JPH06219948A - 抗トロンビン剤及びその製造方法 - Google Patents
抗トロンビン剤及びその製造方法Info
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- JPH06219948A JPH06219948A JP5010060A JP1006093A JPH06219948A JP H06219948 A JPH06219948 A JP H06219948A JP 5010060 A JP5010060 A JP 5010060A JP 1006093 A JP1006093 A JP 1006093A JP H06219948 A JPH06219948 A JP H06219948A
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- fatty acid
- antithrombin
- antithrombin agent
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/435—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
- A61K31/44—Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
- A61K31/445—Non condensed piperidines, e.g. piperocaine
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- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/06—Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
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- A61K47/12—Carboxylic acids; Salts or anhydrides thereof
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- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0012—Galenical forms characterised by the site of application
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- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/107—Emulsions ; Emulsion preconcentrates; Micelles
- A61K9/1075—Microemulsions or submicron emulsions; Preconcentrates or solids thereof; Micelles, e.g. made of phospholipids or block copolymers
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A61P7/02—Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】
(式中、R1 は(2R,4R)−4−アルキル−2−カ
ルボキシピペリジノ基を示し、R2 はフェニル基または
縮合多環式化合物残基を示し、R2 は低級アルキル基、
低級アルコキシ基または低級アルキル基で置換されたア
ミノ基から選択される1つ以上の置換基を有していても
よい。)で表わされるN2 −アリールスルホニル−L−
アルギニンアミド類及び/またはその塩類、不飽和脂肪
酸並びに乳化剤を含有する抗トロンビン剤。 【効果】 本発明の抗トロンビン剤は、保存安定性に優
れ、また加熱滅菌に対しても安定であり、薬物の分解、
粒子径の粗大化、油相分離等が認められず、抗トロンビ
ン剤の投与形態を多様化する。
ルボキシピペリジノ基を示し、R2 はフェニル基または
縮合多環式化合物残基を示し、R2 は低級アルキル基、
低級アルコキシ基または低級アルキル基で置換されたア
ミノ基から選択される1つ以上の置換基を有していても
よい。)で表わされるN2 −アリールスルホニル−L−
アルギニンアミド類及び/またはその塩類、不飽和脂肪
酸並びに乳化剤を含有する抗トロンビン剤。 【効果】 本発明の抗トロンビン剤は、保存安定性に優
れ、また加熱滅菌に対しても安定であり、薬物の分解、
粒子径の粗大化、油相分離等が認められず、抗トロンビ
ン剤の投与形態を多様化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗トロンビン剤及びそ
の製造方法に関する。更に詳しくは、アルギニンアミド
類、不飽和脂肪酸及び乳化剤を含有する抗トロンビン剤
及びその製造方法に関する。
の製造方法に関する。更に詳しくは、アルギニンアミド
類、不飽和脂肪酸及び乳化剤を含有する抗トロンビン剤
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭56−15267号、特開昭55
−33499号及び特開昭56−92213号各公報等
に記載のアルギニンアミド類は抗トロンビン剤として有
用な物質として知られているが、これらの化合物は医薬
品として使用可能な各種溶媒への溶解性が非常に小さい
ため、高濃度の溶液を得るのは非常に困難であり、例え
ば高濃度注射剤として供するには不都合である。
−33499号及び特開昭56−92213号各公報等
に記載のアルギニンアミド類は抗トロンビン剤として有
用な物質として知られているが、これらの化合物は医薬
品として使用可能な各種溶媒への溶解性が非常に小さい
ため、高濃度の溶液を得るのは非常に困難であり、例え
ば高濃度注射剤として供するには不都合である。
【0003】これらの化合物中、既に上市されているア
ルガトロバン((2R,4R)−1−〔N2 −((R
S)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8
−キノリンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチ
ル−2−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩に付された一般
名)は、従来の薬物にない全く新しい作用機序を有する
選択的な抗トロンビン作用を有する物質であり、注射剤
として血管内に生じる血栓の形成を防止する目的で投与
されている。
ルガトロバン((2R,4R)−1−〔N2 −((R
S)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8
−キノリンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチ
ル−2−ピペリジンカルボン酸・塩酸塩に付された一般
名)は、従来の薬物にない全く新しい作用機序を有する
選択的な抗トロンビン作用を有する物質であり、注射剤
として血管内に生じる血栓の形成を防止する目的で投与
されている。
【0004】しかし、上述のようにアルガトロバン自体
が医薬品として一般的に使用される各種溶媒に対し極め
て溶けにくいことから、注射剤としても10mg/20
mlを2〜3時間かけて1日2回点滴静注により投与さ
れているのが現状である。そこで、従来より知られてい
るアルガトロバンをはじめとする抗トロンビン剤のユニ
ークな作用機序、すなわちトロンビンによるフィブリ
ンの生成抑制、第XIII因子の活性化によるフィブリン
の安定化作用、血小板凝集作用、を強力に阻害する効
果を従来臨床的に適用されている、慢性動脈閉塞症以外
への適用、例えば心臓・血管等の術後、脳血栓症、急性
心筋梗塞症、肺梗塞等の各種血栓性疾患、網膜及び硝子
体の手術、白内障手術並びに緑内障手術などにおける眼
内手術後の眼内フィブリン形成の予防、血液体外循環時
の灌流血液の凝固防止等に対しても適用可能な投与形態
の開発が望まれていた。
が医薬品として一般的に使用される各種溶媒に対し極め
て溶けにくいことから、注射剤としても10mg/20
mlを2〜3時間かけて1日2回点滴静注により投与さ
れているのが現状である。そこで、従来より知られてい
るアルガトロバンをはじめとする抗トロンビン剤のユニ
ークな作用機序、すなわちトロンビンによるフィブリ
ンの生成抑制、第XIII因子の活性化によるフィブリン
の安定化作用、血小板凝集作用、を強力に阻害する効
果を従来臨床的に適用されている、慢性動脈閉塞症以外
への適用、例えば心臓・血管等の術後、脳血栓症、急性
心筋梗塞症、肺梗塞等の各種血栓性疾患、網膜及び硝子
体の手術、白内障手術並びに緑内障手術などにおける眼
内手術後の眼内フィブリン形成の予防、血液体外循環時
の灌流血液の凝固防止等に対しても適用可能な投与形態
の開発が望まれていた。
【0005】一方、種々の薬理活性物質の薬理作用を高
める試みとして、脂肪乳剤への調製がなされている。脂
肪乳剤は血液中または適用部位から網内系、炎症部位、
血管壁の動脈硬化部位またはある種の癌組織へ移行する
性質を有することが知られており、一種のターゲッティ
ング療法として注目されている。例えば、心機能の改善
に有効な医薬品として知られるコビデカレノンの血中か
らの消失速度を大きくすることを目的とした植物油、ホ
スファチジルコリンから成る脂肪乳剤(特開昭61−5
6124号公報)、スーパーオキサイドジスムターゼ
(SOD)を疾患部位にのみ高濃度で移送するため、共
有結合を利用してSODをその表面に結合させたリピッ
ドマイクロスフェアー(特開昭63−253031号公
報)、脂溶性の薬物の血中濃度の低下を阻止するためそ
の粒子径が微細化された脂肪乳剤(特開平1−1438
26号公報)、非水溶性薬物、植物油及び界面活性剤か
らなる脂肪乳剤で粒子径を微細化したもの(特開平1−
226807号公報)、抗動脈硬化活性を有する薬物を
吸着させたリピッドマイクロスフェアー(特開平1−2
94626号公報)等が知られており、臨床的にも優れ
た効果が報告されている。これらの報告では、大豆油を
代表とする植物油及びレシチンからなる脂肪乳剤が大半
で、油脂として不飽和脂肪酸を単独で使用した安定な脂
肪乳剤は今まで報告されていない。
める試みとして、脂肪乳剤への調製がなされている。脂
肪乳剤は血液中または適用部位から網内系、炎症部位、
血管壁の動脈硬化部位またはある種の癌組織へ移行する
性質を有することが知られており、一種のターゲッティ
ング療法として注目されている。例えば、心機能の改善
に有効な医薬品として知られるコビデカレノンの血中か
らの消失速度を大きくすることを目的とした植物油、ホ
スファチジルコリンから成る脂肪乳剤(特開昭61−5
6124号公報)、スーパーオキサイドジスムターゼ
(SOD)を疾患部位にのみ高濃度で移送するため、共
有結合を利用してSODをその表面に結合させたリピッ
ドマイクロスフェアー(特開昭63−253031号公
報)、脂溶性の薬物の血中濃度の低下を阻止するためそ
の粒子径が微細化された脂肪乳剤(特開平1−1438
26号公報)、非水溶性薬物、植物油及び界面活性剤か
らなる脂肪乳剤で粒子径を微細化したもの(特開平1−
226807号公報)、抗動脈硬化活性を有する薬物を
吸着させたリピッドマイクロスフェアー(特開平1−2
94626号公報)等が知られており、臨床的にも優れ
た効果が報告されている。これらの報告では、大豆油を
代表とする植物油及びレシチンからなる脂肪乳剤が大半
で、油脂として不飽和脂肪酸を単独で使用した安定な脂
肪乳剤は今まで報告されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ガトロバンをはじめとするアルギニンアミド類化合物の
溶解度を更に向上させ得る溶媒を探索し、従来の注射剤
より高濃度の製剤を製造し、前述の術後、各種血栓症お
よび血栓性疾患等に適用可能な経口剤および非経口剤を
開発することにある。
ガトロバンをはじめとするアルギニンアミド類化合物の
溶解度を更に向上させ得る溶媒を探索し、従来の注射剤
より高濃度の製剤を製造し、前述の術後、各種血栓症お
よび血栓性疾患等に適用可能な経口剤および非経口剤を
開発することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、不飽和脂肪酸に上記アルギニンアミド類が極め
てよく溶解することを見出し、更に、これらの技術を脂
肪乳剤に応用し、保存安定性に優れ、また、加熱滅菌に
対しても安定な抗トロンビン剤含有脂肪乳剤を得、抗ト
ロンビン剤の投与形態の多様化を計ることを可能にし
た。即ち本発明の要旨は、下記一般式(I)
の結果、不飽和脂肪酸に上記アルギニンアミド類が極め
てよく溶解することを見出し、更に、これらの技術を脂
肪乳剤に応用し、保存安定性に優れ、また、加熱滅菌に
対しても安定な抗トロンビン剤含有脂肪乳剤を得、抗ト
ロンビン剤の投与形態の多様化を計ることを可能にし
た。即ち本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0008】
【化3】
【0009】(上記一般式(I)中、R1 は(2R,4
R)−4−アルキル−2−カルボキシピペリジノ基を示
し、R2 はフェニル基または以下に定義する縮合多環式
化合物残基を示し、R2 は低級アルキル基、低級アルコ
キシ基または低級アルキル基で置換されたアミノ基から
選択される1つ以上の置換基を有していてもよい。
R)−4−アルキル−2−カルボキシピペリジノ基を示
し、R2 はフェニル基または以下に定義する縮合多環式
化合物残基を示し、R2 は低級アルキル基、低級アルコ
キシ基または低級アルキル基で置換されたアミノ基から
選択される1つ以上の置換基を有していてもよい。
【0010】縮合多環式化合物残基:ベンゼン環を含む
縮合多環式化合物残基であり、該ベンゼン環が上記一般
式(I)中のスルホニル基のイオウ原子と結合し、且つ
該ベンゼン環には複素環であってもよい他の環が縮合
し、該多環式化合物残基の環を構成する総炭素原子数が
7〜14である残基)で表わされるN2 −アリールスル
ホニル−L−アルギニンアミド類及び/またはその塩
類、不飽和脂肪酸並びに乳化剤を含有する抗トロンビン
剤及びその製造方法に存する。
縮合多環式化合物残基であり、該ベンゼン環が上記一般
式(I)中のスルホニル基のイオウ原子と結合し、且つ
該ベンゼン環には複素環であってもよい他の環が縮合
し、該多環式化合物残基の環を構成する総炭素原子数が
7〜14である残基)で表わされるN2 −アリールスル
ホニル−L−アルギニンアミド類及び/またはその塩
類、不飽和脂肪酸並びに乳化剤を含有する抗トロンビン
剤及びその製造方法に存する。
【0011】以下、本発明につき詳細に説明する。ま
ず、一般式(I)中、R1 は(2R,4R)−4−アル
キル−2−カルボキシピペリジノ基を示す。ここでアル
キルとは例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基又はブチル基のようなC1 〜C5 の低級アル
キル基を示す。
ず、一般式(I)中、R1 は(2R,4R)−4−アル
キル−2−カルボキシピペリジノ基を示す。ここでアル
キルとは例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基又はブチル基のようなC1 〜C5 の低級アル
キル基を示す。
【0012】R2 はフェニル基または以下に定義する縮
合多環式化合物残基を示す。 縮合多環式化合物残基:ベンゼン環を含む縮合多環式化
合物残基であり、該ベンゼン環が上記一般式(I)中の
スルホニル基のイオウ原子と結合し、且つ該ベンゼン環
には複素環であってもよい他の環が縮合し、該多環式化
合物残基の環を構成する総炭素原子数が7〜14である
残基を示す。
合多環式化合物残基を示す。 縮合多環式化合物残基:ベンゼン環を含む縮合多環式化
合物残基であり、該ベンゼン環が上記一般式(I)中の
スルホニル基のイオウ原子と結合し、且つ該ベンゼン環
には複素環であってもよい他の環が縮合し、該多環式化
合物残基の環を構成する総炭素原子数が7〜14である
残基を示す。
【0013】さらに好ましくは縮合多環式化合物残基
は、二環式化合物残基または三環式化合物残基であり、
二環式化合物残基の場合はベンゼン環には5員環または
6員環が縮合したものであるのが好ましく、この5員環
または6員環は複素環であってもよい。三環式化合物残
基の場合は5員環または6員環にもう1つの5員環また
は6員環が縮合したものが好ましく、これは同様に複素
環であってもよい。複素環を構成するヘテロ原子は酸素
原子、窒素原子またはイオウ原子である。
は、二環式化合物残基または三環式化合物残基であり、
二環式化合物残基の場合はベンゼン環には5員環または
6員環が縮合したものであるのが好ましく、この5員環
または6員環は複素環であってもよい。三環式化合物残
基の場合は5員環または6員環にもう1つの5員環また
は6員環が縮合したものが好ましく、これは同様に複素
環であってもよい。複素環を構成するヘテロ原子は酸素
原子、窒素原子またはイオウ原子である。
【0014】またR2 は低級アルキル基、低級アルコキ
シ基または低級アルキル基で置換されたアミノ基から選
択される1つ以上の基で置換されていてもよい。低級ア
ルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基のようなC1 〜C5 のアルキル基、低級ア
ルコキシ基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基のようなC
1 〜C5 のアルコキシ基、低級アルキル基で置換された
アミノ基としては例えば上述したような低級アルキル基
で置換されたアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基が
挙げられる。
シ基または低級アルキル基で置換されたアミノ基から選
択される1つ以上の基で置換されていてもよい。低級ア
ルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基のようなC1 〜C5 のアルキル基、低級ア
ルコキシ基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基のようなC
1 〜C5 のアルコキシ基、低級アルキル基で置換された
アミノ基としては例えば上述したような低級アルキル基
で置換されたアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基が
挙げられる。
【0015】R2 が縮合多環式化合物残基の場合は具体
的には以下のようなものが挙げられる。アンスリル基、
フェナンスリル基、ベンゾフラニル基、ジベンゾチエニ
ル基、フェノキサチニル基、キノリル基、カルバゾリル
基、アクリジニル基、フェナジニル基、フェノチアジニ
ル基、フェノキサジニル基、ベンズイミダゾリル基、フ
ルオレニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、チ
オキサンテニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル
基、イソキノリル基、テトラヒドロキノリル基、テトラ
ヒドロイソキノリル基等である。上記多環式化合物残基
のベンゼン環と一般式(I)中のスルホニル基のイオウ
原子とが結合するが、ベンゼン環上の結合位置は特に限
定されない。
的には以下のようなものが挙げられる。アンスリル基、
フェナンスリル基、ベンゾフラニル基、ジベンゾチエニ
ル基、フェノキサチニル基、キノリル基、カルバゾリル
基、アクリジニル基、フェナジニル基、フェノチアジニ
ル基、フェノキサジニル基、ベンズイミダゾリル基、フ
ルオレニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、チ
オキサンテニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル
基、イソキノリル基、テトラヒドロキノリル基、テトラ
ヒドロイソキノリル基等である。上記多環式化合物残基
のベンゼン環と一般式(I)中のスルホニル基のイオウ
原子とが結合するが、ベンゼン環上の結合位置は特に限
定されない。
【0016】本発明化合物の具体例としては以下のよう
なものが挙げられる。 (2R,4R)−1−〔N2 −(3−イソプロポキシベ
ンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−
2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3,5−ジメチル−4
−プロポキシベンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕
−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔−N2 −(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−2−ナフタレンスルホニル)−L−アルギ
ニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(5−ジメチルアミノ−
1−ナフタレンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−
メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3−メチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L
−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン
酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−ジベンゾチオフェ
ンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−
ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2,4−ジメトキシ−
3−ブトキシベンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕
−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3,5−ジメチル−4
−プロポキシベンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕
−4−エチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L
−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン
酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−カルバゾールスル
ホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリ
ジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−フルオレンスルホ
ニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジ
ンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−フェノキサチイン
スルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピ
ペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−アンスラセンスル
ホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリ
ジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(7−メチル−2−ナフ
タレンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−
2−ピペリジンカルボン酸 等である。特に好ましいものとして前述のアルガトロバ
ンが挙げられる。
なものが挙げられる。 (2R,4R)−1−〔N2 −(3−イソプロポキシベ
ンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−
2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3,5−ジメチル−4
−プロポキシベンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕
−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔−N2 −(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−2−ナフタレンスルホニル)−L−アルギ
ニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(5−ジメチルアミノ−
1−ナフタレンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−
メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3−メチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L
−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン
酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−ジベンゾチオフェ
ンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−
ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2,4−ジメトキシ−
3−ブトキシベンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕
−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3,5−ジメチル−4
−プロポキシベンゼンスルホニル)−L−アルギニル〕
−4−エチル−2−ピペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(3−エチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L
−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン
酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−カルバゾールスル
ホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリ
ジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−フルオレンスルホ
ニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジ
ンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−フェノキサチイン
スルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピ
ペリジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(2−アンスラセンスル
ホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−2−ピペリ
ジンカルボン酸 (2R,4R)−1−〔N2 −(7−メチル−2−ナフ
タレンスルホニル)−L−アルギニル〕−4−メチル−
2−ピペリジンカルボン酸 等である。特に好ましいものとして前述のアルガトロバ
ンが挙げられる。
【0017】なお、上記化合物には、光学異性体やジア
ステレオマー等の異性体が存在するが、本発明のアルギ
ニンアミド類化合物にはこれらを全て包含するものとす
る。上記のアルギニンアミド類化合物は特開昭56−1
5267号公報等に記載の方法に従って容易に得ること
ができる。また、本発明のアルギニンアミド類化合物
は、特開昭56−15267号公報等に記載の方法に従
って、種々の無機酸又は有機酸あるいは無機塩基又は有
機塩基と酸付加塩を形成することができる。
ステレオマー等の異性体が存在するが、本発明のアルギ
ニンアミド類化合物にはこれらを全て包含するものとす
る。上記のアルギニンアミド類化合物は特開昭56−1
5267号公報等に記載の方法に従って容易に得ること
ができる。また、本発明のアルギニンアミド類化合物
は、特開昭56−15267号公報等に記載の方法に従
って、種々の無機酸又は有機酸あるいは無機塩基又は有
機塩基と酸付加塩を形成することができる。
【0018】不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノ
ール酸、リノレン酸等が挙げられるが、薬学上許容され
る範囲内であれば特に制限されない。特に好ましいもの
として、オレイン酸が挙げられる。乳化剤としては、大
豆レシチン、または水添大豆レシチン、およびポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活
性剤が挙げられ、これらを単独でまたは混合物として用
いることができる。好ましくは大豆レシチン、水添大豆
レシチンから1種類以上と、界面活性剤から1種類以上
とを混合させて用いる。
ール酸、リノレン酸等が挙げられるが、薬学上許容され
る範囲内であれば特に制限されない。特に好ましいもの
として、オレイン酸が挙げられる。乳化剤としては、大
豆レシチン、または水添大豆レシチン、およびポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活
性剤が挙げられ、これらを単独でまたは混合物として用
いることができる。好ましくは大豆レシチン、水添大豆
レシチンから1種類以上と、界面活性剤から1種類以上
とを混合させて用いる。
【0019】本発明においては、本発明の抗トロンビン
剤全組成の重量に対し、上記のアルギニンアミド類化合
物を0.01〜3重量%、不飽和脂肪酸を1〜50重量
%、乳化剤を0.1〜10重量%(好ましくは0.1〜
5重量%)で配合する。また、本発明の抗トロンビン剤
には必要に応じて塩化ナトリウム、グリセリン等通常医
薬用に用いられる等張化剤、酢酸ナトリウム、クエン
酸、リン酸ナトリウム、ほう酸−ほう砂等のpH調節
剤、パラオキシ安息香酸エステル類、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム等の防腐剤、α−トコフェロ
ール等の抗酸化剤、安定化剤等を加えることができる。
剤全組成の重量に対し、上記のアルギニンアミド類化合
物を0.01〜3重量%、不飽和脂肪酸を1〜50重量
%、乳化剤を0.1〜10重量%(好ましくは0.1〜
5重量%)で配合する。また、本発明の抗トロンビン剤
には必要に応じて塩化ナトリウム、グリセリン等通常医
薬用に用いられる等張化剤、酢酸ナトリウム、クエン
酸、リン酸ナトリウム、ほう酸−ほう砂等のpH調節
剤、パラオキシ安息香酸エステル類、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム等の防腐剤、α−トコフェロ
ール等の抗酸化剤、安定化剤等を加えることができる。
【0020】本発明の抗トロンビン剤は例えば以下のよ
うな方法により製造することができる。すなわち、前記
乳化剤を適量の水に溶解分散後必要に応じて等張化剤、
安定化剤、防腐剤等の成分を添加し70℃〜80℃に加
温する。これに予め不飽和脂肪酸にアルギニンアミド類
化合物を溶解した油相を添加し、通常用いられる乳化機
を用いて粗乳化を行う。この粗乳化液を高圧乳化機を用
いて適当時間精乳化を行い、得られた脂肪乳剤を適当な
容器に充填し、高圧蒸気滅菌して製剤とする。
うな方法により製造することができる。すなわち、前記
乳化剤を適量の水に溶解分散後必要に応じて等張化剤、
安定化剤、防腐剤等の成分を添加し70℃〜80℃に加
温する。これに予め不飽和脂肪酸にアルギニンアミド類
化合物を溶解した油相を添加し、通常用いられる乳化機
を用いて粗乳化を行う。この粗乳化液を高圧乳化機を用
いて適当時間精乳化を行い、得られた脂肪乳剤を適当な
容器に充填し、高圧蒸気滅菌して製剤とする。
【0021】粗乳化に使用できる乳化機としては、たと
えばみずほ工業(株)製の卓上型高速ホモミキサー、特
殊機化工業(株)製の卓上型T.Kホモミキサーなどが
ある。また精乳化に使用できる乳化機としては、たとえ
ばサヤマ(株)製のナノマイザー、マントンゴーリン社
製のマントンゴーリンホモジナイザーなどがある。
えばみずほ工業(株)製の卓上型高速ホモミキサー、特
殊機化工業(株)製の卓上型T.Kホモミキサーなどが
ある。また精乳化に使用できる乳化機としては、たとえ
ばサヤマ(株)製のナノマイザー、マントンゴーリン社
製のマントンゴーリンホモジナイザーなどがある。
【0022】好ましい製造方法としては、まず前記乳化
剤の大豆レシチンまたは水添大豆レシチン及び界面活性
剤を適量の水に溶解、分散後、必要に応じて等張化剤、
安定化剤、防腐剤等の成分を添加し、70〜80℃に加
温後、これに、予め不飽和脂肪酸アルギニンアミド類化
合物及び界面活性剤を溶解した油相を添加する。このよ
うにして得られた本発明の抗トロンビン剤は、粒径約
0.2μmで、保存安定性に優れ、加熱滅菌後も安定で
あり、薬物の分解、粒子径の粗大化、油相分離等も全く
認められないものであり、血栓及びフィブリンの生成防
止、血栓溶解の促進、または、局所の血液循環を維持・
改善する。
剤の大豆レシチンまたは水添大豆レシチン及び界面活性
剤を適量の水に溶解、分散後、必要に応じて等張化剤、
安定化剤、防腐剤等の成分を添加し、70〜80℃に加
温後、これに、予め不飽和脂肪酸アルギニンアミド類化
合物及び界面活性剤を溶解した油相を添加する。このよ
うにして得られた本発明の抗トロンビン剤は、粒径約
0.2μmで、保存安定性に優れ、加熱滅菌後も安定で
あり、薬物の分解、粒子径の粗大化、油相分離等も全く
認められないものであり、血栓及びフィブリンの生成防
止、血栓溶解の促進、または、局所の血液循環を維持・
改善する。
【0023】本発明の抗トロンビン剤は注射剤として静
脈内に投与する他、必要に応じて動脈内、筋肉内、及び
皮下等に投与することもできる。また非注射剤として、
経口剤及び非経口剤のいずれの形態においても使用可能
である。非経口剤としては、点眼剤、点鼻剤、外用剤、
坐剤等が挙げられる。いずれの場合でも、薬学上許容さ
れ得る基剤、賦形剤等の添加剤を任意の成分として加え
ることができる。
脈内に投与する他、必要に応じて動脈内、筋肉内、及び
皮下等に投与することもできる。また非注射剤として、
経口剤及び非経口剤のいずれの形態においても使用可能
である。非経口剤としては、点眼剤、点鼻剤、外用剤、
坐剤等が挙げられる。いずれの場合でも、薬学上許容さ
れ得る基剤、賦形剤等の添加剤を任意の成分として加え
ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の抗トロンビン剤は、保存安定性
に優れ、また加熱滅菌に対しても安定であり、薬物の分
解、粒子径の粗大化、油相分離等が認められず、抗トロ
ンビン剤の投与形態を多様化することができる。即ち、
本発明の抗トロンビン剤は、たとえば1日1回短時間投
与の注射剤、更には非注射剤、たとえば経口剤、点眼
剤、点鼻剤、外用剤、坐剤等にも使用可能な製剤を提供
することが可能であり、前述の術後、各種血栓性疾患、
眼内手術後、血液体外循環時等広範囲に適用できる。
に優れ、また加熱滅菌に対しても安定であり、薬物の分
解、粒子径の粗大化、油相分離等が認められず、抗トロ
ンビン剤の投与形態を多様化することができる。即ち、
本発明の抗トロンビン剤は、たとえば1日1回短時間投
与の注射剤、更には非注射剤、たとえば経口剤、点眼
剤、点鼻剤、外用剤、坐剤等にも使用可能な製剤を提供
することが可能であり、前述の術後、各種血栓性疾患、
眼内手術後、血液体外循環時等広範囲に適用できる。
【0025】
【実施例】次に、本発明につき実施例を挙げて更に具体
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。 実施例1 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン((2R,4R)
−1−〔N2 −((RS)−3−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L−ア
ルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸・
塩酸塩)0.5g、ショ糖脂肪酸エステル(三菱化成食
品シュガーエステルS−770)0.6gを溶解したオ
レイン酸10gを70〜80℃に加温した後加え、卓上
型高速ホモミキサーを用いて5000rpm、10分間
粗乳化を行った。この粗乳化液をナノマイザーを用いて
精乳化し、平均粒子径約0.2μmの脂肪乳剤を得た。
これをオートクレーブにて121℃、20分間蒸気滅菌
し、本発明の抗トロンビン剤を得た。
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。 実施例1 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン((2R,4R)
−1−〔N2 −((RS)−3−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)−L−ア
ルギニル〕−4−メチル−2−ピペリジンカルボン酸・
塩酸塩)0.5g、ショ糖脂肪酸エステル(三菱化成食
品シュガーエステルS−770)0.6gを溶解したオ
レイン酸10gを70〜80℃に加温した後加え、卓上
型高速ホモミキサーを用いて5000rpm、10分間
粗乳化を行った。この粗乳化液をナノマイザーを用いて
精乳化し、平均粒子径約0.2μmの脂肪乳剤を得た。
これをオートクレーブにて121℃、20分間蒸気滅菌
し、本発明の抗トロンビン剤を得た。
【0026】実施例2 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、グリセ
リン脂肪酸エステル(理研ビタミンJ−0381)0.
5gを溶解したオレイン酸20gを70〜80℃に加温
した後加え、実施例1と同様の方法により本発明の抗ト
ロンビン剤を得た。
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、グリセ
リン脂肪酸エステル(理研ビタミンJ−0381)0.
5gを溶解したオレイン酸20gを70〜80℃に加温
した後加え、実施例1と同様の方法により本発明の抗ト
ロンビン剤を得た。
【0027】実施例3 大豆レシチン1.2g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ニッコール
TO−10M)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.0
5gを適量の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶
解または分散する。これに、予めアルガトロバン1.0
g、グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミンJ−03
81)0.5gを溶解したオレイン酸20gを70〜8
0℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本
発明の抗トロンビン剤を得た。
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ニッコール
TO−10M)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.0
5gを適量の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶
解または分散する。これに、予めアルガトロバン1.0
g、グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミンJ−03
81)0.5gを溶解したオレイン酸20gを70〜8
0℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本
発明の抗トロンビン剤を得た。
【0028】実施例4 水添大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよび
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−
60)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適
量の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または
分散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ
糖脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−
770)0.6gを溶解したオレイン酸20gを70〜
80℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により
本発明の抗トロンビン剤を得た。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−
60)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適
量の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または
分散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ
糖脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−
770)0.6gを溶解したオレイン酸20gを70〜
80℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により
本発明の抗トロンビン剤を得た。
【0029】実施例5 水添大豆レシチン1.2g、グリセリン2.5gおよび
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ニッコ
ールTO−10M)0.6g、亜硫酸水素ナトリウム
0.05gを適量の水に加え、70〜80℃に加温しな
がら溶解または分散する。これに、予めアルガトロバン
1.0g、グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミンJ
−0381)0.4gを溶解したオレイン酸10gを7
0〜80℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法に
より本発明の抗トロンビン剤を得た。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ニッコ
ールTO−10M)0.6g、亜硫酸水素ナトリウム
0.05gを適量の水に加え、70〜80℃に加温しな
がら溶解または分散する。これに、予めアルガトロバン
1.0g、グリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミンJ
−0381)0.4gを溶解したオレイン酸10gを7
0〜80℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法に
より本発明の抗トロンビン剤を得た。
【0030】実施例6 大豆レシチン1.2g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.6g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、ソルビ
タン脂肪酸エステル(ニッコールSO−15R)0.4
gを溶解したオレイン酸10gを70〜80℃に加温し
た後加え、実施例1と同様の方法により本発明の抗トロ
ンビン剤を得た。
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.6g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、ソルビ
タン脂肪酸エステル(ニッコールSO−15R)0.4
gを溶解したオレイン酸10gを70〜80℃に加温し
た後加え、実施例1と同様の方法により本発明の抗トロ
ンビン剤を得た。
【0031】実施例7 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−10)
0.9gを溶解したオレイン酸10gを70〜80℃に
加温した後加え、実施例1と同様の方法により本発明の
抗トロンビン剤を得た。
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−10)
0.9gを溶解したオレイン酸10gを70〜80℃に
加温した後加え、実施例1と同様の方法により本発明の
抗トロンビン剤を得た。
【0032】実施例8 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、グリセ
リン脂肪酸エステル(理研ビタミンK−37)0.6g
を溶解したオレイン酸10gを70〜80℃に加温した
後加え、実施例1と同様の方法により本発明の抗トロン
ビン剤を得た。
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、グリセ
リン脂肪酸エステル(理研ビタミンK−37)0.6g
を溶解したオレイン酸10gを70〜80℃に加温した
後加え、実施例1と同様の方法により本発明の抗トロン
ビン剤を得た。
【0033】実施例9 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5gおよびポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−9
70)0.6gを溶解したオレイン酸15gを70〜8
0℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本
発明の抗トロンビン剤を得た。
オキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−6
0)0.9g、亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン0.5g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−9
70)0.6gを溶解したオレイン酸15gを70〜8
0℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本
発明の抗トロンビン剤を得た。
【0034】試験例1 実施例1,2,4で得た抗トロンビン剤につきサブミク
ロンパーティクルアナライザー(コールターN4:日科
機(株)製)を用いて高圧蒸気滅菌(121℃、20
分)前後の粒子径を測定した。その結果を第1表に示
す。
ロンパーティクルアナライザー(コールターN4:日科
機(株)製)を用いて高圧蒸気滅菌(121℃、20
分)前後の粒子径を測定した。その結果を第1表に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】試験例2 実施例1,2,4で得た抗トロンビン剤を5℃の恒温槽
に1ケ月保存した場合のアルガトロバンの結晶析出およ
び脂肪乳剤の粒子径変化を観察した。その結果を第2表
に示す。
に1ケ月保存した場合のアルガトロバンの結晶析出およ
び脂肪乳剤の粒子径変化を観察した。その結果を第2表
に示す。
【0037】
【表2】
【0038】試験例3 実施例1,2,4で得た抗トロンビン剤を各温度の恒温
槽に1ケ月保存した場合の安定性について調べた。その
結果を第3表に示す。
槽に1ケ月保存した場合の安定性について調べた。その
結果を第3表に示す。
【0039】
【表3】
【0040】以上の結果から、本発明により製造された
抗トロンビン剤は保存安定性に優れた製剤であり、低温
での結晶析出、滅菌後の粒径変化等も認められない安定
な抗トロンビン剤であることが確認された。
抗トロンビン剤は保存安定性に優れた製剤であり、低温
での結晶析出、滅菌後の粒径変化等も認められない安定
な抗トロンビン剤であることが確認された。
【0041】比較例他の植物油を用いた比較例 比較例1 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5g、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)
0.9gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−7
70)0.6gを溶解した大豆油20gを70〜80℃
に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本発明
の抗トロンビン剤を調製したがアルガトロバンが溶解せ
ず満足な脂肪乳剤は得られなかった。
シエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)
0.9gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−7
70)0.6gを溶解した大豆油20gを70〜80℃
に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本発明
の抗トロンビン剤を調製したがアルガトロバンが溶解せ
ず満足な脂肪乳剤は得られなかった。
【0042】比較例2 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5g、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)
0.9gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−7
70)0.6gを溶解したオリーブ油20gを70〜8
0℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本
発明の抗トロンビン剤を調製したがアルガトロバンが溶
解せず満足な脂肪乳剤は得られなかった。
シエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)
0.9gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−7
70)0.6gを溶解したオリーブ油20gを70〜8
0℃に加温した後加え、実施例1と同様の方法により本
発明の抗トロンビン剤を調製したがアルガトロバンが溶
解せず満足な脂肪乳剤は得られなかった。
【0043】比較例3 大豆レシチン1.5g、グリセリン2.5g、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)
0.9gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−7
70)0.6gを溶解した中鎖脂肪酸トリグリセライド
(日本油脂パナセート810)20gを70〜80℃に
加温した後加え、実施例1と同様の方法により本発明の
抗トロンビン剤を調製したがアルガトロバンが溶解せず
満足な脂肪乳剤は得られなかった。
シエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)
0.9gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.05gを適量
の水に加え、70〜80℃に加温しながら溶解または分
散する。これに、予めアルガトロバン1.0g、ショ糖
脂肪酸エステル(三菱化成食品シュガーエステルS−7
70)0.6gを溶解した中鎖脂肪酸トリグリセライド
(日本油脂パナセート810)20gを70〜80℃に
加温した後加え、実施例1と同様の方法により本発明の
抗トロンビン剤を調製したがアルガトロバンが溶解せず
満足な脂肪乳剤は得られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/14 H 7433−4C 47/24 H 7433−4C
Claims (8)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (上記一般式(I)中、R1 は(2R,4R)−4−ア
ルキル−2−カルボキシピペリジノ基を示し、R2 はフ
ェニル基または以下に定義する縮合多環式化合物残基を
示し、R2 は低級アルキル基、低級アルコキシ基または
低級アルキル基で置換されたアミノ基から選択される1
つ以上の置換基を有していてもよい。 縮合多環式化合物残基:ベンゼン環を含む縮合多環式化
合物残基であり、該ベンゼン環が上記一般式(I)中の
スルホニル基のイオウ原子と結合し、且つ該ベンゼン環
には複素環であってもよい他の環が縮合し、該多環式化
合物残基の環を構成する総炭素原子数が7〜14である
残基)で表わされるN2 −アリールスルホニル−L−ア
ルギニンアミド類及び/またはその塩類、不飽和脂肪酸
並びに乳化剤を含有する抗トロンビン剤。 - 【請求項2】 一般式(I)中のR1 が(2R,4R)
−4−メチル−2−カルボキシピペリジノ基であり、R
2 が3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−
キノリル基であることを特徴とする請求項1記載の抗ト
ロンビン剤。 - 【請求項3】 不飽和脂肪酸がオレイン酸であることを
特徴とする請求項1または2に記載の抗トロンビン剤。 - 【請求項4】 乳化剤が大豆レシチンまたは水添大豆レ
シチン及び界面活性剤から成ることを特徴とする請求項
1記載の抗トロンビン剤。 - 【請求項5】 界面活性剤がポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1
種類以上から成ることを特徴とする請求項4記載の抗ト
ロンビン剤。 - 【請求項6】 血栓及びフィブリンの生成防止剤、血栓
溶解促進剤または局所の血液循環維持・改善剤である請
求項1〜5のいずれかに記載の抗トロンビン剤。 - 【請求項7】 経口剤又は非経口剤である請求項1〜6
のいずれかに記載の抗トロンビン剤。 - 【請求項8】 下記一般式(I) 【化2】 (上記一般式(I)中、R1 は(2R,4R)−4−ア
ルキル−2−カルボキシピペリジノ基を示し、R2 はフ
ェニル基または以下に定義する縮合多環式化合物残基を
示し、R2 は低級アルキル基、低級アルコキシ基または
低級アルキル基で置換されたアミノ基から選択される1
つ以上の置換基を有していてもよい。 縮合多環式化合物残基:ベンゼン環を含む縮合多環式化
合物残基であり、該ベンゼン環が上記一般式(I)中の
スルホニル基のイオウ原子と結合し、且つ該ベンゼン環
には複素環であってもよい他の環が縮合し、該多環式化
合物残基の環を構成する総炭素原子数が7〜14である
残基)で表わされるN2 −アリールスルホニル−L−ア
ルギニンアミド類及び/またはその塩類、不飽和脂肪酸
並びに乳化剤を混合し、乳化することを特徴とする請求
項1記載の抗トロンビン剤の製造方法。
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EP4070658A1 (de) | 2021-04-06 | 2022-10-12 | BIORoxx GmbH | Verwendung von blutgerinnungshemmenden verbindungen als rodentizide |
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JPS61112018A (ja) * | 1984-11-06 | 1986-05-30 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 線溶増強剤 |
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- 1994-01-25 ES ES94101051T patent/ES2145067T3/es not_active Expired - Lifetime
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A02 | Decision of refusal |
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