JP6170382B2 - Reciprocating compressor - Google Patents
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Description
本発明は、例えば4輪自動車等の車両に搭載されたエアサスペンション等に車高調整用の圧縮空気を給排するのに好適に用いられる往復動圧縮機に関する。 The present invention relates to a reciprocating compressor suitably used for supplying and discharging compressed air for vehicle height adjustment to an air suspension or the like mounted on a vehicle such as a four-wheeled vehicle.
一般に、車高調整装置として車両に搭載されるエアサスペンションは、例えば積載重量の変化等に応じて車両高さ(車高)が変わるのを抑えると共に、運転者の好み等に応じて車高を適宜に調整するために、車載の空気圧縮機(エアコンプレッサ)から圧縮空気が給排されるものである。 In general, an air suspension mounted on a vehicle as a vehicle height adjusting device suppresses a change in the vehicle height (vehicle height) according to, for example, a change in load weight, and increases the vehicle height according to a driver's preference. In order to adjust appropriately, compressed air is supplied and discharged from an on-vehicle air compressor (air compressor).
そして、エアサスペンションに圧縮空気を供給する車載用の空気圧縮機は、電動モータによって往復動式の圧縮機を駆動することにより、該往復動圧縮機に吸込んだ空気を圧縮してエアサスペンションに供給するものである。 An in-vehicle air compressor that supplies compressed air to the air suspension compresses the air sucked into the reciprocating compressor and supplies it to the air suspension by driving the reciprocating compressor with an electric motor. To do.
ここで、往復動圧縮機は、筒状のシリンダと、該シリンダ内を揺動しつつ往復動し該シリンダ内に非圧縮室と圧縮室を画成するピストンと、環状の平板部と該平板部から立ち上がった筒状のリップ部とからなり、該リップ部によって前記ピストンと前記シリンダとの間をシールするリップリングと、前記ピストンに形成され、前記非圧縮室と前記圧縮室とを連通させる連通路と、前記ピストンに設けられ、吸込み行程時に前記連通路を開弁する吸込み弁と、圧縮行程時に前記圧縮室内に吸込んだ気体を吐出する吐出弁とにより大略構成されている。 Here, the reciprocating compressor includes a cylindrical cylinder, a piston that reciprocates while swinging in the cylinder, and defines a non-compression chamber and a compression chamber in the cylinder, an annular flat plate portion, and the flat plate And a lip ring that seals between the piston and the cylinder by the lip portion, and is formed on the piston to communicate the non-compression chamber and the compression chamber. The communication path, the piston, and a suction valve that opens the communication path during the suction stroke, and a discharge valve that discharges the gas sucked into the compression chamber during the compression stroke.
吸込み弁は、ばね性を有する薄板からなり、連通路を閉塞するようにピストンの先端面に設けられている。この場合、吸込み弁は、ねじ、リベット等を用いてピストンに固定する構成が知られている(特許文献1参照)。 The suction valve is made of a thin plate having spring properties, and is provided on the tip surface of the piston so as to close the communication path. In this case, a configuration is known in which the suction valve is fixed to the piston using a screw, a rivet or the like (see Patent Document 1).
特許文献1の往復動圧縮機では、吸込み弁をピストンに対し、ねじ、リベット等を用いて固定する構成としているので、部品点数が多くなる上にピストンに穴加工(ねじ加工)を施さなくてはならない。このために、組立作業性の低下、製造コストの上昇を招くという問題がある。 In the reciprocating compressor of Patent Document 1, since the suction valve is fixed to the piston using screws, rivets, etc., the number of parts is increased and the piston is not drilled (threaded). Must not. For this reason, there exists a problem of causing the fall of assembly workability | operativity and the raise of manufacturing cost.
本発明の目的は、吸込み弁を簡単な構成でピストンに固定できるようにした往復動圧縮機を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a reciprocating compressor in which a suction valve can be fixed to a piston with a simple configuration.
上述した課題を解決するために、本発明が採用する構成の特徴は、前記ピストンは、前記リップリングの平板部が載置される外周環状部と、該外周環状部よりも小径であって該外周環状部から突出して形成され前記吸込み弁が載置される突出部とからなり、前記吸込み弁は、前記突出部に載置される基部と、一端が該基部と一体的に設けられ他端が前記連通路を開閉する弁部となった板状体であって、前記基部の外周側には、切り起し部が複数設けられ、前記突出部の外周面には、前記リップリングの平板部と前記吸込み弁の切り起し部とを前記ピストンに対し挟持するリング部材を設ける構成としたことにある。 In order to solve the above-described problems, the present invention adopts a feature that the piston has an outer peripheral annular portion on which the flat plate portion of the lip ring is placed, and a smaller diameter than the outer peripheral annular portion. The suction valve is formed to protrude from an outer peripheral annular portion, and the suction valve is mounted thereon. The suction valve includes a base portion mounted on the protrusion portion and one end integrally provided with the base portion. Is a plate-like body serving as a valve part for opening and closing the communication path, and a plurality of cut and raised parts are provided on the outer peripheral side of the base part, and a flat plate of the lip ring is provided on the outer peripheral surface of the projecting part In this configuration, a ring member is provided to hold the portion and the cut-and-raised portion of the suction valve with respect to the piston.
本発明によれば、リップリングと吸込み弁とをリング部材によってピストンに固定することができるので、部品点数を削減でき、作業性や生産性の向上を図ることができる。 According to the present invention, since the lip ring and the suction valve can be fixed to the piston by the ring member, the number of parts can be reduced, and workability and productivity can be improved.
以下、本発明の実施の形態による往復動圧縮機として揺動型の空気圧縮機を例に挙げ、図1ないし図4に従って詳細に説明する。 Hereinafter, a swing type air compressor will be described as an example of a reciprocating compressor according to an embodiment of the present invention, and will be described in detail with reference to FIGS.
図1において、揺動型の空気圧縮機1は、後述のクランクケース2、クランク軸3、電動モータ4、シリンダ6、シリンダヘッド9、ピストン10、リップリング13、吸込み弁15、リング部材17、吐出弁18を含んで構成されている。
In FIG. 1, a swing type air compressor 1 includes a crankcase 2, a crankshaft 3, an
空気圧縮機1のクランクケース2は、例えばアルミニウム材料等の金属材料からなる中空容器として形成されている。クランクケース2は、前側が開口した筒部2Aと、該筒部2Aの後側を縮径して設けられた軸受取付部2Bと、筒部2Aの径方向、例えば上側に開口して設けられたシリンダ取付部2Cと、筒部2Aの開口を閉塞して設けられた蓋2Dとから構成されている。また、このクランクケース2内は、クランク軸3を回転可能に収容するためのクランク室2Eとなっている。
The crankcase 2 of the air compressor 1 is formed as a hollow container made of a metal material such as an aluminum material. The crankcase 2 is provided with a
具体的には、クランクケース2の後側には、空気圧縮機1の駆動源となる電動モータ4が取付けられている。一方、クランク軸3は、軸受取付部2B内の軸受2Fに支持された電動モータ4の駆動軸4Aの先端に一体回転するように連結されている。このクランク軸3には、駆動軸4Aの回転中心から偏心した位置に支持ボルト3Aが設けられている。これにより、クランク軸3は、電動モータ4によって回転駆動することにより、支持ボルト3Aを周回動作させ、後述のピストン10を往復動させる。クランクケース2の側面には、外部に開口した吸込み口5が設けられ、該吸込み口5を通じて外部の空気が吸い込まれる。
Specifically, an
シリンダ6は、クランクケース2上に設けられている。このシリンダ6は、例えばアルミニウム材料を用いて円筒状に形成され、その内部には後述のピストン10が往復動可能に挿嵌されている。また、シリンダ6は、基端側がクランクケース2のシリンダ取付部2Cに取付けられ、先端側には、後述のシリンダヘッド9が取付けられている。さらに、シリンダ6内は、後述のピストン10によってクランクケース2内のクランク室2Eと連通する非圧縮室7とシリンダヘッド9側の圧縮室8(図1参照)とに画成されている。シリンダ6は、シリンダヘッド9と共にクランクケース2のシリンダ取付部2Cにボルト止めされている。
The
シリンダヘッド9は、シリンダ6の先端側を閉塞するように該シリンダ6の先端側に取付けられている。このシリンダヘッド9は、シリンダ6の先端側を閉塞してピストン10との間に圧縮室8を形成する弁板部9Aと、該弁板部9Aを貫通して設けられ圧縮室8に連通する吐出口9Bと、後述の吐出弁18が取付けられる筒状の吐出弁取付部9Cとを有している。吐出口9Bは、吐出弁18を介して流出通路9Dに連通し、該流出通路9Dは外部の空気タンク(図示せず)に接続されている。
The
ピストン10は、シリンダ6内を揺動しつつ往復動可能に挿嵌されている。この揺動型のピストン10は、シリンダ6内に非圧縮室7と圧縮室8を画成するものである。ピストン10は、図2に示す如く、シリンダ6の内径寸法よりも僅かに小さな直径寸法をもった円板体として形成されている。ここで、ピストン10は、大径な外周環状部10Aと小径な突出部10Bとにより扁平な段付円柱体として形成されている。
The
これにより、外周環状部10Aの先端面は、後述するリップリング13の平板部13Aを載置するため平坦に加工された円環状先端面10Cとなっている。一方、突出部10Bは外周環状部10Aよりも小径な円柱状をなし、該外周環状部10Aから突出して形成されている。この突出部10Bの外周面10Dには、リップリング13の平板部13Aが外嵌するように取付けられる。さらに、突出部10Bの先端面は、後述する吸込み弁15を載置するために平坦な円形状の円形先端面10Eとなっている。
As a result, the front end surface of the outer peripheral
このように形成されたピストン10は、後述のコンロッド11を介してクランク軸3に接続され、このクランク軸3の回転駆動によってシリンダ6内を揺動しつつ往復動するものである。
The
コンロッド11は、ピストン10の下面側(クランク軸3側)に設けられ、該コンロッド11は、クランク軸3とピストン10とを接続するものである。コンロッド11の長さ方向の一端11Aはピストン10の下面中央部位に一体的に取付けられている。一方、コンロッド11の他端側は、クランクケース2内のクランク室2Eに位置して円筒状の軸受支持部11Bとなり、この軸受支持部11Bは、軸受12を介してクランク軸3の支持ボルト3Aに回転可能に取付けられている。従って、コンロッド11は、電動モータ4によりクランク軸3が回転駆動されることにより、軸受支持部11Bを旋回動作させ、ピストン10をシリンダ6内で往復動させることができる。
The connecting
リップリング13は、ピストン10の外周側に設けられている。このリップリング13は、ピストン10とシリンダ6との間をシールするものである。リップリング13は、例えば耐摩耗性、自己潤滑性を有する樹脂材料からなる断面L字状のシール部材として形成されている。即ち、リップリング13は、円環状の平板部13Aと該平板部13Aの外周から立ち上がった筒状のリップ部13Bとからなり、該リップ部13Bによってピストン10とシリンダ6との間をシールしている。
The
具体的には、リップリング13の平板部13Aは、ピストン10の突出部10B(外周面10D)に外嵌して円環状先端面10C上に載置されている。一方、リップ部13Bは、シリンダ6の内周面に気密に摺接するものである。ここで、リップリング13は、その平板部13Aがピストン10の外周環状部10Aと後述するリング部材17との間に挟持されることにより、ピストン10の外周側に固定されている。
Specifically, the
連通路14は、ピストン10に設けられ、該連通路14は非圧縮室7と圧縮室8との間を連通するものである。この連通路14は、ピストン10を軸方向(コンロッド11の長さ方向)に貫通した略半円形状の通路として形成されている。
The
吸込み弁15は、吸込み行程時に連通路14を開弁し、圧縮行程時に連通路14を閉塞するものである。この吸込み弁15は弾性(ばね性)を有する円形状の薄板からなり、図2、図4に示すように、突出部10Bの円形先端面10Eに載置される円形状の基部15Aと、一端が該基部15Aと一体的に設けられ、他端が連通路14を開閉する弁部15Bからなり、全体として板状体として構成されている。ここで、吸込み弁15の基部15Aは、ピストン10の突出部10Bの円形先端面10Eに載置されるもので、該円形先端面10Eと同等または僅かに小さな円板として形成されている。また、弁部15Bは、円形状の基部15Aに対してΩ形に溝加工を施して切欠くことにより舌片状に形成され、連通路14を閉塞する位置に配置されている。
The
これにより、弁部15Bは、図2中に二点鎖線で示すように、吸込み行程時に開弁して非圧縮室7と圧縮室8とを連通させる。一方、圧縮行程時には、実線で示すように閉弁し、非圧縮室7と圧縮室8とを遮断することができる。さらに、弁部15Bの外周側には後述する切り起し部16が設けられている。そして、吸込み弁15は、その基部15Aの外周側が、後述のリング部材17とピストン10の突出部10B(円形先端面10E)との間で挟持される構造となっている。
Thereby, as shown by a two-dot chain line in FIG. 2, the
切り起し部16は、吸込み弁15の基部15Aの外周側に複数個、例えば3個設けられている。各切り起し部16は、基部15Aの外周側から中心に向けてコ字状に切欠くことにより四角形状に切り離されている。この状態で切り起し部16の先端側を立ち上げるように斜めに折曲げることにより形成されている。ここで、各切り起し部16は、自由状態での高さ寸法が、ピストン10の円形先端面10Eと後述するリング部材17の内鍔部17Cとの間の高さ(隙間)寸法Hよりも公差を含めて十分に大きくなるように形成されている。
A plurality of, for example, three cut-and-raised
これにより、後述のリング部材17をピストン10の突出部10Bに嵌合させたときには、リング部材17の内鍔部17Cで各切り起し部16を押圧することにより、これらの切り起し部16を弾性変形させつつ、吸込み弁15をピストン10の円形先端面10Eに密着させることができる。
Thereby, when the
リング部材17は、ピストン10を形成する突出部10Bの外周面10Dに設けられている。このリング部材17は、リップリング13の平板部13Aと吸込み弁15の各切り起し部16とをピストン10に対し挟持するものである。リング部材17は、例えばアルミニウム材料を用い、円環状体として形成されている。
The
リング部材17は、図2に示すように、リップリング13の平板部13Aを押圧する円環状の押圧面17Aを有している。また、リング部材17の内周面は、ピストン10の外周面10Dに嵌合する嵌合面17Bとなっている。この嵌合面17Bは、外周面10Dに対し、締め代をもって圧入され、これによりリング部材17は、ピストン10の突出部10Bに一体的に取付けられている。さらに、リング部材17には、嵌合面17Bの押圧面17Aと反対側を縮径することにより環状の内鍔部17Cが設けられている。
As shown in FIG. 2, the
リング部材17は、嵌合面17Bがピストン10の突出部10Bの外周面10Dに圧入されることにより、押圧面17Aによってリップリング13の平板部13Aをピストン10の円環状先端面10Cとの間に挟んで固定することができる。この時には、内鍔部17Cは、円形先端面10Eとの隙間(高さ)寸法を寸法Hまで小さくすることにより、吸込み弁15の周囲を挟んで固定することができる。この場合、リング部材17は圧入により固定しているから、ねじ加工、穴加工等を必要とせず、簡単に固定できる。
When the
吐出弁18は、シリンダヘッド9に設けられ、該吐出弁18は、圧縮行程時に圧縮室8内に吸込んだ空気を吐出するものである。この吐出弁18は、吐出弁取付部9C内に往復動可能に設けられ吐出口9Bを連通,遮断する弁体18Aと、該弁体18Aを弁板部9Aに向けて付勢する弁ばね18Bと、該弁ばね18Bを押えるキャップ18Cとから構成されている。この場合、圧縮室8内の圧力が流出通路9D側の圧力および弁ばね18Bの付勢力よりも高くなると、弁体18Aが開弁し、圧縮室8内の圧縮空気を、吐出口9B、流出通路9Dを介して空気タンク(図示せず)側に供給する。
The
ここで、ピストン10に対し、リップリング13、吸込み弁15、リング部材17を組付けるときの手順について述べる。
Here, the procedure for assembling the
まず、リップリング13の平板部13Aをピストン10の突出部10Bに外嵌状態で取付ける。次に、弁部15Bで連通路14を閉塞するように吸込み弁15を突出部10Bの円形先端面10Eに配置する。この状態で、突出部10Bの外周面10Dにリング部材17の嵌合面17Bを圧入嵌合させる。これにより、リップリング13は、その平板部13Aをピストン10の円環状先端面10C(外周環状部10A)とリップリング13の押圧面17Aとの間に挟んで固定することができる。これと同時に吸込み弁15は、その基部15Aの周囲、即ち、各切り起し部16を突出部10Bの円形先端面10Eとリング部材17の内鍔部17Cとの間に挟んで固定することができる。
First, the
本実施の形態による揺動型の空気圧縮機1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。 The oscillating type air compressor 1 according to the present embodiment has the above-described configuration, and the operation thereof will be described next.
まず、電動モータ4により駆動軸4Aを回転駆動させると、駆動軸4Aおよびクランク軸3の回転が、コンロッド11を介してピストン10に伝えられる。そして、ピストン10はシリンダ6内を揺動しつつ往復動し、ピストン10がシリンダヘッド9から離れる吸込み行程と、ピストン10がシリンダヘッド9に近づく圧縮行程とを交互に繰り返す。
First, when the
この場合、ピストン10の吸込み行程では、圧縮室8内に負圧が生じると、吸込み弁15は、この負圧によって弁部15Bを開弁する。これにより、非圧縮室7と圧縮室8とはピストン10に設けられた連通路14を介して連通するから、吸込み口5からクランク室2Eを介して非圧縮室7に流入した外部の空気が、連通路14を経由して圧縮室8内に吸込まれる。なお、吸込み弁15の基部15Aと切り起し部16は、リング部材17の内鍔部17Cに確実に挟持されているため、吸込み行程時に吸込み弁15がガタつくことはなく、安定的に弁部15Bを開弁させることができる。
In this case, if a negative pressure is generated in the
一方、ピストン10が下死点から上死点へと達する圧縮行程では、圧縮室8内の圧力が上昇し、圧縮室8内の圧力が吐出弁18側の設定圧力よりも高くなると、吐出弁18の弁体18Aが開弁する。これにより、圧縮室8内の圧縮空気は、吐出口9B、流出通路9Dを介して外部の空気タンク(図示せず)等に貯留することができる。
On the other hand, in the compression stroke in which the
ここで、ピストン10の圧縮行程では、ピストン10の外周環状部10Aに載置されたリップリング13のリップ部13Bは、シリンダ6の内周面に摺接することにより、シリンダ6とピストン10との間を気密にシールし、圧縮室8内で圧縮された空気が非圧縮室7に漏洩するのを防止する。
Here, in the compression stroke of the
かくして、本実施の形態によれば、ピストン10は、リップリング13の平板部13Aが載置される外周環状部10Aと、該外周環状部10Aよりも小径であって該外周環状部10Aから突出して形成され吸込み弁15が載置される突出部10Bとにより構成し、前記吸込み弁15は、突出部10Bに載置される基部15Aと、一端が該基部15Aと一体的に設けられ他端が連通路14を開閉する弁部15Bとなった板状体として形成し、前記基部15Aの外周側には、切り起し部16を複数設ける。この上で、突出部10Bの外周面10Dには、前記リップリング13の平板部13Aと前記吸込み弁15の切り起し部16とを前記ピストン10に対し挟持するリング部材17を設ける構成としている。
Thus, according to the present embodiment, the
従って、ピストン10に対してリング部材17を取付けるだけで、リング部材17は、ピストン10に対してリップリング13と吸込み弁15の2部材を同時に取付けることができる。
Therefore, only by attaching the
この結果、リング部材17を用いてピストン10にリップリング13を取付ける作業を行うだけで、これと同時にピストン10に吸込み弁15を取付けることができ、組立作業を向上することができる。
As a result, only the operation of attaching the
しかも、吸込み弁15には、基部15Aの外周側をコ字状に切欠くことにより複数の切り起し部16を設ける構成としている。従って、吸込み弁15の基部15A(切り起し部16)を切り起し部16の弾性力を利用してリング部材17の内鍔部17Cとピストン10の突出部10Bとの間に安定的に挟持することができる。また、弾性をもった切り起し部16は、公差による寸法誤差を許容することができ、容易に加工することができる。
Moreover, the
このように、空気圧縮機1の組立時には、例えば、ねじ、リベット、ピン等からなる吸込み弁取付用の部品を用いたり、これを固定する工具等を使用しなくても、吸込み弁15を、リング部材17により確実にピストン10に固定することができる。また、吸込み弁取付用の部品点数を削減できるので製造コストを削減し、生産性を向上させることも可能となる。
Thus, when assembling the air compressor 1, for example, without using a suction valve mounting part made of screws, rivets, pins, or the like, or without using a tool or the like for fixing the
なお、本実施の形態では、吸込み弁15をΩ形に切欠くことにより、基部15Aと弁部15Bとを設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、C字状やU字状、コ字状に切欠くことにより、基部と弁部を設ける構成としてもよい。
In the present embodiment, the
また、本実施の形態では、リング部材17はピストン10の突出部10Bに対して、圧入して嵌合する場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、リング部材17の嵌合面17Bとピストン10の外周面10Dにねじ溝を切り、リング部材17を突出部10Bに対して締め付けることで、嵌合する構成としてもよい。
Moreover, in this Embodiment, the
また、本実施の形態では、吐出弁18は、弁ばね18Bによって弁体18Aを吐出口9Bに対して開弁、閉塞する構成を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、吐出弁18を、吸込み弁15と同様に、弾性を有する薄板からなるリード弁を用いて形成し、このリード弁により、吐出口9Bを連通,遮断する構成としてもよい。
In the present embodiment, the
さらに、本実施の形態では、往復動型の空気圧縮機1を例に挙げて説明したが、本発明は空気圧縮機に限らず、例えば真空ポンプ、冷媒圧縮機等にも広く適用することができる。 Furthermore, in the present embodiment, the reciprocating type air compressor 1 has been described as an example. However, the present invention is not limited to the air compressor, and may be widely applied to, for example, a vacuum pump, a refrigerant compressor, and the like. it can.
次に、上記実施の形態に含まれる発明について述べる。即ち、本発明では、ピストンの突出部は先端面が平坦な円形状に形成され、吸込み弁の基部は、前記突出部の先端面に載置される円形状に形成し、吸込み弁の弁部は、前記基部に対してΩ形に切欠くことにより舌片状の弁部として形成し、切り起し部は、前記基部の外周側をコ字状に切欠いて斜めに傾斜させるように立ち上げる構成としている。これにより、円柱状に形成した突出部の先端面に円形状の吸込み弁を載置することができる。この場合、切り起し部は、斜めに立ち上げるように形成しているから、弾性をもって吸込み弁の基部を突出部の先端面に密着させることができる。
Next, the invention included in the above embodiment will be described. That is, in the present invention, the protruding portion of the piston is formed in a circular shape with a flat tip surface, and the base portion of the suction valve is formed in a circular shape placed on the leading end surface of the protruding portion, and the valve portion of the suction valve Is formed as a tongue-like valve portion by cutting out into the Ω shape with respect to the base portion, and the cut-and-raised portion is raised so that the outer peripheral side of the base portion is notched in a U shape and inclined obliquely It is configured. Thereby, a circular suction valve can be mounted on the front end surface of the protrusion formed in a columnar shape. In this case, since the cut-and-raised part is formed to rise obliquely, the base part of the suction valve can be brought into close contact with the distal end surface of the protruding part with elasticity.
1 空気圧縮機(往復動圧縮機)
6 シリンダ
7 非圧縮室
8 圧縮室
10 ピストン
10A 外周環状部
10B 突出部
13 リップリング
13A 平板部
13B リップ部
14 連通路
15 吸込み弁
15A 基部
15B 弁部
16 切り起し部
17 リング部材
18 吐出弁
1 Air compressor (reciprocating compressor)
6
Claims (2)
該シリンダ内を揺動しつつ往復動し該シリンダ内に非圧縮室と圧縮室を画成するピストンと、
環状の平板部と該平板部から立ち上がった筒状のリップ部とからなり、該リップ部によって前記ピストンと前記シリンダとの間をシールするリップリングと、
前記ピストンに形成され、前記非圧縮室と前記圧縮室とを連通させる連通路と、
前記ピストンに設けられ、吸込み行程時に前記連通路を開弁する吸込み弁と、
圧縮行程時に前記圧縮室内に吸込んだ気体を吐出する吐出弁と、
を備えた往復動圧縮機において、
前記ピストンは、前記リップリングの平板部が載置される外周環状部と、該外周環状部よりも小径であって該外周環状部から突出して形成され前記吸込み弁が載置される突出部とからなり、
前記吸込み弁は、前記突出部に載置される基部と、一端が該基部と一体的に設けられ他端が前記連通路を開閉する弁部となった板状体であって、前記基部の外周側には、切り起し部が複数設けられ、
前記突出部の外周面には、前記リップリングの平板部と前記吸込み弁の切り起し部とを前記ピストンに対し挟持するリング部材を設けることを特徴とする往復動圧縮機。 A cylindrical cylinder;
A piston that reciprocates while swinging in the cylinder and defines a non-compression chamber and a compression chamber in the cylinder;
A lip ring comprising an annular flat plate portion and a cylindrical lip portion rising from the flat plate portion, and sealing between the piston and the cylinder by the lip portion;
A communication path formed in the piston for communicating the non-compression chamber and the compression chamber;
A suction valve provided on the piston and opening the communication path during a suction stroke;
A discharge valve for discharging the gas sucked into the compression chamber during the compression stroke;
In a reciprocating compressor equipped with
The piston includes an outer peripheral annular portion on which the flat plate portion of the lip ring is placed, and a protrusion having a smaller diameter than the outer peripheral annular portion and protruding from the outer peripheral annular portion, on which the suction valve is placed, Consists of
The suction valve is a plate-like body having a base portion mounted on the projecting portion, one end provided integrally with the base portion, and the other end serving as a valve portion that opens and closes the communication path. On the outer peripheral side, a plurality of cut and raised portions are provided,
A reciprocating compressor characterized in that a ring member is provided on an outer peripheral surface of the projecting portion to sandwich the flat plate portion of the lip ring and the cut-and-raised portion of the suction valve with respect to the piston.
前記吸込み弁の基部は、前記突出部の先端面に載置される円形状に形成し、
前記吸込み弁の弁部は、前記基部に対してΩ形に切欠くことにより舌片状の弁部として形成し、
前記切り起し部は、前記基部の外周側をコ字状に切欠いて斜めに傾斜させるように立ち上げる構成としてなる請求項1に記載の往復動圧縮機。 The protruding portion of the piston is formed in a circular shape with a flat front end surface,
The base of the suction valve is formed in a circular shape placed on the tip surface of the protrusion,
The valve portion of the suction valve is formed as a tongue-like valve portion by cutting out the Ω shape with respect to the base portion,
The reciprocating compressor according to claim 1, wherein the cut-and-raised part is configured to rise so that the outer peripheral side of the base part is cut out in a U-shape and inclined obliquely.
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