JP5961449B2 - 積層ボトル - Google Patents
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Description
ところで、この種の積層ボトルに、例えば積層ボトルの底部に向けて延びる吸い上げパイプを有するポンプ及び押下ヘッドを具備する吐出器を組み合わせて吐出容器を構成した場合、内容物の吐出に伴って内層が上方にせり上がる(浮き上がる)ように減容変形して、吸い上げパイプの吸い上げ口を塞いでしまう可能性があり、吐出不良や内容物の残量増加を招いてしまうおそれがあった。
そこで、積層ボトルにおけるボトル底部において、外層と内層とを一体的に保持する係止部を設け、減容変形時に内層の上記浮き上がりを抑制した積層ボトルが知られている(特許文献1参照)。
(1)本発明に係る積層ボトルは、外層、及び内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、前記外層のうちボトル底部に位置する部分には、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブが形成され、前記外層の一部には、前記内層との間に外気を吸入させる吸入溝が形成され、前記保持リブは、前記ボトル底部に沿って延びると共にボトル径方向に沿って延びるように形成され、そのリブ長さは前記ボトル底部の直径の少なくとも半分以上の長さとされ、前記吸入溝は、前記外層のうちボトル底部に位置する部分において、前記保持リブの延長線上に形成されていることを特徴とする。
従って、内層の浮き上がりを効果的に抑制でき、例えばこの積層ボトルに、ボトル底部付近まで延びる吸い上げパイプを有する吐出器を装着したとしても、その吸い上げ口を内層が塞いでしまうことを防止できる。従って、吐出不良や内容物の残量増加等を招いてしまうことを防止することができる。
また、吸入溝がボトル底部に形成されているので、この吸入溝を隠すことができ、ボトル胴部を全周に亘って平滑面にすることが可能である。従って、見栄え(視認性)の低下や加飾性の低下を防止できる。
(積層ボトルの構成)
図1〜図3に示すように、本実施形態の積層ボトル1は、外層2、及び図示しない内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内層3を備え、外層2の内面に内層3が剥離可能に積層された有底筒状のデラミボトル(積層剥離型容器)とされている。
なお、外層2及び内層3は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、又は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、エチレンビニルアルコール共重合成樹脂等を用い、外層2と内層3とが剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
ポンプ部は、ステム23の押し込みによって内容物を送り出す送出器であり、装着キャップ22に一体的に組み付けられたシリンダ筒26と、このシリンダ筒26内に上下動可能に挿入された図示しないピストン筒と、を有しており、このピストン筒の上部に上記ステム23が連通状態で取付けられている。なお、ピストン筒及びステム23は、図示しないコイルバネによって常時、上方付勢されている。また、上記シリンダ筒26の下端部には、積層ボトル1のボトル底部12付近まで延びる吸い上げパイプ27が取付けられている。
また、この保持リブ30は、陥没凹部12bから下方に向かって(ボトル外側に向かって)突出するように形成されており、そのリブ高さは陥没凹部12bの凹み内に収まる程度とされている。これにより、保持リブ30に邪魔されることなく、接地部12aを介して積層ボトル1を安定して載置することが可能とれている。
つまり、ブロー成形の際に金型のピンチオフ部で保持リブ30該当部分を挟み込むことで形成されることが好ましく、この場合には保持リブ30が金型のパーティングライン上に形成されている。なお、保持リブ30の形成時、より好ましくは、ピンチオフ部に突設されたピンを利用して、横穴状の凹孔32を、その開口方向が交互に逆向きとなるように保持リブ30の延在方向に沿って複数形成すると良い。こうすることで、外層2と内層3とが圧着された圧着部33(食い込み部)を保持リブ30に沿って交互に配置させることができ、内層3の保持の信頼性を効果的に高めることができる。
図示の例では、固着部35は、ボトル軸Oを挟んで保持リブ30とはボトル径方向の反対側に位置した部分において、ボトル胴部11の略全長に亘って上下方向に帯状に延びるように形成されている。
次に、このように構成された積層ボトル1に装着された吐出器20を利用して、内容物を吐出する場合について説明する。
この場合には、押下ヘッド25の押し下げ操作によってステム23を押し下げ、吸い上げパイプ27の下端に開口した吸い上げ口27aから内層3に収容されている内容物を吸い上げる。すると、この吸い上げられた内容物は、ステム23を通じて、押下ヘッド25の吐出ノズル28内に噴出される。これにより、吐出ノズル28の吐出口28aを通じて、外部に向けて内容物を吐出させることができる。
このとき、外層2における陥没凹部12bに位置する部分には、内層3を挟み込んで一体的に保持する保持リブ30が形成されているので、上記減容変形時に内層3が浮き上がってしまうことを防止できる。しかも、保持リブ30のリブ長さL1は、ボトル底部12の直径L2の2/3程度の長さとされているので、内層3の底部部分を広範囲に亘って保持することができる。
更に、保持リブ30によって内層3の底部部分を広範囲に亘って保持できるので、保持されていない内層3の底部部分の残り部分(浮き上がり可能範囲)を極力狭くすることができる。従って、内容物が内層3の底部に溜まったまま、内層3と共に浮き上がってしまうことを抑制でき、この点においても残量減の効果を期待できる。
なお、内層3が積層ボトル1の片側に片寄って潰れた場合には、吸い上げパイプ27を側方に押し曲げてしまう可能性があるが、本実施形態の場合にはこのような不具合を招き難い。
また、保持リブ30をボトル径方向に沿って延びるように形成し、吸入溝31を保持リブ30の延長線上に位置するように形成したが、この場合に限定されることはない。但し、保持リブ30をボトル径方向に沿って延びるように形成する場合には、積層ボトル1の製造時、保持リブ30を外層2に容易に形成し易くなるうえ、内層3を容易に挟み込んで確実に保持させ易くなる。
(実施例)
ここで、上記実施形態に基づいて内容物の吐出試験を実際に行った実施例について説明する。本発明に係る実施例として、保持リブ30のリブ長さL1をボトル底部12の直径L2の2/3程度の長さとした。これに対する比較例として、保持リブ30のリブ長さL1をボトル底部12の直径L2の1/3程度の長さとした。そして、いずれの場合にも、内容物の収容量を400gとし、上記した吐出器20を利用して内容物の吐出が行われなくなるまで吐出を行った後、内層3に残った内容物の残量を確認した。
L1…リブ長さ
1…積層ボトル
2…外層
3…内層
11…ボトル胴部
12…ボトル底部
12a…接地部
12b…陥没凹部
30…保持リブ
31…吸入溝
35…固着部
Claims (3)
- 外層、及び内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、
前記外層のうちボトル底部に位置する部分には、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブが形成され、
前記外層の一部には、前記内層との間に外気を吸入させる吸入溝が形成され、
前記保持リブは、前記ボトル底部に沿って延びると共にボトル径方向に沿って延びるように形成され、そのリブ長さは前記ボトル底部の直径の少なくとも半分以上の長さとされ、
前記吸入溝は、前記外層のうちボトル底部に位置する部分において、前記保持リブの延長線上に形成されていることを特徴とする積層ボトル。 - 請求項1に記載の積層ボトルにおいて、
前記ボトル底部は、
外周縁部に位置する接地部と、
該接地部にボトル径方向の内側から連なり、ボトル内側に底上げされた陥没凹部と、を備え、
前記保持リブ及び前記吸入溝は、前記陥没凹部に形成されていることを特徴とする積層ボトル。 - 請求項1又は2に記載の積層ボトルにおいて、
前記外層及び前記内層は、それぞれの周方向の一部同士が固着部を介して固着され、
前記固着部は、ボトル軸を挟んで前記保持リブとはボトル径方向の反対側に位置していることを特徴とする積層ボトル。
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Family Applications (1)
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