JP2003226175A - 車両のシート格納構造 - Google Patents

車両のシート格納構造

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JP2003226175A
JP2003226175A JP2002028029A JP2002028029A JP2003226175A JP 2003226175 A JP2003226175 A JP 2003226175A JP 2002028029 A JP2002028029 A JP 2002028029A JP 2002028029 A JP2002028029 A JP 2002028029A JP 2003226175 A JP2003226175 A JP 2003226175A
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Japan
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seat
vehicle
seating
storage structure
passenger
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Application number
JP2002028029A
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English (en)
Inventor
Kenji Nonaka
健次 野中
Yoshinobu Nishida
芳伸 西田
Keiichiro Shibata
恵一郎 柴田
Toshimine Morino
敏峰 森野
Minoru Toyoda
稔 豊田
Taiichi Murakami
泰一 村上
Seigo Watanabe
誠吾 渡辺
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】着座使用位置にないシートに対する不用意な着
座を防止する。 【解決手段】助手席用シート4が、前後方向に移動可能
とされて、乗員が着座して通常使用される着座保証範囲
の他に、大きく前方へ移動された格納位置をとり得る。
着座保証範囲では、前後方向に複数形成された係止孔5
4の1つにロック部材53を係合させることにより、前
後動が規制される。上記ロック部材53のロック解除
が、操作部材55によって行われる。着座保証範囲から
格納位置に向けてのシート4の前方動は、ロック部材6
4が係止部材61に当接することにより規制される。上
記ロック部材64のロック解除が、シート4のシートバ
ック11を前方へ傾倒させることにより行われる。シー
ト4が、着座保証範囲から格納位置に向けて前方動され
るのに連動して、シートバック11が自動的に前方へ傾
倒するように構成することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のシート格納構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室前部に配置されたインストルメント
パネルの後方には、通常、運転席用シートの他に、運転
席用シートの側方において助手席用シートが配置され
る。そして、運転席用シートと助手席用シートの後方の
車室内には、後席用シートが配置される場合も多い。そ
して、シート、特に運転席用シートは勿論のこと、助手
席用シートも、スライド機構によって前後方向に移動可
能とされて、規制手段によって所望の前後位置でもって
規制(ロック)できるようになっているのが一般的であ
る。
【0003】助手席用シートを使用しない場合、つまり
助手席用シートに乗員が着座する必要のない場合も多々
生じる。このように助手席用シートを使用しない場合
に、助手席用シート後方の車室内空間を極力有効に利用
できるように、助手席用シートを、乗員が着座される通
常の使用範囲よりも大きく前方へ移動させた格納位置と
することが提案されている(例えば特開2000−23
8560号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、助手席
用シートを通常の使用範囲よりも大きく前方へ移動させ
て格納位置をとり得るようにした場合、格納位置にある
助手席用シートに乗員が着座してしまうことは想定され
ていない事態であり、また安全上も好ましくない事態と
なる。したがって、格納位置にある助手席用シートに乗
員が不用意に着座してしまう事態を極力防止できるなん
らかの対策が望まれることになる。このようなことは、
シートが助手席用シートである場合に限らず、通常の使
用範囲よりも大きく前方に位置される格納位置をとり得
るようにされた運転席用シートや後席用シートにおいて
も同様である。
【0005】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、前方へ大きく移動された格納
位置にあるシートに対して乗員が不用意に着座してしま
う事態を防止する上で好ましい車両のシート格納構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はその第1の解決手法として次のようにして
ある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記
載のように、車室内前部に設けられたインストルメント
パネルの後方にシートが設けられた車両のシート格納構
造において、前記シートは、シートクッションと、該シ
ートクッションの後端部に前後方向に揺動可能に連結さ
れたシートバックと、該シートバックの上端部に設けら
れたヘッドレストとを有し、前記シートは、スライド機
構によって車体に対して前後方向に移動可能とされて、
乗員が着座して通常使用する着座保証範囲での前後移動
の他に、該着座保証範囲よりもさらに前方位置となる格
納位置へ移動可能とされており、前記着座保証範囲でも
って前記シートの前後方向の移動を規制する第1規制手
段と、該着座保証範囲から前記格納位置へ向けての該シ
ートの移動を規制する第2規制手段とが設けられてい
る、ようにしてある。上記解決手法によれば、シートに
着座している乗員が着座保証範囲内においてシートの前
後位置の調整を行う場合は、第1規制手段の規制解除を
行った状態で所望の前後位置となったときに、再び第1
規制手段による規制状態とすればよい(通常のシートの
前後位置調整と同じ)。そして、格納位置にするとき
は、乗員は第2規制手段の規制を解除する操作を意識的
に行わなければならないので、シートが格納位置にある
ことを十分に認識させることができ、特にシートに着座
したまま不用意に格納位置としてしまう事態が防止する
上で好ましいものとなる。
【0007】上記第1の解決手法を前提とした好ましい
態様は、次のとおりである。前記第1規制手段の規制解
除と前記第2規制手段の規制解除とが、互いに別操作で
もって行われるように設定されている、ようにすること
ができる(請求項2対応)。この場合、第2規制手段の
規制解除は、第1規制手段の規制解除とは別の操作でも
って行う必要があるので、シートを格納位置に移動させ
るということをより乗員に対してより十分に認識させる
ことができる。
【0008】前記第2規制手段の規制解除が、前記シー
トが乗員が着座できない着座防止状態のときにのみ可能
とされている、ようにすることができる(請求項3対
応)。この場合、乗員が着座することができない状態で
しかシートを格納位置へと移動させることができないの
で、格納位置にあるシートへの乗員の着座を確実に防止
することができる。
【0009】前記目的を達成するため、本発明はその第
2の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特
許請求の範囲における請求項4に記載のように、車室内
前部に設けられたインストルメントパネルの後方にシー
トが設けられた車両のシート格納構造において、前記シ
ートは、シートクッションと、該シートクッションの後
端部に前後方向に揺動可能に連結されたシートバック
と、該シートバックの上端部に設けられたヘッドレスト
とを有し、前記シートは、スライド機構によって車体に
対して前後方向に移動可能とされて、乗員が着座して通
常使用する着座保証範囲での前後移動の他に、該着座保
証範囲よりもさらに前方位置となる格納位置へ移動可能
とされており、前記シートが前記格納位置にあるとき
に、該シートを乗員が着座できない着座防止状態とする
着座防止手段が設けられている、ようにしてある。上記
解決手法によれば、シートが格納位置にあるときは乗員
が着座できない状態となっているので、格納位置にある
シートへの乗員の着座防止を確実に行うことができる。
【0010】上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、次のとおりである。前記着座防止手段は、前記着座
保証範囲から前記格納位置へ向けての前記シートの移動
と連動して自動的に前記着座防止状態となるように設定
されている、ようにすることができる(請求項5対
応)。この場合、シートの格納位置へ向けての移動に伴
って自動的に乗員が着座できない状態に変更されるの
で、格納位置にあるシートへの乗員の着座を防止する上
で極めて好ましいものとなる。
【0011】前記着座防止状態が、前記シートバックが
前方へ傾倒された状態とされている、ようにすることが
できる(請求項6対応)。この場合、シートバックの前
方への傾倒を利用して、簡単に着座防止状態を得ること
ができる。
【0012】前記各解決手法を前提として、次のように
することができる。前記インストルメントパネルのうち
前記シートの前方部分の上面に凹部が形成されており、
前記シートが前記格納位置にあるときに前記シートバッ
クが前方へ傾倒された状態において、該シートの一部が
前記凹部に収納されて、該シートの上端部と前記インス
トルメントパネルの上面とが略面一とされる、ようにす
ることができる(請求項7対応)。この場合、凹部内に
シートの一部を収納させることにより、格納位置にある
シートの後方空間を極力広くする上で好ましいものとな
る。また、シートの一部が凹部に収納された状態で、イ
ンストルメントパネルの上面とシートの上端部とが略面
一となるので、外観上の体裁もよいものとなる。
【0013】前記凹部内に、前記シートのうち前記ヘッ
ドレストのみが収納される、ようにすることができる
(請求項8対応)。この場合、凹部を極端に大きくする
必要がないものとなる。
【0014】前記シートが、運転席用シートの側方に配
置された助手席用シートとされている、ようにすること
ができる(請求項9対応)。この場合、格納位置にある
助手席用シートの後方空間を広げることができる。
【0015】少なくと前記助手席用シートの後方に、後
席用シートが配置されている、ようにすることができる
(請求項10対応)。この場合、格納位置にある助手席
用シートの大きな後方空間を、後席用乗員のために有効
利用することも可能となる。
【0016】前記目的を達成するため、本発明はその第
3の解決手法として、次のようにしてある。すなわち、
特許請求の範囲における請求項11に記載のように、車
室内前部に設けられたインストルメントパネルの後方
に、助手席用シートが設けられた車両のシート格納構造
において、前記助手席用シートは、シートクッション
と、該シートクッションの後端部に前後方向に揺動可能
に連結されたシートバックと、該シートバックの上端部
に設けられたヘッドレストとを有し、前記助手席用シー
トは、スライド機構によって車体に対して前後方向に大
きく移動可能とされて、最前方位置へ移動された状態で
は、前記シートクッションの少なくとも前端部が前記イ
ンストルメントパネルの下方にもぐり込む格納位置をと
り得るように設定され、前記格納位置よりも所定分後方
となる特定位置から後方の範囲において、前記シートの
前後移動を規制する第1規制手段が設けられ、前記第1
規制手段とは別個独立して設けられ、前記特定位置から
前記格納位置へ向けての前記シートの移動を規制する第
2規制手段が設けられている、ようにすることができ
る。これにより、請求項1の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
【0017】上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、次のとおりである。前記第1規制手段の規制解除と
第2規制手段の規制解とが、互いに別操作でもって行わ
れるように設定されている、ようにすることができる
(請求項12対応)。この場合、請求項2の場合と同様
の効果を得ることができる。
【0018】前記助手席用シートが前記格納位置にある
ときに、前記シートバックが前方へ傾倒されたとき、少
なくとも前記ヘッドレストが収納される凹部が前記イン
ストルメントパネルに形成されている、ようにすること
ができる(請求項13対応)。この場合、格納位置にあ
るシートの一部が凹部に収納される分、格納位置にある
シートの後方空間を広げることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、格納位置にあるシート
に対して乗員が不用意に着座してしまう事態を防止する
上で好ましいものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図3において、1はインス
トルメントパネルであり、車室2の前部に配設されて車
幅方向に長く伸びている。車室2内には、インストルメ
ントパネル1の後方において、前席としての運転席用シ
ート3(図2参照)および助手席用シート4が互いに車
幅方向に間隔をあけて配設されている。車室2内にはさ
らに、前席としての上記各シート3,4の後方におい
て、後席用シート5が配設されている。後席用シート5
は、例えば車幅方向ほぼ全長に渡って伸びるベンチ式と
されている。
【0021】実施形態では、助手席用シート4が、後述
する格納位置をとり得るようにされたシートとされてお
り、以下この助手席用シート4について説明する。ま
ず、助手席用シート4は、既知のように、シートクッシ
ョン10と、シートクッション10の後端部に連結され
たシートバック11と、シートバック11の上端部に連
結されたヘッドレスト12とを有する。シートバック1
1は、シートクッション10に対して前後方向に揺動可
能に連結されて、起立位置から少なくとも前方へ向けて
傾倒できるようになっている。
【0022】助手席用シート4は、前後方向に移動可能
とされている。すなわち、フロアパネル6には、前後方
向に長く伸びるスライドレール13が固定されて、シー
トクッション10の下面に固定された支持台14の下部
が、スライドレール13に対して前後方向にスライド可
能に係合されている。このスライドレール13と支持台
14とが、スライド機構を構成する。
【0023】図1において、助手席用シート4は、その
前後方向移動範囲として、着座して使用することが許容
される範囲となる着座保証範囲と、着座保証範囲よりも
大きく前方へ移動された格納位置とをとり得るようにな
っている。着座保証範囲のうちもっとも後方に位置され
た助手席用シート4が一点鎖線で示され、このときの基
準ヒップポイントが符号HP1で示されると共に、シー
トバック11の揺動支点が符号α1で示される。着座保
証範囲のうちもっとも前方に位置された助手席用シート
4が波線で示され、このときの基準ヒップポイントが符
号HP2で示されると共に、シートバック11の揺動支
点が符号α2で示される。また、格納位置にある助手席
用シート4が実線で示され、このときの基準ヒップポイ
ントが符号HP3で示されると共に、シートバック11
の揺動支点が符号α3で示される。
【0024】助手席用シート4用のシートベルト(実施
形態では3点式)を車体側に固定するアンカのうち、助
手席用シート4の側方下部に位置されるアンカ(通常は
左右一対設けられる)が符号15で示される。このアン
カ15は、助手席用シート4に着座される乗員の腰部付
近を押さえる腰ベルト部分の各端部を保持するものとな
る。
【0025】着座保証範囲について説明すると、基本的
には、助手席用シート4に着座している乗員に対して、
上記腰ベルト部が後方および下方という両方向において
乗員を拘束できるような範囲とされる。換言すれば、後
方への拘束が過度になったり(下方への拘束が不足する
場合)や、下方への拘束が過度になったり(後方への拘
束が不足する場合)することがない範囲とされる。
【0026】着座保証範囲についてより具体的に説明す
ると、各基準ヒップポイントHP1、HP2、HP3と
アンカ15の車体への取付部とを結ぶ仮想線β1、β
2、β3を想定する。各仮想線β1、β2、β3がフロ
アパネル6(水平面)に対してなす傾斜角度をそれぞれ
θ1、θ2、θ3とする。着座保証範囲は、上記傾斜角
度θ1とθ2とが所定角度範囲(例えば25度〜70
度)となるように設定される。しかしながら、助手席用
シート4が着座保証範囲よりも大きく前方へ移動された
格納位置にあるときの傾斜角度θ3は、上記所定角度範
囲から外れた状態となる。なお、格納位置にあるときの
助手席用シート4は、実施形態では、そのシートクッシ
ョン10の少なくとも前端部がインストルメントパネル
1の下方にもぐり込んだ状態とされるが、シートクッシ
ョン10がより深く(より前方へ)移動された状態とす
ることもでき、また実施形態の場合よりも後方に位置さ
れた状態とすることもできる。
【0027】図1〜図5において、インストルメントパ
ネル1のうち、助手席用シート4の前方に相当する部分
には、凹部21が形成されている。この凹部21は、イ
ンストルメントパネル1の上面に向けて開口されると共
に車室後方に向けても開口されている。このような凹部
21の大きさつまり形状は、助手席用シート4のヘッド
レスト12の大きさつまり形状に対応していて、ヘッド
レスト12よりも若干大きく形成されている。
【0028】図2、図3に特に示すように、インストル
メントパネル1には、ステアリングハンドル22、シフ
トノブ23が保持される他、車幅方向略中間部におい
て、オーディオ等の操作部24、空調操作部25が装備
されている。また、インストルメントパネル1には、前
記凹部21の下方において、グローブボックス26が形
成され、その開閉リッドが符号26aで示される。さら
に、インストルメントパネル1内には、助手席用シート
4用のエアバッグユニット45が装備されている(図
1、図7参照)。
【0029】インストルメントパネル1内には、その車
幅方向中間部において、後述するような空調ユニット3
0が装備されている。この空調ユニット30からの空調
エアは、インストルメントパネル1に設けた各種の吹出
口から車室内へと供給される。空調エアの吹出口として
は、実施形態では、次のようなものがある。まず、車幅
方向略中間部の上部位置において、乗員用の吹出口31
が形成される他、車幅方向各端部の上部位置において乗
員用の吹出口32が形成されている。また車幅方向各端
部において、サイドウインドのくもり止め用の空調エア
の吹出口33が形成されている。勿論、インストルメン
トパネル1には、上述の吹出口の他に、車室内下部への
吹出口や、フロントウインドのくもり止め用の吹出口等
も形成されているものである。
【0030】空調ユニット30は、車幅方向長さが通常
よりも短くされる一方、前後方向長さが通常よりも長く
なるように形成されている(図2参照)。なお、ダクト
34のうち、凹部21を通る部分は、凹部21の直下方
を通って配設されているが、凹部21の前方を通るよう
に配設してもよい。
【0031】図6には、空調ユニット30の一例が示さ
れる。この図6において、36はブロアが配設されるブ
ロア室であり、ブロア室36からのエアは、エバポレー
タ37で一旦冷却される。エバポレータ37を通過した
エアは、直接ミックス室38へと流れる一方、ダンパ3
9の切換位置によっては、その一部がヒータコア39を
通過した後にミックス室38へと流れる。ミックス室3
8から、各吹出口へと空調エアが流れる。図6におい
て、ダクト40が吹出口31用であり、ダクト41が車
室下部へ向けて空調エア供給用であり、ダクト42がフ
ロントウインド7へ向けての空調エア供給用である。ま
た、吹出口33用のダクト43は、上記ダクト42から
分岐して形成されている(図1、図7をも参照)。な
お、各ダクトを開閉するダンパは図示を略してある。ま
た、実施形態では、前述したような空調ユニット30、
ステアリングハンドル22、各操作部24、25、エア
バッグユニット45等はインストルメントパネル1にあ
らかじめ組み込まれた後(モジュール化)、車体に組み
付けられるようになっている。さらに、図6中符号46
は、車幅方向ほぼ全長に渡って伸びる車体強度部材とし
てのステアリング支持部材である。
【0032】次に、助手席用シート4の移動規制を行う
規制手段について説明する。まず、図8、図9には、助
手席用シート4の支持台14がスライドレール13によ
って前後方向にガイドされる部分の断面構造が示されて
いる。図9に示すように、支持台14には、ブラケット
51、保持ピン52を利用して、ロック部材53が上下
方向にのみ摺動自在に保持されている。一方、スライド
レール13には、前後方向に小ピッチ毎(例えば5mm
毎)に、孔形状の係止部54が多数形成されている。ロ
ック部材53は、図示を略すスプリングによって常時下
方に付勢されている。ロック部材53が、図9に示すよ
うに係止部54に係合されたとき、助手席用シート4の
前後動が規制される。ロック部材53を、図9の状態か
ら上方へ変位させることにより、係止部54との係合を
解除させたときは、助手席用シート4は前後方向に動き
得ることになる(ロック解除)。上記ロック部材53と
係止部54とを利用した助手席用シート4の移動規制お
よび規制解除された状態での前後動は、着座保証範囲に
おいてのみ行われる(着座保証範囲で助手席用シート4
を前後動させたときのロック部材53の移動範囲におい
てのみ、係止部54が形成されている)。
【0033】図10に示すように、上記ロック部材53
の規制解除(ロック解除)のための操作部材55が、シ
ートクッション10の下方に配設されている。この操作
部材55は、シートクッション10の下面に対して、ブ
ラケット56、保持ピン57を介して、揺動自在に保持
されている。この操作部材55は、ケーブル58を介し
てロック部材53と連結されている(図9をも参照)。
手動操作によって、操作部材55の操作部55aを上方
に引き上げると、ケーブル58が引張されて、ロック部
材53が上方へ変位される(ロック解除)。なお、ケー
ブル58は、実際には内外2重ケーブルにおけるインナ
ケーブルによって構成されている。前述したようなロッ
ク部材53、係止部54、操作部材55、ケーブル58
等によって第1規制手段が構成される。なお、ロック部
材53の設定位置は、例えば図1の矢印Aで示す部分と
される。
【0034】スライドレール13の前端部には、助手席
用シート4が格納位置にあるとき、ロック部材53が係
合される係止部54が1つだけ形成されている。すなわ
ち、助手席用シート4が後述のようにして格納位置とさ
れたとき、ロック部材53がスライドレール13の前端
部にある係止部54に係合することにより、格納位置に
ある助手席用シート4の前後動が規制される。このよう
に、実施形態では、着座保証範囲における前後位置調整
用となるロック部材53が、格納位置にある助手席用シ
ート4の前後動規制用として利用されるように設定され
ている。
【0035】助手席用シート4は、着座保証範囲を越え
てさらに前方へ移動するのが規制される。このため、ス
ライドレール13には、図11、図12に示すように係
止部材61が一体化されている。一方、支持台14に
は、ブラケット62、保持ピン63を介して、ロック部
材64が上下方向にのみ変位可能に保持されている。ロ
ック部材64は、図示を略すスプリングによって、常時
下方に向けて付勢されている。
【0036】着座保証範囲にある助手席用シート4が、
前方へ移動されて、着座保証範囲の前端位置にまで移動
されたとき、ロック部材64がストッパ部材61に対し
て後方から当接されて、助手席用シート4のこれ以上の
前方移動が規制される(図11、図12の状態)。この
規制状態(ロック状態)から、ロック部材64を上方へ
変位させると、ロック部材64とストッパ部材61とが
前後方向において干渉しない位置関係となり、助手席用
シート4は格納位置に向けてさらに前方へ移動すること
が可能となる。
【0037】ロック部材64をストッパ部材61に当接
させることによる規制を解除するための機構が、シート
バック11に関連して設けられている。すなわち、図1
3に示すように、助手席用シート4の側部に設けられる
シートブラケット71は、シートクッション10に固定
される第1ブラケット部71Aと、シートバック11に
固定される第2ブラケット部71Bとを有し、両ブラケ
ット部71Aと71Bとが、連結ピン72によって揺動
可能に連結されている。。この連結ピン72は、シート
バック11の揺動支点を構成する。そして、シートバッ
ク11は、図示を略すスプリングによって常時前方へ向
けて傾倒する方向に付勢されている。
【0038】第2ブラケット部71Bには、略円板状の
ロック部材73が一体化されている。このロック部材7
3の外周面には、連結ピン72を中心とする所定円弧範
囲に渡って多数の爪状の係止部74が形成されている。
一方、第1ブラケット部71Aには、保持ピン75によ
って、操作部材76が揺動自在に保持されている。この
操作部材76の一端部には、上記係止部74に係脱可能
な爪状の係合部77が形成されている。そして、操作部
材76は、図示を略すスプリングによって、上記係合部
77が係止部74に係合する方向に常時付勢されてい
る。操作部材76の操作部76aを手動操作によって上
方へ引き上げると、係合部77の係止部74に対する係
合が解除されて、シートバック11は前方へ傾倒可能と
なる。シートバック11の傾倒角度が所望角度となった
位置で操作部76aから手を離せば、係合部77が再び
係止部74に係合されて、シートバック11の所望傾倒
角度が維持される。
【0039】上記ロック部材73の外周縁部と、前述の
ロック部材64とが、ケーブル78によって連結されて
いる(図11、図12をも参照)。これにより、シート
バック11が前方へ傾倒するとき、ケーブル78が引張
されて、ロック部材64が上方へ変位される。シートバ
ック11が所定角度以上前方へ傾倒したとき、つまり助
手席用シート4に乗員が着座することが不可能な状態と
なったとき、ロック部材64とストッパ部材61との干
渉(ロック)が解除されて、助手席用シート4は格納位
置へ向けて前方へ移動可能とされる。なお、ケーブル7
8は、実際には内外2重ケーブルにおけるインナケーブ
ルによって構成されている。前述したようなストッパ部
材61、ロック部材64、操作部材76、ケーブル78
等によって第2規制手段が構成される。なお、ロック部
材64の設定位置は、例えば第1規制手段用のロック部
材53とほぼ同じ位置、あるいは離れた位置等、適宜の
位置に設定できる。
【0040】次に、助手席用シート4の使用形態につい
て、その前後移動に着目して説明する。まず、助手席用
シート4が着座保証範囲にあるときは、操作部材55を
操作することにより、係止部54に対するロック部材5
3の係合を解除した状態で助手席用シート4を前後方向
に移動させて、所望の前後位置となった時点で操作部材
55から手を離すことにより、この位置でもって助手席
用シート4の前後移動が規制される。
【0041】着座保証範囲にある助手席用シート4を格
納位置にすべく、前方へ移動させると、助手席用シート
4が着座保証範囲の前端位置となった時点で、ロック部
材64がストッパ部材61に当接することにより、助手
席用シート4の前方への移動が規制された状態となる。
この規制状態から、操作部材76を操作することによ
り、シートバック11を前方へ所定以上傾倒させると、
上記ロック部材64とストッパ部材61との当接状態が
解除される。この解除状態を維持したまま、助手席用シ
ート4を前方へ大きく移動させることにより、助手席用
シート4は格納位置とされる。そして、格納位置におい
ては、前述のように、ロック部材53が、スライドレー
ル13の前端部に1つだけ設けた係合部54に係合され
て、助手席用シート4が格納位置でロックされる。な
お、格納位置での助手席用シート4のロックは、第2規
制手段側の部材であるロック部材64を利用するように
してもよい。
【0042】格納位置にある助手席用シート4のシート
バック11は、前方へ傾倒された状態であるので、乗員
が着座できないものとなる。また、シートバック11が
前方へ傾倒されることにより、図1、図5に示すよう
に、ヘッドレスト12がインストルメントパネル1の凹
部21内に収納されることになる。凹部21にヘッドレ
スト12が収納された状態では、ヘッドレスト12の上
面がインストルメントパネル1の上面と略面一となり、
外観上の体裁もよいものとなる。
【0043】格納位置にある助手席用シート4の後方
は、大きな空間となる。この助手席用シート4後方の大
きな空間は、例えば、後席用シート5に着座している乗
員のレッグスペース拡大用として利用したり、荷物を収
納したりする等、適宜の用途に利用される。また、助手
席用シート4の後方に後席用シート5が存在しない場
合、例えば運転席用シート3、助手席用シート4の後方
空間が荷室として設定されている場合は、格納位置にあ
る助手席用シート4後方の大きな空間を、その後方にあ
る荷室と連通された拡大荷室として利用すればよい。
【0044】図14は、本発明の別の実施形態を示すも
ので、助手席用シート4を着座保証範囲から格納位置に
向けて前方動させるのに連動させて、シートバック11
が自動的に着座不能状態となる前方へ大きく傾倒される
ようにしたものである。図14は、図13の変形となる
ものであり、図13での構成要素と同一構成要素には同
一符号を付してその重複した説明は省略する。なお、シ
ートバック11が前方へ向けて常時付勢されているこ
と、操作部材76が、その係合部77が係止部74に係
合される方向に常時付勢されていることは、図13の場
合と同様である。
【0045】以上のことを前提として、ブラケット部7
1Aには、保持ピン81によって中間リンク82が揺動
自在に保持されている。この中間リンク82の一端部と
操作部材76のうち係合部77付近とが、連結リンク8
3によって連結されている。中間リンク82の他端部に
は、上下方向にのみ変位可能として助手席用シート4に
保持されたロッド部材84の上端部が連結されている。
【0046】これにより、操作部材76を操作しない状
態で、かつロック部材84に対して上方への外力が作用
しない状態では、操作部材76の係合部77が係止部7
4に係合されている(シートバック11の前後方向の傾
倒角度の変更不可)。操作部材76を操作しない状態で
も、ロッド部材84を上方へ押圧変位させると、この変
位が、中間リンク82、連結リンク83を介して、操作
部材76の係合部77を係止部74から係合解除させる
方向の変位として伝達されて、シートバック11が前方
h傾倒される(前述した付勢力による前方への傾倒
動)。
【0047】スライドレール13には、図14に示す助
手席用シート4が着座保証範囲の前端位置にある状態に
おいて、ロック部材84の直前方位置から前方へ長く伸
びるガイドバー85が一体化されている。このガイドバ
ー85は、一種のカムを構成するもので、助手席用シー
ト4を、着座保証範囲の前端からさらに前方へ移動させ
ると、ロッド部材84がガイドバー85の上面に乗り上
げて、当該ロッド部材84が上方へ変位され、これによ
りシートバック11が自動的に前方へ大きく傾倒され
る。助手席用シート4が格納位置になると(図5の状
態)、ロッド部材84は、ガイドバー85の上面に開口
させた孔状の係止部86に係合されて、再び下方へと変
位された状態となる(格納位置での助手席用シート4の
前後動規制)。
【0048】格納位置にある助手席用シート4を、着座
保証範囲に向けて後方動させる場合は、まず、操作部材
76の操作部76aを手動操作によって上方へ引き上げ
る。これにより、ロッド部材84が上方へ変位されて、
係止部86に対する係合が解除されて、助手席用シート
4の後方動が可能となる。助手席用シート4が着座保証
範囲にまで後退した状態で、手動によってシートバック
11を起立位置に戻すことにより、助手席用シート4に
着座可能とされる。
【0049】なお、係止部86を設けないようにするこ
ともできる。この場合は、格納位置にあるときは、係合
部77が常に係止部74に対して係合解除された状態と
なる。つまり、シートバック11をその付勢力に抗して
手動で起立位置に戻しても、シートバック11から手を
離した後は再び自動的にシートバック11はその前方へ
の付勢力によって自動的に前方へ傾倒されてしまうこと
になる。
【0050】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。格納位置をとり得るようにされたシートは、助手席
用シートに限らず、運転席シートや後席用シートであっ
てもよい。また、車両としては、後席用シートを有しな
いものであってもよい。さらに、ロック部材53、64
は、例えば揺動変位される形式のもの等、シートの前後
動を規制する機構は適宜の構造のものを採択し得る。勿
論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的
に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供す
ることをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図。
【図2】図1のインストルメントパネルの上面図。
【図3】図1のインストルメントパネルを車室側から見
た正面図。
【図4】インストルメントパネルに形成された凹部を示
す斜視図。
【図5】インストルメントパネルに形成された凹部にシ
ートの一部が収納された状態を示すもので、図4に対応
した斜視図。
【図6】図2のX6−X6線相当断面図。
【図7】図2のX7−X7線相当断面図。
【図8】スライドレール部分の断面図。
【図9】着座保証範囲でシートの前後動を規制する第1
規制手段の一例を示す断面図。
【図10】第1規制手段の規制を解除するための操作部
の一例を示す要部側面図。
【図11】格納位置に向けてのシートの前方動を規制す
る第2規制手段の一例を示す側面図。
【図12】図11を矢印X12方向から見た図。
【図13】第2規制手段の規制を解除するための操作部
の一例を示す要部側面図。
【図14】本発明の別の実施形態を示すもので、図13
に対応した側面図。
【符号の説明】
1:インストルメントパネル 2:車室 3:運転席用シート 4:助手席用シート 5:後席用シート 10:シートクッション 11:シートバック 12:ヘッドレスト 13:スライドレール 14:シートの支持台 15:シートベルトアンカ 21:凹部 53:ロック部材(第1規制手段) 54:係止部(第1規制手段) 55:操作部材(第1規制手段) 58:ケーブル(第1規制手段) 61:ストッパ部材(第2規制手段) 64:ロック部材(第2規制手段) 74:係止部(シートバックの前方傾倒規制用) 77:係合部(シートバックの前方傾倒規制用) 76:操作部材(第2規制手段) 78:ケーブル(第2規制手段) 82、83:リンク(シートバックの自動傾倒用) 84:ロッド部材(シートバックの自動傾倒用) 85:ガイドバー(シートバックの自動傾倒用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 恵一郎 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 森野 敏峰 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 豊田 稔 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 村上 泰一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 渡辺 誠吾 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3B084 DA02 3B087 BB03 BC09 BC15 BD01 CA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内前部に設けられたインストルメント
    パネルの後方にシートが設けられた車両のシート格納構
    造において、 前記シートは、シートクッションと、該シートクッショ
    ンの後端部に前後方向に揺動可能に連結されたシートバ
    ックと、該シートバックの上端部に設けられたヘッドレ
    ストとを有し、 前記シートは、スライド機構によって車体に対して前後
    方向に移動可能とされて、乗員が着座して通常使用する
    着座保証範囲での前後移動の他に、該着座保証範囲より
    もさらに前方位置となる格納位置へ移動可能とされてお
    り、 前記着座保証範囲でもって前記シートの前後方向の移動
    を規制する第1規制手段と、該着座保証範囲から前記格
    納位置へ向けての該シートの移動を規制する第2規制手
    段とが設けられている、ことを特徴とする車両のシート
    格納構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1規制手段の規制解除と前記第2規制手段の規制
    解除とが、互いに別操作でもって行われるように設定さ
    れている、ことを特徴とする車両のシート格納構造。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記第2規制手段の規制解除が、前記シートが乗員が着
    座できない着座防止状態のときにのみ可能とされてい
    る、ことを特徴とする車両のシート格納構造。
  4. 【請求項4】車室内前部に設けられたインストルメント
    パネルの後方にシートが設けられた車両のシート格納構
    造において、 前記シートは、シートクッションと、該シートクッショ
    ンの後端部に前後方向に揺動可能に連結されたシートバ
    ックと、該シートバックの上端部に設けられたヘッドレ
    ストとを有し、 前記シートは、スライド機構によって車体に対して前後
    方向に移動可能とされて、乗員が着座して通常使用する
    着座保証範囲での前後移動の他に、該着座保証範囲より
    もさらに前方位置となる格納位置へ移動可能とされてお
    り、 前記シートが前記格納位置にあるときに、該シートを乗
    員が着座できない着座防止状態とする着座防止手段が設
    けられている、ことを特徴とする車両のシート格納構
    造。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記着座防止手段は、前記着座保証範囲から前記格納位
    置へ向けての前記シートの移動と連動して自動的に前記
    着座防止状態となるように設定されている、ことを特徴
    とする車両のシート格納構造。
  6. 【請求項6】請求項3ないし請求項5のいずれか1項に
    おいて、 前記着座防止状態が、前記シートバックが前方へ傾倒さ
    れた状態とされている、ことを特徴とする車両のシート
    格納構造。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
    おいて、 前記インストルメントパネルのうち前記シートの前方部
    分の上面に凹部が形成されており、 前記シートが前記格納位置にあるときに前記シートバッ
    クが前方へ傾倒された状態において、該シートの一部が
    前記凹部に収納されて、該シートの上端部と前記インス
    トルメントパネルの上面とが略面一とされる、ことを特
    徴とする車両のシート格納構造。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記凹部内に、前記シートのうち前記ヘッドレストのみ
    が収納される、ことを特徴とする車両のシート格納構
    造。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項8のいずれか1項に
    おいて、 前記シートが、運転席用シートの側方に配置された助手
    席用シートとされている、ことを特徴とする車両のシー
    ト格納構造。
  10. 【請求項10】請求項9において、 少なくと前記助手席用シートの後方に、後席用シートが
    配置されている、ことを特徴とする車両のシート格納構
    造。
  11. 【請求項11】車室内前部に設けられたインストルメン
    トパネルの後方に、助手席用シートが設けられた車両の
    シート格納構造において、 前記助手席用シートは、シートクッションと、該シート
    クッションの後端部に前後方向に揺動可能に連結された
    シートバックと、該シートバックの上端部に設けられた
    ヘッドレストとを有し、 前記助手席用シートは、スライド機構によって車体に対
    して前後方向に大きく移動可能とされて、最前方位置へ
    移動された状態では、前記シートクッションの少なくと
    も前端部が前記インストルメントパネルの下方にもぐり
    込む格納位置をとり得るように設定され、 前記格納位置よりも所定分後方となる特定位置から後方
    の範囲において、前記シートの前後移動を規制する第1
    規制手段が設けられ、 前記第1規制手段とは別個独立して設けられ、前記特定
    位置から前記格納位置へ向けての前記シートの移動を規
    制する第2規制手段が設けられている、ことを特徴とす
    る車両のシート格納構造。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記第1規制手段の規制解除と第2規制手段の規制解と
    が、互いに別操作でもって行われるように設定されてい
    る、ことを特徴とする車両のシート格納構造。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12において、 前記助手席用シートが前記格納位置にあるときに、前記
    シートバックが前方へ傾倒されたとき、少なくとも前記
    ヘッドレストが収納される凹部が前記インストルメント
    パネルに形成されている、ことを特徴とする車両のシー
    ト格納構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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