【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
〔技術分野〕
本発明は、インクジエツト記録法に用いられる
被記録材(記録用紙)に関し、特にインクの吸収
性が高く、かつインクの発色性の優れた被記録材
に関する。
〔従来技術〕
記録液を使用して記録を行う方式は、例えば万
年筆による筆記など古くから一般的なものである
が、最近では、所謂インクジエツト記録方式も出
現し、ここでも記録液が使用されている。
インクジエツト記録法は、種々の作動原理によ
り記録液の小滴を発生させ、これを飛翔させて紙
などの被記録材に付着させて記録を行うものであ
るが、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字
の行える記録法として注目されている。インクジ
エツト記録用の記録液としては、安全性、印刷適
性の面から主に水系のものが使用されている。
このインクジエツト記録法に使用される被記録
材としては、従来通常の紙が一般的に使用されて
きた。しかし、記録の高速化あるいは多色化な
ど、インクジエツト記録機の性能の向上に伴な
い、インクジエツト記録用の被記録材に対して
も、より高度な特性が要求されつつある。すなわ
ち、高解像度、高品質の記録画質を得るためのイ
ンクジエツト記録用被記録材としては、
1) インクの吸収が可及的速やかであること、
2) インクドツトが重なつた際に、後で付着し
たインクが前のドツトに流れ出さないこと、
3) インクドツトの径が必要以上に大きくなら
ないこと、
4) インクドツトの形状が真円に近く、またそ
の周辺が滑らかであること、
5) インクドツトの濃度が高く、ドツト周辺が
ぼけないこと、
等の要求性能を満たすものであることが必要とさ
れる。
更に、多色インクジエツト記録方式によりカラ
ー写真に匹敵する程度の記録画質を得るには、上
記の要求性能に加え、
6) 白色度が高いこと、
7) インクの着色成分の発色性が優れたもので
あること、
8) インクの色の数と同数のインク小液滴が、
同一箇所に重ねて付着することがあるのでイン
ク吸収性が特に優れていること、
等の性能が加重して要求される。
しかしながら、これ等要求性能を全て満たした
被記録材は未だ見当らないのが実状である。例え
ば、特開昭52−74304号記載のインクジエツト記
録用紙は、インクの吸収は速やかであるが、ドツ
ト径が大きくなりやすく、ドツトの周辺がぼけや
すいし、また記録後の寸法変化が大きいという欠
点を有している。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、前記のような諸要求を満足さ
せ、特にインク吸収性が高く、かつ発色性に優れ
たフルカラーのインクジエツト記録用被記録材を
提供することにある。
上記及び他の目的は、以下の本発明によつて達
成される。
〔発明の開示〕
すなわち本発明は、充填材粒子を含むインク受
容層を支持体に設けたインクジエツト記録用被記
録材において、3〜25μmの範囲にある大きさの
充填材粒子がインク受容層の表面に1mm2当り1万
個〜10万個露呈して成り、且つ前記インク受容層
表面のベツク平滑度が20秒以上120秒以下の範囲
にあることを特徴とするインクジエツト記録用被
記録材である。
本発明の被記録材は、インク受容層の呈する独
特な表面状態によつて特徴づけられる。すなわ
ち、インク受容層のベツク平滑度が、20秒以上
120秒以下の範囲内であり、このことはより具体
的には、例えばインク受容層の主成分である比較
的大きな粒径の無定形の充填材粒子が無作為に載
置されたままの状態で被覆層の表面に現われた構
造をとり、それら充填材粒子の間にインク吸収孔
として機能する大きな空隙が多数散在しているよ
うな構造をとることを意味するもので、代表的に
は第1図の表面状態として示される。勿論、これ
ら表面に現われた充填材粒子も結着剤によりイン
ク受容層内に固定されるものであり、インク受容
層から容易には離脱しない。第1図は、本発明の
被記録材のインク受容層表面の約1500倍の走査型
電顕写真であり、いわば大小様々な瓦礫を散在さ
せたとでも表現すべき、特定の平滑度で表わされ
るインク受容層の表面状態が良く示されている。
一方、第2図は、従来のインク受容層を有する
被記録材の表面の同倍率の電顕写真である。この
被記録材の表面は、インク吸収孔となる微細孔を
多数有しつつ、インク受容層が平担化された表面
構造をとるもので、ベツク平滑度の値は大きく、
本発明の被記録材とは明確に区別される。
このように本発明被記録材のインク受容層の表
面には、インク吸収孔となる充填剤粒子間の空隙
が大きくかつ多数存在するため、インクによる記
録が行われたときには、インクは充填材粒子の間
隙に速やかに吸収され、またインクの吸収容量も
大きい。
インク受容層のベツク平滑度の値が20秒未満の
場合にはインク吸収性が不十分であり、一方ベツ
ク平滑度の値が120秒を超える場合には、インク
吸収性は良好であるが記録画像の解像度が低下す
る。
本発明の被記録材の支持体としては、紙を使用
するのが適当であるが、布、樹脂フイルムあるい
は合成紙等も使用することができる。
一方、本発明の被記録材のインク受容層は、基
本的には充填材粒子と結着材とから構成される。
該充填剤粒子としては、例えばシリカ、クレー、
タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、
サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、リトポ
ン、アルミナ、ゼオライト等の白色系不定形無機
顔料;イオン交換樹脂粉末、プラスチツクピグメ
ント等の有機質粉末が挙げられ、これらの1種以
上が用いられる。インク受容層の表面に充填剤粒
子の不定形形状が瓦礫を散在させたように現わ
れ、インク受容層が特定のベツク平滑度を有する
には、使用される充填剤粒子の粒径が1乃至
30μm、より好ましくは3乃至20μm程度のもので
あることが望ましい。充填剤粒子の粒径が余りに
も大き過ぎるとインクドツトの真円性が損なわ
れ、記録画像の解像度が低下するため好ましくな
い。充填材粒子は色素吸着性が高いもの程好まし
く、更には多孔性構造を有するものであることが
好ましい。これは、充填剤粒子の間隙に吸収され
たインク中の色素がインク受容層の最表層に捕捉
された方が呈色性が良好となるためである。
他方、該結着剤としては、デンプン、ゼラチ
ン、カゼイン、アラビアゴム、アルギン酸ソー
ダ、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸ソーダ、ポリアクリルアミド等の水溶性高分
子;合成ゴムラテツクス等の合成樹脂ラテツク
ス、ポリビニルブチラール、ポリビニルクロライ
ド、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リメチルメタクリレート、ポリビニルホルマー
ル、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、フエノール
樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキツド樹脂等の有
機溶剤可溶性樹脂が挙げられる。また、インク受
容層には、分散剤、蛍光染料、PH調整剤、消泡
剤、潤滑剤、防腐剤、界面活性剤等の各種添加剤
を混在させることもできる。
本発明の被記録材は、これらのインク受容層成
分を水等の媒体中に分散させて調製した塗工液を
ロールコーテイング法、ロツドバーコーテイング
法、スプレーコーテイング法、エアナイフコーテ
イング法等により支持体上に塗工し、その後可及
的速やかに乾燥させて作製される。塗工液中の充
填材粒子と結着剤の混合比としては、一般に充填
剤粒子100重量部に対して結着剤が10乃至100重量
部が適当であり、充填剤粒子の平均粒径が大きい
ときには、できるだけ結着剤の量を少なく用いる
ことが好結果をもたらす。支持体上のインク受容
層の量は、通常1〜50g/m2程度(乾燥塗工量)
の量を基材上に塗工する。また、好ましくは2〜
30g/m2程度(乾燥塗工量)塗工するのがよい。
このようにして支持体上に特定のベツク平滑度
を有するインク受容層を設けてなる本発明の被記
録材は、インク吸収性が極めて高く、異色の記録
液が短時間内に同一箇所に重複した場合にも記録
液の流れ出しや滲み出し現象がなく、高解像度の
鮮明な画像を与えるものである。しかも発色性に
おいても優れた特性を発揮し、フルカラーの記録
を行う場合のインクジエツト記録用の被記録材と
して好適なものである。
〔実施例〕
以下、実施例に従つて本発明を更に詳細に説明
する。
実施例 1
充填剤粒子としてシリカ(サイロイド620、商
品名、富士デヴイソン化学(株)製、平均粒子径:
20μm)と炭酸カルシウム(平均粒子径:2μm)
とを用い、結着剤としてポリビニルアルコールと
SBRラテツクスを用いて下記組成に基づきイン
ク受容層塗工用組成物を作製した。
シリカ 100重量部
炭酸カルシウム 15 〃
ポリビニルアルコール 30 〃
SBRラテツクス 3 〃
水 500 〃
一方、支持体としては、JIS P8122に基づくサ
イズ度が35秒の一般上質紙(坪量65g/m2)を使
用し、この支持体上に上記塗工用組成物を乾燥塗
工量10g/m2の割合でブレードコーター法により
塗工し、常法により乾燥させて被記録材を得た。
得られた被記録剤のインク受容層表面の約1500倍
の走査型電顕写真を第1図に示す。この被記録材
のベツク平滑度の値は108秒であつた。なお、ベ
ツク平滑度は、王研式透気度平滑度試験機(旭精
工(株)製)を用いて測定した。
実施例 2
充填剤粒子としてケイソウ土(セライト281、
商品名、ジヨンマンビル製、平均粒子径8μm)を
用い、結着剤としてデンプンとSBRラテツクス
とを用いて、下記組成に基づきインク受容層塗工
用組成物を作製した。
ケイソウ土 100重量部
デンプン 30 〃
SBRラテツクス 10 〃
水 800 〃
一方、支持体としては、実施例1と同じ一般上
質紙を使用し、この支持体上に上記塗工用組成物
を乾燥塗工量10g/m2の割合でバーコーター法に
より塗工し、常法により乾燥させて被記録材を得
た。この被記録材のベツク平滑度の値は28秒であ
つた。
実施例 3
充填剤粒子としてゼオライト(平均粒子径
10μm)とタルク(平均粒子径7μm)を用い、結
着剤としてカゼインを用いて、下記組成に基づき
塗工用組成物を作製した。
ゼオライト 100重量部
タルク 10 〃
カゼイン 20 〃
水 500 〃
一方、支持体としては、実施例1と同じ一般上
質紙を使用し、この支持体上に上記塗工用組成物
を乾燥塗工量15g/m2の割合でバーコーター法に
より塗工し、常法により乾燥させて被記録材を得
た。この被記録材のベツク平滑度の値は60秒であ
つた。
比較例 1
被記録材としての市販のアートコート紙(商品
名:SKコート、山陽国策パルプ(株)製)のインク
受容層表面の約1500倍の走査型電顕写真は第2図
に示すようなものであつた。この被記録材のベツ
ク平滑度の値は1200秒であつた。
比較例 2
充填剤粒子として炭酸カルシウム(平均粒子径
50μm)を用い、結着剤としてポリビニルアルコ
ールを用いて下記組成に基づき塗工用組成物を作
製した。
炭酸カルシウム 100重量部
ポリビニルアルコール 20 〃
水 500 〃
一方、支持体としては、実施例1と同じ一般上
質紙を使用し、この支持体上に上記塗工用組成物
を乾燥塗工量15g/m2の割合でバーコーター法に
より塗工し、常法により乾燥させて被記録材を得
た。この被記録材のベツク平滑度の値は10秒であ
つた。
参考例
これら五種の被記録材に対して、下記4色のイ
ンクを用いてカラーインクジエツト記録を行い、
記録特性の評価を行つた。
イエローインク(組成)
C.I.アシツドイエロー23 2重量部
ジエチレングリコール 30重量部
水 70 〃
アゼンタインク(組成)
C.I.アシツドレツド92 2重量部
ジエチレングリコール 30重量部
水 70 〃
シアンインク(組成)
C.I.ダイレクトブルー86 2重量部
ジエチレングリコール 30重量部
水 70 〃
ブラツクインク(組成)
C.I.ダイレクトブラツク19 2重量部
ジエチレングリコール 30重量部
水 70 〃
各被記録材についての記録特性の評価結果を表
1に示す。なお、記録特性の評価は、下記の基準
に基づき実施した。
1) ドツ濃度は、印字ドツトをさくらマイクロ
デンシドメーターPDM−5(小西六写真工業(株)
製)を用いて測定した。
2) ドツト形状は、印字ドツトを実体顕微鏡で
観察して、ほぼ円形のものを〇、円形が多少く
ずれたものを△、不定形のものを×とした。
3) 滲み度は、印字ドツトの直径を実体顕微鏡
で測定し、インクドロツプレツトの何倍になつ
たかで示した。
4) 色彩鮮明性は、インクジエツト記録画像の
色の鮮明さを目視により比較し、最も良いもの
を◎、最も悪いものを×とし、◎、〇、△、×
のランク分けをした。
5) インク吸収性は、4色のインクを重ね記録
した場合、インクの流れ出しがなく画像の鮮明
なものを〇、それ以外を×とした。
なお、表1における各記録特性の評価の欄に割
弧内に示したのは、評価の際に用いたインクの色
である。
[Technical Field] The present invention relates to a recording material (recording paper) used in an inkjet recording method, and particularly to a recording material that has high ink absorption and excellent ink color development. [Prior Art] Recording methods using recording liquid have been common for a long time, such as writing with a fountain pen, but recently, so-called inkjet recording methods have also appeared, and recording liquid is also used here. There is. The inkjet recording method generates small droplets of recording liquid using various operating principles, and performs recording by flying these droplets and adhering them to a recording material such as paper, but it generates little noise and can print at high speed. , is attracting attention as a recording method that allows multicolor printing. Water-based recording liquids are mainly used for inkjet recording in view of safety and printability. As the recording material used in this inkjet recording method, conventional paper has generally been used. However, as the performance of inkjet recording machines improves, such as faster recording and multicolor recording, recording materials for inkjet recording are also required to have more advanced characteristics. In other words, as a recording material for inkjet recording to obtain high resolution and high quality recorded images, 1) it should absorb ink as quickly as possible, and 2) it should not adhere later when ink dots overlap. 3) The diameter of the ink dot should not become larger than necessary; 4) The shape of the ink dot should be close to a perfect circle and the surrounding area should be smooth; 5) The density of the ink dot It is required that the required performance is high, and that the area around the dot is not blurred. Furthermore, in order to obtain a recorded image quality comparable to that of a color photograph using a multicolor inkjet recording method, in addition to the above-mentioned performance requirements, 6) high whiteness, and 7) excellent color development of the coloring components of the ink are required. 8) The number of ink droplets equal to the number of ink colors is
Since the ink may be deposited in layers on the same spot, additional performance is required, such as particularly excellent ink absorbency. However, the reality is that a recording material that satisfies all of these required performances has not yet been found. For example, the inkjet recording paper described in JP-A-52-74304 absorbs ink quickly, but the dot diameter tends to become large, the periphery of the dots tends to blur, and the dimensional change after recording is large. have. [Object of the Invention] An object of the present invention is to provide a full-color recording material for inkjet recording that satisfies the above-mentioned requirements and has particularly high ink absorption and excellent color development. The above and other objects are achieved by the following invention. [Disclosure of the Invention] That is, the present invention provides a recording material for inkjet recording in which an ink receiving layer containing filler particles is provided on a support, in which filler particles having a size in the range of 3 to 25 μm are included in the ink receiving layer. A recording material for inkjet recording, characterized in that 10,000 to 100,000 particles are exposed per 1 mm 2 on the surface, and the base smoothness of the surface of the ink receiving layer is in the range of 20 seconds to 120 seconds. be. The recording material of the present invention is characterized by the unique surface condition of the ink-receiving layer. In other words, the base smoothness of the ink receiving layer is 20 seconds or more.
This is within the range of 120 seconds or less, and more specifically, this means that, for example, amorphous filler particles of relatively large particle size, which are the main component of the ink receiving layer, are left randomly placed. This means that the structure that appears on the surface of the coating layer is adopted, and many large voids that function as ink absorption pores are scattered between the filler particles. The surface condition is shown in Figure 1. Of course, these filler particles appearing on the surface are also fixed within the ink-receiving layer by the binder and do not easily separate from the ink-receiving layer. Figure 1 is a scanning electron micrograph of the surface of the ink-receiving layer of the recording material of the present invention, magnified approximately 1,500 times, and is expressed by a certain degree of smoothness, which could be described as having debris of various sizes scattered about. The surface condition of the ink-receiving layer is clearly shown. On the other hand, FIG. 2 is an electron micrograph at the same magnification of the surface of a recording material having a conventional ink receiving layer. The surface of this recording material has a surface structure in which the ink-receiving layer is flattened while having many micropores that serve as ink-absorbing holes, and the value of Bekk's smoothness is large.
It is clearly distinguished from the recording material of the present invention. As described above, on the surface of the ink-receiving layer of the recording material of the present invention, there are large and numerous voids between the filler particles, which serve as ink absorption pores. It is quickly absorbed into the gaps between inks and has a large ink absorption capacity. If the Beck smoothness value of the ink-receiving layer is less than 20 seconds, the ink absorbency is insufficient, while if the Beck smoothness value exceeds 120 seconds, the ink absorbency is good but recording is poor. Image resolution decreases. As the support for the recording material of the present invention, it is appropriate to use paper, but cloth, resin film, synthetic paper, etc. can also be used. On the other hand, the ink receiving layer of the recording material of the present invention is basically composed of filler particles and a binder.
The filler particles include, for example, silica, clay,
Talc, diatomaceous earth, calcium carbonate, calcium sulfate, barium sulfate, titanium oxide, zinc oxide,
Examples include white amorphous inorganic pigments such as satin white, aluminum silicate, lithopone, alumina, and zeolite; organic powders such as ion exchange resin powder and plastic pigment; one or more of these may be used. The irregular shapes of the filler particles appear on the surface of the ink-receiving layer like scattered rubble, and in order for the ink-receiving layer to have a certain level of smoothness, the particle size of the filler particles used must be between 1 and 1.
It is desirable that the thickness be about 30 μm, more preferably about 3 to 20 μm. If the particle size of the filler particles is too large, the roundness of the ink dots will be impaired and the resolution of the recorded image will be reduced, which is not preferable. The higher the dye adsorption ability of the filler particles, the more preferable they are, and it is more preferable that they have a porous structure. This is because the color development is better when the pigment in the ink absorbed into the gaps between the filler particles is captured in the outermost layer of the ink-receiving layer. On the other hand, the binder includes water-soluble polymers such as starch, gelatin, casein, gum arabic, sodium alginate, carboxymethyl cellulose, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, sodium polyacrylate, and polyacrylamide; synthetic resins such as synthetic rubber latex. Examples include organic solvent-soluble resins such as latex, polyvinyl butyral, polyvinyl chloride, polyvinyl acetate, polyacrylonitrile, polymethyl methacrylate, polyvinyl formal, melamine resin, polyamide resin, phenolic resin, polyurethane resin, and alkyd resin. Further, various additives such as a dispersant, a fluorescent dye, a PH adjuster, an antifoaming agent, a lubricant, a preservative, and a surfactant can be mixed in the ink-receiving layer. The recording material of the present invention is prepared by dispersing these ink-receiving layer components in a medium such as water, and applying a coating solution to a support by a roll coating method, a rod bar coating method, a spray coating method, an air knife coating method, etc. It is produced by coating on top and then drying it as soon as possible. The appropriate mixing ratio of filler particles and binder in the coating liquid is generally 10 to 100 parts by weight of binder to 100 parts by weight of filler particles, and the average particle size of filler particles is When large, it is beneficial to use as little binder as possible. The amount of ink receiving layer on the support is usually about 1 to 50 g/m 2 (dry coating amount)
Coat the amount on the substrate. Also, preferably 2~
It is recommended to apply approximately 30g/m2 (dry coating amount). The recording material of the present invention, in which an ink-receiving layer having a specific level of smoothness is provided on a support in this way, has extremely high ink absorbency, and recording liquids of different colors overlap in the same place within a short period of time. Even in such cases, there is no outflow or seepage phenomenon of the recording liquid, and a clear image with high resolution is provided. Furthermore, it exhibits excellent color development properties and is suitable as a recording material for inkjet recording when performing full-color recording. [Example] Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples. Example 1 Silica (Syroid 620, trade name, manufactured by Fuji Davison Chemical Co., Ltd., average particle diameter:
20μm) and calcium carbonate (average particle size: 2μm)
and polyvinyl alcohol as a binder.
An ink-receiving layer coating composition was prepared using SBR latex based on the following composition. Silica 100 parts by weight Calcium carbonate 15 〃 Polyvinyl alcohol 30 〃 SBR latex 3 〃 Water 500 〃 On the other hand, general high-quality paper (basis weight 65 g/m 2 ) with a sizing degree of 35 seconds based on JIS P8122 was used as the support. The above-mentioned coating composition was coated onto this support by a blade coater method in a dry coating amount of 10 g/m 2 and dried by a conventional method to obtain a recording material.
FIG. 1 shows a scanning electron micrograph of the surface of the ink-receiving layer of the obtained recording material at a magnification of about 1500 times. The Beck smoothness value of this recording material was 108 seconds. The Beck smoothness was measured using an Oken air permeability and smoothness tester (manufactured by Asahi Seiko Co., Ltd.). Example 2 Diatomaceous earth (Celite 281,
A composition for coating an ink-receiving layer was prepared based on the following composition using a commercially available product (trade name, manufactured by John Manville, average particle size: 8 μm) and starch and SBR latex as a binder. Diatomaceous earth 100 parts by weight Starch 30 〃 SBR latex 10 〃 Water 800 〃 On the other hand, as a support, the same general high-quality paper as in Example 1 was used, and the dry coating amount of the above coating composition was applied to the support. It was coated at a rate of 10 g/m 2 by a bar coater method and dried by a conventional method to obtain a recording material. The Beck smoothness value of this recording material was 28 seconds. Example 3 Zeolite (average particle diameter
A coating composition was prepared based on the following composition using casein as a binder and talc (average particle size 7 μm). Zeolite 100 parts by weight Talc 10 〃 Casein 20 〃 Water 500 〃 On the other hand, the same general high-quality paper as in Example 1 was used as the support, and the above coating composition was applied onto this support in a dry coating amount of 15 g/ The recording material was coated by a bar coater method at a ratio of m 2 and dried by a conventional method to obtain a recording material. The Beck smoothness value of this recording material was 60 seconds. Comparative Example 1 A scanning electron micrograph of the surface of the ink-receiving layer of commercially available art-coated paper (trade name: SK Coat, manufactured by Sanyo Kokusaku Pulp Co., Ltd.) used as a recording material at a magnification of approximately 1500 times is shown in Figure 2. It was something. The Beck smoothness value of this recording material was 1200 seconds. Comparative Example 2 Calcium carbonate (average particle size
50 μm) and polyvinyl alcohol as a binder, a coating composition was prepared based on the following composition. Calcium carbonate 100 parts by weight Polyvinyl alcohol 20 〃 Water 500 〃 On the other hand, as a support, the same general high-quality paper as in Example 1 was used, and the above coating composition was applied onto this support in a dry coating amount of 15 g/m The recording material was coated using a bar coater method at a ratio of 2:2 and dried using a conventional method to obtain a recording material. The Beck smoothness value of this recording material was 10 seconds. Reference example Color inkjet recording is performed on these five types of recording materials using the following four colors of ink.
The recording characteristics were evaluated. Yellow ink (composition) CI Acid Yellow 23 2 parts by weight Diethylene glycol 30 parts by weight Water 70 Agenta ink (composition) CI Acid Dred 92 2 parts by weight Diethylene glycol 30 parts by weight Water 70 Cyan ink (composition) CI Direct Blue 86 2 parts by weight Diethylene glycol 30 parts by weight Water 70 〃 Black ink (composition) CI Direct Black 19 2 parts by weight Diethylene glycol 30 parts by weight Water 70 〃 Table 1 shows the evaluation results of the recording characteristics of each recording material. Note that the recording characteristics were evaluated based on the following criteria. 1) For dot density, check the printed dots using Sakura Microdensidometer PDM-5 (Konishi Roku Photo Industry Co., Ltd.)
(manufactured by). 2) The shape of the dots was determined by observing the printed dots with a stereomicroscope, and marking the dots almost circular as ○, those with a slightly distorted circular shape as △, and the irregularly shaped dots as ×. 3) The degree of bleeding was determined by measuring the diameter of a printed dot using a stereomicroscope, and expressed as how many times larger the diameter of the printed dot was than that of the ink droplet. 4) Color clarity is determined by visually comparing the color clarity of the inkjet recorded images, with the best one being ◎ and the worst being ×, ◎, 〇, △, ×.
We ranked them by rank. 5) Regarding ink absorption, when four colors of ink were overlaid and recorded, a case where the ink did not run out and the image was clear was rated as ○, and the other cases were rated as ×. In Table 1, the color of the ink used in the evaluation is shown within the brackets in the evaluation column for each recording characteristic.
【表】【table】
【表】【table】
【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]
第1図は、本発明の被記録剤のインク受容層表
面の約1500倍の走査型電子顕微鏡写真であり、第
2図は、市販のアートコート紙の表面の同倍率の
電子顕微鏡写真である。
FIG. 1 is a scanning electron micrograph of the surface of the ink-receiving layer of the recording material of the present invention at approximately 1500 times magnification, and FIG. 2 is an electron micrograph of the surface of commercially available art coated paper at the same magnification. .