JP6076049B2 - 縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム - Google Patents
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Description
このような縦サッシュとしては、チャンネル部材と車内側部材とをヘミング加工により接合した縦サッシュ100p(図6参照)が知られており、その一例が、特開2008−302778号公報(特許文献1)に開示されている。
本発明は、この要請に応えることを目的とする。
[1]構成1
ガラスラン収容部11を成す長尺状のチャンネル部材10と該チャンネル部材10に沿ってその車内側に配される袋部21を備えた車内側部材20とを有し、前記チャンネル部材10の車内側開口縁111と前記車内側部材20の袋縁211とを接合して成る縦サッシュを備えた車両用ドアフレームであって、
前記チャンネル部材10と車内側部材20の少なくとも一方はメッキ加工されており、
前記チャンネル部材10の車内側開口縁111と前記車内側部材20の袋縁211の両縁111,211には、両縁の間が離隔され縁端側に開口を有する間隙sと両縁111,211の間が密接された密接部とが長手方向に於いて隣接するように交互に設けられ、前記各間隙sに長手方向に沿ってレーザー溶接加工が施されている、
ことを特徴とする縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム。
構成1に於いて、
前記チャンネル部材10と車内側部材20の一方はプレス成形により形成され、前記間隙sはプレス成形された部材の縁端近傍に形成された段部2112からの延設部2111により設定されている、
ことを特徴とする縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム。
[3]構成3
ガラスラン収容部11を成す長尺状のチャンネル部材10と該チャンネル部材10に沿ってその車内側に配される袋部21を備えた車内側部材20とを有し、前記チャンネル部材10の車内側開口縁111と前記車内側部材20の袋縁211とを接合して成る縦サッシュを備えた車両用ドアフレームであって、
前記チャンネル部材10と車内側部材20の少なくとも一方はメッキ加工されており、
前記チャンネル部材10の車内側開口縁111と前記車内側部材20の袋縁211の間には縁端側に開口を有する間隙sが長手方向に沿って設けられ、該間隙sに沿ってレーザー溶接加工が施されており、
前記チャンネル部材10の車内側開口縁111は前記車内側部材20の袋縁211より突出するように設けられ、該突出部1115は前記車内側部材20の袋縁211の縁端面2110に接触せず且つ前記レーザー溶接加工部位を覆わない角度で車内側へ向かって折り曲げ形成されている、
ことを特徴とする縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム。
構成2は、構成1に於いて、前記チャンネル部材10と車内側部材20の一方はプレス成形により形成され、前記間隙sはプレス成形された部材の縁端近傍に形成された段部2112からの延設部2111により設定されているため、部材の成形時に間隙sを形成することができ、余分な工程が発生しない。
構成3は、ガラスラン収容部11を成す長尺状のチャンネル部材10と該チャンネル部材10に沿ってその車内側に配される袋部21を備えた車内側部材20とを有し、前記チャンネル部材10の車内側開口縁111と前記車内側部材20の袋縁211とを接合して成る縦サッシュを備えた車両用ドアフレームであって、前記チャンネル部材10と車内側部材20の少なくとも一方はメッキ加工されており、前記チャンネル部材10の車内側開口縁111と前記車内側部材20の袋縁211の間には縁端側に開口を有する間隙sが長手方向に沿って設けられ、該間隙sに沿ってレーザー溶接加工が施されており、前記チャンネル部材10の車内側開口縁111は前記車内側部材20の袋縁211より突出するように設けられ、該突出部1115は前記車内側部材20の袋縁211の縁端面2110に接触せず且つ前記レーザー溶接加工部位を覆わない角度で車内側へ向かって折り曲げ形成されているため、ガラスラン50が車内側部材20の袋縁211の縁端面2110に接触せず、損傷を防止できる。
図1に示すように、本実施の形態のドアフレームの縦サッシュ100は、自動車の前ドアフレームの後方側のサッシュであり、図2に示すように、ガラスラン収容部11を成すチャンネル部材10と、チャンネル部材10の奥側(車内側)に配される袋部21を備えた車内側部材20と、ウェザストリップ保持凹部31を成す補助部材30とから構成される。
このチャンネル部材10は、メッキ加工を施された長尺状の鉄板をロール成形することにより形成されたものである。
この車内側部材20はメッキ加工を施された長尺状の鉄板をプレス成形することにより形成されたものであるが、ロール成形により形成してもよい。その場合、間隙sを形成するための段部2112及び延設部2111は、ロール成形後に、プレス成形により形成することとなる。或いは、段部2112及び延設部2111をもロール成形により形成するとともに、ロール成形後に、該段部2112及び延設部2111に長手方向において隣接する部位(クランプ装置90によりクランプされるべき部位)をプレス成形により形成するようにしてもよい。ロール成形により形成する場合には、前述の補助部材30に相当する部位(ウェザストリップ保持部31として機能する部位)を、車内側部材と同じ部材として形成することもできる。
図4(c)は、上述の実施の形態に於いて、チャンネル部材10の車内側開口縁111が車内側部材20の袋縁211より突出するように設けられ、該突出部1115が車内側部材20の袋縁211の縁端面2110に接触せず、且つ、車内側部材20の袋縁211の縁端近傍のレーザー加工部位を覆わない角度で、車内側部材20の袋縁211の外面211a側へ、換言すれば、車内側へ向かうようにして、折り曲げ形成されているものである。このように構成されているため、車内側部材20の袋縁211の縁端面2110にガラスラン50が接触することを防止でき、ガラスラン50の損傷を確実に防止できる。また、突出部1115が斜め方向へ傾斜されているため突出量(ウインドガラスG方向への突出量)を低減することができ、したがって、ガラスラン50の突出高さ(ウインドガラスG方向への高さ)も抑制することができ、その結果、目立たなくしてより広い視界を確保することができる。なお、突出部1115の突出量はチャンネル部材10のロール成形上の要請から2mm程度である。
10A チャンネル部材
10B チャンネル部材
10C チャンネル部材
11 ガラスラン収容部
111 車内側開口縁
111a 車内側開口縁の外面
111b 車内側開口縁の内面
1111 車内側開口縁の延設部
1112 車内側開口縁の段部
1115 車内側開口縁の突出部
115 溝底部
116 車内側溝側壁部
116b 車内側溝側壁部の係止段部
116c 車内側溝側壁部の凹設部
117 車外側溝側壁部
117a 車外側溝側壁部の折返部
20 車内側部材
21 袋部
211 袋縁
211a 袋縁の外面
211b 袋縁の内面
2110 袋縁の縁端面
2111 袋縁の延設部
2112 袋縁の段部
215 溝底部
217 ウインドガラス側溝側壁部
22 連設板部(反ウインドガラス側溝側壁部)
23 意匠部
23d 意匠面
30 補助部材
31 ウェザストリップ保持凹部
s 間隙
w 溶接痕
100 縦サッシュ
100p 従来の縦サッシュ
50 ガラスラン
50A ガラスラン
56 ガラスランの車内側底突設部
57 ガラスランの車外側底突設部
59 ガラスランのリップ
70 銅板
80 レーザー装置
90 クランプ装置
Claims (3)
- ガラスラン収容部を成す長尺状のチャンネル部材と該チャンネル部材に沿ってその車内側に配される袋部を備えた車内側部材とを有し、前記チャンネル部材の車内側開口縁と前記車内側部材の袋縁とを接合して成る縦サッシュを備えた車両用ドアフレームであって、
前記チャンネル部材と車内側部材の少なくとも一方はメッキ加工されており、
前記チャンネル部材の車内側開口縁と前記車内側部材の袋縁の両縁には、両縁の間が離隔され縁端側に開口を有する間隙と、両縁の間が密接された密接部とが、長手方向に於いて隣接するように交互に設けられ、前記各間隙に長手方向に沿ってレーザー溶接加工が施されている、
ことを特徴とする縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム。 - 請求項1に於いて、
前記チャンネル部材と車内側部材の一方はプレス成形により形成され、前記間隙はプレス成形された部材の縁端近傍に形成された段部からの延設部により設定されている、
ことを特徴とする縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム。 - ガラスラン収容部を成す長尺状のチャンネル部材と該チャンネル部材に沿ってその車内側に配される袋部を備えた車内側部材とを有し、前記チャンネル部材の車内側開口縁と前記車内側部材の袋縁とを接合して成る縦サッシュを備えた車両用ドアフレームであって、
前記チャンネル部材と車内側部材の少なくとも一方はメッキ加工されており、
前記チャンネル部材の車内側開口縁と前記車内側部材の袋縁の間には、縁端側に開口を有する間隙が長手方向に沿って設けられ、該間隙に沿ってレーザー溶接加工が施されており、
前記チャンネル部材の車内側開口縁は前記車内側部材の袋縁より突出するように設けられ、該突出部は前記車内側部材の袋縁の縁端面に接触せず且つ前記レーザー溶接加工部位を覆わない角度で車内側へ向かって折り曲げ形成されている、
ことを特徴とする縦サッシュを備えた車両用ドアフレーム。
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