JP2002226375A - 線維化予防、治療剤 - Google Patents

線維化予防、治療剤

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JP2002226375A
JP2002226375A JP2001024512A JP2001024512A JP2002226375A JP 2002226375 A JP2002226375 A JP 2002226375A JP 2001024512 A JP2001024512 A JP 2001024512A JP 2001024512 A JP2001024512 A JP 2001024512A JP 2002226375 A JP2002226375 A JP 2002226375A
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preventing
fibrosis
agent
treating fibrosis
acid
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JP2001024512A
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English (en)
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Shinichi Sato
真一 佐藤
Kazumi Shiraiwa
和己 白岩
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】線維化予防、治療剤を提供する 【解決手段】一般式(I)で示される化合物またはその
酸付加塩もしくは水和物を有効成分とする、線維化予
防、治療剤を提供する。 【化1】 【効果】本発明の線維化予防、治療剤は、線維化の予防
もしくは治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線維化予防、治療剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】腎炎、腎不全、肝炎、肝硬変、肺線維症
などの疾患において、線維化の進展が見られる。線維化
を予防もしくは治療する有効な医薬品、治療法は現在無
い。一方、一般式(I)で示される化合物は、Rhoキ
ナーゼ、ミオシン軽鎖リン酸化酵素、プロテインキナー
ゼCといったキナーゼ阻害活性を有し、血管平滑筋弛緩
作用、血流増加作用、血圧低下作用、脳、心臓保護作用
等を示し、血管拡張剤(特に、狭心症治療剤)、脳、心
臓保護剤等において有効な物質であることは、既に公知
である(例えば特開昭61−152658号公報、特開
昭61−227581号公報、特開平2−256617
号公報、特開平4−264030号公報、特開平6−0
56668号公報、特開平6−080569号公報、特
開平7−80854号公報、WO98/06433、W
O00/03746、Br. J. Pharmacol., 98, 1091 (1
989), J. Pharmacol. Exp. Ther., 259, 738 (1991), C
irculation, 96, 4357 (1997), Cardiovasc. Res., 43,
1029 (1999))
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より、線維化を予
防もしくは治療する医薬の提供が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一般式
(I)で示される化合物について、鋭意研究を重ねた結
果、該化合物が上記血管平滑筋弛緩作用、血流増加作
用、血圧低下作用、脳、心臓保護作用など、従来知られ
ている作用からは全く予期できない線維化の予防、治療
効果を見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、下記一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(ただし、式中R1は水素原子または水酸
基を表す)で示される化合物またはその酸付加塩もしく
は水和物を有効成分とする、線維化予防、治療剤であ
る。本発明の一般式(I)で示される化合物は、公知の
方法、例えば、Chem. Pharam. Bull., 40, (3) 770-773
(1992)、特開昭61−152658号公報等に記載さ
れている方法に従って合成することができる。また、そ
の酸付加塩は、薬学上許容される非毒性の塩が好まし
く、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等の無機
酸、および酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、
フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸等の有機酸の
塩を挙げることができる。
【0007】本発明の、線維化予防、治療剤を、投与に
適した形の製剤として調整するのに際しては、上述の一
般式(I)で示される化合物またはその酸付加塩もしく
は水和物と、公知の医薬上許容される担体とを混合すれ
ばよい。この担体としては、例えば、ゼラチン;乳糖、
グルコース等の糖類;小麦、米、とうもろこし澱粉等の
澱粉類;ステアリン酸等の脂肪酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸塩;タル
ク;植物油;ステアリンアルコール、ベンジルアルコー
ル等のアルコール;ガム;ポリアルキレングリコール等
が挙げられる。
【0008】また、液状担体としては、一般に水、生理
食塩液、デキストロースまたは類似の糖溶液、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレンルリコール等のグルコール類が
挙げられる。カプセル剤となす場合には、通常ゼラチン
を用いてカプセルを調整することが好ましい。以上のよ
うな担体と一般式(I)で示される化合物またはその酸
付加塩もしくは水和物よりなる本発明の線維化予防、治
療剤中には、通常0.01重量%以上、また80重量%以下、
好ましくは60重量%以下の有効成分を含む例が挙げられ
る。
【0009】投与方法は、経口投与や非経口投与が挙げ
られる。経口投与に適した剤形としては、錠剤、カプセ
ル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、エリキシル剤等が挙げら
れ、非経口投与に適した剤形としては、液剤が挙げられ
る。非経口的に筋肉内注射、静脈内注射、皮下注射で投
与する場合、一般式(I)で示される化合物またはその
酸付加塩もしくは水和物を等張にするために、食塩また
は、グルコース等の他の溶質を添加した無菌溶液として
投与される。
【0010】注射により投与する場合には、滅菌水、塩
酸リドカイン溶液(筋肉内注射用)、生理食塩液、ブド
ウ糖、静脈内注射用溶液、電解質溶液(静脈内注射用)
等で溶解することも好ましい。このようにして溶解した
場合には、通常0.01重量%以上、また20重量%以下、好
ましくは0.1重量%以上、また10重量%以下の有効成分
を含むように調整されることがある。経口投与の液剤の
場合、0.01-20重量%の有効成分を含む懸濁液またはシ
ロップが好ましい例として挙げられる。この場合におけ
る担体としては、香料、シロップ、製剤的ミセル体等の
水様賦形剤が挙げられる。
【0011】本発明の線維化予防、治療剤の投与量は、
被投与者の年齢、健康状態、体重、症状の程度、同時処
置があるならばその種類、処置頻度、所望の効果の性
質、あるいは投与経路や投与計画などによって異なる
が、一般には、非経口投与で0.01-20mg/kg・日、経口投
与で0.02-40mg/kg・日が挙げられる。
【0012】
【実施例】以下に実施例及び参考例を挙げ、この発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0013】
【実施例1】ラット片側尿管結紮モデルに対する作用 ラットを麻酔し、尿管を結紮し、2週間後、腎臓を摘出
した。病理標本を作成し、間質の線維化を測定した。一
般式(I)(式中R1は水素原子)で示される化合物は
生理食塩液に溶解し、3, 10 mg/kg/dayの割合で、尿管
結紮の翌日より1日1回2週間腹腔内に投与した。
【0014】尿管結紮2週間後、間質の線維化が認めら
れた。一般式(I)で示される化合物により、間質の線
維化は抑制された。
【0015】
【実施例2】本発明の化合物の急性毒性試験を、ラット
(Jcl:Wistar,5週齢)およびマウス(Slc:ddY,5週
齢)を用いて実施した結果、低毒性であることが確認さ
れた。その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【実施例3】製剤例(無菌注射剤) 下記表2の成分を注射用蒸留水に溶解し、その後、注射
用蒸留水を添加し、必要な最終重量とし、この溶液2m
lをアンプルに密封し、加熱滅菌した。
【0018】
【表2】
【0019】
【実施例4】製剤例(錠剤) 下記表3の成分を含む錠剤を常法により調整した。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、線維化予防、治療剤が
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07D 401/12 C07D 401/12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (ただし、式中R1は水素原子または水酸基を表す)で
    示される化合物またはその酸付加塩、もしくは水和物を
    有効成分とする線維化予防、治療剤。
  2. 【請求項2】線維化が腎炎、腎不全に伴うものである請
    求項1記載の線維化予防、治療剤。
  3. 【請求項3】線維化が肝炎、肝硬変に伴うものである請
    求項1記載の線維化予防、治療剤。
  4. 【請求項4】線維化が肺線維症に伴うものである請求項
    1記載の線維化予防、治療剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112756A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Juntendo 半月体形成性腎病変治療剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006433A1 (fr) * 1996-08-12 1998-02-19 Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. MEDICAMENTS COMPRENANT UN INHIBITEUR DE LA Rho KINASE

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