三菱重工業
三菱重工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 15:55 UTC 版)
三菱重工は以前よりH-IIAの製造を行っているが、2007年の13号機から、打ち上げ作業を含めてH-IIAロケット打ち上げ関連業務のほとんどが民間企業である三菱重工に移管された。また、かつてRSCが行っていたような商業打ち上げの受注活動も三菱重工が行うことになった。これにより、JAXAは打ち上げ安全管理業務のみに責任を負うようになった。 ロケットの開発も含めて移管されるため、H-IIAで使用される機器や構成についてもある程度三菱重工自身の判断で変更できるようになる。このため三菱重工は今後打ち上げるH-IIAロケットの構成をH2A202とH2A204の二つの形式に絞ると発表した。 また、打ち上げ費用を70 - 80億円に抑えて商用衛星の打ち上げ市場で受注を獲得するため、従来は打ち上げ費用に含まれていた射場の点検費や修繕費、ロケットの飛行データの提供費などとして、1回当たり20 - 30億円程の公的負担を、JAXAを通じて国に求めている。 移管後の初めての打ち上げとなる13号機では、以下の点が変更された。 ロケット打ち上げ前の極低温点検の省略これまでのH-IIAロケットの打ち上げでは、必ず極低温試験が実施されていた。これにより、数億円単位での費用が節約できる。 第1段上部に、三菱重工のスリーダイヤの社章が入る。これまでは、RSCが打ち上げサービスを行った7号機および9号機はRSCのロゴが、それ以外の機体にはNASDAまたはJAXAのロゴが、SRB-Aの側面に入っていた。13号機のSRB-Aには何もかかれていない。 天候判断を含む打ち上げ作業そのものが、三菱重工によって行われる。ただし、最終的な打ち上げ実行・中止の判断や、安全管理業務は、JAXAによって行われる。これは、国際法により、ロケット打ち上げに関する責任は国家が負うと定められており、万一他国に損害を与えた場合は、JAXA法により、国の機関であるJAXAが全責任を負うこととなっているためである。
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「三菱重工」の例文・使い方・用例・文例
- ダイヤモンド・プリンセスは,三菱重工業の長崎造船所で内装を仕上げている途中だった。
- 三菱重工の職員によると,火災は第5デッキのアートギャラリー付近で発生したとみられる。
- 三菱重工は,造船業で韓国と激しく競い合っており,ダイヤモンド・プリンセスは10年間で最も大きな受注だった。
- この火災は三菱重工の評判を大きく傷つけてしまったかもしれない。
- 三菱重工業は,9月16日に家庭用ロボット「ワカマル」の販売を開始すると発表した。
- 三菱重工業を含む日本の製造会社3社が787型機の35%の製造を担当している。
- ロケットを製造した三菱重工業が打ち上げを担当しており,同社はいずれ,商業衛星打ち上げ事業に参入したいと考えている。
- トヨタ自動車が三菱重工名古屋を4-1で破った。
- その後はトヨタの服部泰(やす)卓(たか)投手が登板し,三菱重工に再び得点を許さなかった。
- 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって開発された新ロケットが2月12日,三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所で記者団に公開された。
- 雨にもかかわらず,三菱重工の従業員や市民など約6500人がその船の進水を見るために集まった。
- 三菱重工は同社の長崎と下関(しものせき)の造船所で引き続き商船の建造を行う予定だ。
- その10社には丸(まる)紅(べに),三(みつ)菱(びし)商事,三菱重工業など,さまざまな分野の主要企業が含まれる。
- H2Aロケットの第1段と第2段は三菱重工によって製造され,ロケットブースターと衛星フェアリングは他のメーカーによって製造されています。
- 三菱重工は第1段と第2段を年間3,4機製造しています。
- 第1段と第2段の部品は三菱重工の工場や宇宙関連企業で作られ,愛知県にある飛島工場に集められます。
- 10月18日,三菱重工業と三菱航空機は「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の完成披露式典を,愛知県にある三菱重工業の小(こ)牧(まき)南工場で開催した。
- 完成披露式典では,三菱重工業の大(おお)宮(みや)英(ひで)明(あき)会長が「MRJは日本のものづくりの質の良さと,旅客機の国内製造を復活させるために働く多くの人たちの情熱との見事な融合だ。」と話した。
- 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,ロケットが情報収集衛星を軌道に乗せることに成功したと発表した。
- 三菱重工業の執行役員である石井泉(いずみ)さんは「私たちは短期間に4機のH2Aロケットの打ち上げに成功した。これは自分たちのロケットに対する大変な自信になる。」と述べた。
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