JP7075289B2 - 仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラム - Google Patents

仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラムに関する。
特許文献1には、物件別経理会計システムは、オーナーが利用し管理し、不動産の運用に伴う入出金、清算と建物固定資産税、減価償却費等の確定申告に必要とされる税金や経費を仕分けし月毎、年毎にデータ化して提示と記録をサービスすることが開示されている(特許文献1の0039段落等参照)。
特開2005-122524号公報
このように、テナント別(物件別)かつ月度別に税金を管理したい場合、従来、以下のような課題があった。
すなわち、賃貸物件を多く持つ企業等においては、全費用金額に対して固定資産の償却資産税額が多く、テナント別(物件別)かつ月度別に正確な償却資産税を仕訳計上することが求められる。しかしながら、当該仕訳を自動計上する仕組みは、従来システム化されておらず、業務負荷の改善と償却資産税計上の正確性担保が課題となっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、同一の建物内に入居する複数のテナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成できる仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る仕訳作成装置は、制御部および記憶部を備え、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成装置であって、前記記憶部には、前記建物を識別するための建物識別データと前記建物についての前記償却資産税とを含む建物管理テーブルと、前記月度を含む月度マスタと、建物識別データと前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるものとを含む配賦率管理マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成手段と、前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得手段と、前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得手段で取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出手段と、前記算出手段で算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る仕訳作成装置は、前記所定の要素が、前記建物内での前記テナント別の専有面積または賃料であること、を特徴とする。
また、本発明に係る仕訳作成装置は、前記制御部が、前記算出手段で算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む益計算書を作成するPL作成手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る仕訳作成方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成方法であって、前記記憶部には、前記建物を識別するための建物識別データと前記建物についての前記償却資産税とを含む建物管理テーブルと、前記月度を含む月度マスタと、建物識別データと前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるものとを含む配賦率管理マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成ステップと、前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得ステップと、前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得ステップで取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る仕訳作成プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成プログラムであって、前記記憶部には、前記建物を識別するための建物識別データと前記建物についての前記償却資産税とを含む建物管理テーブルと、前記月度を含む月度マスタと、建物識別データと前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるものとを含む配賦率管理マスタと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成ステップと、前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得ステップと、前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得ステップで取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、同一の建物内に入居する複数のテナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成できるという効果を奏する。
図1は、仕訳作成装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、月度別の償却資産税(租税公課)を含む仕訳の、従来における作成の仕方の一例を示す図である。 図3は、テナント別かつ月度別の償却資産税(租税公課)を含む仕訳の、本実施形態における作成の仕方の一例を示す図である。 図4は、償却資産税明細作成画面の一例を示す図である。 図5は、月次実績データ作成画面の一例を示す図である。 図6は、テナント別かつ月度別の償却資産税(租税公課)を含む損益計算書の一例を示す図である。
以下に、仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
建設業等において賃貸物件を多く持つ企業では、全費用金額に対し固定資産の償却資産税額が多く、テナント別(物件別)かつ月別に正確な償却資産税額を仕訳計上することが求められる。しかしながら、当該仕訳を自動計上する仕組みは、従来システム化されていなかった。
具体的には、従来においては、図2に示すように、償却資産税の金額は固定資産システムに登録し、財務会計上「租税公課」科目として、月別に費用按分する仕訳を手入力で計上していた。しかしながら、経理部門等における金額確認や仕訳入力の業務負荷は高く、かつ、管理会計的側面でのテナント別(物件別)の償却資産税額の正確性も従来は担保されていなかった。
そこで、本実施形態においては、例えば、償却資産税について、租税公課としての費用計上仕訳を、固定資産システムに登録したデータをもとに、月別按分した仕訳を自動計上することができるようにした。具体的には、固定資産システムに登録した償却資産税額をもとに、租税公課の費用計上仕訳をテナント別(物件別)かつ月別に按分して作成するための元データを作成することができるようにした。
また、本実施形態においては、例えば、月次で、仕訳作成のバッチ処理を行うことで、毎月、租税公課仕訳を自動作成することができる。
このように、本実施形態においては、管理会計における物件別収益にて、租税公課金額を正確に把握することで、賃貸物件の拡張および撤退の判断精度やスピードを上げることができるという効果がある。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る仕訳作成装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、仕訳作成装置100の構成の一例を示すブロック図である。
仕訳作成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、仕訳作成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
仕訳作成装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。仕訳作成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、仕訳作成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、仕訳作成装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、建物管理テーブルとしての固定資産登録テーブル106aと、月度マスタとしての月度期間マスタ106bと、配賦率管理マスタ106cと、仕訳作成元データ106dと、を備えている。
本実施形態に係る仕訳作成装置100によれば、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成することができる。なお、本明細書および本図面において、テナントと物件は同義である。
固定資産登録テーブル106aは、図3に示すように、例えば、前記建物を識別するための建物識別データ(資産NOおよび資産名)、前記建物の取得価額、前記建物の耐用年数、部門を識別するための部門識別データ(部門CD)、前記テナントを識別するためのテナント識別データ(分析CD1)および前記建物についての償却資産税(今年度税額)等を含む。
月度期間マスタ106bは、図3に示すように、例えば、前記月度(1月から12月までの各月度)等を含む。
配賦率管理マスタ106cは、図3に示すように、例えば、前記建物識別データ(資産NOおよび資産名)、前記テナント識別データ(物件CD)、配賦係数および前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるもの(配賦率)等を含む。前記所定の要素は、例えば、前記建物内での前記テナント別の専有面積または賃料等である。
前記配賦率は、配賦率入力画面(図示せず)から入力される。具体的には、物件ごと(テナントごと)の配賦係数が、前記建物内での前記テナント別の専有面積または賃料等に応じて前記配賦率入力画面に入力されると、当該入力された配賦係数の比に応じて、配賦率が自動計算される。
仕訳作成元データ106dは、図3に示すように、例えば、前記月度(年月)、前記部門識別データ(部門CD)、前記テナント識別データ(物件)および前記月度別の前記償却資産税(金額)等を含む。
制御部102は、仕訳作成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成手段としての元データ作成部102aと、(2)前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得手段としての取得部102bと、(3)前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得手段で取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出手段としての算出部102cと、(4)前記算出手段で算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成手段としての仕訳作成部102dと、(5)前記算出手段で算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む益計算書を作成するPL作成手段としてのPL作成部102eと、を備えている。各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
[3.処理の具体例]
本実施形態に係る処理の具体例について説明する。本項目においては、●●ビルに入居するテナントである物件X、物件Yおよび物件Zそれぞれの2017年4月度の償却資産税(租税公課)を含む仕訳を作成するという場面を例にとって、説明をする。なお、前提条件として、固定資産登録テーブル106a、月度期間マスタ106bおよび配賦率管理マスタ106cにおける内容は、図3に示すとおりであるとする。
[3-1.元データ作成処理]
元データ作成部102aは、固定資産登録テーブル106a中の償却資産税を、月度期間マスタ106b中の月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データ106dを作成する。
具体的には、図4の償却資産税明細作成画面において、年度として「2017」が入力されると、元データ作成部102aは、2017年度の月別の償却資産税を含む仕訳作成元データ106dを以下のようにして作成する。すなわち、図3の固定資産登録テーブル106aにおいて、2017年度の償却資産税は、今年度税額1200千円である。一方で、図3の月度期間マスタ106bには、2017/4から2018/3までの12個の月度が含まれている。このため、月度別の償却資産税は、1200千円÷12=100千円となる。以上より、元データ作成部102aは、図3に示すように、2017年度の月度別の償却資産税として100千円を含む仕訳作成元データ106dを作成する。
[3-2.取得処理]
取得部102bは、配賦率管理マスタ106cから、固定資産登録テーブル106a中の建物識別データ(資産名)と同じものと紐付く配賦率を取得する。
具体的には、図3の固定資産登録テーブル106a中において、資産名は●●ビルである。一方で、図3の配賦率管理マスタ106cを参照すると、●●ビルについての各物件の配賦率は、物件Xについては20%、物件Yについては30%、物件Zについては50%であるため、取得部102bは、これらの配賦率を取得する。
[3-3.算出処理]
算出部102cは、仕訳作成元データ106d中の月度別の償却資産税を、取得部102bで取得した配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別(物件別)かつ前記月度別の償却資産税を算出する。
具体的には、図5の月次実績データ作成画面において、月次として「2017/04~2017/04」が入力されると、算出部102cは、2017年4月のテナント別かつ月度別の償却資産税を以下のようにして算出する。すなわち、2017年4月の償却資産税は、[3-1]で説明したように、100千円である。一方で、取得部102bで取得した配賦率は、[3-2]で説明したように、物件Xについては20%、物件Yについては30%、物件Zについては50%である。このため、算出部102cは、2017年4月の物件Xについての償却資産税を、100千円×20%=20千円と算出し、2017年4月の物件Yについての償却資産税を、100千円×30%=30千円と算出し、2017年4月の物件Zについての償却資産税を、100千円×50%=50千円と算出する。
[3-4.仕訳作成処理]
仕訳作成部102dは、算出部102cで算出した前記テナント別(物件別)かつ前記月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する。
具体的には、仕訳作成部102dは、算出部102cで算出した償却資産税を租税公課として計上した仕訳を以下のようにして作成する。すなわち、仕訳作成部102dは、図3の財務会計仕訳に示すように、物件Xについては借方勘定科目「租税公課(A部門)(X-物件X)」と借方金額「20千円」と貸方勘定科目「支払仮勘定」と貸方金額「20千円」とを含み、物件Yについては借方勘定科目「租税公課(A部門)(Y-物件Y)」と借方金額「30千円」と貸方勘定科目「支払仮勘定」と貸方金額「30千円」とを含み、物件Zについては借方勘定科目「租税公課(A部門)(Z-物件Z)」と借方金額「50千円」と貸方勘定科目「支払仮勘定」と貸方金額「50千円」とを含む、2017年4月度の仕訳を作成する。
以上、[3-1]~[3-4]で説明したように、本実施形態に係る仕訳作成装置100によれば、同一の建物内に入居する複数のテナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成できる。これにより、例えば、全費用金額に対して固定資産の償却資産税額が多く、テナント別(物件別)かつ月度別に正確な償却資産税を把握することが重要となる賃貸物件を多く持つ企業等からのニーズを満たすことができる。
[3-5.PL作成処理]
PL作成部102eは、算出部102cで算出した前記テナント別(物件別)かつ前記月度別の償却資産税を含む損益計算書(PL)を作成する。
具体的には、PL作成部102eは、算出部102cで算出した償却資産税を租税公課として計上した損益計算書を以下のようにして作成する。すなわち、PL作成部102eは、図6に示すように、物件Xについては租税公課20千円を含み、物件Yについては租税公課30千円を含み、物件Zについては租税公課50千円を含む損益計算書を作成する。このように、本実施形態に係る仕訳作成装置100がPL作成部102dを備えれば、同一の建物内に入居する複数のテナント別の租税公課を正確に反映した、正確性の高い損益計算書を作成することができる。
なお、本項目[3.処理の具体例]では、仕訳作成の対象となる税金が償却資産税である場合について説明したが、前記仕訳作成の対象となる税金は、例えば、固定資産税等であってもよい。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、仕訳作成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、仕訳作成装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて仕訳作成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、仕訳作成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、仕訳作成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、仕訳作成装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、賃貸物件を多く保有する業界において有用である。
100 仕訳作成装置
102 制御部
102a 元データ作成部
102b 取得部
102c 算出部
102d 仕訳作成部
102e PL作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 固定資産登録テーブル
106b 月度期間マスタ
106c 配賦率管理マスタ
106d 仕訳作成元データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 制御部および記憶部を備え、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成装置であって、
    前記記憶部には、
    前記建物を識別するための建物識別データと前記建物についての前記償却資産税とを含む建物管理テーブルと、
    前記月度を含む月度マスタと、
    建物識別データと前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるものとを含む配賦率管理マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成手段と、
    前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得手段と、
    前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得手段で取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成手段と、
    を備えること、
    を特徴とする仕訳作成装置。
  2. 前記所定の要素が、前記建物内での前記テナント別の専有面積または賃料であること、
    を特徴とする請求項1に記載の仕訳作成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記算出手段で算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む益計算書を作成するPL作成手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の仕訳作成装置。
  4. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成方法であって、
    前記記憶部には、
    前記建物を識別するための建物識別データと前記建物についての前記償却資産税とを含む建物管理テーブルと、
    前記月度を含む月度マスタと、
    建物識別データと前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるものとを含む配賦率管理マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成ステップと、
    前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得ステップと、
    前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得ステップで取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする仕訳作成方法。
  5. 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、同一の建物内に複数のテナントが入居する場合において、前記テナント別かつ月度別の償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成プログラムであって、
    前記記憶部には、
    前記建物を識別するための建物識別データと前記建物についての前記償却資産税とを含む建物管理テーブルと、
    前記月度を含む月度マスタと、
    建物識別データと前記テナントについての所定の要素に応じて設定された配賦率であって前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税の算出に用いるものとを含む配賦率管理マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記建物管理テーブル中の前記償却資産税を、前記月度マスタ中の前記月度の数で割ることにより、前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳作成元データを作成する元データ作成ステップと、
    前記配賦率管理マスタから、前記建物管理テーブル中の前記建物識別データと同じものと紐付く配賦率を取得する取得ステップと、
    前記仕訳作成元データ中の前記月度別の前記償却資産税を、前記取得ステップで取得した前記配賦率に応じて按分することにより、前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した前記テナント別かつ前記月度別の前記償却資産税を含む仕訳を作成する仕訳作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする仕訳作成プログラム。
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