, as mentioned above, p + Since the
[0042]
In a vertical IGBT having a structure in which the above-described anode state is prevented from being generated, the switching speed is increased and the on-voltage is reduced by changing the impurity concentration distribution in the thickness direction of the n-
[0043]
For example, when the switching speed is required to be particularly high as a characteristic of the vertical IGBT, as shown in FIG. 2, for example, the impurity concentration in the substantially central portion of the n-
[0044]
In the case where a reduction in on-voltage is particularly required as a characteristic of the vertical IGBT, for example, the impurity concentration in the substantially central portion of the n-
[0045]
As described above, the example in which the present invention is applied to the trench type vertical IGBT is described. However, the present invention can be naturally applied to, for example, a planar type vertical IGBT shown in FIG. The structure of this planar type vertical IGBT will be briefly described.
[0046]
That is, thin p + An n-
[0047]
Next, a method of manufacturing the vertical IGBT shown in FIG. 1 will be described. More specifically, the method of manufacturing the vertical IGBT will be described separately for a method of manufacturing using a normal wafer (Raw wafer), that is, a wafer that is not an epitaxial wafer, and a method of manufacturing using an epitaxial wafer. .
[0048]
First, a method of manufacturing an IGBT using a normal wafer will be described.
FIGS. 5A to 5C and FIGS. 6A to 6C are cross-sectional views illustrating a process of manufacturing a vertical IGBT using a normal wafer.
[0049]
Hereinafter, a process of manufacturing a vertical IGBT using a normal wafer will be described.
First, as shown in FIG. − Mold wafer (n − (A mold substrate) 4a is prepared.
[0050]
Next, as shown in FIG. 5 (b), n − A cathode region is formed on the surface of the
[0051]
Next, as shown in FIG. − The back surface of the
[0052]
Next, as shown in FIG. 6A, phosphorus (impurity) is ion-implanted at a high acceleration of, for example, 1 MeV from the back surface of the
[0053]
Next, as shown in FIG. 6B, boron is ion-implanted from the back surface of the n-type buffer layer 2 'at a normal speed, and + Form a drain layer 1 '.
[0054]
Next, heat treatment such as laser annealing, flash annealing, sintering, and thermal diffusion is performed to form the n-
[0055]
In the manufacturing process of the above-described vertical IGBT, the n-
[0056]
In the above-described vertical IGBT manufacturing process, the n-
[0057]
Next, a method of manufacturing a vertical IGBT using an epitaxial wafer will be described.
FIGS. 7A to 7C and FIGS. 8A to 8C are cross-sectional views illustrating a process of manufacturing a vertical IGBT using an epitaxial wafer.
[0058]
Hereinafter, a process of manufacturing a vertical IGBT using an epitaxial wafer will be described.
First, as shown in FIG. 7A, an n-type wafer (n-type substrate) 2a is prepared. A part of the n-
[0059]
Next, as shown in FIG. − A cathode region is formed on the surface of the mold high-
[0060]
Next, as shown in FIG. 7C, the back surface of the n-type wafer (n-type substrate) 2a is polished and thinned to a predetermined thickness to form the n-
[0061]
Next, as shown in FIG. 8A, p-type impurities are ion-implanted from the back surface of the n-
[0062]
Next, as shown in FIG. 8B, boron is ion-implanted under normal conditions to + Formation of the n-
[0063]
Next, heat treatment such as laser annealing, flash annealing, sintering, and thermal diffusion is performed to obtain a p shown in FIG. + As shown in FIG. 8C, the p-
[0064]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the scope of application of the present invention is not limited to the contents described above, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
[0065]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the impurity concentration in the vicinity of the surface of the first conductivity type buffer layer on the side of the second conductivity type drain layer is reduced, a defect occurs in the second conductivity type drain layer, and the drain electrode and the first conductivity type are removed. Anode short-circuit does not occur even if the buffer layer makes contact with the buffer layer. Therefore, a semiconductor element having suitable switching characteristics and turn-off characteristics can be realized while preventing the occurrence of the anode short-circuit state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical sectional view of a vertical IGBT (trench type) as an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing a relationship between a layer thickness of each layer and an impurity concentration in each layer constituting the vertical IGBT of FIG.
FIG. 3 is a table showing contact resistances of Al and Cr.Ag.Au with respect to an impurity semiconductor.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a vertical IGBT (planar type) as an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a manufacturing process cross-sectional view showing a part of the process of manufacturing a vertical IGBT (trench type) using a normal wafer.
FIG. 6 is a manufacturing step sectional view showing a step of manufacturing the vertical IGBT (trench type), following FIG. 5;
FIG. 7 is a manufacturing process cross-sectional view showing a part of the process of manufacturing a vertical IGBT (trench type) using an epitaxial wafer.
FIG. 8 is a manufacturing step sectional view showing a step of manufacturing the vertical IGBT (trench type), following FIG. 7;
FIG. 9 is a longitudinal sectional view of a conventional vertical IGBT (trench type).
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of another conventional vertical IGBT (trench type).
[Explanation of symbols]
1 p + Drain layer (second conductivity type drain layer)
2 n-type buffer layer (first conductivity type buffer layer)
2a n-type substrate
3 Drain electrode
4 n − -Type epitaxial layer (first conductivity type high resistance layer)
4an − Mold substrate
4b n − Mold substrate (n − Type drift layer)
5 p-type base layer (second conductivity type base layer)
6 n + Type source layer (first conductivity type source layer)
7 Source electrode
8 trench
9 Gate insulating film (insulating film)
10 Gate electrode
Claims (12)
前記第2導電型ドレイン層上に形成された第1導電型バッファ層と、
前記第1導電型バッファ層上に形成され、前記第1導電型バッファ層よりも不純物濃度の低い第1導電型高抵抗層と、
前記第1導電型高抵抗層の表面領域に形成された第2導電型ベース層と、
前記第2導電型ベース層の表面領域に形成された第1導電型ソース層と、
前記第1導電型ソース層の表面から前記第2導電型ベース層を貫通して前記第1導電型高抵抗層に達するトレンチの底面及び周壁に形成された絶縁膜と、
前記トレンチの内部に前記絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面に形成されたソース電極と、
前記第2導電型ドレイン層の表面に形成されたドレイン電極と、を備え、
前記第1導電型バッファ層の不純物濃度は、前記第2導電型ドレイン層側における表面近傍において相対的に低濃度であることを特徴とする半導体装置。A second conductivity type drain layer;
A first conductivity type buffer layer formed on the second conductivity type drain layer;
A first conductivity type high resistance layer formed on the first conductivity type buffer layer and having a lower impurity concentration than the first conductivity type buffer layer;
A second conductivity type base layer formed in a surface region of the first conductivity type high resistance layer;
A first conductivity type source layer formed in a surface region of the second conductivity type base layer;
An insulating film formed on a bottom surface and a peripheral wall of the trench that penetrates through the second conductive type base layer from the surface of the first conductive type source layer and reaches the first conductive type high resistance layer;
A gate electrode formed inside the trench via the insulating film;
A source electrode formed on a surface of the second conductivity type base layer and the first conductivity type source layer;
A drain electrode formed on the surface of the second conductivity type drain layer,
The semiconductor device according to claim 1, wherein the impurity concentration of the first conductivity type buffer layer is relatively low near the surface on the second conductivity type drain layer side.
前記第2導電型ドレイン層上に形成された第1導電型バッファ層と、
前記第1導電型バッファ層上に形成され、前記第1導電型バッファ層よりも不純物濃度の低い第1導電型高抵抗層と、
前記第1導電型高抵抗層の表面領域に形成された第2導電型ベース層と、
前記第2導電型ベース層の表面領域に形成された第1導電型ソース層と、
前記第1導電型ソース層、前記第2導電型ベース層、前記第1導電型高抵抗層の表面に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜の表面に形成されたゲート電極と、
前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面に形成されたソース電極と、
前記第2導電型ドレイン層の表面に形成されたドレイン電極と、を備え、
前記第1導電型バッファ層の不純物濃度は、前記第2導電型ドレイン層側における表面近傍において相対的に低濃度であることを特徴とする半導体装置。A second conductivity type drain layer;
A first conductivity type buffer layer formed on the second conductivity type drain layer;
A first conductivity type high resistance layer formed on the first conductivity type buffer layer and having a lower impurity concentration than the first conductivity type buffer layer;
A second conductivity type base layer formed in a surface region of the first conductivity type high resistance layer;
A first conductivity type source layer formed in a surface region of the second conductivity type base layer;
An insulating film formed on a surface of the first conductive type source layer, the second conductive type base layer, and the first conductive type high resistance layer;
A gate electrode formed on the surface of the insulating film;
A source electrode formed on a surface of the second conductivity type base layer and the first conductivity type source layer;
A drain electrode formed on the surface of the second conductivity type drain layer,
The semiconductor device according to claim 1, wherein the impurity concentration of the first conductivity type buffer layer is relatively low near the surface on the second conductivity type drain layer side.
前記第1導電型バッファ層の表面近傍の不純物濃度は、1.0×1019cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。The first conductivity type buffer layer is an n-type buffer layer, the drain electrode is made of a metal mainly composed of aluminum,
4. The semiconductor device according to claim 1, wherein an impurity concentration near a surface of the first conductivity type buffer layer is 1.0 × 10 19 cm −3 or less. 5.
前記第1導電型バッファ層の表面近傍の不純物濃度は、5.0×1018cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。The first conductivity type buffer layer is an n-type buffer layer, the drain electrode is made of a metal mainly composed of aluminum,
4. The semiconductor device according to claim 1, wherein an impurity concentration near a surface of the first conductivity type buffer layer is 5.0 × 10 18 cm −3 or less. 5.
前記第1導電型バッファ層の表面近傍の不純物濃度は、1.0×1018cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。The first conductivity type buffer layer is an n-type buffer layer, and the drain electrode is made of a metal mainly containing at least one of chromium, silver, and gold;
4. The semiconductor device according to claim 1, wherein an impurity concentration near a surface of the first conductivity type buffer layer is 1.0 × 10 18 cm −3 or less. 5.
前記第1導電型バッファ層の表面近傍の不純物濃度は、7.0×1017cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。The first conductivity type buffer layer is an n-type buffer layer, and the drain electrode is made of a metal mainly containing at least one of chromium, silver, and gold;
4. The semiconductor device according to claim 1, wherein an impurity concentration near a surface of the first conductivity type buffer layer is 7.0 × 10 17 cm −3 or less. 5.
前記第1導電型バッファ層の表面近傍の不純物濃度は、9.0×1016cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。The first conductivity type buffer layer is a p-type buffer layer, and the drain electrode is made of a metal mainly containing at least one of chromium, silver, and gold;
4. The semiconductor device according to claim 1, wherein an impurity concentration in the vicinity of a surface of the first conductivity type buffer layer is 9.0 × 10 16 cm −3 or less. 5.
前記第1導電型バッファ層の表面近傍の不純物濃度は、1.5×1016cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。The first conductivity type buffer layer is a p-type buffer layer, and the drain electrode is made of a metal mainly containing at least one of chromium, silver, and gold;
4. The semiconductor device according to claim 1, wherein an impurity concentration near a surface of the first conductivity type buffer layer is 1.5 × 10 16 cm −3 or less. 5.
前記第2導電型ベース層の表面領域に第1導電型ソース層を形成し、
前記第1導電型ソース層の表面から前記1導電型基板に達するトレンチを形成した後、前記トレンチの内壁に絶縁膜を形成し、
前記トレンチの内部にゲート電極を形成し、
前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面にソース電極を形成し、
前記第1導電型基板の裏面から第1導電型不純物を1MeV以上の加速エネルギーで打ち込んで、前記第1導電型基板の裏側方向における表面近傍の不純物濃度が相対的に低濃度の第1導電型バッファ層を形成し、
前記第1導電型バッファ層に第2導電型不純物を打ち込んで第2導電型ドレイン層を形成し、
前記第2導電型ドレイン層の表面にドレイン電極を形成する、
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。Forming a second conductivity type base layer in a surface region of the first conductivity type substrate;
Forming a first conductivity type source layer in a surface region of the second conductivity type base layer;
Forming a trench reaching the first conductivity type substrate from the surface of the first conductivity type source layer, forming an insulating film on an inner wall of the trench,
Forming a gate electrode inside the trench,
Forming a source electrode on the surface of the second conductivity type base layer and the first conductivity type source layer;
The first conductivity type impurity is implanted from the back surface of the first conductivity type substrate at an acceleration energy of 1 MeV or more, and the impurity concentration near the surface in the back side direction of the first conductivity type substrate is relatively low. Forming a buffer layer,
Implanting a second conductivity type impurity into the first conductivity type buffer layer to form a second conductivity type drain layer;
Forming a drain electrode on the surface of the second conductivity type drain layer;
A method for manufacturing a semiconductor device, comprising:
前記第1導電型高抵抗層の表面領域に第2導電型ベース層を形成し、
前記第2導電型ベース層の表面領域に第1導電型ソース層を形成し、
前記第1導電型ソース層の表面から前記1導電型基板に達するトレンチを形成した後、前記トレンチの内壁に絶縁膜を形成し、
前記トレンチの内部にゲート電極を形成し、
前記第2導電型ベース層及び前記第1導電型ソース層の表面にソース電極を形成し、
前記第1導電型基板の裏面から第2導電型不純物を打ち込んで第2導電型ドレイン層を形成するとともに、前記第1導電型基板の前記第2導電型ドレイン層側における表面近傍の不純物濃度を相対的に下げ、
前記第2導電型ドレイン層の表面にドレイン電極を形成する、
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。A first conductivity type high-resistance layer having an impurity concentration lower than that of the first conductivity type substrate is epitaxially grown on the first conductivity type substrate;
Forming a second conductivity type base layer on a surface region of the first conductivity type high resistance layer;
Forming a first conductivity type source layer in a surface region of the second conductivity type base layer;
Forming a trench reaching the first conductivity type substrate from the surface of the first conductivity type source layer, forming an insulating film on an inner wall of the trench,
Forming a gate electrode inside the trench,
Forming a source electrode on the surface of the second conductivity type base layer and the first conductivity type source layer;
A second conductivity type impurity is implanted from the back surface of the first conductivity type substrate to form a second conductivity type drain layer, and an impurity concentration near the surface of the first conductivity type substrate on the second conductivity type drain layer side is reduced. Relatively lower,
Forming a drain electrode on the surface of the second conductivity type drain layer;
A method for manufacturing a semiconductor device, comprising:
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