nirvana
「nirvana」の意味・「nirvana」とは
「nirvana」とは、仏教の教義における最終的な解放や究極の平和を指す言葉である。煩悩や苦しみからの完全な解放を意味し、個々の意識が宇宙の一部と一体化する状態を指す。また、音楽の世界では、1990年代に活躍したアメリカのロックバンドの名前としても知られている。「nirvana」の発音・読み方
「nirvana」の発音は、IPA表記では/nɪərˈvɑːnə/となる。IPAのカタカナ読みでは「ニアーヴァーナ」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「ニルヴァーナ」と読む。「nirvana」の定義を英語で解説
「nirvana」は、"A state of perfect happiness; an ideal or idyllic place."と定義される。これは「完全な幸福の状態;理想的または田園的な場所」という意味である。仏教の教義における「nirvana」は、個々の意識が宇宙の一部と一体化し、煩悩や苦しみから解放される状態を指す。「nirvana」の類語
「nirvana」の類語としては、「enlightenment」(悟り)、「liberation」(解放)、「bliss」(至福)などがある。これらの語は、それぞれ「nirvana」が持つ「解放」や「至福」、「悟り」などの意味を表現するのに使われる。「nirvana」に関連する用語・表現
「nirvana」に関連する用語としては、「Buddhism」(仏教)、「samsara」(輪廻)、「karma」(業)などがある。これらの語は、仏教の教義や思想を理解する上で重要な概念である。「nirvana」の例文
1. "He found his nirvana in living a simple life."(彼はシンプルな生活を送ることで彼のニルヴァーナを見つけた)2. "The band Nirvana was a major influence in the 90's music scene."(バンドのニルヴァーナは90年代の音楽シーンに大きな影響を与えた)
3. "The concept of nirvana is central to Buddhism."(ニルヴァーナの概念は仏教の中心である)
4. "She described the spa as her personal nirvana."(彼女はそのスパを彼女の個人的なニルヴァーナと表現した)
5. "Nirvana is the ultimate goal in Buddhism."(ニルヴァーナは仏教の究極の目標である)
6. "The teachings of Buddha lead to nirvana."(仏陀の教えはニルヴァーナに至る)
7. "The idea of nirvana can be difficult to grasp."(ニルヴァーナの考え方は理解するのが難しいことがある)
8. "Nirvana is achieved through meditation and right living."(ニルヴァーナは瞑想と正しい生活を通じて達成される)
9. "The album 'Nevermind' catapulted Nirvana to global fame."(アルバム「ネバーマインド」はニルヴァーナを世界的な名声に押し上げた)
10. "Nirvana represents the end of suffering in Buddhism."(ニルヴァーナは仏教における苦しみの終わりを表す)
ニルヴァーナ
「ニルヴァーナ」とは・「ニルヴァーナ」の意味
「ニルヴァーナ」とは、インドの言語のひとつ「サンスクリット語」における「涅槃」のことだ。涅槃とはインドにおける仏教用語であり、その意味は「吹き消す」である。通常「吹き消す」を使う場合において、ろうそくや薪についている火を風を使って消すことを意味する。しかし仏教における火とは、生命体が等しく持っている「煩悩」のことだ。煩悩は生命体が生きていくうえで動かさなければならない五感から生まれる衝動のことであり、食べ物を欲する「食欲」や友人や異性を求める「色欲」などがあげられる。
煩悩は生命体の心を乱す存在として忌み嫌われる存在だが、この存在は生命と密接にかかわっている。そのため仏教における「吹き消す」とは、生命体の死によって初めて心を乱す存在の「煩悩」が消えるという意味で涅槃が使われるのだ。
このニルヴァーナはインド発祥でアジアで使われる言葉だが、アメリカでも使われている言葉だ。ただアジアのように「吹き消す」という意味でつかわれるのではなく、アメリカにおけるニルヴァーナは1987年に活躍をした音楽バンドである。ニルヴァーナは「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」に選出されているバンドであり、現在では一般化しているパンクとハード・ロックを融合した音楽を世に広めたとされる。
このニルヴァーナの代表曲として語り継がれているのが、アルバム「ネヴァーマインド」に収録されている「リチウム」である。リチウムはバンドボーカルのカートが、自身の境遇をモチーフに完成させた曲とされている。静かな曲調と激しい曲調が対比する構成は人々の関心を集めることになり、アルバム曲としてリリースしたが人気の高まりを受けてソロ曲として再リリースされることになる。1987年に爆発的な人気を得たニルヴァーナだったが、1994年にボーカルのカートが命を絶ったために解散となり同年に遺作として「子宮内」を意味する「インユーテロ」がリリースされた。
「ニルヴァーナ」の読み方
「ニルヴァーナ」の読み方は、英語では「ナヴァーナ」である。「ニルヴァーナ」の熟語・言い回し
ニルバーナ状態とは
仏教界隈で使われていた「ニルヴァーナ」だが、現代社会において「ニルバーナ状態」という用語で一般に広まっている言葉となっている。今一度ニルヴァーナの意味をおさらいすると仏教用語で「吹き消す」であり、生命体が持つ欲望の総称「煩悩」は生命体の死と共に消滅することを意味している。煩悩は人々の心を乱す存在だが、欲望は人々が生きていくうえで行動を起こす原動力になるものだ。行き過ぎた欲望が悪であり、欲望を適度に保つ状態は人が生きていくうえで最高の心理状態がニルバーナ状態という意味である。
このニルバーナ状態が注目されるようになった理由は、現代における情報化社会が関係している。インターネットの普及により、これまでと違って善悪問わずに様々な情報が随時手に入るようになっている。そのさまざまな情報を見聞きすることにより、いとも簡単に人間の煩悩が刺激されることで制御が難しくなっているのだ。この煩悩を制御できない状態を「ストレス」と呼び、ストレスが限界を迎えればうつ病など精神面に大きなダメージを与えることになる。
精神疾患に悩む人が増える中で、その原因となるストレスから身を守る手段としてニルバーナ状態に至る方法が現代社会で学校や企業における社会活動で取り入れられている。その取り組みの一つが、脳の精神状態をもとの状態にする「マインドフルネス」だ。マインドフルネスは、深い呼吸を意識することで煩悩を抑制する仏教の修行法である。このマインドフルネスを社会活動に取り入れることで、余分な煩悩を減らすことにより心身が安心した最高の状態となり物事に意欲的に取り組めるようになる。
ニルバーナ【(梵)nirvāṇa】
読み方:にるばーな
涅槃(ねはん)。
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