JPH072635A - 毛髪のパーマネント加工のための薬剤及び方法 - Google Patents
毛髪のパーマネント加工のための薬剤及び方法Info
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Abstract
も、一様で、かつ充分な効果のパーマネント加工が可能
な毛髪のパーマネント加工用薬剤及び方法を提供する。 【構成】 ケラチン還元化合物を主剤とする、毛髪のパ
ーマネント加工のための薬剤であって、メルカプトカル
ボン酸エステルを含まず、かつ7〜7.5のpH値を示
し、しかも、二つの成分を使用する直前に混合すること
により調合され、この際、一方の成分がケラチン還元化
合物を含有し、かつ7以下のpH値を示す一方、他方の
成分が緩衝系を含有し、かつ8〜10のpH値を示す。
又、このような薬剤を使用して毛髪をパーマネント加工
するための方法でもある。
Description
工のための2成分からなる入手可能な薬剤、及び、これ
らの薬剤を使用した毛髪のパーマネント加工のための方
法に関するものである。
パーマネント加工を行うための従来技術は、最初の段階
で、還元作用物質を含有する薬剤(毛髪加工薬剤)を用
いて毛髪ケラチンのジスルフィド結合を開裂させ、その
後、毛髪を所望の形にして、引き続いてジスルフィド結
合を、酸化作用物質を含有した薬剤(固定剤)を用いて
再び結合させるものである。
は、特に無機の亜硫酸塩、チオグリコール酸又はチオ乳
酸、及びそれらの塩、メルカプトカルボン酸エステル、
システイン及びその誘導体又は、システアミン及びその
誘導体が使用される。
ルのようなメルカプトカルボン酸エステルは、皮膚温和
性及び敏感危険性に関して満足のいくものでないことが
知られている一方、チオグリコール酸を含有する調合物
は一般に、充分な加工効果が保証されるためには、皮膚
及び毛髪にあまり温和でない8〜9のpH値を示さなけ
ればならないことが知られている。この場合において、
チオグリコール酸を含有する毛髪加工薬剤において必要
なアルカリ性pH値の調整は、モノエタノールアミン又
はアンモニアと炭酸水素アンモニウムとの混合物によっ
て行われる。
性のpH範囲にある、今日では一般的な緩衝系(Puffers
ystem)は、傷んだり、染色されたり、あるいは漂白され
た毛髪に対する毛髪加工薬剤の場合と同様に、中性のp
H値に調整することができない。なぜならば、このよう
な薬剤のpH値は、安定性の理由から、せめて7.8〜
8の範囲になければならないからである。このため、既
に傷んだ毛髪は更に傷付いてしまう。
題は、敏感に反応するメルカプトカルボン酸エステルを
含まず、しかも中性のpH範囲(pH=7〜7.5)
で、傷ついた毛髪に対しても通常の毛髪に対しても、一
様で、かつ充分な効果の加工を可能にする、使用の準備
ができた毛髪加工薬剤を提供することにある。
使用する直前に製造される、メルカプトカルボン酸エス
テルを含まない薬剤を使用した場合に、毛髪を保護し、
しかも同時に充分な効果の加工が実現できることが見い
出された。
は、ケラチン還元化合物を主剤とする、毛髪のパーマネ
ント加工のための薬剤であり、メルカプトカルボン酸エ
ステルを含まず、かつ7〜7.5のpH値を示すものに
おいて、前記薬剤が、二つの成分を使用する直前に混合
することにより調合されるものであること、及び、前記
成分の一方(成分A)がケラチン還元化合物を含有し、
かつ7以下のpH値を示す一方、他方の成分(成分B)
が緩衝系を含有し、かつ8〜10のpH値を示すことを
特徴とする。
リコール酸又はその塩、チオ乳酸又はその塩、2−ヒド
ロキシ−3−メルカプトプロピオン酸又はその塩、シス
テイン又はその塩、及びシステアミン又はその塩を、単
独であるいは組み合わせて使用することができる。
準備ができた調合物中に5〜20重量%の量で含有され
ることが好ましく、8〜16重量%の量が特に好まし
い。
は、アンモニア、炭酸水素アンモニウム、カルバミン酸
アンモニウム又は、これらの化合物の混合物からなるこ
とが好ましい。
示すことが好ましく、この際、8.5〜9のpH値が特
に好ましい。
添加量、成分AのpH値並びに、使用の準備ができた毛
髪加工薬剤についての好ましいpH値に依存する。一般
に、成分Bは、約1.5〜8重量%の緩衝系を含有し、
この際、1〜5重量%の量が好ましい。
Aと成分Bの両方を使用する直前に混合することにより
製造され、水溶液又はエマルジョンの形態であっても、
水溶性の主薬からなる濃厚化された形態、特にゲル、ク
リーム又はペーストであっても良い。
り、この際、7.1〜7.5のpH値が好ましい。
ような薬剤において一般で公知の、あらゆる添加物、例
えばカオリン、ベントナイト、脂肪酸、高級脂肪アルコ
ール、澱粉、ポリアクリル酸及びその誘導体、セルロー
ス誘導体、アルギン酸塩、ワセリン又はパラフィン油の
ような濃厚化剤;例えば脂肪アルコール硫酸塩、脂肪ア
ルコールエーテル硫酸塩、スルホン酸塩、アルキルベン
ゼン硫酸塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイ
ン、オキシエチル化アルキルフェノール、脂肪酸アルカ
ノールアミド、オキシエチル化脂肪酸エステル、蛋白質
−脂肪酸−縮合生成物、オキシエチル化脂肪アルコー
ル、アミンオキシド又はアルキルポリグリコシドのよう
なアニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性界面活
性物質の属からの網状剤又は乳化剤;例えばポリエチレ
ングリコールエステル又はビニルピロリドン/スチレン
−共重合体のような更なる混濁剤;例えばエタノール、
プロパノール、イソプロパノール又はグリセリンのよう
なアルコール;溶液媒体;安定化剤;緩衝物質;錯体形
成剤;芳香油;染料及び、例えばカチオン性ポリマー、
ラノリン誘導体、コレステリン、パントテン酸又はベタ
インのような毛髪調整成分及び毛髪理髪成分を含有する
ことができる。上述の成分は、このような目的に対して
一般的である量で使用され、例えば網状剤や乳化剤は、
この薬剤中に0.1〜30重量%、好ましくは0.1〜
8重量%の濃度で含有できる一方、濃厚化剤は、この薬
剤中に0.5〜20重量%の量で含有できる。
縮れるのを避けるために、ジチオ化合物、例えばジチオ
ジグリコール酸、ジチオジ乳酸又はその塩を添加するこ
とができる。
3 〜C6 −アルカンジオール又はそれらのエーテル、2
−ピロリドン、イミダゾリジン−2−オン又はN−アル
キルピロリドンのような、いわゆる膨潤剤及び浸透剤を
含まないことが好ましい。
の添加物が含まれることが好ましい一方、成分Aは、ケ
ラチン還元化合物を含有することが好ましい。
かも効果的である毛髪の変形を可能にする。
するための方法で、パーマネント加工薬剤を用いて毛髪
を処理して所望の形にする前に及び/又は後に、毛髪を
水で濯ぎ、その後、酸化後処理し、水で濯ぎ、場合によ
っては毛髪を濡らして整髪するウェーブの状態として、
その後、乾燥させる方法において、パーマネント加工薬
剤として、上記の本発明の薬剤を使用することを特徴と
するものでもある。
まず最初に毛髪をシャンプーで洗浄し、その後、水で濯
ぐ。引き続き、タオルで拭いて乾燥させた毛髪を、一つ
一つの毛髪の束に分け、直径が5〜30mm、好ましく
は5〜15mmになるようにしてカーラー上に巻き付け
る。それから、この毛髪を、毛髪を変形させるのに充分
な量、好ましくは60〜120gの、前記の本発明の毛
髪加工薬剤を用いて処理する。
用時間は、毛髪の性質、加工薬剤のpH値及び変形効果
に応じて、並びに使用温度に依存して、5〜30分間
(熱の作用のない場合は10〜30分間で、熱の作用の
ある場合には5〜20分間)であり、良好な毛髪保護の
理由から、熱を作用させない加工処理が好ましく、この
ような作用時間の後に、毛髪を水で濯ぎ、その後、酸化
後処理する(固定化)。この後処理剤は、毛髪の量に応
じて、80〜100gの量で使用することが好ましい。
おいて今日まで使用されてきた任意の後処理剤をいずれ
も使用することができる。例えば、このような後処理剤
において使用可能な酸化剤には、臭素酸カリウム及び臭
素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウム、過酸化尿素、及
び過酸化水素があり、この際、過酸化水素の使用が好ま
しい。
般には5〜15分間)及び使用温度に依存する。通常、
使用の準備ができた水性の後処理剤における酸化剤は、
0.5〜10重量%の濃度で存在している。酸化後処理
における薬剤は、もちろん、この他の物質、例えば網状
剤、カチオン性ポリマーやカチオン性界面活性剤のよう
な理髪剤、弱酸、緩衝物質又は過酸化物安定化剤を含有
することもでき、水溶液やエマルジョンの形態であって
も、水溶性の主薬からなる濃厚化された形態、特にクリ
ーム、ゲル又はペーストであっても良い。
要であれば、解かれた毛髪を更に酸化後処理することも
できる。その後、毛髪を水で濯ぎ、場合によっては、毛
髪を水で濡らして整髪するウェーブ(Wasserwelle) の状
態として、引き続き、乾燥させる。
明するためのものであって、これらの実施例の対象に限
定されるものではない。
の成分Bを一緒に混合する。このようにして得られる毛
髪加工薬剤のpH値は、7.3である。
mmの直径を有するカーラー上に巻き付け、その後、上
記の毛髪加工薬剤を用いて一様にしっかり濡らす。
水で濯ぎ、その後、3%の過酸化水素水溶液80gを用
いて酸化後処理する。カーラーを取り除いた後、毛髪を
改めて水で濯ぎ、毛髪を濡らして整髪するウェーブの状
態として、引き続いて乾燥させる。
しかも激しい縮れを有する。
の成分Bを一緒に混合する。このようにして得られる毛
髪加工薬剤のpH値は、7.2である。
載される方法にて行い、この際、毛髪加工薬剤の作用時
間は20分間とする。
の成分Bを混合し、使用の準備ができた、pH=7.5
の毛髪加工薬剤を得る。
載される方法にて行い、この際、毛髪加工薬剤の作用時
間は12分間とする。
して、使用の準備ができた、pH=7.4の毛髪加工薬
剤を得る。
mmの直径を有するカーラー上に巻き付ける。引き続い
て、この毛髪を、前記の毛髪加工薬剤を用いて一様にし
っかりと濡らす。15分間の作用時間後、この毛髪を充
分に水で濯ぎ、その後、3%の過酸化水素水溶液80g
を用いて酸化後処理する。カーラーを取り除いた後、毛
髪を改めて水で濯ぎ、毛髪を濡らして整髪するウェーブ
の状態として、引き続いて乾燥させる。
トは全て、他に示されていない限り、重量%を示す。
剤は、敏感に反応するメルカプトカルボン酸エステルを
含まず、しかも中性のpH範囲を有するので、傷ついた
毛髪に対しても通常の毛髪に対しても、一様で、かつ充
分な効果のパーマネント加工が可能である。又、このよ
うな薬剤を使用する本発明の方法により、傷ついた毛髪
に対しても通常の毛髪に対しても、一様で、かつ充分な
効果のパーマネント加工を行うことができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 ケラチン還元化合物を主剤とする、毛髪
のパーマネント加工のための薬剤で、メルカプトカルボ
ン酸エステルを含まず、かつ7〜7.5のpH値を示す
ものにおいて、 前記薬剤が、二つの成分を使用する直前に混合すること
により調合されるものであること、及び、前記成分の一
方(成分A)がケラチン還元化合物を含有し、かつ7以
下のpH値を示す一方、他方の成分(成分B)が緩衝系
を含有し、かつ8〜10のpH値を示すことを特徴とす
る毛髪のパーマネント加工用薬剤。 - 【請求項2】 前記ケラチン還元化合物が、使用の準備
ができた調合物において、5〜20重量%の量で含有さ
れていることを特徴とする請求項1記載の薬剤。 - 【請求項3】 前記ケラチン還元化合物が、チオグリコ
ール酸又はその塩、チオ乳酸又はその塩、2−ヒドロキ
シ−3−メルカプトプロピオン酸又はその塩、システイ
ン又はその塩、及びシステアミン又はその塩からなる群
より選ばれたものであることを特徴とする請求項1又は
請求項2記載の薬剤。 - 【請求項4】 前記緩衝系が、アンモニア、炭酸水素ア
ンモニウム、カルバミン酸アンモニウム及び、これらの
化合物の混合物からなる群より選ばれたものであること
を特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の薬剤。 - 【請求項5】 前記緩衝系が8.5〜9のpH値を示す
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の薬
剤。 - 【請求項6】 前記薬剤が、膨潤剤及び浸透剤を含まな
いことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の薬
剤。 - 【請求項7】 前記成分Aが前記ケラチン還元化合物を
含有する一方、前記成分Bが、前記緩衝系並びに他の添
加物を含有することを特徴とする請求項1〜6いずれか
1項記載の薬剤。 - 【請求項8】 毛髪をパーマネント加工するための方法
で、パーマネント加工薬剤を用いて毛髪を処理して所望
の形にする前に及び/又は後に、毛髪を水で濯ぎ、その
後、酸化後処理し、水で濯ぎ、場合によっては毛髪を濡
らして整髪するウェーブの状態として、その後、乾燥さ
せる方法において、 パーマネント加工薬剤として、前記請求項1〜7いずれ
か1項記載の薬剤を使用することを特徴とする、毛髪の
パーマネント加工方法。 - 【請求項9】 前記パーマネント加工薬剤を5〜30分
間作用させることを特徴とする請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 前記のパーマネント加工処理が、熱の
作用なしに行われることを特徴とする請求項8記載の方
法。
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