JPH04296922A - 位置検出装置 - Google Patents
位置検出装置Info
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- JPH04296922A JPH04296922A JP3043839A JP4383991A JPH04296922A JP H04296922 A JPH04296922 A JP H04296922A JP 3043839 A JP3043839 A JP 3043839A JP 4383991 A JP4383991 A JP 4383991A JP H04296922 A JPH04296922 A JP H04296922A
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- induced voltage
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Links
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- 230000004907 flux Effects 0.000 claims abstract description 22
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims abstract description 12
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 5
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- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 20
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置検出装置に関し、さ
らに詳言すれば位置検出部上の位置を指示する位置指示
器が位置検出部との接続に接続線を必要としない所謂コ
ードレスタブレットに関する。
らに詳言すれば位置検出部上の位置を指示する位置指示
器が位置検出部との接続に接続線を必要としない所謂コ
ードレスタブレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の位置検出装置は、位置検
出方向に並置されかつ駆動側およびセンス側兼用の複数
のループコイルから1のループコイルを順次選択し、選
択されたループコイルに所定周波数の信号を印加し、選
択されたループコイルに生ずる磁束変化を前記所定周波
数に同調する同調回路を有する位置指示器で受けて、所
定周波数の信号の印加を停止して、同調回路の同調コイ
ルに生ずる誘起電圧に伴う磁束変化で前記ループコイル
に生ずる誘起電圧を検出し、この検出動作を選択された
ループコイル毎に順次繰返して、ループコイルに生ずる
誘起電圧の最大値となる位置、すなわち位置指示器の位
置を求めるように構成している。
出方向に並置されかつ駆動側およびセンス側兼用の複数
のループコイルから1のループコイルを順次選択し、選
択されたループコイルに所定周波数の信号を印加し、選
択されたループコイルに生ずる磁束変化を前記所定周波
数に同調する同調回路を有する位置指示器で受けて、所
定周波数の信号の印加を停止して、同調回路の同調コイ
ルに生ずる誘起電圧に伴う磁束変化で前記ループコイル
に生ずる誘起電圧を検出し、この検出動作を選択された
ループコイル毎に順次繰返して、ループコイルに生ずる
誘起電圧の最大値となる位置、すなわち位置指示器の位
置を求めるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
位置検出装置によれば、ループコイルは駆動側とセンス
側とで共通に設けており、ループコイルをループコイル
に通電する駆動側にした後、該ループコイルをセンス側
に切り替えて誘起電圧の検出を行わなければならず、駆
動とセンスとが同時に行えないために、位置検出速度が
遅くなるという問題点があった。また駆動側ループコイ
ルとセンス側ループコイルとを独立に設けていても、駆
動側ループコイルに流れる電流によってセンス側ループ
コイルに誘起される電圧のために、駆動とセンスとは時
間的に独立に行っており、位置検出速度が遅いという問
題点があった。
位置検出装置によれば、ループコイルは駆動側とセンス
側とで共通に設けており、ループコイルをループコイル
に通電する駆動側にした後、該ループコイルをセンス側
に切り替えて誘起電圧の検出を行わなければならず、駆
動とセンスとが同時に行えないために、位置検出速度が
遅くなるという問題点があった。また駆動側ループコイ
ルとセンス側ループコイルとを独立に設けていても、駆
動側ループコイルに流れる電流によってセンス側ループ
コイルに誘起される電圧のために、駆動とセンスとは時
間的に独立に行っており、位置検出速度が遅いという問
題点があった。
【0004】本発明は位置検出方向に所定間隔で配置し
た駆動側コイルと、駆動側コイルにほぼ直交して配置さ
れかつ駆動側コイルの通電により生ずる誘起電圧を発生
させないように巻回したセンス側コイルとを設け、駆動
側コイルを走査して交流電圧を順次印加し、位置指示器
の磁束変化によって生じたセンス側コイルの誘起電圧を
検出し、検出誘起電圧の最大値となる位置を求めること
によって、上記の問題点を解消して位置検出速度を速め
た位置検出装置を提供することを目的とする。
た駆動側コイルと、駆動側コイルにほぼ直交して配置さ
れかつ駆動側コイルの通電により生ずる誘起電圧を発生
させないように巻回したセンス側コイルとを設け、駆動
側コイルを走査して交流電圧を順次印加し、位置指示器
の磁束変化によって生じたセンス側コイルの誘起電圧を
検出し、検出誘起電圧の最大値となる位置を求めること
によって、上記の問題点を解消して位置検出速度を速め
た位置検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置は
、位置検出方向に所定間隔で配設された巻回数1ターン
以上の駆動側コイルと、駆動側コイルに線輪辺がほぼ直
交し、所定間隔で配設され、かつ各駆動側コイルの線輪
片に流れる電流による磁束変化によって発生する誘起電
圧が実質的に打ち消されるように巻回されたセンス側コ
イルとからなる位置検出部と、駆動側コイルを順次選択
する選択手段と、選択手段を介して駆動側コイルに交流
信号を供給する交流信号源と、交流信号の周波数に同調
する同調回路を構成するコイルおよびコンデンサを含む
位置指示器と、順次1のセンス側コイルを選択し、該選
択中前記選択手段を駆動して駆動側コイルに交流信号を
順次印加し、選択されているセンス側コイルに発生して
いる誘起電圧を検出し、最大誘起電圧を発生させている
駆動側コイル位置から位置指示器の位置を求める検出手
段とを備えたことを特徴とする。
、位置検出方向に所定間隔で配設された巻回数1ターン
以上の駆動側コイルと、駆動側コイルに線輪辺がほぼ直
交し、所定間隔で配設され、かつ各駆動側コイルの線輪
片に流れる電流による磁束変化によって発生する誘起電
圧が実質的に打ち消されるように巻回されたセンス側コ
イルとからなる位置検出部と、駆動側コイルを順次選択
する選択手段と、選択手段を介して駆動側コイルに交流
信号を供給する交流信号源と、交流信号の周波数に同調
する同調回路を構成するコイルおよびコンデンサを含む
位置指示器と、順次1のセンス側コイルを選択し、該選
択中前記選択手段を駆動して駆動側コイルに交流信号を
順次印加し、選択されているセンス側コイルに発生して
いる誘起電圧を検出し、最大誘起電圧を発生させている
駆動側コイル位置から位置指示器の位置を求める検出手
段とを備えたことを特徴とする。
【0006】また、位置検出部を2つ設け、第1の位置
検出部の駆動側コイルをX座標方向に配設し、第2の位
置検出部の駆動側コイルをY座標方向に配設し、順次1
のセンス側コイルを選択し、該選択中前記選択手段を駆
動して選択されているセンス側コイルを含む位置検出部
の駆動側コイルに交流信号を順次印加し、選択されてい
るセンス側コイルに発生している誘起電圧を検出し、最
大誘起電圧を発生させている駆動側コイル位置から位置
指示器の位置を求めるようにしてもよい。
検出部の駆動側コイルをX座標方向に配設し、第2の位
置検出部の駆動側コイルをY座標方向に配設し、順次1
のセンス側コイルを選択し、該選択中前記選択手段を駆
動して選択されているセンス側コイルを含む位置検出部
の駆動側コイルに交流信号を順次印加し、選択されてい
るセンス側コイルに発生している誘起電圧を検出し、最
大誘起電圧を発生させている駆動側コイル位置から位置
指示器の位置を求めるようにしてもよい。
【0007】
【作用】本発明の位置検出装置によるときは、交流信号
が印加された駆動側コイルに流れる電流による磁束変化
によって、同調回路のコイルに誘起電圧が発生し、同調
回路のコイルに発生した誘起電圧により流れる電流によ
ってセンス側コイルに誘起電圧が発生する。この誘起電
圧は位置指示器に対向する位置にある駆動側コイルに通
電されているときが最大である。1のセンス側コイルが
選択中、駆動側コイルに交流信号が順次印加されて行き
、この間センス側コイルは検出手段によって発生誘起電
圧が検出され、検出誘起電圧が最大値を示すときの駆動
側コイルが検出されて、位置指示器の位置が検出される
。この場合に、駆動側コイルに流れる電流による磁束に
よってセンス側コイルに実質的に誘起電圧が発生しない
ために、駆動側コイルへの通電と、位置指示器からの磁
束変化によりセンス側コイルに生じた誘起電圧の検出と
は並列的に行えて位置検出速度は速くなり、さらにセン
ス側コイルの誘起電圧には駆動側コイルからの影響がな
いために正確に位置検出ができる。
が印加された駆動側コイルに流れる電流による磁束変化
によって、同調回路のコイルに誘起電圧が発生し、同調
回路のコイルに発生した誘起電圧により流れる電流によ
ってセンス側コイルに誘起電圧が発生する。この誘起電
圧は位置指示器に対向する位置にある駆動側コイルに通
電されているときが最大である。1のセンス側コイルが
選択中、駆動側コイルに交流信号が順次印加されて行き
、この間センス側コイルは検出手段によって発生誘起電
圧が検出され、検出誘起電圧が最大値を示すときの駆動
側コイルが検出されて、位置指示器の位置が検出される
。この場合に、駆動側コイルに流れる電流による磁束に
よってセンス側コイルに実質的に誘起電圧が発生しない
ために、駆動側コイルへの通電と、位置指示器からの磁
束変化によりセンス側コイルに生じた誘起電圧の検出と
は並列的に行えて位置検出速度は速くなり、さらにセン
ス側コイルの誘起電圧には駆動側コイルからの影響がな
いために正確に位置検出ができる。
【0008】また、位置検出部を2つ設け、第1の位置
検出部の駆動側コイルをX座標方向に配設し、第2の位
置検出部の駆動側コイルをY座標方向に配設し、1のセ
ンス側コイルを選択中、選択手段を駆動して駆動側コイ
ルに交流信号を順次印加し、選択センス側コイルに発生
している誘起電圧を検出し、最大誘起電圧を発生させて
いる駆動側コイル位置から位置指示器の位置を求めるよ
うにしたときは、位置指示器の2次元位置を検出するこ
とができる。
検出部の駆動側コイルをX座標方向に配設し、第2の位
置検出部の駆動側コイルをY座標方向に配設し、1のセ
ンス側コイルを選択中、選択手段を駆動して駆動側コイ
ルに交流信号を順次印加し、選択センス側コイルに発生
している誘起電圧を検出し、最大誘起電圧を発生させて
いる駆動側コイル位置から位置指示器の位置を求めるよ
うにしたときは、位置指示器の2次元位置を検出するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。位置検出部1には図2に示すようにX軸
方向位置検出のために位置検出方向すなわちX軸方向に
所定間隔で配設した巻回数1ターン以上のX軸方向駆動
側コイルであるX軸方向送信コイルTX−1、TX−2
、…TX−n(nは自然数)と、X軸方向送信コイルT
X−1、TX−2、…およびTX−nに線輪辺がほぼ直
交し、かつX軸方向駆動コイルの各線輪辺に流れる電流
によって生ずる磁束の方向が打ち消されるように巻回し
て送信コイルTX−1、TX−2、…およびTX−nに
流れる電流による電磁誘導により生ずる誘起電圧を発生
させないようにしたX軸方向センス側コイルであるX軸
方向受信コイルRX−1およびRX−2とを備えている
。X軸方向受信コイルRX−1とX軸方向受信コイルR
X−2とは位置検出が全面において可能なように一定ピ
ッチでずらせて配設してある。
ック図である。位置検出部1には図2に示すようにX軸
方向位置検出のために位置検出方向すなわちX軸方向に
所定間隔で配設した巻回数1ターン以上のX軸方向駆動
側コイルであるX軸方向送信コイルTX−1、TX−2
、…TX−n(nは自然数)と、X軸方向送信コイルT
X−1、TX−2、…およびTX−nに線輪辺がほぼ直
交し、かつX軸方向駆動コイルの各線輪辺に流れる電流
によって生ずる磁束の方向が打ち消されるように巻回し
て送信コイルTX−1、TX−2、…およびTX−nに
流れる電流による電磁誘導により生ずる誘起電圧を発生
させないようにしたX軸方向センス側コイルであるX軸
方向受信コイルRX−1およびRX−2とを備えている
。X軸方向受信コイルRX−1とX軸方向受信コイルR
X−2とは位置検出が全面において可能なように一定ピ
ッチでずらせて配設してある。
【0011】X軸方向送信コイルTX−1、TX−2、
…およびTX−nは例えばアナログスイッチ等からなる
X軸方向送信コイル選択回路2に接続してあって、X軸
方向送信コイル選択回路2によって順次選択して、所定
周波数の交流信号を出力する交流信号発生回路5からの
出力を印加する。一方、X軸方向受信コイルRX−1お
よびRX−2にはアナログスイッチ等からなる受信コイ
ル選択回路6を介して選択的に、後記するカーサ7に流
れる電流によって発生する磁束変化により生ずるX軸方
向受信コイルRX−1、RX−2の誘起電圧を信号処理
回路3に供給する。信号処理回路3にて信号処理された
選択X軸受信コイルの誘起電圧は制御演算回路4に供給
してある。
…およびTX−nは例えばアナログスイッチ等からなる
X軸方向送信コイル選択回路2に接続してあって、X軸
方向送信コイル選択回路2によって順次選択して、所定
周波数の交流信号を出力する交流信号発生回路5からの
出力を印加する。一方、X軸方向受信コイルRX−1お
よびRX−2にはアナログスイッチ等からなる受信コイ
ル選択回路6を介して選択的に、後記するカーサ7に流
れる電流によって発生する磁束変化により生ずるX軸方
向受信コイルRX−1、RX−2の誘起電圧を信号処理
回路3に供給する。信号処理回路3にて信号処理された
選択X軸受信コイルの誘起電圧は制御演算回路4に供給
してある。
【0012】制御演算回路4はX軸方向送信コイル選択
回路2を駆動して交流信号発生回路5からの出力を印加
するX軸方向送信コイルTX−1、TX−2、TX−3
…を選択させるとともに、受信コイル選択回路6を駆動
してX軸方向受信コイルRX−1、RX−2の誘起電圧
を順次選択させ、かつ信号処理回路3からの出力が最大
値の位置を判別演算する。
回路2を駆動して交流信号発生回路5からの出力を印加
するX軸方向送信コイルTX−1、TX−2、TX−3
…を選択させるとともに、受信コイル選択回路6を駆動
してX軸方向受信コイルRX−1、RX−2の誘起電圧
を順次選択させ、かつ信号処理回路3からの出力が最大
値の位置を判別演算する。
【0013】制御演算回路4は例えば信号処理回路3か
らの出力をデジタルデータに変換するA/D変換器と、
A/D変換器の出力を受けてX軸方向送信コイル選択回
路2および受信コイル選択回路6に選択信号を出力し、
信号処理回路3からの出力が最大値の位置の判別演算を
するマイクロコンピュータとを備えている。位置指示器
としてのカーサ7には交流信号発生回路5の出力交流信
号周波数に同調する同調回路8を構成するコイル81お
よびコンデンサ82と、スイッチ83を介してコンデン
サ82に選択的に並列接続されて同調回路8に流れる電
流の位相を、送信コイルからの磁束変化によって生ずる
誘起電圧の位相からずらすためのコンデンサ84とを備
えている。
らの出力をデジタルデータに変換するA/D変換器と、
A/D変換器の出力を受けてX軸方向送信コイル選択回
路2および受信コイル選択回路6に選択信号を出力し、
信号処理回路3からの出力が最大値の位置の判別演算を
するマイクロコンピュータとを備えている。位置指示器
としてのカーサ7には交流信号発生回路5の出力交流信
号周波数に同調する同調回路8を構成するコイル81お
よびコンデンサ82と、スイッチ83を介してコンデン
サ82に選択的に並列接続されて同調回路8に流れる電
流の位相を、送信コイルからの磁束変化によって生ずる
誘起電圧の位相からずらすためのコンデンサ84とを備
えている。
【0014】さらに、位置検出部1にはY軸方向位置検
出のために、X軸方向送信コイルTX−1、TX−2、
…TX−nと直交して、Y軸方向に所定間隔で配設した
巻回数1ターン以上のY軸方向送信コイルTY−1、T
Y−2、…、TY−nと、Y軸方向送信コイルTY−1
、TY−2、…TY−nに線輪辺がほぼ直交し、かつ各
線輪辺に流れる電流によって生ずる磁力線の方向が順次
逆方向になるように巻回して送信コイルTY−1、TY
−2、…、TY−nに流れる電流による電磁誘導により
生ずる誘起電圧を発生させないようにしたY軸方向受信
コイルRY−1およびRY−2とを備えている。X軸方
向位置検出のためのコイル群とY軸方向位置検出のため
のコイル群とは直流的に絶縁してある。Y軸方向送信コ
イルTY−1、TY−2、…、TY−nにはY軸方向送
信コイル選択回路9を介して、交流信号発生回路5から
出力される所定周波数の交流信号を印加する。
出のために、X軸方向送信コイルTX−1、TX−2、
…TX−nと直交して、Y軸方向に所定間隔で配設した
巻回数1ターン以上のY軸方向送信コイルTY−1、T
Y−2、…、TY−nと、Y軸方向送信コイルTY−1
、TY−2、…TY−nに線輪辺がほぼ直交し、かつ各
線輪辺に流れる電流によって生ずる磁力線の方向が順次
逆方向になるように巻回して送信コイルTY−1、TY
−2、…、TY−nに流れる電流による電磁誘導により
生ずる誘起電圧を発生させないようにしたY軸方向受信
コイルRY−1およびRY−2とを備えている。X軸方
向位置検出のためのコイル群とY軸方向位置検出のため
のコイル群とは直流的に絶縁してある。Y軸方向送信コ
イルTY−1、TY−2、…、TY−nにはY軸方向送
信コイル選択回路9を介して、交流信号発生回路5から
出力される所定周波数の交流信号を印加する。
【0015】一方、Y軸方向受信コイルRY−1および
RY−2の誘起電圧はアナログスイッチ等からなる受信
コイル選択回路6によって選択して信号処理回路3に供
給する。信号処理回路3にて信号処理された選択Y軸受
信コイルの誘起電圧は制御演算回路4に供給する。
RY−2の誘起電圧はアナログスイッチ等からなる受信
コイル選択回路6によって選択して信号処理回路3に供
給する。信号処理回路3にて信号処理された選択Y軸受
信コイルの誘起電圧は制御演算回路4に供給する。
【0016】制御演算回路4はY軸方向送信コイル選択
回路9を駆動して交流信号発生回路5からの出力信号を
印加するY軸方向送信コイルTY−1、TY−2、…、
TY−nを選択させるとともに、受信コイル選択回路6
を駆動してY軸方向受信コイルRY−1、RY−2を選
択させ、かつ信号処理回路3からの出力が最大の位置を
判別演算する。
回路9を駆動して交流信号発生回路5からの出力信号を
印加するY軸方向送信コイルTY−1、TY−2、…、
TY−nを選択させるとともに、受信コイル選択回路6
を駆動してY軸方向受信コイルRY−1、RY−2を選
択させ、かつ信号処理回路3からの出力が最大の位置を
判別演算する。
【0017】信号処理回路3は受信コイル選択回路6か
らの出力を増幅する増幅器33、増幅器33の出力を整
流する整流回路34、整流出力を平滑化して制御演算回
路4に供給する積分回路35、増幅器33の出力を位相
検波する位相検波回路36、位相検波出力を平滑化して
制御演算回路4に供給する積分回路37から構成してあ
る。
らの出力を増幅する増幅器33、増幅器33の出力を整
流する整流回路34、整流出力を平滑化して制御演算回
路4に供給する積分回路35、増幅器33の出力を位相
検波する位相検波回路36、位相検波出力を平滑化して
制御演算回路4に供給する積分回路37から構成してあ
る。
【0018】交流信号発生回路5は制御演算回路4から
出力されるパルスγを受けて正弦波信号の周波数設定の
ためおよび位相検波のための90°位相のずれたパルス
a、bを出力する信号発生回路51、制御演算回路4か
ら出力される切替パルスδを受けて信号発生回路51の
出力を選択するべく切り替えられて位相検波回路36に
供給する切替回路52、信号発生回路51からの出力パ
ルスaを受けてX軸方向送信コイル選択回路2およびY
軸方向送信コイル選択回路9を介して送信コイルに供給
するための正弦波信号を出力する正弦波信号発生回路5
3および制御演算回路4から出力されるXY軸切替信号
βによって切り替えられてX軸方向送信コイル選択回路
2とY軸方向送信コイル選択回路9に正弦波信号発生回
路53からの出力正弦波信号を選択的に供給する切替回
路54から構成してある。なお、受信コイル選択回路6
には、XY軸切替信号βが供給してあってX軸方向受信
コイル(RX−1、RX−2)側とY軸方向受信コイル
(RY−1、RY−2)側とを切り替え、さらに制御演
算回路4から出力されるパルスεが供給してあって、X
軸方向受信コイルRX−1とRX−2とを切り替え、か
つY軸方向受信コイルRY−1とRY−2とを切り替え
るように構成してある。
出力されるパルスγを受けて正弦波信号の周波数設定の
ためおよび位相検波のための90°位相のずれたパルス
a、bを出力する信号発生回路51、制御演算回路4か
ら出力される切替パルスδを受けて信号発生回路51の
出力を選択するべく切り替えられて位相検波回路36に
供給する切替回路52、信号発生回路51からの出力パ
ルスaを受けてX軸方向送信コイル選択回路2およびY
軸方向送信コイル選択回路9を介して送信コイルに供給
するための正弦波信号を出力する正弦波信号発生回路5
3および制御演算回路4から出力されるXY軸切替信号
βによって切り替えられてX軸方向送信コイル選択回路
2とY軸方向送信コイル選択回路9に正弦波信号発生回
路53からの出力正弦波信号を選択的に供給する切替回
路54から構成してある。なお、受信コイル選択回路6
には、XY軸切替信号βが供給してあってX軸方向受信
コイル(RX−1、RX−2)側とY軸方向受信コイル
(RY−1、RY−2)側とを切り替え、さらに制御演
算回路4から出力されるパルスεが供給してあって、X
軸方向受信コイルRX−1とRX−2とを切り替え、か
つY軸方向受信コイルRY−1とRY−2とを切り替え
るように構成してある。
【0019】上記のように構成した本実施例において、
先ずX軸方向の位置検出について説明する。
先ずX軸方向の位置検出について説明する。
【0020】図3に示すようにX軸方向送信コイルTX
−i(i=1、…、n)に正弦波信号を印加する。X軸
方向送信コイルTX−iの線輪辺に矢印に示す方向に電
流が流れている場合は、図3に示す交互に異なる方向に
磁界が発生し、また逆の方向に電流が流れている場合も
同様に交互に異なる方向に磁界が発生して、正弦波信号
によってX軸方向送信コイルTX−iに発生する磁束が
X軸方向受信コイルRX−1のループ内を貫くが、貫く
磁束の方向が打ち消しあって、X軸方向送信コイルTX
−iに正弦波信号を印加しても、X軸方向受信コイルR
X−1にはX軸方向送信コイルTX−iによる誘起電圧
が発生しない。X軸方向受信コイルRX−2についても
同様である。
−i(i=1、…、n)に正弦波信号を印加する。X軸
方向送信コイルTX−iの線輪辺に矢印に示す方向に電
流が流れている場合は、図3に示す交互に異なる方向に
磁界が発生し、また逆の方向に電流が流れている場合も
同様に交互に異なる方向に磁界が発生して、正弦波信号
によってX軸方向送信コイルTX−iに発生する磁束が
X軸方向受信コイルRX−1のループ内を貫くが、貫く
磁束の方向が打ち消しあって、X軸方向送信コイルTX
−iに正弦波信号を印加しても、X軸方向受信コイルR
X−1にはX軸方向送信コイルTX−iによる誘起電圧
が発生しない。X軸方向受信コイルRX−2についても
同様である。
【0021】通電されているX軸方向送信コイルTX−
1によって生ずる磁束変化によってカーサ7の同調回路
8に電圧が誘起される。図4(a)に示すようにX軸方
向送信コイルTX−iに対してカーサ7の位置を位置検
出部1に対向してA−A′方向におよびB−B′方向に
移動させたとき、カーサ7の同調回路8に発生する誘起
電圧は、それぞれ図4(b)および図4(c)に示す如
くである。カーサ7の同調回路8に誘起される誘起電圧
はコイル81を貫く磁束に比例する。この誘起電圧にと
もなう電流が同調回路8に流れ、この電流によって発生
する磁束は図5(a)に示すようにX軸方向受信コイル
RX−iを貫き、同調回路8に流れる電流によって発生
する磁束変化によってX軸方向受信コイルRX−1、R
X−2に誘起電圧が生ずる。X軸方向受信コイルRX−
iにはカーサ7の位置に伴って図5(b)、図5(c)
に示したように、同調回路8から発生した磁束変化に比
例した誘起電圧が発生する。
1によって生ずる磁束変化によってカーサ7の同調回路
8に電圧が誘起される。図4(a)に示すようにX軸方
向送信コイルTX−iに対してカーサ7の位置を位置検
出部1に対向してA−A′方向におよびB−B′方向に
移動させたとき、カーサ7の同調回路8に発生する誘起
電圧は、それぞれ図4(b)および図4(c)に示す如
くである。カーサ7の同調回路8に誘起される誘起電圧
はコイル81を貫く磁束に比例する。この誘起電圧にと
もなう電流が同調回路8に流れ、この電流によって発生
する磁束は図5(a)に示すようにX軸方向受信コイル
RX−iを貫き、同調回路8に流れる電流によって発生
する磁束変化によってX軸方向受信コイルRX−1、R
X−2に誘起電圧が生ずる。X軸方向受信コイルRX−
iにはカーサ7の位置に伴って図5(b)、図5(c)
に示したように、同調回路8から発生した磁束変化に比
例した誘起電圧が発生する。
【0022】したがって例えば図6(a)に示すように
X軸方向送信コイルTX−iのX軸方向中心位置CTX
−iに対向してカーサ7が位置しているときにおいて、
X軸方向送信コイルTX−iに通電したときに、図6(
b)に示すように、X軸方向受信コイルRX−iの誘起
電圧はX軸方向送信コイルTX−iの中心位置CTX−
iにおいて最大値を示し、X軸方向送信コイルTX−i
の中心位置CTX−iから離れるにしたがって誘起電圧
が減少する。なお図6(b)においてCTX−i−iの
ように記載したCは送信コイルの中心を示す記号である
。この結果、X軸方向送信コイル選択回路2によって、
X軸方向送信コイルを順次選択して最大誘起電圧を発生
しているX軸方向送信コイルを検出することによって、
カーサ7の位置を検出することができる。この位置検出
は図6(b)において破線で示すように受信コイルRX
−iの誘起電圧は2次関数で近似して、最大値の位置を
演算により求めることができる。これらは、Y軸側につ
いても同様である。
X軸方向送信コイルTX−iのX軸方向中心位置CTX
−iに対向してカーサ7が位置しているときにおいて、
X軸方向送信コイルTX−iに通電したときに、図6(
b)に示すように、X軸方向受信コイルRX−iの誘起
電圧はX軸方向送信コイルTX−iの中心位置CTX−
iにおいて最大値を示し、X軸方向送信コイルTX−i
の中心位置CTX−iから離れるにしたがって誘起電圧
が減少する。なお図6(b)においてCTX−i−iの
ように記載したCは送信コイルの中心を示す記号である
。この結果、X軸方向送信コイル選択回路2によって、
X軸方向送信コイルを順次選択して最大誘起電圧を発生
しているX軸方向送信コイルを検出することによって、
カーサ7の位置を検出することができる。この位置検出
は図6(b)において破線で示すように受信コイルRX
−iの誘起電圧は2次関数で近似して、最大値の位置を
演算により求めることができる。これらは、Y軸側につ
いても同様である。
【0023】次に制御演算回路4を含めて作用を図8お
よび図9のフローチャートに基づいて説明する。
よび図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0024】制御演算回路4からパルスα、XY軸切替
信号β、パルスγ、パルスε、切替パルスδが出力され
る。パルスγを受けて信号発生回路51は図7(a)お
よび(b)に示す90°位相差がある2相パルスを発生
し、図7(a)のパルスを受けて正弦波信号発生回路5
3は図7(c)に示す正弦波信号を発生する。したがっ
て、切替回路54から出力される正弦波信号も図7(c
)と同波形(図7(d))である。パルスβを受けて切
替回路54はX軸方向とY軸方向とが切り替えられ、切
替回路54の切り替えと同期して受信コイル選択回路6
はX軸の受信コイル側と、Y軸の受信コイル側とを切り
替える。パルスεを受けて受信コイル選択回路6はX軸
の受信コイル選択中に受信コイルRX−1とRX−2と
を切り替え、Y軸の受信コイル選択中に受信コイルRY
−1とRY−2とを切り替える。したがって、受信側で
は、図8(d)、図8(e)、図8(f)、図8(g)
に示す如く、X軸方向受信コイルRX−1、X軸方向受
信コイルRX−2、Y軸方向受信コイルRY−1、Y軸
方向受信コイルRY−2の順序で選択されて、誘起電圧
が増幅器33に印加されていく。
信号β、パルスγ、パルスε、切替パルスδが出力され
る。パルスγを受けて信号発生回路51は図7(a)お
よび(b)に示す90°位相差がある2相パルスを発生
し、図7(a)のパルスを受けて正弦波信号発生回路5
3は図7(c)に示す正弦波信号を発生する。したがっ
て、切替回路54から出力される正弦波信号も図7(c
)と同波形(図7(d))である。パルスβを受けて切
替回路54はX軸方向とY軸方向とが切り替えられ、切
替回路54の切り替えと同期して受信コイル選択回路6
はX軸の受信コイル側と、Y軸の受信コイル側とを切り
替える。パルスεを受けて受信コイル選択回路6はX軸
の受信コイル選択中に受信コイルRX−1とRX−2と
を切り替え、Y軸の受信コイル選択中に受信コイルRY
−1とRY−2とを切り替える。したがって、受信側で
は、図8(d)、図8(e)、図8(f)、図8(g)
に示す如く、X軸方向受信コイルRX−1、X軸方向受
信コイルRX−2、Y軸方向受信コイルRY−1、Y軸
方向受信コイルRY−2の順序で選択されて、誘起電圧
が増幅器33に印加されていく。
【0025】一方、パルスαを受けて、X軸方向送信コ
イル選択回路2およびY軸方向送信コイル選択回路9で
図8(h)に示す如く、受信コイルRX−1、RX−2
が選択されている期間中にX軸方向送信コイルTX−1
〜TX−n(図8においてX1〜Xnと略記してある)
が全部もしくは1部にわたり順次選択され、受信コイル
RY−1およびRY−2が選択されている期間中にY軸
方向送信コイルTY−1〜TY−n(図8においてY1
〜Ynと略記してある)が全部もしくは1部にわたり順
次選択される。
イル選択回路2およびY軸方向送信コイル選択回路9で
図8(h)に示す如く、受信コイルRX−1、RX−2
が選択されている期間中にX軸方向送信コイルTX−1
〜TX−n(図8においてX1〜Xnと略記してある)
が全部もしくは1部にわたり順次選択され、受信コイル
RY−1およびRY−2が選択されている期間中にY軸
方向送信コイルTY−1〜TY−n(図8においてY1
〜Ynと略記してある)が全部もしくは1部にわたり順
次選択される。
【0026】そこで、位置検出が開始されると先ずX軸
方向受信コイルRX−1が選択され、X軸方向受信コイ
ルRX−1が選択されている期間中にX軸方向送信コイ
ルTX−1〜TX−nが順次選択されて、X軸方向送信
コイルTX−1〜TX−nに正弦波信号が順次印加され
ていく。この間における増幅器33の増幅出力は図7(
e)に示す如くである。この増幅出力は整流回路34で
整流される。整流回路34の出力は図7(g)に示す如
くである。整流出力は積分回路35で平滑化されて、制
御演算回路4に供給される。積分回路35の出力は図7
(i)に示す如くであって、X軸方向受信コイルRX−
1、RX−2にわたって模式的に示せば図8(i)に示
す如くである。積分回路35の出力は、X軸方向の位置
データとしてマイクロコンピュータの記憶部に格納され
る。図8(a)は図7(c)に示した正弦波信号波形の
拡大図を示し、図8(b)および図8(c)はX軸方向
受信コイルRX−1が選択されている期間におけるX軸
方向送信コイルTX−1〜TX−nの選択を示す拡大図
および積分回路35の出力拡大図を示す。
方向受信コイルRX−1が選択され、X軸方向受信コイ
ルRX−1が選択されている期間中にX軸方向送信コイ
ルTX−1〜TX−nが順次選択されて、X軸方向送信
コイルTX−1〜TX−nに正弦波信号が順次印加され
ていく。この間における増幅器33の増幅出力は図7(
e)に示す如くである。この増幅出力は整流回路34で
整流される。整流回路34の出力は図7(g)に示す如
くである。整流出力は積分回路35で平滑化されて、制
御演算回路4に供給される。積分回路35の出力は図7
(i)に示す如くであって、X軸方向受信コイルRX−
1、RX−2にわたって模式的に示せば図8(i)に示
す如くである。積分回路35の出力は、X軸方向の位置
データとしてマイクロコンピュータの記憶部に格納され
る。図8(a)は図7(c)に示した正弦波信号波形の
拡大図を示し、図8(b)および図8(c)はX軸方向
受信コイルRX−1が選択されている期間におけるX軸
方向送信コイルTX−1〜TX−nの選択を示す拡大図
および積分回路35の出力拡大図を示す。
【0027】次いで、X軸方向受信コイルRX−2が選
択され、同様にX軸方向送信コイルTX−1、…TX−
nに順次正弦波信号が印加され、X軸方向受信コイルR
X−2の誘起電圧が増幅器33によって増幅される。こ
の増幅出力は整流回路34で整流され、積分回路35で
平滑化されて、制御演算回路4に供給される。積分回路
35の出力は、X軸方向の位置データとしてマイクロコ
ンピュータの記憶部に格納される。
択され、同様にX軸方向送信コイルTX−1、…TX−
nに順次正弦波信号が印加され、X軸方向受信コイルR
X−2の誘起電圧が増幅器33によって増幅される。こ
の増幅出力は整流回路34で整流され、積分回路35で
平滑化されて、制御演算回路4に供給される。積分回路
35の出力は、X軸方向の位置データとしてマイクロコ
ンピュータの記憶部に格納される。
【0028】次にY軸方向受信コイルRY−1が選択さ
れ、同様にY軸方向送信コイルTY−1、…TY−nに
順次正弦波信号が印加され、Y軸方向受信コイルRY−
1の誘起電圧に基づく積分回路35の出力がY軸方向の
位置データとして記憶部に格納される。次にY軸方向受
信コイルRY−2が選択され、同様にY軸方向送信コイ
ルTY−1、…TY−nに順次正弦波信号が印加され、
Y軸方向受信コイルRY−2の誘起電圧に基づく積分回
路35の出力がY軸方向の位置データとして記憶部に格
納される。
れ、同様にY軸方向送信コイルTY−1、…TY−nに
順次正弦波信号が印加され、Y軸方向受信コイルRY−
1の誘起電圧に基づく積分回路35の出力がY軸方向の
位置データとして記憶部に格納される。次にY軸方向受
信コイルRY−2が選択され、同様にY軸方向送信コイ
ルTY−1、…TY−nに順次正弦波信号が印加され、
Y軸方向受信コイルRY−2の誘起電圧に基づく積分回
路35の出力がY軸方向の位置データとして記憶部に格
納される。
【0029】なお、カーサ7内のスイッチ83を閉成し
たときにおける増幅器33の出力は図7(f)に、整流
回路34の出力は図7(h)に、積分回路35の出力は
図7(j)にそれぞれ示す。コンデンサ84が並列接続
されたため同調回路8の同調周波数はコンデンサ84の
静電容量に対応する分だけ低下し、図7(f)は図7(
e)に対してコンデンサ84の静電容量に対応する分だ
け位相が進んでおり、図7(h)は図7(g)に対して
コンデンサ84の静電容量に対応する分だけ位相が進ん
でいる。
たときにおける増幅器33の出力は図7(f)に、整流
回路34の出力は図7(h)に、積分回路35の出力は
図7(j)にそれぞれ示す。コンデンサ84が並列接続
されたため同調回路8の同調周波数はコンデンサ84の
静電容量に対応する分だけ低下し、図7(f)は図7(
e)に対してコンデンサ84の静電容量に対応する分だ
け位相が進んでおり、図7(h)は図7(g)に対して
コンデンサ84の静電容量に対応する分だけ位相が進ん
でいる。
【0030】X軸方向およびY軸方向の位置データの格
納終了に続いて、格納されたX軸の積分出力の最大値、
Y軸の積分出力の最大値がそれぞれ所定レベル以上かを
判別して、全X軸方向送信コイルTX−1〜TX−n中
の最大値が得られたX軸方向送信コイルを含む前後所定
数のX軸方向送信コイルのみを選択する部分走査および
全Y軸方向送信コイルTY−1〜TY−n中の最大値が
得られたY軸方向送信コイルを含む前後所定数のY軸方
向受信コイルのみを選択する部分走査を行う。部分走査
において得られた積分回路35の出力が所定レベル以上
かを判別して、X軸方向の最大値位置およびY軸方向の
最大値位置を演算して、カーサ7の位置座標を得て、記
憶部に格納される。
納終了に続いて、格納されたX軸の積分出力の最大値、
Y軸の積分出力の最大値がそれぞれ所定レベル以上かを
判別して、全X軸方向送信コイルTX−1〜TX−n中
の最大値が得られたX軸方向送信コイルを含む前後所定
数のX軸方向送信コイルのみを選択する部分走査および
全Y軸方向送信コイルTY−1〜TY−n中の最大値が
得られたY軸方向送信コイルを含む前後所定数のY軸方
向受信コイルのみを選択する部分走査を行う。部分走査
において得られた積分回路35の出力が所定レベル以上
かを判別して、X軸方向の最大値位置およびY軸方向の
最大値位置を演算して、カーサ7の位置座標を得て、記
憶部に格納される。
【0031】一方、切替パルスδを受けて切替回路52
は信号発生回路51の出力を交互に選択する。選択され
た信号発生回路51の出力で増幅器33からの出力は位
相検波回路36において位相検波される。図7(a)に
示すパルスaで位相検波した位相検波出力は図7(k)
に示す如くであり、図7(b)に示すパルスbで位相検
波した位相検波出力は図7(m)に示す如くである。位
相検波出力は積分回路37で平滑化される。積分回路3
7の出力波形は図7(p)および図7(r)に示す如く
であって、図7(p)に示す出力レベルをVφ0 、図
7(r)に示す出力レベルをVφ90とする。図7(p
)は図7(k)に対応し、図7(r)は図7(m)に対
応している。なお、図7(l)、図7(n)、図7(q
)および図7(s)はスイッチ83が閉成されている場
合を示し、図7(l)は図7(k)に対応し、図7(n
)は図7(m)に対応し、図7(q)は図7(p)に対
応し、図7(s)は図7(r)に対応している。また図
7(q)に示す出力レベルをVφ0 ′、図7(s)に
示す出力レベルをVφ90′とする。
は信号発生回路51の出力を交互に選択する。選択され
た信号発生回路51の出力で増幅器33からの出力は位
相検波回路36において位相検波される。図7(a)に
示すパルスaで位相検波した位相検波出力は図7(k)
に示す如くであり、図7(b)に示すパルスbで位相検
波した位相検波出力は図7(m)に示す如くである。位
相検波出力は積分回路37で平滑化される。積分回路3
7の出力波形は図7(p)および図7(r)に示す如く
であって、図7(p)に示す出力レベルをVφ0 、図
7(r)に示す出力レベルをVφ90とする。図7(p
)は図7(k)に対応し、図7(r)は図7(m)に対
応している。なお、図7(l)、図7(n)、図7(q
)および図7(s)はスイッチ83が閉成されている場
合を示し、図7(l)は図7(k)に対応し、図7(n
)は図7(m)に対応し、図7(q)は図7(p)に対
応し、図7(s)は図7(r)に対応している。また図
7(q)に示す出力レベルをVφ0 ′、図7(s)に
示す出力レベルをVφ90′とする。
【0032】カーサ7の位置座標が得られたときは、部
分走査に次いでX軸方向受信コイル中で最大誘起電圧を
出力していたX軸方向受信コイルおよびそのときのX軸
方向送信コイルが選択され、制御演算回路4に供給され
ている積分回路37からの出力Vφ0 およびVφ90
が読み込まれて、出力Vφ0 および出力Vφ90の比
から受信誘起電圧の位相差が演算される。上記で得られ
たカーサ7の座標位置データおよび受信誘起電圧の位相
差データが制御演算回路4から外部に出力される。この
座標データによりカーサ7のXY座標位置が判り、この
位相差データによりスイッチ83の閉成が判る。
分走査に次いでX軸方向受信コイル中で最大誘起電圧を
出力していたX軸方向受信コイルおよびそのときのX軸
方向送信コイルが選択され、制御演算回路4に供給され
ている積分回路37からの出力Vφ0 およびVφ90
が読み込まれて、出力Vφ0 および出力Vφ90の比
から受信誘起電圧の位相差が演算される。上記で得られ
たカーサ7の座標位置データおよび受信誘起電圧の位相
差データが制御演算回路4から外部に出力される。この
座標データによりカーサ7のXY座標位置が判り、この
位相差データによりスイッチ83の閉成が判る。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、駆動
側コイルを駆動側コイルの各線輪辺に流れる電流による
磁束変化によってセンス側コイルに発生する誘起電圧が
実質的に打ち消されるように巻回されているために、駆
動側コイルに流れる電流による磁束によってセンス側コ
イルに実質的に誘起電圧が発生しない。このため、駆動
側コイルへの通電と、位置指示器からの磁束変化により
センス側コイルに生じた誘起電圧の検出とは並列的に行
えて、本発明では従来のように駆動側コイルとセンス側
コイルとを切り替える必要はなくなり、位置検出速度は
速くなる効果がある。さらにセンス側コイルの誘起電圧
には駆動側コイルからの影響がないために正確に位置検
出ができる効果もある。
側コイルを駆動側コイルの各線輪辺に流れる電流による
磁束変化によってセンス側コイルに発生する誘起電圧が
実質的に打ち消されるように巻回されているために、駆
動側コイルに流れる電流による磁束によってセンス側コ
イルに実質的に誘起電圧が発生しない。このため、駆動
側コイルへの通電と、位置指示器からの磁束変化により
センス側コイルに生じた誘起電圧の検出とは並列的に行
えて、本発明では従来のように駆動側コイルとセンス側
コイルとを切り替える必要はなくなり、位置検出速度は
速くなる効果がある。さらにセンス側コイルの誘起電圧
には駆動側コイルからの影響がないために正確に位置検
出ができる効果もある。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例におけるX軸方向受信コイル
およびX軸方向送信コイルの配置を示す模式図である。
およびX軸方向送信コイルの配置を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施例における送信側コイル通電に
よる発生磁界の方向を示す模式図である。
よる発生磁界の方向を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施例における送信コイルにより生
ずるカーサの同調回路に発生する誘起電圧を示す波形説
明図である。
ずるカーサの同調回路に発生する誘起電圧を示す波形説
明図である。
【図5】本発明の一実施例におけるカーサの同調回路の
発生した誘起電圧によって受信コイルに発生する誘起電
圧を示す波形説明図である。
発生した誘起電圧によって受信コイルに発生する誘起電
圧を示す波形説明図である。
【図6】本発明の一実施例におけるカーサ位置に対する
受信コイルの誘起電圧の分布を示す模式図である。
受信コイルの誘起電圧の分布を示す模式図である。
【図7】本発明の一実施例の作用の説明に供する波形図
である。
である。
【図8】本発明の一実施例の作用の説明に供するタイミ
ング図である。
ング図である。
【図9】本発明の一実施例の作用の説明に供するフロー
チャートである。
チャートである。
【図10】本発明の一実施例の作用の説明に供するフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
1…位置検出部
2…X軸方向送信コイル選択回路
3…信号処理回路
4…制御演算回路
5…交流信号発生回路
6…受信コイル選択回路
7…カーサ
8…同調回路
9…Y軸方向送信コイル選択回路
Claims (2)
- 【請求項1】位置検出方向に所定間隔で配設された巻回
数1ターン以上の駆動側コイルと、駆動側コイルに線輪
辺がほぼ直交し、所定間隔で配設され、かつ各駆動側コ
イルの線輪片に流れる電流による磁束変化によって発生
する誘起電圧が実質的に打ち消されるように巻回された
センス側コイルとからなる位置検出部と、駆動側コイル
を順次選択する選択手段と、選択手段を介して駆動側コ
イルに交流信号を供給する交流信号源と、交流信号の周
波数に同調する同調回路を構成するコイルおよびコンデ
ンサを含む位置指示器と、順次1のセンス側コイルを選
択し、該選択中前記選択手段を駆動して駆動側コイルに
交流信号を順次印加し、選択されているセンス側コイル
に発生している誘起電圧を検出し、最大誘起電圧を発生
させている駆動側コイル位置から位置指示器の位置を求
める検出手段とを備えたことを特徴とする位置検出装置
。 - 【請求項2】X座標方向に所定間隔で配設された巻回数
1ターン以上の第1駆動側コイルと、第1駆動側コイル
に線輪辺がほぼ直交し、所定間隔で配設され、かつ各第
1駆動側コイルの線輪片に流れる電流による磁束変化に
よって発生する誘起電圧が実質的に打ち消されるように
巻回された第1センス側コイルとからなる第1の位置検
出部と、Y座標方向に所定間隔で配設された巻回数1タ
ーン以上の第2駆動側コイルと、第2駆動側コイルに線
輪辺がほぼ直交し、所定間隔で配設され、かつ各第2駆
動側コイルの線輪片に流れる電流による磁束変化によっ
て発生する誘起電圧が実質的に打ち消されるように巻回
された第2センス側コイルとからなる第2の位置検出部
と、第1駆動側コイルおよび第2駆動側コイル中から1
つの駆動側コイルを順次選択する選択手段と、選択手段
によって選択された駆動側コイルに交流信号を供給する
交流信号源と、交流信号の周波数に同調する同調回路を
構成するコイルおよびコンデンサを含む位置指示器と、
順次1のセンス側コイルを選択し、該選択中前記選択手
段を駆動して選択されているセンス側コイルを含む位置
検出部の駆動側コイルに交流信号を順次印加し、選択さ
れているセンス側コイルに発生している誘起電圧を検出
し、最大誘起電圧を発生させている駆動側コイル位置か
ら位置指示器の位置を求める検出手段とを備えたことを
特徴とする位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3043839A JPH04296922A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3043839A JPH04296922A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04296922A true JPH04296922A (ja) | 1992-10-21 |
Family
ID=12674918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3043839A Pending JPH04296922A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04296922A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 1991-03-08 JP JP3043839A patent/JPH04296922A/ja active Pending
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