JPH0698743A - ゼラチン加工食品の製造方法 - Google Patents
ゼラチン加工食品の製造方法Info
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- JPH0698743A JPH0698743A JP4249954A JP24995492A JPH0698743A JP H0698743 A JPH0698743 A JP H0698743A JP 4249954 A JP4249954 A JP 4249954A JP 24995492 A JP24995492 A JP 24995492A JP H0698743 A JPH0698743 A JP H0698743A
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- JP
- Japan
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- gelatin
- transglutaminase
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- processed food
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- Formation And Processing Of Food Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性、加工性および食感が優れたゼラチン
加工食品の製造方法を提供する。 【構成】 ゼラチン含有加工食品を製造するに当たり、
ゼラチン含有成形原液にトランスグルタミナーゼを添加
して、または添加せずに混合物を成形した後さらにトラ
ンスグルタミナーゼ溶液に浸漬、塗布または噴霧させる
ことにより架橋を施し、所望の強度および食感を有する
ゼラチン含有加工食品を得る。 【効果】 トランスグルタミナーゼでの浸漬法、および
混合法との組み合わせにより加工工程の改善を図ること
ができる。また製造されるゼラチン加工食品の食感を所
望により調節することも可能である。
加工食品の製造方法を提供する。 【構成】 ゼラチン含有加工食品を製造するに当たり、
ゼラチン含有成形原液にトランスグルタミナーゼを添加
して、または添加せずに混合物を成形した後さらにトラ
ンスグルタミナーゼ溶液に浸漬、塗布または噴霧させる
ことにより架橋を施し、所望の強度および食感を有する
ゼラチン含有加工食品を得る。 【効果】 トランスグルタミナーゼでの浸漬法、および
混合法との組み合わせにより加工工程の改善を図ること
ができる。また製造されるゼラチン加工食品の食感を所
望により調節することも可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然のふかひれと酷似し
た人工ゼラチン加工食品を製造する方法に関する。より
詳細にはゼラチンまたはコラーゲン組成物、または両者
の混合物を原料として天然物と差のない組成をもった安
定した品質のゼラチン加工食品の製造方法に関する。
た人工ゼラチン加工食品を製造する方法に関する。より
詳細にはゼラチンまたはコラーゲン組成物、または両者
の混合物を原料として天然物と差のない組成をもった安
定した品質のゼラチン加工食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼラチンから人工ふかひれ様食品を製造
する方法は、特公昭第45−9615、62−2866
3号等、種々のものがある。しかしこれらはアルギン
酸、キトサン、マンナン、ジュランガム等を併用してい
るため、天然のふかひれ組成とは異なったものとなる。
ゼラチンにトランスグルタミナーゼを作用させて天然の
ふかひれと同様の組成をもった人工ふかひれ様食品の製
造方法としては特開昭第63−325306号が本願発
明者らによって出願されている。
する方法は、特公昭第45−9615、62−2866
3号等、種々のものがある。しかしこれらはアルギン
酸、キトサン、マンナン、ジュランガム等を併用してい
るため、天然のふかひれ組成とは異なったものとなる。
ゼラチンにトランスグルタミナーゼを作用させて天然の
ふかひれと同様の組成をもった人工ふかひれ様食品の製
造方法としては特開昭第63−325306号が本願発
明者らによって出願されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゼラチンから人工ふか
ひれ様食品を製造する方法に関し、トランスグルタミナ
ーゼを使用した従来技術(特開昭第63−325306
号、以下混合法と称する)は、それ以前の多糖類を用い
た技術と全く異なる新しい方法であり、その効果におい
ても顕著な差を示したが、その性能については未だ若干
の問題があった。即ち、混合法のみでは原料のコラーゲ
ンおよびゼラチンとトランスグルタミナーゼを混合して
から成形するため、十分な強度を持ちなおかつ天然のふ
かひれと変わらない食感を作り出すためには、原料とト
ランスグルタミナーゼとの混合および反応の進め方の改
良が必要であった。すなわち混合法にのみ架橋の効果を
期待すると、酵素反応の速度を制御することが困難であ
るため製造工程中で架橋が進み過ぎ、安定した品質の人
工ふかひれの大量生産は不可能であった。また製造工程
にも限界があり、製造できる製品の種類に限りがあっ
た。
ひれ様食品を製造する方法に関し、トランスグルタミナ
ーゼを使用した従来技術(特開昭第63−325306
号、以下混合法と称する)は、それ以前の多糖類を用い
た技術と全く異なる新しい方法であり、その効果におい
ても顕著な差を示したが、その性能については未だ若干
の問題があった。即ち、混合法のみでは原料のコラーゲ
ンおよびゼラチンとトランスグルタミナーゼを混合して
から成形するため、十分な強度を持ちなおかつ天然のふ
かひれと変わらない食感を作り出すためには、原料とト
ランスグルタミナーゼとの混合および反応の進め方の改
良が必要であった。すなわち混合法にのみ架橋の効果を
期待すると、酵素反応の速度を制御することが困難であ
るため製造工程中で架橋が進み過ぎ、安定した品質の人
工ふかひれの大量生産は不可能であった。また製造工程
にも限界があり、製造できる製品の種類に限りがあっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はふかひれもしく
はくらげ状に成形したゲルを、トランスグルタミナーゼ
溶液中に浸漬することによって架橋することを特徴す
る。本方法を採用したことにより、浸漬時間および酵素
濃度等を適宜変更し、成形したゲルの強度および食感等
を自由に制御できるので、多様化する食品材料としての
用途の拡大が望めるものである。即ち本格的ふかひれス
ープ用にも、ポットのお湯でつくるインスタント用にも
対応できるようになった。
はくらげ状に成形したゲルを、トランスグルタミナーゼ
溶液中に浸漬することによって架橋することを特徴す
る。本方法を採用したことにより、浸漬時間および酵素
濃度等を適宜変更し、成形したゲルの強度および食感等
を自由に制御できるので、多様化する食品材料としての
用途の拡大が望めるものである。即ち本格的ふかひれス
ープ用にも、ポットのお湯でつくるインスタント用にも
対応できるようになった。
【0005】また本発明では、架橋に要する酵素を原料
中に僅かに添加するか、または全く添加しないので成形
時の原料の温度選択の範囲が広がり、成形し易く、また
形状も向上した。
中に僅かに添加するか、または全く添加しないので成形
時の原料の温度選択の範囲が広がり、成形し易く、また
形状も向上した。
【0006】さらに本願発明の酵素液浸漬法は、混合法
と併用した場合、ゲル内外の架橋度をさらにコントロー
ルすることができる。すなわち混合法により内核を、浸
漬により外側を主に架橋することによりゲルの外側、お
よび内側の強度を調節して、製品の食感を所望に応じて
適宜変更することも可能である。
と併用した場合、ゲル内外の架橋度をさらにコントロー
ルすることができる。すなわち混合法により内核を、浸
漬により外側を主に架橋することによりゲルの外側、お
よび内側の強度を調節して、製品の食感を所望に応じて
適宜変更することも可能である。
【0007】以下本願発明による浸漬法および混合法と
浸漬法との併用法を詳細に説明する。
浸漬法との併用法を詳細に説明する。
【0008】本発明で使用する原料のゼラチンおよびコ
ラーゲンの混合組成物を、30から60%(W/V)の
水溶液、好ましくは40%前後に調整し、脱泡した後、
混合組成物の温度を40から60℃、好ましくは約45
℃に保ち、定量ポンプで射出口に導く。射出は断続的に
行い、射出口を出た液は、流落する5℃前後に冷却した
成形液に直ちに浸漬され、ふかひれ独自の形状を形成し
ながら、かつ連続してゲル化されて流れる。このように
連結成形された紐状、もしくはシート状ゲルを所定の長
さ、または形状で切り、散翅状または短冊状等に成形す
る。
ラーゲンの混合組成物を、30から60%(W/V)の
水溶液、好ましくは40%前後に調整し、脱泡した後、
混合組成物の温度を40から60℃、好ましくは約45
℃に保ち、定量ポンプで射出口に導く。射出は断続的に
行い、射出口を出た液は、流落する5℃前後に冷却した
成形液に直ちに浸漬され、ふかひれ独自の形状を形成し
ながら、かつ連続してゲル化されて流れる。このように
連結成形された紐状、もしくはシート状ゲルを所定の長
さ、または形状で切り、散翅状または短冊状等に成形す
る。
【0009】成形液から取り出した散翅状のゲルを水洗
した後、0.1%から1.0%、好ましくは0.2%か
ら0.5%の濃度のトランスグルタミナーゼ溶液中に浸
漬し、ゆっくり撹拌しながら、5℃から25℃、好まし
くは20℃前後の温度で5時間から24時間、好ましく
は14時間から20時間の間で硬化と浸透を行う。浸漬
の終了した散翅状成形物を酵素液から取り出して20℃
から50℃、好ましくは40℃前後で12時間から36
時間、好ましくは24時間から30時間の架橋反応を経
過した後、60℃から80℃、好ましくは65℃前後で
失活し、乾燥して製品を得る。
した後、0.1%から1.0%、好ましくは0.2%か
ら0.5%の濃度のトランスグルタミナーゼ溶液中に浸
漬し、ゆっくり撹拌しながら、5℃から25℃、好まし
くは20℃前後の温度で5時間から24時間、好ましく
は14時間から20時間の間で硬化と浸透を行う。浸漬
の終了した散翅状成形物を酵素液から取り出して20℃
から50℃、好ましくは40℃前後で12時間から36
時間、好ましくは24時間から30時間の架橋反応を経
過した後、60℃から80℃、好ましくは65℃前後で
失活し、乾燥して製品を得る。
【0010】本発明の酵素液の浸漬は製造工程におい
て、上記以外の適当な箇所でも行うことができる。また
浸漬方法としては、溶液中での浸漬以外に、酵素液の塗
布、散布等の方法を含み、ゲル状態で酵素を表面から浸
透させて含浸させるすべての方法が可能である。
て、上記以外の適当な箇所でも行うことができる。また
浸漬方法としては、溶液中での浸漬以外に、酵素液の塗
布、散布等の方法を含み、ゲル状態で酵素を表面から浸
透させて含浸させるすべての方法が可能である。
【0011】本発明は前述の混合法と併用する場合に
は、酵素を混入する時に酵素液を別のタンクに調整して
おき、定量ポンプおよびスターチックミキサー等を用い
て、ゲルが射出する直前に混合が終了するように流路を
構成する。
は、酵素を混入する時に酵素液を別のタンクに調整して
おき、定量ポンプおよびスターチックミキサー等を用い
て、ゲルが射出する直前に混合が終了するように流路を
構成する。
【0012】本発明に使用するゼラチンは、骨、皮等の
原料をアルカリ法、または酸性法等によって製造したも
のを任意に使用できる。またトランスグルタミナーゼは
哺乳動物、魚および微生物由来のものなど知られている
が、本発明においてはトランスグルタミナーゼはいかな
る由来のものでも使用できる。
原料をアルカリ法、または酸性法等によって製造したも
のを任意に使用できる。またトランスグルタミナーゼは
哺乳動物、魚および微生物由来のものなど知られている
が、本発明においてはトランスグルタミナーゼはいかな
る由来のものでも使用できる。
【0013】なお、本発明でいうトランスグルタミナー
ゼの活性単位は、次のようにして測定され定義される。
すなわち、ベンジルオキシカルボニル−l−グルタミニ
ルグリシンとヒドロキシルアミンを基質として反応を行
い、生成したヒドロキサム酸をトリクロロ酢酸存在下で
鉄錯体を形成させた後、525nmの吸光度を測定し、
ヒドロキサム酸の量を検量線より求め活性を算出する
(特開昭64−27471号公報参照)。
ゼの活性単位は、次のようにして測定され定義される。
すなわち、ベンジルオキシカルボニル−l−グルタミニ
ルグリシンとヒドロキシルアミンを基質として反応を行
い、生成したヒドロキサム酸をトリクロロ酢酸存在下で
鉄錯体を形成させた後、525nmの吸光度を測定し、
ヒドロキサム酸の量を検量線より求め活性を算出する
(特開昭64−27471号公報参照)。
【0014】本発明はゲル中または酵素溶液中に多糖
類、調味料、香料または色素等の添加物を含有できる。
類、調味料、香料または色素等の添加物を含有できる。
【0015】このように本発明によるふかひれまたはく
らげ状食品は、原料が上記コラーゲンおよびゼラチンの
みであるためそのアミノ酸組成が天然の組成と酷似して
いる。またコラーゲンおよびゼラチンは無味、無臭であ
り、その物理的強度も天然物に類似しているので天然物
と同様に調理でき、その食感はそれぞれ天然のふかひれ
またはくらげとほとんど変わらない。以下本発明を実施
例に基づき詳細に説明するが、記載された特定の態様に
限定されることを意図するものではない。
らげ状食品は、原料が上記コラーゲンおよびゼラチンの
みであるためそのアミノ酸組成が天然の組成と酷似して
いる。またコラーゲンおよびゼラチンは無味、無臭であ
り、その物理的強度も天然物に類似しているので天然物
と同様に調理でき、その食感はそれぞれ天然のふかひれ
またはくらげとほとんど変わらない。以下本発明を実施
例に基づき詳細に説明するが、記載された特定の態様に
限定されることを意図するものではない。
【0016】
【実施例1】アルカリ法ゼラチン(ゼリー強度245、
粘度39,融点31℃、pH6.4)を2.1Kg秤量
し、脱泡溶解槽の中で約80℃の湯3リットルに撹拌し
ながら加え、溶解しつつ脱泡した。さらにこの溶液を5
5−60℃に保ちながら容器内を減圧して完全に脱泡
し、約42%(糖度計による)の清澄なゼラチン液を得
た。 このゼラチン液をスネークポンプでロータリーバ
ルブを付けた1.4mmのノズルより断続的に射出、滴
下した。これを直ちに流下する5℃の水と共に連続的に
流しつつ直ちに、冷却ゲル化成形した。この成形物をカ
ットして長さ4から8cm,直径1.7mmから0.1
mmのふかひれ散翅状物を得た。
粘度39,融点31℃、pH6.4)を2.1Kg秤量
し、脱泡溶解槽の中で約80℃の湯3リットルに撹拌し
ながら加え、溶解しつつ脱泡した。さらにこの溶液を5
5−60℃に保ちながら容器内を減圧して完全に脱泡
し、約42%(糖度計による)の清澄なゼラチン液を得
た。 このゼラチン液をスネークポンプでロータリーバ
ルブを付けた1.4mmのノズルより断続的に射出、滴
下した。これを直ちに流下する5℃の水と共に連続的に
流しつつ直ちに、冷却ゲル化成形した。この成形物をカ
ットして長さ4から8cm,直径1.7mmから0.1
mmのふかひれ散翅状物を得た。
【0017】このゲルを別に調整しておいたトランスグ
ルタミナーゼ液(5ユニット/ml)中に浸漬し、20
℃で15時間保持した後、取り出して液を切り、40℃
で24時間保って乾燥した後、65℃の温水に1時間漬
けて酵素を失活させ、再び乾燥した。
ルタミナーゼ液(5ユニット/ml)中に浸漬し、20
℃で15時間保持した後、取り出して液を切り、40℃
で24時間保って乾燥した後、65℃の温水に1時間漬
けて酵素を失活させ、再び乾燥した。
【0018】
【実施例2】実施例1と同様に調整した約42%のゼラ
チン溶液を用意した。別にトランスグルタミナーゼ液
(2ユニット/ml)を用意し、それぞれにスネークポ
ンプを取り付け、ゼラチン1g当たり1ユニットの割合
のトランスグルタミナーゼとなるようにポンプの流量を
調節しながら、スターチックミキサーに送入した。これ
を実施例1と同様に成形した後、トランスグルタミナー
ゼ液(5ユニット/ml)中に浸漬し、20℃で5時間
保持した後、取り出して、24時間、40℃に保ち乾燥
した。これを65℃の温水に1時間漬けて酵素を失活さ
せ、その後乾燥し
チン溶液を用意した。別にトランスグルタミナーゼ液
(2ユニット/ml)を用意し、それぞれにスネークポ
ンプを取り付け、ゼラチン1g当たり1ユニットの割合
のトランスグルタミナーゼとなるようにポンプの流量を
調節しながら、スターチックミキサーに送入した。これ
を実施例1と同様に成形した後、トランスグルタミナー
ゼ液(5ユニット/ml)中に浸漬し、20℃で5時間
保持した後、取り出して、24時間、40℃に保ち乾燥
した。これを65℃の温水に1時間漬けて酵素を失活さ
せ、その後乾燥し
【0019】た。
【実施例3】実施例1と同様に調整した約42%のゼラ
チン溶液を用意した。別にトランスグルタミナーゼ液
(2ユニット/ml)を用意し、それぞれにスネークポ
ンプを取り付け、ゼラチン1g当たり1ユニットの割合
のトランスグルタミナーゼとなるようにポンプの流量を
調節しながら、スターチックミキサーに送入した。これ
を冷却したエンドレスベルト上に流す事により薄いシー
トに成形し、適当な長さにカットした。これをトランス
グルタミナーゼ液(32ユニット/ml)中に浸漬し、
20℃で12時間保持した後、これを65℃の温水に3
0分間漬けて酵素を失活させ、塩をまぶし風乾してくら
げ様食品を得た。
チン溶液を用意した。別にトランスグルタミナーゼ液
(2ユニット/ml)を用意し、それぞれにスネークポ
ンプを取り付け、ゼラチン1g当たり1ユニットの割合
のトランスグルタミナーゼとなるようにポンプの流量を
調節しながら、スターチックミキサーに送入した。これ
を冷却したエンドレスベルト上に流す事により薄いシー
トに成形し、適当な長さにカットした。これをトランス
グルタミナーゼ液(32ユニット/ml)中に浸漬し、
20℃で12時間保持した後、これを65℃の温水に3
0分間漬けて酵素を失活させ、塩をまぶし風乾してくら
げ様食品を得た。
【0020】
【実施例4】実施例1および2について比較のために、
天然のふかひれ散翅および特公昭第45−8615号公
報の記載にしたがって作成したアルギン酸塩を用いて硬
化させた試料を用意した。比較試験は、製品の外観なら
びにポットの熱湯を注いで5分後の状態および105℃
で2時間煮た後の膨潤状態および食感についての評価を
行った。判定は20名のパネラーによる官能検査で、天
然のふかひれを対照として、それとの類似度の良いもの
を選択した。
天然のふかひれ散翅および特公昭第45−8615号公
報の記載にしたがって作成したアルギン酸塩を用いて硬
化させた試料を用意した。比較試験は、製品の外観なら
びにポットの熱湯を注いで5分後の状態および105℃
で2時間煮た後の膨潤状態および食感についての評価を
行った。判定は20名のパネラーによる官能検査で、天
然のふかひれを対照として、それとの類似度の良いもの
を選択した。
【0021】製品の外観 Aが良い Bが良い Cが良い 解らない 形状 2 8 8 2 A:特公昭第45−8615号、 B:実施例1、
C:実施例2熱湯を注いで5分後の比較 Aが良い Bが良い Cが良い 解らない 食感 3 4 6 7 形状 2 8 8 2105℃、2時間 Bが良い Cが良い 解らない 食感 4 6 7 形状 8 8 2 Aは形状を維持せず比較不可能
C:実施例2熱湯を注いで5分後の比較 Aが良い Bが良い Cが良い 解らない 食感 3 4 6 7 形状 2 8 8 2105℃、2時間 Bが良い Cが良い 解らない 食感 4 6 7 形状 8 8 2 Aは形状を維持せず比較不可能
【0022】
【実施例5】実施例3について比較のため、天然のくら
げを短冊形に切断したものと特公昭第45−8615号
にしたがって作られた、アルギン酸塩を用いて硬化させ
た比較例のサンプルを用意した。比較試験は、外観およ
び熱湯で5分間処理した後の状態とを実施例4と同様に
して行った。
げを短冊形に切断したものと特公昭第45−8615号
にしたがって作られた、アルギン酸塩を用いて硬化させ
た比較例のサンプルを用意した。比較試験は、外観およ
び熱湯で5分間処理した後の状態とを実施例4と同様に
して行った。
【0023】製品の外観 Dが良い Eが良い 解らない 形状 4 8 8 D:特公昭第45−8615号、 E:実施例3熱湯で5分 Dが良い Eが良い 解らない 食感 3 8 9 形状 2 6 12 このように本願発明の製造方法により製造されたゼラチ
ン加工食品は、天然のふかひれまたはくらげと同等の形
状および食感を有することが判った。
ン加工食品は、天然のふかひれまたはくらげと同等の形
状および食感を有することが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 添田 孝彦 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1番1号 味 の素株式会社食品総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ゼラチンを含有する混合物を成形後、ト
ランスグルタミナーゼ水溶液に浸漬して架橋し、加熱時
に不溶性であることを特徴とするゼラチン加工食品の製
造方法。 - 【請求項2】 ゼラチンおよびトランスグルタミナーゼ
を含有する混合物を成形後、トランスグルタミナーゼ水
溶液に浸漬して架橋する請求項1に記載のゼラチン加工
食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4249954A JP3012743B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | ゼラチン加工食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4249954A JP3012743B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | ゼラチン加工食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0698743A true JPH0698743A (ja) | 1994-04-12 |
JP3012743B2 JP3012743B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=17200660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4249954A Expired - Fee Related JP3012743B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | ゼラチン加工食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3012743B2 (ja) |
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EP0982038A1 (de) * | 1998-08-24 | 2000-03-01 | Basf Aktiengesellschaft | Stabile pulverförmige Vitamin- und Carotinoid-Zubereitungen und Vefahren zu deren Herstellung |
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-
1992
- 1992-09-18 JP JP4249954A patent/JP3012743B2/ja not_active Expired - Fee Related
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