JPH0532331Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、ドアガラスに当接するウエザース
トリツプ本体とドアサツシに当接するサツシカバ
ーとの接着強度を向上させた車輌のドアガラス用
ウエザーストリツプに関する。

（従来の技術とその問題点） 第５図に示すごとく、自動車のドア１にはドア
ガラス２とドアサツシ３に当接するウエザースト
リツプ４が取付けられているが、従来のウエザー
ストリツプ４は第６図〜第９図に示すようなもの
であつた。

即ち、第６図はウエザーストリツプ４の正面図
を示し、第７図は第６図の−矢視図を示し、
第８図は第６図の−矢視図を示し、第９図は
斜視図に示している。

各図において、ウエザーストリツプ４は、ウエ
ザーストリツプ本体４ａと、そのウエザーストリ
ツプ本体４ａの端面に接着させられたサツシカバ
ー４ｂとから構成されている。上記ウエザースト
リツプ本体４ａは、ドア１のガラス昇降用開口部
のフランジ５に嵌合する断面略コの字形の基礎部
６と、該基礎部６のアウター部分６ａの内面に形
成されると共にフランジ５に当接する押えリツプ
７と、基礎部６の外面に形成されると共にドアガ
ラス２に当接するシールリツプ８とから構成され
ている。上記基礎部６は硬質であり、押えリツプ
７及びシールリツプ８は軟質である。なお、基礎
部６のインナー部分６ｂには、ドア補強板９の突
起１０に係合する係合凹部１１を形成している。

前記サツシカバー４ｂは、硬質であつて、上記
アウター部分６ａと同一断面形状のカバー本体１
２と、そのカバー本体１２の一端に一体的に形成
されると共に両面接着シール１３を介してドアサ
ツシ３およびアウターパネル１４に接着させられ
るカバー端部１５とから構成されている。

そして、上記押えリツプ７は軟質で、カバー本
体１２に接着することができないので、アウター
部分６ａの端面のみにカバー本体１２を接着剤で
接着させている。従つて、ウエザーストリツプ本
体４ａとサツシカバー４ｂとの接着面積が小さ
く、その接着箇所が切れやすいという問題があ
る。

（考案の目的） この考案は、上記問題点を解決するためになさ
れたもので、ウエザーストリツプ本体とサツシカ
バーとの接着強度を向上させた車輌のドアガラス
用ウエザーストリツプを提供することを目的とし
ている。

（目的を達成するための手段） この考案の車輌のドアガラス用ウエザーストリ
ツプは、上記目的を達成するめたに、ドアのガラ
ス昇降用開口部に嵌合する断面略コの字形の基礎
部、該基礎部のアウター部分の内面に形成された
先端部が前記ドアに当接する押えリツプ、及び前
記基礎部の外面に形成された先端部分がドアガラ
スに当接するシールリツプからなるウエザースト
リツプ本体と、前記ウエザーストリツプ本体の端
面に接合されドアサツシに当接する硬質性サツシ
カバーとにより構成される車輌のドアガラス用ウ
エザーストリツプにおいて、前記押えリツプの前
記基礎部のアウター部分側の根元部分を突条に
し、前記突条の根元部分と前記基礎部とを硬質性
にして前記押えリツプの根元部分を前記基礎部の
アウター部分と一体的に形成し、前記サツシカバ
ーの端面に、前記押えリツプの根元部分の端面及
び前記基礎部のアウター部分の端面に接着される
接着面を形成したことを特徴とする。

（実施例） 第１図はこの考案の一実施例である車輌のドア
ガラス用ウエザーストリツプの正面図を示し、第
２図は第１図の−矢視図を示し、第３図は第
１図の−矢視図を示し、第４図は斜視図を示
している。

各図において、第６図〜第９図に示すものと同
一部分は同一番号を付して、説明を省略する。即
ち、基礎部６のアウター部分６ａ側である各押え
リツプ７の根元部分７ａは、その先端部分７ｂが
フランジ５に当接している状態において、ほとん
ど変形しないので、軟質性にしておく必要がな
い。そこで、先端部分７ｂのみを軟質性とし、根
元部分７ａの形状を突条にし、この根元部分７ａ
を硬質性にして基礎部６のアウター部分６ａと一
体的に形成している。

また、カバー全体１２をＬ字部分１２ａと突条
部分１２ｂとから構成し、アウター部分６ａの端
面に接着されるＬ字部分１２ａの端面、及び根元
部分７ａの端面に接着される突条部分１２ｂの端
面により接着面を形成している。

上記構成によれば、根元部分７ａだけ、ウエザ
ーストリツプ本体４ａとサツシカバー４ｂの接着
面積が増加している。

上記実施例ではカバー本体１２の端面形状をア
ウター部分６ａ及び根元部分７ａと同一にした
が、これに限定されるわけではなく、要は、カバ
ー本体１２の端面にアウター部分６ａ及び根元部
分７ａの端面が接着するところがあればよい。

（考案の効果） 以上のように、この考案の車輌のドアガラス用
ウエザーストリツプによれば、従来に比べて、押
えリツプの根元部分だけ、ウエザーストリツプ本
体とサツシカバーの接着面積が増加している。従
つて、接着強度が向上し、接着箇所から切れにく
いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例である車輌のドア
ガラス用ウエザーストリツプの正面図、第２図は
第１図の−矢視図、第３図は第１図の−
矢視図、第４図は斜視図、第５図は自動車の斜視
図、第６図は従来のウエザーストリツプの正面
図、第７図は第６図の−矢視図、第８図は第
６図の−矢視図、第９図は従来のウエザース
トリツプの斜視図である。 １……ドア、２……ドアガラス、３……ドアサ
ツシ、４……ウエザーストリツプ、４ａ……ウエ
ザーストリツプ本体、４ｂ……サツシカバー、６
……基礎部、６ａ……アウター部分、７……押え
リツプ、７ａ……根元部分、１２……カバー本
体、１２ｂ……突条部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドア１のガラス昇降用開口部に嵌合する断面略
   コの字形の基礎部６、該基礎部６のアウター部分
   ６ａの内面に形成され先端部が前記ドア１に当接
   する押えリツプ７、及び前記基礎部６の外面に形
   成され先端部分がドアガラス２に当接するシール
   リツプ８からなるウエザーストリツプ本体４ａ
   と、前記ウエザーストリツプ本体４ａの端面に接
   合されドアサツシ３に当接する硬質性サツシカバ
   ー４ｂとにより構成される車輌のドアガラス用ウ
   エザーストリツプにおいて、前記押えリツプ７の
   前記基礎部６のアウター部分６ａ側の根元部分７
   ａを突条にし、前記突条の根元部分７ａと前記基
   礎部６とを硬質性にして前記押えリツプ７の根元
   部分７ａを前記基礎部６のアウター部分６ａと一
   体的に形成し、前記サツシカバー４ｂの端面に、
   前記押えリツプ７の根元部分７ａの端面及び前記
   基礎部６のアウター部分６ａの端面に接着される
   接着面を形成したことを特徴とする車輌のドアガ
   ラス用ウエザーストリツプ。