JP7230496B2 - 梱包材 - Google Patents

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Description

本発明は、梱包材に関する。
画像形成装置に用いられる粉体を収容する粉体収容容器を内部に収容可能な収容部と、収容部の外側に設けられ振動を吸収する振動吸収部と、を有する梱包材が知られている(特許文献1)。
周壁をなす4枚の枠板の上縁にそれぞれ鍔板を連設し、鍔板を内側へ折り込み、隣り合う鍔板同士を一組ずつ連結片を介して繋ぎ合わせ、連結片の基端折目線を枠板の上縁に対し45°より大きい角度で傾斜させることにより、周壁を角筒状に組み立てると、鍔板が斜め下方へ向くようにし、上方から保水用の袋を被せて使用する切花の保水容器も知られている(特許文献2)。
特開2017-40888号公報 特開2004-338767号公報
本発明は、緩衝のための他の部材を用いる梱包材に比べて、1つのシートを折り込んで、被梱包物への衝撃を低減させつつ被梱包物を固定することができる梱包材を提供する。
前記課題を解決するために、請求項1記載の梱包材は、
複数の平面状の壁部からなり被梱包物を内部に収納可能な収容部と、
前記壁部の1つから外側に向けて前記壁部を延長した状態で突出し衝撃を緩衝可能な緩衝部と、
前記収容部の内側に向くように前記緩衝部に対して傾斜して前記被梱包物を押さえる押え部と、を備えた梱包材であって
前記収容部、前記緩衝部及び前記押さえ部は1つのシートを折り込んで形成されるものであって、前記シートは、前記壁部に続いて配置された第1側部と、前記第1側部が続く前記壁部とは異なる前記壁部に続いて配置され、且つ、前記第1側部を挟んで設けられた第2側部とを有し、前記押さえ部は、前記第1側部に対して前記第2側部を45°より大きい角度で谷折りで内側に折り込むことにより、前記収容部に向かって傾斜する前記第1側部によって形成されている、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の梱包材において、
前記緩衝部は、前記壁部に対して交差する方向の端部を有する、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の梱包材において、
前記第1側部は、折られる前のシート状態で、前記第1側部のうち前記押さえ部を形成する部分よりも外側に配置されたフラップ部を有し、前記フラップ部が前記収容部の外側に折り曲げられている、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の梱包材において、
前記フラップ部は、折り曲げ方向に沿った幅が前記第1側部よりも広い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の梱包材において、
前記第2側部は、前記収容部よりも外側で山折り谷折りされる折り部を有し、前記折り部に前記フラップ部の折り曲げ方向と交差する方向の両端部が折り込まれて固定される、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の梱包材において、
前記壁部は、前記壁部を内側へ折り曲げたとき、前記収容部を塞いだ状態を保持するロック用の舌片と、前記ロック用の舌片が嵌るロック用の孔を有する、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の梱包材において、
前記被梱包物は、側部に突起物を設けた長尺部材である、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、緩衝部分を外側にもたせる梱包材に比べて、緩衝部分が潰れて緩衝機能が損なわれることなく、被梱包物への衝撃を低減させることができる。
請求項に記載の発明によれば、衝撃をより低減することができる。
請求項に記載の発明によれば、内側に折り込まれた場合に比べて、収容部と緩衝部の間の隙間を塞ぐことができる。
請求項に記載の発明によれば、押さえ部からの梱包材の容易な開梱を防ぐことができ
る。
請求項に記載の発明によれば、押さえ部からの梱包材の容易な開梱を防ぐことができる。
請求項に記載の発明によれば、収容部を接着することなく閉鎖することができる。
請求項に記載の発明によれば、運搬時に、被梱包物の突起物の先端部が傷付くのを防止することができる。
梱包材の外観を示す斜視図である。 梱包材の内部を示す縦断面模式図である。 梱包材を展開した状態のシートを示す平面図である。 梱包材を展開したシートから折り込む状態を示す平面図である。 シートを折り込んで押さえ部を形成した状態を示す平面図である。 シートを折り込んで押さえ部を形成した梱包材の斜視図である。 組み立てられた梱包材の緩衝部側に視点をおいた側面図である。 ロック機構を説明する斜視図である。 衝撃を受けた場合の梱包材の作用を説明する断面模式図である。 振動を受けた場合の梱包材の作用を説明する断面模式図である。 梱包材を展開した状態のシートを示す平面図である。 シートを折り込んで押さえ部を形成した梱包材の斜視図である。 組み立てられた梱包材の緩衝部側に視点をおいた側面図である。 変形例に係る梱包材を展開した状態のシートを示す平面図である。 梱包材を展開したシートから折り込む状態を示す平面図である。 組み立てられた梱包材の緩衝部側に視点をおいた側面図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
「第1実施形態」
(1)梱包材の構成
図1は梱包材100の外観を示す斜視図、図2は梱包材100の内部を示す縦断面模式図、図3は梱包材100を展開した状態のシートを示す平面図である。
以下、図面を参照しながら梱包材100の構成を説明する。
梱包材100は、図1及び図2に示すように全体が長尺の四角柱形状で、内部に被梱包物Wの一例としての長尺部材を収用可能な梱包材であり、図3に示す段ボール、クラフト紙又はプラスチック材からなる1つのシートSを構成部材として折り込んで組み立てられるものである。
梱包材100は、被梱包物Wを内部に収納可能な収容部110と、収容部110の外側に突出して衝撃を緩衝可能な緩衝部120と、収容部110の内側に向くように緩衝部120に対して傾斜して被梱包物Wを押さえる押さえ部130を備えている。
1つのシートSには、折り込み線(谷折り線)101、102、103、104を谷折りに折り曲げて収容部110を形成する複数の壁部111、112、113、114、115が設けられている。
収容部110を形成した際に底面となる壁部111の長さ方向における両側には、壁部111に続いて折り込み線(谷折り線)105を介して第1側部116が配置されている。第1側部116は、後述するように、折り込み線105で谷折りされて押さえ部130を形成する。
底面となる壁部111に隣り合い、折り込んだ際に収容部110の側面となる壁部112、113の長さ方向における両側には、壁部112、113に続いて第1側部116と折り込み線(山折り線)101a、102aを介して隣り合う第2側部117が配置されている。
また、収容部110の側面となる壁部112、113の長さ方向における両側には、第2側部117と隣り合うように折り込み線(谷折り線)106で区画された第4側部118が配置されている(図3中 網掛け部参照)。
折り込み線106は、折り込み線(山折り線)101a、102aに対して45°より大きい角度で形成され、後述するように、第2側部117は折り込み線106(谷折り線)を内側に折り込む(谷折り)ことで、第1側部116が収容部110に向かって傾斜して押さえ部130が形成される。尚、本実施形態においては、折り込み線106の折り込み線(山折り線)101a、102aに対する角度は50°で形成されている。
収容部110の側面となる壁部112、113に隣り合う、最も外側に配置された壁部114、115の長さ方向における両側には、壁部114、115に続いて第3側部119が配置されている(図3中 網掛け部参照)。
緩衝部120は、後述するように、第4側部118が折り込み線106(谷折り線)で折り込まれ、その一部が他部となる隣り合う第2側部117と重なるように合わさった部分と、第3側部119で形成され、収容部110の外側に突出している。
第1側部116のうち押さえ部130を形成する部分よりも外側には折り込み線(山折り線)107を介してフラップ部116aが配置されている。フラップ部116aは、後述するように、折り込み線(山折り線)107で山折りされ収容部110の外側に折り曲げられる。これにより、内側に折り込まれた場合に比べて、収容部110と緩衝部120の間の隙間を塞ぐことができる。
最も外側に配置された壁部114、115は、壁部111、112、113、114、115を折り込み線(谷折り線)101、102、103、104で内側へ折り込んで収容部110を形成する際に収容部110の天面となる天面内蓋及び天面外蓋を構成する。
天面外蓋となる最も外側に配置された壁部114の長さ方向における中央部には、収容部110を塞いだ状態を保持するロック用の舌片115aが設けられ、天面内蓋となる他方の最も外側に配置された壁部115の長さ方向における中央部には、ロック用の舌片115aが嵌るロック用の孔114aが設けられている。
また、壁部114には、切り起こし片114bが形成され、舌片115aには切り起こし片114bが嵌るロック用の穴115bが設けられている。これにより、後述するように、収容部110は壁部114、115で塞がれた状態でロックされる。
(2)梱包材の組み立て
図4は梱包材100を展開したシートSから折り込む状態を示す平面図、図5はシートSを折り込んで押さえ部130を形成した状態を示す平面図、図6はシートSを折り込んで押さえ部130を形成した梱包材100の斜視図、図7は組み立てられた梱包材100の緩衝部120側に視点をおいた側面図、図8はロック機構を説明する斜視図である。
梱包材100を図3に示す1つのシートSから組み立てる場合、図4に示すように、まず、収容部110の底面となる壁部111に対して収容部110の側面となる壁部112、113を折り込み線101、102で谷折りで折り込む(図4中 矢印R1参照)。
次に、壁部111に続く第1側部116を折り込み線105で谷折りしながら、壁部111に隣り合う壁部112、113の長さ方向における両側に配置された第2側部117(図4中 網点で示す)を折り込み線(山折り線)101a、102aで山折りに折り込むと同時に、折り込み線(山折り線)101a、102aに対して45°より大きい角度で形成された折り込み線106(谷折り線)で内側に折り込む(谷折り:図4中 矢印R2参照)。
これにより、折り込み線106が折り込み線(山折り線)101a、102aに対して45°より大きい角度で形成されているために、図5に示すように、第1側部116は壁部111及び壁部112、113で形成される収容部110に向かって傾斜して折り込まれることになる。このようにして第1側部116が収容部110に対して内側に傾斜した押さえ部130が形成される。
第2側部117を折り込み線106で内側に折り込むと、図5に示すように、第2側部117は収容部110の側面となる壁部112、113の長さ方向における両側に第2側部117と隣り合うように折り込み線(谷折り線)106で区画されて配置された第4側部118の一部と重なり合う。これにより、第4側部118の一部と重なり合った第2側部117は、収容部110に対して外側に突出して緩衝部120の一部となる。
このように、壁部111に対して壁部112、113、第1側部116及び第2側部117、117を折り込むことで、図6に示すように、収容部110及び押さえ部130が形成される。そして、収容部110の天面となる最も外側に配置された壁部114、115を内側に折り込む(図6中 矢印R3参照)ことで、図3に示す梱包材100が組み立てられる。
ここで、最も外側に配置された壁部114、115の長さ方向における両側に壁部114、115に続いて配置された第3側部119と、第4側部118の一部と重なり合った第2側部117で緩衝部120が形成される。
このように形成された緩衝部120は、図1に示すように、壁部112、113、114、115に対して交差する方向の端部120aを有した態様となる。具体的には、端部120aは、収容部110の長手方向に対して交差して面一の高さとなる。これにより、梱包材100が衝撃や振動等の物流負荷を受けた場合、緩衝部120の端部120aが全体で接触面と接触しやすくなり、物流負荷としての衝撃や振動等をより低減することができる。
第1側部116のうち押さえ部130を形成する部分よりも外側に配置されたフラップ部116aは、折り込み線(山折り線)107で山折りされ収容部110の外側に折り曲げられる(図6 参照)。
収容部110の外側に折り曲げられたフラップ部116aは、図7に示すように、天面内蓋となる壁部114の長さ方向における両側に壁部114に続いて配置された第3側部119と面接触して状態になる。これにより、フラップ部116aが内側に折り込まれた場合に比べて、収容部110と緩衝部120の間の隙間を塞ぐことができる。
収容部110、緩衝部120及び押さえ部130が形成された梱包材100は、収容部110に被梱包物Wを押さえ部130で押さえるように載置して、図8に示すように、天面内蓋となる最も外側の壁部114及び天面外蓋となる最も外側の壁部115を折り曲げ線103、104で谷折りで折り曲げて(図8中 矢印R4参照)ロック機構でロックすることで組み立てが完了する。
ロック機構は、壁部115に設けられたロック用の舌片115aを壁部114に設けられたロック用の孔114aに嵌め込むことで形成される。さらに、壁部114に設けられた切り起こし片114bを舌片115aに設けられたロック用の穴115bに嵌め込むことで収容部110は壁部114、115で塞がれた状態でロックされる。
(3)梱包材の緩衝作用
図9は衝撃を受けた場合の梱包材100の作用を説明する断面模式図、図10は振動を受けた場合の梱包材100の作用を説明する断面模式図である。
図9に示すように、梱包材100は収容部110内で収容部110の内側に向くように緩衝部120に対して傾斜した押さえ部130で押さえた状態で収容している。そして、梱包材100は、緩衝部120が被梱包物Wを内部に収納した収容部110の外側に突出して形成されている。
このような梱包材100が落下して緩衝部120が落下面FLと接触した場合、図9に示すように、物流負荷の一例としての衝撃Fが緩衝部120に作用する。この緩衝部120に作用した衝撃Fは、被梱包物Wの側部と接触している押さえ部130によって荷重F1、F2に分解されて受け止められる。これにより、衝撃Fは緩衝部120と押さえ部130で低減されて収容部110内に保持された被梱包物Wの破損が抑制されている。
梱包材100が左右の緩衝部120又は天面から振動を受けた場合、図10に示すように、物流負荷の一例としての振動Fが緩衝部120又は天面に作用する。この緩衝部120又は天面に作用した振動Fは、被梱包物Wの側部と接触している押さえ部130によって荷重F1、F2に分解されて受け止められる。これにより、振動Fは緩衝部120と押さえ部130で低減されて収容部110内に保持された被梱包物Wの破損が抑制されている。
このような物流負荷による衝撃及び振動を低減することができる本実施形態に係る梱包材100の収容部110に収容する被梱包物Wとしては、特に長尺で端部に突起物を有する部材が好適であり、このような長尺部材としては、画像形成装置に使用される搬送ローラ体、転写ローラ体等が挙げられる。
「第2実施形態」
(1)梱包材の構成
図11は梱包材100Aを展開した状態のシートを示す平面図である。
梱包材100Aは、第1側部116のうち押さえ部130を形成する部分よりも外側に折り込み線(山折り線)107を介して配置されているフラップ部116Aが第1実施形態に係る梱包材100と異なっている。以下、図面を参照しながら、梱包材100Aについて説明するが、第1実施形態に係る梱包材100と共通の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
梱包材100Aの収容部110を形成した際に底面となる壁部111の長さ方向における両側には、壁部111に続いて折り込み線(谷折り線)105を介して第1側部116が配置されている。
そして、第1側部116のうち押さえ部130を形成する部分よりも外側には折り込み線(山折り線)107を介してフラップ部116Aが配置されている。フラップ部116Aは、図11に示すように、折り曲げ方向に沿った幅W1が第1側部116の幅W0よりも広くなるように形成されている。
(2)梱包材の組み立て
図12はシートSAを折り込んで押さえ部130を形成した梱包材100Aの斜視図、図13は組み立てられた梱包材100Aの緩衝部120側に視点をおいた側面図である。
第1側部116のうち押さえ部130を形成する部分よりも外側に配置されたフラップ部116Aは、折り込み線(山折り線)107で山折りされ収容部110の外側に折り曲げられる。そして、フラップ部116Aは折り曲げ方向に沿った幅W1が第1側部116の幅W0よりも広くなるように形成されているために、折り曲げ方向と交差する方向の両端部116Aaが折り込み線106で内側に折り込まれた第2側部117の折り曲げ端部117aに載った状態になる(図12 参照)。
図13に示すように、収容部110の外側に折り曲げられたフラップ部116Aは、折り曲げ方向と交差する方向の両端部116Aaが折り込み線106で内側に折り込んで形成され緩衝部120の一部となる第2側部117の端部117aと、天面内蓋となる壁部114の長さ方向における両側に壁部114に続いて配置された第3側部119との間に嵌まり込んで固定される。これにより、押さえ部130から外側に折り曲げられたフラップ部116Aにアクセスすることが困難となり、梱包材100Aの容易な開梱を防ぐことができる。
「変形例」
図14は変形例に係る梱包材100Bを展開した状態のシートを示す平面図、図15は梱包材100Bを展開したシートSBから折り込む状態を示す平面図、図16は組み立てられた梱包材100Bの緩衝部120側に視点をおいた側面図である。
変形例に係る梱包材100Bは、第2側部117が収容部110よりも外側で山折り谷折りされる折り部117Aを有し、折り部117Aにフラップ部116aの折り曲げ方向と交差する方向の両端部が折り込まれて固定される。
図14に示すように、第2側部117には外側に向かって伸びるように配置された折り部117Aが設けられている。折り部117Aは、第2側部117と折り込み線(山折り線)107を介して繋がる第1折り部117Aaと、フラップ部116aと折り込み線(山折り線)108を介して繋がる第2折り部117Abからなる。
第1折り部117Aaと第2折り部117Abは、折り込み線(谷折り線)109で区画されている。
梱包材100Bは、図15に示すように、壁部111に続く第1側部116を折り込み線105で谷折りしながら、壁部111に隣り合う壁部112、113の長さ方向における両側に配置された第2側部117を折り込み線(山折り線)101a、102aで山折りに折り込むと同時に、折り込み線(山折り線)101a、102aに対して45°より大きい角度で形成された折り込み線106(谷折り線)で内側に折り込む(谷折り:図15中 矢印R2参照)。
また、第2側部117の内側への折り込みと同時に、フラップ部116aを折り込み線107で山折りしながら、第1折り部117Aa(図15中 網点で示す)と第2折り部117Ab(図15中 網点で示す)をそれぞれ折り込み線107及び折り込み線108で山折りしながら折り込み線109で内側に折り込む(谷折り:図15中 矢印R3)。
これにより、図16に示すように、折り部117Aは第2側部117と繋がる第1折り部117Aaとフラップ部116aと繋がる第2折り部117Abが重なり、フラップ部116aの折り曲げ方向と交差する方向の両端部116bが折り部117Aに折り込まれて固定されるために、フラップ部116aにアクセスすることが困難となり、梱包材100Aの容易な開梱を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態として、具体例を挙げて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態での梱包材100、100A、100Bにおいては、緩衝部120及び押さえ部130は、収容部110の両側に設けられている態様について説明したが、緩衝部120及び押さえ部130は収容部130の片側に設けられていてもよい。
また、梱包材100、100A、100Bは四角柱形状であるが、五角柱以上の多角柱形状でもよく、被梱包物Wが収容される収容部110は様々な形状が適用される。また、梱包材に収容される被梱包物Wとしては長尺部材に限らず、また、大きさを問わず、梱包材に収容される様々なものが適用される。
100、100A、100B・・・梱包材
101、102、103、104・・・折り込み線(谷折り線)
105、106・・・折り込み線(谷折り線)
107、108・・・折り込み線(山折り線)
109・・・折り込み線(谷折り線)
101a、102a・・・折り込み線(山折り線)
110・・・収容部
111、112、113、114、115・・・壁部
116・・・第1側部
116a、116A・・・フラップ部
117・・・第2側部
117A・・・折り部
117Aa・・・第1折り部
117Ab・・・第2折り部
118・・・第4側部
119・・・第3側部
120・・・緩衝部
130・・・押さえ部
W・・・被梱包物
S、SA、SB・・・シート

Claims (7)

  1. 複数の平面状の壁部からなり被梱包物を内部に収納可能な収容部と、
    前記壁部の1つから外側に向けて前記壁部を延長した状態で突出し衝撃を緩衝可能な緩衝部と、
    前記収容部の内側に向くように前記緩衝部に対して傾斜して前記被梱包物を押さえる押え部と、を備えた梱包材であって
    前記収容部、前記緩衝部及び前記押さえ部は1つのシートを折り込んで形成されるものであって、前記シートは、前記壁部に続いて配置された第1側部と、前記第1側部が続く前記壁部とは異なる前記壁部に続いて配置され、且つ、前記第1側部を挟んで設けられた第2側部とを有し、前記押さえ部は、前記第1側部に対して前記第2側部を45°より大きい角度で谷折りで内側に折り込むことにより、前記収容部に向かって傾斜する前記第1側部によって形成されている、
    ことを特徴とする梱包材。
  2. 前記緩衝部は、前記壁部に対して交差する方向の端部を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の梱包材。
  3. 前記第1側部は、折られる前のシート状態で、前記第1側部のうち前記押さえ部を形成する部分よりも外側に配置されたフラップ部を有し、前記フラップ部が前記収容部の外側に折り曲げられている、
    ことを特徴とする請求項に記載の梱包材。
  4. 前記フラップ部は、折り曲げ方向に沿った幅が前記第1側部よりも広い、
    ことを特徴とする請求項に記載の梱包材。
  5. 前記第2側部は、前記収容部よりも外側で山折り谷折りされる折り部を有し、前記折り部に前記フラップ部の折り曲げ方向と交差する方向の両端部が折り込まれて固定される、
    ことを特徴とする請求項に記載の梱包材。
  6. 前記壁部は、前記壁部を内側へ折り曲げたとき、前記収容部を塞いだ状態を保持するロック用の舌片と、前記ロック用の舌片が嵌る孔を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の梱包材。
  7. 前記被梱包物は、側部に突起物を設けた長尺部材である、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の梱包材。
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