JP2000280801A - 自動車用シートの収納姿勢保持装置 - Google Patents

自動車用シートの収納姿勢保持装置

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JP2000280801A
JP2000280801A JP11094248A JP9424899A JP2000280801A JP 2000280801 A JP2000280801 A JP 2000280801A JP 11094248 A JP11094248 A JP 11094248A JP 9424899 A JP9424899 A JP 9424899A JP 2000280801 A JP2000280801 A JP 2000280801A
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seat cushion
floor panel
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locking
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秀政 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートを前後方向でコンパクトな収納姿勢に
させることができるようにし、上記シートを上記収納姿
勢に保持させることが簡単な構成で達成されるようにす
る。 【解決手段】 前脚13の前方近傍で回動自在となるよ
うその下端部がフロアパネル2に枢支される回動アーム
44と、シートクッション8に取り付けられる被係止部
45と、回動アーム44に形成されて被係止部45と係
合しシートクッション8と前脚13が回動するとき被係
止部45と互いに摺動するガイド部46と、回動アーム
44に形成され、前脚13を所定回動位置にまで前方回
動させると共に、上記シートクッション8とフロアパネ
ル2から上方に離れた所定回動位置にまで前上方に回動
させたとき、ガイド部46を摺動してきた被係止部45
を係脱自在に係止可能とさせる係止部48と、被係止部
45と係止部48とを互いに係止させるよう付勢する付
勢手段49とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車体のフロアパネ
ル上に設けられるシートクッションを、着座可能な姿勢
から回動させて前後方向でコンパクトな縦長の収納姿勢
にさせたとき、この姿勢を保持できるようにする自動車
用シートの収納姿勢保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートには、従来、特開平8‐
67186号公報で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、シートは、車体
のフロアパネルの上方に位置するシート本体と、このシ
ート本体を上記フロアパネルに支持させる支持手段とを
備えている。また、上記シート本体は、ほぼ水平に延び
るシートクッションと、このシートクッションの後端部
側から上方に向って突出しその下端部が上記シートクッ
ションの後端部に枢支されこの枢支部を中心として前下
方に向って往復回動自在とされるシートバックとを備え
ている。
【0004】上記の場合、シートは着座可能な姿勢とさ
れており、つまり、上記シート本体のシートクッション
は着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、上記シートバック
は、シートクッションへ腰掛けた状態で、背もたれ可能
な姿勢とされている。
【0005】また、上記した着座可能な姿勢からシート
バックを往回動させれば、このシートバックをシートク
ッションに重ね合わせることが可能とされ、このように
重ね合わせれば、上記シート本体がコンパクトとなる。
【0006】また、上記構成において、近時、支持手段
が、上記シートクッションの前部下面側から下方に向っ
て延出する前脚と、この前脚を前後に回動自在とさせる
ようその上端部を上記シートクッションに枢支させる前
上枢支具と、上記前脚を前後に回動自在とさせるようそ
の下端部を上記フロアパネルに枢支させる前下枢支具と
を備えたものが提案されている。
【0007】そして、上記構成のシートによれば、前脚
を前下枢支具を中心として前後方向に回動させると共
に、上記シートクッションと前脚とを前上枢支具を中心
として相対的に回動させ、これにより、上記シートクッ
ションをほぼ水平姿勢にさせたままでシート本体を前後
方向に移動させると、着座者の体格や好みに合うように
シートへの着座位置が前後に変更できるようになってい
る。
【0008】上記の場合、シート本体の前後移動は、前
脚の回動に伴ってなされるため、上記した着座位置の変
更可能な範囲を、前後方向で、ある程度大きくさせよう
とする上で、上記前脚はその長手方向の寸法が長くなる
よう形成される。
【0009】また、上記前脚を前下枢支具を中心として
前方回動させると共に、上記シートクッションにシート
バックを重ね合わせた状態で、このシート本体を上記前
上枢支具を中心として前上方に回動させると、上記シー
ト本体は前後方向でコンパクトな縦長の姿勢にできて、
上記シートが収納姿勢にされる。そして、上記したシー
トの収納姿勢では、シート本体がコンパクトにされ、か
つ、これが縦長の姿勢にされる分、車室の乗車空間や荷
室空間が広げられて便利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うに、前脚の寸法を長くした場合に、上記したようにシ
ートを収納姿勢にさせると、次のような問題が生じるお
それがある。
【0011】即ち、上記シートの収納姿勢で、縦長の姿
勢とさせたシート本体の下端を前記公報に示されたよう
に上記フロアパネルに当接させて支持させると、上記し
たように寸法の長い前脚が、上記縦長の姿勢とさせたシ
ート本体の下部後面から後方に向けて長く延びる状態と
なり、よって、上記前脚を含めたシートは、前後方向で
は十分にコンパクトにできないという問題を生じる。
【0012】そこで、上記シートを収納姿勢にさせると
き、上記前脚を縦向き姿勢となるような所定回動位置に
まで前方回動させ、かつ、上記シート本体を上記フロア
パネルから上方に離れた位置で縦長の姿勢であるような
所定回動位置にまで前上方に回動させ、これを収納姿勢
とさせることが考えられ、このようにすれば、シートを
前後方向でコンパクトにさせることができる。
【0013】しかし、上記の場合、収納姿勢を保持させ
るために、単に、上記フロアパネルに対する前脚の回動
を阻止する回動阻止手段と、上記シートクッションと前
脚との互いの相対的な回動を阻止する回動阻止手段とを
設けたとすると、これら回動阻止手段が複数になって部
品点数が増え、よって、上記収納姿勢を保持させるため
の構成が複雑になる。
【0014】また、上記収納姿勢を保持させようとした
り、これを解除させようとするときには、複数の回動阻
止手段に対し回動阻止や、その解除操作がそれぞれ必要
になるおそれがあるなど、シートに対する操作が煩雑に
なるおそれもある。
【0015】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、シートを前後方向でコンパクトな収納姿
勢にさせることができるようにすると共に、上記シート
を上記収納姿勢に保持させることが簡単な構成で達成さ
れるようにし、かつ、この収納姿勢を保持させるため
や、この保持を解除させるためのシートに対する操作が
容易にできるようにすることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車用シートの収納姿勢保持装置は、次の
如くである。
【0017】請求項1の発明は、フロアパネル2の上方
に位置してほぼ水平に延びるシートクッション8と、こ
のシートクッション8の前部下面側から下方に向って延
出する前脚13と、この前脚13を前後に回動自在とさ
せるようその上端部を上記シートクッション8に枢支さ
せる前上枢支具15と、上記前脚13を前後に回動自在
とさせるようその下端部を上記フロアパネル2に枢支さ
せる前下枢支具17とを備えた自動車用シートにおい
て、
【0018】上記前脚13の前方近傍で上記フロアパネ
ル2側から上方に向って突出しその上部が前後方向に回
動自在となるようその下端部が枢支具43により上記フ
ロアパネル2に枢支される回動アーム44と、上記シー
トクッション8に取り付けられる被係止部45と、上記
回動アーム44に形成されて上記被係止部45と係合し
上記シートクッション8と前脚13が回動するとき上記
被係止部45と互いに摺動するガイド部46と、上記回
動アーム44に形成され、上記前脚13を上記前下枢支
具17を中心として所定回動位置にまで前方回動させる
と共に、上記シートクッション8を上記前上枢支具15
を中心として上記フロアパネル2から上方に離れた所定
回動位置にまで前上方に回動させたとき、上記ガイド部
46を摺動してきた上記被係止部45を係脱自在に係止
可能とさせる係止部48と、上記被係止部45と係止部
48とを互いに係止させるよう付勢する付勢手段49と
を備えたものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、特に、図1〜4,6で例示するように、上記回動ア
ーム44の後方回動で、上記係止部48と被係止部45
との互いの係止が解除されるようにしたものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記被係止部45に上記ガイド部46
を圧接させるよう上記枢支具43を中心として上記回動
アーム44を前後方向のいずれか一方向に回動させるよ
う付勢する付勢手段49を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0022】(第1の実施の形態)
【0023】図1〜4は、第1の実施の形態を示してい
る。
【0024】図2において、図中符号1は自動車の車体
で、矢印Frはこの自動車の車体1の前方を示してい
る。
【0025】上記車体1はほぼ水平に延びる板金製のフ
ロアパネル2を有し、このフロアパネル2の上方におけ
る車体1の内部が車室3とされ、この車室3に乗員など
着座者用のシート4が設けられている。このシート4
は、上記フロアパネル2の上方に位置するシート本体6
と、このシート本体6を上記フロアパネル2に支持させ
る支持手段7とを備えている。
【0026】上記シート本体6は、上記フロアパネル2
の上方でほぼ水平に延びるシートクッション8と、この
シートクッション8の後端部側から上方に向って突出す
るシートバック9と、このシートバック9の下端部を上
記シートクッション8の後端部に枢支させる枢支手段1
0とを備え、この枢支手段10を中心として、上記シー
トバック9が前下方に向って往復回動(A,B)自在と
されている。また、図示しないが、上記シートバック9
を任意回動位置でその回動を阻止可能とさせるリクライ
ニング手段が設けられている。
【0027】上記したシート4は、着座者が「着座可能
な姿勢」とされており、つまり、上記シート本体6のシ
ートクッション8は着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、
上記シートバック9は、上記シートクッション8へ腰掛
けた状態で、背もたれ可能な姿勢とされている。
【0028】上記支持手段7は、上記シートクッション
8の前部の下面側から下方に向って延出する左右一対の
板金製前脚13と、上記シートクッション8の後部の下
面側から下方に向って延出する左右一対の板金製後脚1
4と、これら前、後脚13,14を前後に回動自在とさ
せるようその各上端部を上記シートクッション8に枢支
させる前、後上枢支具15,16と、上記前脚13を前
後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネ
ル2に枢支させる前下枢支具17と、上記後脚14の下
端部を上記フロアパネル2に係脱自在に係止させる係止
具18とを備えている。
【0029】上記前、後上枢支具15,16は、それぞ
れ上記シートクッション8の下面から突出するようこの
シートクッション8に固着されたブラケット21,22
と、これら各ブラケット21,22に上記前、後脚1
3,14の各上端部を枢支させる枢支軸23,24とを
備えている。一方、上記前下枢支具17は、上記フロア
パネル2に固着されたブラケット26と、このブラケッ
ト26に上記前脚13の下端部を枢支させる枢支軸27
とを備えている。
【0030】上記係止具18は、上記フロアパネル2に
固着されて係止軸かつ枢支軸を兼用する係止部29と、
上記後脚14の下端部の上下動により上記係止部29に
係脱自在に係止される下方に向って開く切り欠き形状の
被係止部30とを備え、上記係止部29に対し被係止部
30が係止したままの状態に保持可能とする不図示の保
持手段が設けられている。また、上記係止部29に対す
る被係止部30の係止状態で、上記係止部29を中心と
して上記後脚14が前後に回動自在とされ、つまり、上
記係止具18の係止部29は上記後脚14を前後に回動
自在とさせるよう上記フロアパネル2に枢支させてい
る。
【0031】上記前下枢支具17の枢支軸27にばねで
ある付勢手段33が外嵌させられ、この付勢手段33
は、上記枢支軸27を中心として上記フロアパネル2に
対し上記前脚13を前方に回動させるよう付勢してい
る。
【0032】上記付勢手段33に抗して前下枢支具17
の枢支軸27を中心として上記前脚13が所定の後方回
動位置まで回動したとき、この前脚13の一部を当接さ
せてそれ以上の後方回動を阻止する後回動ストッパ34
が設けられ、この後回動ストッパ34は上記フロアパネ
ル2に固着されている。また、上記前下枢支具17の枢
支軸27を中心として上記前脚13が所定の前方回動位
置まで回動したとき、この前脚13の一部を当接させて
それ以上の前方回動を阻止する前回動ストッパ35が設
けられ、この前回動ストッパ35は上記前下枢支具17
のブラケット26に形成されている。
【0033】上記シートクッション8に対する上記前、
後脚13,14の少なくともいずれかの回動を任意回動
位置で阻止可能とする回動阻止手段38が設けられてい
る。
【0034】上記前脚13の下端部に後脚14の下端部
を連動連結させる車体1の側面視でほぼへの字形状に折
り曲げられた断面円形の金属弾性棒材の連動リンクであ
る連結具39が設けられている。この連結具39は、弾
性的に屈曲可能であり、その前端部が上記前脚13の下
端部に上記枢支軸27により枢支され、後端部が上記後
脚14の下端部に他の枢支軸40により枢支されてい
る。
【0035】図2では、シート本体6は、前記したシー
ト4の「着座可能な姿勢」での前後可動範囲のうち、最
後部位に位置させられて支持手段7により支持されてい
る。この場合、前脚13が後回動ストッパ34に当接し
てフロアパネル2に対しそれ以上の後方回動が阻止され
ている。また、前記回動阻止手段38による阻止動作に
よって、上記前上枢支具15の枢支軸23を中心とした
シートクッション8と前脚13との相対回動が阻止され
ている。
【0036】図2で示す上記シート4の「着座可能な姿
勢」でのシート本体6の最後部位から、上記回動阻止手
段38の阻止動作をこれに対する操作で解除させると、
上記フロアパネル2に対する前、後脚13,14の前方
回動による上記シート本体6の前方移動が許容される。
【0037】そこで、上記前下枢支具17の枢支軸27
と、係止具18の係止部29とを中心として前、後脚1
3,14を前方回動させて、上記シート本体6をシート
4の「着座可能な姿勢」のうち、最前部位に位置させる
よう前方移動させると、図3で示すように、前脚13の
それ以上の前方回動が上記前回動ストッパ35により阻
止される。また、上記回動阻止手段38による阻止動作
によって、上記前上枢支具15の枢支軸23を中心とし
たシートクッション8と前脚13との相対回動が阻止さ
れる。これにより、上記シート本体6は、上記フロアパ
ネル2に支持される。上記回動阻止手段38による阻止
動作を解除させた状態では、上記フロアパネル2に対す
る前、後脚13,14の前方回動(もしくは、後方回
動)により上記シート本体6の前方移動(もしくは後方
移動)が許容され、この移動の途中で、上記回動阻止手
段38を阻止動作させれば、「着座可能な姿勢」での上
記シート4に対する着座位置が、前後方向で任意に選択
可能とされる。
【0038】図3中二点鎖線で示すように、上記シート
4の「着座可能な姿勢」から、上記シートバック9を往
回動(A)させると、このシートバック9はシートクッ
ション8の上面側に重ね合わせ可能とされる。
【0039】図1,4において、上記シート4の不使用
時などにこれを収納させようとする場合には、上記した
ように、シート本体6を最前部位に位置させると共に、
上記係止具18における係止部29から被係止部30を
離脱させ、つまり、上記フロアパネル2から上記後脚1
4を離脱させ、上記シートクッション8にシートバック
9を重ね合わせた状態でのシート本体6を、上記前上枢
支具15の枢支軸23を中心として回動させればよく、
これにより、シート4を「収納姿勢」にさせることがで
きる。
【0040】上記シート4を「収納姿勢」にさせたと
き、上記シート本体6をフロアパネル2に着脱自在に保
持させる収納姿勢保持装置41が設けられている。以
下、この収納姿勢保持装置41につき、説明する。
【0041】上記シート本体6を最前部位に位置させて
から(図3)、このシート本体6を、これが縦長の姿勢
となるよう上記前上枢支具15の枢支軸23回りに前上
方に回動させ始める(図1,4中二点鎖線)。この状態
から、更に、上記シート本体6を上記前上枢支具15の
枢支軸23を中心として前上方に回動させ、上記フロア
パネル2から上方に離れた所定回動位置にまで回動させ
れば(図1,4中実線)、上記シート4は「収納姿勢」
とされる。このとき、上記フロアパネル2に上記シート
クッション8を係脱自在に係止させる係止手段42が設
けられている。
【0042】上記係止手段42は、上記前脚13の前方
近傍で上記フロアパネル2側から上方に向って突出しそ
の上部が前後方向に回動自在となるようその下端部が枢
支具43により上記ブラケット26を介しフロアパネル
2に枢支される回動アーム44と、上記シートクッショ
ン8の側面からその外側方に突出するようこのシートク
ッション8に取り付けられる断面円形の軸形状の被係止
部45と、上記回動アーム44に形成されて上記被係止
部45と係合し上記シートクッション8と前脚13が上
記前上枢支具15と前下枢支具17回りに回動すると
き、上記被係止部45と互いに摺動するガイド部46と
を備えている。
【0043】上記ガイド部46は、上記回動アーム44
の上部(回動端側)に形成されシート4の幅方向に貫通
して上記回動アーム44の長手方向に沿って延びる長孔
形状とされ、上記ガイド部46に上記被係止部45の突
出端側が嵌入させられている。そして、上記したよう
に、シートクッション8と前脚13がそれぞれ回動する
とき、上記長孔形状のガイド部46において前後に対面
する前、後ガイド面46a,46bの少なくともいずれ
か一方の面と、上記被係止部45の外周面とが摺動し、
この際、上記被係止部45は上記ガイド部46の長手方
向に沿ってのみ相対的に摺動するようこれら45,46
が互いに係合させられている。
【0044】また、上記係止手段42は、上記回動アー
ム44の長手方向の中途部(回動端側)で、上記ガイド
部46の下端部から後方に連続的に形成される切り欠き
形状の係止部48を備えている。
【0045】上記したようにシート4を「収納姿勢」に
させようとするとき、この「収納姿勢」になる以前に上
記ガイド部46をこの長手方向の下方に向って相対的に
摺動してきた上記被係止部45が、上記「収納姿勢」に
なるときに上記ガイド部46の下端部から上記係止部4
8に係脱自在に係止可能とされるようになっている。
【0046】また、上記収納姿勢保持装置41は、上記
被係止部45と係止部48との互いに係止させるよう上
記回動アーム44を弾性的に付勢する付勢手段49を備
えている。この付勢手段49は上記枢支具43の回りに
巻回させられたつる巻きばねで構成され、上記付勢手段
49は上記回動アーム44の上部を上記枢支具43を中
心として前、後方向のいずれか一方向である前方に向っ
て回動させるよう弾性的に付勢し(図1中矢印C)、上
記被係止部45とガイド部46の係合時には、上記付勢
手段49の付勢力により、常時、上記ガイド部46の後
側のガイド面46bが上記被係止部45に圧接してい
る。
【0047】上記の場合、シート4を「収納姿勢」にさ
せたとき、前記したように前脚13は前回動ストッパ3
5によりそれ以上の前方回動が阻止され、また、上記被
係止部45と係止部48とが付勢手段49の付勢力によ
り互いに自動的に係止されて上記シート本体6が前上枢
支具15回りに回動することが阻止され、このため、上
記シート本体6が前上枢支具15や前下枢支具17を中
心としてそれ以上に前方回動することが阻止される。ま
た、上記シート4の「収納姿勢」では、上記シート本体
6の重心(シートクッション8とシートバック9の各重
心)は上記前下枢支具17の前側に位置することとな
り、また、これに加えて、上記前脚13を前下枢支具1
7を中心として前方回動させるよう付勢する付勢手段3
3,49により上記シート本体6が前上枢支具15や前
下枢支具17を中心として後方回動することが阻止され
る。このようにして、シート4が「収納姿勢」に保持さ
れる。
【0048】図1,4において、上記被係止部45が上
記係止部48に係止させられた係止手段42の係止状態
を、外部からの操作力を入力して解除可能とさせる係止
解除操作手段52が設けられ、この係止の解除によっ
て、上記「収納姿勢」の保持が解除される。
【0049】上記係止解除操作手段52は、一端部53
が上記回動アーム44の長手方向の中途部に連結され、
他端部54が上記回動アーム44から後方に向って突出
し上記他端部54が操作者の把持部であって後方に向う
操作力の入力部とされる可撓性の操作部55を備えてい
る。この操作部55の他端部54を把持して操作力を入
力し、上記付勢手段49に抗しながら、後方に引張して
後方移動させれば、これに連動して上記回動アーム44
が後方回動し(図1中二点鎖線)、上記係止部48と被
係止部45との互いの係止が解除される。
【0050】上記構成によれば、特に、図1,4におい
て、前脚13を上記前下枢支具17を中心として所定回
動位置にまで前方回動させると共に、上記シートクッシ
ョン8にシートバック9を重ね合わせた状態の上記シー
ト本体6を上記前上枢支具15を中心として上記フロア
パネル2から上方に離れた所定回動位置にまで前上方に
回動させ、つまり、シート4を「収納姿勢」にさせたと
き、上記被係止部45と係止部48とが付勢手段49の
付勢力によって互いに係止させられ、このため、次の効
果が生じる。
【0051】即ち、上記シート4は、上記した係止手段
42の被係止部45、ガイド部46、係止部48、およ
び付勢手段49により、フロアパネル2にシートクッシ
ョン8が係止させられることによって「収納姿勢」に保
持される。この場合、上記したように、シート本体6は
フロアパネル2から上方に離れたところに位置させられ
ることから、上記フロアパネル2から離れた分、上記前
脚13をより鉛直に近い縦向き姿勢にさせることができ
る。
【0052】よって、上記前脚13を含めたシート4
を、全体的に縦長の形状にできることから、このシート
4を前後方向でコンパクトな「収納姿勢」にでき、この
ようにシート4をコンパクトにできる分、車室3の乗車
空間や荷室空間がより広げられる。
【0053】また、上記の場合、前脚13と回動アーム
44とを互いに連動させて、上記シート4を「収納姿
勢」にさせるとき、上記被係止部45を係止部48に係
止させるように案内するのは、上記シートクッション8
に突設した被係止部45と、この被係止部45に係合す
るよう上記回動アーム44に形成された係止部48とで
達成されるため、上記前脚13と回動アーム44とを互
いに連動させるための連動手段が別途に必要とされない
分、上記シート本体6をフロアパネル2に係止させて、
シート4を「収納姿勢」に保持させるための構成、つま
り、収納姿勢保持装置41の構成が簡単となる。
【0054】また、上記したように、被係止部45と上
記係止部48とを互いに係止させるよう上記回動アーム
44を付勢する付勢手段49を設けたため、上記したよ
うに、前脚13とシート本体6とを所定回動位置にまで
回動させてこれら6,13を含むシート4を「収納姿
勢」にさせたとき、上記被係止部45と係止部48とは
より確実に自動的に係止され、つまり、上記フロアパネ
ル2に対し上記シート本体6のシートクッション8がよ
り確実に自動的に係止されて、上記シート4が「収納姿
勢」のままに保持される。
【0055】よって、上記シート4を「収納姿勢」に保
持させるのは、上記した前脚13とシート本体6の所定
回動位置までの回動によってより確実に自動的に達成さ
れることから、上記シート4を「収納姿勢」に保持させ
る際のシート4に対する操作は容易にできる。
【0056】また、上記回動アーム44は前脚13の前
方近傍に配設されており、かつ、上記被係止部45とガ
イド部46との係合によって、上記前脚13と回動アー
ム44とは互いに連動連結されている。
【0057】このため、上記シート本体6への着座位置
を変更させようとしたり、シート4を「収納姿勢」にさ
せるときなど、上記前脚13を前後方向に回動させると
き、上記回動アーム44は上記前脚13の近傍でこの前
脚13と共に前後方向で同じ方向に回動する。
【0058】よって、上記係止手段42の構成部品の一
部である回動アーム44は、上記シート4が「着座可能
な姿勢」や「収納姿勢」のいずれであっても、上記シー
ト4のシート本体6や支持手段7からその外方に大きく
突出するということが抑制されて、このシート4はいず
れの姿勢においても全体としてコンパクトに保たれる。
【0059】また、前記したように、回動アーム44の
後方回動で、上記係止部48と被係止部45との互いの
係止が解除されることとされている。
【0060】このため、上記「収納姿勢」の保持状態を
解除させようとする際の操作は、上記回動アーム44に
連結されている操作部55を単に後方に引張して回動ア
ーム44を後方回動させるという単一の操作で足り、つ
まり、上記した「収納姿勢」の保持を解除させようとす
る際のシート4に対する操作が容易にできることとな
る。
【0061】また、上記のようにシート4を「収納姿
勢」とさせたとき、このシート4の後側の空間は、通
常、荷室として利用される。上記の場合、荷室の荷物が
上記シート4にその後方から衝突してこの衝突時の外力
が上記回動アーム44に与えられるおそれがあるが、上
記したように、回動アーム44はその後方回動で、係止
部48と被係止部45との互いの係止が解除されるよう
になっているため、上記衝突で、上記係止が無意的に解
除されるということは防止される。
【0062】よって、シート4の「収納姿勢」への保持
はより確実に保持される。
【0063】そして、上記したように「収納姿勢」の保
持を解除させると、この「収納姿勢」から上記シート4
の後下方への回動が許容される。そこで、上記シート4
を後下方に回動させると、「着座可能な姿勢」に向わせ
ることができる。
【0064】また、このシート4の後下方への回動の終
期では、上記後脚14の下端部は前記した連結具39に
よって前脚13に対し位置決めされるため、上記係止具
18の被係止部30は係止部29に確実に係脱自在に係
合させられ、シート4は容易に「着座可能な姿勢」に戻さ
れる。
【0065】また、前記したように、被係止部45に上
記ガイド部46を圧接させるよう上記回動アーム44を
上記枢支具43を中心として前後方向のいずれか一方向
である前方(C)に回動させるよう付勢する前記付勢手
段49が設けられている。
【0066】このため、上記回動アーム44と被係止部
45とは、被係止部45と係止部48とを互いに係止さ
せるための付勢手段49を利用することにより簡単な構
成によって、常時、圧接させられ、これら両者の間にが
たつきの生じることが防止される。
【0067】なお、以上は図示の例によるが、上記付勢
手段49は上記回動アーム44の自重であってもよく、
この回動アーム44に取り付けられる重りであってもよ
い。
【0068】以下の各図は、第2〜4の実施の形態を示
している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形
態と構成、作用において多くの点で共通している。そこ
で、これら共通するものについては、図面に共通の符号
を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主
に説明する。
【0069】(第2の実施の形態)
【0070】図5は、第2の実施の形態を示している。
【0071】これによれば、係止手段42は、回動アー
ム44の長手方向の中途部で、上記ガイド部46の下端
部から前方に連続的に形成される切り欠き形状の係止部
48を備えている。また、付勢手段49は上記回動アー
ム44の上部を上記枢支具43を中心として後方に向っ
て回動させるよう弾性的に付勢し(図5中矢印D)、こ
の付勢力により、上記被係止部45とガイド部46の係
合時には、常時、上記ガイド部46の前側のガイド面4
6aが上記被係止部45に圧接している。
【0072】上記回動アーム44の前方回動で、上記係
止部48に対する被係止部45の係止が解除されるよう
になっている。また、上記操作部55は金属製、樹脂製
など剛性のある棒材で構成されている。
【0073】上記操作部55を前方に押せば、これに連
動して上記回動アーム44が前方回動し(図5中二点鎖
線)、係止部48と被係止部45との互いの係止が解除
可能とされる
【0074】(第3の実施の形態)
【0075】図6は、第3の実施の形態を示している。
【0076】この実施の形態は、前記第1の実施の形態
において、被係止部45とガイド部46の係合時には、
上記付勢手段49の付勢力により、常時、ガイド部46
の後側のガイド面46bが上記被係止部45に圧接し、
上記ガイド部46の前側のガイド面46aは被係止部4
5とはわずかながら離反するという点に着目して創生さ
れたものである。
【0077】そして、上記した前側のガイド面46aを
構成している回動アーム44の部分が削除されており、
つまり、上記回動アーム44は前記長孔を有しない単な
るアーム材で成形されている。よって、その分、上記シ
ート4を「収納姿勢」に保持するための構成が簡単とな
る。
【0078】(第4の実施の形態)
【0079】図7は、第4の実施の形態を示している。
【0080】この実施の形態は、前記第2の実施の形態
において、被係止部45とガイド部46の係合時には、
上記付勢手段49の付勢力により、常時、ガイド部46
の前側のガイド面46aが上記被係止部45に圧接し、
上記ガイド部46の後側のガイド面46bは被係止部4
5とはわずかながら離反しているという点に鑑み創生さ
れたものである。
【0081】そして、上記した後側のガイド面46bを
構成している回動アーム44の部分が削除されており、
つまり、上記回動アーム44は前記長孔を有しない単な
るアーム材で成形されている。よって、その分、上記シ
ート4を「収納姿勢」に保持するための構成が簡単とな
る。
【0082】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0083】請求項1の発明は、フロアパネルの上方に
位置してほぼ水平に延びるシートクッションと、このシ
ートクッションの前部下面側から下方に向って延出する
前脚と、この前脚を前後に回動自在とさせるようその上
端部を上記シートクッションに枢支させる前上枢支具
と、上記前脚を前後に回動自在とさせるようその下端部
を上記フロアパネルに枢支させる前下枢支具とを備えた
自動車用シートにおいて、
【0084】上記前脚の前方近傍で上記フロアパネル側
から上方に向って突出しその上部が前後方向に回動自在
となるようその下端部が枢支具により上記フロアパネル
に枢支される回動アームと、上記シートクッションに取
り付けられる被係止部と、上記回動アームに形成されて
上記被係止部と係合し、上記シートクッションと前脚が
回動するとき上記被係止部と互いに摺動するガイド部
と、上記回動アームに形成され、上記前脚を上記前下枢
支具を中心として所定回動位置にまで前方回動させると
共に、上記シートクッションを上記前上枢支具を中心と
して上記フロアパネルから上方に離れた所定回動位置に
まで前上方に回動させたとき、上記ガイド部を摺動して
きた上記被係止部を係脱自在に係止可能とさせる係止部
と、上記被係止部と係止部とを互いに係止させるよう付
勢する付勢手段とを備えてあり、次の効果が生じる。
【0085】即ち、上記前脚とシートクッションとをそ
れぞれ所定回動位置まで回動させることにより、上記シ
ートを「収納姿勢」にさせたとき、上記した係止手段の
被係止部、ガイド部、係止部、および付勢手段により、
フロアパネルにシートクッションが係止させられること
となり、もって、シートが「収納姿勢」のままに保持さ
れる。この場合、上記したように、シートクッションは
フロアパネルから上方に離れたところに位置させられる
ことから、上記フロアパネルから離れた分、上記前脚を
より鉛直に近い縦向き姿勢にさせることができる。
【0086】よって、上記前脚を含めたシートを、全体
的に縦長の形状にできることから、このシートを前後方
向でコンパクトな「収納姿勢」にでき、このようにシー
トをコンパクトにできる分、車室の乗車空間や荷室空間
がより広げられる。
【0087】また、上記の場合、前脚と回動アームとを
互いに連動させて、上記シートを「収納姿勢」にさせる
とき、上記被係止部を係止部に係止させるように案内す
るのは、上記シートクッションに突設した被係止部と、
この被係止部に係合するよう上記回動アームに形成され
た係止部とで達成されるため、上記前脚と回動アームと
を互いに連動させるための連動手段が別途に必要とされ
ない分、上記シート本体をフロアパネルに係止させて、
シートを「収納姿勢」に保持させるための構成、つま
り、収納姿勢保持装置の構成が簡単となる。
【0088】また、上記したように、被係止部と上記係
止部とを互いに係止させるよう付勢する付勢手段を設け
たため、上記したように、前脚とシートクッションとを
所定回動位置にまで回動させてこれらを含むシートを
「収納姿勢」にさせたとき、上記被係止部と係止部とは
より確実に自動的に係止され、つまり、上記フロアパネ
ルに対し上記シートクッションがより確実に自動的に係
止されて、上記シートが「収納姿勢」のままに保持され
る。
【0089】よって、上記シートを「収納姿勢」に保持
させるのは、上記した前脚とシートクッションの所定回
動位置までの回動によってより確実に自動的に達成され
ることから、上記シートを「収納姿勢」に保持させる際
のシートに対する操作は容易にできる。
【0090】また、上記回動アームは前脚の前方近傍に
配設されており、かつ、上記被係止部とガイド部との係
合によって、上記前脚と回動アームとは互いに連動連結
されている。
【0091】このため、上記シートを「収納姿勢」にさ
せようとするときなど、上記前脚を前後方向に回動させ
るとき、上記回動アームは上記前脚の近傍でこの前脚と
共に前後方向で同じ方向に回動する。
【0092】よって、上記係止手段の構成部品の一部で
ある回動アームは、上記シートからその外方に大きく突
出するということが抑制されて、このシートはいずれの
姿勢においても全体としてコンパクトに保たれ、シート
周りの乗車空間等を広くできて有益である。
【0093】請求項2の発明は、上記回動アームの後方
回動で、上記係止部と被係止部との互いの係止が解除さ
れるようにしてある。
【0094】このため、上記「収納姿勢」の保持状態を
解除させようとする際の操作は、上記回動アームを後方
回動させるという単一の操作で足り、つまり、上記した
「収納姿勢」の保持を解除させようとする際のシートに
対する操作が容易にできることとなる。
【0095】また、上記のようにシートを「収納姿勢」
とさせたとき、このシートの後側の空間は、通常、荷室
として利用される。上記の場合、荷室の荷物が上記シー
トにその後方から衝突してこの衝突時の外力が上記回動
アームに与えられるおそれがあるが、上記したように、
回動アームはその後方回動で、係止部と被係止部との互
いの係止が解除されるようになっているため、上記衝突
で、上記係止が無意的に解除されるということは防止さ
れる。
【0096】よって、シートの「収納姿勢」への保持は
より確実に保持される。
【0097】請求項3の発明は、上記被係止部に上記ガ
イド部を圧接させるよう上記枢支具を中心として上記回
動アームを前後方向のいずれか一方向に回動させるよう
付勢する付勢手段を備えてある。
【0098】このため、上記回動アームと被係止部とは
付勢手段によって、常時、圧接させられるため、これら
両者の間にがたつきの生じることが防止される。
【0099】また、上記ガイド部が仮に長孔であるとす
ると、上記被係止部とガイド部の係合時には、上記付勢
手段の付勢力により、ガイド部の後側(もしくは前側)
のガイド面が上記被係止部に圧接し、上記ガイド部の前
側(もしくは後側)のガイド面は被係止部とはわずかな
がら離反することとなる。
【0100】このため、上記した前側のガイド面(もし
くは後側のガイド面)を構成している回動アームの部分
は不要であって削除できるのであり、このため、上記回
動アームは前記長孔を有しない単なるアーム材で成形で
きる。よって、その分、上記シートを「収納姿勢」に保
持するための収納姿勢保持装置の構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、図4の部分拡大図であ
る。
【図2】第1の実施の形態で、シートの「着座可能な姿
勢」でシート本体が最後部位にあるときのシートの全体
側面図である。
【図3】第1の実施の形態で、シートの「着座可能な姿
勢」でシート本体が最前部位にあるときのシートの全体
側面図である。
【図4】第1の実施の形態で、シートを収納させるとき
の作用を説明する図である。
【図5】第2の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図6】第3の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図7】第4の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【符号の説明】
1 車体 2 フロアパネル 3 車室 4 シート 6 シート本体 7 支持手段 8 シートクッション 9 シートバック 10 枢支手段 13 前脚 14 後脚 15 前上枢支具 16 後上枢支具 17 前下枢支具 18 係止具 38 回動阻止手段 41 収納姿勢保持装置 42 係止手段 43 枢支具 44 回動アーム 45 被係止部 46 ガイド部 48 係止部 49 付勢手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤島 武雄 大阪府豊中市豊南町東2丁目4番6号 富 士シート株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BD01 CA12 DA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルの上方に位置してほぼ水平
    に延びるシートクッションと、このシートクッションの
    前部下面側から下方に向って延出する前脚と、この前脚
    を前後に回動自在とさせるようその上端部を上記シート
    クッションに枢支させる前上枢支具と、上記前脚を前後
    に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネル
    に枢支させる前下枢支具とを備えた自動車用シートにお
    いて、 上記前脚の前方近傍で上記フロアパネル側から上方に向
    って突出しその上部が前後方向に回動自在となるようそ
    の下端部が枢支具により上記フロアパネルに枢支される
    回動アームと、上記シートクッションに取り付けられる
    被係止部と、上記回動アームに形成されて上記被係止部
    と係合し上記シートクッションと前脚が回動するとき上
    記被係止部と互いに摺動するガイド部と、上記回動アー
    ムに形成され、上記前脚を上記前下枢支具を中心として
    所定回動位置にまで前方回動させると共に、上記シート
    クッションを上記前上枢支具を中心として上記フロアパ
    ネルから上方に離れた所定回動位置にまで前上方に回動
    させたとき、上記ガイド部を摺動してきた上記被係止部
    を係脱自在に係止可能とさせる係止部と、上記被係止部
    と係止部とを互いに係止させるよう付勢する付勢手段と
    を備えた自動車用シートの収納姿勢保持装置。
  2. 【請求項2】 上記回動アームの後方回動で、上記係止
    部と被係止部との互いの係止が解除されるようにした請
    求項1に記載の自動車用シートの収納姿勢保持装置。
  3. 【請求項3】 上記被係止部に上記ガイド部を圧接させ
    るよう上記枢支具を中心として上記回動アームを前後方
    向のいずれか一方向に回動させるよう付勢する付勢手段
    を備えた請求項1、もしくは2に記載の自動車用シート
    の収納姿勢保持装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313866A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Kia Motors Corp 車両用シートのダブルフォールディング固定のためのロック機構
JP2010234942A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ts Tech Co Ltd シート装置
JP2010234943A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ts Tech Co Ltd シート装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313866A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Kia Motors Corp 車両用シートのダブルフォールディング固定のためのロック機構
JP2010234942A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ts Tech Co Ltd シート装置
JP2010234943A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ts Tech Co Ltd シート装置

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