2024-12-22

大阪高裁の“医大生による性的暴行逆転無罪に対する反対意思を表明

署名が盛り上がっている。

署名数は10万に届こうとしており、高裁判決への草の根の声が可視化されている。

「虎に翼」の脚本家賛同したこと話題になっているようだ。

が、少し引いた視点で見てみると、本件は全く別の意義を含んでいるようにも感じる。

Xなどを眺めている限り、法曹関係者でこの署名賛同している人をほぼ見かけない。

その理由は本署名最後段、

どうか、飯島健太郎裁判長を含めた大阪高等裁判所裁判官判断に対して「NO」を突きつける為のご協力を頂きたいです。

願わくば、上告先で判決が覆ってほしい。

特に判決を下した飯島健太郎裁判長を許してはならない。

年内には、署名リスト印刷し、これだけの同意があったことを示すべく、大阪家庭裁判所事務局」及び「裁判官訴追委員会」への提出を試みます

このくだりが司法独立を侵すものからだ。

裁判官訴追委員会は国会議員組織されるため、これを利用したい政治家が現れれば世論を盾にいとも簡単裁判所に介入することが可能になる。

司法独立が侵されるということは、三権分立崩壊であり、ひいてはみんなの大好きな立憲主義機能不全に繋がる。

とはいえ岡野タケシ氏がXに投下したハメ撮りの音声書き起こしとされるものを見る限り、被告への心証は極めて悪く、これを擁護すると袋叩きにあう空気も確実にある。

それでもなお、日本法曹関係者のみならず、リベラル右派わず知識人たちは揃って本署名問題点を指摘し、署名への反対を表明している。

津田大介氏ですら反対しているし、太田啓子氏のようなフェミニスト弁護士でさえも、判決には強い批判をしているとはいえ署名には全く触れていない。

大事なもう一つのムーブメントは、ここなんですよ。

このポピュリズム的な『空気』に対して法曹界や知識人たちが政治的立場を超えて抗う姿が可視化されたこと、これは日本社会の成熟を示すものとして、私は感慨をもって受け止めたいと思う。

  • 有罪の立証責任は検察側が負うもので、法廷に出てきた証拠に基づいて裁判所は判断しただけだと思う。 検察側の立証が不十分だったという話に過ぎない。 証拠も判決文も出てない段階...

    • >検察側の立証が不十分だったという話に過ぎない 全くその通りなんだよな。 そういう理性的な話が全く耳に届かず、ほとんどデビルマンの群衆のような暴走ぶりを見せられている。...

  • 「大阪家庭裁判所事務局」及び「裁判官訴追委員会」への提出を試みます。 法律も司法もよく知らないけど、こういった事務局や委員会への提出書類に署名した人たちのリストを、喉...

    • 本当は名簿がほしいだけだーって脅すの定番だけど実際になんか事件に発展したことあるんかね

記事への反応(ブックマークコメント)

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