JPH09104053A - ポリエチレンの押出法 - Google Patents

ポリエチレンの押出法

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JPH09104053A
JPH09104053A JP8207682A JP20768296A JPH09104053A JP H09104053 A JPH09104053 A JP H09104053A JP 8207682 A JP8207682 A JP 8207682A JP 20768296 A JP20768296 A JP 20768296A JP H09104053 A JPH09104053 A JP H09104053A
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JP
Japan
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polyethylene
blend
weight
parts
hydrocarbon
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Application number
JP8207682A
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English (en)
Inventor
Mahmoud R Rifi
マームード・アール・リフィ
Carlo P Martino
カーロー・ピー・マーティーノー
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Original Assignee
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/01Hydrocarbons

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレンの押出法を提供する。 【解決手段】 (a)低圧法によって製造され且つ不均
一な共単量体分布を有する1種以上のポリエチレンに、
(b)低圧法によって製造され且つ本質上均一な共単量
体分布を有し、そして成分(a)のポリエチレン100
重量部当たり約1〜約30重量部の量の1種以上のポリ
エチレン、及び(c)プロセス温度において液状で、無
極性で且つ本質上非晶質であり、しかも約15重量%未
満のパラフィンワックスを含有し、そして成分(a)の
ポリエチレン100重量部当たり約0.5〜約15重量
部の量の1種以上の飽和脂環式炭化水素を混合し、そし
てそのブレンドを押し出すことを構成要件とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンの押
出法に関する。
【0002】
【従来の技術】市場で競争することができるためには、
フィルム、ボトル、他の容器例えば手桶、食器洗い桶及
び洗濯かご並びに容器の蓋を含めた新製品は、環境応力
亀裂抵抗性(ESCR)、耐衝撃性、ダイスエル、収縮
及び溶融破壊のような多数の特性のうちの1つ以上にお
ける向上を必要条件とし、そしてこれらの製品の製造に
は向上した加工性を示す樹脂が要求される。加えて、製
品の表面は、平滑で且つ添加剤を本質上含むべきでな
い。これは、外観及び他の特性を阻害する。ポリエチレ
ンは、その靭性、強度及び耐薬品性の故に、上記の用途
において有益下に使用されてきたが、しかしポリエチレ
ンの分子量が増大するにつれて、その加工性は低下す
る。更に、加工性は、分子量分布が狭くなるにつれて低
下する。産業界では、加工性と特性との間のバランスが
絶えず求められており、そして両方の向上を反映したポ
リエチレンを得るのが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、本発明の目
的は、最終のポリエチレン製品の加工性及び特性の両方
が向上されるポリエチレンの改良押出法、並びにかかる
方法に適応される樹脂組成物を提供することである。他
の目的及び利益は以下の説明から明らかになるであろ
う。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明の開示 本発明に従えば、上記の目的は、(i)(a)低圧法に
よって製造され且つ不均一な共単量体分布を有する1種
以上のポリエチレン、(b)低圧法によって製造され且
つ本質上均一な共単量体分布を有し、そして成分(a)
のポリエチレン100重量部当たり約1〜約30重量部
の量の1種以上のポリエチレン、及び(c)プロセス温
度において液状で、無極性で且つ本質上非晶質であり、
しかも約15重量%未満のパラフィンワックスを含有
し、そして成分(a)のポリエチレン100重量部当た
り約0.5〜約15重量部の量の1種以上の飽和脂環式
炭化水素、を混合し、そして (ii)そのブレンドを押し出す、ことを含む押出法によ
って達成される。
【0005】本発明の他の具体例は、(a)低圧法によ
って製造され且つ不均一な共単量体分布を有する1種以
上のポリエチレンと、(b)低圧法によって製造され且
つ本質上均一な共単量体分布を有し、そして成分(a)
のポリエチレン100重量部当たり約1〜約30重量部
の量の1種以上のポリエチレンと、(c)プロセス温度
において液状で、無極性で且つ本質上非晶質であり、し
かも約15重量%未満のパラフィンワックスを含有し、
そして成分(a)のポリエチレン100重量部当たり約
0.5〜約15重量部の量の1種以上の飽和脂環式炭化
水素とを含む粒状ポリエチレンブレンドであって、各ポ
リエチレンブレンド粒子が結晶質相及び非晶質相を有し
そして各ポリエチレンブレンドの表面が該炭化水素を本
質上含まないことからなる粒状ポリエチレンブレンドに
反映されている。
【0006】
【発明の実施の形態】本明細書で用語「ポリエチレン」
を使用するときには、それは、エチレンと少なくとも3
個の炭素原子好ましくは4〜8個の炭素原子を有する少
量の1種以上のα−オレフィンとの共重合体又はかかる
重合体の混合物である。混合物は、機械的ブレンド又は
現場ブレンドであってよい。各重合体は、結晶質相及び
非晶質相を有する。
【0007】本発明で使用されるポリエチレンは、種々
の低圧法によって気相で製造されるのが好ましい。ま
た、これらは、低圧において従来の方法によって溶液又
はスラリーの液相で製造されることもできる。低圧法は
典型的には1000psiよりも低い圧力で実施される
のに対して、高圧法は典型的には15000psiより
も高い圧力で実施される。これらのポリエチレンを製造
するのに使用されることができる典型的な触媒系はマグ
ネシウム/チタン基材触媒系であるが、それらの例とし
ては、米国特許4302565に記載される触媒系(不
均質ポリエチレン)、米国特許4508842(不均質
ポリエチレン)、5332793、5342907及び
5410003(均質ポリエチレン)に記載されるもの
のようなバナジウム基材触媒系、米国特許410144
5に記載されるもののようなクロム基材触媒系、米国特
許4937299及び5317036(均質ポリエチレ
ン)に記載されるもののようなメタロセン基材触媒系、
又は他の遷移金属触媒系を挙げることができる。これら
の触媒系の多くはチーグラー・ナッタ触媒系と称される
場合が多い。また、酸化クロム又はモリブデンをシリカ
−アルミナ担体に担持させた触媒系も有用である。ポリ
エチレンを製造するための典型的な方法も上記の特許に
記載されている。典型的な現場ポリエチレンブレンド並
びにそれを提供するための方法及び触媒系は、米国特許
5371145及び5405901に記載されている。
【0008】先に記載したように、成分(a)のポリエ
チレンは不均一共単量体分布を有し、そしてしばしば不
均質ポリエチレンと称される。これらは、一般には、約
3.5〜約50の多分散度を有する。成分(b)のポリ
エチレンは本質上均一な共単量体分布を有し、そしてし
ばしば均質ポリエチレンと称される。これらは約1.5
〜約3.5の多分散度を有する場合が多いが、しかしそ
の範囲を超えても入手可能である。狭い多分散度にある
均質ポリエチレンは、単一の比較的低いDSC融点によ
って特徴づけることができる。多分散度は、分子量分布
の幅の尺度である。これは、Mw/Mn比によって表わ
される。Mnは重量平均分子量を表わし、そしてMnは
数平均分子量を表わす。
【0009】ポリエチレンのすべては粒状であり、そし
て多孔質顆粒又はペレットの形態であってよい。各ポリ
エチレンの多孔質顆粒は、一般には、約25〜約250
0ミクロンの範囲内の直径を有する。ポリエチレンは、
その形態に関係なく、0.870〜0.965g/cm
3 の広い範囲内の密度を有することができる。0.94
0g/cm3 以上の密度を有する高密度不均質ポリエチ
レンが本発明の方法において特に有用である。また、超
低密度、線状低密度及び中密度ポリエチレンも本発明の
方法に有用である。射出成形に好ましい密度は0.91
5g/cm3 以上であり、そして吹込成形では0.93
0g/cm3 以上である。もしもポリエチレンがペレッ
ト形態であるときには、混合工程は溶融状態のポリエチ
レンで実施される。いずれにしても、混合(ブレンディ
ング)は、これらの3種の成分の混合に適用される混合
機又は押出機で行うことができる。
【0010】ポリエチレンの各々の分子量は約20,0
00〜約1,000,000の範囲内であってよく、そ
して好ましくは25,000〜約500,000の範囲
内である。
【0011】不均質ポリエチレンに関して言えば、フロ
ーインデックスは約0.1〜約80g/10分の範囲内
であってよく、そして特に吹込成形及びフィルム押出の
目的に対しては約2〜約75g/10分の範囲内である
のが好ましい。メルトインデックスは約5〜約160g
/10分の範囲内であってよく、そして射出成形のため
には約7〜約150g/10分の範囲内であるのが好ま
しい。メルトインデックスは、ASTM D−123
8、条件Eの下に測定される。これは、190℃及び
2.16kgにおいて測定されそしてg/10分として
報告される。フローインデックスは、ASTM D−1
238、条件Fの下に測定される。これは、190℃及
び21.6kgにおいて測定されそしてg/10分とし
て報告される。
【0012】均質ポリエチレンに関して言えば、フロー
/メルトインデックスは、1g/10分のフローインデ
ックス〜約160g/10分のメルトインデックスにわ
たってよく、そして特に吹込成形及びフィルム押出のに
対しては約5g/10分のフローインデックス〜約50
g/10分のメルトインデックスにわたるのが好まし
い。メルトインデックスは約5〜約160g/10分の
範囲内であってよく、そして射出成形のためには約7〜
約150g/10分の範囲内であるのが好ましい。
【0013】ポリエチレンのすべてについて、α−オレ
フィン共単量体に由来する共重合体の部分は共重合体の
重量を基にして約1〜約50重量%の範囲内であってよ
く、そして好ましくは共重合体の重量を基にして約2〜
約15重量%の範囲内である。1種よりも多くのα−オ
レフィン共単量体が存在してよいが、しかし通常はせい
ぜい1種又は2種が存在する。共重合体の残部はエチレ
ンである。好ましい共単量体は、1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン及び1−オクテンであ
るが、所望ならば炭素原子の数は3〜12の範囲内であ
ってよい。その炭化水素の添加時に、各ポリエチレン粒
子はそれらのモード性を高め、例えばモノモードからバ
イコードに、またバイモードからトリモードになる。か
くして、ポストブレンドポリエチレンはマルチモードと
して特徴づけることができる。
【0014】成分(b)のポリエチレンは、成分(a)
のポリエチレン即ち不均質ポリエチレン100重量部当
たり成分(b)のポリエチレン即ち均質ポリエチレン約
1〜約30重量部の量でポリエチレンと炭化水素との混
合物中に存在してよく、そして好ましくは約5〜約20
重量部の量で存在する。
【0015】先に記載したように、その炭化水素は飽和
脂環式炭化水素である。それらは非置換である。脂環式
炭化水素は、脂肪族炭化水素とシクロ脂肪族炭化水素と
の混合物である。これらの炭化水素は一般には周囲温度
で液状であり、プロセス温度で液状であり、無極性で且
つ本質上非晶質であり、そして15重量%未満好ましく
は1重量%未満のパラフィンワックスを含有する。パラ
フィンワックスは全くないのが最も好ましいが、しかし
そのことは実際にそうなるとは考えられず又は組成物の
用途に対して必要とも思われない。液体炭化水素は10
0°F(37.8℃)において約200〜約1000S
US(セイボルト・ユニバーサル・セコンド)の範囲内
の粘度を有してよく、そして好ましくは100°F(3
7.8℃)において約250〜約800SUSの範囲内
の粘度を有する。これらの炭化水素の例は、商品名「Ka
ydol 350、380、550」の炭化水素である。商品名「Kaydol
350」の炭化水素は11.8重量%のパラフィンワック
スを含有すると報告されており、そして商品名「Kaydol
550」の炭化水素は1重量%未満のパラフィンワックス
を含有すると報告されている。これらの炭化水素の分子
量は約200〜約5000の範囲内である。炭化水素
は、ポリエチレン100重量部当たり炭化水素約0.5
〜約15重量部の量でポリエチレンと炭化水素との混合
物中に存在させてよく、そして好ましくは約3〜約12
重量部の量で存在する。これらの値は、全炭化水素及び
全ポリエチレンを表わす。いずれにしても、炭化水素の
量は、ポリエチレン樹脂の各粒子の表面がこれらの炭化
水素を本質上含まない程にすべきである。また、炭化水
素は、プロセス温度においてポリエチレンと混和性であ
り、そして上記の割合においてポリエチレンの非晶質相
中に存在する。
【0016】本明細書の目的では、押出法は、インフレ
ーション法(米国特許4814135における説明を参
照されたい)、パイプ及びシートの押出、吹込成形、射
出成形、回転成形及びスロット流延のような従来の押出
法を包含するものとする。
【0017】多孔質顆粒状ポリエチレンの場合には、炭
化水素は、通常、押出(予備混合)に先立ってポリエチ
レンと乾式混合されるが、しかし炭化水素及び樹脂は所
望ならば溶融処理条件下において押出機それ自体におい
て混合させることができる。しかしながら、予備混合が
好ましい。というのは、それは混合時間を短縮し且つ樹
脂中での炭化水素の均一な分布を達成する際の重要な因
子になるからである。ペレット化したポリエチレンの場
合には、ポリエチレンは、混合を開始するときには溶融
状態にある。ポリエチレンは、先に記載したようにそれ
がペレット化した形態にある場合を除いて、熱を使用し
なくとも炭化水素と容易に混合する。しかしながら、予
備混合は、周囲温度又は高められた温度において実施さ
れることができる。本発明の方法を実施するのに有用な
混合機及び押出機は通常の既製装置である。樹脂及び液
体炭化水素を混合させるのに使用することができる混合
機は、例えば、商品名「 Banbury」又は他の内部ミキサ
ー、二本ロールミル、商品名「 Baker Perkins」又は類
似のシグマブレードミキサー、リボンブレンダー、及び
商品名「Henschel」ミキサーである。先に記載したよう
に、樹脂及び炭化水素を混合するのに押出機を使用する
こともできる。また、混合は、流動化されたポリエチレ
ンに炭化水素を注入することによっても行うことができ
る。他の好ましい混合技術は、炭化水素を重合反応器に
添加することである。この技術の利益としては、ブレン
ドの向上した均質性と、これに付随して乾式又は溶融混
合で達成される特性の多くの向上とが挙げられる。ブレ
ンドに対して先に記載の量を提供するのに十分な炭化水
素を反応器に添加しなければならないことが理解されよ
う。
【0018】押出機及び押出法は、米国特許41696
79、4814135、4857600、507698
8及び5153382に記載されている。幾つかの押出
機の例は、インフレーションダイ、エアリング及び連続
巻取装置を備えたもののような単軸型押出機、インフレ
ーション押出機、並びにスロット流延押出機である。ま
た、二軸押出機も使用することができる。典型的な単軸
型押出機は、その上流端にホッパー及びその下流端にダ
イを有するものと記載することができる。ホッパーは、
スクリューを収容するバレルに供給物を送る。下流端に
おいて、スクリューの端部とダイとの間にはスクリーン
パック及びブレーカープレートが配置される。押出機の
スクリーン部分は、上流側から下流側にわたって、3つ
の区域即ち供給区域、圧縮区域及び計量区域、並びに後
加熱帯域から前加熱帯域にわたる多加熱帯域に分割され
ると見なすことができる。もしもこれが1個よりも多く
のバレルを有するならば、これらのバレルは連続して連
結される。各バレルの長さ対直径比は約16:1〜約3
0:1の範囲内である。押出は約160〜約270℃の
範囲内の温度で実施することができ、そして好ましくは
約180〜約240℃の範囲内の温度で実施される。押
出後に物質を架橋させるような電線被覆では、クロスヘ
ッドのダイは加熱帯域に供給物を直接送るが、この帯域
は約130〜約260℃の範囲内そして好ましくは約1
70〜約220℃の範囲内の温度に維持されることがで
きる。
【0019】典型的な射出成形装置についての記載は、
米国ニューヨーク州所在のバン・ノストランド社によっ
て発行されたロサト氏他編集の“射出成形ハンドブッ
ク”(1986)の第10〜11頁、及び米国ニューヨ
ーク州所在のジョン・ウイリー・アンドサンズ社によっ
て発行されたルビン氏編集の“射出成形”(1972)
の第5〜6頁に見い出すことができる。典型的な条件は
米国特許4390677に記載されている。
【0020】
【発明の効果】ポリエチレンと炭化水素とのブレンドの
利益としては、そのブレンドを例えば同様の密度、メル
トインデックス及び/又はメルトフロー比を有する同じ
又は類似のポリエチレンと炭化水素なしで比較したとき
に、加工性及び最終生成物の1つ以上の特性(フィルム
又はプラックに対して測定したときに)が改善されるこ
と、即ち、ブリードが本質上全くないこと、各ポリエチ
レン粒子の表面上に又はポリエチレンの押出によって製
造された製品の表面上に炭化水素が本質上全く存在して
いないこと、ESCR及び耐衝撃性が向上されること、
ダイスエル、直径スエル、収縮、溶融破壊及びモジュラ
ス(所望時に)が減少されること、表面が平滑であるこ
と、並びに現場ブレンドにおいてゲルが減少されるこ
と、が挙げられる。更に、伸長粘度( extensional vis
cosity)、接線δ(向上した鎖の絡み合い/低い配向/
高い落槍)、ノッチ付アイゾッド、β転移温度、渦流及
び剪断減粘性の向上が得られる。付随するマルチモード
性は、加工性向上、より低い密度及びより低いモジュラ
スの少なくとも一因と考えられる。本発明の三成分ブレ
ンドの特別な利益は、ポリエチレンと炭化水素との二成
分ブレンドと比較したときに加工性及び衝撃特性の更な
る向上である。
【0021】予備混合工程及び/又は押出工程間に慣用
の添加剤を炭化水素変性ポリエチレンにそしてある場合
には直接に重合反応器に添加することができる。1つの
添加法は、先ず所望の添加剤を炭化水素に混合し次いで
その混合物をポリエチレンと混合することからなる。こ
の態様で安定剤パッケージが有益下に添加される。添加
剤の量は、通常、樹脂の重量を基にして約0.01〜約
60重量%の範囲内である。有用な添加剤は、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料、染料、充填剤、
スリップ剤、難燃剤、可塑剤、加工助剤、滑剤、安定
剤、発煙抑制剤、粘度調整剤、加硫剤、架橋剤、架橋触
媒及び架橋増進剤である。
【0022】
【実施例】本発明を次の実施例によって例示する。
【0023】例1 0.5g/10分のメルトインデックス、18のメルト
フロー比及び0.937g/cm3 の密度を有するエチ
レンと1−ヘキセンとの共重合体に、押出温度において
液状で、無極性で、本質上非晶質であり且つ約15重量
%未満のパラフィンワックスを含有する5重量%(共重
合体の重量を基にして)の飽和脂環式炭化水素を混合す
る。この炭化水素は、100°Fにおける350SUS
の粘度、0.877g/cm3 の密度及び800の分子
量を有する(これは、商品名「Kaydol 350」のホワイト
オイルとして現在販売されている)。また、これは、食
品との接触のFDA規格に対応する。このブレンドに、
2種の酸化防止剤、即ち、1200ppmのトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト及び
1000ppmのオクタデシル−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートも
添加する。配合は、2つの混合スクリュー及び25:1
の長さ対直径比を持つ3inスクリューを有する商品名
「Prodex」のミキサーで行われる。また、同じ態様で樹
脂に酸化防止剤も混合されるが、しかし対照として炭化
水素が添加されない。なお、かかる飽和脂環式炭化水素
は本発明の実施例ではSAHCと称する。
【0024】SAHCとのブレンドは、バイモードであ
ることが判明する。更に、ブレンドは粒状であり、そし
て各粒子の表面にはSAHCが本質上ないことが判明す
る。温度プロファイル及びヘッド圧は次の通りである。
【0025】
【表1】
【0026】2inのダイ寸法、40ミルのダイギャッ
プ、24:1の長さ対直径比を持つ1.5inのスクリ
ュー寸法、及び8inのフロストライン高さ(FLH)
を有する商品名「Sterling」の押出ラインでブレンドを
押し出してフィルムにする。ブローアップ比は2:1で
ある。レイフラット(lay flat)は9.5inである。
温度プロファイル及びヘッド圧は次の通りである。
【0027】
【表2】
【0028】ブレンド及びフィルムの特性を表Iに記載
する。
【0029】
【表3】
【0030】例2 30g/10分のフローインデックス、70のメルトフ
ロー比及び0.953g/cm3 の密度を有するエチレ
ンと1−ヘキセンとの不均質共重合体に、(i)単一部
位メタロセン触媒系を使用して製造されそして59.5
g/10分のフローインデックス、15.7のメルトフ
ロー比及び0.8868g/cm3 の密度を有する5重
量%(ブレンドの重量を基にして)の均質ポリエチレン
と、(ii)押出温度において液状で、無極性で、本質上
非晶質であり且つ約15重量%未満のパラフィンワック
スを含有する5重量%の飽和脂環式炭化水素とを混合す
る。この炭化水素は、100°Fにおける350SUS
の粘度、0.877g/cm3 の密度及び800の分子
量を有する(これは、商品名「Kaydol 350」のホワイト
オイルとして現在販売されている)。また、これは、食
品との接触のFDA規格に対応する。このブレンドに、
酸化防止剤、即ち、400ppmのオクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネートも添加する。このブレンドは、ブレンド
Iと称する。ブレンドIのメルトフロー比は91であ
る。
【0031】配合は、複式配合3/4inスクリューを
有する商品名「Brabender 」のミキサーで行われる。ま
た、同じ態様で樹脂の混合物に酸化防止剤も混合される
が、しかし炭化水素は添加されない。しかしながら、こ
の場合には、上の(i)で記載した単一部位メタロセン
触媒系を使用して製造した樹脂は、ブレンドの重量を基
にして10重量%の量で存在する。このブレンドは、ブ
レンドIIと称する。ブレンドIIのメルトフロー比は66
である。商品名「Brabender 」のミキサーでの温度プロ
ファイルは次の通りである。
【0032】
【表4】
【0033】なお、かかる飽和脂環式炭化水素は本発明
の実施例ではSAHCと称する。SAHCとのブレンド
は、バイモードであることが判明する。更に、ブレンド
は粒状であり、そして各粒子の表面にはSAHCが本質
上ないことが判明する。ブレンドI及びブレンドIIから
プラックを調製する。ブレンドI及びブレンドIIの特性
は次の通りである。
【0034】
【表5】
【0035】各実施例に対する注釈 1.メルトインデックス(g/10分)は、ASTM
D−1238、条件Eの下に測定される。これは190
℃で測定され、そしてg/10分として報告される。 2.フローインデックスは、ASTM D−1238、
条件Fの下に測定される。これは、上のメルトインデッ
クス試験で使用される重量の10倍で測定される。 3.メルトフロー比は、フローインデックス対メルトイ
ンデックスの比率である。 4.密度は、ASTM D−1505の下に測定され
る。プラックが調製され、そして平衡結晶度に近づける
ために100℃で1時間コンデショニングされる。次い
で、密度勾配カラムにおいて密度の測定が行われ、そし
て密度値はkg/m3 単位で報告される。 5.フィルム厚はフィルムの厚さである。この値はミル
又はミクロン単位で与えられる。
【0036】6.槍衝撃(落槍)は、ASTM D−1
709、方法A及びBの下に測定される。これはg単位
で与えられる。 7.エルメンドルフ引裂は、ASTM D−1992の
下に測定される。これは、g/ミル単位で報告される。 8.ノッチ付アイゾッド衝撃強度は、ASTM D−2
56の下に0℃及び−20℃で測定される。結果は、f
t・ポンド/inの単位で報告される。 9.引張強度は、ASTM D−882の下に測定され
る。 10.伸びは、ASTM D−882の下に測定され
る。 11.曇りは、ASTM D−1003の下に測定され
る。 12.光沢は、ASTM D−2457の下に測定され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)(a)低圧法によって製造され且
    つ不均一な共単量体分布を有する1種以上のポリエチレ
    ン、(b)低圧法によって製造され且つ本質上均一な共
    単量体分布を有し、そして成分(a)のポリエチレン1
    00重量部当たり約1〜約30重量部の量の1種以上の
    ポリエチレン、及び(c)プロセス温度において液状
    で、無極性で且つ本質上非晶質であり、しかも約15重
    量%未満のパラフィンワックスを含有し、そして成分
    (a)のポリエチレン100重量部当たり約0.5〜約
    15重量部の量の1種以上の飽和脂環式炭化水素、を混
    合し、そして (ii)そのブレンドを押し出す、ことを含む押出法。
  2. 【請求項2】 成分(a)のポリエチレンの密度が0.
    940g/cm3 以上である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 炭化水素の粘度が100°Fにおいて約
    200〜約1000SUSの範囲内であり、そして炭化
    水素の分子量が約200〜約5000の範囲内である請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 (a)低圧法によって製造され且つ不均
    一な共単量体分布を有する1種以上のポリエチレンと、
    (b)低圧法によって製造され且つ本質上均一な共単量
    体分布を有し、そして成分(a)のポリエチレン100
    重量部当たり約1〜約30重量部の量の1種以上のポリ
    エチレンと、(c)プロセス温度において液状で、無極
    性で且つ本質上非晶質であり、しかも約15重量%未満
    のパラフィンワックスを含有し、そして成分(a)のポ
    リエチレン100重量部当たり約0.5〜約15重量部
    の量の1種以上の飽和脂環式炭化水素とを含む粒状ポリ
    エチレンブレンドであって、各ポリエチレンブレンド粒
    子が結晶質相及び非晶質相を有しそして各ポリエチレン
    ブレンドの表面が該炭化水素を本質上含まないことから
    なる粒状ポリエチレンブレンド。
  5. 【請求項5】 成分(a)のポリエチレンの密度が0.
    940g/cm3 以上である請求項4記載のブレンド。
  6. 【請求項6】 炭化水素の粘度が100°Fにおいて約
    200〜約1000SUSの範囲内であり、そして炭化
    水素の分子量が約200〜約5000の範囲内である請
    求項4記載のブレンド。
  7. 【請求項7】 ブレンドが、ポリエチレンを製造する重
    合反応器において作られる請求項4記載のブレンド。
  8. 【請求項8】 各ポリエチレンブレンド粒子がマルチモ
    ードである請求項4記載のブレンド。
  9. 【請求項9】 (a)低圧法によって製造され且つ不均
    一な共単量体分布を有する1種以上のポリエチレンと、
    (b)低圧法によって製造され且つ本質上均一な共単量
    体分布を有し、そして成分(a)のポリエチレン100
    重量部当たり約1〜約30重量部の量の1種以上のポリ
    エチレンと、(c)プロセス温度において液状で、無極
    性で且つ本質上非晶質であり、しかも約15重量%未満
    のパラフィンワックスを含有し、そして成分(a)のポ
    リエチレン100重量部当たり約0.5〜約15重量部
    の量の1種以上の飽和脂環式炭化水素とを含む粒状ポリ
    エチレンブレンドであって、各ポリエチレンブレンド粒
    子は結晶質相及び非晶質相を有しそして各ポリエチレン
    ブレンドの表面は該炭化水素を本質上含まず、但し、 (i)炭化水素の粘度が100°Fにおいて約200〜
    約1000SUSの範囲内でありそして炭化水素の分子
    量が約200〜約5000の範囲内であり、そして(i
    i)各ポリエチレンブレンド粒子がバイモード又はトリ
    モードである、ことからなる粒状ポリエチレンブレン
    ド。
  10. 【請求項10】 ブレンドが、ポリエチレンを製造する
    重合反応器において作られる請求項9記載のブレンド。
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CA2181616A1 (en) 1997-01-22
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