WO2007052463A1

WO2007052463A1 - 切断機

Info

Publication number: WO2007052463A1
Application number: PCT/JP2006/320533
Authority: WO
Inventors: Atsuhito Okada; Katsutoshi Kouchiyama; Kazuo Aoki
Original assignee: Ryobi Ltd.
Priority date: 2005-11-04
Filing date: 2006-10-16
Publication date: 2007-05-10
Also published as: JP4860236B2; JP2007125796A

Abstract

　鋸刃を回転させるモータを収納したモータケース１の上にハンドル５が設けられ、モータケースの下側に切断角度調整部６を介して定盤７が連結される。ハンドル、モータケース、切断角度調整部及び定盤の四箇所のうち少なくとも三箇所に軟質材よりなる保護体１２，１３，１４，１６が取り付けられ、この切断機が裏返しで所望の載置面上に置かれた際に上記三箇所の保護体のみが該載置面に当接するようにする。作業を中断して切断機を被加工材の上に裏返して置いても、保護体が載置面に当接するので、被加工材が損傷することがない。また、三箇所の保護体により三点支持されるので、切断機の重心が低くなり、載置面上で倒れることがない。これらの作用効果によって、化粧板等の被加工材を傷付けないよう切断機を裏返して置いた場合に切断機の姿勢を安定させることができる。

Description

明細書

切断機

技術分野

[0001] 本発明は、携帯用丸鋸等の切断機に関する。

背景技術

[0002] 電動工具のモータケース、ハンドル等には、電動工具自体を保護したり、加工する被加工材を保護したりするため、軟質材カゝらなる保護体が取り付けられる場合がある

(例えば、下記特許文献 1, 2, 3参照。 )₀

[0003] 特許文献 1：実用新案登録第 3046062号明細書

特許文献 2：特開 2004— 122279号公報

特許文献 3 :特開平 11 221781号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 切断機は、鋸刃を回転させるモータを収納したモータケースの上にハンドルが設けられ、モータケースの下側に切断角度調整部を介して定盤が連結された構造となつているので、作業を行わないときは、被加工材ゃ定盤の平滑面を傷付けることがないように定盤を上側にした裏返し状態で被加工材等の平面上に置かれる。ところが、作業者が作業を中断して切断機を手放す場合は、通常の場合加工すべき被加工材の上に置くことになるので、被力卩工材を傷付けるおそれがある。ことに被加工材が化粧板等である場合は損失が大きくなる。

[0005] このような問題を解決するため、従来の切断機はモータケースやノヽンドルにそれらの外側に向って突出するアームを取り付けたうえで、このアームの複数箇所に軟質材カもなる保護体を取り付けるようにしているが、その場合は切断機が大型化し、また、アームが作業の邪魔になり、さらに、切断機を置いたときにその重心が高くなるので、不安定になり倒れやすくなるという問題がある (例えば、上記特許文献 1参照。 ) o

[0006] また、電動ポリッシャには、モータケースとハンドルにそれぞれ保護体を取り付け、これらの保護体と補助ハンドルの先端の三箇所で支持するようにしたものもあるが、研磨具が被加工材等に当たらないようにするため、保護体以外に補助ハンドルを増設しなければならないという問題がある（例えば、上記特許文献 2参照。 )₀

[0007] さらに、電動ドライバには、胴体部の後面部、側面部及びノヽンドルに保護体を取り付けたものがあるが、被加工材等の上に置いた場合には、上記三箇所のうち二箇所での支持となるので、がたつきやすく被加工材等を傷付けやす、と、う問題がある（例えば、上記特許文献 3参照。 )₀

[0008] 本発明は、上記問題点を解消することができる切断機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

[0009] 上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。

[0010] すなわち、本発明に係る切断機は、鋸刃を回転させるモータを収納したモータケ一スの上にハンドルが設けられ、モータケースの下側に切断角度調整部を介して定盤が連結された切断機であって、上記ハンドル、モータケース、切断角度調整部及び定盤の四箇所のうち少なくとも三箇所に軟質材よりなる保護体が取り付けられ、この切断機が裏返しで所望の載置面上に置かれた際に上記三箇所の保護体のみが該載置面に接するようにしたことを特徴とする。

[0011] また、本発明に係る切断機では、ハンドルに取り付けられる保護体を、二重成形によりハンドルと一体ィ匕して構成することができる。

[0012] また、本発明に係る切断機は、モータケースに取り付けられる保護体が、二重成形によりモータケースと一体ィ匕され、モータケースの後部全周を覆うように構成することができる。

[0013] また、本発明に係る切断機は、定盤に取り付けられる保護体が、定盤から上方に突起として突出し、頭部が突起内に没する固定ネジにより定盤に固定されることとすることがでさる。

[0014] さらに、本発明に係る切断機は、切断機が裏返しで所望の載置面上に置かれた際に、該載置面に接する保護体の上記三箇所の接点を直線で結ぶことにより形成される三角形を含む平面から外側に、上記三箇所の保護体以外の部材が突き出さないように構成されて、ることが好適である。 [0015] 本発明に係る別の切断機は、鋸刃を回転させるモータが鋸刃の側面に対し垂直に設けられ、該モータを収納したモータケースの上にハンドルが設けられ、モータケ一スの下側に定盤が連結された切断機であって、上記モータケースのハンドルを挟んだ鋸刃と反対側の端面に、鋸刃の側面にほぼ平行な面を有する軟質材カなる保護体が設けられたことを特徴とする。

発明の効果

[0016] 本発明は、鋸刃を回転させるモータを収納したモータケースの上にハンドルが設けられ、モータケースの下側に切断角度調整部を介して定盤が連結された切断機において、上記ハンドル、モータケース、切断角度調整部及び定盤の四箇所のうち少なくとも三箇所に軟質材よりなる保護体が取り付けられ、この切断機が裏返しで所望の載置面上に置かれた際に上記三箇所の保護体のみが該載置面に当接するようにしたことから、切断作業を中断した場合等に切断機を被加工材である化粧板等の上に裏返して置いても、軟質材カなる保護体が三箇所でその載置面に接するので、切断機の定盤等はもちろんのこと被加工材が損傷することがない。また、三箇所の保護体により三点支持されるので、切断機の重心が低くなり、載置面上に倒れないよう安定して置くことができる。

[0017] また、本発明によれば、ハンドルに取り付けられる保護体力二重成形によりハンドルと一体ィ匕されたことから、保護体をノヽンドルに取り付けるためのビス等が不要であり、部品点数、組立工数が少なくなり、製造費の低廉ィ匕が可能である。

[0018] さらに、本発明によれば、モータケースに取り付けられる保護体力二重成形によりモータケースと一体ィ匕され、モータケースの後部全周を覆っていることから、保護体をモータケースに取り付けるためのビス等が不要であり、部品点数、組立工数が少なくなり、低廉ィ匕が可能である。また、保護体がモータケースの後部全周を覆っていることから、作業者がモータケースの後部を滑らな、ように把持して作業をすることができる。

[0019] また、本発明は、鋸刃を回転させるモータが鋸刃の側面に対し垂直に設けられ、該モータを収納したモータケースの上にハンドルが設けられ、モータケースの下側に定盤が連結された切断機にぉヽて、上記モータケースのハンドルを挟んだ鋸刃と反対側の端面に、鋸刃の側面にほぼ平行な面を有する軟質材からなる保護体が設けられたことから、切断機の鋸刃を被加工材の載置面に対し略平行な状態に載置することができ、定盤ゃ鋸刃を被加工材カも離すことができる。またさらに、モータケースのハンドルを挟んだ鋸刃と反対側の端面に設けられた軟質材カゝらなる保護体が被加工材の載置面に当接するので、切断機の定盤等はもちろんのこと、被加工材が損傷することがない。さらにまた、被加工材の載置面に小さな凹凸があっても軟質材カもなる保護体が凹凸を吸収するので、切断機は倒れることなく安定して載置面上に載置される。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]図 1は、実施の形態 1に係る切断機の正面図である。

[図 2]図 2は、実施の形態 1に係る切断機の右側面図である。

[図 3]図 3は、実施の形態 1に係る切断機の平面図である。

[図 4]図 4は、実施の形態 1に係る切断機をモータケースの保護体の端面が被加工材の載置面に当たるように被力卩ェ材上に置いた状態を示す正面図である。

[図 5A]図 5Aは、裏返して静置した実施の形態 1に係る切断機の斜視図である。

[図 5B]図 5Bは、裏返して静置した実施の形態 1に係る切断機の斜視図である。

[図 5C]図 5Cは、裏返して静置した実施の形態 1に係る切断機の斜視図である。

[図 6]図 6は、実施の形態 2に係る切断機の部分切欠正面図である。

[図 7A]図 7Aは、裏返して静置した実施の形態 2に係る切断機の斜視図である。

[図 7B]図 7Bは、裏返して静置した実施の形態 2に係る切断機の斜視図である。符号の説明

[0021] 1 モータケース、 2 鋸刃、 5 ハンドル、 6 切断角度調整部、 7 定盤、 12, 13, 1 4, 16 保護体。

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。

[0023] <実施の形態 1 >

図 1乃至図 3に示すように、この切断機は、左右方向に伸びるモータケース 1を有し

、このモータケース 1内に図示しないモータが横向きに配置される。図示しないモータシャフトはモータケース 1から左方向に突出し、その先端に鋸刃 2が固定される。モータケース 1の左側には固定カバー 3がモータケース 1と一体的に設けられ、この固定カバー 3が鋸刃 2の略上半分を覆う。鋸刃 2の下半分は回動力バー 4が覆う。回動カバー 4はモータシャフトを中心にして回動可能であり、被加工材 W (図 2参照）にその先端が当たると、固定カバー 3内へと回動しつつ侵入可能である。

[0024] モータケース 1上にはハンドル 5が固定される。ハンドル 5はモータケース 1上を前後方向にアーチ状になって伸び、その前後端がモータケース 1に連結される。

[0025] モータケース 1の下側には、切断角度調整部 6を介して定盤 7が連結される。定盤 7 はモータケース 1の下方を前後方向に伸びる略長方形の板であり、その内側には図示しない貫通孔が前後方向に長く形成され、この貫通孔を鋸刃 2と回動力バー 4が定盤 7の上から下へと貫通する。定盤 7の下面は被加工材 Wに接する平滑面とされ、平滑面が被加工材 Wの表面上を滑りながら、鋸刃 2が被加工材 Wを切断する。

[0026] 切断角度調整部 6は、定盤 7の前後端力もそれぞれ立ち上がるブラケット 8を有する。このブラケット 8が、固定カバー 3の前後端にそれぞれ取り付けられる図示しない接続部材に、枢ピン 9を介してそれぞれ連結される。二本の枢ピン 9は切断機の前後方向に伸びる一本の直線上に配置される。また、ブラケット 8にはそれぞれ枢ピン 9を中心にして湾曲する長孔 8aが設けられ、各長孔 8aを蝶ネジ 10が貫通して上記図示しない接続部材に螺合する。蝶ネジ 10を締め付けると、定盤 7が固定カバー 3側に固定され、蝶ネジ 10を緩めると、定盤 7が固定カバー 3に対して枢ピン 9を支点にして回動可能になる。このように、定盤 7を固定カバー 3に対して傾斜させることにより、定盤 7の平滑面が鋸刃 2に対して左右方向に傾斜することとなり、被加工材 Wの切断角度を調整することができる。

[0027] また、定盤 7にはその前後方向に伸びる一辺に沿って図示しない定規を取り付けることができる。定規には左右方向に平行に伸びる二本のアームが固定され、定盤 7にはこれらのアームの固定と解放をワンタッチで切り替えるための切り替えレバー 11が取り付けられる。

[0028] 図 1乃至図 3に示すように、上記ハンドル 5、モータケース 1及び定盤 7の三箇所には、軟質材よりなる保護体 12, 13, 14がそれぞれ取り付けられる。 [0029] 軟質材としては、例えばウレタンゴム、軟質榭脂、コルクが用いられる。

[0030] ハンドル 5に取り付けられる保護体 12は比較的薄い膜として形成され、この保護体 12がハンドル 5の作業者が手で握る箇所力ハンドル 5の最も高い箇所へと延びている。このハンドル 5に取り付けられる保護体 12は、ハンドル 5とは別個に成形したものをノヽンドル 5に接着、ネジ止め等により固定することもできる力この実施の形態 1 ではハンドル 5と保護体 12とがそれぞれ異なる榭脂を用いて二重成形され、成形と同時に一体化される。二重成形としては、二色成形、インモールド成形、インサート成形、オーバーモールド成形等の成形手法を採用することができる。二重成形を用いて保護体 12をノヽンドル 5と一体ィ匕することにより、保護体 12をノヽンドル 5に取り付けるためのビス等が不要となり、部品点数、組立工数が少なくなり、低廉ィ匕が可能となる。

[0031] モータケース 1に取り付けられる保護体 13は比較的薄い膜として形成され、この保護体 13が略筒型のモータケース 1のハンドル 5を挟んで鋸刃 2と反対側である後部全周を覆っている。そして、上記保護体 13の端面 13aは、鋸刃 2の側面に略平行な面に形成されている。この端面 13aは、さらに詳しくは、モータケース 1の端面形状の輪郭に沿ったリング状に形成されている。

[0032] これにより、作業者はモータケース 1の後部を滑らないように把持して作業をすることができるとともに、図 4に示すように、保護体 13の端面 13aを下にして切断機の鋸刃 2を被加工材 Wの載置面に対し略平行な状態に切断機を載置することができ、定盤 7や鋸刃 2を被加工材 Wから離すことができる。また、軟質材からなる保護体 13が被加工材 Wの載置面に当接するので、切断機の定盤 7等はもちろんのこと、被加工材 Wを損傷することがない。さらに、被加工材 Wの載置面に小さな凹凸があっても軟質材カもなる保護体 13が凹凸を吸収するので、切断機は倒れることなく安定して載置面上に載置される。

[0033] もちろん、保護体 13はモータケース 1の後部力も前部へと広げて設けるようにしてもよいし、突出した箇所にのみ局所的に設けるようにしてもよい。この保護体 13もモータケース 1とは別個に成形したものをモータケース 1に接着、ネジ止め等により固定してよいが、この実施の形態 1ではモータケース 1と保護体 13とがそれぞれ異なる榭脂を用いて二重成形され、成形と同時に一体化される。二重成形としては、ハンドル 5 の場合と同様に二色成形、インモールド成形、インサート成形、オーバーモールド成形等の成形手法を採用することができる。二重成形を用いて保護体 13をモータケ一ス 1と一体ィ匕することにより、保護体 13をモータケース 1に取り付けるためのビス等が不要となり、部品点数、組立工数が少なくなり、低廉ィ匕が可能となる。

[0034] 定盤 7に取り付けられる保護体 14は、図 3に示すように、定盤 7の上面における前辺と右辺との交差点であるモータケース 1側の角部の近傍に固定される。この保護体 14は定盤 7から上方に突起として突出し、頭部が突起内に没する固定ネジ 15により定盤 7に固定される。

[0035] 図 5A、図 5Bおよび図 5Cに示すように、この切断機が定盤 7の平滑面を上側にした裏返し状態で所望の載置面上に置かれた際には、上記三箇所の保護体 12, 13, 1 4のみが、この載置面に当接することとなる。これにより、切断作業を中断して切断機を被加工材 Wである化粧板等の上に裏返して置いても、軟質材カゝらなる保護体 12, 13, 14がその載置面に当接するので、切断機の定盤 7の平滑面等はもちろんのこと化粧板等の損傷も防止される。また、三箇所の保護体 12, 13, 14により三点支持されるので、切断機の重心が低くなり、載置面上に倒れないよう安定して置くことができる。

[0036] また、図 1、図 2、図 3、図 5A、図 5Bおよび図 5Cに示すように、上記保護体 12, 13 , 14が載置面に接する三点間を直線で結ぶと三角形 Tが形成される力上記蝶ネジ 10のつまみ、切り替えレバー 11等の部品は、この三角形 Tを含む平面から突き出ないようになっている。これにより、蝶ネジ 10のつまみ、切り替えレバー 11等の保護体 1 2, 13, 14以外の突起部が載置面に接することによる切断角度調整部 6の解除、定規の解放等が未然に防止される。

[0037] 次に、上記構成の切断機の作用について説明する。

[0038] この切断機でィ匕粧板等の被力卩工材 Wを切断するには、あらカゝじめ蝶ネジ 10を緩めたり締めたりして切断角度調整部 6を操作して切断角度を調整し、また、必要に応じて定規を切り替えレバー 11によって定盤 7に連結する。

[0039] そして、作業者がハンドル 5を持って切断機を支え、モータを起動して鋸刃 2を回転させ、図 2に示すように、定盤 7を被力卩工材 W上に当てて前進させる。回動力バー 4は被力卩ェ材 Wに当たって固定カバー 3内へと回り込む。これにより、被力卩ェ材 Wの切断作業が進行し、その間作業者はハンドル 5の保護体 12やモータケース 1の保護体 13 を握ることができるので、把持した手が滑ることなく適正に切断機を保持しつつ前進させることができる。

[0040] 切断作業を中断する場合は、作業者はモータを停止させ、図 5A、図 5Bおよび図 5 Cに示すように、切断機を裏返して被加工材 W (図 2参照）の表面上に載置する。その場合、軟らかい三箇所の保護体 12, 13, 14が被加工材 Wの表面に当接するので、被加工材 Wの表面を損傷カゝら保護する。また、定盤 7の平滑面は上向きになって被加工材 Wには接しないので、定盤 7の平滑面も損傷しない。さらに、蝶ネジ 10のつまみ、切り替えレバー 11等の保護体 12, 13, 14以外の突起部は、図 1、図 2、図 3、図 5A、図 5Bおよび図 5Cに示す三角形 Tを含む平面内に引っ込んでいるので、これらが被力卩ェ材 Wの表面等に接することによる蝶ネジ 10の不意な緩み、切り替えレバー 11の不意な切り替え等が防止される。

[0041] <実施の形態 2 >

図 6に示すように、この実施の形態 2の切断機では、切断角度調整部 6のブラケット 8の頂点にも軟質材よりなる保護体 16が取り付けられる。この場合、実施の形態 1におけると同様にハンドル 5、モータケース 1及び定盤 7の三箇所にそれぞれ保護体 12 , 13, 14を取り付けてもよいが、定盤 7の保護体 14は省略してもよい。

[0042] 図 7Aおよび図 7Bに示すように、この切断機を裏返した状態で被力卩工材 W (図 2参照)の表面等所望の載置面上に置いた場合は、切断角度調整部 6に取り付けた保護体 16と、ハンドル 5に取り付けた保護体 12と、モータケース 1に取り付けた保護体 13 との三箇所がこの載置面に当接する。これにより、切断作業を中断して切断機を化粧板等の上に裏返して置いても、軟質材からなる保護体 12, 13, 16がその載置面に当接するので、切断機の定盤 7、化粧板等の損傷が防止される。また、三箇所の保護体 12, 13, 16により三点支持されるので、切断機はその重心が低くなり、載置面上に安定的に置かれる。

[0043] また、図 7Aおよび図 7Bに示すように、上記保護体 12, 13, 16が載置面に当接する三点間を直線で結ぶことにより形成される三角形 Sを含む平面から、蝶ネジ 10のつまみ、切り替えレバー 11等の部品が突き出ないので、蝶ネジ 10のつまみ、切り替えレバー 11等の保護体 12, 13, 16以外の突起部が載置面に当接することによる切断角度調整部 6の解除、定規の解放等が未然に防止される。

以上、本発明の望ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記各種の実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では切断機の所定の三箇所又は四箇所に軟質体を設けたが、他の箇所に増設することも可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 鋸刃を回転させるモータを収納したモータケースの上にハンドルが設けられ、モータケースの下側に切断角度調整部を介して定盤が連結された切断機において、上記ハンドル、モータケース、切断角度調整部及び定盤の四箇所のうち少なくとも三箇所に軟質材よりなる保護体が取り付けられ、この切断機が裏返しで所望の載置面上に置かれた際に上記三箇所の保護体のみが該載置面に接するようにしたことを特徴とする切断機。

[2] 請求項 1に記載の切断機において、

ハンドルに取り付けられる保護体が、二重成形によりハンドルと一体化されたことを特徴とする切断機。

[3] 請求項 1に記載の切断機において、

モータケースに取り付けられる保護体が、二重成形によりモータケースと一体化され、モータケースの後部全周を覆ってヽることを特徴とする切断機。

[4] 請求項 1に記載の切断機において、

定盤に取り付けられる保護体が、定盤から上方に突起として突出し、頭部が突起内に没する固定ネジにより定盤に固定されることを特徴とする切断機。

[5] 請求項 1〜4のいずれか 1項に記載の切断機において、

切断機が裏返しで所望の載置面上に置かれた際に、該載置面に接する保護体の上記三箇所の接点を直線で結ぶことにより形成される三角形を含む平面力外側に、上記三箇所の保護体以外の部材が突き出さな、ように構成されて、ることを特徴とする切断機。

[6] 鋸刃を回転させるモータが鋸刃の側面に対し垂直に設けられ、該モータを収納したモータケースの上にハンドルが設けられ、モータケースの下側に定盤が連結された切断機において、

上記モータケースのハンドルを挟んだ鋸刃と反対側の端面に、鋸刃の側面にほぼ平行な面を有する軟質材カゝらなる保護体が設けられたことを特徴とする切断機。