ワイ‐マックス【WiMAX】
WiMAX(ワイマックス)
試験サービスを始めたのはUQコミュニケーションズ(KDDI、インテル、JR東日本、京セラなどが出資)で、今夏には首都圏・中部・関西までサービスエリアを拡大し、2010年3月末までに政令指定都市・全国主要都市での展開を目指しています。利用者は購入したデータ通信カードをパソコンに差し込み、簡単な設定を行うだけで、家庭、職場、街頭、電車や自動車の中など、場所を問わずにブロードバンド環境が実現できます。インターネットで動画や音楽、電子コミック、ゲームなどを短時間でダウンロードし、パソコンや携帯端末上でスムーズに再生・閲覧することができるようになるそうです。今後、WiMAX搭載のパソコンが発売されれば、普及に弾みがつくでしょう。
一方、PHS事業者のウィルコムは、WiMAXと同様の高速無線通信が可能な「次世代PHS」方式でのサービスを計画しており、09年4月以降、サービスを順次開始する予定です。「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながるユビキタス社会が、すぐそこまで来ています。
(掲載日:2009/03/30)
WiMAX
802.16 WGでは、「ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス」(BWA:Broadband Wireless Access)という名称で、都市規模のエリアをカバーする無線MAN(Metropolitan Area Network、都市域通信網)の標準が策定されている。WiMAXとは、この802.16関連の標準に準拠した、最大75Mbpsを実現する新しいワイヤレス・ブロードバンド・システムのことで、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略。
802.16 WGでは、いろいろな規格が策定されたが、2004年には固定無線(FWA:Fixed Wireless Access)の規格である「802.16-2004」が制定された。この規格に準拠したシステムは、固定WiMAXと呼ばれる。これに続いて、802.16-2004をベースに、最大時速120kmの移動環境でも対応できるモビリティの機能を追加した「802.16e-2005」が制定された。この規格に準拠したシステムは、モバイルWiMAXと呼ばれる。すでに韓国などでは、WiBro(Wireless Broadband)というサービス名で、モバイルWiMAXのサービスが開始されている。
また、WiMAX関連製品の仕様適合性や相互運用性の試験や認証を行ったり、ネットワーク層の通信規格(プロトコル)の仕様を決めたりする、WiMAXフォーラムが結成され、活動している。
WiMAX
読み方:ワイマックス
別名:IEEE 802.16-2004,IEEE 802.16a/REVd
WiMAXとは、WiMAXフォーラムによって策定された高速無線通信規格の名称である。
WiMAXは無線通信によって広範囲をブロードバンドでカバーすることを目指した通信方式であり、数kmから十数kmの広範囲を、最大75Mbpsの速度で結ぶことが可能とされている。
WiMAXは主に大都市圏のネットワーク(Metropolitan Area Networks)を無線でつなぐWMAN(Wireless MAN)としての利用が想定されており、基幹回線から各家庭へと引き込まれている末端のケーブルを肩代わりする方式として注目されている。
国内では、移動体通信事業者のYOZANがWiMAXを利用した通信サービスを提供している。
なお、WiMAXの規格を拡張して移動中でも利用できるようにした規格が、「IEEE 802.16e」や「モバイルWiMAX」などと呼ばれている。
参照リンク
WiMAX Forum - (英文)
YOZAN WiMAX - (YOZAN)
その他無線通信: | TransferJet t.free ダイバーシティアンテナ WiMAX WLL Wireless MAN ワイヤレスUSB |
WiMAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 19:01 UTC 版)
WiMAX(ワイマックス、Worldwide Interoperability for Microwave Access)とは無線通信技術の規格のひとつである。
- ^ UQ、TD-LTE互換「WiMAX2+」導入へ
- ^ “About WIMAX Forum Overview - WiMAX Forum”. 2009年5月23日閲覧。
+WiMAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/03 08:35 UTC 版)
+WiMAX(プラスワイマックス)とはauブランドを展開するKDDI、並びに沖縄セルラー電話が自社で展開するCDMA網に加えて、UQコミュニケーションズの展開するモバイルWiMAX網を使用できるようになるサービスである。KDDI、並びに沖縄セルラー電話はいずれもMVNOとしてモバイルWiMAX網を借り受けて展開している。通信速度はUQコミュニケーションズと同様で下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps(端末により10Mbps)である。
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- ^ “UQ WiMAXサービスの提供終了に伴う、関連サービス終了のお知らせ” (プレスリリース), KDDI, (2018年9月3日) 2018年9月3日閲覧。
- 1 +WiMAXとは
- 2 +WiMAXの概要
- 3 関連項目
WiMAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:42 UTC 版)
「スプリント (企業)」の記事における「WiMAX」の解説
FCCの2005年のネクステル合併承認条件の一つには、当時スプリントが保持していた2.5GHz帯におけるワイヤレス・ブロードバンド・サービスの開始が含まれていた。2006年8月に、スプリント・ネクステルはモバイルWiMAXを2.5GHz帯で、2007年中には限定されたマーケットで、2008年中に全国展開する旨を発表した。 しかし、当初2007年内に予定されていた限定された市場でのサービスインは、技術的要因などから大幅に遅れ、スプリントのXOHMビジネスユニットによるボルチモア都市圏でのサービスインができたのは、2008年9月のことであった。 しかも、2008年9月のボルチモアでのサービスインの時点で、利用可能な機器は、PCカード、USBドングル、PC内蔵タイプなどのPC接続用機器ばかりであり、携帯電話機は1機種もなかった。唯一、PCでないモバイル端末として、Nokia N810 インターネット・タブレット WiMAXエディションが利用可能であったが、Nokiaは、いちはやくWiMAXの将来に見切りをつけ、2009年1月には、このモデルは製造中止となってしまった。 最初のWiMAX対応携帯電話機、HTC EVO 4Gの発売予定がアナウンスされたのは2010年3月のことであった。 スプリント・ネクステルが、WiMAXを検討していた2004年〜2006年当時は、世界の携帯電話業界が、3Gの次についてLTEなのかWiMAXなのか、行方を見極めようとしていた時である。当時の、規格の熟成度やUSでの利用可能な周波数の状況に鑑みれば、現に保有している2.5GHz帯で、規格化で先行していたWiMAXで早期参入して市場を席巻するというスプリントの戦略は、あながち誤りとは言えなかった。しかし、2008年になると、当初全国展開をする予定が、最初のサービスインに手こずり、利用可能な機器のラインアップも少ないといったスプリントの戦略の齟齬が明らかになってきた。一方、スプリントがもたつく間に、世界のビッグオペレーターのほとんどはLTEの支持を表明した。 そこで、スプリントは、2008年5月に、モバイルWiMAX以前のWiMAXで、ケーブルやADSLの利用が難しい地域でワイヤレス・インターネット接続を展開していたクリアワイアと共闘することを決めた。すなわち、2008年5月7日に、スプリントのWiMAX部門であるXOHMビジネスユニットとクリアワイアが合併して新クリアワイアを設立し、全国レベルのモバイルWiMAXネットワーク建設を行う。新会社の51%株主は、スプリント・ネクステルで、インテル、グーグル、コムキャスト、タイム・ワーナー、ブライトハウス・ネットワークが、32億ドルを追加出資するという合意案を発表した。この合併は、FCC,司法省の承認を得て、ほぼ原案どおりに、手続きは、12月に完了した。 2015年9月には、2015年11月6日にWiMAXネットワークを停波することを発表した。しかし、このスプリントの決定に対して、2つのNPO(Mobile BeaconとMobile Citizen)から、2006年当時に、NPOがクリアワイアと交わした契約に違反すると訴訟をおこされ、マサチューセッツ州サフォーク郡の裁判所は、11月5日に、原告の主張を認め、契約に関係する地域での停波を、90日遅らせることを命じた。11月6日には、裁判所決定でサービスの継続を指定された地域を除いて、全国のWiMAXネットワークは、停波された。1月29日には、裁判所は、再び決定を出し、いくつかの地域については、停波の停止を延長したが、遅くとも、3月31日には、停波できるとした。そして、4月1日には、スプリントのWiMAXサービスが残っていた地域でも、ネットワークは停波された。
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