JPH09116179A - 光起電力素子 - Google Patents

光起電力素子

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JPH09116179A
JPH09116179A JP7272382A JP27238295A JPH09116179A JP H09116179 A JPH09116179 A JP H09116179A JP 7272382 A JP7272382 A JP 7272382A JP 27238295 A JP27238295 A JP 27238295A JP H09116179 A JPH09116179 A JP H09116179A
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JP
Japan
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photovoltaic element
insulating layer
transparent conductive
conductive film
tab
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JP7272382A
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Inventor
Masaki Shima
正樹 島
Koji Endo
浩二 遠藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/05Electrical interconnection means between PV cells inside the PV module, e.g. series connection of PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い変換効率を有するとともに、タブをハン
ダ付けする際のセルの短絡を有効に防止することができ
る光起電力素子を提供する。 【解決手段】 モジュール化のためタブがハンダ付けさ
れる光起電力素子であって、n型結晶半導体層1と、そ
の上に形成されたp型非晶質半導体層2と、その上に形
成された透明導電膜3と、その上に形成された絶縁層4
と、その上に形成された集電極5と、その上にハンダ付
けにより電気的に接続されたタブ6とを備え、絶縁層4
は、ハンダ付け部分の位置に対応して少なくともハンダ
付け部分と同一の幅を有するように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池等の光
起電力素子に関するものであり、出力取出し用のタブを
非晶質半導体層上に備えた光起電力素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、光起電力素子として、結晶シリコ
ンを用いた太陽電池の研究および実用化が盛んに行なわ
れている。中でも、非晶質シリコンに代表される非晶質
半導体と結晶シリコン、多結晶シリコン等の結晶系半導
体とを組合せることにより構成されたヘテロ接合を有す
る太陽電池は、その接合を200℃以下の低温プロセス
で形成することができ、かつ、高い変換効率が得られる
ことから、注目を集めている。
【0003】このような光起電力素子では、十分な電圧
を得るため、複数個の光起電力素子を直列接続して用い
るのが一般的である。このような直列接続を施した構造
は、一般にモジュールと称されており、光起電力素子の
集電極をハンダ付けによってタブで接続することによ
り、モジュール化が図られている。
【0004】しかし、従来、複数の光起電力素子をタブ
で電気的に接続する際、ハンダ付けにおける加熱および
機械的圧力により、非晶質半導体層が変質して部分的に
亀裂を生じたり、剥離が起こったりするため、この亀裂
や剥離を通じて集電極を構成する金属などが侵入し、セ
ルが部分的に短絡され、光起電力素子の特性が低下する
という問題があった。
【0005】このような問題を解決するための手段の一
例が、たとえば、特開平6−196728号に開示され
ている。
【0006】図9は、この特開平6−196728号に
開示された従来の光起電力素子の一例の構造を示す断面
図である。
【0007】図9を参照して、この光起電力素子は、一
導電型結晶半導体層1上に形成された他導電型非晶質半
導体層2と、非晶質半導体層2上に形成された透明導電
膜3と、透明導電膜3上に形成された集電極5と、集電
極5上にハンダ付けにより電気的に接続されたタブ6と
を備え、ハンダ付け部分の下方に位置する結晶半導体層
1の表面上またはその内部に、絶縁層4が形成されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示す従来の光起電力素子の製造においては、絶縁層4の
形成後に非晶質半導体層2の形成を行なうことにより、
pn接合を作っている。ところが、非晶質半導体層2の
膜厚は約100Åと極めて薄膜であるために、絶縁層4
により生じた段差部で該半導体層2が段差切れを生じ、
得られる光起電力素子の変換効率等の特性が低下する、
という問題があった。
【0009】また、絶縁層4の形成時に結晶半導体層1
の表面が絶縁層4中に含まれる金属や有機物による汚染
を受けてしまい、得られる光起電力素子の変換効率等の
特性が低下する、といった問題があった。
【0010】一方、結晶半導体層1としてシリコン(S
i)を用いる場合、これを水洗したり大気中に放置する
と、容易に結晶半導体層1の表面上に自然酸化膜が形成
される。この結晶半導体層1の表面上の自然酸化膜を除
去せずに非晶質半導体層2の形成を行なうと、得られる
光起電力素子の特性が低下する。そのため、従来は通
常、非晶質半導体層2の形成前に、結晶半導体層1の表
面をフッ酸等で予め洗浄する工程が用いられる。しかし
ながら、図9に示した従来の光起電力素子の製造におい
ては、非晶質半導体層2の形成前に絶縁層4が既に形成
されているため、フッ酸での洗浄工程において該絶縁層
4を除去せぬよう細かい制御が必要になるという問題が
あった。
【0011】この発明の目的は、上述の問題点を解決
し、高い変換効率を有するとともに、タブをハンダ付け
する際のセルの短絡を有効に防止することができる光起
電力素子を、提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による光
起電力素子は、光入射側に設けられた一導電型の非晶質
半導体層上に、集電極と、該集電極上の一部にハンダ付
けにより電気的に接続されたタブと、を備えた光起電力
素子であって、非晶質半導体層と集電極との間に、ハン
ダ付けの部分に対応して絶縁層が形成されている。
【0013】請求項2の発明による光起電力素子は、請
求項1の発明において、非晶質半導体層と絶縁層との間
に、透明導電膜が形成されている。
【0014】請求項3の発明による光起電力素子は、請
求項1の発明において、絶縁層と集電極との間に、透明
導電膜が形成されている。
【0015】請求項4の発明による光起電力素子は、光
入射側に設けられた一導電型の非晶質半導体層上に、透
明導電膜と、集電極と、該集電極上の一部にハンダ付け
により電気的に接続されたタブと、をこの順に備えた光
起電力素子であって、透明導電膜のうち、ハンダ付けの
部分に対応した部分が絶縁化されている。
【0016】請求項5の発明による光起電力素子は、光
透過側に設けられた一導電型の非晶質半導体層上に、裏
面電極と、該裏面電極上にハンダ付けにより電気的に接
続されたタブと、を備えた光起電力素子であって、非晶
質半導体層と裏面電極との間に、ハンダ付けの部分に対
応して絶縁層が形成されている。
【0017】本願発明において、絶縁層としては、酸化
シリコン、酸化アルミニウムなどの酸化物や、非晶質窒
化シリコン、非晶質炭化シリコンなどの窒化物および炭
化物、ITO(酸化インジウム錫)等の他、酸化錫など
の透明導電膜を還元処理し絶縁化したものを用いること
ができる。
【0018】また、この絶縁層の形成方法としては、ス
パッタリングやプラズマCVD法などにより、メタルマ
スクを用いて選択的に絶縁層となる膜を形成するか、あ
るいは全体に絶縁層となる膜を形成した後、不要な部分
をエッチング等により除去して形成する方法がある。ま
た、絶縁物のペーストを印刷法により必要な部分のみに
塗布した後焼成する方法もある。さらに、透明導電膜を
形成した後、メタルマスクを用いて透明導電膜を部分的
に絶縁化するように還元する方法もある。
【0019】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明による光起電力素子の一例
の構造を示す断面図である。
【0020】また、図2は、図1に示す光起電力素子の
斜視図である。図1および図2を参照して、この光起電
力素子は、厚みが300μm、比抵抗が約0.2Ωcm
のn型結晶シリコン基板1上に、厚みが約100Åのp
型非晶質シリコン層2が形成されている。また、非晶質
シリコン層2の上には、ITO(酸化インジウム錫)か
らなる厚み750Åの透明導電膜3が形成されている。
さらに、透明導電膜3上には、厚みが約2μmの酸化シ
リコンからなる絶縁層4が選択的に設けられている。
【0021】さらに、酸化シリコン層4上には、厚みが
約30μmの集電極5が形成されているが、この集電極
5は、バスバー5aと、バスバー5aと直交するフィン
ガ5bとから構成されている。ここで、バスバー5aは
前述した絶縁層4上に形成され、一方、フィンガ5bは
絶縁層4のない透明導電膜3上に形成されている。
【0022】また、n型結晶シリコン基板1の光透過側
には、裏面電極7が形成されている。さらに、この光起
電力素子においては、モジュール化のために、集電極5
のバスバー5aの上に、タブ6がハンダ付けされてい
る。
【0023】なお、この実施例1においては、絶縁層4
はタブ6もしくは集電極5のバスバー5aの幅よりも広
い幅で形成されているが、絶縁層4は、前述したハンダ
付け部分の位置に対応して少なくともハンダ付け部分と
同一の幅を有するように形成されていればよい。
【0024】次に、このように構成される光起電力素子
の製造方法について、以下に説明する。
【0025】図3は、図1および図2に示す実施例1の
光起電力素子を製造する工程を示す断面図である。
【0026】図3(a)を参照して、まず、有機洗浄お
よびフッ酸洗浄を行なったn型結晶シリコン基板1の上
に、PECVD法によりp型非晶質シリコン層2を、続
いて、スパッタ法により透明導電膜3を順次形成した。
【0027】次に、図3(b)を参照して、透明導電膜
3上に、低温焼成型の酸化シリコンペーストを用いたス
クリーン印刷法により、酸化シリコンからなる絶縁層4
を選択的に設けた後、180℃で焼成した。さらに、絶
縁層4上に、銀ペーストを用いたスクリーン印刷法によ
り、集電極5を形成した後、180℃で焼成した。この
とき、酸化シリコンからなる絶縁層4上に集電極5のバ
スバー5aが載るようにした。
【0028】次に、図3(c)を参照して、n型結晶シ
リコン基板1の裏面側の全面に、アルミニウムペースト
のスクリーン印刷および160℃での焼成により、裏面
電極7を形成した。
【0029】このようにして作製した光起電力素子をモ
ジュール化する際には、集電極5のバスバー5aの上
に、タブ6をハンダ付けする。このとき、p型非晶質シ
リコン層2の上には、酸化シリコンからなる絶縁層4が
存在する。そのため、ハンダ付けの際の加熱、機械的圧
力により非晶質シリコン層2がダメージを受けることが
ないため、セルの短絡を有効に防止することができる。
【0030】なお、上述の実施例では、酸化シリコンか
らなる絶縁層4をスクリーン印刷法で形成しているが、
透明導電膜3を形成した後、メタルマスクを用いたスパ
ッタ法またはPECVD法により、マスクの開口部を通
じて透明導電膜3の所定部分を還元して絶縁層4として
もよい。
【0031】(実施例2)図4は、本発明による光起電
力素子の他の例の構造を示す断面図である。
【0032】図4を参照して、この光起電力素子は、図
1に示す実施例1のようにn型結晶シリコン基板1の裏
面全面上に裏面電極を形成する代わりに、n型結晶シリ
コン基板1の裏面上には、n型非晶質シリコン層8が形
成され、さらにその上には、酸化シリコンからなる絶縁
層14が選択的に設けられている。また、絶縁層14上
には、裏面電極7が形成され、裏面電極7上には、タブ
16がハンダ付けされている。
【0033】他の構成については、図1に示す実施例1
の光起電力素子と全く同様であるので、その説明は省略
する。
【0034】なお、この実施例2においては、絶縁層1
4は、タブ16の幅よりも広い幅で形成されているが、
前述した裏面電極7とタブ16とのハンダ付け部分の位
置に対応して少なくともハンダ付け部分と同一の幅を有
するように形成されていればよい。
【0035】(実施例3)図5は、本発明による光起電
力素子のさらに他の例の構造を示す断面図である。
【0036】図5を参照して、この光起電力素子は、図
4に示す実施例2のようにn型結晶シリコン基板1上に
直接p型非晶質シリコン層2を形成する代わりに、n型
結晶シリコン基板1上には、厚みが約50Åの真性非晶
質シリコン層9を形成した後、さらにその上に、厚みが
約50Åのp型非晶質シリコン層2を形成している。
【0037】このように、n型結晶シリコン基板1とp
型非晶質シリコン層2との間に真性非晶質シリコン層9
を介在させることにより、界面でのキャリアの再結合が
低減される。
【0038】他の構成については、図4に示す実施例2
の光起電力素子と全く同様であるので、その説明は省略
する。
【0039】なお、図5の光起電力素子において、n型
結晶シリコン基板1とn型非晶質シリコン層8との間
に、厚みが約50Åの真性非晶質シリコン層を設けても
よい。
【0040】(実施例4)図6は、本発明による光起電
力素子のさらに他の例の構造を示す断面図である。
【0041】図6を参照して、この光起電力素子は、図
4に示す実施例2のようにp型非晶質シリコン層2上に
透明導電膜3を形成しさらにその上に絶縁層4を形成す
る代わりに、p型非晶質シリコン層2上にまず絶縁層4
を選択的に形成した後、形成された絶縁層4およびp型
非晶質シリコン層2の絶縁層4が形成されていない部分
上に、透明導電膜3を形成している。
【0042】他の構成については、図4に示す実施例2
の光起電力素子と全く同様であるので、その説明は省略
する。
【0043】(実施例5)図7は、本発明による光起電
力素子のさらに他の例の構造を示す断面図である。
【0044】図7を参照して、この光起電力素子は、図
6に示す実施例4のようにn型結晶シリコン基板1上に
直接p型非晶質シリコン層2を形成する代わりに、n型
結晶シリコン基板1上には、厚みが約50Åの真性非晶
質シリコン層9を形成した後、さらにその上に、厚みが
約50Åのp型非晶質シリコン層2を形成している。
【0045】このように、n型結晶シリコン基板1とp
型非晶質シリコン層2との間に真性非晶質シリコン層9
を介在させることにより、前述のように界面でのキャリ
アの再結合が低減される。
【0046】他の構成については、図6に示す実施例4
の光起電力素子と全く同様であるので、その説明は省略
する。
【0047】(実施例6)図8は、本発明による光起電
力素子のさらに他の例の構造を示す断面図である。
【0048】図8を参照して、この光起電力素子は、n
型結晶シリコン基板1上に、p型非晶質シリコン層2、
透明導電膜3および集電極5が順次形成されている。ま
た、集電極5上には、タブ6がハンダ付けされている。
【0049】ここで、透明導電膜3のうち、前述したハ
ンダ付け部分の直下部分は、絶縁化されて絶縁層24が
形成されている。
【0050】なお、この実施例6においては、絶縁層2
4はタブ6もしくは集電極5のバスバー5aの幅よりも
広い幅で形成されているが、絶縁層24は、前述した集
電極5とタブ6とのハンダ付け部分の位置に対応して少
なくともハンダ付け部分と同一の幅を有するように形成
されていればよい。
【0051】次に、このように構成される光起電力素子
の製造方法について、以下に説明する。
【0052】まず、前述した図3(a)に示す実施例1
と同様にして、n型結晶シリコン基板1上に、p型非晶
質シリコン層2および透明導電膜3を順次形成する。
【0053】次に、透明導電膜3の所定部分を、メタル
マスクを用いて、マスクの開口部のみを水素プラズマに
晒すことにより、絶縁化するように部分的に還元し、絶
縁層24を形成する。
【0054】その後、前述した実施例1と同様にして、
集電極5を形成し、タブ6をハンダ付けする。
【0055】なお、絶縁層24は、後工程でのタブ接続
時にハンダ付けする部分の位置に対応して、少なくとも
ハンダ付け部分と同一の幅を有するように形成する。
【0056】また、上述した実施例はいずれも、結晶シ
リコン基板1の表面形状がフラットなものを前提として
いるが、D. L. King et al., 22th IEEE PVSC, 1991, p
p.303-308 に記載のテクスチャー形状や、M. A. Green
et al., 22th IEEE PVSC, 1991, pp.46-53に記載のフィ
ンガ電極埋込型の形状についても、本発明は同様に適用
できる。
【0057】(評価)実施例3のタブがハンダ付けされ
た光起電力素子(表1において「本発明」と示す)につ
いて、セルの出力特性を調べた。なお、n型結晶シリコ
ン基板1の裏面には、実施例1のように全面に裏面電極
7を形成したものを用いた。
【0058】比較のため、図9に示す従来構造のセル、
すなわち、絶縁層4形成後に非晶質シリコン層2を形成
した光起電力素子(表1において「従来」と示す)の出
力特性も調べた。なお、この従来構造の光起電力素子の
作製においては、絶縁層4の形成前後に、n型結晶シリ
コン基板1に有機洗浄およびフッ酸洗浄を施した。
【0059】さらに、比較のため、絶縁層を全く設けな
い光起電力素子(表1において「絶縁層なし」と示す)
の出力特性についても調べた。
【0060】開放電圧Voc(V)、短絡電流Isc
(mA/cm2 )、曲線因子F.F.、変換効率(%)
および歩留りの結果を、表1に示す。
【0061】なお、表1中、歩留りの欄において8/9
とあるのは、9個のセルのうち、短絡を生じなかったセ
ルの数が8個であることを示している。また、出力特性
は、短絡を生じなかったセルの出力特性の平均値であ
る。
【0062】
【表1】
【0063】表1より明らかなように、本発明による光
起電力素子は、変換効率は絶縁層のないセルと同等の値
を維持しつつ、歩留りは従来構造と同等の高い値が得ら
れることがわかる。
【0064】すなわち、本発明によれば、従来構造に比
べて、非晶質半導体層の段差切れが生じることもなく、
また結晶半導体層の表面が金属や有機物の汚染を受ける
可能性を小さくでき、また、洗浄工程を一部簡略化する
ことができる。このため、従来構造と比べて高い変換効
率を有する光起電力素子を、簡便な工程で製造すること
ができる。しかも、本発明によれば、タブ付け後のセル
の短絡を防止する効果については、従来構造と同様の効
果を保つことができる。
【0065】なお、以上の実施例では結晶シリコンと非
晶質半導体とからなる光起電力素子について説明した
が、これに限るものではなく、一導電性の非晶質半導体
層上にタブをハンダ付けしたものであればよい。たとえ
ば、非晶質半導体のみからなる光起電力素子や、化合物
半導体と非晶質半導体とからなる光起電力素子について
も、本発明を適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高い変換効率を有するとともに、タブをハンダ付けする
際のセルの短絡を有効に防止することができる光起電力
素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光起電力素子の一例の構造を示す
断面図である。
【図2】図1に示す光起電力素子の斜視図である。
【図3】図1および図2に示す光起電力素子を製造する
工程を示す断面図である。
【図4】本発明による光起電力素子の他の例の構造を示
す断面図である。
【図5】本発明による光起電力素子のさらに他の例の構
造を示す断面図である。
【図6】本発明による光起電力素子のさらに他の例の構
造を示す断面図である。
【図7】本発明による光起電力素子のさらに他の例の構
造を示す断面図である。
【図8】本発明による光起電力素子のさらに他の例の構
造を示す断面図である。
【図9】従来の光起電力素子の一例の構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 n型結晶シリコン基板 2 p型非晶質シリコン層 3 透明導電膜 4,14 絶縁層 5 集電極 5a バスバー 5b フィンガ 6,16 タブ 7 裏面電極 8 n型非晶質シリコン層 9 真性非晶質シリコン層 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入射側に設けられた一導電型の非晶質
    半導体層上に、集電極と、該集電極上の一部にハンダ付
    けにより電気的に接続されたタブと、を備えた光起電力
    素子であって、 前記非晶質半導体層と集電極との間に、前記ハンダ付け
    の部分に対応して絶縁層が形成された、光起電力素子。
  2. 【請求項2】 前記非晶質半導体層と前記絶縁層との間
    に、透明導電膜が形成された、請求項1記載の光起電力
    素子。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層と前記集電極との間に、透明
    導電膜が形成された、請求項1記載の光起電力素子。
  4. 【請求項4】 光入射側に設けられた一導電型の非晶質
    半導体層上に、透明導電膜と、集電極と、該集電極上の
    一部にハンダ付けにより電気的に接続されたタブと、を
    この順に備えた光起電力素子であって、 前記透明導電膜のうち、前記ハンダ付けの部分に対応し
    た部分が絶縁化されている、光起電力素子。
  5. 【請求項5】 光透過側に設けられた一導電型の非晶質
    半導体層上に、裏面電極と、該裏面電極上にハンダ付け
    により電気的に接続されたタブと、を備えた光起電力素
    子であって、 前記非晶質半導体層と裏面電極との間に、前記ハンダ付
    けの部分に対応して絶縁層が形成された、光起電力素
    子。
JP7272382A 1995-10-20 1995-10-20 光起電力素子 Withdrawn JPH09116179A (ja)

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