JPH08239304A - 殺菌剤 - Google Patents
殺菌剤Info
- Publication number
- JPH08239304A JPH08239304A JP7066649A JP6664995A JPH08239304A JP H08239304 A JPH08239304 A JP H08239304A JP 7066649 A JP7066649 A JP 7066649A JP 6664995 A JP6664995 A JP 6664995A JP H08239304 A JPH08239304 A JP H08239304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fungicide
- biguanide
- antibacterial agent
- agent
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】含ハロゲン窒素硫黄系化合物,イソチアゾリン
系化合物等の殺カビ剤を含むビグアナイド系殺菌剤 【効果】本発明の殺菌剤はカビにより汚染されることは
なく,本発明の殺菌剤を用いれば,食品工場におけるカ
ビによる2次汚染を防止できる。
系化合物等の殺カビ剤を含むビグアナイド系殺菌剤 【効果】本発明の殺菌剤はカビにより汚染されることは
なく,本発明の殺菌剤を用いれば,食品工場におけるカ
ビによる2次汚染を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビグアナイド系殺菌剤に
殺カビ剤を配合し,カビによる2次汚染をなくした殺菌
剤に関するものである。
殺カビ剤を配合し,カビによる2次汚染をなくした殺菌
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビグアナイド系殺菌剤は毒性が低く,グ
ラム陽性・陰性菌に強い抗菌力を示すことから食品工場
で広く利用されている。
ラム陽性・陰性菌に強い抗菌力を示すことから食品工場
で広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常,殺菌剤は殺カビ
効果も有しているため,殺菌成分が高濃度(例えば1%
以上)に存在する殺菌剤自体がカビで汚染されることは
常識的には考えられず,従って,従来から,殺菌剤に更
に殺カビ剤を添加することは全く必要ないと考えられて
いた。ところが,本発明者らはビグアナイド系殺菌剤に
ついては,殺菌剤自身がある種のカビに汚染されるこ
と,従ってその使用により食品工場をカビにより2次汚
染する可能性のあることを初めて見出した。
効果も有しているため,殺菌成分が高濃度(例えば1%
以上)に存在する殺菌剤自体がカビで汚染されることは
常識的には考えられず,従って,従来から,殺菌剤に更
に殺カビ剤を添加することは全く必要ないと考えられて
いた。ところが,本発明者らはビグアナイド系殺菌剤に
ついては,殺菌剤自身がある種のカビに汚染されるこ
と,従ってその使用により食品工場をカビにより2次汚
染する可能性のあることを初めて見出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで,本発明者らが種
々検討した結果,ビグアナイド系殺菌剤に殺カビ剤を添
加混合することにより,殺菌剤中のカビは皆無となり,
食品工場でカビの2次汚染が無い殺菌剤を得ることが出
来ることを見出した。
々検討した結果,ビグアナイド系殺菌剤に殺カビ剤を添
加混合することにより,殺菌剤中のカビは皆無となり,
食品工場でカビの2次汚染が無い殺菌剤を得ることが出
来ることを見出した。
【0005】即ち,本発明は,殺カビ剤を含有すること
を特徴とするビグアナイド系殺菌剤に関する。従来,ビ
グアナイド系殺菌剤にも殺カビ作用があることは知られ
ており,この殺菌剤自体がカビに汚染されることは常識
的に考えられず,ビグアナイド系殺菌剤に殺カビ剤の添
加が必要であるということは,全く予想外なことであ
る。
を特徴とするビグアナイド系殺菌剤に関する。従来,ビ
グアナイド系殺菌剤にも殺カビ作用があることは知られ
ており,この殺菌剤自体がカビに汚染されることは常識
的に考えられず,ビグアナイド系殺菌剤に殺カビ剤の添
加が必要であるということは,全く予想外なことであ
る。
【0006】本発明におけるビグアナイド系殺菌剤とし
ては,クロルヘキシジン,ポリヘキサメチレンビグアニ
ジン塩酸塩等があり,クロルヘキシジンは毒性が低いた
め,医療用に広く利用され,ポリヘキサメチレンビグア
ニジン塩酸塩は食品工場における機械,器具,容器,工
場環境の殺菌に利用されている公知の物質である。ビグ
アナイド系殺菌剤はグラム陽性菌,グラム陰性菌に対し
低濃度で強い殺菌力を示す。発明者の実験によればポリ
ヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩のグラム陽性菌,グ
ラム陰性菌へのMICは数10〜数100ppm,カビ
へのMICは数100〜数1000ppmであった。本
発明のビグアナイド系殺菌剤は,他の殺菌剤,界面活性
剤,食用色素,水等の溶媒等の他の成分を含有すること
ができ,殺菌成分であるクロルヘキシジン,ポリヘキサ
メチレンビグアニジン塩酸塩等のビグアナイド系化合物
の含有量は,殺菌剤中,好ましくは1〜100%,通常
2〜50%である。
ては,クロルヘキシジン,ポリヘキサメチレンビグアニ
ジン塩酸塩等があり,クロルヘキシジンは毒性が低いた
め,医療用に広く利用され,ポリヘキサメチレンビグア
ニジン塩酸塩は食品工場における機械,器具,容器,工
場環境の殺菌に利用されている公知の物質である。ビグ
アナイド系殺菌剤はグラム陽性菌,グラム陰性菌に対し
低濃度で強い殺菌力を示す。発明者の実験によればポリ
ヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩のグラム陽性菌,グ
ラム陰性菌へのMICは数10〜数100ppm,カビ
へのMICは数100〜数1000ppmであった。本
発明のビグアナイド系殺菌剤は,他の殺菌剤,界面活性
剤,食用色素,水等の溶媒等の他の成分を含有すること
ができ,殺菌成分であるクロルヘキシジン,ポリヘキサ
メチレンビグアニジン塩酸塩等のビグアナイド系化合物
の含有量は,殺菌剤中,好ましくは1〜100%,通常
2〜50%である。
【0007】本発明における殺カビ剤は公知の物質で良
く特に限定されないが,安全性の高いものが望ましい。
例えば,エタノール,イソプロピルアルコールなどのア
ルコール類,ソルビン酸,デヒドロ酢酸,パラオキシ安
息香酸エステルなどの有機酸類,チアベンダゾール,含
ハロゲン窒素硫黄系化合物,イソチアゾリン系化合物等
があげられるが,含ハロゲン窒素硫黄系化合物,イソチ
アゾリン系化合物が好ましい。
く特に限定されないが,安全性の高いものが望ましい。
例えば,エタノール,イソプロピルアルコールなどのア
ルコール類,ソルビン酸,デヒドロ酢酸,パラオキシ安
息香酸エステルなどの有機酸類,チアベンダゾール,含
ハロゲン窒素硫黄系化合物,イソチアゾリン系化合物等
があげられるが,含ハロゲン窒素硫黄系化合物,イソチ
アゾリン系化合物が好ましい。
【0008】本発明においてビグアナイド系殺菌剤への
殺カビ剤の添加量はビグアナイド系殺菌剤の有効成分
(殺菌成分)濃度と関係無く,殺菌剤中に殺カビ剤をそ
の殺カビ有効濃度となるように添加し充分均一と成るよ
うに混合すればよい。例えば,含ハロゲン窒素硫黄系化
合物は殺菌剤中50ppm以上なら良く,好ましくは5
0〜5000ppmが良く,イソチアゾリン系化合物は
殺菌剤中10ppm以上,好ましくは10〜1000p
pmが良い。本発明の殺菌剤はそのまま用いてもよく,
水で適当に希釈して用いてもよい。
殺カビ剤の添加量はビグアナイド系殺菌剤の有効成分
(殺菌成分)濃度と関係無く,殺菌剤中に殺カビ剤をそ
の殺カビ有効濃度となるように添加し充分均一と成るよ
うに混合すればよい。例えば,含ハロゲン窒素硫黄系化
合物は殺菌剤中50ppm以上なら良く,好ましくは5
0〜5000ppmが良く,イソチアゾリン系化合物は
殺菌剤中10ppm以上,好ましくは10〜1000p
pmが良い。本発明の殺菌剤はそのまま用いてもよく,
水で適当に希釈して用いてもよい。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1 ガラスビーカーにポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸
塩20%水溶液を1kgを取り,含ハロゲン窒素硫黄系
化合物(商品名;スラオフ620(武田薬品工業株
製))を500mg添加し,スターラーで30分撹拌混
合し,本発明の殺菌剤Xを得た。
塩20%水溶液を1kgを取り,含ハロゲン窒素硫黄系
化合物(商品名;スラオフ620(武田薬品工業株
製))を500mg添加し,スターラーで30分撹拌混
合し,本発明の殺菌剤Xを得た。
【0010】実施例2 ガラスビーカーにポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸
塩20%水溶液を500g,塩化ベンザルコニウム50
%水溶液を100g,ポリオキシエチレンアルキルエー
テルを100gそしてイソチアゾリン系化合物(商品
名;サンアイバックIT−20BT(三愛石油株製))
を100mg添加し,水を200ml加えスターラーで
30分撹拌混合して本発明の殺菌剤Yを得た。
塩20%水溶液を500g,塩化ベンザルコニウム50
%水溶液を100g,ポリオキシエチレンアルキルエー
テルを100gそしてイソチアゾリン系化合物(商品
名;サンアイバックIT−20BT(三愛石油株製))
を100mg添加し,水を200ml加えスターラーで
30分撹拌混合して本発明の殺菌剤Yを得た。
【0011】実施例3 実施例1及び2の殺菌剤にカビの混入の無いことを次の
実験により確認した。一般的な混入汚染原因カビである
ペシドミセス属のカビを用いて実施例1及び実施例2の
殺菌剤のカビ汚染防止効果を検討した。表1に示した試
験品を濾過滅菌後,ペシドミセスの浮遊液(105 個/
ml)0.5mlを試験品50mlに加え,25℃で1
晩放置し,メンブランフィルターで濾過し,メンブラン
フィルターをポテトデキストロース寒天培地上で25
℃,7日間培養しカビの発育の有無で効果を判定した。
その結果を表1に示した。本発明の殺菌剤にはカビの発
育は認められずカビの混入の無いことが確認された。
実験により確認した。一般的な混入汚染原因カビである
ペシドミセス属のカビを用いて実施例1及び実施例2の
殺菌剤のカビ汚染防止効果を検討した。表1に示した試
験品を濾過滅菌後,ペシドミセスの浮遊液(105 個/
ml)0.5mlを試験品50mlに加え,25℃で1
晩放置し,メンブランフィルターで濾過し,メンブラン
フィルターをポテトデキストロース寒天培地上で25
℃,7日間培養しカビの発育の有無で効果を判定した。
その結果を表1に示した。本発明の殺菌剤にはカビの発
育は認められずカビの混入の無いことが確認された。
【0012】
【表1】表1 試験品 カビ発生の有無 殺菌剤X(実施例1) カビ発生なし 殺菌剤Xから殺カビ剤を除いたもの 大量にカビ発生 殺菌剤Y(実施例2) カビ発生なし 殺菌剤Yから殺カビ剤を除いたもの 大量にカビ発生
【0013】
【発明の効果】本発明の殺菌剤は殺菌剤自体が,カビに
汚染されることはなく,本発明の殺菌剤を使用すれば,
食品工場等において,殺菌剤自体のコンタミネーション
によるカビの2次汚染を防止することができる。
汚染されることはなく,本発明の殺菌剤を使用すれば,
食品工場等において,殺菌剤自体のコンタミネーション
によるカビの2次汚染を防止することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】殺カビ剤を含有することを特徴とするビグ
アナイド系殺菌剤。 - 【請求項2】殺カビ剤としてハロゲン化窒素硫黄系化合
物又はイソチアゾリン系化合物を含有する請求項1の殺
菌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7066649A JPH08239304A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 殺菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7066649A JPH08239304A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 殺菌剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08239304A true JPH08239304A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=13321967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7066649A Pending JPH08239304A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 殺菌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08239304A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100325124B1 (ko) * | 1998-11-16 | 2002-10-12 | 에스케이케미칼주식회사 | 살균제 조성물 및 이를 이용한 살균 방법 |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP7066649A patent/JPH08239304A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100325124B1 (ko) * | 1998-11-16 | 2002-10-12 | 에스케이케미칼주식회사 | 살균제 조성물 및 이를 이용한 살균 방법 |
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