県とは、東アジアに見られる行政区画の一つである。現在の日本、中国、中華民国で使われている。現在の日本の行政区画については都道府県、日本の都道府県の一覧を参照。
中国の周の時代には、行政区画の一つとして県があり、遂の下に置かれていた。王の直轄する邑のことらしい。のち秦王朝になり郡の管轄下に県が置かれ、漢代には郡・国の下に県が置かれた。
その他の意味
人名
漢字として
- 意味
- 旧字体は縣。新字体の県は𥄉という字ともともと同形だが今では別の字。
- 行政区画の名、(懸と通じて)懸ける、ぶら下げる、掲げ示す、かけ離れる、という意味がある。
- 〔説文解字・巻九〕に「繫(か)くるなり」とある。
- 字形
- 系+𥄉の会意。𥄉は首を逆さにした字で、首をぶら下げて懸ける意。〔説文〕に「系の𥄉を持するに從ふ」とある。行政区画の意味は、西周のころから用例が見え古くからある。どうしてその意味を持つようになったかはよく分かっていない。王に懸かる土地の意味とする説などがある。
- 音訓
- 音読みはケン(漢音)、訓読みは、あがた、かける。
- 規格・区分
- 県は常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 縣を声符とする漢字には、懸、𥌭などがある。
- 語彙
- 県遠・県首・県象・県絶・県庁・県民・県令
異体字
- Unicode
- U+7E23
- JIS X 0213
- 1-69-49
- 部首
- 糸部
- 画数
- 16画
- 縣は、旧字体で人名用漢字である。JIS X 0213第二水準。2004年に常用漢字表の参考字体から人名用漢字に格上げされた。
- 寰は、〔広韻〕に縣の古文とある。〔説文〕には別の字として載っている。
- 𡈴は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 簡体字は县。
関連項目
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