彼岸島
彼岸島(ひがんじま)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:54 UTC 版)
【無印】、【最後の47日間】の舞台。地熱により気温がほぼ変わらず彼岸花が年中咲いている島。作中初期は冷曰く森と海しかない小さな離島と説明していたが、話が進むに連れて炭鉱、樹海や砂丘など様々な地形・建造物が次々登場しており相当に広く変化に富んだ島になっている。元々は海底火山で隆起して出来た火山島で、島の周りは火山岩で出来た岩礁に囲まれており、港のある海域以外の船での出入りは困難である。また、寒気で大雪が降ることもある。 吸血鬼の集落 雅の屋敷がある集落を含め全部で五つあると説明されているが、下記以外にも吸血鬼の住処がいくつか登場する。雅の屋敷がある集落 吸血鬼の五つの集落の一つ。吸血鬼達の本拠地。【無印】の序盤で明達がここに連れてこられ、【最後の47日間】でも明が501ワクチンの在り処を聞き出すために亮介と共に潜入する。雅の屋敷 雅が住んでいる大きな屋敷。奉行所のような場所があり、邪鬼の訓練場もある模様。 明達が初めて彼岸島に訪れた時にこの屋敷の地下牢に監禁される。ケンちゃんが囮になった事がきっかけで脱出に成功し、後日合流した篤と共にケンちゃんを助けるために再度侵入する。 病院の集落 吸血鬼の五つの集落の一つ。中央北側にある大きな病院が特徴の集落。吸血鬼軍に寝返った田中ナオトが責任者になっている。 師匠が隠した大型注射器を手に入れるため、最初に総攻撃をかける。明が足長ばあさんを倒し、集落は抵抗組織が制圧するものの、直後に姫を筆頭とした大量の邪鬼に襲われ壊滅した。関岡病院 病院の集落にある大きな病院。地下にリハビリ用のプールがある。涼子曰く「島に老人が多い為」で島の自慢とのこと。 2年前に篤によって解放された雅が運び込まれ、院内のほとんどの人間が医師から赤ん坊にいたるまで吸血鬼化させられる。その後は足長ばあさんの住処となり、いたるところに蜘蛛の糸が張り巡らされている。 師匠が住んでいた寺 かつて師匠が住職として生活していた時に住んでいた寺。家宝として代々伝わる仮面があり、後に師匠が顔を隠すために常時被ることになる。近くに墓地があり、そこに大型注射器を隠していた。 水上の集落 吸血鬼の五つの集落の一つ。巨大な川の上に橋を作り、その上に家が建てられている。川の中洲には2つの大きな倉があり、片方は蛇の邪鬼が見張りをしている。 病院の集落が邪鬼に襲撃された後に師匠や多数の人間が倉に監禁される。その後は川の増水と蛇の邪鬼の暴走により集落は壊滅する。 温泉の集落 吸血鬼の五つの集落の一つ。いたるところに湯けむりが立ち、地面を掘ると間欠泉が噴き出すことがある。集落の脇の崖下には高熱かつ強酸の川が流れており、中央には斬首台が建てられている。元々は満腹爺とその邪鬼使いが支配していたが、満腹爺が地下洞窟に幽閉されて以降は斧神がボスとなっている。 水上の集落から運び出された師匠がここで処刑されそうになる。明によって処刑が阻止され、後から合流してきた西山や抵抗組織のメンバーの総攻撃により制圧される。その後はしばらく抵抗組織の休息場になる。地下洞窟 温泉の集落の地下にある洞窟。満腹爺が幽閉されている。近くには吸血鬼のゴミ捨て場があり、古くなった武器などがを捨てられている。 要塞寺(ようさいでら) 吸血鬼の五つの集落の一つ。元々あった荒れ寺を中心に大幅に改造して作られており、周りを丸太の高い塀で囲みまさに要塞のような構造になっている。周りは堀になっており、一つだけある跳ね橋でのみ中に入れる。塀の中は夜でも賑わっており、潜入したケンちゃん曰く最も吸血鬼の人口が多い。集落の周辺に池が沢山あるため、よく霧が発生する。 吸血鬼と化したケンちゃんがユキを救出するため潜入する。ユキの救出には成功するもののケンちゃんが死亡し、単身乗り込んできた明によって跳ね橋を壊される。後に抵抗組織が総攻撃を仕掛け制圧される。五重塔 要塞寺の奥の切り立った崖の上にある塔。入るには狭い橋を渡る必要がある。内部は危険な仕掛けがたくさんある上に普通の階段が無く、上階に上がるにはどこかにあるスイッチを押して隠し階段を登る必要がある。 1階はチワワ様の住処となっており、外に出ないように外側から閂がかかっている。 2階は鏡やガラスが張り巡らされた迷路となっており、時折まり子が徘徊する。 3階はまり子の拷問部屋がある。 4階は狭い迷路のような構造になっており、這って移動するのがやっとの程天井が狭い。 5階は雅の休息場であり、剥製にされた邪鬼が大量に飾られている部屋もある。更に5階より上の階が存在し、そこは雅の研究室兼吸血ウイルスを保持した蚊の育生施設になっている。なお、この研究室は雅を含め限られた者しか知らず、五重塔の内部を熟知していた隊長も知らなかった。 明と雅との戦いにより、瀕死となった雅がチワワ様を操って暴れたことで五重塔が上部を中心に半壊し、特に最上階は蚊の育生施設と共に海に沈んだ。 蚊の育生施設 【最後の47日間】に登場。吸血ウイルスを保持した蚊を育成している施設で五重塔の最上階を除き全部で3箇所ある。本土に吸血鬼ウイルスがばら撒かれるのを阻止するため、47日間に抵抗組織が全て壊滅させようとする。第一育生所 小さな集落の崖下に建てられている育生所。斧神が責任者になっている。施設の奥は大糞赤子が幽閉されている古い実験場がある。 抵抗組織の総攻撃により斧神が明に敗れ、蚊は残らず焼却された。 第二育生所 雅の屋敷の近くに位置する育生所。育成施設自体は吸血鬼の集落の大きな建物の地下に隠れている。 抵抗組織の作戦により、施設の襲撃および蚊の殲滅はすぐに成功するものの、抵抗組織のメンバーの一人が原因で明や師匠たちが閉じ込められてしまう。 離れ島 最後の蚊の育生所がある島。彼岸島からかなり離れた位置にあるが、彼岸島の一部であり、同じ湧水が湧いている。地上からだと何も無いように見えるが、目立たない場所にハッチがあり、育成施設の入り口になっている。更に絶壁で地上からは確認しにくいが、島の窪みに船を停める港がある。施設の更に地下には椿が幽閉されている。 育成施設の鍵は雅が保持しており、明が再び雅と対峙するが隊長の裏切りにより椿がいる地下に落とされる。椿を倒した後、自力で這い上がるもその頃には育成した蚊は全て本土へ渡っており、殲滅に失敗する。 その他 山寺 山奥にある古い寺。作中最初に登場した抵抗組織の隠れ家の一つ。地下には師匠を縛り付けるための地下牢がある。 亡者と化したポンを倒したことにより倒壊する。 廃校 木造の校舎の学校。それまで抵抗組織がアジトにしていた集落が太郎によって壊滅したため、新しいアジトとして使用した。それ以前から玲が住んでおり、雅打倒のための資料を集めていた。 炭鉱 彼岸島の地下に隠されている炭鉱。奥は旧日本軍の実験施設の地下とつながっており、501ワクチンを手に入れるため、明達が潜入する。 百穴村 吸血鬼となった篤が涼子と共に住んでいる吸血鬼の村。元は遺跡の跡地でありいくつもの穴倉が存在し、そこが寝床になっている。年老いて戦えない吸血鬼や雅率いる吸血鬼軍を追放された吸血鬼などが暮らしている。 篤が雅から大量の血をこの村に届けており、彼がこの村の生命線となっていた。村人は人間に敵意を見せず、篤と戦おうとしていた明に戦わないよう懇願する程である。 篤の敗北を悟った村人たちの手により、村に火がつけられ村人は全員自害した。 教会 明と篤の決着の最中、追い詰められた篤が逃げ込んだ西洋風の教会。最上階には巨大な鐘がある。 篤が逃げ込んだ時点では結婚式が行われている最中であり、彼によって参列者のほとんどが吸血鬼化する。 スピンオフ作品「彼、岸島」ではここから物語が始まり、結婚式を行った経緯が描かれている。なお、岸島や斧神がこの状況で結婚式を行うことへの異常さを指摘している。 天狗岩(てんぐいわ) 天狗の横顔のような形をした岩。岩のふもとに扉があり、その奥は鍾乳洞の洞窟がある。 病院の集落制圧後、雅の指示により明が一人でここに来ることを条件に紅葉を引き渡す。しかしそれは明を閉じ込め、邪鬼達を使って病院の集落を壊滅させるための罠であった。 砂丘(さきゅう) 砂漠のように広がる砂丘。端にある井戸の底に洞窟があり、抵抗組織の隠れ家の一つとなっている。 学校 ゲームに登場。上記の廃校と違い、近代的な建物。雅の支配を受けない吸血鬼がいる。
※この「彼岸島(ひがんじま)」の解説は、「彼岸島」の解説の一部です。
「彼岸島(ひがんじま)」を含む「彼岸島」の記事については、「彼岸島」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 彼岸島のページへのリンク