JPH07282841A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents
リチウムイオン二次電池Info
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- JPH07282841A JPH07282841A JP6067246A JP6724694A JPH07282841A JP H07282841 A JPH07282841 A JP H07282841A JP 6067246 A JP6067246 A JP 6067246A JP 6724694 A JP6724694 A JP 6724694A JP H07282841 A JPH07282841 A JP H07282841A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型化に好適なリチウムイオン電池を提供す
る。 【構成】 金属材料に正極活物質合剤を塗布した正極と
金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレータ
ーを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に接続
して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電池に
おいて、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の部分
を、正極及び負極に分離しそれぞれ、導電体に接続し、
集電体を形成し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続
された導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電
池1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電池か
ら直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、こ
の導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電時
に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温度
上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次電
池。
る。 【構成】 金属材料に正極活物質合剤を塗布した正極と
金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレータ
ーを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に接続
して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電池に
おいて、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の部分
を、正極及び負極に分離しそれぞれ、導電体に接続し、
集電体を形成し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続
された導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電
池1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電池か
ら直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、こ
の導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電時
に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温度
上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次電
池。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウムイオン二次電
池に関するものであり、特に、電気自動車用、電力のロ
ードレベリング用など、大容量でエネルギー密度が高
く、且つメンテナンスフリーの要求が高い分野で使用さ
れうるリチウムイオン二次電池に関するものである。
池に関するものであり、特に、電気自動車用、電力のロ
ードレベリング用など、大容量でエネルギー密度が高
く、且つメンテナンスフリーの要求が高い分野で使用さ
れうるリチウムイオン二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化に対応
して、その電源として、軽量で小型としては容量の大き
い、エレクトロニクス用のリチウムイオン二次電池が実
用化され、ハンディビデオカメラや携帯用パソコン等に
使われている。しかし、その容量は大きくて、5〜20
Wh程度であり、円筒型が多い。
して、その電源として、軽量で小型としては容量の大き
い、エレクトロニクス用のリチウムイオン二次電池が実
用化され、ハンディビデオカメラや携帯用パソコン等に
使われている。しかし、その容量は大きくて、5〜20
Wh程度であり、円筒型が多い。
【0003】一方、環境問題等から電気自動車が世の中
の注目を引いており、又、夜間電力を有効活用するため
の電力のロードレベリングの必要性が高まっている。従
って、これらに必要な大容量で、コストが安く、メンテ
ナンスフリーの二次電池に対する要求が高まっている。
しかし、この分野で広く使われている鉛蓄電池は、エネ
ルギー密度が低く、重くて使いにくい。更に、メンテナ
ンスの面でも、補水など手間がかかるうえ、充放電サイ
クル寿命も600サイクル程度と寿命が短く、結果的に
電池にかかるコストも高くなっている。一部にニッケル
・カドミウム電池も使用されているが、エネルギー密度
も充分に高くなく、鉛蓄電池と較べてコストが高いの
で、余り広くは使われていない。
の注目を引いており、又、夜間電力を有効活用するため
の電力のロードレベリングの必要性が高まっている。従
って、これらに必要な大容量で、コストが安く、メンテ
ナンスフリーの二次電池に対する要求が高まっている。
しかし、この分野で広く使われている鉛蓄電池は、エネ
ルギー密度が低く、重くて使いにくい。更に、メンテナ
ンスの面でも、補水など手間がかかるうえ、充放電サイ
クル寿命も600サイクル程度と寿命が短く、結果的に
電池にかかるコストも高くなっている。一部にニッケル
・カドミウム電池も使用されているが、エネルギー密度
も充分に高くなく、鉛蓄電池と較べてコストが高いの
で、余り広くは使われていない。
【0004】これらの他、ニッケル亜鉛電池、ナトリウ
ム・硫黄電池も試験的に電気自動車用に使用されている
が、前者は充放電サイクル寿命が短いこと、後者は危険
性が高いなどの問題点を含んでいる。リチウムイオン二
次電池はエネルギー密度が高く、且つ密閉型でメンテナ
ンスフリーであるので、これらの用途に対して適してい
るが、従来は大型のものは実用化されていない。これら
の用途に供するには1000〜5000Wh程度の容量
のものが必要であり、従来実用化されているものの10
0倍以上の容量のものを作る必要がある。
ム・硫黄電池も試験的に電気自動車用に使用されている
が、前者は充放電サイクル寿命が短いこと、後者は危険
性が高いなどの問題点を含んでいる。リチウムイオン二
次電池はエネルギー密度が高く、且つ密閉型でメンテナ
ンスフリーであるので、これらの用途に対して適してい
るが、従来は大型のものは実用化されていない。これら
の用途に供するには1000〜5000Wh程度の容量
のものが必要であり、従来実用化されているものの10
0倍以上の容量のものを作る必要がある。
【0005】従来実用化されているリチウムイオン二次
電池は円筒型が主流であるが、電気自動車用、ロードレ
ベリング用などに必要な1000〜5000Wh級のも
のは金属箔等に正極活物質合剤を塗布した正極と金属箔
等に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレーターを挟
んで交互に積層する構造の3〜4Vの単電池を2個以上
直列に接続して組電池を構成する角型電池となる。この
ような角形リチウムイオン二次電池はまだ実用化されて
いない。また、電気自動車用に適した、大型で、強靱
性、耐振動性、耐衝撃性の優れたリチウムイオン二次電
池も実用化されていない。
電池は円筒型が主流であるが、電気自動車用、ロードレ
ベリング用などに必要な1000〜5000Wh級のも
のは金属箔等に正極活物質合剤を塗布した正極と金属箔
等に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレーターを挟
んで交互に積層する構造の3〜4Vの単電池を2個以上
直列に接続して組電池を構成する角型電池となる。この
ような角形リチウムイオン二次電池はまだ実用化されて
いない。また、電気自動車用に適した、大型で、強靱
性、耐振動性、耐衝撃性の優れたリチウムイオン二次電
池も実用化されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】リチウムイオン二次電
池を電気自動車用やロードレベリング用などに必要な大
容量の二次電池として使用する場合、先ず、これを大容
量化することが必要である。その場合、リチウムイオン
二次電池は通常所謂、角型となる。それは、構成する各
単電池は数十枚から100枚前後の電極を負極・正極交
互にセパレーターを挟んで積層したものとなり、普通こ
の単電池を直列に接続したものを組電池とすることとな
る。
池を電気自動車用やロードレベリング用などに必要な大
容量の二次電池として使用する場合、先ず、これを大容
量化することが必要である。その場合、リチウムイオン
二次電池は通常所謂、角型となる。それは、構成する各
単電池は数十枚から100枚前後の電極を負極・正極交
互にセパレーターを挟んで積層したものとなり、普通こ
の単電池を直列に接続したものを組電池とすることとな
る。
【0007】特に電気自動車用等に使用する場合は、大
型化すると共に、その強靱性、耐振動性、耐衝撃性が要
求される。そのためには、電極そのものの充放電サイク
ル寿命、強靱性、耐振動性、耐衝撃性が高いことが必要
であるが、電極を多層積層した単電池の構造も、強靱
性、耐振動性、耐衝撃性が高くなるように工夫する必要
がある。
型化すると共に、その強靱性、耐振動性、耐衝撃性が要
求される。そのためには、電極そのものの充放電サイク
ル寿命、強靱性、耐振動性、耐衝撃性が高いことが必要
であるが、電極を多層積層した単電池の構造も、強靱
性、耐振動性、耐衝撃性が高くなるように工夫する必要
がある。
【0008】このように、リチウムイオン二次電池を大
型化し、強靱性、耐振動性、耐衝撃性を高めることが求
められている。また、リチウムイオン二次電池は大型化
すると、充放電時に電池の内部で発生する熱が、電池内
部に蓄熱し、電池の内部温度が上昇して、電池の許容温
度を超えることがあるので、これを外部に放散する必要
がある。特に電気自動車用では急速充放電に耐える二次
電池に対する要請が強く、従来のリチウムイオン二次電
池では、急速充電したり、充放電を繰り返す間に電池の
内部に蓄熱し、電池の内部温度が上昇し、電池の許容温
度を超えるという課題があった。
型化し、強靱性、耐振動性、耐衝撃性を高めることが求
められている。また、リチウムイオン二次電池は大型化
すると、充放電時に電池の内部で発生する熱が、電池内
部に蓄熱し、電池の内部温度が上昇して、電池の許容温
度を超えることがあるので、これを外部に放散する必要
がある。特に電気自動車用では急速充放電に耐える二次
電池に対する要請が強く、従来のリチウムイオン二次電
池では、急速充電したり、充放電を繰り返す間に電池の
内部に蓄熱し、電池の内部温度が上昇し、電池の許容温
度を超えるという課題があった。
【0009】そこで、本発明は、この目的のために積層
する正極の金属箔の耳の部分及び積層する負極の金属箔
の耳の部分を分離して別々に導電体のスペーサーを挟ん
で締め付けこのスペーサーを通して電気を集電する構造
のものが適していることを見出したが、単電池を組み立
てる際に、手間が掛かり、生産性が十分でないのが問題
である。また、スペーサーを電極の金属箔の耳の部分に
挟み込む際に、電極活物質の粉などを噛み込み、導電性
及び伝熱性の悪い部分が発生することがあるという問題
がある。そこで、本発明者は、さらにこれらの課題をも
解決すべく種々検討を行ない本発明に到達した。
する正極の金属箔の耳の部分及び積層する負極の金属箔
の耳の部分を分離して別々に導電体のスペーサーを挟ん
で締め付けこのスペーサーを通して電気を集電する構造
のものが適していることを見出したが、単電池を組み立
てる際に、手間が掛かり、生産性が十分でないのが問題
である。また、スペーサーを電極の金属箔の耳の部分に
挟み込む際に、電極活物質の粉などを噛み込み、導電性
及び伝熱性の悪い部分が発生することがあるという問題
がある。そこで、本発明者は、さらにこれらの課題をも
解決すべく種々検討を行ない本発明に到達した。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、(I)金属材料に正極活物質合剤を塗布した正極と
金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレータ
ーを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に接続
して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電池に
おいて、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の部分
を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に接続して集
電体を形成し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続さ
れた導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電池
1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電池から
直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、この
導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電時に
電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温度上
昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次電
池、
は、(I)金属材料に正極活物質合剤を塗布した正極と
金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレータ
ーを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に接続
して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電池に
おいて、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の部分
を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に接続して集
電体を形成し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続さ
れた導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電池
1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電池から
直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、この
導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電時に
電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温度上
昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次電
池、
【0011】(II)金属材料に正極活物質合剤を塗布し
た正極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセ
パレーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直
列に接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二
次電池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の
耳の部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に接
続し、集電体を形成するに当たり、正極及び負極の金属
箔の耳の部分を、分離してそれぞれ複数枚束ねて、導電
体で挟み、その電極の耳の部分の端部とこの導電体を溶
接して、集電体を形成し、この導電体を通して電気及び
熱を取り出し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続さ
れた導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電池
1個当たり、正極及び負極それぞれ1本以上、各単電池
から直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、
この導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電
時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温
度上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次
電池、並びに、
た正極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセ
パレーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直
列に接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二
次電池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の
耳の部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に接
続し、集電体を形成するに当たり、正極及び負極の金属
箔の耳の部分を、分離してそれぞれ複数枚束ねて、導電
体で挟み、その電極の耳の部分の端部とこの導電体を溶
接して、集電体を形成し、この導電体を通して電気及び
熱を取り出し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続さ
れた導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電池
1個当たり、正極及び負極それぞれ1本以上、各単電池
から直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、
この導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電
時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温
度上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次
電池、並びに、
【0012】(III)金属材料に正極活物質合剤を塗布し
た正極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセ
パレーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直
列に接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二
次電池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の
耳の部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に電
気的・熱的に接続して集電体を形成するに当たり、電極
の金属材料の耳の部分に、正極及び負極を分離して別々
に、電極の間隔を一定に保つための導電性のスペーサー
を挟んで、機械的に締め付けることにより、集電体を形
成し、このスペーサーを通して電気及び熱を取り出し、
かつこの集電体を導電体に電気的・熱的に接続し、この
導電体を、この集電体で形成する単電池毎に、単電池1
個当たり正極及び負極各々1本以上、各単電池から直
接、電池の容器の壁を貫通して、電池の外に出す構造と
し、この導電体を通して、電気を取り出すとともに、充
放電時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部
の温度上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン
二次電池、にある。
た正極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセ
パレーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直
列に接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二
次電池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の
耳の部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に電
気的・熱的に接続して集電体を形成するに当たり、電極
の金属材料の耳の部分に、正極及び負極を分離して別々
に、電極の間隔を一定に保つための導電性のスペーサー
を挟んで、機械的に締め付けることにより、集電体を形
成し、このスペーサーを通して電気及び熱を取り出し、
かつこの集電体を導電体に電気的・熱的に接続し、この
導電体を、この集電体で形成する単電池毎に、単電池1
個当たり正極及び負極各々1本以上、各単電池から直
接、電池の容器の壁を貫通して、電池の外に出す構造と
し、この導電体を通して、電気を取り出すとともに、充
放電時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部
の温度上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン
二次電池、にある。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明におけるリチウムイオン二次電池の構成要素は、少
なくとも負極、正極、セパレーター、非水電解液からな
り、負極活物質としてはリチウムをインターカーレーシ
ョン又はドーピングできる炭素材が一般的であり、正極
活物質はリチウムを吸蔵又はインターカーレーションで
きるLix CoO2 等の金属酸化物系化合物、Lix T
iS2 等のカルコゲナイト系化合物等である。
発明におけるリチウムイオン二次電池の構成要素は、少
なくとも負極、正極、セパレーター、非水電解液からな
り、負極活物質としてはリチウムをインターカーレーシ
ョン又はドーピングできる炭素材が一般的であり、正極
活物質はリチウムを吸蔵又はインターカーレーションで
きるLix CoO2 等の金属酸化物系化合物、Lix T
iS2 等のカルコゲナイト系化合物等である。
【0014】負極は負極活物質と粘結剤(バインダー)
〔負極合剤〕を溶媒でスラリー化したものを銅等の金属
の箔等に塗布し、乾燥したもので、場合によってはロー
ル処理等を施したものである。正極は正極活物質と粘結
剤(バインダー)と導電剤〔正極合剤〕を溶媒でスラリ
ー化したものをアルミニウム等の金属の箔等に塗布し、
乾燥したもので、場合によってはロール処理等を施した
ものである。
〔負極合剤〕を溶媒でスラリー化したものを銅等の金属
の箔等に塗布し、乾燥したもので、場合によってはロー
ル処理等を施したものである。正極は正極活物質と粘結
剤(バインダー)と導電剤〔正極合剤〕を溶媒でスラリ
ー化したものをアルミニウム等の金属の箔等に塗布し、
乾燥したもので、場合によってはロール処理等を施した
ものである。
【0015】セパレーターとしては、多孔性の合成樹脂
の薄膜、例えば25μm厚さのポリプロピレン樹脂の多
孔性の薄膜、10μm厚さのポリエチレン樹脂の多孔性
の薄膜等が使用されるが、これらに限るものではない。
非水電解液は、リチウム塩を有機溶媒に溶解したものが
使用される。リチウム塩は特に限定されないが、例え
ば,LiPF6 ,LiBF4 ,LiClO4 ,LiAs
F6 ,LiCF3 SO3 等が挙げられる。有機溶媒は特
に限定されないが、例えば、カーボネート類、エーテル
類、ケトン類、スルホラン系化合物、ラクトン類、ニト
リル類、塩素化炭化水素類、アミン類、エステル類、ア
ミド類、燐酸エステル系化合物、等を使用することがで
きる。
の薄膜、例えば25μm厚さのポリプロピレン樹脂の多
孔性の薄膜、10μm厚さのポリエチレン樹脂の多孔性
の薄膜等が使用されるが、これらに限るものではない。
非水電解液は、リチウム塩を有機溶媒に溶解したものが
使用される。リチウム塩は特に限定されないが、例え
ば,LiPF6 ,LiBF4 ,LiClO4 ,LiAs
F6 ,LiCF3 SO3 等が挙げられる。有機溶媒は特
に限定されないが、例えば、カーボネート類、エーテル
類、ケトン類、スルホラン系化合物、ラクトン類、ニト
リル類、塩素化炭化水素類、アミン類、エステル類、ア
ミド類、燐酸エステル系化合物、等を使用することがで
きる。
【0016】これらの代表的なものを列挙すると、プロ
ピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ビニレン
カーボネート、テトラヒドロフラン、2メチルテトラヒ
ドロフラン、1,4ジオキサン、4メチル・2ペンタノ
ン、スルホラン、3メチルスルホラン、γブチロラクト
ン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、アセトニト
リル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、ブチロニト
リル、バレロニトリル、1,2ジクロロエタン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、燐酸トリメチ
ル、燐酸トリエチル等及びこれらの混合溶媒がある。
ピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ビニレン
カーボネート、テトラヒドロフラン、2メチルテトラヒ
ドロフラン、1,4ジオキサン、4メチル・2ペンタノ
ン、スルホラン、3メチルスルホラン、γブチロラクト
ン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、アセトニト
リル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、ブチロニト
リル、バレロニトリル、1,2ジクロロエタン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、燐酸トリメチ
ル、燐酸トリエチル等及びこれらの混合溶媒がある。
【0017】負極・正極の粘結剤としては、例えば、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリテトラフッ化エチレン、EP
DM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、
SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、NBR(アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム)、フッ素ゴム、等が使用
されるが、これらに限るものではない。正極の導電剤と
しては、黒鉛の微粒子、アセチレンブラック等のカーボ
ンブラック、ニードルコークス等無定形炭素の微粒子、
等が使用されるが、これらに限るものではない。
リフッ化ビニリデン、ポリテトラフッ化エチレン、EP
DM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、
SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、NBR(アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム)、フッ素ゴム、等が使用
されるが、これらに限るものではない。正極の導電剤と
しては、黒鉛の微粒子、アセチレンブラック等のカーボ
ンブラック、ニードルコークス等無定形炭素の微粒子、
等が使用されるが、これらに限るものではない。
【0018】負極の負極合剤、正極の正極合剤をスラリ
ーにする溶媒としては、通常は粘結剤を溶解する有機溶
媒が使用される。例えば、Nメチルピロリドン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセンアミド、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メ
チル、ジエチルトリアミン、NNジメチルアミノプロピ
ルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフラン、等
が使用されるが、これらに限るものではない。
ーにする溶媒としては、通常は粘結剤を溶解する有機溶
媒が使用される。例えば、Nメチルピロリドン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセンアミド、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メ
チル、ジエチルトリアミン、NNジメチルアミノプロピ
ルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフラン、等
が使用されるが、これらに限るものではない。
【0019】又、水に分散剤、増粘剤等を加えたもので
負極合剤、正極合剤をスラリー化して、或いは、SBR
等のラテックスで電極活物質等をスラリー化して、これ
を金属の箔等に塗布し、電極を製造する場合もある。負
極活物質はリチウムをインターカーレーション又はドー
ピング出来る炭素材であり、この炭素材は特に限定され
ないが、例えば、黒鉛及び、石炭系コークス、石油系コ
ークス、石炭系ピッチの炭化物、石油系ピッチの炭化
物、ニードルコークス、ピッチコークス、フェノール樹
脂・結晶セルローズ等の炭化物、等及びこれらを一部黒
鉛化した炭素材、ファーネスブラック、アセチレンブラ
ック、ピッチ系炭素繊維、等が挙げられる。
負極合剤、正極合剤をスラリー化して、或いは、SBR
等のラテックスで電極活物質等をスラリー化して、これ
を金属の箔等に塗布し、電極を製造する場合もある。負
極活物質はリチウムをインターカーレーション又はドー
ピング出来る炭素材であり、この炭素材は特に限定され
ないが、例えば、黒鉛及び、石炭系コークス、石油系コ
ークス、石炭系ピッチの炭化物、石油系ピッチの炭化
物、ニードルコークス、ピッチコークス、フェノール樹
脂・結晶セルローズ等の炭化物、等及びこれらを一部黒
鉛化した炭素材、ファーネスブラック、アセチレンブラ
ック、ピッチ系炭素繊維、等が挙げられる。
【0020】正極活物質はリチウムを吸蔵又はインター
カーレーション出来る金属酸化物系化合物、カルコゲナ
イト系化合物等であり、特に限定されないが、例えば、
Li x CoO2 ,Lix Mn2 O2 、Lix MnO4 ,
Lix V2 O5 ,Lix TiS2 等が使用される。負極
の集電体の材質としては、銅、ニッケル、ステンレス
鋼、ニッケルメッキ鋼、等が使用され、正極の集電体の
材質としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル
メッキ鋼、等が使用されるが、いずれもこれらに限るも
のではない。
カーレーション出来る金属酸化物系化合物、カルコゲナ
イト系化合物等であり、特に限定されないが、例えば、
Li x CoO2 ,Lix Mn2 O2 、Lix MnO4 ,
Lix V2 O5 ,Lix TiS2 等が使用される。負極
の集電体の材質としては、銅、ニッケル、ステンレス
鋼、ニッケルメッキ鋼、等が使用され、正極の集電体の
材質としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル
メッキ鋼、等が使用されるが、いずれもこれらに限るも
のではない。
【0021】本発明におけるリチウムイオン二次電池
は、金属材料に正極活物質合剤を塗布した正極と金属材
料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレーターを挟
んで交互に積層する単電池からなる。この積層は、目的
に応じ選定しうるが、電池を大型化するには、電極を十
数枚以上、場合によっては100枚前後多層積層する必
要がある。
は、金属材料に正極活物質合剤を塗布した正極と金属材
料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレーターを挟
んで交互に積層する単電池からなる。この積層は、目的
に応じ選定しうるが、電池を大型化するには、電極を十
数枚以上、場合によっては100枚前後多層積層する必
要がある。
【0022】正又は負の活物質合剤を塗布する金属材料
としては金属箔、金属板、金属多孔板、金網等の薄い材
料が好適である。本発明においては、この金属材料の電
極活物質合剤が塗布されていない部分である耳の部分
を、正極及び負極に分離してそれぞれ導電体に電気的・
熱的に接続し、集電体が形成される。
としては金属箔、金属板、金属多孔板、金網等の薄い材
料が好適である。本発明においては、この金属材料の電
極活物質合剤が塗布されていない部分である耳の部分
を、正極及び負極に分離してそれぞれ導電体に電気的・
熱的に接続し、集電体が形成される。
【0023】ここで、導電体は、通常は棒状の金属片で
あるが、この棒に放熱用のフィン状のものが付いた金属
片、単電池の間を接続するように加工した金具なども含
まれ、場合によっては炭素を加工した導電体も含まれ
る。本発明においては、この集電体に電気的、熱的に接
続された導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単
電池1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電池
から直接、電池の容器の壁(上蓋)を貫通して電池の外
に出し、この導電体を通して、電気を取り出すととも
に、充放電時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電
池内部の温度上昇を防止することができる。
あるが、この棒に放熱用のフィン状のものが付いた金属
片、単電池の間を接続するように加工した金具なども含
まれ、場合によっては炭素を加工した導電体も含まれ
る。本発明においては、この集電体に電気的、熱的に接
続された導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単
電池1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電池
から直接、電池の容器の壁(上蓋)を貫通して電池の外
に出し、この導電体を通して、電気を取り出すととも
に、充放電時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電
池内部の温度上昇を防止することができる。
【0024】すなわち、本発明の目的の一つは、正極及
び負極の電極活物質合剤で発生した電気とともに、熱も
集電体を通して、外部に取り出せるようにする点にあ
る。上記構成により、正極及び負極の電極活物質合剤で
発生した電気と熱は、正極、負極別々にまず正極及び負
極の金属材料に伝わり、次いで金属材料の耳の部分から
この集電体に電気的、熱的に接続され、且つこの集電体
で形成する単電池毎に単電池1個当たり正極及び負極各
々、1本以上、各単電池から直接、電池の容器の壁を貫
通して電池の外に出ている導電体(たとえば伝熱性のよ
い金属片又は金属棒)を通して電池の容器の外に取り出
すことができる。
び負極の電極活物質合剤で発生した電気とともに、熱も
集電体を通して、外部に取り出せるようにする点にあ
る。上記構成により、正極及び負極の電極活物質合剤で
発生した電気と熱は、正極、負極別々にまず正極及び負
極の金属材料に伝わり、次いで金属材料の耳の部分から
この集電体に電気的、熱的に接続され、且つこの集電体
で形成する単電池毎に単電池1個当たり正極及び負極各
々、1本以上、各単電池から直接、電池の容器の壁を貫
通して電池の外に出ている導電体(たとえば伝熱性のよ
い金属片又は金属棒)を通して電池の容器の外に取り出
すことができる。
【0025】更に、本発明においては、集電体に電気的
・熱的に接続された導電体を、この集電体で形成する単
電池毎に単電池1個当たり、正極及び負極各々1本以
上、各単電池から直接、電池の容器の壁(上蓋)を貫通
して電池の外に出し、この導電体を通して、電気を取り
出すと共に、充放電時に電池内部に蓄積される熱を取り
出し、電池内部の温度上昇を防止するに当たり、この導
電体からなる、単電池の端子群をカバーで覆った部屋
(端子室)に、空気、水又はその他の冷媒を流して、こ
れら冷媒が端子群より熱を受け、熱を系外に、効果的に
取り出すことができる。
・熱的に接続された導電体を、この集電体で形成する単
電池毎に単電池1個当たり、正極及び負極各々1本以
上、各単電池から直接、電池の容器の壁(上蓋)を貫通
して電池の外に出し、この導電体を通して、電気を取り
出すと共に、充放電時に電池内部に蓄積される熱を取り
出し、電池内部の温度上昇を防止するに当たり、この導
電体からなる、単電池の端子群をカバーで覆った部屋
(端子室)に、空気、水又はその他の冷媒を流して、こ
れら冷媒が端子群より熱を受け、熱を系外に、効果的に
取り出すことができる。
【0026】空気、水又はその他の冷媒はブロワー、ポ
ンプ等で強制的に流してもよいが、自然対流で流しても
よい。又、これらの冷媒を冷却器を備えた系で循環して
使用してもよいが、空気の場合は、外気から採り入れ、
外気に放出してもよい。集電体の形成に際しては、電極
活物質と接触している金属箔等とこれから電気及び熱を
取り出す為の金属片等の導電体とを直接溶接するのが好
ましく、正極及び負極の金属箔の耳の部分の端部を複数
枚束ねて、2枚の金属片で挟み、その電極の耳の部分の
端部の先端と2枚の金属片をこの端部の先端の側から溶
接することにより、これら金属箔等と金属片等の導電体
とを、電気的・熱的に接続しうる。
ンプ等で強制的に流してもよいが、自然対流で流しても
よい。又、これらの冷媒を冷却器を備えた系で循環して
使用してもよいが、空気の場合は、外気から採り入れ、
外気に放出してもよい。集電体の形成に際しては、電極
活物質と接触している金属箔等とこれから電気及び熱を
取り出す為の金属片等の導電体とを直接溶接するのが好
ましく、正極及び負極の金属箔の耳の部分の端部を複数
枚束ねて、2枚の金属片で挟み、その電極の耳の部分の
端部の先端と2枚の金属片をこの端部の先端の側から溶
接することにより、これら金属箔等と金属片等の導電体
とを、電気的・熱的に接続しうる。
【0027】溶接方法としては、TIG(タングステン
−イナートガス)溶接、高周波溶接又は超音波溶接が好
適である。溶接は、たとえば、図1に示すように、2枚
の金属片1に、束ねた電極の耳の部分の端部を両側から
挟み込み、図2に示すように、この端部の先端と挟んだ
2枚の金属片1を、この端部の先端の側から溶接するこ
とにより行われる。
−イナートガス)溶接、高周波溶接又は超音波溶接が好
適である。溶接は、たとえば、図1に示すように、2枚
の金属片1に、束ねた電極の耳の部分の端部を両側から
挟み込み、図2に示すように、この端部の先端と挟んだ
2枚の金属片1を、この端部の先端の側から溶接するこ
とにより行われる。
【0028】この図1及び図2は、2枚の金属片の溶接
前と溶接後を表わし、2は金属箔、3は端子の金属片、
4は溶接部、5は端子の金属片3と金属片1の溶接部、
6は非導電性スペーサー、7はセパレーター、8は電極
活物質層を示す。2枚の金属片の形状は、束ねた電極の
耳の部分の端部を両側から挟み込み、端部の先端と挟ん
だ2枚の金属片を溶接するのと同様の効果を有する形状
のものであればよく、例えば、図3に示すように、端子
の金属片3と一体となっている金属片1にスリット9を
開け、図4に示すように、これに束ねた電極の耳の部分
の端部を通して、この端部の先端と金属片にスリット部
を、この端部の先端の側から溶接する形のものでもよ
い。
前と溶接後を表わし、2は金属箔、3は端子の金属片、
4は溶接部、5は端子の金属片3と金属片1の溶接部、
6は非導電性スペーサー、7はセパレーター、8は電極
活物質層を示す。2枚の金属片の形状は、束ねた電極の
耳の部分の端部を両側から挟み込み、端部の先端と挟ん
だ2枚の金属片を溶接するのと同様の効果を有する形状
のものであればよく、例えば、図3に示すように、端子
の金属片3と一体となっている金属片1にスリット9を
開け、図4に示すように、これに束ねた電極の耳の部分
の端部を通して、この端部の先端と金属片にスリット部
を、この端部の先端の側から溶接する形のものでもよ
い。
【0029】この図3及び4は、スリット型金属片を用
いた場合の溶接前と溶接後を表わす。本発明において
は、たとえば正極及び負極の金属材料の耳の部分を、夫
々3〜30枚、好ましくは5〜10枚束ねて、2枚の金
属片で挟み、その電極の耳の部分の端部の先端と2枚の
金属片をこの端部の先端の側から溶接して、集電体を形
成する。例えば、セパレーター、正極、セパレーター、
負極と積層した場合の負極−負極間の間隔は、通常1m
m弱から1.5mm程度であるので、5〜10枚束ねる
とすると、その電極等の層の厚みは5〜15mmとなる
ので、単電池の電極等の層の厚さが40mm程度の場
合、この単電池では、正極・負極それぞれ4組程度の金
属片で集電するとともに、熱を外部に導くこととなる。
いた場合の溶接前と溶接後を表わす。本発明において
は、たとえば正極及び負極の金属材料の耳の部分を、夫
々3〜30枚、好ましくは5〜10枚束ねて、2枚の金
属片で挟み、その電極の耳の部分の端部の先端と2枚の
金属片をこの端部の先端の側から溶接して、集電体を形
成する。例えば、セパレーター、正極、セパレーター、
負極と積層した場合の負極−負極間の間隔は、通常1m
m弱から1.5mm程度であるので、5〜10枚束ねる
とすると、その電極等の層の厚みは5〜15mmとなる
ので、単電池の電極等の層の厚さが40mm程度の場
合、この単電池では、正極・負極それぞれ4組程度の金
属片で集電するとともに、熱を外部に導くこととなる。
【0030】本発明においては、単電池を堅固な構造と
するために、正極と負極をセパレーターを挟んで交互に
積層するに当たり、正極−正極間、負極−負極間の間隔
を一定に保ために、非導電性のスペーサーを挟んで積層
し、非導電性の枠で単電池の電極の層を外側から締め付
ける構造とするのが好適である。単電池をこのような構
造にすることにより、より強靱で、耐振動性、耐衝撃性
により優れたものとなる。
するために、正極と負極をセパレーターを挟んで交互に
積層するに当たり、正極−正極間、負極−負極間の間隔
を一定に保ために、非導電性のスペーサーを挟んで積層
し、非導電性の枠で単電池の電極の層を外側から締め付
ける構造とするのが好適である。単電池をこのような構
造にすることにより、より強靱で、耐振動性、耐衝撃性
により優れたものとなる。
【0031】非導電性の枠としては、ポリプロピレン等
の合成樹脂製のもの、金属製でその表面の絶縁に必要な
部分を非導電性材料で覆ったもの等が用いられる。ま
た、本発明においては、正極及び負極の金属材料の耳の
部分を、正極及び負極を別々に伝熱性のよい導電性のス
ペーサーを挟んで締め付け、このスペーサーを通して、
電気及び熱を外部に取り出す集電体を形成し、かつこの
集電体に電気的、熱的に接続された導電体を、この集電
体で形成する単電池毎に単電池1個当たり、正極及び負
極各々1本以上、各単電池から直接、電池の容器の壁
(上蓋)を貫通して電池の外に出し、この導電体を通し
て、電気を取り出すと共に、充放電時に電池内部に蓄積
される熱を取り出す構成にすることもできる。
の合成樹脂製のもの、金属製でその表面の絶縁に必要な
部分を非導電性材料で覆ったもの等が用いられる。ま
た、本発明においては、正極及び負極の金属材料の耳の
部分を、正極及び負極を別々に伝熱性のよい導電性のス
ペーサーを挟んで締め付け、このスペーサーを通して、
電気及び熱を外部に取り出す集電体を形成し、かつこの
集電体に電気的、熱的に接続された導電体を、この集電
体で形成する単電池毎に単電池1個当たり、正極及び負
極各々1本以上、各単電池から直接、電池の容器の壁
(上蓋)を貫通して電池の外に出し、この導電体を通し
て、電気を取り出すと共に、充放電時に電池内部に蓄積
される熱を取り出す構成にすることもできる。
【0032】このように、金属材料に正極活物質合剤を
塗布した正極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負
極をセパレーターを挟んで交互に積層する単電池を2個
以上直列に接続して組電池を構成する構造の角型リチウ
ムイオン二次電池において、これを大型化するには、電
極を十数枚以上、場合によっては100枚前後多層積層
する必要があり、この多層積層体からなるリチウムイオ
ン二次電池の単電池の構造を強靱性、耐振動性、耐衝撃
性が高いものにするには、これら電極の間にスペーサー
を挟んで機械的に締め付けるのが有効である。
塗布した正極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負
極をセパレーターを挟んで交互に積層する単電池を2個
以上直列に接続して組電池を構成する構造の角型リチウ
ムイオン二次電池において、これを大型化するには、電
極を十数枚以上、場合によっては100枚前後多層積層
する必要があり、この多層積層体からなるリチウムイオ
ン二次電池の単電池の構造を強靱性、耐振動性、耐衝撃
性が高いものにするには、これら電極の間にスペーサー
を挟んで機械的に締め付けるのが有効である。
【0033】機械的に締め付ける方法としては、スペー
サー及び電極の金属箔等を通して孔を開け、これにボル
ト又は金属棒を通してナットで締め付ける方法、クラン
プ等を用いて単電池の電極の層を外から挟む形の締め付
け金具により締め付ける方法等が挙げられるが、これに
限るものではない。又、機械的に締め付ける際に、電極
の積層体を効果的に締めつけ、強靱で、耐振動性、耐衝
撃性に優れた単電池を組み立てるために、各単電池の両
端の電極は、負極、正極共に、金属箔等の耳の部分が正
極及び負極両方のスペーサーに架かる寸法として、締め
付けることにより、強靱で、耐振動性、耐衝撃性に優れ
た単電池が得られる。
サー及び電極の金属箔等を通して孔を開け、これにボル
ト又は金属棒を通してナットで締め付ける方法、クラン
プ等を用いて単電池の電極の層を外から挟む形の締め付
け金具により締め付ける方法等が挙げられるが、これに
限るものではない。又、機械的に締め付ける際に、電極
の積層体を効果的に締めつけ、強靱で、耐振動性、耐衝
撃性に優れた単電池を組み立てるために、各単電池の両
端の電極は、負極、正極共に、金属箔等の耳の部分が正
極及び負極両方のスペーサーに架かる寸法として、締め
付けることにより、強靱で、耐振動性、耐衝撃性に優れ
た単電池が得られる。
【0034】この時、負極の端部の電極ではその耳の部
分と正極の耳の部分の間に、非導電性のスペーサーを挟
み、且つ、負極の端部の電極と正極の締め付けボルトの
間に非導電性のワッシャー等を使用して、正極と負極を
電気的に分離する。同様に、正極の端部の電極でも、正
極と負極を電気的に分離する。この場合、非導電性のス
ペーサーと非導電性のワッシャーを一体化したものを使
用することもできる。
分と正極の耳の部分の間に、非導電性のスペーサーを挟
み、且つ、負極の端部の電極と正極の締め付けボルトの
間に非導電性のワッシャー等を使用して、正極と負極を
電気的に分離する。同様に、正極の端部の電極でも、正
極と負極を電気的に分離する。この場合、非導電性のス
ペーサーと非導電性のワッシャーを一体化したものを使
用することもできる。
【0035】電気的に分解する方法としては、この他
に、例えば、正極の締め付け金具の場合、負極の端部の
電極と正極の耳の部分の間に、非導電性のスペーサーを
挟むとともに、負極の端部の電極とその締め付け金具が
接触する部分は非導電性に加工したものを使用して、正
極と負極を電気的に分離することもできる。負極の締め
付け金具の場合も、同様にして負極と正極を電気的に分
離することができる。
に、例えば、正極の締め付け金具の場合、負極の端部の
電極と正極の耳の部分の間に、非導電性のスペーサーを
挟むとともに、負極の端部の電極とその締め付け金具が
接触する部分は非導電性に加工したものを使用して、正
極と負極を電気的に分離することもできる。負極の締め
付け金具の場合も、同様にして負極と正極を電気的に分
離することができる。
【0036】単電池から電気及び熱を取り出すために
は、電極の集電体、即ち、電極活物質と接触している金
属箔、金属板、金属多孔板、金網等の金属材料と組電池
の正極及び負極の端子の間を効果的且つ強力に接続する
のが好適である。そのためには、まず、これら金属箔等
と金属片等の導電体とを、電気的・熱的に、効果的且つ
強力に接続するのが好適であり、たとえば次のような方
法が採用される。
は、電極の集電体、即ち、電極活物質と接触している金
属箔、金属板、金属多孔板、金網等の金属材料と組電池
の正極及び負極の端子の間を効果的且つ強力に接続する
のが好適である。そのためには、まず、これら金属箔等
と金属片等の導電体とを、電気的・熱的に、効果的且つ
強力に接続するのが好適であり、たとえば次のような方
法が採用される。
【0037】(1)単電池の集電体を形成している正極
及び負極の電極の金属箔等の内少なくとも1枚(単電池
の両端の電極が好ましいが、これに限るものではな
い。)を100μm以上の厚さのものとし、これに導電
性の金属片等を溶接し、この金属片等を通して電気及び
熱を取り出す方法。金属材料を100μm以上の厚さに
することにより、高周波溶接、TIG(タングステン−
イナートガス)溶接等により金属片等との溶接が可能と
なる。
及び負極の電極の金属箔等の内少なくとも1枚(単電池
の両端の電極が好ましいが、これに限るものではな
い。)を100μm以上の厚さのものとし、これに導電
性の金属片等を溶接し、この金属片等を通して電気及び
熱を取り出す方法。金属材料を100μm以上の厚さに
することにより、高周波溶接、TIG(タングステン−
イナートガス)溶接等により金属片等との溶接が可能と
なる。
【0038】(2)単電池の集電体の金属等と電気的・
熱的に接続している、スペーサーの締め付け金具に金属
片等の導電体を溶接又はその他の方法で電気的・熱的に
接続する方法。スペーサーの締め付け金具としては、ボ
ルト又は金属棒を通してナットで締め付けるもの、クラ
ンプ等を用いて、単電池の電極の層を外から挟む形の締
め付け金具により締め付けるもの等が挙げられる。これ
らと金属片等の導電体を電気的・熱的に接続する方法
は、これらに金属片等の導電体を溶接する方法、締め付
け金具と金属片等の導電体を一体ものとして加工する方
法、金属片等の導電体をボルト・ナット等で締め付ける
方法等が挙げられる。
熱的に接続している、スペーサーの締め付け金具に金属
片等の導電体を溶接又はその他の方法で電気的・熱的に
接続する方法。スペーサーの締め付け金具としては、ボ
ルト又は金属棒を通してナットで締め付けるもの、クラ
ンプ等を用いて、単電池の電極の層を外から挟む形の締
め付け金具により締め付けるもの等が挙げられる。これ
らと金属片等の導電体を電気的・熱的に接続する方法
は、これらに金属片等の導電体を溶接する方法、締め付
け金具と金属片等の導電体を一体ものとして加工する方
法、金属片等の導電体をボルト・ナット等で締め付ける
方法等が挙げられる。
【0039】(3)単電池の集電体の金属箔等と電気的
・熱的に接続している、スペーサーに直接金属片等を溶
接する方法。また、本発明において、電極の間に導電性
のスペーサーを挟み込む際には生産性をあげるために、
たとえば次のような方法が好適である。
・熱的に接続している、スペーサーに直接金属片等を溶
接する方法。また、本発明において、電極の間に導電性
のスペーサーを挟み込む際には生産性をあげるために、
たとえば次のような方法が好適である。
【0040】(1)正極及び負極の金属箔等の耳の部分
に、予め、導電性のスペーサーを導電性の接着剤で張り
つけたものを使用する。このようにすることにより、正
極、セパレーター、負極、セパレーター、正極の順に積
層する作業を行うことにより、スペーサーが挟み込まれ
た単電池が出来上がるので、スペーサーを挟み込む作業
が省かれ、リチウムイオン二次電池の製造工程の生産性
が著しく向上する。
に、予め、導電性のスペーサーを導電性の接着剤で張り
つけたものを使用する。このようにすることにより、正
極、セパレーター、負極、セパレーター、正極の順に積
層する作業を行うことにより、スペーサーが挟み込まれ
た単電池が出来上がるので、スペーサーを挟み込む作業
が省かれ、リチウムイオン二次電池の製造工程の生産性
が著しく向上する。
【0041】(2)導電性のスペーサーとして、電極の
耳の長さ方向の長さに見合う細長いスペーサーを使用す
る。このようにすることにより、小さいスペーサーを挟
み込む作業の回数が減り、作業性も向上する。
耳の長さ方向の長さに見合う細長いスペーサーを使用す
る。このようにすることにより、小さいスペーサーを挟
み込む作業の回数が減り、作業性も向上する。
【0042】(3)ボルト又は金属棒を通して、ナット
で締め付ける場合、先ず、単電池の正極、負極、セパレ
ーターを積層するに当たって、正極及び負極を分離して
別々に、正極及び負極の耳の部分に導電性のスペーサー
を挟み込んだ後に、正極の耳の部分と導電性のスペーサ
ーを貫通して窄孔し、これにボルト又は金属棒を通し
て、ナットで締め付ける。負極についても同様に窄孔
し、これにボルト又は金属棒を通して、ナットで締め付
ける。
で締め付ける場合、先ず、単電池の正極、負極、セパレ
ーターを積層するに当たって、正極及び負極を分離して
別々に、正極及び負極の耳の部分に導電性のスペーサー
を挟み込んだ後に、正極の耳の部分と導電性のスペーサ
ーを貫通して窄孔し、これにボルト又は金属棒を通し
て、ナットで締め付ける。負極についても同様に窄孔
し、これにボルト又は金属棒を通して、ナットで締め付
ける。
【0043】このようにすることにより、予め、孔の開
いた電極の耳の部分と導電性のスペーサーをボルト又は
金属棒に通しながら、単電池を組み立てる煩雑な作業が
不要となり、リチウムイオン二次電池の製造工程の生産
性が著しく向上する。
いた電極の耳の部分と導電性のスペーサーをボルト又は
金属棒に通しながら、単電池を組み立てる煩雑な作業が
不要となり、リチウムイオン二次電池の製造工程の生産
性が著しく向上する。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、これらに限られるものではない。
するが、これらに限られるものではない。
【0045】実施例1 (負極)石炭系ニードルコークスを粉砕し、平均粒径1
0μmとしたもの90部を、ポリフッ化ビニリデン10
部をNメチルピロリドンに溶解したもの(2wt%濃
度)と混合し、負極合剤スラリーとし、20μm厚さの
銅箔の両面に塗布し、乾燥して溶媒を蒸発させ、ロール
処理をして負極を作る。負極合剤の塗布部の大きさは1
2cm×15cm、厚さは片面250μmとした。銅箔
は上下には特に耳を取らないが、左右には、左に20m
m、右に3mmの耳を残して負極合剤を塗布するように
設計してある。尚、単電池の端の部分を構成する電極は
負極合剤を片面のみに塗布したもので、厚さは300μ
m、左右に20mmの耳のあるものを使用する。
0μmとしたもの90部を、ポリフッ化ビニリデン10
部をNメチルピロリドンに溶解したもの(2wt%濃
度)と混合し、負極合剤スラリーとし、20μm厚さの
銅箔の両面に塗布し、乾燥して溶媒を蒸発させ、ロール
処理をして負極を作る。負極合剤の塗布部の大きさは1
2cm×15cm、厚さは片面250μmとした。銅箔
は上下には特に耳を取らないが、左右には、左に20m
m、右に3mmの耳を残して負極合剤を塗布するように
設計してある。尚、単電池の端の部分を構成する電極は
負極合剤を片面のみに塗布したもので、厚さは300μ
m、左右に20mmの耳のあるものを使用する。
【0046】(正極)炭酸リチウム1モルと炭酸コバル
ト2モルをボールミルで混合粉砕し、850℃で5時間
空気中で加熱処理した後、再度ボールミルで混合粉砕
し、更に850℃で5時間空気中で加熱処理したもの9
0部に、導電剤として、アセチレンブラックを5部加え
て混合したものをポリフッ化ビニリデン5部をNメチル
ピロリドンに溶解したもの(2wt%濃度)と混合し、
正極合剤スラリーとし、25μm厚さのアルミニウム箔
の両面に塗布し、乾燥して溶媒を蒸発させ、ロール処理
をして正極を作る。正極合剤の塗布部の大きさは12c
m×15cm、厚さは片面250μmとした。アルミニ
ウム箔は上下には特に耳を取らないが、左右には、右に
20mm、左に3mmの耳を残して負極合剤を塗布する
ように設計してある。尚、単電池の端の部分を構成する
電極は正極合剤を片面のみに塗布したもので、厚さは3
00μm、左右に20mmの耳のあるものを使用する。
ト2モルをボールミルで混合粉砕し、850℃で5時間
空気中で加熱処理した後、再度ボールミルで混合粉砕
し、更に850℃で5時間空気中で加熱処理したもの9
0部に、導電剤として、アセチレンブラックを5部加え
て混合したものをポリフッ化ビニリデン5部をNメチル
ピロリドンに溶解したもの(2wt%濃度)と混合し、
正極合剤スラリーとし、25μm厚さのアルミニウム箔
の両面に塗布し、乾燥して溶媒を蒸発させ、ロール処理
をして正極を作る。正極合剤の塗布部の大きさは12c
m×15cm、厚さは片面250μmとした。アルミニ
ウム箔は上下には特に耳を取らないが、左右には、右に
20mm、左に3mmの耳を残して負極合剤を塗布する
ように設計してある。尚、単電池の端の部分を構成する
電極は正極合剤を片面のみに塗布したもので、厚さは3
00μm、左右に20mmの耳のあるものを使用する。
【0047】(単電池の組立)上記、負極と正極を交互
に25μm厚さの多孔性ポリプロピレンシートをセパレ
ーターとして挟んで積層して、単電池を組み立てる。そ
の際、両端の電極は電極合剤を片面のみ塗布したものを
使用し、左側の負極の耳の部分には銅製のスペーサーを
各負極の間に挟んで、右側の正極の耳の部分にはアルミ
ニウム製のスペーサーを各正極の間に挟んで、積層す
る。スペーサーは負極側、正極側各々縦方向に3ケ処に
挟み込み、この部分にボルトを通し、ナットで締め付け
る。電極の耳の部分でスペーサーを挟み込む部分は、電
極合剤等を充分に拭き取って、スペーサーを挟み込む。
又、左側の負極の耳の部分で、正極の端の電極の耳の部
分と接する処は非導電性のスペーサーとワッシャーを兼
ねたものを使用し、正極と負極を電気的に分離し、ボル
トも頭の部分を非導電性に加工したものを使用する。右
側の正極の耳の部分で、負極の端の電極の耳の部分と接
する処も同様である。このようにして、負極と正極、そ
れぞれ別々に電気的に接続された集電体が形成され、し
かも、強靱で、耐振動性、耐衝撃性に優れた大容量のリ
チウムイオン二次電池の単電池を作ることができる。
に25μm厚さの多孔性ポリプロピレンシートをセパレ
ーターとして挟んで積層して、単電池を組み立てる。そ
の際、両端の電極は電極合剤を片面のみ塗布したものを
使用し、左側の負極の耳の部分には銅製のスペーサーを
各負極の間に挟んで、右側の正極の耳の部分にはアルミ
ニウム製のスペーサーを各正極の間に挟んで、積層す
る。スペーサーは負極側、正極側各々縦方向に3ケ処に
挟み込み、この部分にボルトを通し、ナットで締め付け
る。電極の耳の部分でスペーサーを挟み込む部分は、電
極合剤等を充分に拭き取って、スペーサーを挟み込む。
又、左側の負極の耳の部分で、正極の端の電極の耳の部
分と接する処は非導電性のスペーサーとワッシャーを兼
ねたものを使用し、正極と負極を電気的に分離し、ボル
トも頭の部分を非導電性に加工したものを使用する。右
側の正極の耳の部分で、負極の端の電極の耳の部分と接
する処も同様である。このようにして、負極と正極、そ
れぞれ別々に電気的に接続された集電体が形成され、し
かも、強靱で、耐振動性、耐衝撃性に優れた大容量のリ
チウムイオン二次電池の単電池を作ることができる。
【0048】このようにして、上記の大きさの電極を2
6組と半分(両端の電極は片面のみ電極合剤が塗布して
あるので半分となる)積層すると、約350Whの充放
電容量を持った単電池となる。尚、単電池から電気を取
り出す端子は、金属片を負極及び正極それぞれ端部の電
極の300μm厚さの金属箔の上部に2ケ処上向きに溶
接し、これを単電池の負極の端子及び正極の端子とす
る。
6組と半分(両端の電極は片面のみ電極合剤が塗布して
あるので半分となる)積層すると、約350Whの充放
電容量を持った単電池となる。尚、単電池から電気を取
り出す端子は、金属片を負極及び正極それぞれ端部の電
極の300μm厚さの金属箔の上部に2ケ処上向きに溶
接し、これを単電池の負極の端子及び正極の端子とす
る。
【0049】図5〜7はこのようにして得られたリチウ
ムイオン二次電池の単電池を示す。(図5:正面図、図
6:図5のA断面における平面図、図7:図5のBC断
面における側面図)。20は負極金属箔、15は負極端
部金属箔、11は負極金属箔の耳の部分、24は負極活
物質合剤を示す。これらが負極を構成する。21は正極
金属箔、16は正極端部金属箔、12は正極金属箔の耳
の部分、25は正極活物質合剤を示す。これらが正極を
構成する。10は負極及び正極の活物質合剤の塗布範囲
を示す。
ムイオン二次電池の単電池を示す。(図5:正面図、図
6:図5のA断面における平面図、図7:図5のBC断
面における側面図)。20は負極金属箔、15は負極端
部金属箔、11は負極金属箔の耳の部分、24は負極活
物質合剤を示す。これらが負極を構成する。21は正極
金属箔、16は正極端部金属箔、12は正極金属箔の耳
の部分、25は正極活物質合剤を示す。これらが正極を
構成する。10は負極及び正極の活物質合剤の塗布範囲
を示す。
【0050】負極端部金属箔15は、片面のみ負極活物
質合剤24が塗布してあり、正極のスペーサーも締め付
けられるよう左右両方に耳があり、端子金属片が溶接出
来るよう、300μmの厚さの金属箔である。正極端部
金属箔16は、片面のみ正極活物質合剤25が塗布して
あり、負極のスペーサーも締め付けられるよう左右両方
に耳があり、端子金属片が溶接出来るよう、300μm
の厚さの金属箔である。17は15,16の上部で端子
金属片を溶接する部分である。18は単電池の負極端子
(金属片)、19は単電池の正極端子(金属片)、22
は負極のスペーサー、23は正極のスペーサー、26は
非導電体のスペーサーとワッシャーを兼ねたもの、1
3,13′は負極のボルト・ナット、14,14′は正
極のボルト・ナット、を示す。13,13′及び14,
14′で電極の耳の部分及びスペーサーを機械的に締め
付ける。7はセパレーターを示す。
質合剤24が塗布してあり、正極のスペーサーも締め付
けられるよう左右両方に耳があり、端子金属片が溶接出
来るよう、300μmの厚さの金属箔である。正極端部
金属箔16は、片面のみ正極活物質合剤25が塗布して
あり、負極のスペーサーも締め付けられるよう左右両方
に耳があり、端子金属片が溶接出来るよう、300μm
の厚さの金属箔である。17は15,16の上部で端子
金属片を溶接する部分である。18は単電池の負極端子
(金属片)、19は単電池の正極端子(金属片)、22
は負極のスペーサー、23は正極のスペーサー、26は
非導電体のスペーサーとワッシャーを兼ねたもの、1
3,13′は負極のボルト・ナット、14,14′は正
極のボルト・ナット、を示す。13,13′及び14,
14′で電極の耳の部分及びスペーサーを機械的に締め
付ける。7はセパレーターを示す。
【0051】(組電池の組み立て)上記単電池10個を
隔壁を備えたポリプロピレン製の容器に収納し、電解液
を注入して、上蓋を閉める。この時、上蓋を貫通して、
各単電池の負極の端子、正極の端子が容器の上部に突き
出した形となる。単電池1個当たり、負極の端子2本、
正極の端子2本、合計40本の端子が突き出した形とな
る。この端子を上蓋の貫通部分で、適当な封止剤を以て
封止し、容器を密閉する。各単電池の端子を直列に端子
の連結金具(連結体)で接続し、カバーを取り付ける。
隔壁を備えたポリプロピレン製の容器に収納し、電解液
を注入して、上蓋を閉める。この時、上蓋を貫通して、
各単電池の負極の端子、正極の端子が容器の上部に突き
出した形となる。単電池1個当たり、負極の端子2本、
正極の端子2本、合計40本の端子が突き出した形とな
る。この端子を上蓋の貫通部分で、適当な封止剤を以て
封止し、容器を密閉する。各単電池の端子を直列に端子
の連結金具(連結体)で接続し、カバーを取り付ける。
【0052】組電池全体の正極及び負極の端子は電槽の
横から電池の外に出す。(電槽の上から出すことも出来
る。) 尚、単電池の端子のある部屋には、外部から空気又は水
を送って、電池の内部で発生した熱を放散する。電解液
はプロピレンカーボネートとデメトキシエタン1:1の
混合溶媒に6フッ化燐リチウム塩を1モル/L溶解した
ものを使用する。
横から電池の外に出す。(電槽の上から出すことも出来
る。) 尚、単電池の端子のある部屋には、外部から空気又は水
を送って、電池の内部で発生した熱を放散する。電解液
はプロピレンカーボネートとデメトキシエタン1:1の
混合溶媒に6フッ化燐リチウム塩を1モル/L溶解した
ものを使用する。
【0053】このリチウムイオン二次電池の充放電容量
は3500Wh、電池電圧は35V、エネルギー密度は
125Wh/kgである。図8〜10に、このようにし
て得られたリチウムイオン二次電池の組電池を示す(図
8は正面図、図9は平面図、図10は側面図)。
は3500Wh、電池電圧は35V、エネルギー密度は
125Wh/kgである。図8〜10に、このようにし
て得られたリチウムイオン二次電池の組電池を示す(図
8は正面図、図9は平面図、図10は側面図)。
【0054】31は単電池、32は電槽の本体、33は
電槽の上蓋、34は電槽の端子部のカバー、35は電槽
の内部の隔壁を示す。18は単電池の負極端子、19は
単電池の正極端子、36は単電池間の連結体、37は組
電池の負極端子、38は組電池の正極端子を示す。39
は電解液の液面を示し、46は電池の端子室を示す。4
0,41は電池の端子室46の空気又は水の入口40及
び出口41を示す。次に、前記と異なる方法による単電
池の組立の一例を示す。
電槽の上蓋、34は電槽の端子部のカバー、35は電槽
の内部の隔壁を示す。18は単電池の負極端子、19は
単電池の正極端子、36は単電池間の連結体、37は組
電池の負極端子、38は組電池の正極端子を示す。39
は電解液の液面を示し、46は電池の端子室を示す。4
0,41は電池の端子室46の空気又は水の入口40及
び出口41を示す。次に、前記と異なる方法による単電
池の組立の一例を示す。
【0055】(単電池の組立)前記の負極と正極を交互
に25μm厚さの多孔性ポリプロピレンシートをセパレ
ーターとして挟んで積層して、単電池を組み立てる。そ
の際、両端の電極は電極合剤を片面のみ塗布したものを
使用する。左側の負極の耳の部分には非導電性のスペー
サーを各負極の間に挟んで、右側の正極の耳の部分にも
非導電性のスペーサーを各正極の間に挟んで、積層す
る。スペーサーは負極側、正極側各々縦方向に3ケ処に
挟み込む。この場合、作業性を良くするために、電極の
耳の部分に非導電性のスペーサーを接着したものを使用
し、積層する。
に25μm厚さの多孔性ポリプロピレンシートをセパレ
ーターとして挟んで積層して、単電池を組み立てる。そ
の際、両端の電極は電極合剤を片面のみ塗布したものを
使用する。左側の負極の耳の部分には非導電性のスペー
サーを各負極の間に挟んで、右側の正極の耳の部分にも
非導電性のスペーサーを各正極の間に挟んで、積層す
る。スペーサーは負極側、正極側各々縦方向に3ケ処に
挟み込む。この場合、作業性を良くするために、電極の
耳の部分に非導電性のスペーサーを接着したものを使用
し、積層する。
【0056】次いで、負極の銅箔の耳の部分の端部を6
〜7枚束ね(図面は3枚束ねた例を示している。)、こ
れを2枚の銅製の細長い板(金属片)で挟み、銅箔の耳
の部分の端部の先端と2枚の銅製の細長い板をこの端部
の先端の側からTIG溶接で溶接する。同様に、正極の
アルミニウム箔の耳の部分の端部を6〜7枚束ね、これ
を2枚のアルミニウム製の細長い板(金属片)で挟み、
アルミニウム箔の耳の部分の端部の先端と2枚のアルミ
ニウム製の細長い板をこの端部の先端の側からTIG溶
接で溶接する。単電池1個当たり、負極、正極それぞれ
4組(図面は2組の例を示している。)の金属箔と金属
片と溶接したものを作成する。この金属片に金属棒を溶
接し、負極及び正極を分離して別々に(並列に)接続す
る。このようにして、負極と正極、それぞれ別々に電気
的に接続された集電体が形成される。
〜7枚束ね(図面は3枚束ねた例を示している。)、こ
れを2枚の銅製の細長い板(金属片)で挟み、銅箔の耳
の部分の端部の先端と2枚の銅製の細長い板をこの端部
の先端の側からTIG溶接で溶接する。同様に、正極の
アルミニウム箔の耳の部分の端部を6〜7枚束ね、これ
を2枚のアルミニウム製の細長い板(金属片)で挟み、
アルミニウム箔の耳の部分の端部の先端と2枚のアルミ
ニウム製の細長い板をこの端部の先端の側からTIG溶
接で溶接する。単電池1個当たり、負極、正極それぞれ
4組(図面は2組の例を示している。)の金属箔と金属
片と溶接したものを作成する。この金属片に金属棒を溶
接し、負極及び正極を分離して別々に(並列に)接続す
る。このようにして、負極と正極、それぞれ別々に電気
的に接続された集電体が形成される。
【0057】尚、単電池は積層する方向を非導電体の枠
を以て締め付ける。このようにして、強靱で、耐振動
性、耐衝撃性に優れた大容量のリチウムイオン二次電池
の単電池を作ることができる。上記の大きさの電極を2
6組と半分(両端の電極は片面のみ電極合剤が塗布して
あるので半分となる)積層すると、約350Whの充放
電容量を持った単電池となる。
を以て締め付ける。このようにして、強靱で、耐振動
性、耐衝撃性に優れた大容量のリチウムイオン二次電池
の単電池を作ることができる。上記の大きさの電極を2
6組と半分(両端の電極は片面のみ電極合剤が塗布して
あるので半分となる)積層すると、約350Whの充放
電容量を持った単電池となる。
【0058】尚、単電池から電気及び熱を取り出す端子
は、上記金属片に溶接した金属棒で、この場合、単電池
1個当たり、負極、正極それぞれ4本(図面は2本の例
を示している。)となり、これらが電池の容器の上蓋か
ら突き出る形となり、上蓋の上で、4本を並列に接続す
る。図11〜12に、このようにして得られたリチウム
イオン二次電池の単電池を示す。図11は正面図(図1
2のA断面)、図12は平面図(図5のB断面)であ
る。
は、上記金属片に溶接した金属棒で、この場合、単電池
1個当たり、負極、正極それぞれ4本(図面は2本の例
を示している。)となり、これらが電池の容器の上蓋か
ら突き出る形となり、上蓋の上で、4本を並列に接続す
る。図11〜12に、このようにして得られたリチウム
イオン二次電池の単電池を示す。図11は正面図(図1
2のA断面)、図12は平面図(図5のB断面)であ
る。
【0059】図中、20は負極金属箔、15は負極端部
金属箔、11は負極金属箔の耳の部分、24は負極活物
質合剤を示す。これらが負極を構成する。21は正極金
属箔、16は正極端部金属箔、12は正極金属箔の耳の
部分、25は正極活物質合剤を示す。これらが正極を構
成する。10は負極及び正極の活物質合剤の塗布範囲を
示す。
金属箔、11は負極金属箔の耳の部分、24は負極活物
質合剤を示す。これらが負極を構成する。21は正極金
属箔、16は正極端部金属箔、12は正極金属箔の耳の
部分、25は正極活物質合剤を示す。これらが正極を構
成する。10は負極及び正極の活物質合剤の塗布範囲を
示す。
【0060】尚、15には片面のみ負極活物質合剤24
が塗布してあり、正極のスペーサーも締め付けられるよ
うな寸法となっている。16には片面のみ正極活物質合
剤25が塗布してあり、負極のスペーサーも締め付けら
れるような寸法となっている。
が塗布してあり、正極のスペーサーも締め付けられるよ
うな寸法となっている。16には片面のみ正極活物質合
剤25が塗布してあり、負極のスペーサーも締め付けら
れるような寸法となっている。
【0061】42は負極金属片、42′は42と11の
溶接部、43は正極金属片、43′は43と12の溶接
部を示す。6は非導電性スペーサー、44は非導電性締
め付け枠、45は締め付けボルト、7はセパレーターを
示す。18は単電池の負極端子、19は単電池の正極端
子を示す。この単電池を用いて、前記と同様の方法によ
り組電池を作成することができる。
溶接部、43は正極金属片、43′は43と12の溶接
部を示す。6は非導電性スペーサー、44は非導電性締
め付け枠、45は締め付けボルト、7はセパレーターを
示す。18は単電池の負極端子、19は単電池の正極端
子を示す。この単電池を用いて、前記と同様の方法によ
り組電池を作成することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、大型化に好適なリチウ
ムイオン二次電池を得ることができる。
ムイオン二次電池を得ることができる。
【図1】本発明における金属箔と金属片の溶接前の状態
(平面図)を示す。
(平面図)を示す。
【図2】図1における溶接後の状態(平面図及び側面
図)を示す。
図)を示す。
【図3】本発明における金属箔と金属片を溶接する際
に、スリット型金属片を用いたときの溶接前の状態(正
面図、側面図及び平面図)を示す。
に、スリット型金属片を用いたときの溶接前の状態(正
面図、側面図及び平面図)を示す。
【図4】図3における溶接後の状態(正面図、側面図及
び平面図)を示す。
び平面図)を示す。
【図5】本発明におけるリチウムイオン二次電池の単電
池の一例を示す(正面図)。
池の一例を示す(正面図)。
【図6】図5における平面図を示す。
【図7】図5における側面図を示す。
【図8】本発明におけるリチウムイオン二次電池の組電
池の一例を示す(正面図)。
池の一例を示す(正面図)。
【図9】図8における平面図を示す。
【図10】図8における側面図を示す。
【図11】本発明におけるリチウムイオン電池の単電池
の一例を示す(正面図)。
の一例を示す(正面図)。
【図12】図5における平面図を示す。
1 金属片 2 金属箔 4 溶接部 6 非導電性スペーサー 7 セパレーター 8 電極活物質層 11 負極金属箔の耳の部分 12 正極金属箔の耳の部分 18 単電池の負極端子 19 単電池の正極端子 24 負極活物質合剤 25 正極活物質合剤 31 単電池 32 電槽の本体 33 電槽の上蓋 34 電槽の端子部のカバー 46 電池の端子室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 実 新潟県上越市福田町1番地 三菱化成株式 会社直江津工場内 (72)発明者 小山 富一 新潟県上越市福田町1番地 三菱化成株式 会社直江津工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 金属材料に正極活物質合剤を塗布した正
極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレ
ーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に
接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電
池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の
部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に接続し
て集電体を形成し、かつ、この集電体に電気的、熱的に
接続された導電体を、この集電体で形成する単電池毎に
単電池1個当たり、正極及び負極各々1本以上、各単電
池から直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出
し、この導電体を通して電気を取り出すとともに、充放
電時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の
温度上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二
次電池。 - 【請求項2】 金属材料に正極活物質合剤を塗布した正
極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレ
ーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に
接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電
池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の
部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に接続
し、集電体を形成するに当たり、正極及び負極の金属材
料の耳の部分を、分離してそれぞれ複数枚束ねて導電体
で挟み、その電極の耳の部分の端部とこの導電体を溶接
して集電体を形成し、この導電体を通して電気及び熱を
取り出し、かつこの集電体に電気的、熱的に接続された
導電体を、この集電体で形成する単電池毎に単電池1個
当たり、正極及び負極それぞれ1本以上、各単電池から
直接、電池の容器の壁を貫通して電池の外に出し、この
導電体を通して電気を取り出すとともに、充放電時に電
池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温度上昇
を防止することを特徴とするリチウムイオン二次電池。 - 【請求項3】 金属材料に正極活物質合剤を塗布した正
極と金属材料に負極活物質合剤を塗布した負極をセパレ
ーターを挟んで交互に積層する単電池を2個以上直列に
接続して組電池を構成する構造のリチウムイオン二次電
池において、電極を多層積層し、電極の金属材料の耳の
部分を、正極及び負極に分離しそれぞれ導電体に電気的
・熱的に接続して集電体を形成するに当たり、電極の金
属材料の耳の部分に、正極及び負極を分離して別々に、
電極の間隔を一定に保つための導電性のスペーサーを挟
んで、機械的に締め付けることにより、集電体を形成
し、このスペーサーを通して電気及び熱を取り出し、か
つこの集電体を導電体に電気的・熱的に接続し、この導
電体を、この集電体で形成する単電池毎に、単電池1個
当たり正極及び負極各々1本以上、各単電池から直接、
電池の容器の壁を貫通して、電池の外に出す構造とし、
この導電体を通して、電気を取り出すとともに、充放電
時に電池内部に蓄積される熱を取り出し、電池内部の温
度上昇を防止することを特徴とするリチウムイオン二次
電池。 - 【請求項4】 導電体からなる単電池の端子群を端子部
カバーで覆った部屋に、冷媒を流し、この冷媒が端子群
から熱を受けて、熱を系外に取り出すように構成した請
求項1〜3のいずれかに記載のリチウム二次電池。 - 【請求項5】 電極の耳の部分の端部と導電体との溶接
がTIG(タングステン−イナートガス)溶接、高周波
溶接又は超音波溶接でなされた請求項2記載のリチウム
イオン二次電池。 - 【請求項6】 単電池の組立に際して、電極の金属材料
の耳の部分に電極間の間隔を規制するスペーサーが挟み
込まれた請求項2記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項7】 スペーサーとして、予め金属材料の耳の
部分に導電性の接着剤で接着したものを使用してなる請
求項3記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項8】 単電池の両端の電極を、負極、正極共
に、金属材料の耳の部分が正極及び負極両方のスペーサ
ーに架かる寸法とし、負極及び正極の端部の電極ではそ
の耳の部分と正極及び負極の耳の部分との間を、それぞ
れ電気的に絶縁して締め付けるように構成した請求項3
記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項9】 締め付けを、スペーサー及び電極の金属
材料の耳の部分を通して孔を開け、これにボルト又は金
属棒を通してナットで締め付けるように構成した請求項
3記載のリチウムイオン二次電池。
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