JP7370145B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
前記アミン成分が(A)ジアミン成分および(B)ジヒドロキシジアミン成分であり、
前記カルボン酸成分が(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分であり、
前記(A)ジアミン成分、(B)ジヒドロキシジアミン成分、(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分の少なくともいずれか一種がベンゾオキサゾール骨格を有し、
反応物として、ベンゾオキサゾール骨格を主鎖骨格に有し、かつ、イミド前駆体構造とベンゾオキサゾール前駆体構造を有するポリアミド樹脂であることを特徴とするものである。
本発明のポリアミド樹脂は、アミン成分とカルボン酸成分との反応物であるポリアミド樹脂であり、前記アミン成分が(A)ジアミン成分および(B)ジヒドロキシジアミン成分であり、前記カルボン酸成分が(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分であり、前記(A)ジアミン成分、(B)ジヒドロキシジアミン成分、(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分の少なくともいずれか一種がベンゾオキサゾール骨格を有し、反応物として、ベンゾオキサゾール骨格を有し、かつ、イミド前駆体構造とベンゾオキサゾール前駆体構造を有するポリアミド樹脂であることを特徴とするものである。
(一般式(1-2)中、R10~R14は水素原子、有機基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル基、アミノ基、または、一般式(1)中の窒素原子もしくはカルボニル基との直接結合のいずれかであり、同一であっても異なっていてもよい。R15~R19は水素原子、有機基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル基、アミノ基、または、一般式(1)中の窒素原子もしくはカルボニル基との直接結合のいずれかであり、同一であっても異なっていてもよい。ただし、R10~R14のうちいずれか一つ、および、R15~R19のうちいずれか一つは共に、一般式(1)中の窒素原子との直接結合であるか、一般式(1)中のカルボニル基との直接結合である。R20、R21はそれぞれ水素原子、有機基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル基、アミノ基のいずれかであり、同一であっても異なっていてもよい。)
(一般式(1-3)中、R22~R26は水素原子、有機基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル基、アミノ基、または、一般式(1)中の窒素原子もしくはカルボニル基との直接結合のいずれかであり、同一であっても異なっていてもよい。R27~R31は水素原子、有機基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル基、アミノ基、または、一般式(1)中の窒素原子もしくはカルボニル基との直接結合のいずれかであり、同一であっても異なっていてもよい。ただし、R22~R26のうちいずれか一つ、および、R27~R31のうちいずれか一つは共に、一般式(1)中の窒素原子との直接結合であるか、一般式(1)中のカルボニル基との直接結合である。R32、R33はそれぞれ水素原子、有機基、ニトロ基、ハロゲン原子、スルホ基、スルホニル基、アミノ基のいずれかであり、同一であっても異なっていてもよい。)
前記アミン成分が(A)ジアミン成分および(B)ジヒドロキシジアミン成分であり、
前記カルボン酸成分が(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分であり、
前記(A)ジアミン成分、(B)ジヒドロキシジアミン成分、(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分の少なくともいずれか一種がベンゾオキサゾール骨格を有することを特徴とするものである。
本発明のポリアミド樹脂は、他の成分と混合して樹脂組成物として用いてもよい。また、感光剤と組み合わせて、感光性樹脂組成物とすることで、感度および銅上での現像残渣の抑制に優れ、高耐熱性、低熱線膨張係数の硬化膜を形成することができる。本発明のポリアミド樹脂の配合量は、感光性樹脂組成物中の不揮発分中、60~95質量%含まれることが好ましい。
感光剤としては、特に制限はなく、光酸発生剤や光塩基発生剤を用いることができる。光酸発生剤は、紫外線や可視光等の光照射により酸を発生する化合物であり、光塩基発生剤は、同様の光照射により分子構造が変化するか、または、分子が開裂することにより1種以上の塩基性物質を生成する化合物である。本発明においては、感光剤として、光酸発生剤を好適に用いることができる。
nyl)-2-propenoyl]piperidine)、WPBG-140(商品名:1-(anthraquinon-2-yl)ethyl imidazolecarboxylate)、WPBG-165等を使用することもできる。
本発明の感光性樹脂組成物は、架橋剤を含有してもよい。架橋剤を添加することで低温硬化した際の硬化膜の強度が上がる。架橋剤は、特に限定されず、公知慣用の架橋剤を含有してもよい。架橋剤は、本発明のポリアミド樹脂のフェノール性水酸基またはカルボキシル基と反応し、架橋構造を形成する化合物であることが好ましい。架橋剤としては、エポキシ基などの環状エーテル基を有する架橋剤、エピスルフィド基などの環状チオエーテル基を有する架橋剤、フェノール性水酸基を有する架橋剤、メチロール基などの炭素数1~12のアルキレン基にヒドロキシル基が結合したアルコール性水酸基を有する架橋剤、トリアジン環構造を有する架橋剤、尿素系架橋剤が挙げられる。架橋剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の感光性樹脂組成物は、(メタ)アクリル化合物を含有してもよい。(メタ)アクリル化合物としては、(メタ)アクリロイル基を有する化合物であれば特に限定されないが、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を2つ有する化合物が好ましく、中でも、ジオールの(エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどの)アルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレートや2官能のポリエステル(メタ)アクリレートが好ましく、2官能のポリエステル(メタ)アクリレートがより好ましい。なお、本明細書において、(メタ)アクリル化合物とは、アクリル化合物、メタクリル化合物およびそれらの混合物を総称する用語であり、他の類似の表現についても同様である。
本発明の感光性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、更に光感度を向上させるために公知の増感剤や、基材との接着性向上のためシランカップリング剤などの公知の密着剤などを配合することもできる。更に、本発明の感光性樹脂組成物に加工特性や各種機能性を付与するために、その他に様々な有機または無機の低分子または高分子化合物を配合してもよい。例えば、界面活性剤、レベリング剤、微粒子等を用いることができる。微粒子には、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン等の有機微粒子、シリカ、カーボン、層状珪酸塩等の無機微粒子が含まれる。また、本発明の感光性樹脂組成物に各種着色剤、繊維、可塑剤、熱酸発生剤等を配合してもよい。
本発明の感光性樹脂組成物に用いられる溶剤は、本発明のポリアミド樹脂、感光剤、および、他の添加剤を溶解させるものであれば特に限定されない。一例としては、N,N’-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、N,N’-ジメチルアセトアミド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロペンタノン、γ-ブチロラクトン、α-アセチル-γ-ブチロラクトン、テトラメチル尿素、1,3-ジメチル-2-イミダゾリノン、N-シクロヘキシル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、ピリジン、γ-ブチロラクトン、ジエチレングリコールモノメチルエーテルを挙げることができる。これらは単独で用いても、二種以上を混合して用いてもかまわない。使用する溶剤の量は、塗布膜厚や粘度に応じて適宜に定めることができる。例えば、本発明のポリアミド樹脂100質量部に対し、50~9,000質量部の範囲で用いることができる。
本発明のドライフィルムは、本発明の感光性樹脂組成物を塗布後、乾燥して得られる樹脂層を有する。
ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリアミド樹脂A-1~A-5、R-1、および、ポリイミド前駆体であるポリアミド樹脂R-2を下記のように合成した。尚、各ポリアミド樹脂の、アミン成分とカルボン酸成分、および、これらのモル%を後述する表1中に並べて記載した。
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン70g仕込み、ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6FAP)8.50g(23.2mmol)と6-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(O-BO)0.581g(2.58mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA)1.25g(2.81mmol)を固体のまま10分間かけて加え、氷浴中で15分間撹拌した。続いて、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド(DEDC)7.46g(25.3mmol)を固体のまま加え、氷浴中で30分間撹拌した。その後、室温で18時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を400mLのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥して、下記の繰り返し構造を有する10%部分ベンゾオキサゾール化10%イミド前駆体―ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリアミド樹脂(A-1)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量(Mw)は31,400であった。また、数平均分子量(Mn)は9,900、Mw/Mnは3.17であった。
(右側の4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA)由来の構造において、アミド結合およびカルボキシル基はメタ位またはパラ位である。)
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン130g仕込み、ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6FAP)8.50g(23.2mmol)と6-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(O-BO)2.24g(10.0mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA)3.75g(8.4mmol)を固体のまま10分間かけて加え、氷浴中で15分間撹拌した。続いて、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド(DEDC)12.44g(42.2mmol)を固体のまま加え、氷浴中で30分間撹拌した。その後、室温で18時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を400mLのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥して50%部分ベンゾオキサゾール化50%イミド前駆体―ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリアミド樹脂(A-2)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は19,400であった。また、数平均分子量(Mn)は7,600、Mw/Mnは2,55であった。
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン70g仕込み、ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6FAP)8.50g(23.2mmol)と6-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(O-BO)0.581g(2.58mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、4,4’-オキシジフタル酸無水物(ODPA)0.8719g(2.81mmol)を固体のまま10分間かけて加え、氷浴中で15分間撹拌した。続いて、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド(DEDC)7.46g(25.3mmol)を固体のまま加え、氷浴中で30分間撹拌した。その後、室温で18時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を400mLのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥して10%部分ベンゾオキサゾール化10%イミド前駆体―ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリアミド樹脂(A-3)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は27,300であった。また、数平均分子量(Mn)は10,600、Mw/Mnは2.58であった。
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン70g仕込み、ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6FAP)8.50g(23.2mmol)と6-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンゾオキサゾール(O-BO)0.581g(2.58mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸無水物(BPDA)0.8719g(2.81mmol)を固体のまま10分間かけて加え、氷浴中で15分間撹拌した。続いて、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド(DEDC)7.46g(25.3mmol)を固体のまま加え、氷浴中で30分間撹拌した。その後、室温で18時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を400mLのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥して10%部分ベンゾオキサゾール化10%イミド前駆体―ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリアミド樹脂(A-4)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は30,200であった。また、数平均分子量(Mn)は11,400、Mw/Mnは2.65であった。
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン70g仕込み、ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6FAP)8.50g(23.2mmol)と2-(4-アミノフェニル)-5-アミノベンゾオキサゾール(N-BO)0.581g(2.58mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA)1.25g(2.81mmol)を固体のまま10分間かけて加え、氷浴中で15分間撹拌した。続いて、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド(DEDC)7.46g(25.3mmol)を固体のまま加え、氷浴中で30分間撹拌した。その後、室温で18時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を400mLのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥して10%部分ベンゾオキサゾール化10%イミド前駆体―ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリアミド樹脂(A-5)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は29,700であった。また、数平均分子量(Mn)は11,800、Mw/Mnは2.52であった。
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン212gを仕込み、ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(6FAP)60.52g(165.22mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、4,4-ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド(DEDC)53.02g(179.65mmol)を固体のまま5gずつ30分間かけて加え、氷浴中で30分間撹拌した。その後、室温で5時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を1Lのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥してカルボキシル基末端の下記の繰り返し構造を有するポリベンゾオキサゾール(PBO)前駆体であるポリアミド樹脂(R-1)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は重量平均分子量(Mw)は32,100であった。また、数平均分子量(Mn)は13,100、Mw/Mnは2.45であった。
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中にN-メチルピロリドン212gを仕込み、4,4-ジアミノジフェニルエーテル(ODA)9.29g(46.4mmol)を撹拌溶解した。その後、フラスコを氷浴に浸し、フラスコ内を0~5℃に保ちながら、4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA)24.8g(50.6mmol)を加え、室温で18時間撹拌を続けた。撹拌した溶液を400mLのイオン交換水(比抵抗値18.2MΩ・cm)に投入し、析出物を回収した。その後、得られた固体をアセトン420mLに溶解させ、1Lのイオン交換水に投入した。析出した固体を回収後、減圧乾燥してカルボキシル基末端の下記の繰り返し構造を有するポリイミド(PI)前駆体であるポリアミド樹脂(R-2)を得た。GPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は31,400であった。また、数平均分子量(Mn)は12.500、Mw/Mnは2.5であった。
下記表2に示す割合(質量部)で各成分を加え、γ-ブチロラクトンをポリアミド樹脂に対し30質量%になるように加え、完全に溶解させワニスとした。
上記で調整したワニスを、スピンコーターを用いて銅スパッタシリコン基板上に塗布し、ホットプレートで110℃3分乾燥させ、感光性樹脂組成物の厚さ12μmの乾燥膜を得た。乾燥膜に露光量0~1000mJ/cm2のi線を照射した。露光後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で80秒間現像し、水でリンスし、ポジ型パターンを得た。
・感度評価
スパッタ銅基板面まで現像できた露光量を表に記載した。
・現像残渣評価
上記パターンで残渣なく現像できたものを○、残渣があったものを×とした。
・未露光部残膜率測定
上記パターンの未露光部膜厚を現像前と現像後で比較し残膜率を算出した。
上記で調整したワニスを、シリコンウェハー上にスピンコートして、110℃で3分間加熱した。その後、イナートガスオーブン(光洋サーモシステム(株)製CLH-21CD-S)中、窒素雰囲気下、110℃で10分加熱した後、150℃で30分間保持、320℃で60分加熱して膜厚40μmの硬化膜を得た。次に、PCT装置を用いて、121℃、100%RH、60分の条件下で硬化膜を剥離した後、TMA Q400(TAインスツルメント)を用いCTEとTgを測定した。
アロニックスM-6250(2官能ポリエステルアクリレート、東亞合成社製)
実施例2-6~2-9について、上記で調整したワニスを、シリコンウェハー上にスピンコートして、110℃で3分間加熱した。その後、イナートガスオーブン(光洋サーモシステム(株)製CLH-21CD-S)中、窒素雰囲気下、110℃で10分加熱した後、150℃で30分間保持、220℃で60分加熱して膜厚40μmの硬化膜を得た。次に、PCT装置を用いて、121℃、100%RH、60分の条件下で硬化膜を剥離した後、TMA Q400(TAインスツルメント)を用いCTEとTgを測定した。
Claims (5)
- アミン成分とカルボン酸成分との反応物であるポリアミド樹脂であり、
前記アミン成分が(A)ジアミン成分および(B)ジヒドロキシジアミン成分であり、
前記カルボン酸成分が(C)トリまたはテトラカルボン酸無水物成分および(D)ジカルボン酸成分であり、
前記(A)ジアミン成分がベンゾオキサゾール骨格を有し、
反応物として、ベンゾオキサゾール骨格を主鎖骨格に有し、かつ、イミド前駆体構造とベンゾオキサゾール前駆体構造を有することを特徴とするポリアミド樹脂。 - 請求項1記載のポリアミド樹脂と感光剤とを含有することを特徴とする感光性樹脂組成物。
- 請求項2記載の感光性樹脂組成物をフィルムに塗布、乾燥して得られる樹脂層を有することを特徴とするドライフィルム。
- 請求項2記載の感光性樹脂組成物または請求項3記載のドライフィルムの樹脂層を硬化して得られることを特徴とする硬化物。
- 請求項4記載の硬化物を有することを特徴とする電子部品。
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