JP3082425B2 - データ通信システムの伝送路制御方法 - Google Patents

データ通信システムの伝送路制御方法

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JP3082425B2
JP3082425B2 JP04128365A JP12836592A JP3082425B2 JP 3082425 B2 JP3082425 B2 JP 3082425B2 JP 04128365 A JP04128365 A JP 04128365A JP 12836592 A JP12836592 A JP 12836592A JP 3082425 B2 JP3082425 B2 JP 3082425B2
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正人 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つのマスタ局と複数
のリモート局を二重化ループ伝送路で結合したデータ通
信システムに係り、特にデータ伝送系の故障発生時の伝
送路制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二重化ループ伝送路方式のデータ通信シ
ステムを図2に例示する。1つのマスタ局1と3つのリ
モート局21〜23は1系のループ伝送路31とこれと逆
伝送方向になる2系のループ伝送路32によって結合さ
れる。
【0003】マスタ局1及びリモート局21〜23内の破
線は、通常状態のデータ送受信経路を示し、マスタ局1
ではノーマルモードになって1系と2系の伝送路31
2の両方へデータ送信し、1系の伝送路31からデータ
受信する。リモート局21〜2 3はバイパスモードになっ
て1系と2系の伝送路31,32の両方からのデータ受信
を同じ伝送路31,32へバイパス送信する。
【0004】上述のシステム構成において、リモート局
の1つの電源ダウンや局間の伝送路断線などデータ伝送
系の故障発生には故障検出局がループバック処理又はバ
イパス処理することによって伝送系を再構築し、データ
伝送の継続を可能にする。
【0005】図3はリモート局21と22間の伝送路断線
の場合の伝送系構成を示す。リモート局22は1系の断
線をそのデータ受信不能で検出したときにループバック
モードに切り換え、2系に零信号を送信する。同様に、
リモート局21は2系の断線を検出したときにループバ
ックモードに切り換える。マスタ局1は1系と2系の両
方とも断線を検出しておらず、リモート局のいずれかが
故障発生しているときに2系受信データを2系送信デー
タとするバイパスモードになる。
【0006】このマスタ局は、各リモート局の故障情報
をサイクリックな通信によって常時収集しており、リモ
ート局からのループバック処理で故障情報を収集したと
きにバイパスモードにするような伝送路制御を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の伝送路制御方法
では、一重故障には伝送系確保ができるが、二重故障の
場合の復帰で問題があった。
【0008】図4はリモート局22と23の伝送路が断線
し、しかもリモート局23が電源ダウンした二重故障発
生時の伝送系構成を示す。この構成ではマスタ局1は1
系断線(1系受信なし)を検出しているためノーマルモ
ードになり、リモート局22はループバックモード、21
はバイパスモード、23は電源ダウンで無動作になる。
【0009】上述の二重故障状態でリモート局23が電
源復帰したとき、リモート局23はループバックモード
になりマスタ局1へ1系の信号を送信する。この信号を
受信するマスタ局1では1系,2系共にデータ受信し、
またリモート局21,22から1系断線を通知されないた
めノーマルモードになる。この状態は図5に示す構成と
なり、リモート局21,22はマスタ局1からのデータを
受信できる。しかしながら、リモート局21,22はデー
タを2系で送信するのに対しマスタ局1は1系のデータ
を受信するためマスタ局1はリモート局21,22からの
データを受信できない。
【0010】この後、マスタ局1はリモート局23から
1系の断線情報を受信することでバイパスモードにな
り、図6に示す伝送系構成となり、全局の伝送可能状態
となる。即ち、図5から図6への移行期間中はリモート
局21,22の情報がマスタ局1へ伝送されないことにな
る。この移行期間は、一般にリモート局23の電源復帰
によるソフトウェアの立上り時間になるため数秒を要
し、故障復旧が遅れる問題があった。
【0011】本発明の目的は、二重故障からの復旧時の
伝送系再構築を速やかにする伝送路制御方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題の解決
を図るため、1つのマスタ局と複数のリモート局を1系
と2系の二重化ループ伝送路で結合し、前記マスタと各
リモート局はサイクリック伝送で情報交換し、前記マス
タ局は1系と2系の伝送路へのデータ送信と1系伝送路
からのデータ受信を行うノーマルモード及びリモート局
からの故障情報受信で2系伝送路の受信を2系へ送信す
るバイパスモードを有し、前記各リモート局は1系と2
系を夫々送受信するバイパスモード及び故障発生時に1
系伝送路と2系伝送路との間でデータを戻すループバッ
クモードを有するデータ通信システムにおいて、前記マ
スタ局は、サイクリック伝送による情報交換で前記各リ
モート局の断線情報を収集しておき、 前記断線情報の収
集で1系断線又は2系断線があるときに前記ノーマルモ
ードによって情報交換し、 前記断線情報の収集で1系お
よび2系共に断線無しの情報を受けており、かつ前記各
リモート局から一定時間内に情報受信が無いときに前記
バイパスモードによって情報交換し、 前記断線情報の収
集で1系および2系共に断線無しの情報を受けており、
かつ前記各リモート局から一定時間内に情報受信があ
り、かつ前記各リモート局のいずれかで1系断線を検出
しているときに前記バイパスモードによって情報交換
し、 前記断線情報の収集で1系および2系共に断線無し
の情報を受けており、かつ前記各リモート局から一定時
間内に情報受信があり、かつ前記各リモート局のいずれ
も1系断線を検出していないときに前記ノーマルモード
によって情報交換することを特徴とする。
【0013】
【作用】マスタ局はサイクリック伝送による情報交換に
よって伝送系に存在するリモート局を確認しており、こ
の各リモート局から一定時間内の受信が無いときかつ1
系と2系の伝送路からの受信が有るときはバイパスモー
ドとする。これにより、二重故障発生時にノーマルモー
ドにしておき、電源復帰による1系の伝送路からの受信
有りで直ちにバイパスモードに入り、電源ダウンのリモ
ート局のソフトウェアの立上りを待つことなく、他のリ
モート局からの受信を可能とする。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すマスタ局の伝
送系制御フローチャートである。
【0015】マスタ局1は、サイクリックに各リモート
局21〜23との情報交換をしており、各リモート局21
〜23の存在確認と断線情報も収集している(S1)。
そして、マスタ局の1系断線又は2系断線が有るとき
(S2)にノーマルモードになる(S3)。
【0016】また、ステップS2で1系,2系共に断線
無しの情報を受けているとき、リモート局21〜23から
一定時間内に情報受信が無いとき(S4)にはバイパス
モードになる(S5)。さらに、各リモート局から一定
時間内の受信があるもリモート局のいずれかの局で1系
断線を検出しているとき(S6)にバイパスモードにな
る(S5)。そして、1系断線を検出していないときは
ノーマルモードになる(S3)。
【0017】上述の伝送系制御により、図2に示すシス
テムの通常状態では、マスタ局はステップS1→S2→
S4→S6→S3の経路でノーマルモードにある。ま
た、図3に示す伝送路断線時にはリモート局22からの
1系断線情報受信により、ステップS1→S2→S4→
S6→S5の経路でバイパスモードになる。
【0018】次に図4に示す二重故障時にはマスタ局自
身の1系断線によってステップS1→S2→S3の経路
でノーマルモードになる。そして、図5に示すリモート
局23の電源復帰には、マスタ局1は1系の断線復帰に
よりステップS1→S2→S4→S4→S5の経路で直
ちにバイパスモードになる。
【0019】従って、リモート局23の電源復帰時には
該リモート局23のソフトウェアの立上りによる1系断
線の情報を待つことなく、図4の状態から直ちに図6の
状態に移行し、速やかな復旧になる。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、マスタ
局のバイパスモードへの移行条件として、リモート局か
ら一定時間内にデータ受信が無く、又はリモート局のい
ずれかから1系断線の通知がある場合でかつ1系及び2
系の伝送路からの受信があることとしたため、二重故障
の復旧を速やかにする効果がある。なお、バイパスモー
ドへの移行はソフトウェアの追加のみで済み、マスタ局
を複雑にすることは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すマスタ局のフローチャ
ート。
【図2】データ通信システム構成図。
【図3】断線時の伝送系構成図。
【図4】二重故障時の伝送系構成図。
【図5】電源復帰時の伝送系構成図。
【図6】断線情報受信後の伝送系構成図。
【符号の説明】
1…マスタ局 21,22,23…リモート局

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのマスタ局と複数のリモート局を1
    系と2系の二重化ループ伝送路で結合し、前記マスタと
    各リモート局はサイクリック伝送で情報交換し、前記マ
    スタ局は1系と2系の伝送路へのデータ送信と1系伝送
    路からのデータ受信を行うノーマルモード及びリモート
    局からの故障情報受信で2系伝送路の受信を2系へ送信
    するバイパスモードを有し、前記各リモート局は1系と
    2系を夫々送受信するバイパスモード及び故障発生時に
    1系伝送路と2系伝送路との間でデータを戻すループバ
    ックモードを有するデータ通信システムにおいて、前記マスタ局は、サイクリック伝送による情報交換で前
    記各リモート局の断線情報を収集しておき、 前記断線情報の収集で1系断線又は2系断線があるとき
    に前記ノーマルモードによって情報交換し、 前記断線情報の収集で1系および2系共に断線無しの情
    報を受けており、かつ前記各リモート局から一定時間内
    に情報受信が無いときに前記バイパスモードによって情
    報交換し、 前記断線情報の収集で1系および2系共に断線無しの情
    報を受けており、かつ前記各リモート局から一定時間内
    に情報受信があり、かつ前記各リモート局のいずれかで
    1系断線を検出しているときに前記バイパスモードによ
    って情報交換し、 前記断線情報の収集で1系および2系共に断線無しの情
    報を受けており、かつ前記各リモート局から一定時間内
    に情報受信があり、かつ前記各リモート局のいずれも1
    系断線を検出していないときに前記ノーマルモードによ
    って情報交換する ことを特徴とするデータ通信システム
    の伝送路制御方法。
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DE102014006231A1 (de) 2014-04-30 2015-11-05 Omron Corporation Verbinden mehrerer Slave-Einheiten mit einer Master-Steuereinheit in einem System mit verteilter Steuerung

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