JPH04175533A - 圧電アクチュエータの変位拡大機構 - Google Patents

圧電アクチュエータの変位拡大機構

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JPH04175533A
JPH04175533A JP2297227A JP29722790A JPH04175533A JP H04175533 A JPH04175533 A JP H04175533A JP 2297227 A JP2297227 A JP 2297227A JP 29722790 A JP29722790 A JP 29722790A JP H04175533 A JPH04175533 A JP H04175533A
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JP
Japan
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cylinder
piezoelectric actuator
piston
electric field
voltage
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JP2297227A
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Masahiro Tsukamoto
雅裕 塚本
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Nissan Motor Co Ltd
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    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/44Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
    • F16F9/46Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall
    • F16F9/466Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry
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    • F16F9/32Details
    • F16F9/53Means for adjusting damping characteristics by varying fluid viscosity, e.g. electromagnetically
    • F16F9/532Electrorheological [ER] fluid dampers
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/04Constructional details
    • H02N2/043Mechanical transmission means, e.g. for stroke amplification
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2224/00Materials; Material properties
    • F16F2224/02Materials; Material properties solids
    • F16F2224/0283Materials; Material properties solids piezoelectric; electro- or magnetostrictive

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) この発明は、例えば減衰力可変ショックアブソーバ等に
用いられる圧電アクチュエータの変位拡大機構に関する
(従来の技術) 従来の圧電アクチュエータの変位拡大機構としては、減
衰力可変ショックアブソーバに用いた例として、例えば
、第6図に示すようなものがある(特開昭61−852
10号公報)。これは、積層形圧電アクチュエータ23
に電圧を印加すると、その伸びに応じてプランジャ25
が微小変位し、油密室27の油を圧縮するため、ピスト
ン19が押し出され減衰力切り換えバルブを開閉するも
のである。その際、プランジャ25とピストン19の受
圧面積がピストン19の方が小さいことから、この面積
比に応じて圧電アクチュエータ23の変位が拡大される
構造となっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の構造では、プランジャ25の摺動
部とピストン19の摺動部の何れにも0リングシールを
設けているため、例えば熱膨張などで油の体積が拡大さ
れると、圧電アクチュエータ23に電圧を印加していな
いにもかかわらずリターンスプリング21の弾力に抗し
てピストン19が変位してしまうという問題があった。
一方、ピストン19部のOリングを廃止するなどして、
摺動部の漏れによって油の体積変化を吸収しようとする
と、圧電アクチュエータ23に電圧を印加してプランジ
ャ25が変位しても、油が漏れてピストン19が変位し
ない。或いは変位しても徐々に(例えば2秒程度で)元
に戻ってしまうという問題を発生する。そのため、圧電
アクチュエータに電圧をパルス状に再印加し油を再充填
する方法などもあるが、制御が煩雑で消費電力の増加な
どの問題が生じる。従って、望ましい構造というのは、
「圧電アクチュエータが差動したときのみ油をシールす
る構造」ということができる。その一つの例として特開
昭64−26041号公報に開示されたものでは、ピス
トンが変位したときだけ0リング、又はゴムシートでシ
ールする構造か考案されているが、開閉部への弾性体シ
ールの使用は、耐久性上の問題があった。
ところで、上述の漏れは油圧工学でいう管状すきま流れ
に当るが、この流れの大きさは通路の断面積に比例し、
長さ・粘度それぞれに反比例することが知られている。
前述の特開昭64−26041号公報に開示されたもの
は断面積を小さくして漏れを少なくしようとした例であ
る。
そこで、この発明は、上記の漏れに関する3要素のうち
人為的操作で制御できる粘度に注目し、0リング等を使
用せずに、「圧電アクチュエータが作動したときのみ非
圧縮性流体をシールする構造」とすることができるとと
もに非圧縮性流体の熱膨張・収縮を適切に補正すること
ができ、さらに圧電アクチュエータの特徴である高応答
性を有効に発揮させることのできる圧電アクチュエータ
の変位拡大機構を提供することを目的とする。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) この発明は上記課題を解決するために、電圧印加による
圧電アクチュエータの伸縮変位に応じて第1シリンダ内
を摺動変位するプランジャと、前記第1シリンダと連通
し且つ当該第1シリンダより内径の小さい第2シリンダ
内を摺動変位するピストンと、前記第1シリンダ及び第
2シリンダ内に満たされ粘度が印加電界依存性を有する
非圧縮性流体と、該非圧縮性流体の熱膨張・収縮を補正
する通路と、前記圧電アクチュエータへの電圧印加指令
に応じて前記通路部の非圧縮性流体に電界を印加する電
界印加手段とを有することを要旨とする。
(作用) 電界印加手段による通路部の非圧縮性流体への電界非印
加時には、非圧縮性流体の粘度は低くなっており、その
熱膨張・収縮が通路を通して適切に補正される。
所要時に、電圧印加指令により圧電アクチュエータに所
要値の電圧が印加されると、圧電アクチュエータが伸張
し、プランジャが第1シリンダ内を摺動して第1シリン
ダ内の非圧縮性流体の圧力が上昇する。次いで、この圧
力上昇によりピストンが第2シリンダ内を摺動変位する
。このとき、ピストンの変位量は、プランジャとピスト
ンの受圧面積比に応じて拡大される。また、圧電アクチ
ュエータへの電圧印加指令に応じて電界印加手段により
通路部の非圧縮性流体へも所要強度の電界印加が行われ
る。こ−れにより、通路部の非圧縮性流体の粘度が高め
られて漏れが抑えられ、「圧電アクチュエータが作動し
たときのみ非圧縮性流体をシールする構造」が実現され
る。したがって、このシールにより、圧電アクチュエー
タの作動による第1、第2シリンダ内の圧力状態が保持
されて、ショックアブソーバの減衰力可変機構等に適用
するのに極めて好適な圧電アクチュエータの変位拡大機
構が実現される。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図は、この発明の一実施例を示す図で
ある。この実施例は、減衰力可変ショックアブソーバに
適用されている。
まず、圧電アクチュエータの変位拡大機構の構造を説明
すると、第1図において、101は積層形圧電アクチュ
エータであり、導線111を介して高電圧(例えば50
0V)が印加されると、微小量(例えば50μm)軸方
向(図の上下方向)に伸びる。102はリターンスプリ
ングであり、前記高電圧の印加が解除されたときに圧電
アクチュエータ101を元の長さに押し縮める働きをし
ている。103はプランジャであり、スプリング112
によって圧電アクチュエータ101の下端に押付けられ
ている。したがって、プランジャ103は圧電アクチュ
エータ101の伸縮変位に伴って、ハウジング109に
設けられた第1シリンダ109a内を摺動変位するよう
になっている。
104はOリングであり、プランジャ103と第1シリ
ンダ109aのクリアランスをシールし、非圧縮性流体
107が洩れないようにしている。
105は絶縁体で作られたピストンであり、第1シリン
ダ109a内の油圧を受けて、この第1シリンダ109
aよりも内径の小さい第2シリンダ109b及びホルダ
113に設けられた第3シリンダ113a内を摺動変位
するようになっている。第2シリンダ109bとピスト
ン105のクリアランスは、非圧縮性流体107が熱膨
張・熱収縮したときには容易に流出・流入を許す程度の
クリアランス(例えば径で30μm程度)としである。
即ち、この実施例では、このクリアランス部分109d
が非圧縮性流体107の熱膨張・収縮補正用の通路とな
っている。
一方、第3シリンダ113aとピストン105とはOリ
ング106でシールされ、非圧縮性流体107が洩れな
いようになっている。非圧縮性流体107は電気粘性流
体であり、電界をかけると粘度が変化する流体である。
この場合には、電界を受けると粘度が高くなるように設
定されたものが用いられている。非圧縮性流体107は
、第1シリンダ109a及び第2シリンダ109b内に
充満されており、余った分はピストン105と第2シリ
ンダ109bのクリアランス部分109dを通して、ハ
ウジング109とホルダ113によって構成されるリザ
ーバ室109cに貯蔵されるようになっている。リザー
バ室109cは、その上部にガス110が封入されてい
る。このガス110は、大気圧の空気又は低圧の窒素ガ
スなどであり、非圧縮性流体107が熱膨張・収縮した
ときに、その体積変化を吸収する役目を果している。
108は対向した一対の電極であり、この電極108間
に電圧を印加することによって、ピストン105と第2
シリンダ109bのクリアランス部分109dにある非
圧縮性流体107に電界がかけられるようになっている
。即ち、この一対の電極108で非圧縮性流体107に
電圧を印加する電界印加手段が構成されている。そのた
め、第1図中のA−A線断面は第2図のように構成され
ている。即ち、画電極108に挾まれる第2シリンダ1
09b部とピストン105を絶縁体で形成し、電界が効
果的に非圧縮性流体107に作用するようになっている
。第2図中、123は電極108に電圧を印加するため
の導線である。ピストン105の下端にはスプール11
4があり、スプリング115によってピストン105の
下端に押付けられている。スプール114は、変位スる
ことによりスリーブ116の油路117を開閉する。し
たがって、ピストン105が変位することて、油路11
7の開閉が行われるようになっている。油路117は、
ショックアブソーバの減衰バルブ118をバイパスする
位置に構成されているので、油路117が閉じたときに
は減衰力が高くなり、開いたときには低くなるようにな
っている。
100は作動油の油室である。
次に、上述のように構成された圧電アクチュエータの変
位拡大機構の作用を説明する。
いま、車両が良路を走行していたとすると、操縦安定性
を高めるためには、減衰力は高めにセットされる。した
がって圧電アクチュエータ101への印加電圧はゼロで
あり、圧電アクチュエータ101は収縮しているととも
に、油路117は閉じられている。この状態では、一対
の電極108にも電圧は印加されず、したがってピスト
ン105と第2シリンダ109bとのクリアランス部分
109dにある非圧縮性流体107の粘度は低い。その
ため、非圧縮性流体107が周囲温度によって熱膨張・
収縮をしたとしても、その増加・減少分はクリアランス
部分109dの洩れによって補正され、常に第1シリン
ダ109a、第2シリンダ109b内の非圧縮性流体1
07は低圧になっている。
ここで、車両に取付けられた路面センサなどが路面の突
起を検出したとする。すると、この突起による突上げを
防止するために、減衰力を即座に低めに切り換える必要
があり、圧電アクチュエータ101に対して、数100
vの電圧が印加される。すると、圧電アクチュエータ1
01は数十μm伸張し、プランジャ103を押下げる。
このことによって第1シリンダ109a内の非圧縮性流
体107の圧力が上昇し、ピストン105を押す。この
ときピストン105の変位量は、第1シリンダ109a
と第2シリンダ109bとの受圧面積比によって拡大さ
れ、例えば面積比を40コ1としておけば、プランジャ
103が50μm変位するとピストン105は2mm変
位することになる。
このとき、圧電アクチュエータ101への電圧印加指令
に応じて、圧電アクチュエータ101への電圧印加と同
時に一対の電極108にも電圧印加が行われる。この電
圧印加によって画電極108間に電界が発生し、ピスト
ン105と第2シリンダ109bとのクリアランス部分
109dにある非圧縮性流体107の粘度が高くなる。
このことによってクリアランス部分109dからの非圧
縮性流体107の洩れが減少し、第1シリンダ109a
・第2シリンダ109b内の圧力を保持することが可能
となる。例えば、電界をかけない状態ではピストン10
5が2秒で元に戻ってしまったものでは、たとえば2 
k V / m mの電界をかけて粘度が10−倍に増
加したとすれば、洩れ流量は1/10に減少するので、
ピストン105を20秒で元に戻る程度まで引延ばすこ
とが可能となる。したがって、ピストン105がすぐに
戻ってしまうという不具合を防ぐことができ、電圧の再
印加(洩れた流体の再充填)など特殊な制御を必要とす
ることなく、また、耐久性上問題となる弾性体を使用す
ることなく安定して減衰力が低い状態を保持できる。
さらに、突起通過後再び減衰力を高くするときは、圧電
アクチュエータ101の印加電圧をゼロにする。すると
、リターンスプリング102によって圧電アクチュエー
タ101が収縮し、かつスプリング112によってプラ
ンジャ103が押戻されるので第1シリンダ109a内
の圧力が低下する。したがってピストン105を押して
いる圧力が下がるので、ピストン105及びスプール1
14がスプリング115によって戻される。そのため油
路117が閉じられ減衰力はまた高くなる。一対の電極
108への印加電圧も圧電アクチュエータ101への印
加電圧と同時にゼロとすれば、またクリアランス部分1
09cfの洩れが太きくなり、非圧縮性流体107の熱
膨張を補正することが可能となる。
以上、この実施例の作用・効果を減衰力可変ショックア
ブソーバに適用したものを例にとって説明したが、この
圧電アクチュエータの変位拡大機構はショックアブソー
バの減衰力可変機構に限るものでなく、例えば産業用油
圧弁などにも適用可能である。また、電界をかける部分
は、第3図のようにしてもよい。第3図(A)は、同図
(B)のB−B線断面図である。これはピストン121
を導体で構成し、0リング122を導電性ゴムとし、さ
らに電極120を第2シリンダ109bと同心円筒とし
たものである。この形にすると電極間の隙間を第2図の
ものに比べて非常に小さくすることができ、低い電圧で
非圧縮性流体107により強い電界をかけることができ
る。例えば、ピストン121と第2シリンダ109bの
クリアランスを径で30μm(半径で15μm)、第2
シリンダ109bを構成する絶縁層を85μmとしても
、電極120とピストン121の隙間は0.1mmであ
り、前述の2 k V / m mの電界をかけるには
200vの電圧で済む。従って、圧電アクチュエータ1
01への印加電圧と同じレベルとなるため、高電圧の発
生装置などを共用化することも可能である。第3図中、
124は電圧印加用の導線である。
また、m5ecオーダーでの急速冷却・急速加熱が可能
であれば、非圧縮性流体として電気粘性流体を使うまで
もなく、粘度指数の高い一般作動油を使うことも可能で
ある。
一方、圧電アクチュエータ101への電圧印加と一対の
電極108、又は電極120・ピストン121への電圧
印加を同時に行う場合は高電圧の発生装置以外に、印加
を制御するパワートランジスタ及びハーネスなども共用
することが可能であり、駆動回路系のコスト上昇を小さ
く抑えることができる。また同時でない場合もそれぞれ
にメリットがあり、電極108への印加を先にすると洩
れを最小に抑えることができ、圧電アクチュエータ10
1への印加を先にすると、非圧縮性流体107の粘度上
昇で粘性抵抗が増加し、応答性が低下するという不具合
を防ぐことかできる。したがって、印加タイミングは上
述の説明で行った同時印加に限らず、適用する機器の要
求内容によって変更することが可能である。
次いで第4図には、この発明の他の実施例を示す。この
実施例は変位拡大機構部分のみが示されている。第4図
(B)は、同図(A)のC−C線断面図である。
まず、構成は、この機構の使用状態における鉛直上方(
この場合図のY矢印の向き)にリザーバ室109cを設
け、第1シリンダ109aとリザーバ室109cを結ぶ
熱膨張補正用の細い通路109eがハウジング109に
形成しである。そして、この通路109e内の非圧縮性
流体107に電界をかけるための一対の電極108が設
置され、かつピストン105と第2シリンダ109bの
間がOリング119でシールされた構造となっている。
圧電アクチュエータ101など、その他のものの構成は
前記一実施例とほぼ同じである。
次に作用を説明する。圧電アクチュエータ101への電
圧印加時には電極108にも電圧が印加され、2つの0
リング104.119及び通路109eの部分の粘度の
高い非圧縮性流体107で、第1・第2両シリンダ10
9a。
109b内に非圧縮性流体107が封じ込められ、ピス
トン105のストロークが維持される。一方、圧電アク
チュエータ101への印加電圧がゼロのときには、一対
の電極108への電圧印加も解除され、非圧縮性流体1
07の熱膨張補正か通路109eを通して行われる。そ
の際、この通路109eが第1・第2シリンダ109a
109bの最も高い位置に設置されているので、この機
構で致命的不具合となるエア残りを防ぐことが可能とな
る。つまり、非圧縮性流体107の熱膨張補正を行いな
がら、同時に第1・第2シリンダ109a、109b内
の残留空気をこの通路109eからリザーバ室109c
へ逃がすことができ、圧電アクチュエータ101に電圧
を印加したときには、そのストロークを有効に拡大する
ことができる。従って、組立て時のエア抜き、又は非圧
縮性流体107内に溶は込んでいる空気の分離などに気
を使う必要がなく、安定した作動を行わせることができ
る。
この実施例は、前記第3図に示したものと同様に一実施
例のものに比べて電極108の間隔を小さく設定できる
ので、より低い電圧で非圧縮性流体107に強い電界を
かけることが可能となる。
また、熱膨張補正用の通路109eのレイアウトの自由
度が増すため、第5図に示すように複雑な経路とするこ
とも可能である。第5図(B)は、同図(A)のD−D
線断面図である。この第5図の例は、電極127を埋込
んだ絶縁体のハウジング130に蛇行した通′i!/!
!125を設け、電極兼ハウジング126と接着した構
成となっている。このような構成とすることで面積が小
さい、即ち容量の小さい電極によって長い通路125内
の非圧縮性流体107に電界をかけることが可能となり
、第1、第2シリンダ109a、109b内に、さらに
効果的に圧力を保持することが可能となる。
128は電極126.127への電圧印加用導線である
さらに、前記一実施例では、圧電アクチュエータ101
への電圧印加と電極108への電圧印加のタイミングに
よって、洩れ極小と応答性がトレードオフしたが、この
実施例では粘性抵抗増加による応答性悪化はないため、
洩れ極小をねらって電極108への電圧印加を先にする
ことができる。
また、この実施例は、上述の構成のように通路109e
を第1シリンダ109aの部分に設けるばかりではなく
、電極への結線方法が工夫できればプランジャ103の
部分に設けても構わない。
このようにすると、減衰力可変ショックアブソーバへの
応用も可能となる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、電圧印加によ
る圧電アクチュエータの伸縮変位に応じて第1シリンダ
内を摺動変位するプランジャと、前記第1シリンダと連
通し且つ当該第1シリンダより内径の小さい第2シリン
ダ内を摺動変位するピストンと、前記第1シリンダ及び
第2シリンダ内に満たされ粘度が印加電界依存性を有す
る非圧縮性流体と、この非圧縮性流体の熱膨張・収縮を
補正する通路と、前記圧電アクチュエータへの電圧印加
指令に応じて前記通路部の非圧縮性流体に電界を印加す
る電界印加手段とを具備させたため、通路を通して非圧
縮性流体の熱膨張・収縮を適切に補正することができ、
また圧電アクチュエータに電圧が印加され、この電圧印
加指令に応して通路部の非圧縮性流体にも電界が印加さ
れたときには、通路部の非圧縮性流体の粘度か高められ
て洩れが抑えられ「圧電アクチュエータが作動したとき
のみ非圧縮性流体をシールする構造jとすることができ
る。したかって、このシール構造により、圧電アクチュ
エータの作動による第1、第2のシリンダ内の圧力状態
を保持することができてショックアブソーバの減衰力可
変機構等に適用するのに極めて好適な圧電アクチュエー
タの変位拡大機構を実現することができ、さらには圧電
アクチュエータの特徴である高応答性を有効に発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明に係る圧電アクチュエー
タの変位拡大機構の一実施例を示すもので、第1図は縦
断面で示す構成図、第2図は第1図のA−A線断面図、
第3図は電極部分の他の構成例を示す図、第4図及び第
5図はこの発明の他の実施例を示すもので、第4図は断
面で示す構成図、第5図は熱膨張補正用の通路及び電極
部分の他の構成例を示す図、第6図は従来の圧電アクチ
ュエータの変位拡大機構を用いた減衰力可変ショックア
ブソーバを縦断面で示す構成図である。 101:圧電アクチュエータ、 103ニブランジヤ、 105.121;ピストン、 107:非圧縮性流体、 108.120.127:電界印加手段となる電極、 109a :第1シリンダ、 109b:第2シリンダ、 109d :クリアランス部分(通路)、109e、1
25:通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 電圧印加による圧電アクチュエータの伸縮変位に応じて
    第1シリンダ内を摺動変位するプランジャと、 前記第1シリンダと連通し且つ当該第1シリンダより内
    径の小さい第2シリンダ内を摺動変位するピストンと、 前記第1シリンダ及び第2シリンダ内に満たされ粘度が
    印加電界依存性を有する非圧縮性流体と、該非圧縮性流
    体の熱膨張・収縮を補正する通路と、 前記圧電アクチュエータへの電圧印加指令に応じて前記
    通路部の非圧縮性流体に電界を印加する電界印加手段と を有することを特徴とする圧電アクチュエータの変位拡
    大機構。
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