tough
「tough」とは、硬いことを意味する英語表現である。
「tough」とは・「tough」の意味
「tough」とは「(肉や木などが)硬い」、「厳しい」などを意味する形容詞である。名詞としては「無法者」などの意味となる。「toughness」は形容詞「tough」から派生して、15世紀半ばから名詞として使われている。接尾辞「‐ness」は形容詞のあとについて、「性質」や「状態」などを表す抽象名詞となる。動詞としては、「tough it out」の形で「(~を)こらえる)」として使える。「タフ構文」は難易度や快・不快を表す形容詞のあとに不定詞を続けて、「~するのに○○だ」という意味を表す不定詞の構文の一種である。形容詞「tough」には、「困難な」という難易度を表す意味もあるため「タフ構文」を使う。「タフ構文」は「It is 形容詞+to不定詞+O(目的語)」の変形で、主語と目的語が同じ語になるため目的語を省略する。つまり「It(主語・目的語) is 形容詞(toughなど)+to不定詞」の形である。「タフ構文」でよく使う、難易度を表す形容詞としては「tough」以外にも「difficult」や「dangerous」、「easy」や「hard」などがある。「タフ構文」で「easy」を使うと、「It is easy to solve.(それを解決するのは簡単だ)」などとなる。一部の文法書では、「This problem is easy to solve.(この問題を解決するのは簡単だ)」の形もタフ構文としている。
「tough」のスラングとしての意味
「tough」を使ったスラング表現も多い。例えば、「tough shit」は「残念だ」という意味で使われている。また「tough cookie」は、かみ砕けないほど硬いクッキーということから、「タフな人」「手ごわい人」「したたかな人」という意味がある。「tough」の比較級
「tough」の比較級は「tougher」である。「tough」の語源・由来
「tough」の語源は、Proto-Indo-Europeanの「denk-(噛む)」である。ゲルマン祖語 の「tanhu-」に由来し、古期英語では「toh(強くしっかりした質感、粘り強い)」へと変化した。「tough」を含む英熟語・英語表現
「tough」を含む英熟語・英語表現には次のようなものがある。「it's tough」とは
「it's tough」を省略しない形で書くと、「it is tough」である。文にするには文頭の文字を大文字にして、文末にピリオドを打ち「It is tough.」とする。「it」は代名詞で訳は「それ」となり、主語の代わりに使われていることから、すでに主語となる語に触れられていることがわかる。「is」はbe動詞の3人称単数の直説法現在形で、「ある」「いる」などと訳し「存在」を表す。「tough」は「it」を修飾しているため形容詞である。直訳すると「それは困難だ」となる。「それは硬い」とも訳せるが、どう訳すかは前後の文から判断する。
「I was tough」とは
「I was tough」は、文末にピリオドのない文である。「it's tough」と同様の構造で、代名詞として「I」が使われている。be動詞の「was」は3人称単数の過去形のため、過去を表す文となる。直訳すると「私は困難(な状態)だった」となり、一般的には「私は大変だった」などの訳になる。
「TOUGH 龍を継ぐ男」とは
「TOUGH 龍を継ぐ男」は2016年から、集英社の「週刊プレイボーイ」で連載されている猿渡哲也の漫画である。「高校鉄拳伝タフ」「TOUGH」の続編となるが、主人公は異なる。しかし前作の主人公を含め、これまでに登場したキャラクターが脇役として登場する。「TOUGH 龍を継ぐ男」は、「強さとは何か」をテーマとする格闘漫画である。主人公は18歳の少年、長岡龍星だ。死に際の母の言葉によって父が生きていることを知った龍星は、家を出て父を探し始める。その中で龍星は、父が「嗤う龍」と呼ばれる危険人物「鬼龍」であることを知る。「TOUGH 龍を継ぐ男」というタイトルは、ここから来ていると考えられる。2022年12月に、ヤングジャンプコミックスから26巻が発売されている。「tough」の使い方・例文
「tough」の使い方には「I'm happy that my aunt treats me to home cooking, but the meat is always tough.」(おばが手料理をふるまってくれるのは嬉しいが、いつも肉が硬い)、「In his youth he found himself in tough circumstances, but he persevered and succeeded.」(若いころ、彼は厳しい状況に置かれていたが、屈せずにやり通して成功した)などがある。「The cow my father bought had a tough build.」(父が買った牛は丈夫な体格をしていた)、「My sister likes tough men.」(姉は、たくましい男性が好みだ)なども「tough」を使った例文だ。「I wanted to take care of the garden at the end of the year, but I was blocked by tough branches.」(年末に庭の手入れをしたかったが、硬い枝に阻まれた)などの例文もある。
タフ
「タフ」とは、手ごわい・たくましい・頑丈のことを意味する英語表現である。
「タフ」の基本的な意味
「タフ」は、英語で「tough」と表記され、たくましさや頑丈さを表現する言葉。肉体的な強さだけでなく、精神的な強さにも使われる。健康的で体力のある人や失敗を恐れずにプラス思考である人、などを指す場合に使われることが多い。「タフ」の語源・由来
日本語の「タフ」は、英語の「tough」が語源である。英語の「tough」は、古代ゲルマン語の 「tanfuz」が語源となっており、粘り強いといった意味がある。「タフ」を含む熟語・言い回し
「タフ」を使った熟語・言い回しには次のようなものがある。タフな人とは
肉体的・精神的に強く、挫けることがない人を表現する言葉。体の筋肉量が多く、体力がある人を指す場合も多い。メンタルが安定しており、常にポジティブで物事を考えられる。自分の失敗を素直に受け入れ、愚痴や文句を言わずに改善点を見出し、すぐに実行する行動力などが特徴的だ。常に向上心を持ち、相手の気持ちにも寄り添えることから、さまざまな場面でリーダーシップを発揮する人もいる。
「タフ(漫画)」とは
「タフ」は、猿渡哲也による日本の漫画シリーズ作品。シリーズ第1作目が「高校鉄拳伝タフ」で、週刊ヤングジャンプで1993~2003年まで連載された。単行本は、全42巻となっており、OVAは第3巻までリリースされている。灘神影流の継承者の家庭に生まれた主人公「宮沢 熹一(みやざわ きいち、通称キー坊)」が、スポーツ選手やプロの格闘家、裏の武術家などと格闘戦を交わし、交流や成長を図るのが大筋の内容である。シリーズ第2作目が「TOUGH(タフ)」で、第1作目の続編となり、週刊ヤングジャンプで2003~2012年まで連載された。単行本は、全39巻が刊行されている。19歳になった主人公「宮沢 熹一」が、前作での戦いで再起不能になった父「宮沢 静虎(みやざわ せいこ)」の復活のため、闇試合へ出場する。静虎の回復を機に、表舞台であるハイパーバトルに戦いの場を移し、世界の頂点を目指すといった内容だ。シリーズ第3作目が「TOUGH外伝 龍を継ぐ男」で、2015年から連載がはじまり、2022年12月現在、週刊プレイボーイで連載中。前作「TOUGH(タフ)」から10年後が舞台となっており、単行本では外伝の文字を外して「TOUGH 龍を継ぐ男」として刊行されている。主人公は、前々作・前作の主人公「宮沢 熹一」の叔父にあたる「宮沢 鬼龍(みやざわ きりゅう)」の息子である「長岡 龍星(ながおか りゅうせい)」だ。父を探す旅に出た龍星は、静虎と出会い弟子入りし、数々の戦いに巻き込まれる内容となっている。第25巻では、唐突にゴリラと戦うシーンが描写されて話題となった。「怪物を超えた怪物」や「悪魔」と称されている鬼龍を一方的に叩きのめす内容で、「ゴリラ展開」とも呼ばれている。
タフシリーズの番外編として「タフ外伝 OTON」、「Devils×Devil 〜猿渡哲也短編集〜」、「TOUGH―タフ― STARTER BOOK」、「TOUGH 番外編 柔の章」がある。タフシリーズは、長期間続いていることから、名言が多数残されているのが特徴的だ。ネット上では、タフ語録としてまとめられ、ネタにされることも多い。
「タフ」を含むその他の用語の解説
「タフ」を使った用語には、次のようなものがある。タフまるとは
岩谷産業が販売しているカセットコンロ。風に強いのが特徴で、アウトドアでの利用に適している。「タフまる」をコンパクトにした「タフまるJr.(ジュニア)」も販売している。
タフ スクリーン 2 ルーム ハウスとは
コールマンから販売されているテント。複数の種類があり、いずれも多人数での使用を想定している。大型のテントではあるが、設営が簡単だとキャンプ初心者にも評判だ。
「タフ」の使い方・例文
「タフ」は、頑丈や手ごわいといった使い方をするのが一般的だ。例文1.「長距離マラソンで息切れしないなんてタフな人だ」
例文2.「いくら殴っても倒れないタフなボクサーだ」
例文3.「怒られても落ち込まないなんてタフだね」
「タフ」の英訳
「タフ」の英訳は「tough」で、頑丈やしぶとい、不屈などの意味を持つ。タフ
(TOUGH から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/28 18:26 UTC 版)
タフ
- Tough
- 英語で頑丈なこと。
- タフ - 中原裕の漫画。
- 高校鉄拳伝タフ - 猿渡哲也の漫画。
- TOUGH (漫画) - 猿渡哲也の漫画。『高校鉄拳伝タフ』の続編。
- TOUGH(all the boys gotta be tough) - ザ・コレクターズ(THE COLLECTORS)のシングル曲。
- TOUGH (橘いずみのアルバム) - 橘いずみのアルバム。表題曲を収録。
- TOUGH (中島美嘉のアルバム) - 中島美嘉のアルバム。表題曲を収録。
- TOUGH! - 岩本薫の小説シリーズ。
- タフ - あいおいニッセイ同和損害保険で販売されている、個人向け損害保険商品の統一ブランド。
- タフ - 木村一八主演、原田眞人監督・脚本のオリジナルビデオ作品。SHSプロジェクト発売、全5作。
- tuff
- 英語で凝灰岩のこと。
- TAF
- 東京国際アニメフェアの略称。
Tough
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 13:55 UTC 版)
英語で頑丈なこと。
※この「Tough」の解説は、「タフ」の解説の一部です。
「Tough」を含む「タフ」の記事については、「タフ」の概要を参照ください。
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