JP2001217754A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2001217754A
JP2001217754A JP2000023953A JP2000023953A JP2001217754A JP 2001217754 A JP2001217754 A JP 2001217754A JP 2000023953 A JP2000023953 A JP 2000023953A JP 2000023953 A JP2000023953 A JP 2000023953A JP 2001217754 A JP2001217754 A JP 2001217754A
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宣孝 塩谷
Shigeru Yoshida
茂 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】監視情報伝送路に断線等の障害が発生した場合
でも各ノードの稼動情報を迅速に収集して最適なネット
ワーク管理を継続することができるようにした通信シス
テムを提供する。 【解決手段】各ノード10−1〜10−5で監視情報伝
送路2−1〜2−5の下流側の障害を検出すると、監視
データの伝送路を監視情報伝送路2−1〜2−5側から
逆方向の通信情報伝送路1−2〜1−6側に切り替え
て、監視(P−FERF)メッセージを該障害発生個所
を迂回してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の伝送装置
を互いに伝送方向が異なる2重伝送路で接続したリング
状ネットワーク通信システムに関し、特に、伝送路の一
部に障害が発生した場合でも各伝送装置から送出される
リング状ネットワークの監視データをネットワーク監視
装置に伝送することができるようにしてシステム監視機
能を強化した通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ATM(Asynchronous Transfer M
ode)伝送装置等の複数の伝送装置を光ファイバ等の伝送
路でリング状に接続して構成されるリング状ネットワー
ク通信システムが注目されている。
【0003】このリング状ネットワーク通信システム
は、時計回りの現用系と反時計回りの予備系の2重の伝
送路を具備しており、伝送装置若しくは伝送路の障害時
にもこの障害個所を切り離して通信が継続できるように
構成されている。
【0004】また、複数の伝送装置(ノード)の内の1
つの伝送装置(センタノード)にはネットワーク監視装
置(NMS)が接続され、各ノードからこのネットワー
ク監視装置にネットワークの監視データが伝送されると
ともに、伝送路の障害時には、障害検出ノードから障害
情報がこのネットワーク監視装置に転送されるように構
成されている。
【0005】すなわち、上記構成のリング状ネットワー
ク通信システムにおいて、各ノードは、反時計回りの予
備系(監視情報伝送路)を用いてリング状ネットワーク
の監視データをネットワーク監視装置を転送するように
構成されているが、この監視データ転送路に断線等の障
害が発生した場合は、この監視情報転送路の障害発生個
所の下流側のノードがこの障害発生を検出し、受信断警
報(LOS)メッセージを監視情報伝送路を介してネッ
トワーク監視装置に転送するように構成されている。
【0006】また、この受信段警報(LOS)メッセー
ジを検出したノードは、時計回りの現用系(通信情報伝
送路)を用いて、監視情報伝送路の上流側のノードに受
信断発生を示す警報(P−FERF)メッセージを転送
するように構成されており、この警報(P−FERF)
メッセージを受信したノードは、この警報(P−FER
F)メッセージを監視情報伝送路を介してネットワーク
監視装置に転送するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成において、監視情報伝送路に断線等の障害が発生した
場合は、監視情報伝送路の上流側のノードは、この警報
(P−FERF)メッセージをネットワーク監視装置に
転送することができなくなる。
【0008】この結果、ネットワーク監視装置において
は、監視データの受信断警報(LOS)メッセージの受
信により監視情報伝送路の障害発生を類推することはで
きるが、上記警報(P−FERF)メッセージは受信す
ることができず、同様に、監視情報伝送路の障害発生個
所の上流側の全てのノードからの稼動情報を含む監視デ
ータも受信することができなくなるので、各ノードの詳
細な稼動記録を残すことができず、ネットワーク管理を
行う上で情報が不足するという不都合が発生する。
【0009】そこで、この発明は、監視情報伝送路に断
線等の障害が発生した場合でも各ノードの稼動情報を迅
速に収集して最適なネットワーク管理を継続することが
できるようにした通信システムを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、互いにデータの伝送方向が
異なる第1の伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネ
ットワーク上に複数の伝送装置を配置し、前記第1の伝
送路に前記リング状ネットワークの監視データを伝送
し、前記第2の伝送路に通信データを伝送する通信シス
テムにおいて、前記第1の伝送路に障害が発生した場合
は、該障害発生個所を迂回して前記第2の伝送路を用い
て前記監視データを伝送することを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明は、互いにデー
タの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路から
なるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置す
るとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝
送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝
送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを
前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路
を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する
通信システムにおいて、前記伝送装置は、前記第1の伝
送路の下流側の障害を検出する障害検出手段と、前記障
害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障害を検
出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝
送路の上流側に前記監視データを伝送する監視データ伝
送手段とを具備し、前記ネットワーク監視装置は、前記
監視データ伝送手段により伝送された前記監視データか
ら障害発生個所を特定して、前記第1の伝送路の該特定
した障害発生個所の上流側の伝送装置に対して前記監視
データを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の
上流側に伝送するように切り替える切替命令を通知する
切替命令を通知手段を具備することを特徴とする。
【0012】また、請求項3記載の発明は、互いにデー
タの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路から
なるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置す
るとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝
送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝
送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを
前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路
を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する
通信システムにおいて、前記伝送装置は、前記第1の伝
送路の下流側の障害を検出する障害検出手段と、前記障
害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障害を検
出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝
送路の上流側の伝送装置に前記監視データを同報伝送す
る監視データ伝送手段と、前記監視データ伝送手段によ
り伝送された前記監視データの受信に基づき前記監視デ
ータを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送路の上
流側に伝送するように切り替える伝送路切替手段とを具
備することを特徴とする。
【0013】また、請求項4記載の発明は、互いにデー
タの伝送方向が異なる第1の伝送路と第2の伝送路から
なるリング状ネットワーク上に複数の伝送装置を配置す
るとともに、前記複数の伝送装置の少なくとも1つの伝
送装置にネットワーク監視装置を接続し、前記第1の伝
送路を用いて前記リング状ネットワークの監視データを
前記ネットワーク監視装置に伝送し、前記第2の伝送路
を用いて前記複数の伝送装置間の通信データを伝送する
通信システムにおいて、前記伝送装置は、前記第1の伝
送路の受信警報を検出する検出手段と、前記検出手段に
より前記第1の伝送路の受信警報を検出した場合は、該
障害発生の時刻を取得する障害発生時刻取得手段と、前
記障害発生時刻取得手段で取得した障害発生の時刻が付
与された第1の警報メッセージを前記第1伝送路に送出
するとともに、前記障害発生時刻取得手段で取得した障
害発生の時刻と同一時刻が付与された第2の警報メッセ
ージを前記第2伝送路に送出する警報メッセージ伝送手
段とを具備し、前記ネットワーク監視装置は、前記警報
メッセージ伝送手段により伝送された同一時刻が付与さ
れた警報メッセージの一方を削除して記録する記録手段
を具備することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる通信シス
テムの実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【0015】図1は、この発明に係わる通信システムの
全体構成を示すブロック図である。
【0016】図1において、この通信システムは、複数
の伝送装置、すなわち、ノード(R1〜R5)10−1
〜10−5とセンタノード(C)20を、時計回りの現
用系伝送路(以下、通信情報伝送路という)1−1〜1
−6と反時計回りの予備系伝送路(以下、監視情報伝送
路という)2−1〜2−6との二重系の伝送路で接続し
て構成される。
【0017】ここで、ノード(R1)10−1には、交
換機40−1を介して通信端末41−1が接続されてい
る。
【0018】また、ノード(R2)10−2には、リピ
ータ(R)50−1を介してローカルエリアネットワー
ク(LAN)60−1が接続されている。
【0019】また、ノード(R3)10−3には、交換
機40−2を介して通信端末41−2が接続されるとと
もに、リピータ(R)50−1を介してローカルエリア
ネットワーク(LAN)60−2が接続されている。
【0020】また、ノード(R4)10−4には、交換
機40−3を介して通信端末41−3が接続されてい
る。
【0021】また、ノード(R5)10−5には、交換
機40−4を介して通信端末41−4が接続されるとと
もに、リピータ(R)50−3を介してローカルエリア
ネットワーク(LAN)60−3が接続されている。
【0022】また、センタノード(C)20には、ネッ
トワーク監視装置(NMS)30が接続され、このネッ
トワーク監視装置(NMS)30には、この通信システ
ムの運用データおよび監視データを記憶するデータベー
ス31が接続されている。
【0023】図2は、図1に示した通信システムにおけ
る通信データ伝送経路を示す図である。
【0024】図2においては、ノード(R1)10−1
に交換機40−1を介して接続された通信端末41−1
とノード(R4)10−4に交換機40−3を介して接
続された通信端末41−3との間の通信データ伝送経路
を示している。
【0025】図2において、通信端末41−1から通信
端末41−3への送信データは、通信端末41−1から
交換機40−1、ノード(R1)10−1、通信情報伝
送路1−2、ノード(R2)10−2、通信情報伝送路
1−3、ノード(R3)10−3、通信情報伝送路1−
4、ノード(R4)10−4、交換機40−3を介して
通信端末41−3ヘ伝送される。
【0026】また、通信端末41−3から通信端末41
−1への送信データは、通信端末41−3から交換機4
0−3、ノード(R4)10−4、通信情報伝送路1−
5、ノード(R5)10−5、通信情報伝送路1−6、
センタノード(C)20、通信情報伝送路1−1、ノー
ド(R1)10−1、交換機40−1を介して通信端末
41−1ヘ伝送される。
【0027】図3は、図1に示した通信システムにおけ
る監視データ伝送経路を示す図である。
【0028】図3において、ノード(R1)10−1か
ら出力される監視データW−1は、監視情報伝送路2−
1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視
装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄
積される。
【0029】同様に、ノード(R2)10−2から出力
される監視データW−2は、監視情報伝送路2−2、ノ
ード(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタ
ノード(C)20を介してネットワーク監視装置(NM
S)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積され、ノ
ード(R3)10−3から出力される監視データW−3
は、監視情報伝送路2−3、ノード(R2)10−2、
監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視
情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネ
ットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、データ
ベース31ヘ蓄積され、ノード(R4)10−4から出
力される監視データW−4は、監視情報伝送路2−4、
ノード(R3)10−3、監視情報伝送路2−3、ノー
ド(R2)10−2、監視情報伝送路2−2、ノード
(R1)10−1、監視情報伝送路2−1、センタノー
ド(C)20を介してネットワーク監視装置(NMS)
30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄積され、ノード
(R5)10−5から出力される監視データW−5は、
監視情報伝送路2−5、ノード(R4)10−4、監視
情報伝送路2−3、ノード(R3)10−3、監視情報
伝送路2−3、ノード(R2)10−2、監視情報伝送
路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2
−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監
視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ
蓄積され、センタノード(C)20から出力される監視
データW−6は、監視情報伝送路2−6、ノード(R
5)10−5、監視情報伝送路2−4、ノード(R4)
10−4、監視情報伝送路2−4、ノード(R3)10
−3、監視情報伝送路2−3、ノード(R2)10−
2、監視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、
監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を介し
てネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送され、デ
ータベース31ヘ蓄積される。
【0030】なお、図3においては、監視情報伝送路2
−1〜2−6のいずれにおいても断線等の障害が発生し
ていず正常に監視データが伝送される場合を示してい
る。
【0031】図4は、図3に示した監視データの伝送に
よりネットワーク監視装置(NMS)30のデータベー
ス31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図であ
る。
【0032】この場合、監視情報伝送路2−1〜2−6
のいずれにおいても断線等の障害が発生していないの
で、ネットワーク監視装置(NMS)30のデータベー
ス31には、全てのノードの監視データが順次蓄積され
る。
【0033】すなわち、図4に示す監視ファイルは、状
態が「正常」である場所がノード(R1)10−1から
の監視データW−1が時刻「12:55:02」にネッ
トワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に
蓄積され、同様に、状態が「正常」である場所がノード
(R2)10−2からの監視データW−2が時刻「1
2:55:03」にネットワーク監視装置(NMS)3
0のデータベース31に蓄積され、状態が「正常」であ
る場所がノード(R3)10−3からの監視データW−
3が時刻「12:55:04」にネットワーク監視装置
(NMS)30のデータベース31に蓄積され、状態が
「正常」である場所がノード(R4)10−4からの監
視データW−4が時刻「12:55:05」にネットワ
ーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積
されたことを示している。
【0034】図5は、図1に示した通信システムにおい
て監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の
監視データ伝送経路を示す図である。
【0035】ノード(R3)10−3とノード(R2)
10−2との間の監視情報伝送路2−3に断線の障害が
発生した場合は、ノード(R1)10−1からは、正常
に監視データW−1が発生され、監視情報伝送路2−
1、センタノード(C)20を介してネットワーク監視
装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ蓄
積されるが、ノード(R2)10−2では、ノード(R
3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情
報伝送路2−3の断線により、受信断警報(LOS)メ
ッセージW−2(LOS)を発生し、この受信断警報
(LOS)メッセージW−2(LOS)を監視情報伝送
路2−2、ノード(R1)10−1、監視情報伝送路2
−1、センタノード(C)20を介してネットワーク監
視装置(NMS)30ヘ伝送され、データベース31ヘ
蓄積する。
【0036】また、このとき、ノード(R3)10−3
では、警報(P−FERF)メッセージW−3(P−F
ERF)を発生するが、この警報(P−FERF)メッ
セージW−3(P−FERF)は、監視情報伝送路2−
3の断線障害のために、ノード(R2)10−2方向に
は伝送することができず、ネットワーク監視装置(NM
S)30のデータベース31ヘは蓄積できない。
【0037】同様に、監視情報伝送路2−3の断線障害
のために、ノード(R3)10−3、ノード(R4)1
0−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)
20からの監視データもネットワーク監視装置(NM
S)30のデータベース31ヘ蓄積できない。
【0038】図6は、図5に示した監視情報伝送路2−
3の断線障害時の監視データの伝送によりネットワーク
監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積され
る監視ファイルの一例を示す図である。
【0039】この場合、図5で説明したように、ノード
(R3)10−3からの監視データは監視情報伝送路2
−3の断線障害のために、ネットワーク監視装置(NM
S)30のデータベース31ヘ蓄積できず、同様に、ノ
ード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノー
ド(R5)10−5、センタノード(C)20からの監
視データもネットワーク監視装置(NMS)30のデー
タベース31ヘ蓄積できない。
【0040】このため、この場合に、ネットワーク監視
装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される監
視ファイルは、状態が「正常」、場所がノード(R1)
10−1、時刻が「12:55:02」である監視デー
タと、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノー
ド(R2)10−2、時刻が「12:55:03」であ
る監視データのみがネットワーク監視装置(NMS)3
0のデータベース31に蓄積されることになる。
【0041】この結果、ネットワーク監視装置(NM
S)30では、障害が発生した監視情報伝送路2−3の
上流側のノード(R3)10−3、ノード(R4)10
−4、ノード(R5)10−5、センタノード(C)2
0からの稼動情報も受信することができなくなるので、
各ノードの詳細な稼動記録を残すことができず、ネット
ワーク管理を行う上で情報が不足するという不都合が発
生する。
【0042】図7は、図1に示した通信システムにおい
て監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の
この実施の形態の監視データ伝送経路を示す図である。
【0043】この実施の形態の通信システムにおいて
は、各ノード10−1〜10−5で監視情報伝送路2−
1〜2−5の下流側の障害を検出すると、監視データの
伝送路を監視情報伝送路2−1〜2−5側から逆方向の
通信情報伝送路1−2〜1−6側に切り替えて、監視
(P−FERF)メッセージを該障害発生個所を迂回し
てネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送する。
【0044】すなわち、図7において、ノード(R3)
10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝
送路2−3に断線の障害が発生した場合は、ノード(R
1)10−1からは、正常に監視データW−1が発生さ
れ、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)20を
介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送さ
れ、データベース31ヘ蓄積される。
【0045】しかし、ノード(R2)10−2では、監
視情報伝送路2−3の断線の検出により、受信断警報
(LOS)メッセージW−2(LOS)を発生し、この
受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を監
視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情
報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネッ
トワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、データベー
ス31ヘ蓄積する。
【0046】また、このとき、ノード(R3)10−3
では、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−
2との間の監視情報伝送路2−3を監視し、監視情報伝
送路2−3の通信障害を検出すると、警報(P−FER
F)メッセージW−3(P−FERF)の送信方向を監
視情報伝送路2−3側から逆方向の通信情報伝送路1−
4側に切り替える。この警報(P−FERF)メッセー
ジW−3(P−FERF)をノード(R4)10−4、
ノード(R5)10−5、センタノード(C)20を介
してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、デ
ータベース31ヘ蓄積する。
【0047】これにより、ネットワーク監視装置(NM
S)30は、断線が発生した監視情報伝送路2−3の上
流側のノード(R3)10−3、ノード(R4)10−
4、ノード(R5)10−5に対して監視データの伝送
経路を監視情報伝送路2−3〜2−5側から逆方向の通
信情報伝送路1−4〜1−6側に切り替えるコマンドを
発行する。これにより、断線が発生した監視情報伝送路
2−3の上流側のノード(R3)10−3、ノード(R
4)10−4、ノード(R5)10−5は、監視データ
の伝送経路を監視情報伝送路2−4〜2−5側から逆方
向の通信情報伝送路1−5〜1−6側に切り替える。
【0048】このような構成によると、ノード(R3)
10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝
送路2−3に断線の障害が発生した後においても、監視
データをネットワーク監視装置(NMS)30に伝送し
てデータベース31ヘ蓄積することが可能になる。
【0049】図8は、図7に示した監視情報伝送路2−
3の断線障害時の監視データの伝送によりネットワーク
監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積され
る監視ファイルの一例を示す図である。
【0050】この場合、図7に示したように、ノード
(R3)10−3では、ノード(R3)10−3とノー
ド(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−3の通
信障害を検出すると、警報(P−FERF)メッセージ
W−3(P−FERF)の送信方向を監視情報伝送路2
−3側から逆方向の通信情報伝送路1−4側に切り替え
てネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、その
後、断線が発生した監視情報伝送路2−3の上流側のノ
ード(R3)10−3、ノード(R4)10−4、ノー
ド(R5)10−5は、ネットワーク監視装置(NM
S)30からのコマンド受信により監視データの伝送経
路を監視情報伝送路2−4〜2−5側から逆方向の通信
情報伝送路1−5〜1−6側に切り替えるので、ノード
(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の監
視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した後において
も、監視データをデータベース31ヘ蓄積することが可
能になる。
【0051】すなわち、図8において、ネットワーク監
視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される
監視ファイルは、状態が「正常」、場所がノード(R
1)10−1、時刻が「15:23:02」である監視
データ、状態が「LOS」、事象が「検出」、場所がノ
ード(R2)10−2、時刻が「15:23:03」で
ある監視データ、状態が「FERF」、事象が「検
出」、場所がノード(R3)10−2、時刻が「15:
23:03」である監視データ、状態が「正常」、場所
がノード(R4)10−1、時刻が「15:23:0
5」である監視データ、・・・が蓄積される。
【0052】図9は、図7に示した通信システムにおい
て監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の
ノード(R2)10−2とノード(R3)10−3との
間の伝送路が監視処理を示す図である。
【0053】図9において、信号LOSは受信端のノー
ドで検出するもので、伝送路の断線や受信機の故障でデ
ータが受信不能になったことを示す。また信号P−FE
RFは、対向のノードの受信能力が不能になったことを
折返し伝える信号である。
【0054】すなわち、図9において、ノード(R2)
10−2は、ノード(R3)10−3とノード(R2)
10−2との間の監視情報伝送路2−3の断線障害発生
を信号LOS/LOFとして検出し、信号P−FERF
をノード(R3)10−3ヘ転送し、ノード(R3)1
0−3は、このノード(R2)10−2から転送された
信号P−FERFを検出する。
【0055】また、ノード(R2)10−2は、信号B
3を生成し、この信号B3をノード(R3)10−3に
送出し、ノード(R3)10−3は、この信号B3を検
出すると、信号P−FEBEをノード(R2)10−2
に転送し、この信号P−FEBEはノード(R2)10
−2で検出される。
【0056】同様に、ノード(R3)10−3は、ノー
ド(R3)10−3とノード(R2)10−2との間の
監視情報伝送路2−3の断線障害発生を信号LOS/L
OFとして検出し、信号P−FERFをノード(R2)
10−2ヘ転送し、ノード(R2)10−2は、このノ
ード(R3)10−3から転送された信号P−FERF
を検出する。
【0057】また、ノード(R3)10−3は、信号B
3を生成し、この信号B3をノード(R2)10−2に
送出し、ノード(R2)10−2は、この信号B3を検
出すると、信号P−FEBEをノード(R3)10−3
に転送し、この信号P−FEBEはノード(R3)10
−3で検出される。
【0058】図10は、図7に示した通信システムのノ
ード(R4)10−4の内部での警報メッセージの経路
を示す図である。
【0059】図10において、ノード(R4)10−4
は、交換スイッチ11およびこの交換スイッチ11に接
続され、このノード(R4)10−4の全体動作を制御
する中央演算処理部(CPU)12を具備し、COU1
2によりこのノード(R4)10−4内部での警報メッ
セージの経路を制御する。
【0060】図10において、太い実線で示す経路L1
は、ノード(R3)10−3の送出する警報メッセージ
の経路を示す。このノード(R3)10−3からの警報
メッセージは、ノード(R4)10−4をスルーしてネ
ットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送される。
【0061】また、図10において、点線で示す経路L
2は、このノード(R4)10−4から送出される警報
メッセージ(監視データ)の経路を示す。この警報メッ
セージ(監視データ)は、COU12で発生され、経路
L2を通って上流のノード(R5)10−5へ伝送され
る。
【0062】図11は、図7に示した通信システムのノ
ード(R3)10−3における警報メッセージの送信処
理を示すフローチャートである。
【0063】図7に示した通信システムにおいて、ノー
ド(R3)10−3は、R2−R3間の回線、すなわ
ち、ノード(R2)10−2とノード(R3)10−3
との間の監視情報伝送路2−3を監視し(ステップ10
1)、ノード(R3)10−3からノード(R2)10
−2方向の通信障害を検出したかを調べる(ステップ1
02)。このノード(R3)10−3からノード(R
2)10−2方向の通信障害は、図9に示したノード
(R2)10−2からの信号P−FERF(警報メッセ
ージ)を検出することにより行われる。
【0064】ここで、ノード(R3)10−3からノー
ド(R2)10−2方向の通信障害を検出しない場合は
(ステップ102でNO)、ノード(R3)10−3は
警報メッセージの送信方向の切り替えを行わず、初期状
態の通りノード(R2)10−2側へ警報メッセージ
(監視データ)を出力し(ステップ103)、ステップ
101へ戻る。
【0065】しかし、ステップ102で、ノード(R
3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障
害を検出したと判断されると(ステップ102でYE
S)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノード
(R4)10−4側へ警報メッセージ(監視データ)を
出力し(ステップ104)、ステップ101へ戻る。
【0066】図12は、図7に示した通信システムのノ
ード(R4)10−4における警報メッセージの送信処
理を示すフローチャートである。
【0067】図7に示した通信システムにおけるノード
(R4)10−4は、ネットワーク監視装置(NMS)
30からのコマンドを監視し(ステップ201)、ネッ
トワーク監視装置(NMS)30から警報メッセージ送
出方向切替コマンドを受信したかを調べる(ステップ2
02)。
【0068】ここで、ネットワーク監視装置(NMS)
30から警報メッセージ送出方向切替コマンドを受信し
ていないと判断されると(ステップ202でNO)、警
報メッセージ送信方向の切り替えを行わず、初期状態の
通りノード(R3)10−3側へ警報メッセージ(監視
データ)を出力し(ステップ203)、ステップ201
へ戻る。
【0069】しかし、ステップ202で、ネットワーク
監視装置(NMS)30から警報メッセージ送出方向切
替コマンドを受信したと判断されると(ステップ202
でYES)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノ
ード(R5)10−5側へ警報メッセージ(監視デー
タ)を出力し(ステップ204)、ステップ101へ戻
る。
【0070】図13は、図1に示した通信システムにお
いて監視情報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合
の他の実施の形態の監視データ伝送経路を示す図であ
る。
【0071】この実施の形態においては、ノード(R
3)10−3とノード(R2)10−2との間の監視情
報伝送路2−3に断線の障害が発生した場合、ノード
(R1)10−1からは、正常に監視データW−1が発
生され、監視情報伝送路2−1、センタノード(C)2
0を介してネットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送
され、データベース31ヘ蓄積される。
【0072】しかし、ノード(R2)10−2では、監
視情報伝送路2−3の断線の検出により、受信断警報
(LOS)メッセージW−2(LOS)を発生し、この
受信断警報(LOS)メッセージW−2(LOS)を監
視情報伝送路2−2、ノード(R1)10−1、監視情
報伝送路2−1、センタノード(C)20を介してネッ
トワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送し、データベー
ス31ヘ蓄積する。
【0073】また、このとき、ノード(R3)10−3
では、ノード(R3)10−3とノード(R2)10−
2との間の監視情報伝送路2−3を監視し、監視情報伝
送路2−3の通信障害を検出すると、警報(P−FER
F)メッセージW−3(P−FERF)の送信方向を監
視情報伝送路2−3側から逆方向の通信情報伝送路1−
4側に切り替える。
【0074】ここまでの処理は図7に示した実施の形態
と同様である。
【0075】ただし、この実施の形態においては、ノー
ド(R3)10−3から警報(P−FERF)メッセー
ジW−3(P−FERF)をノード(R4)10−4、
ノード(R5)10−5、センタノード(C)20、ネ
ットワーク監視装置(NMS)30ヘの同報メッセージ
として送信する。
【0076】そして、この警報(P−FERF)メッセ
ージW−3(P−FERF)を受信したノード(R4)
10−4、ノード(R5)10−5は、監視データの伝
送経路を監視情報伝送路2−4〜2−5側から逆方向の
通信情報伝送路1−5〜1−6側に切り替える。
【0077】このような構成によると、ノード(R3)
10−3とノード(R2)10−2との間の監視情報伝
送路2−3に断線の障害が発生した後においても、監視
データをネットワーク監視装置(NMS)30に伝送し
てデータベース31ヘ蓄積することが可能になる。
【0078】図14は、図13に示した通信システムの
ノード(R4)10−4の内部での警報メッセージの経
路を示す図である。
【0079】図14において、ノード(R4)10−4
は、交換スイッチ11およびこの交換スイッチ11に接
続され、このノード(R4)10−4の全体動作を制御
する中央演算処理部(CPU)12を具備し、COU1
2によりこのノード(R4)10−4内部での警報メッ
セージの経路を制御する。
【0080】図14において、太い実線で示す経路L1
は、ノード(R3)10−3の送出する警報メッセージ
の経路を示す。このノード(R3)10−3からの警報
メッセージは、ノード(R4)10−4をスルーしてネ
ットワーク監視装置(NMS)30ヘ伝送されるととも
に、交換スイッチ11を介してCOU12で受信され
る。
【0081】COU12は、このノード(R3)10−
3からの警報メッセージを受信すると、ノード(R4)
10−4で発生される警報メッセージ(監視データ)の
送信方向をノード(R3)10−3側からノード(R
5)10−5側ヘ切り替えるように交換スイッチ11を
制御する。
【0082】これにより、COU12で発生される警報
メッセージ(監視データ)は、図14において点線で示
す経路L2を通って上流のノード(R5)10−5へ伝
送される。
【0083】図15は、図13に示した通信システムの
ノード(R3)10−3における警報メッセージの送信
処理を示すフローチャートである。
【0084】図13に示した通信システムにおいて、ノ
ード(R3)10−3は、R2−R3間の回線、すなわ
ち、ノード(R2)10−2とノード(R3)10−3
との間の監視情報伝送路2−3を監視し(ステップ30
1)、ノード(R3)10−3からノード(R2)10
−2方向の通信障害を検出したかを調べる(ステップ1
02)。このノード(R3)10−3からノード(R
2)10−2方向の通信障害は、図9に示したノード
(R2)10−2からの信号P−FERF(警報メッセ
ージ)を検出することにより行われる。
【0085】ここで、ノード(R3)10−3からノー
ド(R2)10−2方向の通信障害を検出しない場合は
(ステップ302でNO)、ノード(R3)10−3は
警報メッセージの送信方向の切り替えを行わず、初期状
態の通りノード(R2)10−2側へ警報メッセージ
(監視データ)を出力し(ステップ303)、ステップ
301へ戻る。
【0086】しかし、ステップ302で、ノード(R
3)10−3からノード(R2)10−2方向の通信障
害を検出したと判断されると(ステップ302でYE
S)、警報メッセージの送信方向を切り替え、ノード
(R4)10−4側へ警報メッセージ(監視データ)を
出力し(ステップ104)、ステップ301へ戻る。
【0087】図16は、図13に示した通信システムの
ノード(R4)10−4における警報メッセージの送信
処理を示すフローチャートである。
【0088】図13に示した通信システムにおけるノー
ド(R4)10−4は、ノード(R3)10−3からの
警報メッセージを監視し(ステップ401)、ノード
(R3)10−3からの警報メッセージを受信したかを
調べる(ステップ402)。
【0089】ここで、ノード(R3)10−3からの警
報メッセージを受信していないと判断されると(ステッ
プ402でNO)、警報メッセージ送信方向の切り替え
を行わず、初期状態の通りノード(R3)10−3側へ
警報メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ20
3)、ステップ401へ戻る。
【0090】しかし、ステップ402で、ノード(R
3)10−3からの警報メッセージを受信したと判断さ
れると(ステップ402でYES)、警報メッセージの
送信方向を切り替え、ノード(R5)10−5側へ警報
メッセージ(監視データ)を出力し(ステップ40
4)、ステップ401へ戻る。
【0091】図17は、この発明に係わる通信システム
の他の実施の形態を示すブロック図である。
【0092】図17に示した実施の形態の通信システム
は、基本構成は図1に示した通信システムと同様の構成
を採用するが、ノード(R1)10−1とノード(R
2)10−2との間の監視情報伝送路2−2で障害が発
生した場合、この障害発生個所の下流側のノード(R
1)10−1から両方向、すなわち、監視情報伝送路2
−1を介するセンタノード(C)20側と通信情報伝送
路1−2を介するノード(R2)10−2側との両方向
に受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)お
よびW−1’(LOS)を送出する。
【0093】また、ノード(R3)10−3からは、図
7に示した場合と同様に、警報メッセージW−3(P−
FERF)がノード(R4)10−4方向に送出され
る。
【0094】図18は、図17に示した監視データの伝
送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータ
ベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図で
ある。
【0095】この場合、図17に示したように、障害発
生個所である監視情報伝送路2−2の下流側のノード
(R1)10−1から両方向、すなわち、監視情報伝送
路2−1を介するセンタノード(C)20側と通信情報
伝送路1−2を介するノード(R2)10−2側との両
方向に受信断警報(LOS)メッセージW−1(LO
S)およびW−1’(LOS)が送出されるので、ネッ
トワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に
は、状態が「LOS」、事象が「検出」、 場所がノー
ド(R1)10−1、時刻が「15:23:02」であ
る監視データと、状態が「LOS」、事象が「検出」、
場所がノード(R1)10−1、時刻が「15:23:
03」である監視データと、状態が「FERF」、事象
が「検出」、場所がノード(R2)10−2、時刻が
「15:23:04」である監視データとが監視ファイ
ルとして蓄積される。
【0096】図19は、図17に示した通信システムの
ノード(R1)10−1における警報メッセージの送信
処理を示すフローチャートである。
【0097】図19において、ノード(R1)10−1
は、ノード(R1)10−1とノード(R2)10−2
との間の監視情報伝送路2−2の障害を監視し(ステッ
プ501)、監視情報伝送路2−2の障害を検出しない
場合は(ステップ502でNO)、ステップ501に戻
るが、監視情報伝送路2−2の障害を検出すると(ステ
ップ502でYES)、ノード(R1)10−1内に設
けられた図示しない時計から現在の時刻を取得し(ステ
ップ503)、センタノード(C)20方向に警報メッ
セージW−1(LOS)を転送する(ステップ50
4)。
【0098】次に、ノード(R1)10−1は、ノード
(R1)10−1内に設けられた図示しない時計から再
度現在の時刻を取得し(ステップ505)、ノード(R
2)10−2方向に警報メッセージW−1’(LOS)
を転送する(ステップ506)し、ステップ501に戻
る。
【0099】ところで、上記図17乃至図19で説明し
た構成においては、センタノード(C)20方向に送出
する警報メッセージW−1(LOS)とノード(R2)
10−2方向に送出する警報メッセージW−1’(LO
S)との間に時間ずれが生じ、図18に示すように、ネ
ットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31
に蓄積される監視ファイルに同一時刻、同一場所で発生
した障害が別時刻に記録されることになり、その結果、
この警報メッセージは異なる事象のものか、同一の事象
のものかが判断できなくなる。
【0100】また、同一時刻、同一場所で発生した障害
が双方向からの2つのメッセージとしてネットワーク監
視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される
ので、その結果、データベース31の監視記録ファイル
が膨大になる。
【0101】図20は、この発明に係わる通信システム
の更に他の実施の形態を示すブロック図である。
【0102】この実施の形態においては、図17に示し
た実施の形態と同様に、障害発生個所である監視情報伝
送路2−2の下流側のノード(R1)10−1から両方
向、すなわち、監視情報伝送路2−1を介するセンタノ
ード(C)20側と通信情報伝送路1−2を介するノー
ド(R2)10−2側との両方向に受信断警報(LO
S)メッセージW−1(LOS)およびW−1’(LO
S)を送出するが、この受信断警報(LOS)メッセー
ジW−1(LOS)とW−1’(LOS)との間に時間
ずれを生じさせないように、受信断警報(LOS)メッ
セージを送出する現在の時刻ではなく障害発生時刻を取
得してこの取得した時刻情報を受信断警報(LOS)メ
ッセージW−1(LOS)およびW−1’(LOS)の
双方に付加して伝送するように構成される。
【0103】すなわち、ノード(R1)10−1とノー
ド(R2)10−2との間の監視情報伝送路2−2で障
害が発生した場合、この障害発生時刻をノード(R1)
10−1の図示しない時計から取得して、この障害発生
時刻を示す時刻情報「15:23:02」および転送経
路情報(L)を付加した受信断警報メッセージW−1
(LOS)をセンタノード(C)20側ヘ送出するとと
もに、同時刻情報「15:23:02」および転送経路
情報(R)を付加した受信断警報メッセージW−1’
(LOS)をノード(R2)10−2側ヘ送信する。
【0104】図21は、図20に示した通信システムの
ノード(R1)10−1における警報メッセージの送信
処理を示すフローチャートである。
【0105】図21において、ノード(R1)10−1
は、ノード(R1)10−1とノード(R2)10−2
との間の監視情報伝送路2−2の障害を監視し(ステッ
プ601)、監視情報伝送路2−2の障害を検出しない
場合は(ステップ602でNO)、ステップ601に戻
るが、監視情報伝送路2−2の障害を検出すると(ステ
ップ602でYES)、ノード(R1)10−1内に設
けられた図示しない時計から障害発生時刻を取得する
(ステップ603)。
【0106】そして、この取得した障害発生時刻および
転送経路情報(L)を付加した警報メッセージW−1
(LOS)を反時計回り方向、すなわち、センタノード
(C)20方向に転送し(ステップ604)、また、こ
の取得した障害発生時刻および転送経路情報(R)を付
加した警報メッセージW−1’(LOS)を時計回り方
向、すなわち、ノード(R2)10−2方向に転送する
(ステップ605)。
【0107】図22は、図20に示した通信システムに
おける警報メッセージの構成を示す図である。
【0108】図22において、図22(a)は、ノード
(R1)10−1からセンタノード(C)20側ヘ送出
される警報メッセージの構成を示す。
【0109】ここで、この警報メッセージは、警報の内
容を示す「警報情報」、障害発生時刻を示す「障害発生
時刻情報」、この警報メッセージの転送方向を示す「転
送経路情報(L)」から構成される。
【0110】また、図22(b)は、ノード(R1)1
0−1からノード(R2)10−2側ヘ送出される警報
メッセージの構成を示す。
【0111】ここで、この警報メッセージは、警報の内
容を示す「警報情報」、障害発生時刻を示す「障害発生
時刻情報」、この警報メッセージの転送方向を示す「転
送経路情報(R)」から構成される。
【0112】図23は、図20に示した監視データの伝
送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータ
ベース31に蓄積される監視ファイルの一例を示す図で
ある。
【0113】この場合、図20に示したように、障害発
生個所である監視情報伝送路2−2の下流側のノード
(R1)10−1から両方向、すなわち、センタノード
(C)20側とノード(R2)10−2側に送出される
受信断警報(LOS)メッセージW−1(LOS)およ
びW−1’(LOS)に、受信断警報(LOS)メッセ
ージを送出する現在の時刻ではなく障害発生時刻を付加
して伝送するように構成したので、同一時刻、同一場所
で発生した障害に対しては、双方向からの2つの警報メ
ッセージに同一時刻情報が付加されてネットワーク監視
装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される。
【0114】すなわち、ネットワーク監視装置(NM
S)30のデータベース31には、状態が「LOS」、
事象が「検出」、 場所がノード(R1)10−1、時
刻が「15:23:02」である監視データと、状態が
「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R1)1
0−1、時刻が「15:23:02」である監視データ
と、状態が「FERF」、事象が「検出」、場所がノー
ド(R2)10−2、時刻が「15:23:04」であ
る監視データとが監視ファイルとして蓄積される。
【0115】なお、上記構成により、同一時刻、同一場
所で発生した障害に対しては、双方向からの2つの警報
メッセージに同一時刻情報が付加されてネットワーク監
視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積される
ので、一方の警報メッセージを削除することにより、ネ
ットワーク監視装置(NMS)30のデータベース31
の記憶領域を有効に利用するすることが可能になる。
【0116】図24は、図20に示した監視データの伝
送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータ
ベース31に蓄積される監視ファイルの削除処理を示す
図である。
【0117】図24において、図24(a)は、図23
に示した監視ファイルと同一のものであり、同一時刻、
同一場所で発生した障害に対して状態が「LOS」、事
象が「検出」、 場所がノード(R1)10−1、時刻
が「15:23:02」である監視データと、状態が
「LOS」、事象が「検出」、場所がノード(R1)1
0−1、時刻が「15:23:02」である監視データ
とが存在する。
【0118】ここで、時刻情報から、上記2つの監視デ
ータが同一時刻、同一場所で発生した障害に関するもの
であることが容易に認識できる。
【0119】そこで、ここでは、上記同一時刻、同一場
所で発生した障害に関する2つの監視データの内の一方
を削除する。これにより、ネットワーク監視装置(NM
S)30のデータベース31に蓄積される監視データ
は、図24(b)に示すようになる。
【0120】図25は、図20に示した監視データの伝
送によりネットワーク監視装置(NMS)30のデータ
ベース31に蓄積される監視ファイルの削除処理を示す
フローチャートである。
【0121】図20に示したネットワーク監視装置(N
MS)30は、まず、反時計回り方向、すなわち、転送
経路情報(L)の伝送路から警報メッセージを受信する
(ステップ701)。
【0122】次に、時計回り方向、すなわち、転送経路
情報(R)の伝送路から警報メッセージを受信する(ス
テップ702)。
【0123】次に、双方向からの警報メッセージは同一
事象のものかを調べる(ステップ703)。ここで、双
方向からの警報メッセージは同一事象のものではないと
判断されると(ステップ703でNO)、ステップ70
1に戻る。
【0124】また、ステップ703で、双方向からの警
報メッセージは同一事象のものであると判断されると
(ステップ703でYES)、同一事象の警報メッセー
ジの一方、すなわち、転送経路情報(R)の警報メッセ
ージを削除し(ステップ704)、ネットワーク監視装
置(NMS)30のデータベース31に対する受信警報
メッセージの記録を行い(ステップ705)、ステップ
7012戻る。
【0125】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
障害が発生した個所を検知して、警報メッセージの送出
方向を障害発生個所を迂回するように各伝送装置でそれ
ぞれ切り替えるように構成したので、ネットワーク監視
装置にネットワークの稼動時態様をもれなくかつ正しく
伝送することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる通信システムの全体構成を示
すブロック図である。
【図2】図1に示した通信システムにおける通信データ
伝送経路を示す図である。
【図3】図1に示した通信システムにおける監視データ
伝送経路を示す図である。
【図4】図3に示した監視データの伝送によりネットワ
ーク監視装置(NMS)30のデータベース31に蓄積
される監視ファイルの一例を示す図である。
【図5】図1に示した通信システムにおいて監視情報伝
送路2−3に断線の障害が発生した場合の監視データ伝
送経路を示す図である。
【図6】図5に示した監視情報伝送路2−3の断線障害
時の監視データの伝送によりネットワーク監視装置(N
MS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイ
ルの一例を示す図である。
【図7】図1に示した通信システムにおいて監視情報伝
送路2−3に断線の障害が発生した場合のこの実施の形
態の監視データ伝送経路を示す図である。
【図8】図7に示した監視情報伝送路2−3の断線障害
時の監視データの伝送によりネットワーク監視装置(N
MS)30のデータベース31に蓄積される監視ファイ
ルの一例を示す図である。
【図9】図7に示した通信システムにおいて監視情報伝
送路2−3に断線の障害が発生した場合のノード(R
2)10−2とノード(R3)10−3との間の伝送路
が監視処理を示す図である。
【図10】図7に示した通信システムのノード(R4)
10−4の内部での警報メッセージの経路を示す図であ
る。
【図11】図7に示した通信システムのノード(R3)
10−3における警報メッセージの送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図7に示した通信システムのノード(R4)
10−4における警報メッセージの送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図1に示した通信システムにおいて監視情報
伝送路2−3に断線の障害が発生した場合の他の実施の
形態の監視データ伝送経路を示す図である。
【図14】図13に示した通信システムのノード(R
4)10−4の内部での警報メッセージの経路を示す図
である。
【図15】図13に示した通信システムのノード(R
3)10−3における警報メッセージの送信処理を示す
フローチャートである。
【図16】図13に示した通信システムのノード(R
4)10−4における警報メッセージの送信処理を示す
フローチャートである。
【図17】この発明に係わる通信システムの他の実施の
形態を示すブロック図である。
【図18】図17に示した監視データの伝送によりネッ
トワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に
蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図19】図17に示した通信システムのノード(R
1)10−1における警報メッセージの送信処理を示す
フローチャートである。
【図20】この発明に係わる通信システムの更に他の実
施の形態を示すブロック図である。
【図21】図20に示した通信システムのノード(R
1)10−1における警報メッセージの送信処理を示す
フローチャートである。
【図22】図20に示した通信システムにおける警報メ
ッセージの構成を示す図である。
【図23】図20に示した監視データの伝送によりネッ
トワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に
蓄積される監視ファイルの一例を示す図である。
【図24】図20に示した監視データの伝送によりネッ
トワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に
蓄積される監視ファイルの削除処理を示す図である。
【図25】図20に示した監視データの伝送によりネッ
トワーク監視装置(NMS)30のデータベース31に
蓄積される監視ファイルの削除処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1−1〜1−6 現用系伝送路(通信情報伝送路) 2−1〜2−6 予備系伝送路(監視情報伝送路) 10−1〜10−5 ノード(R1〜R5) 20 センタノード(C) 30 ネットワーク監視装置(NMS) 31 データベース 40−1〜40−4 交換機 41−1〜41−4 通信端末 50−1〜50−3 リピータ(R) 60−1〜60−3 ローカルエリアネットワーク
(LAN)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 宗之 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K021 AA05 CC11 CC19 DD02 EE01 EE09 FF01 5K031 AA08 AA09 BA03 CB06 CC04 DA12 DA14 DA19 DB12 EA03 EB02 EB06 5K035 CC08 DD01 FF02 GG15 JJ02 LL15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにデータの伝送方向が異なる第1の
    伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上
    に複数の伝送装置を配置し、前記第1の伝送路に前記リ
    ング状ネットワークの監視データを伝送し、前記第2の
    伝送路に通信データを伝送する通信システムにおいて、 前記第1の伝送路に障害が発生した場合は、該障害発生
    個所を迂回して前記第2の伝送路を用いて前記監視デー
    タを伝送することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 互いにデータの伝送方向が異なる第1の
    伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上
    に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送
    装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装
    置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネ
    ットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に
    伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置
    間の通信データを伝送する通信システムにおいて、 前記伝送装置は、 前記第1の伝送路の下流側の障害を検出する障害検出手
    段と、 前記障害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障
    害を検出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第
    1の伝送路の上流側に前記監視データを伝送する監視デ
    ータ伝送手段とを具備し、 前記ネットワーク監視装置は、 前記監視データ伝送手段により伝送された前記監視デー
    タから障害発生個所を特定して、前記第1の伝送路の該
    特定した障害発生個所の上流側の伝送装置に対して前記
    監視データを前記第2の伝送路を用いて前記第1の伝送
    路の上流側に伝送するように切り替える切替命令を通知
    する切替命令を通知手段を具備することを特徴とする通
    信システム。
  3. 【請求項3】 互いにデータの伝送方向が異なる第1の
    伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上
    に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送
    装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装
    置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネ
    ットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に
    伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置
    間の通信データを伝送する通信システムにおいて、 前記伝送装置は、 前記第1の伝送路の下流側の障害を検出する障害検出手
    段と、 前記障害検出手段により前記第1の伝送路の下流側の障
    害を検出した場合は、前記第2の伝送路を用いて前記第
    1の伝送路の上流側の伝送装置に前記監視データを同報
    伝送する監視データ伝送手段と、 前記監視データ伝送手段により伝送された前記監視デー
    タの受信に基づき前記監視データを前記第2の伝送路を
    用いて前記第1の伝送路の上流側に伝送するように切り
    替える伝送路切替手段とを具備することを特徴とする通
    信システム。
  4. 【請求項4】 互いにデータの伝送方向が異なる第1の
    伝送路と第2の伝送路からなるリング状ネットワーク上
    に複数の伝送装置を配置するとともに、前記複数の伝送
    装置の少なくとも1つの伝送装置にネットワーク監視装
    置を接続し、前記第1の伝送路を用いて前記リング状ネ
    ットワークの監視データを前記ネットワーク監視装置に
    伝送し、前記第2の伝送路を用いて前記複数の伝送装置
    間の通信データを伝送する通信システムにおいて、 前記伝送装置は、 前記第1の伝送路の受信警報を検出する検出手段と、 前記検出手段により前記第1の伝送路の受信警報を検出
    した場合は、該障害発生の時刻を取得する障害発生時刻
    取得手段と、 前記障害発生時刻取得手段で取得した障害発生の時刻が
    付与された第1の警報メッセージを前記第1伝送路に送
    出するとともに、前記障害発生時刻取得手段で取得した
    障害発生の時刻と同一時刻が付与された第2の警報メッ
    セージを前記第2伝送路に送出する警報メッセージ伝送
    手段とを具備し、 前記ネットワーク監視装置は、 前記警報メッセージ伝送手段により伝送された同一時刻
    が付与された警報メッセージの一方を削除して記録する
    記録手段を具備することを特徴とする通信システム。
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