JPH01209707A - 窒素を含む磁性合金膜 - Google Patents

窒素を含む磁性合金膜

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JPH01209707A
JPH01209707A JP3575688A JP3575688A JPH01209707A JP H01209707 A JPH01209707 A JP H01209707A JP 3575688 A JP3575688 A JP 3575688A JP 3575688 A JP3575688 A JP 3575688A JP H01209707 A JPH01209707 A JP H01209707A
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JP
Japan
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alloy film
film
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resistance
formula
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JP3575688A
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English (en)
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Hiroshi Sakakima
博 榊間
Koichi Osano
浩一 小佐野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気ヘッドコア等に適した軟磁性材料、特に窒
素を含むFe系磁性合金膜に関するものである。
従来の技術 鉄系の磁気ヘッド材料としては、rre−si−hgの
セフダストやFe−Niのパーマロイ等が従来より知ら
れている。しかし、前者は耐触性に問題があり、耐摩耗
性においてもやや難がある。また、後者は耐摩耗性にお
いて大いに問題があり、VTR用へ・フドに用いること
はできない。そのうえ、これらの合金の飽和磁化4πM
s  はせいぜい1010000Gau  程度である
近年、高飽和磁化を有するFe−3i系合金が注目され
るようになってきたが、この合金は前記FFe−5i−
A合金、およびFe−Ni系合金のような優れた軟磁性
を示さず、さらに耐触性、および耐摩耗性も劣るため、
磁気へ、7ドコアとしては使用できない。
発明が解決しようとする課題 そこで、優れた軟磁性を得、かつ耐触性、および耐摩耗
性を高めるという見地から種々の窒化合金の研究がなさ
れており、これは例えば、Feの窒化物の研究(ジャー
ナルオプアプライドフィジ・ソクス: J、Appl、
Ph7g、 53 (11) P8332(1982)
)や、Fe−B  系の窒化物の研究(特開昭54−9
4428号公報、および同昭60−15261号公報)
として知られている。しかし、一般には、窒化によって
軟磁性は損なわれ、これらの研究においては、軟磁性の
指標である抗磁力Haが極めて大きくなるという問題を
生じていた。
又ye −si系合金に添加物を入れてその耐触性の改
善が試みられており、Fe −Si −Ru  系に関
する研究(第8回日本応用磁気学会学術講演概要集19
84.11)等がなされている。しかしながら添加物に
よりある程度のFe−8i系の耐触性の改善はなされて
も軟磁気特性の改善はなされないばかりか、多量の添加
は飽和磁化の減少と軟磁気特性の劣化を生ずるという問
題点があった。
本発明は、このような問題点を解決し、抗磁力Hcが小
さく、かつ耐触性と耐摩耗性に優れた、高飽和磁化を有
する、窒素を含む軟磁性合金を作成しようとするもので
ある。
課題を解決するだめの手段 本発明合金は膜自体が以下に述べるような超構造を有す
るFa−3i−Ru −N  より成る磁歪の比較的小
さい結晶質合金膜であり、このように超構造化する事に
より軟磁気特性を得る事を可能とし、かつ窒化していな
いFa −Si −Ru合金膜よりも優れた耐融、耐摩
耗性と軟磁気特性を得る事を可能とするものである。
本発明による磁性合金膜は、次の組成式で表わされる合
金膜 Fe tLSi bRu 0・・・・−・”・”(1)
と窒化合金膜 ・・・・・・・・・・・・(2) とを積層して成る事を特徴とする積層合金膜、又は完全
な積層膜ではなくむしろ組成変調構造を有し、平均組成
で (Fa  a−Si  bl  Ru  0− )  
10C≧−d’   N  d−・・・・・・・・・・
・・(3) で表わされ、少くとも元素N(窒素)が膜厚方向に組成
変調されている事を特徴とする窒素を含む磁性合金膜で
ある。ただしa、b、c、d及びa′。
b’ 、 c’ 、 (1’  は各々原子パーセント
を表わし及び である。ただしa’ 、 b’ 、 c’ 、 d’ 
 は平均値であり、膜の厚さ方向に各組成は組成変調さ
れている為変動し、膜内のある部分においてその局所部
分の組成は必ずしも(6)式で示された組成範囲内にあ
るとは限らない。
作用 Fe−3i系合金膜は、Slが約6および18(原子係
)でほぼ磁歪が零となることが実験的に知られており、
適当な熱処理により、Slが約3〜20(原子幅)で抗
磁力Hcは1000以下となる。しかし、これでは十分
満足のいく軟磁気特性が得られないばかりか、耐摩耗性
、および耐触性に難があり、磁気へラドコアには使用で
きない。
耐触性に関してはFe−8iにRuを1係以1添加する
事によりある程度の改善がなされる事が知られている。
しかしながらRu添加では軟磁気特性の改善はなされず
6係を越えると逆に特性が劣化する。又十分な耐摩耗性
、耐触性が得られないという問題がある。そこで、本発
明は、まず窒化によって耐触性・耐摩耗性が大幅に改善
されるという特質を利用し、しかも単なる窒化膜ではな
く、非窒化層と窒化層より成る多層構造膜(それ自体広
義の「組成変調構造膜」に含まれる。)もしくは、組成
変調構造膜(ここでは、狭義の「組成変調構造膜」とし
て、膜厚方向に各物質の組成が実質上正弦波状に変化す
るものを指す。以下同じ。
なお、広義の組成変調構造膜を超構造膜と称することに
する。)とすることで、L記の軟磁気特性としては不十
分であった抗磁力Hcをさらに小さくできるという、本
発明者らの発見を具体化したものである。ただし、この
時多層構造のものは熱的に不安定であるため、適切な熱
処理を施すことにより、構造の変化を生じさせ、好まし
い組成変調構造とする事が可能である。
実施例 本発明の具体的実施において判明した、好ましい組成比
は次のとおりである。
(1) 、 (2)式で示された積層膜もしくは(3)
式で示された組成変調膜が軟磁性を示すには a≦96.b≧3.C≦6  ・・・・・・・・・・・
・(6)a′≦ee、b’≧3.c≦6  ・・・・・
・・・・・・・(7)である事が必要である、又高飽和
磁化4πMg )1ooooGを有する為には 74<a、b≦20.(1≦20 ・・・・・・・・・
(8)74<IL’ 、 b’<2o 、 d’≦16
 ・・・・・・・・・(9)である事が必要である。更
に高耐触、高耐摩耗性を有するには少くとも C20,d≧1       ・・・・・・・・・・・
・(1o)C′≧1.d′≧1       ・・・・
・・・・・・・・(11)である事が必要である事がわ
かった。
特に優れた軟磁性を示す為には、(1) 、 (2)式
の積層膜の場合には一層の層厚tが tく10oo入        ・・・・・・・・・・
・・(12)の時、又(3)式の組成変調膜の場合には
、その組成変調波長λが λ〈2oOo人        ・・・・・・・・・・
・・(13)の時その効果が顕著である事が実験よりわ
かった。
以下具体的実施例を従来の単層構造膜及び非窒化膜と比
較して説明する。
〈実施例1〉 Fe  Sz  Ru  、Fe 755120 Ru
 6な92   7    す るターゲットを用いて1.I X 10  TOrr 
 のArガス中、及び1o4N2ガスを混合したArガ
ス中でスパッタして、Fe−8i−Ru  合金膜及び
Fe −Si −Ru −N合金膜をそれぞれ作成した
。次にこの2種類のターゲットを用いてArガス中とN
2ガス分圧10チのArガス中で交互にスパッタするこ
とにより一層の層厚tが約1000人と200人(即ち
組成変調波長が2000人と400八)の2種類のFe
−3i −Ru/Fe−8i−Ru−N多層膜を作成し
た。これらの膜の磁気特性を測定した後、420℃です
べての膜を熱処理し、その磁気特性を測定した。結果を
まとめて以下の表に示した。なお表中には得られた膜の
分析組成を示した。
(以下余白) 表中五5〜8の試料は作成時は積層構造で熱処理後は組
成変調構造となっており、前者は窒化層と非窒化層の各
層の組成を、又後者については膜全体の平均組成を示し
た。又図に試料&8についてAESにより測定したFθ
、Si、N元素についての膜厚方向の組成プロファイル
を示した。図より作成時積層構造だったものムが熱処理
により組成変調構造Bとなっている事がわかる。
以上の実験結果より試料煮1,2の単層非窒化膜及び試
料&3.4の単層窒化膜に比べて本発明の試料五7,8
の超構造膜は軟磁気特性が改善されている事がわかる。
又試料煮5.6のようにt=1000人Or λ=20
00人のものは黒3゜4に比べである程度軟磁気特性が
改善されているモノノ、!7.80!うKt<1000
A orλ(2000人のものに比べると十分満足でき
る軟磁気特性にはなっていない。
〈実施例2〉 実施例1と同様の方法で試料悪1〜8と同じ組成・構成
で総膜厚が40μmのIF;o、 1 ’〜l慝8′の
各種の合金膜を作成した。これらの膜の耐摩耗性をメタ
ルテープと市販のVTRデツキを用いて評価した。評価
法としては試料五1の摩耗量で他の試料の摩耗量をノー
マライズした。更に各試料を蒸留水中に48時間放置し
、その変色度により、○:変色なし、Δ:やや変色あり
、×:変色あり。
とじて評価した。又各試料の電気抵抗を4端子法により
、更にはVSMにより各試料の飽和磁化4πMg  を
測定した。以上の結果をまとめて下表に示した。
(以下余白) 表−2 なお試料1′〜8′ についてはすべて420℃熱処理
後の試料について測定を行なった。
以上実施例1.2より軟磁気特性、耐蝕性、耐摩耗性、
高抵抗、高飽和磁化といったすべての条件を本発明の試
料悪7,8は満足している事がわかった。
〈実施例3〉 ターゲットにFe 848113 Ru sを用いて実
施例1と同様の方法で層厚が約200人の窒化層と非窒
化層より成る積層膜を形成した後、420°Cの熱処理
により組成変調膜とした。次に比較の為スバンタ中のN
2ガス分圧を10係以外の1係。
2%、20%、30チとして同様の方法で膜を作成した
。得られた膜の4πM+9 、耐摩耗性、耐触性を実施
例2と同様の方法で調べた、結果を下表に示した。
(以 下金 白) 以上の結果より耐蝕性、耐摩耗性を考慮すれば窒素Nを
膜中に1チ以上含む事が望ましく、又4πMg>100
00GとするにはNは16係以下にする事が望ましい事
がわかる。
発明の効果 以上実施例により説明したように本発明の窒素を含む磁
性合金膜は、高飽和磁化を有しかつ耐摩耗・耐触性に優
れ比較的電気抵抗の高いFe系軟磁性材料を可能とする
ものである。
における膜の組成のムESによるデプスプロファイルを
示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原子組成パーセントで Fe_aSi_bRu_c で表わされる合金膜と、 (Fe_aSI_bRU_c)(100−d)/(10
    0)N_dで表わされる窒化合金膜とを積層した事を特
    徴とする窒素を含む磁性合金膜。 ただしa,b,c,dはそれぞれ 74≦a≦96 3≦b≦20 1≦c≦6 1≦d≦20 を満足するものである。
  2. (2)1層の層厚をtとする時、 t<1000Å である事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の窒素
    を含む磁性合金膜。
  3. (3)膜全体の平均組成としては原子パーセントで(Y
    e_a_′Si_b_′RU_c_′)(100−d′
    )/(100)N_d_′で表わされ、かつ膜の厚さ方
    向に少くともN(窒素)が組成変調されている事を特徴
    とする窒素を含む磁性合金膜。 ただしa′,b′,c′,d′はそれぞれ 74≦a′≦96 3≦b′≦20 1≦c′≦6 1≦d′≦15 を満足するものである。
  4. (4)組成変調波長λが λ<2000Å である事を特徴とする特許請求の範囲第3項記載の窒素
    を含む磁性合金膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017160899A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 儀徴亜新科双環活塞環有限公司 ピストンリング表面用ダイヤモンドライクカーボンコーティング層、ピストンリング及び製造プロセス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017160899A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 儀徴亜新科双環活塞環有限公司 ピストンリング表面用ダイヤモンドライクカーボンコーティング層、ピストンリング及び製造プロセス
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