JP6185283B2 - フレキシブルデバイス用積層体 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は下記を趣旨とするものである。
1) ガラス基板と、2層以上の多層構造を有するポリイミド系フィルムとの積層体であって、ガラス基板とポリイミド系フィルムとの層間の接着強度が7N/cm以下であることを特徴とするフレキシブルデバイス用積層体。
2) ガラス基板から剥離したポリイミド系フィルムの曲率半径が30mm以上であることを特徴とする前記フレキシブルデバイス用積層体。
3) ガラス基板に接するポリイミド系フィルム層に離型剤が配合されていることを特徴とする前記フレキシブルデバイス用積層体。
4) 前記多層構造を形成するポリイミド系フィルムが、それぞれの残留歪を打ち消すように配置されていることを特徴とするフレキシブルデバイス用積層体。
実施例及び比較例で使用したポリイミド前駆体溶液を以下のようにして調製した。
特許第4841103号公報 参考例3記載の方法により、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とp−フェニレンジアミン(PDA)からポリイミド前駆体溶液を得た。すなわち、三つ口・フラスコに窒素ガス気流下、BPDA18.38g(62.5mmol)を採取し、DMAc122.5gを加えて溶解した。これにPDA6.62g(61.2mmol)とNMP52.5gを加えて室温で一夜間撹拌して、固形分濃度12.5質量%の均一なポリイミド前駆体溶液を得た。これをポリイミド前駆体溶液Aとする。
特許第4841103号公報 参考例7記載の方法により、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)および3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸(BPA)と、p−フェニレンジアミン(PDA)および4,4’−オキシジアニリン(ODA)から均一なポリイミド前駆体溶液を得た。すなわち、三つ口・フラスコに窒素ガス気流下、ODA30.03g(0.15mol)、PDA91.92g(0.85mol)、DMAc1180g及びNMP506gを採取し、このフラスコを氷水中に入れて上記内容物を30分間攪拌した後、BPDA250.09g(0.85mol)を加え、40℃の湯浴中で1時間攪拌を行った。次いで、BPA49.54(0.15mol)を加えて40℃の湯浴中で2時間攪拌し、さらに60℃の湯浴中で3時間攪拌を行い、固形分濃度20質量%の均一なポリイミド樹脂前駆体の溶液を得た。これをポリイミド前駆体溶液Bとする。
ポリイミド前駆体溶液Aに、ポリイミド固形分100質量部あたり0.5質量部のステアリン酸を加え、均一なポリイミド前駆体溶液を得た。これをポリイミド前駆体溶液Cとする。
厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板(コーニング社製 イーグル2000)の表面上に前記ポリイミド前駆体溶液Cを熱硬化後のフィルムの厚さが20μmになるようにバーコータによって塗布し、130℃で10分間乾燥してポリイミド前駆体被膜を形成した。次いで、窒素ガス気流下で、100℃から360℃まで2時間かけて昇温した後、360℃で2時間熱処理し、ポリイミド前駆体を熱硬化させてイミド化した。これによって、ガラス基板と厚さ約15μmのポリイミドフィルム層を有する積層体を得た。得られた積層体のポリイミドフィルムは、容易に手でガラス板から剥離することが出来た。(この積層体をL−1とし、ポリイミドフィルムをP−1とする。)
厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板(コーニング社製 イーグル2000)の表面上に前記ポリイミド前駆体溶液Cを熱硬化後のフィルムの厚さが16μmになるようにバーコータによって塗布し、130℃で10分間乾燥してポリイミド前駆体被膜を形成した。次いで、室温(25℃)に戻し、このポリイミド前駆体被膜上に、前記ポリイミド前駆体溶液Bを熱硬化後のフィルムの厚さが4μmになるようにバーコータによって塗布し、100℃で5分間乾燥して2層目の塗膜を外層を形成した。次いで、実施例1と同様に熱硬化させてイミド化した。これによって、ガラス基板と、2層からなる厚さ約20μmのポリイミドフィルム層を有する積層体を得た。得られた積層体のポリイミドフィルムは、容易に手でガラス基板から剥離することが出来た。(この積層体をL−2とし、ポリイミドフィルムをP−2とする。)
ポリイミド前駆体溶液Cをポリイミド前駆体溶液Aに変更した以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。得られた積層体のポリイミドフィルムは手でガラス基板から剥離することが困難であったので、温水に浸漬することによりガラス基板から剥離した。(この積層体をL−3とし、ポリイミドフィルムをP−3とする。)
ポリイミド前駆体溶液Cをポリイミド前駆体溶液Aに変更した以外は、実施例2と同様にして積層体を得た。得られた積層体のポリイミドフィルムは手でガラス基板から剥離することが困難であったので、温水に浸漬することによりガラス基板から剥離した。(この積層体をL−4とし、ポリイミドフィルムをP−4とする。)
前記積層体L−1〜L〜4のガラス基板とポリイミドフィルム層の層間の接着強度をJIS K6854に基づいて180°剥離試験により測定した。
前記ポリイミドフィルムP−1〜P−4を縦100mm、横100mmの大きさの試験片に切り出し、150℃×30分の加熱処理を行った後、それぞれ23℃、60%RHの雰囲気中に24時間放置した後、曲率半径を測定した。結果を表2に示す。
Claims (4)
- ガラス基板と、2層以上の多層構造を有するポリイミド系フィルムとの積層体であって、ガラス基板とポリイミド系フィルムとの層間の接着強度が7N/cm以下であることを特徴とするフレキシブルデバイス用積層体。
- ガラス基板から剥離したポリイミド系フィルムの曲率半径が30mm以上であることを特徴とする請求項1記載のフレキシブルデバイス用積層体。
- ガラス基板に接するポリイミド系フィルム層に離型剤が配合されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブルデバイス用積層体。
- 多層構造を形成するポリイミド系フィルムが、それぞれの残留歪を打ち消すように配置されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のフレキシブルデバイス用積層体。
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