サスペンションコンプライアンス
コンプライアンスは電気系の容量に相当する力学系の表現で、ばね定数の逆数である。サスペンションコンプライアンスは、タイヤ接地点入力に対するばね支持系の柔軟性、リンクの配置や支持軸ブッシュの改善で、タイヤの転がり抵抗にこの特性を作用させて、スチールラジアルタイヤの普及に貢献した。車軸を傾斜させてコンプライアンスステア効果を得ることもできる。このように、タイヤに作用する後ろまたは横向きの力を利用してサスペンションの特性を改善するシステムを、コンプライアンス制御機構と呼ぶ。現在は従来の手法にマルチリンクを加え、ダブルウイッシュボーン式、ストラット式など従来のリンク型式の概念を超えたタイヤ姿勢制御が行われている。
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