「地球はかいばくだん」「地球はかい爆弾」と名称がいくつかあるが、タグで最も多く使用されている「地球破壊爆弾」で記述する。
概要
出典はてんとう虫コミックス第7巻収録の「ネズミとばくだん」。
野比家に現れた一匹のネズミに驚いたドラえもんはマシンガンやジャンボ・ガン(一発で戦車を吹き飛ばす)、熱線銃(一瞬のうちに鉄筋のビルを煙にしてしまう)など物騒な物を持ち出しネズミを退治しようとした。
しかし、いくら探してもネズミが見つからないため、業を煮やしたドラえもんはポケットから地球破壊爆弾を取り出し、よだれを垂らして「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ」と奇声を上げながら地球もろともネズミを爆破しようとする(右図はその時のドラの様相を描いたもの)。
人類滅亡の危機を感じたのび太とママは「ネズミは逃げ出した」とウソを言って何とか事を収める事に成功した。
ドラえもんには「すてきなミイちゃん」など、ドラが壊れるカオスな話がいくつかあるが、これもその一つである。
ちなみに連載当時は「原子爆弾」という名前だったが大人の事情により現在の「地球破壊爆弾」に変えられた(が、現実の核兵器に比べれば破壊力が桁違いなインパクトを与えるから、こちらのほうがより凶悪なネーミングであろう)。
その他、格闘ゲーム「モータルコンバット」に登場するキャラクター、スモークとサイラックスのFATALITYの一つに地球を木っ端微塵に破壊するまさに地球破壊爆弾と言うべき「ARMAGEDDON」という技がある。
地球破壊爆弾の威力はどのくらい?
この地球破壊爆弾、もし名前に偽りが無ければ地球クラスの天体を爆弾1個で破壊してしまえるという核兵器すら及びもしない凄まじい代物であるが、一体どれほどの破壊力を持っているのか。
「人類滅亡シリーズ」でお馴染みの直径400kmの隕石ですら、太平洋大の超巨大クレーターを作り上げ地球上の生物を滅亡させられはしても、地球は形を保ったままで「破壊」するまでには至っていないのだから、これすら軽く上回る破壊力が少なくとも必要となる。
地球を爆破するのに必要なエネルギーを計算を省略してざっくり答えのみ記載すると、約2.0×10^32Jと言われている。
数字が大きすぎてピンと来ないが、要するに約6500万年前に地球へ激突し恐竜を絶滅させた巨大隕石衝突時のエネルギーの約5億倍、広島型原爆約300京個分ほどのエネルギーで、地球と全く同じ質量のダイナマイトや核兵器を用意しても、地球を木っ端微塵に破壊するには足りないのである。
そんな、大量破壊兵器という言葉が可愛く見えるとんでもない代物が22世紀では一般に販売されているのだろうか?と考えると、地球破壊爆弾とはあくまでも「商品名」にすぎず、実際に地球(惑星)を破壊できるほどの威力は無いのではないかとする説もある。
(それでもネズミどころか高層ビルや市街地1つくらいは消し飛ばせる威力を持っている可能性もあるが。)
まさかの上位互換
2019年12月28日放送「ネズミ年だよ!ドラえもん」では、地球破壊爆弾の上位互換と言える「銀河はかいばくだん」が登場。
劇中ではネズミが現れて驚いたドラえもんが「天の川銀河もろとも吹き飛ばしてくれる!」という、まるでラスボスのような台詞を叫びながらこれを取り出し、案の定のび太が慌てて止めたことで未使用に終わった。
これだけなら先述の通り「物騒なのは名前だけで、実際の威力は大したことないのではないか」と思うかもしれない。しかし、この銀河はかいばくだんは
地球破壊爆弾は公式でも「ネズミを怖がったドラえもんが追いつめられて出した道具」としか説明されていない。そのため先述の「商品名にすぎない」という考察もできるのだが、銀河はかいばくだんはご覧の有様であり、その下位互換とも言える地球破壊爆弾が(少なくともアニメでは)名前通りの威力を持っていてもおかしくない状況になってしまった。
関連動画
流血表現があるので注意。
関連項目
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