JP6408360B2 - シート処理装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents
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Description
この為、一旦折り曲げ処理をした二つ折りシートの折り目に対して再びシート束をその表裏から押圧する処理が広く知られている。
折り処理が施されたシートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、前記折り処理が施されたシートの折り目に沿って複数列設けられ、前記折り目を厚さ方向から押圧して増し折り処理を施す押圧ローラと、前記複数列設けられた前記押圧ローラ対を支持し前記シートの折り目に沿った所定の移動方向に移動する移動ユニットと、前記押圧ローラで増し折り処理されたシートを排出する排出ローラと、
前記搬送ローラのシート搬送、前記移動ユニットの移動及び前記排出ローラの排出動作を制御する制御部と、を備え、
前記移動ユニットは前記押圧ローラ対を構成するローラ同士の間隔を前記移動方向の下流側から上流側に向かって段階的に狭くして複数列支持し、前記複数列支持された前記押圧ローラ対の前記移動方向の最も上流にある押圧ローラが互いに圧接する大径ローラからなる第1領域と当該大径ローラに隣接し前記シート搬送方向上流側に位置し互いに隙間を持って対向する小径ローラからなる第2領域とから構成され、前記制御部は、前記折り処理が施されたシートの枚数が所定枚数以下の場合、前記折り目を第1領域に移動し、所定枚数を越える場合は第2領域に移動してシート折り目を押圧するとともに、前記折り処理が施されたシートの枚数が所定枚数以下の場合は、前記移動ユニットの一方向への移動完了でシートを前記排出ローラで排出し、所定枚数を越える場合は前記移動ユニットの往復動完了でシート前記排出ローラで排出することを特徴とするシート処理装置である。
そこで、図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aとシート処理装置Bで構成され、シート処理装置Bには段階折りユニット50が組み込まれている。
図1に示す画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排出口3からシートを搬出する。給紙部1は複数のサイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは本体排出口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、本体スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートは本体スイッチバック経路10で表裏反転された後、本体排出口3から搬出される。
上述の画像形成装置Aに連結されたシート処理装置Bは、画像形成装置Aの本体排出口3から画像形成されたシートを受け入れ下記のシート処理が可能なように設定されている。
まず、(1)画像形成がされたシートを第1排紙トレイ21に収容する(前述の「プリントアウトモード」)。(2)本体排出口3からのシートを束状に部揃えして、端面綴じステープル装置33で綴じ後第1排紙トレイ21に収納する(前述の「ステープル綴じモード」)。(3)本体排出口3からのシートを第2の処理トレイであるスタッカ部35で束状に部揃えしてこのシート束の中程を中綴じステープラ40で綴じ後、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する(前述の「中綴じ束折りモード」)。(4)中綴じして冊子状に折り畳んだシート束の折り目でシートループを段階折りして、第2排紙トレイに22に収納する(前述の「段階折りモード」)。などが指定可能なように構成されている。
図2に示されるようにシート搬入経路P1の下流側(装置後端部)に配置された第1スイッチバック搬送路SP1は次のように構成されている。シート搬入経路P1にはその出口端に排紙ローラ25が設けられ、この排紙ローラ25のシートを積載支持する処理トレイ29が設けられている。この処理トレイ29の上方には正逆転ローラ30がトレイ上のシートと接する位置と離間した待機位置との間で昇降自在に配置されている。この正逆転ローラ30が連結され処理トレイ29上にシートが進入する際は同図時計方向に回転し、シート後端が排紙ローラ25から排紙されトレイ上に進入した後は反時計方向に回転するように制御される。従って処理トレイ29上に第1スイッチバック搬送路SP1が構成されている。
前記シート搬入経路P1から分岐された第2スイッチバック搬送路SP2の構成について説明する。この第2スイッチバック搬送路SP2は、図2に示すようにシートが排紙ローラ25にニップされた状態で正転から逆転してスイッチバック搬送されてくるシートを案内する搬送路である。この搬送路は、図2に示すようにケーシング20に略々鉛直方向に配置され、経路入口に搬送ローラ36が、経路出口に出口搬送ローラ37が配置されている。また第2スイッチバック搬送路SP2の下流側にはこの搬送路から送られたシートを部揃えし一時集積する第2の処理トレイを構成するスタッカ部35が設けられている。図示のスタッカ部35はシートを移送する搬送ガイドで構成されている。このスタッカ部35には中綴じステープラ40と折りローラ45が配置されている。以下順次これらの構成について説明する。
まずスタッカ部35はシートの搬送をガイドするガイド部材で形成され、このガイド上にシートを積載収納するように構成されている。図示のスタッカ部35は第2スイッチバック搬送路SP2に連なり、ケーシング20の中央部に略々鉛直方向に配置されている。これによって装置を小型コンパクトに構成している。このスタッカ部35は内部に最大サイズシートを収納する長さ形状に形成され、特に図示のものは後述する中綴じステープラ40と折りローラ45(45a、45b)を配置する側に突出するように湾曲又は屈曲した形状に構成されている。
次に、このスタッカ部35の上方に位置する中綴じステープラ40は、ステープル針をシート束に打ち込むドライバーユニット41と打ち込まれたステープル針の脚部を互いに向き合う方向に折り曲げるクリンチャユニット42で構成され、それぞれのユニットはスタッカ部35を挟んで対向する位置に構成され、通常シート長さの2分の1となる図示Xの綴じ位置でシートを綴じる。尚、この中綴じステープラはシート束の綴じるスープル針として金属の針を用いるほか紙製からなる紙製針や針を使用しない圧着や切り込みをシートに入れて綴じてもよい。
次に、折りローラ45の構成について説明する。上述の中綴じステープラ40の下流側に配置された折位置Yには、図2に示すようにシート束を折り合わせる折りローラ45とこの折りローラ45のニップ位置にシート束を挿入する折りブレード46が備えられている。図3も参照すると、折りローラ45は互いに圧接した上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bで構成され、この上圧接ローラ45a下圧接ローラ45bは略々最大シートの幅長さより多少長く形成されている。この折りローラ45は、図示されていない圧縮スプリングで互いに圧接方向に付勢されている。上記一対の折りローラ45はゴムローラなどの比較的摩擦係数の大きい材料で形成されている。
尚、この折りローラ45はシートを折りこまない状態と折りシート束BSを折り込んだ状態とで、互いに圧接する上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bの軸間を測定することで折りシート束BSの厚さを検知することにも利用してもよい。この点については図13で後ほど説明する。
ここから、折り処理をおこなった折りシート束BSが開いてしまうのを防止するための本発明に係わるシート処理装置の一部となる段階折りユニット50を説明する。図4はこのユニットを排出側から見た斜視図である。図5は折りローラ45側から見た斜視図である。また、押えローラユニット56について折りローラ45側からの斜視図である図6と正面図である図7を参照して説明する。その後に、図8から図10までによりその動作を説明する。
なお、図2の段階折りユニット50は折りローラ45と機外に排出する排出部材としての束排出ローラ49との間に設置されているが、折りシート搬送パスBPを横切るようにすれば、束排出ローラ49の下流側に装置することもできる。
したがって、ユニット駆動モータ69の駆動回転方向の選択により、押えローラユニット56も装置奥側(右側)から手前側(左側)に、逆に手前側(左側)から奥側(右側)に選択的に移動することができる。なお、押えローラユニット56の右側板53側の上方端部付近には、右側板53寄りに位置するホームポジション位置にあることを示すユニットフラグ107が設けてある。このユニットフラグ107をホームポジションセンサ108で検出すると押えローラユニット56はホームポジションに位置していることになる。
次に、図示左右に移動する押えローラユニット56について説明する。図5は折りローラ45側から見たものであるが、押えローラユニット56はこのユニットの背面側を構成するユニットベース板62aと上下に分割されたフロント上ベース板62bとフロント下ベース板62cと、この側方を先行ユニット側板95と後行ユニット側板96と、その上下をユニット天板59aと、ユニット底板59bで囲われている。尚、先行ユニット側板95には比較的大きく開口した先行側板開口97と後行ユニット側板には先行側板開口より狭く設定した後行側板開口98が設けられている。これらの開口はシートの折り目を押えローラユニット56が挟んで移動するために設けられている。
すなわち、二列目のローラは第2上押えローラ73とこれに対向位置で所定間隔離れた位置に第2下押えローラ74が配置されている。このローラはそれぞれ第2上押えローラ軸79aと第2下押えローラ軸79bを有し、これらの軸は第2上押えローラブラケット87aと第2下押えローラブラケット87bによって支持されている。そして、第2上押えローラブラケット87aは、ユニット天板59aに昇降可能に、第2下押えローラブラケット87bはユニット底板59bに昇降可能に支持されている。
これによって、第2上押えローラ73と第2下押えローラ74は常時近づく方向の付勢力が働いている。一方、第2上押えローラ軸79aを支持するユニットベース板62aとフロント上ベース板62bには第2上押えローラ軸長穴83aがそれぞれ設けられている。従って、第2上押えローラ押圧バネ92aの付勢力は、この第2上押えローラ軸長穴83aによって規制され、第2上押えローラ73の下方への移動も規制されている。
ここからは図8から図12により段階折りユニット50内の押えローラユニット56の折りシート束BSへの搬入、段階的な押圧動作について説明する。図8は押えローラユニット56がホームポジションに位置し折りシート束BSの搬入に備え待機している状態を示している。図9は押えローラユニット56が折りシート束BSの幅方向中程まで移動し3列のローラによる段階的な段階折りを行っている状態を示している。図10は、3列のローラによる段階的な段階折りが完了し押えローラユニットが折り返しポジションに位置している状態を示している。以下各状態について説明するが、ここでは段階折りの基本動作を説明し、上押えローラ大径部75aと下押えローラ大径部76aの領域R1と相互に多少の隙間を持って対向する上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bの領域R2については、図13以降で行うこととしここでの説明を省略し、領域R2については触れずに段階折りの動作を説明する。
この図8では、3列の押えローラを有する押えローラユニット56のユニットフラグ107が右側板53に取り付けられたホームポジションセンサ108に検出され、押えローラユニット56はホームポジションに位置している。この位置で、先に述べた「段階折りモード」が設定されている場合は、折りローラ45で折り曲げ処理され、折りシート搬送パスBPを搬送されてくる折りシート束BSの搬入を待つ。
これに引き続き、3列目のローラである第3上押えローラ75と第3下押えローラ76にその折り目BL1が段階折りされる。すなわち、第3上押えローラ75と第3下押えローラ76は、その間隔は0として略圧接状態(大径ローラ部の領域R1)となっているので、折り目のシート厚さ方向の分シートを第3上押えローラ押圧バネ93aと第3下押えローラ押圧バネ93bに押圧されながら段階折りされることになり、これが図11(c)に示す最終折り線102を付与することになる。
これまで説明してきたように、本発明のシート束の押圧部材としての第1上押えローラ71と第1下押えローラ72で折りシート束BSの折り目厚さ方向(折り目で折りシート束BS搬送方向と交差する上下方向)から、折りローラ45で折り目がつけられループが生じた箇所を折り目方向に移動して複数の折り目を付けている。既に説明したように、第1段階の第1上押えローラ71と第1下押えローラ72の間隔を折りループよりもやや狭い間隔 (本実施例にあってはループ高さ22ミリメートルに対して略14ミリメートル) に規定して、折りローラ45によって付けられた折り目に沿って移動して第1段階の折り目をつける。これが、図11(a)の実線矢印が示す第1折り線100であり、図12では折りシート束BSに薄いラインで第1折り線100としてあらわれている。これは、図11(a)の様にループとなった部分に第1上押えローラ71と第1下押えローラ72で押えられた部分が集中荷重を受けシート束が座屈し折り生じ、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72の幅方向への移動により第1折り線100となって現れるからである。
ここで、図6及び図7でも触れてきた押えローラユニット56の最終列に位置する第3上押えローラ75とこれに対向する第3下押えローラ76が段付ローラとなっている構成を説明する。
これは、折りシート束BSの幅方向端部を第3上押えローラ75とこれに対向する第3下押えローラ76が圧接状態でシートに乗り上げる際、比較的枚数の多い厚みのある端部であると、この第3上押えローラ75とこれに対向する第3下押えローラ76が端部に当接して衝突状態となり、この端部を毀損、破損等のダメージが生じる。あるいは、この衝突の衝撃が大きいと折りローラ45に保持されている折りシート束BSの位置がずれてしまう場合もある。
次に、図13により折りシートBSの折り部先端(背)を相互に圧接している上押えローラ大径部75aと下押えローラ大径部76aの領域R1に位置させるか、あるいは上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bの対向した隙間がある領域R2の範囲に位置するかの構成について説明する。
図3で説明したようにシート束の搬送方向の略中央を中綴じされたシート束はその綴じ位置を折りブレード46で上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bとの間に押し込む。押し込まれた折りシート束BSは上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bの回転により押えローラ70側に向けて搬送される。搬送された折りシート束の先端(背)が折りローラ45と押えローラ70との間にあるシート束検出センサ(SEN3)129によって検出される。このセンサSEN3によって検出されると、上圧接ローラ45aを回転駆動する折りモータ126の駆動軸に取り付けて一体回転するエンコーダ127をエンコーダセンサ128によりカウントする。折りシート束の枚数が小数枚(この実施例にあっては15枚以下)のときは、カウントが領域R1の範囲にシートの折り目(背)がなった時点で折りモータ126を停止する。一方折りシート束の枚数が多々数枚(この実施例にあっては15枚を超える)ときは、カウントが領域R2の範囲になったときに折りモータ126を停止する。このように折りローラ45は搬送部材としても兼用され、排出時も束排出ローラと連動して回転する。
まず、図14(a)(b)は折りシート束が多数枚の場合を示している。図14(b)に示す様に折りシート束BSは上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bの対向した隙間がある領域R2に停止する。この位置に停止した折りシート束BSを図8から図10でも説明したが図14(b)にも示してあるように相互に間隔の異なる3列の押えローラ70を支持する押えローラユニット56が図示矢印方向に移動し段階的に折り込んでいく。この際に、最終段の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76は、上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bの対向した隙間(この実施例にあっては2ミリメートル)がある領域R2としている、多数枚の折りシートBSの端部をそれほど抵抗なく衝撃も少なく乗り越えることができる。また、この隙間L4(図7参照)よりも厚い束なので折り込みも確実にできる。
まず、シート処理条件としてコントロールパネルから「段階折りモード」を指定する。この指定により、原稿枚数のシート束が指定部数作成され、一束毎に中綴じステープラ40で中綴じされる。次に、シート束は折りローラ45と折ブレードにより二つ折りにされ、折りシート搬送パスBPを搬送されて段階折りユニット50に至るが、この過程で図15に示す様に折りのシート枚数が15枚(二つ折り枚数で30枚)以下か、15枚を超えるかを判断する(S201)。なお、この場合厚さによって多数枚と小数枚を区別してもよい。
折りシート束が15枚以下の場合は、折りローラ45を回転する折りモータ126の駆動回転範囲を図13及び図14に示す上押えローラ大径部75aと下押えローラ大径部76aの隙間がなく圧接した領域R1に停止するように設定する。設定後この大径ローラ部の領域R1に折りシート束BSの折り目(背部)が位置するかカウンターで計数する(S203)。領域R1に位置した場合は折りモータ126の駆動回転を停止し折りシート束BSの小口側を把持しておく(S204)。
次に、折りシート束が多数枚のときの処理について説明する。図15に戻り、折りシート束が15枚を超える場合(S201)は、折りローラ45を回転する折りモータ126の駆動回転範囲を図13及び図14に示す相互に多少の隙間を持って対向する上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bとの領域R2に停止するように設定し、折りモータ126を駆動する(S221)。この設定後この小径ローラ部の領域R2に折りシート束BSの折り目(背部)が位置するかをカウンターで計数する(S222)。領域R2に位置すると折りモータ126の駆動回転を停止し、折りシート束BSの小口側を把持しておく(S223)。
1点目は、最終段階の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76において相互に多少の隙間を持って対向する上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bとの領域R2に多数枚の折りシート束BSの折り目(背)が停止していることになる。この為、多数枚の比較的厚い折り目を隙間がある領域R2で乗り越えることになる。これにより、それほど抵抗なく衝撃も少なく乗り越えることができ、折りシート束のずれなどが防げる。
一方、小数枚の場合は、圧接する上押えローラ大径部75aと下押えローラ大径部76aにより押圧するので再度の押圧を実行しなくても折り目が付けやく、また、枚数が少ないと早めの処理が求められるため一方向の段階折り後排出を行っている。
これまで、説明した段階折りユニット50を備えるシート処理装置B及びこのシート処理装置を含む画像形装置Aの制御構成を図17のブロック図により説明する。画像形成手段を備える画像形成装置制御部110は、コントロールパネル18に設けられた入力手段111から所望の処理を入力する。この入力はモード設定手段によって、シート処理装置Bのシート処理装置制御部115を制御する。
すなわち、(1)画像形成がされたシートを第1排紙トレイ21に収容する「プリントアウトモード」。(2)本体排出口3からのシートを束状に部揃ええしてー端面綴じステープル装置33で綴じ後第1排紙トレイ21に収納する「ステープル綴じモード」(3)本体排出口3からのシートを第2の処理トレイであるスタッカ部35で束状に部揃えしてこのシート束の中程を中綴じステープラ40で綴じ後、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する「束中綴じ束折りモード」。(4)中綴じして冊子状に折り畳んだシート束の折り目のループを段階折りして、第2排紙トレイに22に収納する「段階折りモード」。これらのモードが指定可能なように構成されている。
そして、段階折りが終了した折りシート束BSは、束排出ローラ49を駆動する束排出ローラ駆動モータに結線された中折りシート排出制御部124により制御されて第2排紙トレイに排出集積される。この中折りシート排出制御部は、束排出センサ(SEN4)に結線されて折りシート束BSの排出動作を確認する。
本発明に特に関連する、折りシート段階折り制御については、これまで各機構の説明、図8から図10までの各動作状態説明図及び図15と図16のフローチャート図で説明したので、ここでの説明は省略するが、その内容で段階折り方法を実行するように段階折りユニット50を制御する。
[変形例1]
まず、図18により変形例1を説明する。これまでの実施例においては、図6によく示されているように折りシート束BSの折り目を相互に間隔の異なる3列の押えローラ70によって厚さ方向から押圧した。この押えローラ70は1つのフレーム内で3列を支持させて押えローラユニット56を構成したが、この変形例1では、図18にあるように3列の押えローラを別々のフレームのユニット56a、56b、56cにそれぞれ支持させたものである(他の符号もユニット毎に異なるものはa、b、cが付してある)。そして特に図示していないが、これらのユニットを独立に移動する駆動モータに連結され、各ユニットを個別に移動して、折りシート束の折り目厚さ方向から段階的に押圧するようにしてある。この最終段の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76も、これまでの実施例同様に、上押えローラ大径部75aと下押えローラ大径部76aの領域R1と、上押えローラ小径部75bと下押えローラ小径部76bの対向した隙間がある領域R2を有している。
従って、この変形例1においても、多数枚の折りシート束の折り目を領域R2の位置で押圧するので、比較的厚い端部を容易にローラが乗り上げることができ、シート端部に与えるダメージを少なくできる。
次に、図19と図20により変形例2を説明する。実施例及び上述の変形例1では夫々間隔の異なる押えローラ70を3列設けてあるが、この変形例2では、押えローラ対170の間隔が3段階に設定され、シート幅方向に3回(一往復半)移動して、折りシート束の折り目を押圧するものである。
図18は束排出ローラ49側からの図であり、押えローラ対170を支持する上押えローラ支持ブロック173の上規制ピン182と下押えローラ支持ブロック174の下規制ピン183をカム部材180で間隔設定している。図19の断面図で示してあるように、上押えローラ支持ブロック173は上スプリングホルダ175の押えローラ押圧バネ90と、下押えローラ支持ブロック174は下スプリングホルダ176の押えローラ押圧バネ90とによって、相互に圧接する方向に付勢されている。この付勢力に抗してカム部材180で規制することになる。このカム部材180はカム駆動モータ184によって移動し、押えローラ対170の間隔を3段階に設定することができる。
B シート処理装置
X 接着剤塗布位置
Y 折り位置
BS 折りシート束
BL 折りシート束ループ
BL1 折りシート束ループ先端(折り目)
R1 大径部領域
R2 小径部領域
35 スタッカ部
40 中綴じステープラ
45 折りローラ
49 束排出ローラ
50 段階折りユニット
53 右側板
54 左側板
55 連結アングル
56 押えローラユニット(移動部材)
57 上ガイドレール
58 下ガイドレール
60 上スライドブロック
61 下スライドブロック
62 段階折りベース板
63 右プーリ
64 左プーリ
65 移動ベルト
66 伝達ギア
67 モータ出力ギア
68 モータギアユニット
69 駆動モータ
70 押えローラ(押圧部材)
71 第1上押えローラ
72 第1下押えローラ
73 第2上押えローラ
74 第2下押えローラ
75 第3上押えローラ
75a 上押えローラ大径部
75b 上押えローラ小径部
76 第3下押えローラ
76a 下押えローラ大径部
76b 下押えローラ小径部
77 押えローラ軸
78a 第1上押えローラ軸
78b 第1下押えローラ軸
79a 第2上押えローラ軸
79b 第2下押えローラ軸
80a 第3上押えローラ軸
80b 第3下押えローラ軸
81 ローラ軸長穴
82a 第1上押えローラ軸長穴
82b 第1下押えローラ軸長穴
83a 第2上押えローラ軸長穴
83b 第2下押えローラ軸長穴
84a 第3上押えローラ軸長穴
84b 第3下押えローラ軸長穴
85 押えローラブラケット
86a 第1上押えローラブラケット
86b 第1下押えローラブラケット
87a 第2上押えローラブラケット
87b 第2下押えローラブラケット
88a 第3上押えローラブラケット
88b 第3下押えローラブラケット
90 押えローラ押圧バネ
91a 第1上押えローラ押圧バネ
91b 第1下押えローラ押圧バネ
92a 第2上押えローラ押圧バネ
92b 第2下押えローラ押圧バネ
93a 第3上押えローラ押圧バネ
93b 第3下押えローラ押圧バネ
95 先行ユニット側板
96 後行ユニット側板
97 先行側板開口
98 後行側板開口
100 第1折り線
101 第2折り線
102 最終折り線
103 端部折り目
107 ユニットフラグ
108 ホームポジションセンサ
122 シート中折り制御部(制御部)
123 折りシート段階折り制御部(制御部)
124 中折りシート排出制御部(制御部)
151 上押え大径ローラ
152 下押え大径ローラ
153 上押え小径ローラ
154 下押え小径ローラ
170 押えローラ対
Claims (5)
- 折り処理が施されたシートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、
前記折り処理が施されたシートの折り目に沿って複数列設けられ、前記折り目を厚さ方向から押圧して増し折り処理を施す押圧ローラと、
前記複数列設けられた前記押圧ローラ対を支持し前記シートの折り目に沿った所定の移動方向に移動する移動ユニットと、
前記押圧ローラで増し折り処理されたシートを排出する排出ローラと、
前記搬送ローラのシート搬送、前記移動ユニットの移動及び前記排出ローラの排出動作を制御する制御部と、を備え、
前記移動ユニットは前記押圧ローラ対を構成するローラ同士の間隔を前記移動方向の下流側から上流側に向かって段階的に狭くして複数列支持し、
前記複数列支持された前記押圧ローラ対の前記移動方向の最も上流にある押圧ローラが互いに圧接する大径ローラからなる第1領域と当該大径ローラに隣接し前記シート搬送方向上流側に位置し互いに隙間を持って対向する小径ローラからなる第2領域とから構成され、
前記制御部は、前記折り処理が施されたシートの枚数が所定枚数以下の場合、前記折り目を第1領域に移動し、所定枚数を越える場合は第2領域に移動してシート折り目を押圧するとともに、前記折り処理が施されたシートの枚数が所定枚数以下の場合は、前記移動ユニットの一方向への移動完了でシートを前記排出ローラで排出し、所定枚数を越える場合は前記移動ユニットの往復動完了でシート前記排出ローラで排出することを特徴とするシート処理装置。 - 前記移動ユニットの移動速度は、前記折り処理が施されたシートの所定枚数を越える場合の折り目方向への移動速度よりも前記折り処理が施されたシートが所定枚数以下の場合の折り目方向への移動速度より遅く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
- 前記移動ユニットの移動速度は、前記折り処理が施されたシートが所定枚数を越える場合、前記シートの折り目に沿った所定の移動方向における往路の移動速度よりも復路の移動速度の方が遅く設定されていることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
- 前記押圧ローラは、相互の間隔が異なる少なくとも3列の対となる押圧ローラが設けられ、これらの少なくとも前記移動方向の最も上流にある押圧ローラは互いに弾性付勢されていることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
- シート上に画像形成する画像形成手段と、
この画像形成手段からのシートに所定のシート処理を施すシート処理装置とを
備え、このシート処理装置は上記請求項1ないし請求項4の何れかに記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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- 2014-11-28 JP JP2014241046A patent/JP6408360B2/ja active Active
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