JPH0661211B2 - パン用改質剤、パン生地及びパンの製造方法 - Google Patents
パン用改質剤、パン生地及びパンの製造方法Info
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- JPH0661211B2 JPH0661211B2 JP20318886A JP20318886A JPH0661211B2 JP H0661211 B2 JPH0661211 B2 JP H0661211B2 JP 20318886 A JP20318886 A JP 20318886A JP 20318886 A JP20318886 A JP 20318886A JP H0661211 B2 JPH0661211 B2 JP H0661211B2
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- norbixin
- bixin
- dough
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパン用改質剤、該改質剤を含有するパン生地、
及びパンの製造法に関するものである。
及びパンの製造法に関するものである。
更に詳しくは、ビキシン(Bixin)、ノルビキシン(Nor
bixin)またはこれらのアルカリ金属塩を有効成分とす
るパン用改質剤、該改質剤を含有するパン生地、及びパ
ンの製造法に関する。
bixin)またはこれらのアルカリ金属塩を有効成分とす
るパン用改質剤、該改質剤を含有するパン生地、及びパ
ンの製造法に関する。
パンの製造は、今日では繁雑な工程及び多大な人力を省
く為に機械を導入し、大量生産方式の製法が採られてい
る。この大量生産方式のパン製造法においては、迅速
に、効率よく、歩留りよく、トラブルがなくかつ良質な
パンを製造することが重要である。食パンを例にとる
と、機械化されているところは、パン原材料の仕込み工
程に始まってミキシング、発酵、分割、丸目、ベンチ、
整形、型詰め、発酵(ホイロ)、焼成、型出し、冷却、
スライス、包装と、ほとんどすべての工程に及んでい
る。
く為に機械を導入し、大量生産方式の製法が採られてい
る。この大量生産方式のパン製造法においては、迅速
に、効率よく、歩留りよく、トラブルがなくかつ良質な
パンを製造することが重要である。食パンを例にとる
と、機械化されているところは、パン原材料の仕込み工
程に始まってミキシング、発酵、分割、丸目、ベンチ、
整形、型詰め、発酵(ホイロ)、焼成、型出し、冷却、
スライス、包装と、ほとんどすべての工程に及んでい
る。
パン生地は主原料として小麦粉、イースト、食塩、水、
糖類、油脂、イーストフードなどを混捏することによっ
て得られるが、機械による大量生産方式の製法において
は、分割、丸目、整形などの工程でパン生地は機械によ
って痛められ、生地はベタベタした物性を示すようにな
る。そのため生地が機械に付着し、丸目、整形工程など
のラインにのらなくなって機械を止める必要が生じたり
するなど、生産性が低下する。
糖類、油脂、イーストフードなどを混捏することによっ
て得られるが、機械による大量生産方式の製法において
は、分割、丸目、整形などの工程でパン生地は機械によ
って痛められ、生地はベタベタした物性を示すようにな
る。そのため生地が機械に付着し、丸目、整形工程など
のラインにのらなくなって機械を止める必要が生じたり
するなど、生産性が低下する。
良質なパンを作るための一方法としては、主原料中の水
の量を多くすることが知られているが、しかしパン生地
物性は著しくべたつくようになり、分割、丸目、整形に
おいて、ベタベタするパン生地物性に基づく機械への付
着、生地どうしの付着、及びこれらを原因とするトラブ
ルが発生し、やはり生産の効率低下を招くという問題点
がみられる。
の量を多くすることが知られているが、しかしパン生地
物性は著しくべたつくようになり、分割、丸目、整形に
おいて、ベタベタするパン生地物性に基づく機械への付
着、生地どうしの付着、及びこれらを原因とするトラブ
ルが発生し、やはり生産の効率低下を招くという問題点
がみられる。
パン生地のべたつきを軽減する方法としては小麦粉など
の粉体(以下、手粉と称す)を生地にかける方法、β−
カロチンを添加する方法(特公昭59−30054号公報)な
どが知られている。
の粉体(以下、手粉と称す)を生地にかける方法、β−
カロチンを添加する方法(特公昭59−30054号公報)な
どが知られている。
しかしながら、これらの方法はべたつき防止に主眼を置
きすぎると、手粉またはβ−カロチンを多量に添加せざ
るを得なくなり、良質のパンが得にくくなる。例えば、
手粉を多く使用すればパン生地表面が乾きすぎた状態に
なり、パンの組織が粗となり、外観上劣悪になり、食感
的にもぼそぼそとし、良質なパンとはなり得ない。逆
に、手粉、β−カロチンを少なく使用すればべたつきが
見られ、パン製造工程上のトラブルを招く。
きすぎると、手粉またはβ−カロチンを多量に添加せざ
るを得なくなり、良質のパンが得にくくなる。例えば、
手粉を多く使用すればパン生地表面が乾きすぎた状態に
なり、パンの組織が粗となり、外観上劣悪になり、食感
的にもぼそぼそとし、良質なパンとはなり得ない。逆
に、手粉、β−カロチンを少なく使用すればべたつきが
見られ、パン製造工程上のトラブルを招く。
いずれにしろ、良質なパンをパン製造工程上トラブルな
しに製造するということは、未だ十分には解決されてい
ない。
しに製造するということは、未だ十分には解決されてい
ない。
本発明者らは、パン製造者のニーズに合致するパン改質
剤、特に、良質なパンを得、かつパン製造時の多くのト
ラブルの原因となるパン生地のべたつきを防止すること
ができる極めて有効な剤を見い出す為に鋭意研究した結
果、本発明を完成した。
剤、特に、良質なパンを得、かつパン製造時の多くのト
ラブルの原因となるパン生地のべたつきを防止すること
ができる極めて有効な剤を見い出す為に鋭意研究した結
果、本発明を完成した。
即ち本発明は、ビキシン、ビキシンナトリウム、ビキシ
ンカリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、
ノルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カ
リウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以
上を有効成分とするパン用改質剤、詳しくはパン生地の
べたつき防止剤に関するものである。
ンカリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、
ノルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カ
リウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以
上を有効成分とするパン用改質剤、詳しくはパン生地の
べたつき防止剤に関するものである。
また、本発明はビキシン、ビキシンナトリウム、ビキシ
ンカリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、
ノルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カ
リウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以
上を小麦粉100重量部当たり0.0004〜0.004重量部の割合
で含有することを特徴とするパン生地に関するものであ
る。
ンカリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、
ノルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カ
リウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以
上を小麦粉100重量部当たり0.0004〜0.004重量部の割合
で含有することを特徴とするパン生地に関するものであ
る。
また、本発明は小麦粉を主成分とするパン原料成分に、
ビキシン、ビキシンナトリウム、ビキシンカリウム、ノ
ルビキシン、ノルビキシンナトリウム、ノルビキシンカ
リウム及びノルビキシンナトリウム・カリウムからなる
群から選ばれた化合物の1種又は2種以上を小麦粉100
重量部当たり0.0004〜0.004重量部となるように添加混
捏し、次いで常法により発酵及び焼成を行うことを特徴
とするパンの製造方法に関するものである。
ビキシン、ビキシンナトリウム、ビキシンカリウム、ノ
ルビキシン、ノルビキシンナトリウム、ノルビキシンカ
リウム及びノルビキシンナトリウム・カリウムからなる
群から選ばれた化合物の1種又は2種以上を小麦粉100
重量部当たり0.0004〜0.004重量部となるように添加混
捏し、次いで常法により発酵及び焼成を行うことを特徴
とするパンの製造方法に関するものである。
本発明で使用するビキシン、ノルビキシンまたはこれら
のアルカリ金属塩はカロチノイドの一種で、次の分子式
または構造式で示される。
のアルカリ金属塩はカロチノイドの一種で、次の分子式
または構造式で示される。
ビキシン(分子式C2 5H3 0O4) ノルビキシン(分子式C2 4H2 8O4) ビキシンのアルカリ金属塩(分子式C2 5H2 9O
4M) (式中、Mはナトリウム又はカリウムを表わす) ノルビキシンのアルカリ金属塩 (分子式C2 4H2 6O4M2) (式中、Mはナトリウム又はカリウムを表わす) 本発明においてビキシン、ノルビキシンまたはこれらの
アルカリ金属塩の添加量は、パン用原料組成物中又はパ
ン生地中の小麦粉100部(部は重量部、以下同じ)に対
してその合計量が0.0004乃至0.004部結果として添加さ
れておればよい。
4M) (式中、Mはナトリウム又はカリウムを表わす) ノルビキシンのアルカリ金属塩 (分子式C2 4H2 6O4M2) (式中、Mはナトリウム又はカリウムを表わす) 本発明においてビキシン、ノルビキシンまたはこれらの
アルカリ金属塩の添加量は、パン用原料組成物中又はパ
ン生地中の小麦粉100部(部は重量部、以下同じ)に対
してその合計量が0.0004乃至0.004部結果として添加さ
れておればよい。
0.0004部末満では、充分な効果が得られず、又、0.004
部を越えると、生地の弾性が強くなり、又、できたパン
に異味、異臭が加わり好ましくない。
部を越えると、生地の弾性が強くなり、又、できたパン
に異味、異臭が加わり好ましくない。
本発明においてパン生地(ドウ又はバッター)を作る原
料としては、小麦粉を主原料として使用することは勿論
であるが、小麦粉のほか、小麦粉に大麦粉、ライ麦粉、
コーンミール等、また馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、小
麦澱粉等の穀粉類を加えたものなども使用することがで
きる。
料としては、小麦粉を主原料として使用することは勿論
であるが、小麦粉のほか、小麦粉に大麦粉、ライ麦粉、
コーンミール等、また馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、小
麦澱粉等の穀粉類を加えたものなども使用することがで
きる。
ビキシン、ノルビキシンまたはこれらのアルカリ金属塩
は、必要に応じ、他のパン用添加剤と組み合わせて使用
しても差し支えない。例えば、乳化剤、タンパク質、多
糖類、多糖類以外の糖類、膨剤類、アミノ酸類等と併用
可能である。
は、必要に応じ、他のパン用添加剤と組み合わせて使用
しても差し支えない。例えば、乳化剤、タンパク質、多
糖類、多糖類以外の糖類、膨剤類、アミノ酸類等と併用
可能である。
ビキシン、ノルビキシンまたはこれらのアルカリ金属塩
と併用することができる乳化剤としては、食品用として
使用可能な乳化剤、例えばグリセリン高級脂肪酸モノエ
ステル、ショ糖高級脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール高級脂肪酸モノエステル、ソルビタン高級脂肪酸部
分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸
部分エステル、レシチン等が挙げられる。
と併用することができる乳化剤としては、食品用として
使用可能な乳化剤、例えばグリセリン高級脂肪酸モノエ
ステル、ショ糖高級脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール高級脂肪酸モノエステル、ソルビタン高級脂肪酸部
分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸
部分エステル、レシチン等が挙げられる。
ビキシン、ノルビキシンまたはこれらのアルカリ金属塩
と併用することができるタンパク質としては、食品用と
して使用できるものであればよく、例えば乳タンパク
質、植物性タンパク質などが使用可能である。乳タンパ
ク質としてはナトリウムカゼイン、カルシウムカゼイ
ン、レンネットカゼイン、ミルクカゼイン、ミルクホエ
ー、ラクトアルブミン、ラクトグロブリン、植物性タン
パク質としては大豆タンパク質、小麦タンパク質、活性
グルテン、米タンパク質、コーンタンパク質等が挙げら
れる。
と併用することができるタンパク質としては、食品用と
して使用できるものであればよく、例えば乳タンパク
質、植物性タンパク質などが使用可能である。乳タンパ
ク質としてはナトリウムカゼイン、カルシウムカゼイ
ン、レンネットカゼイン、ミルクカゼイン、ミルクホエ
ー、ラクトアルブミン、ラクトグロブリン、植物性タン
パク質としては大豆タンパク質、小麦タンパク質、活性
グルテン、米タンパク質、コーンタンパク質等が挙げら
れる。
ビキシン、ノルビキシンまたはこれらのアルカリ金属塩
と併用することができる多糖類としては天然カム類と合
成ガム類が好ましい。具体的には天然ガム類としてはア
ラビアゴム、カラギーナン、ローカストビーンガム、キ
サンタンガム、カラヤガム、グアーガム、タマリンド種
子多糖類、タラガントガム等が使用可能であり、合成ガ
ム類としてはカルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、アルギン酸ナトリウム等が使用可能である。
と併用することができる多糖類としては天然カム類と合
成ガム類が好ましい。具体的には天然ガム類としてはア
ラビアゴム、カラギーナン、ローカストビーンガム、キ
サンタンガム、カラヤガム、グアーガム、タマリンド種
子多糖類、タラガントガム等が使用可能であり、合成ガ
ム類としてはカルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、アルギン酸ナトリウム等が使用可能である。
ビキシン、ノルビキシンまたはこれらのアルカリ金属塩
と共に配合使用することができる多糖類以外の糖類とし
ては、ブドウ糖、果糖、ガラクトース、ショ糖、乳糖、
マルトース、水飴、転化糖、異性化糖、ソルビット、マ
ルチット等の単糖類、二糖類、オリゴ糖、糖アルコール
類が挙げられる。
と共に配合使用することができる多糖類以外の糖類とし
ては、ブドウ糖、果糖、ガラクトース、ショ糖、乳糖、
マルトース、水飴、転化糖、異性化糖、ソルビット、マ
ルチット等の単糖類、二糖類、オリゴ糖、糖アルコール
類が挙げられる。
ビキシン、ノルビキシンまたはこれらのアルカリ金属塩
と共に配合使用することができる膨剤類は、その種類に
は特に制限はなく、常用の膨剤はすべて用いることがで
きる。即ち、アルカリ性膨剤、酸性膨剤あるいはこれら
の混合物であるベーキングパウダー等を単独で用いるか
あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
と共に配合使用することができる膨剤類は、その種類に
は特に制限はなく、常用の膨剤はすべて用いることがで
きる。即ち、アルカリ性膨剤、酸性膨剤あるいはこれら
の混合物であるベーキングパウダー等を単独で用いるか
あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
小麦粉を主成分とするパン原料成分にビキシン、ノルビ
キシンまたはこらのアルカリ金属塩を添加混捏して作っ
たパン生地を、常法に従い発酵及び焼成することによ
り、パン生地は全くべたつかなくなり、パンの製造がト
ラブルことなく容易になり、良質のパンを得ることが可
能になる。
キシンまたはこらのアルカリ金属塩を添加混捏して作っ
たパン生地を、常法に従い発酵及び焼成することによ
り、パン生地は全くべたつかなくなり、パンの製造がト
ラブルことなく容易になり、良質のパンを得ることが可
能になる。
本発明でいうパンとは、パンを製造するための材料、例
えば主原料としての小麦粉にイースト、イーストフー
ド、油脂類(ショートニング、ラード、マーガリン、バ
ター、液状油等)、水(捏水)、乳製品、食塩、糖類な
どを添加し、更に必要に応じ乳化剤、調味料(グルタミ
ン酸類や核酸類)、保存料、ビタミン、カルシウム等の
強化剤、蛋白質、化学膨張剤、フレーバー等の1種又は
2種以上を添加混捏し、発酵工程を経て焼成したものを
言う。
えば主原料としての小麦粉にイースト、イーストフー
ド、油脂類(ショートニング、ラード、マーガリン、バ
ター、液状油等)、水(捏水)、乳製品、食塩、糖類な
どを添加し、更に必要に応じ乳化剤、調味料(グルタミ
ン酸類や核酸類)、保存料、ビタミン、カルシウム等の
強化剤、蛋白質、化学膨張剤、フレーバー等の1種又は
2種以上を添加混捏し、発酵工程を経て焼成したものを
言う。
勿論、フィリングなどの詰め物をしたパンも本発明で言
うパンに含まれる。
うパンに含まれる。
即ち、本発明でいうパンは、食パン、特殊パン、調理パ
ン、菓子パン、蒸しパンなどを意味する。例えば、食パ
ンとしては白パン、黒パン、フランスパン、バラエティ
ブレッド、ロール(テーブルロール、バンズ、バターロ
ールなど)が挙げられる。特殊パンとしてはグリッシー
ニ、マフィン、ラスクなど、調理パンとしてはホットド
ッグ、ハンバーガー、ピザパイなど、菓子パンとしては
ジャムパン、あんぱん、クリームパン、レーズンパン、
メロンパン、スイートロール、リッチグッズ(クロワッ
サン、ブリオッシュ、デニッシュペストリー)などが挙
げられ、蒸しパンとしては肉まん、あんまんなどが挙げ
られる。
ン、菓子パン、蒸しパンなどを意味する。例えば、食パ
ンとしては白パン、黒パン、フランスパン、バラエティ
ブレッド、ロール(テーブルロール、バンズ、バターロ
ールなど)が挙げられる。特殊パンとしてはグリッシー
ニ、マフィン、ラスクなど、調理パンとしてはホットド
ッグ、ハンバーガー、ピザパイなど、菓子パンとしては
ジャムパン、あんぱん、クリームパン、レーズンパン、
メロンパン、スイートロール、リッチグッズ(クロワッ
サン、ブリオッシュ、デニッシュペストリー)などが挙
げられ、蒸しパンとしては肉まん、あんまんなどが挙げ
られる。
次に実施例(参考例、比較例も含む)を示し、本発明を
更に詳細に説明する。実施例中の部は、すべて重量部で
ある。
更に詳細に説明する。実施例中の部は、すべて重量部で
ある。
参考例 パン生地及びパンの製造条件、製法及びパンの評価方法 表1に示す配合に基づき、70%中種法で食パンを製造
し、パンの評価を行う。
し、パンの評価を行う。
縦型ミキサー(関東ミキサー10コート)、フックを用
い、中種配合材料〔(強力小麦粉70部、イースト2部、
イーストフード0.1部、水40部)、ここまでを基本配合
とし、添加物を入る場合は、この中種で添加する。しか
し本捏で入れても差し支えはない〕をボールに入れ、低
速2分、中高速1分で混捏し、捏上温度を24℃とし、中
種生地を調製する。
い、中種配合材料〔(強力小麦粉70部、イースト2部、
イーストフード0.1部、水40部)、ここまでを基本配合
とし、添加物を入る場合は、この中種で添加する。しか
し本捏で入れても差し支えはない〕をボールに入れ、低
速2分、中高速1分で混捏し、捏上温度を24℃とし、中
種生地を調製する。
次にこれを発酵(中種発酵)させる。この時の条件は、 中種発酵温度 24℃ 中種発酵相対湿度 75% 中種発酵時間 4時間30分 中種発酵終点品温 29.5℃ である。
次に、この中種発酵生地に本捏配合材料〔強力小麦粉30
部、食塩2部、砂糖5部、脱脂粉乳1部、水25部、油脂
5部(油脂だけは混捏の途中で添加する)、ここまでを
基本配合とし、前述したように添加物はこの本捏で添加
しても差し支えない。この参考例では、中種に添加物を
入れる。〕を添加し、低速3分、中高速4分で混捏した
後に、油脂を添加し、更に低速2分、中高速3分で混捏
し、本捏生地とする。この時の生地温度は約27.5℃であ
る。
部、食塩2部、砂糖5部、脱脂粉乳1部、水25部、油脂
5部(油脂だけは混捏の途中で添加する)、ここまでを
基本配合とし、前述したように添加物はこの本捏で添加
しても差し支えない。この参考例では、中種に添加物を
入れる。〕を添加し、低速3分、中高速4分で混捏した
後に、油脂を添加し、更に低速2分、中高速3分で混捏
し、本捏生地とする。この時の生地温度は約27.5℃であ
る。
次に、混捏でダメージを受けた生地を回復させるために
フロアータイムを20分とり、この後に450gの生地に分割
する。次に丸目た後に分割でダメージを受けた生地を回
復させる為に、ベンチタイムを室温で20分とり、モルダ
ーで整形する。
フロアータイムを20分とり、この後に450gの生地に分割
する。次に丸目た後に分割でダメージを受けた生地を回
復させる為に、ベンチタイムを室温で20分とり、モルダ
ーで整形する。
次に整形物をワンローフのパン型に入れ、発酵(ホイ
ロ)を行う。
ロ)を行う。
ホイロの条件を以下に示す。
ホイロ温度 37℃ ホイロ相対湿度 80% ホイロ時間 40分 このようにして調製したパン生地を210℃のオーブンで3
0分間焼成する。
0分間焼成する。
パン生地のべたつきの評価は、分割、及び丸目時に行っ
た。具体的には、生地に触れたときの粘着性の程度を官
能的に評価した。焼成されたパンの内相は肉眼で観察し
評価した。
た。具体的には、生地に触れたときの粘着性の程度を官
能的に評価した。焼成されたパンの内相は肉眼で観察し
評価した。
以下、実施例、比較例ともに叙上の条件と同一条件でパ
ン生地及びパンを製造し、評価した。
ン生地及びパンを製造し、評価した。
実施例1〜5及び比較例1〜5 参考例において示した製造条件、製造及び評価方法を用
いて、食パンを製造し、得られたパンの評価を行った。
いて、食パンを製造し、得られたパンの評価を行った。
このパンの製造工程は次の通りである。ただし、手粉は
本捏された生地にかける。
本捏された生地にかける。
中種配合材料における添加物としては、表2に示す化合
物を使用した。
物を使用した。
得られたパンの評価結果は、表3に示す通りであった。
実施例6〜11及び比較例6〜7 参考例において示した製造条件、製法及び評価方法を用
いて食パンを製造し、得られたパンの評価を行った。
いて食パンを製造し、得られたパンの評価を行った。
このパンの製造は実施例1〜5及び比較例1〜5におけ
る製造工程と同じにして製造した。
る製造工程と同じにして製造した。
中種配合材料における添加物としては表4に示す化合物
を使用した。
を使用した。
評価結果は、表5に示す通りであった。
〔発明の効果〕 叙上の如く、ビキシン、ビキシンナトリウム、ビキシン
カリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、ノ
ルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カリ
ウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以上
はパン生地のべたつきを防止する優れた剤(改質剤)で
あることが認められた。
カリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、ノ
ルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カリ
ウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以上
はパン生地のべたつきを防止する優れた剤(改質剤)で
あることが認められた。
従って、このようなビキシン、ノルビキシンまたはこれ
らのアルカリ金属塩を有効成分とするパン用改質剤、又
は該パン用改質剤を含有するパン生地、又は本発明のパ
ンの製造方法を使用すれば、パン生地はべたつかなくな
り、生地が機械に付着する様なことは無いので、機械に
よる大量生産方式のパンの製造がトラブル無しに円滑に
行うことができる。また、本発明のパンの製造方法によ
って得られるパンの品質は均一で極めて良好である。
らのアルカリ金属塩を有効成分とするパン用改質剤、又
は該パン用改質剤を含有するパン生地、又は本発明のパ
ンの製造方法を使用すれば、パン生地はべたつかなくな
り、生地が機械に付着する様なことは無いので、機械に
よる大量生産方式のパンの製造がトラブル無しに円滑に
行うことができる。また、本発明のパンの製造方法によ
って得られるパンの品質は均一で極めて良好である。
Claims (2)
- 【請求項1】ビキシン、ビキシンナトリウム、ビキシン
カリウム、ノルビキシン、ノルビキシンナトリウム、ノ
ルビキシンカリウム及びノルビキシンナトリウム・カリ
ウムからなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以上
を小麦粉100重量部当たり0.0004〜0.004重量部の割合で
含有することを特徴とするパン生地。 - 【請求項2】小麦粉を主成分とするパン原料成分に、ビ
キシン、ビキシンナトリウム、ビキシンカリウム、ノル
ビキシン、ノルビキシンナトリウム、ノルビキシンカリ
ウム及びノルビキシンナトリウム・カリウムからなる群
から選ばれた化合物の1種又は2種以上を小麦粉100重
量部当たり0.0004〜0.004重量部となるように添加混捏
し、次いで常法により発酵及び焼成を行うことを特徴と
するパンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20318886A JPH0661211B2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | パン用改質剤、パン生地及びパンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20318886A JPH0661211B2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | パン用改質剤、パン生地及びパンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6359831A JPS6359831A (ja) | 1988-03-15 |
JPH0661211B2 true JPH0661211B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=16469917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20318886A Expired - Lifetime JPH0661211B2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | パン用改質剤、パン生地及びパンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661211B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0432852U (ja) * | 1990-07-11 | 1992-03-17 | ||
US7759506B2 (en) | 2002-02-25 | 2010-07-20 | Diffusion Pharmaceuticals Llc | Bipolar trans carotenoid salts and their uses |
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-
1986
- 1986-08-29 JP JP20318886A patent/JPH0661211B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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