JP6101037B2 - 追尾式レーザー装置、及び測定装置 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載の追尾式レーザー干渉計は、移動体に設けられた再帰反射体に対して光源からレーザー光を射出させ、再帰反射体により反射された戻り光と、光源からのレーザー光を参照面で反射させた参考光とを干渉させ、この干渉光の受光量に基づいて、追尾式レーザー干渉計から移動体までの距離を測定する。
さらに、変更機構制御手段は、戻り光の光量が閾値以下となった場合、レーザー光を渦状のパターンに沿って走査し、再帰反射体を探索する処理をする。
しかしながら、移動体の再帰反射体が、レーザー光の射出方向から大きく離れた場合、レーザー光を渦状に走査させたとしても、再帰反射体を見つけることができない場合がある。渦径を広げることで、再帰反射体を探索することも可能であるが、この場合、レーザー光の射出方向と再帰反射体との距離によっては、探索に非常に長い時間を要してしまうという課題があり、時間短縮のために渦間隔を広げると、探索精度が低下し、再帰反射体を探索できない場合もある。
また、本発明の追尾式レーザー装置として、所定の撮像方向を中心とした所定の画角範囲を撮像する撮像手段と、前記複数の撮像手段により撮像された前記追尾式レーザー装置の周囲が撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得手段と、前記撮像画像に基づいて、前記レーザー光が射出されるレーザー射出方向、及び前記追尾式レーザー装置から前記追尾対象に向かう追尾対象方向の相対位置を検出する位置検出手段と、前記レーザー射出方向を変更する方向変更手段と、前記相対位置に基づいて前記方向変更手段を制御し、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する方向制御手段と、を備え、前記撮像手段は複数設けられ、それぞれ異なる撮像方向を有し、前記位置検出手段は、複数の前記撮像手段により撮像された各撮像画像を、前記撮像手段の並びに応じて配置し、かつ、隣り合う前記撮像手段の前記画角範囲の間の撮像不可能領域の寸法に対応した仮領域を前記各撮像画像の間に配置して繋ぎ合せた画像を生成し、当該繋ぎ合せた画像における前記相対位置を検出する構成としてもよい。
さらに、本発明の追尾式レーザー装置として、所定の撮像方向を中心とした所定の画角範囲を撮像する撮像手段と、前記複数の撮像手段により撮像された前記追尾式レーザー装置の周囲が撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得手段と、前記撮像画像に基づいて、前記レーザー光が射出されるレーザー射出方向、及び前記追尾式レーザー装置から前記追尾対象に向かう追尾対象方向の相対位置を検出する位置検出手段と、前記レーザー射出方向を変更する方向変更手段と、前記相対位置に基づいて前記方向変更手段を制御し、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する方向制御手段と、を備え、前記撮像手段は複数設けられ、それぞれ異なる撮像方向を有し、複数の前記撮像手段のうちの1つは、前記撮像方向が、前記レーザー射出方向と一致する第一撮像手段であり、前記位置検出手段は、複数の前記撮像手段により撮像された各撮像画像のうちから前記追尾対象が撮像された撮像画像を検出し、前記方向制御手段は、前記レーザー射出方向を、前記追尾対象が撮像された撮像画像に対応する前記撮像手段の前記撮像方向に移動させ、前記位置検出手段は、前記方向制御手段により前記レーザー射出方向が前記追尾対象が撮像された撮像画像に対応する前記撮像手段の前記撮像方向に移動された後に、前記第一撮像手段により撮像された前記撮像画像の前記レーザー射出方向と前記追尾対象との前記相対位置を検出し、前記方向制御手段は、前記検出された前記相対位置に基づいて、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する構成としてもよい。
このような構成では、レーザー射出方向が追尾対象方向から離れ、追尾対象を見失った場合でも、撮像画像の画素位置から、迅速にレーザー射出方向と追尾対象方向との相対位置を検出することができる。したがって、撮像画像を参照しながら、レーザー射出方向を追尾対象方向に向かって修正することで、例えば上述したように、レーザー光を渦状に走査させて追尾対象を探索する場合等に比べて、迅速に、かつ精度よくレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせることができる。
本発明では、撮像画像を撮像する撮像手段を備える。撮像画像としては、例えば、追尾式レーザー装置とは離れた位置に設けられた撮像カメラ等により、追尾式レーザー装置と追尾対象との位置関係を撮像してもよいが、この場合、撮像カメラの設置位置と追尾式レーザー装置との位置関係を予め追尾式レーザー装置に入力する等の処理が必要となる。これに対して、追尾式レーザー装置に撮像手段が設けられる構成とすることで、レーザー射出方向に対する撮像方向の位置関係が容易に検出できるようになり、レーザー射出方向を追尾対象方向に合わせるための処理も容易となる。
本発明では、レーザー射出方向と撮像方向が一致している。つまり、撮像画像における中心画素がレーザー射出方向となる。この場合、レーザー射出方向(撮像画像の中心画素)を中心とする追尾対象の探索可能範囲に偏りが生じないので、追尾対象がどの方向に移動した場合でも、迅速かつ精度よくレーザー射出方向を修正することができる。
本発明では、上記のように、撮像手段の撮像方向とレーザー射出方向とが略一致する構成において、撮像画像内に追尾対象が存在しない場合に、方向変更手段を制御して撮像方向を変化させて追尾対象を探索する。
このような構成では、撮像画像内に追尾対象が見つけられなかった場合でも、撮像手段の撮像方向を変化させて撮像範囲を順次変化させることで、例えばレーザー光のみを渦状パターンに沿って走査させる場合等に比べて、効率よく追尾対象を探索することができる。
本発明では、撮像方向が異なる撮像手段が複数設けられている。このため、各撮像手段により撮像される撮像範囲もそれぞれ異なっている。このような構成では、1つの撮像手段に対する撮像画像から追尾対象が外れた場合でも、他の撮像手段の撮像範囲内に追尾対象が移動すれば、その位置を検出することができ、レーザー射出方向を修正することができる。
本発明は、上述のような複数の撮像手段が、追尾式レーザー装置の全方位に向けて設定されている。このため、追尾対象が、どの位置に移動した場合でも、複数の撮像手段のいずれか1つの撮像画像から、その位置を特定することができ、レーザー射出方向を迅速、かつ精度よく修正することができる。
本発明では、撮像手段には魚眼レンズが搭載されている。このため、撮像可能な画角をより広げることができ、より広い範囲の撮像範囲から追尾対象の移動先を検出することができる。また、上述のように、複数の撮像手段を用いる場合でも、1つの撮像手段により撮像できる範囲が広がるため、撮像手段の数も少なくでき、装置構成の簡略化、低コスト化を図ることができる。
本発明では、無線通信により、撮像画像を撮像画像取得手段に送信する。この場合、撮像手段をケーブル線等の有線による配線接続を実施する必要がなく、レーザー射出方向を制御した際に、配線の絡まり等による動作不良を回避できる。
本発明では、上記のように、撮像画像に基づいて、レーザー射出方向を追尾対象方向に修正した後、レーザー光を渦状パターンに沿って走査させて再帰反射体を探索する。この場合、現在のレーザー射出方向を中心として、当該中心に近い位置から遠い位置までを効率よく走査することができ、迅速な再帰反射体の探索が可能となる。
本発明では、上述のように、撮像方向を複数方向に変化させても追尾対象が見つけられなかった場合や、複数の撮像画像を用いても追尾対象を見つけられなかった場合、レーザー光の射出を停止して、レーザー光の追尾を停止する。これにより、省電力化を図ることができる。
本発明では、上述のような追尾式レーザー装置により、レーザー射出方向から追尾対象から離れて追尾不可能となった場合でも、撮像画像に基づいて、迅速にレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせることができる。したがって、追尾対象を見失った後に、追尾対象の探索に係る時間を短縮でき、測定装置における測長処理に係る時間も短縮することができる。
次に、本発明に係る第一実施形態の追尾式レーザー干渉測長装置について、図面に基づいて説明する。
〔追尾式レーザー干渉測長装置の構成〕
図1は、本発明に係る第一実施形態の追尾式レーザー干渉測長装置(以降、測長装置と称す場合がある)の概略構成を示すブロック図である。
図1において、測長装置1は、本発明の測定装置及び追尾式レーザー装置を構成する。
この測長装置1は、図1に示すように、再帰反射体3と、干渉計10と、撮像カメラ20と、回転機構30と、制御装置40とを備える。
そして、この測長装置1は、レーザー光を射出し、当該レーザー光により移動体2の再帰反射体3(本実施形態における追尾対象)を追尾させる。そして、再帰反射体3で反射されたレーザー光 (戻り光)に基づいて、基準点C(後述)から再帰反射体3までの距離を測定する。
再帰反射体3は、レトロリフレクタやキャッツアイ等で構成され、入射光を入射方向に沿って反射させる。
より具体的に、再帰反射体3は、入射光と反射光とが平行となるとともに、入射光と反射光とが再帰反射体3の中心に対して点対称となるように入射光を反射させる。したがって、再帰反射体3の中心から離れた位置に光が入射した場合には、入射光と反射光とがずれることとなる。
この再帰反射体3は、図1に示すように、移動体2に取り付けられる。
図2及び図3は、干渉計10の光学系を模式的に示す図であり、図2は、レーザー射出方向に射出されるレーザー光(測定光)が再帰反射体の中心位置に到達した状態を示す図、図3は、レーザー光(測定光)が再帰反射体の中心位置からずれた状態を示す図である。
干渉計10は、図1から図3に示すように、再帰反射体3までの距離を測定するための測長光学系11と、再帰反射体3を追尾するための追尾光学系12とを備える。
なお、各光学系11,12の構成については、公知であるので簡略に説明する。
追尾光学系12は、図2または図3に示すように、スプリッター121と、4分割PD(Photo Diode)または二次元PSD(Position Sensitive Detector)を有するずれ量検出手段としての第二受光手段122(本発明における受光手段)とを備える。
一方、測定光は、スプリッター121を透過した後、再帰反射体3にて向けて出射され、再帰反射体3にて反射されて戻り光となった後、再度、干渉計10に入射する。この際、再帰反射体3が移動しているために、測定光が再帰反射体3の中心に対してはなれた位置に入射した場合(図3)には、測定光が入射方向に対してずれて反射されることとなり、測定光と戻り光とがずれることとなる。
本実施形態の測長装置1では、前記ずれ量を前記閾値以内に抑えるように、レーザー光を再帰反射体3に対して追尾させ、第一受光手段113で干渉光が観察される状態を維持する。
撮像カメラ20は、本発明における撮像手段であり、干渉計10に装着され、干渉計10のレーザー光(測定光)の射出方向、つまりレーザー射出方向を撮像する。
具体的には、撮像カメラ20は、撮像レンズ21を含む撮像光学系と、撮像光学系を透過した像を撮像する撮像部22と、信号出力部23と、を備えている。
撮像レンズ21は、光軸を中心軸として、所定の画角範囲内の像を撮像部22に導く。この撮像レンズ21としては、魚眼レンズにより構成されていることが好ましく、これにより、前記画角を180度以上に広げることができ、より広い領域を撮像することができる。
また、撮像レンズ21の光軸は、本発明の撮像方向となり、本実施形態では、撮像方向は、レーザー射出方向と略一致する。
撮像部22は、例えばCCD(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーにより構成されており撮像光学系により導かれた像を撮像し、撮像画像に基づいた画像信号を出力する。
信号出力部23は、本発明の無線送信手段であり、撮像部22から入力された画像信号を無線信号として制御装置40に送信する。
回転機構30は、制御装置40による制御の下、干渉計10からの測定光の出射方向(レーザー射出方向)を変更する機構であり、本発明の方向変更手段を構成する。
この回転機構30は、図1に示すように、測定光の方位角θaを変更する第一回転機構31と、測定光の仰角θeを変更する第二回転機構32とを備える。
なお、各回転機構31,32の回転軸が交わる点は、回転機構30が駆動された場合でも不動点となり、本発明における基準点C(図1)となる。
制御装置40は、図1に示すように、無線受信手段である信号受信部41を備えており、撮像カメラ20の信号出力部23から送信された画像信号(無線信号)を受信する。
また、制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)等により構成される演算部42や、メモリ等により構成される記憶部43を備え、測長装置1全体を制御する。
そして、この制御装置40の演算部42は、記憶部43に記憶されたプログラムを読み込み、実行することで、図1に示すように、撮像画像取得手段51、位置検出手段52、距離算出手段53、及び方向制御手段54として機能する。
位置検出手段52は、本発明の画像判定手段としても機能し、撮像画像内に移動体2の再帰反射体3が存在するか否かを判定する。また、位置検出手段52は、撮像画像内に再帰反射体3が存在する場合、撮像画像内における再帰反射体3の画素位置を検出する。さらに、位置検出手段52は、撮像画像におけるレーザー射出方向に対応する画素位置(例えば中心画素)と、撮像画像における再帰反射体3の画素位置とに基づいて、レーザー射出方向の修正方向(角度調整方向)を検出する。
距離算出手段53は、第一受光手段113から出力された第一受光信号を用いて、基準点Cから再帰反射体3までの距離を算出する。
第一方向制御手段541は、位置検出手段52により算出された角度調整量に基づいて、回転機構30の姿勢を調整する。
つまり、状態判定手段542は、戻り光が第二受光手段122により受信されている場合、追尾状態、または追尾可能状態と判定し、戻り光が第二受光手段122により受信されない場合、追尾不可能状態であると判定する。
この状態判定手段542は、例えば、第二受光手段122から出力された第二受光信号に基づいて、各状態を判定する。なお、撮像カメラ20により撮像される撮像画像に基づいて、レーザー射出方向と追尾対象方向とが一致しているか否かに基づき、各状態を判定してもよい。
次に、測長装置1により、基準点Cから再帰反射体3までの距離を測定する際に、再帰反射体3を見失った場合の処理について、以下説明する。
本実施形態の測長装置1では、状態判定手段542により追尾状態、追尾可能状態、及び追尾不可能状態が判定される。
ここで、追尾状態と判定された場合では、第一受光手段113からの第一受信信号に基づいて、距離算出手段53により、基準点Cから再帰反射体3までの距離が算出される。
また、追尾可能状態と判定された場合、戻り光が検出されているが、測定光に対してずれているため、戻り光と参照光との干渉光が得られない状態であり、この場合は、第二方向制御手段54により、測長が可能な追尾状態となるように、レーザー射出方向を調整する。
具体的には、ずれ判定手段543により、第二受光手段122の受光面中心点に対する第二受光信号の信号レベルが所定の第一閾値以上であるか否かを判定する。そして、信号レベルが第一閾値以下であると判定された場合、第二方向制御手段544は、第二受信信号に基づいて、受光面における戻り光が受光された受光点を検出し、受光点の位置に基づいて角度調整量を算出して、その角度調整量に基づいて、回転機構30を制御する。これにより、追尾状態を維持するよう、回転機構30が制御されることになり、距離算出手段53による第一受光信号に基づいた距離算出処理が可能となる。
図4は、本実施形態において、追尾不可能状態と判定された場合の再帰反射体3の検出、及びレーザー射出方向の修正方法を示すフローチャートである。
状態判定手段542により追尾不可能状態と判定された場合、測長装置1の制御装置40は、撮像カメラ20により撮像画像を撮像させる。これにより、信号出力部23から無線信号として、撮像画像の画像信号が制御部の信号受信部41に送信され、撮像画像取得手段51は、信号受信部41で受信した撮像画像を取得する(ステップS1)。
図5は、撮像カメラ20の撮像範囲内に再帰反射体3が存在しない場合の、測長装置1及び再帰反射体3の位置関係の一例を示す図である。図6は、回転機構30を制御して再帰反射体3が探索された状態を示す図である。
撮像カメラ20は、撮像方向を中心とした所定画角θgの範囲を撮像画像として取得する。したがって、図5のように、この画角θgの範囲内に再帰反射体3がない場合、撮像画像内に再帰反射体3が映り込まない。
ステップS3では、第一方向制御手段541は、第一回転機構31を制御して測定光の方位角θaを例えば360度回転させ、この間に位置検出手段52により、再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得されたか否かを判定する。ここで、再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得されなかった場合は、第一方向制御手段541は、さらに、第二回転機構32を制御して、測定光の仰角θeを所定量(例えば、撮像カメラ20の画角の半分程度)変化させ、再び、測定光の方位角θaを例えば360度回転させ、この間に位置検出手段52により再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得されたか否かを判定する。
このようにして、測長装置1の周囲全方向に対して撮像方向を順次変化させていき、再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得されたか否かを判定する。
そして、位置検出手段52により、再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得されたと判定されると、その状態で回転機構30の駆動を停止する。これにより、図6に示すように、撮像カメラ20の撮像範囲内に再帰反射体3が位置する状態に、当該撮像カメラ20の姿勢が変更される。
一方、ステップS4において撮像カメラ20の姿勢が、図6に示すように変更され、再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得された場合、及びステップS2において「Yes」と判定された場合、位置検出手段52は、取得した撮像画像に基づいて、追尾対象方向を検出する(ステップS5)。
本実施形態では、撮像方向はレーザー射出方向と略一致しており、撮像方向を中心とした所定画角θgの範囲の像が撮像画像をして撮像される。したがって、撮像画像の中心画素Oは、レーザー射出方向と略一致する。また、撮像画像内の再帰反射体3の画素Pは、測長装置1から移動体2に向かう方向を示すものとなり、本発明における追尾対象方向となる。すなわち、このステップS5では、位置検出手段52は、撮像画像を解析し、再帰反射体3の画素Pを追尾対象方向として検出する。
上述したように、撮像画像内において、再帰反射体3の画素Pを検出すると、画素Oから画素Pに向かう方向(矢印Y1)が、レーザー射出方向を追尾対象方向に修正するための角度調整方向となる。
この後、第一方向制御手段541は、回転機構30を制御し、ステップS6により求められた角度調整方向にレーザー射出方向を移動させる(ステップS7)。
この後、状態判定手段542は、第二受光手段122の第二受光信号に基づいて、追尾不可能状態から追尾可能状態または追尾状態に変化したか否かを判定する(ステップS8)。
一方、ステップS8において、状態判定手段542により、追尾状態または追尾可能状態に切り替わったと判定されると(Yesと判定された場合)、図8に示すような撮像画像が撮像されることになり、レーザー射出方向と追尾対象方向とが一致する。この場合、方向制御手段54は、第一方向制御手段541による回転機構30の制御を終了させ、以降は、追尾状態や追尾可能状態における、上述したような第二方向制御手段544による追尾処理が実施される。そして、再び状態判定手段542により、追尾不可能状態になったと判定されると、上記各ステップS1〜S8の処理が実施される。
本実施形態では、撮像画像取得手段51により、測長装置1の周囲の撮像画像を取得し、位置検出手段52は、当該撮像画像内の再帰反射体3の画素Pと、干渉計10から射出される測定光のレーザー射出方向に対応する画素Oとから、レーザー射出方向と追尾対象方向との相対位置、角度調整方向を検出する。そして、第一方向制御手段541は、画素Pが画素Oに一致するように、角度調整方向にレーザー射出方向を移動させる。
このため、本実施形態では、測定者が干渉計10の姿勢を手動で調整する必要がなく、容易にレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせることができる。また、撮像画像に基づいて、レーザー射出方向を調整するための角度調整方向が検出できるので、例えば、レーザー射出方向を渦状に移動させる構成等に比べて、迅速、かつ精度よくレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせることができる。
測長装置1の周囲の撮像画像を撮像する撮像手段を別途設ける構成とした場合、撮像手段により撮像された撮像画像において現在のレーザー射出方向を別途検出するための構成等が必要となり、撮像手段の撮像方向と測長装置1との位置関係を予め制御装置40に入力する等の処理も必要となる。これに対して、本実施形態では、上記のように測長装置1の所定位置に撮像カメラ20が設けられているため、撮像画像におけるレーザー射出方向を容易に検出でき、構成も簡素にできる。
また、レーザー射出方向が撮像画像における中心画素Oとなる場合、再帰反射体3の探索可能範囲に偏りが生じず、再帰反射体3がどの方向に移動した場合でも、迅速かつ精度よくレーザー射出方向を修正することができる。
このため、撮像カメラ20の画角内に再帰反射体3がない場合でも、再帰反射体3を探索することができる。この場合でも、撮像カメラ20は、所定の画角θgの範囲を撮像領域とした撮像画像を取得できるので、例えば直線状のレーザー光(測定光)を渦状パターンに沿って走査させて再帰反射体3を探索させる構成等に比べて、効率よく再帰反射体3を探索することができる。
したがって、撮像カメラ20の周囲に撮像画像を送信するための配線が不要となり、回転機構30を駆動させて干渉計10及び撮像カメラ20を回転させた場合でも、配線の絡まり等の不都合がなく、これによる動作不良も回避できる。
上記第一実施形態では、撮像画像に基づいて、レーザー射出方向を追尾対象方向に合わせ、追尾不可能状態から追尾可能状態または追尾状態に状態を変化させる例を示した。これに対して、第二実施形態では、撮像画像に基づいて、レーザー射出方向を追尾対象方向の近傍まで移動させ、その後、レーザー射出方向を所定パターンで移動させて再帰反射体を探索する処理を行う点で、上記第一実施形態と相違する。
図9に示すように、本実施形態の測長装置1Aの制御装置40は、方向制御手段54として、さらに、パターン生成手段545、パターン走査制御手段546、及び受光量判定手段547を備える。
パターン生成手段545は、ずれ判定手段543により各受光手段113,122の受光量のうち少なくとも一方が第一閾値以下であると判定された場合、まず、レーザー射出方向(方位角θa及び仰角θe)上において、所定の距離R(例えば、ずれ判定手段543により受光量が第一閾値以下であると判定される直前で距離算出手段53により算出された再帰反射体3までの距離)だけ、基準点Cから離れた位置に点Qを設定する。
受光量判定手段547は、パターン走査制御手段546により回転機構30が制御され、測定光が渦状のパターンに沿って射出されている間、各受光手段113,122の受光量が、各受光手段113,122に対してそれぞれ設定された所定の第二閾値以上であるか否かを判定する。なお、第二閾値は、第一閾値と等しい値に設定されていてもよく、第一閾値よりも大きい値に設定されていてもよい。
本実施形態の測長装置1Aでは、第一実施形態における再帰反射体追尾方法のステップS7において、第一方向制御手段541は、撮像画像に基づいて、レーザー射出方向を追尾対象方向の近傍位置まで移動させる。つまり、第一方向制御手段541は、撮像画像を参照し、撮像画像におけるレーザー射出方向を示す画素Oと、再帰反射体3の位置を示す画素Pとの距離が、所定の画素数以下となるように、回転機構30を駆動させる。
この後、パターン生成手段545により、パターンを生成し、パターン走査制御手段546は、生成されたパターンに基づいて、回転機構30を制御する。
そして、パターン走査制御手段546によるパターン走査が実施されている間、受光量判定手段547は、各受光手段113,123の受光量を監視し、受光量が所定の第二閾値以上となった時点で、パターン走査制御手段546によるパターン走査を停止させる。
本実施形態では、方向制御手段54は、第一方向制御手段541によりレーザー射出方向を追尾対象方向の近傍まで移動させた後、パターン生成手段545により生成されるパターンに従って、パターン走査制御手段546によりレーザー射出方向を変位させ、受光量判定手段547により受光量が第二閾値以上であると判定された際に、レーザー射出方向の移動を停止させる。
上述した第一実施形態では、撮像画像に基づいてレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせ込むが、撮像光学系のレンズ収差等の影響により、レーザー照射方向と中心画素Oとが一致していない場合もある。ここで、レーザー照射方向に再帰反射体3があり、戻り光が検出できれば、戻り光のずれ量に基づいて、レーザー照射方向を修正することができる。しかしながら、戻り光が検出できない場合では、測長処理が実施できない。これに対して、本実施形態は上記のように、撮像画像に基づいたレーザー射出方向の修正の後、渦状のパターンに基づいて、測定光の射出位置を精度よく再帰反射体3の中心位置に合わせることができる。これにより、より精度良くレーザー照射方向の修正を行うことができ、測定光を再帰反射体3に追尾させることができる。
また、本実施形態では、撮像画像に基づいて、レーザー射出方向が追尾対象方向の近傍まで移動されているため、渦状パターンを用いて再帰反射体3を探索する場合でも、レーザー射出方向を微小量だけ移動することで容易に、かつ迅速に再帰反射体3を探索することができる。
上記第一実施形態では、1台の撮像カメラ20を用い、その撮像カメラ20により撮像される1つの撮像画像に基づいて再帰反射体3を探索する例を示した。これに対して、第三実施形態では、複数の撮像カメラ20を用いる点で上記第一実施形態と相違する。
つまり、第一実施形態では、撮像画像内に再帰反射体3がない場合、撮像カメラ20の撮像方向を順次変化させて撮像範囲を切り替えて再帰反射体3を探索する。この場合でも、撮像カメラ20の撮像範囲は、測定光のレーザー径よりも大きいので、従来のように測定光を所定パターンに沿って走査して再帰反射体3を探索する場合に比べて、探索時間を短縮することができるが、再帰反射体3の位置によっては、再帰反射体3が撮像される位置を検出するまで、探索時間が長くなることが考えられる。
これに対して、本実施形態は、複数の撮像カメラ20を用いることで、撮像画像として取得される範囲が広くなり、より効率的な再帰反射体3の探索を実施できる。
本実施形態では、図12に示すように、干渉計10に対して、複数の撮像カメラ20が設けられている。具体的には、複数の撮像画像により測長装置1Bのほぼ周囲全方向が撮像範囲となるように、撮像カメラ20(20A,20B,20C,20D)が干渉計10に固定されている。
なお、図12に示す例では、第一回転機構31の回転軸周りで、90度間隔で4台の撮像カメラ20が設置される例を示すが、より小さい角度間隔で5台以上の撮像カメラ20が設置される構成などとしてもよく、各撮像カメラ20の撮像範囲(画角θg)により適宜設定すればよい。
また、図12に示す例は、第一回転機構31の回転軸周り(方位角方向)に複数の撮像カメラ20を設けるが、仰角方向にも、複数の撮像カメラ20が設置される構成としてもよい。例えば、図12における紙面に直交する方向(第一回転機構31の回転軸方向)を撮像方向とした撮像カメラ20が設けられる構成としてもよい。
測長装置1Bの撮像画像取得手段51は、複数の撮像カメラ20により取得された撮像画像を取得し、位置検出手段52は、これらの撮像画像に基づいて、追尾対象方向、及び角度調整方向を検出する。
つまり、位置検出手段52は、図13に示すように、各撮像カメラ20(20A,20B,20C,20D)により撮像された撮像画像Ga,Gb,Gc,Gdのうち、撮像カメラ20Aの撮像画像Gaの中心画素Oをレーザー射出方向として、角度調整方向を検出する。
ここで、再帰反射体3が撮像された画像が、レーザー射出方向を示す画素Oを含む撮像画像Gaである場合、上記第一実施形態と同様に、この撮像画像Gaに基づいて、角度調整方向を検出する。
そして、第一方向制御手段541は、この矢印Y2に沿ってレーザー射出方向が移動するように、回転機構30を制御する。
これに対して、各撮像カメラ20の撮像可能範囲の間に隙間(撮像不可能領域)がある場合、位置検出手段52は、各撮像画像の間に、撮像不可能領域の寸法に応じた仮領域を設定した上で、画素Oから画素Pまでの方向を検出すればよい。
または、各撮像カメラ20の撮像方向の角度と、再帰反射体3が撮像された撮像画像における、再帰反射体3に対応する画素Pとに基づいて、角度調整方向を算出してもよい。
本実施形態では、複数の撮像カメラ20を用いて、移動体2の再帰反射体3の位置を探索することができる。したがって、例えば、第一実施形態におけるステップS3のように、回転機構30を制御し、撮像方向(撮像範囲)を各方向に変化させて再帰反射体3を探索する場合に比べて、より迅速に再帰反射体3の位置を特定することができる。したがって、より迅速にレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせ、測定光を再帰反射体3に追尾させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第一実施形態では、撮像カメラ20が干渉計10に固定され、レーザー射出方向と撮像方向とが一致する例を示したが、撮像方向とレーザー射出方向とが異なる構成としてもよい。
この場合、さらに、撮像カメラ20の撮像方向を、レーザー射出方向とは別に制御可能な、撮像カメラ回転機構を備える構成とし、制御装置40は、さらに、撮像カメラ回転機構を制御する撮像方向変更手段を備えることが好ましい。
このような構成では、状態判定手段542により追尾不可能状態である(再帰反射体3を見失った)と判断された場合、撮像カメラ回転機構を制御して、撮像カメラ20の撮像方向を変化させる。そして、再帰反射体3が撮像された撮像画像が取得されると、第一方向制御手段541は、回転機構30を制御して、その撮像カメラ20の撮像方向にレーザー射出方向を合わせる。この後、上記第一実施形態と同様の処理を実施し、レーザー射出方向を追尾対象方向に合わせる。
このような構成では、撮像カメラ20を独立して駆動させるための構成が別途必要となるが、例えば、干渉計10に対して撮像カメラ20を取り付ける際の取付誤差等に起因したずれを補正することができ、精度よくレーザー射出方向を追尾対象方向に合わせることができる。
例えば、追尾対象の移動範囲が予め設定されており、撮像カメラ20により、この移動範囲全体を撮像することが可能である場合では、撮像画像内に再帰反射体3を検出できなかった場合に、エラー信号を出力し、測長処理を終了させてもよい。
また、移動体2の移動方向が予め予想できる場合では、移動体2の移動方向に対して広い撮像範囲が得られるように、撮像カメラ20が設置されていてもよい。例えば、移動体2の移動方向がレーザー射出方向に対して右方向である場合、撮像カメラの撮像方向を予め、レーザー射出方向よりも右側にずらしておく。この場合、撮像画像におけるレーザー射出方向を示す画素は、中心画素よりも左側に設定され、レーザー射出方向よりも右側に広い撮像領域が設定される。この場合、移動体2が右方向に大きく移動した場合でも、回転機構30の姿勢を変更することなく、再帰反射体3が撮像された撮像画像を取得することができる。
例えば、追尾対象の移動範囲が予め設定された限られた範囲である場合等では、当該範囲を撮像可能に複数の撮像カメラ20を設置すればよい。
また、前記各実施形態では、撮像カメラ20と制御装置40とが無線接続されている例を示したが、例えばケーブル線等により有線接続される構成としてもよい。
また、追尾式レーザー装置として、測長装置1,1A,1Bを例示し、再帰反射体3の戻り光に基づいて測長処理を実施するものとしたため、位置検出手段52は、撮像画像において、再帰反射体3の有無を判定する構成としたが、上述のように、他の産業機械等に追尾式レーザー装置を適用する場合では、再帰反射体が設けられない構成としてもよい。この場合、位置検出手段52は、撮像画像内の追尾対象の所定の定点(例えば重心点)を追尾対象方向として検出することができる。また、このような構成では、戻り光を検出する必要なく、第一受光手段113や第二受光手段122、レーザー光を測定光及び参照光に分けるスプリッター112等も不要となる。
Claims (11)
- レーザー光源から射出されるレーザー光を、追尾対象に対して追尾させる追尾式レーザー装置であって、
所定の撮像方向を中心とした所定の画角範囲を撮像する撮像手段と、
前記複数の撮像手段により撮像された前記追尾式レーザー装置の周囲が撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得手段と、
前記撮像画像に基づいて、前記レーザー光が射出されるレーザー射出方向、及び前記追尾式レーザー装置から前記追尾対象に向かう追尾対象方向の相対位置を検出する位置検出手段と、
前記レーザー射出方向を変更する方向変更手段と、
前記相対位置に基づいて前記方向変更手段を制御し、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する方向制御手段と、を備え、
前記撮像手段は複数設けられ、それぞれ異なる撮像方向を有し、
前記位置検出手段は、複数の前記撮像手段により撮像された各撮像画像を、前記撮像手段の並びに応じて繋ぎ合せた画像を生成し、当該繋ぎ合せた画像における前記相対位置を検出する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - レーザー光源から射出されるレーザー光を、追尾対象に対して追尾させる追尾式レーザー装置であって、
所定の撮像方向を中心とした所定の画角範囲を撮像する撮像手段と、
前記複数の撮像手段により撮像された前記追尾式レーザー装置の周囲が撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得手段と、
前記撮像画像に基づいて、前記レーザー光が射出されるレーザー射出方向、及び前記追尾式レーザー装置から前記追尾対象に向かう追尾対象方向の相対位置を検出する位置検出手段と、
前記レーザー射出方向を変更する方向変更手段と、
前記相対位置に基づいて前記方向変更手段を制御し、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する方向制御手段と、を備え、
前記撮像手段は複数設けられ、それぞれ異なる撮像方向を有し、
前記位置検出手段は、複数の前記撮像手段により撮像された各撮像画像を、前記撮像手段の並びに応じて配置し、かつ、隣り合う前記撮像手段の前記画角範囲の間の撮像不可能領域の寸法に対応した仮領域を前記各撮像画像の間に配置して繋ぎ合せた画像を生成し、当該繋ぎ合せた画像における前記相対位置を検出する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - レーザー光源から射出されるレーザー光を、追尾対象に対して追尾させる追尾式レーザー装置であって、
所定の撮像方向を中心とした所定の画角範囲を撮像する撮像手段と、
前記複数の撮像手段により撮像された前記追尾式レーザー装置の周囲が撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得手段と、
前記撮像画像に基づいて、前記レーザー光が射出されるレーザー射出方向、及び前記追尾式レーザー装置から前記追尾対象に向かう追尾対象方向の相対位置を検出する位置検出手段と、
前記レーザー射出方向を変更する方向変更手段と、
前記相対位置に基づいて前記方向変更手段を制御し、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する方向制御手段と、を備え、
前記撮像手段は複数設けられ、それぞれ異なる撮像方向を有し、
複数の前記撮像手段のうちの1つは、前記撮像方向が、前記レーザー射出方向と一致する第一撮像手段であり、
前記位置検出手段は、複数の前記撮像手段により撮像された各撮像画像のうちから前記追尾対象が撮像された撮像画像を検出し、
前記方向制御手段は、前記レーザー射出方向を、前記追尾対象が撮像された撮像画像に対応する前記撮像手段の前記撮像方向に移動させ、
前記位置検出手段は、前記方向制御手段により前記レーザー射出方向が前記追尾対象が撮像された撮像画像に対応する前記撮像手段の前記撮像方向に移動された後に、前記第一撮像手段により撮像された前記撮像画像の前記レーザー射出方向と前記追尾対象との前記相対位置を検出し、
前記方向制御手段は、前記検出された前記相対位置に基づいて、前記レーザー射出方向を前記追尾対象方向に修正する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の追尾式レーザー装置において、
複数の前記撮像手段のうちの1つは、前記撮像方向が、前記レーザー射出方向と一致する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1又は請求項3に記載の追尾式レーザー装置において、
複数の前記撮像手段は、各撮像手段の撮像範囲により前記追尾式レーザー装置を中心とした周囲全方向が撮像可能となるように、各々配置されている
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の追尾式レーザー装置において、
前記撮像手段は、魚眼レンズを有し、当該魚眼レンズを通した前記画角範囲を撮像する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の追尾式レーザー装置において、
前記撮像手段は、無線信号により前記撮像画像を送信する無線送信手段を備え、
前記撮像画像取得手段は、前記無線信号を受信する無線受信手段を備える
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の追尾式レーザー装置において、
前記追尾対象は、前記レーザー光を反射させる再帰反射体を備え、
当該追尾式レーザー装置は、前記再帰反射体により反射された前記レーザー光である戻り光を受光し、受光量及び前記戻り光のずれ量に応じた受光信号を出力する受光手段を備え、
前記方向制御手段は、前記相対位置に基づいて前記レーザー射出方向を修正した後、前記ずれ量が所定範囲内に収まるように前記方向変更手段を制御する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項8に記載の追尾式レーザー装置において、
前記受光量が所定の第一閾値以下であるか否かを判定する第一判定手段と、
前記受光量が前記第一閾値以上の所定の第二閾値以下であるか否かを判定する第二判定手段と、を備え、
前記方向制御手段は、前記相対位置に基づいて前記レーザー射出方向を修正した後、前記第一判定手段により前記受光量が前記第一閾値以下であると判定された場合、前記方向変更手段を制御して、前記レーザー射出方向を渦状に移動させ、この移動中において、前記第二判定手段により前記受光量が前記第二閾値より大きくなったと判定された場合に、前記ずれ量が所定範囲内に収まるように前記方向変更手段を制御する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の追尾式レーザー装置において、
前記撮像画像に前記追尾対象が存在するか否かを判定する画像判定手段を備え、
当該追尾式レーザー装置は、前記追尾対象が発見できない場合にレーザー光源からのレーザー光の射出を停止する
ことを特徴とする追尾式レーザー装置。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の追尾式レーザー装置と、
前記レーザー光の一部を参照光として分割する光分割手段と、
前記追尾対象に設けられた再帰反射体により反射された前記レーザー光である戻り光と、前記参照光との干渉光を受光し、受光量及び前記再帰反射体の変位量に応じた測長信号を出力する測長用受光手段と、
前記測長信号に基づいて、所定の基準点から前記再帰反射体までの距離を算出する測長手段と、
を備えたことを特徴とする測定装置。
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