疑問形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 06:42 UTC 版)
「東南方言 (朝鮮語)」の記事における「疑問形」の解説
疑問形には以下のような形式がある。 -ㅁ니꺼/-심니꺼 (上称) -넌교/-(으)ㄴ교 (上称) -넌가/-(으)ㄴ가 (等称) -나 (下称) 東南方言の疑問形の最大の特徴は、判断疑問と疑問詞疑問とで形式が異なりうる点である。この区分があるのは等称と下称であり、判断疑問の場合には母音 ㅏ で終わる形式が、疑問詞疑問の場合には母音 ㅗ で終わる形式が用いられる。 判断疑問疑問詞疑問等称-넌가/-(으)ㄴ가 -넌고/-(으)ㄴ고 等称-나 -노 집애 가넌가? (家に行くのか) 어대 가넌고? (どこに行くのか) 従って、疑問詞が未知の意味(「何、だれ」など)でなく不定の意味(「何か、だれか」など)で用いられている場合は、疑問詞疑問形でなく判断疑問形が用いられる。ソウル方言では区別のつかない形が東南方言では区別されることになる。 거기 누가 잇나? (そこにだれかがいるのか;疑問詞が不定、判断疑問文) 거기 누가 잇노? (そこにだれがいるのか;疑問詞が未知、疑問詞疑問文) なお、体言が述語の場合の下称疑問形は、ソウル方言とは異なり指定詞を介さずして疑問形語尾 -가, -고 が体言に付きうる。この形式は中期朝鮮語にも見られる古い特徴である。 이건 니 책이가? (これはお前の本か;判断疑問文) 이건 누구 책이고? (これはだれの本か;疑問詞疑問文)
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