軍港
軍港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:01 UTC 版)
「ノーフォーク (バージニア州)」の記事における「軍港」の解説
ノーフォークは軍事の中心地であり、特にアメリカ合衆国海軍にとっては重要な地である。市の北西部、ハンプトン・ローズに突き出すシーウェルズ・ポイントに立地するノーフォーク海軍基地は、総面積4,631エーカー(約18.74km²)の敷地に14の埠頭と15のハンガーを有し、78隻の艦船と133機の戦闘機が母港とする、世界最大の海軍基地である。この基地には艦隊総軍、海兵隊総軍およびNATOの変革連合軍が司令部を置いている。また、ハンプトン・ローズの対岸、ハンプトンに立地するラングレー空軍基地には航空戦闘軍団が司令部を置いている。ハンプトン・ローズ都市圏全体では、駐屯している海軍軍人・海兵隊員は108,000人を数え、海軍だけでも41,000人の民間人を雇用し、23,000人の退役軍人が住んでいる。 海軍の街であるノーフォークとハンプトン・ローズ都市圏は軍需産業、特に造船業のメッカである。エリザベス川の対岸、ポーツマスには、海軍最大規模、かつ最長の歴史を持つノーフォーク海軍造船所が立地している。ハンプトン・ローズの対岸、ニューポートニューズには、ニミッツ級航空母艦を建造できる全米で唯一の造船所であるニューポートニューズ造船所が立地する。また、軍需産業の世界最大手であるBAEシステムズの北米法人は、艦船修理部門の本部をノーフォークに置いている。 この地域における国防総省の支出は、2010年には2000年時点のほぼ2倍、年間200億ドルに達した。ハンプトン・ローズ都市圏における2000年代の10年間の地域経済成長額のうち、その3/4以上は国防総省の支出の増加分が占めた。この国防総省による支出の増加のため、リーマン・ショック後の不況下においても、ハンプトン・ローズ都市圏の失業率は全米平均より2ポイント低い数値であった。 ちなみに1940年10月2日にこの軍港で駆逐艦ブレーク号の進水が行われたが、五時間後に船は艦長・船員共に姿を消して行方不明になる事件が発生。その日の午後8時頃に行方不明だった船は港に戻ってきたものの、まるで100年の時間が経過したかのように船体は錆びており、乗員たちは全員ミイラと化していた。その後、船は沈没してしまい、今に至るまでブレーク号に何が起きたのかは全く不明となっている。
※この「軍港」の解説は、「ノーフォーク (バージニア州)」の解説の一部です。
「軍港」を含む「ノーフォーク (バージニア州)」の記事については、「ノーフォーク (バージニア州)」の概要を参照ください。
軍港
「軍港」の例文・使い方・用例・文例
軍港と同じ種類の言葉
- >> 「軍港」を含む用語の索引
- 軍港のページへのリンク