JP5861525B2 - 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
特許文献3及び特許文献4には、保護層がフェノール樹脂と水酸基を有する電荷輸送材料とを含む感光体が開示されている。
特許文献13には、支持体、該支持体上に形成された電荷発生層、該電荷発生層上に形成された電荷輸送層ならびに該電荷輸送層上に形成された粒子および結着材料を含有する単層型の表面層を有する電子写真感光体において、該電荷輸送層が、非ポリマーの電荷輸送性化合物および熱可塑性樹脂を含有し、該表面層に含有される結着材料が、重合性のモノマーまたはオリゴマーを重合させて得られる硬化物であり、該表面層の表面から特定の深さまでの表面層上部に含有される粒子の個数が、該表面層に含有される粒子の総個数に対して40〜95個数%であることを特徴とする電子写真感光体が開示されている。
請求項1に係る発明は、
基体と、
前記基体上に設けられた感光層と、
前記感光層上に接して設けられ、フッ素系樹脂粒子を含有し、膜厚が3μm以上の単層であり、厚み方向に沿って切断したときの断面が下記式(1)、下記式(2)及び下記式(3)を満たし、
アルコキシ基を有する架橋性化合物及び水酸基を有する架橋性化合物を含有する混合物の架橋物を含む表面層と、
を有する電子写真感光体である。
式(1):0≦A1≦0.2×A4
式(2):0.2×A4<A2≦0.6×A4
式(3):0.6×A4<A3
[上記式(1)、上記式(2)及び上記式(3)中、
A1は、前記断面のうち前記表面層の最表面を原点とする前記基体側への距離が0.2μm以上0.5μm未満である第1の領域の面積に対して、前記第1の領域に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A2は、前記断面のうち前記表面層の最表面を原点とする前記基体側への距離が0.5μm以上1.5μm未満である第2の領域の面積に対して、前記第2の領域に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A3は、前記断面のうち前記表面層の最表面を原点とする前記基体側への距離が1.5μm以上で且つ表面層の膜厚−0.5μm以下である第3の領域の面積に対して、前記第3の領域に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A4は、前記断面全体の面積に対して、前記断面全体に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。]
請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電された前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記電子写真感光体の表面に形成された前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記電子写真感光体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
を備えた画像形成装置である。
請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成させる潜像形成手段、前記電子写真感光体の表面に形成された前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、前記電子写真感光体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段、及び前記電子写真感光体を清掃する清掃手段から選ばれる少なくとも1つと、
を備えたプロセスカートリッジである。
本実施形態に係る電子写真感光体(以下単に「感光体」と称す場合がある)は、基体と、基体上に設けられた感光層と、感光層上に接して設けられた表面層と、を有する。
そして、表面層は、フッ素系樹脂粒子を含有し、膜厚が3μm以上の単層であり、厚み方向に沿って切断したときの断面が下記式(1)、下記式(2)及び下記式(3)を満たし、アルコキシ基を有する架橋性化合物及び水酸基を有する架橋性化合物を含有する混合物の架橋物を含む。
但し、本実施形態に係る感光体において、表面層は、望ましくは下記式(1−2)、下記式(2−2)、及び下記式(3−2)を満たすことである。
・式(1):0≦A1≦0.2×A4
・式(2):0.2×A4<A2≦0.6×A4
・式(3):0.6×A4<A3
・式(2−2):0.3×A4<A2≦0.5×A4
・式(3−2):0.9×A4<A3
A2は、断面のうち表面層の最表面を原点とする基体側への距離が0.5μm以上1.5μm未満である第2の領域の面積に対して、第2の領域に占めるフッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A3は、断面のうち表面層の最表面を原点とする基体側への距離が1.5μm以上で且つ表面層の膜厚−0.5μm以下である第3の領域の面積に対して、第3の領域に占めるフッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A4は、断面全体の面積に対して、断面全体に占めるフッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
特に、第3の領域は、断面のうち、表面層の最表面を原点とする基体側への距離が1.5μmの個所と、表面層と感光層との界面を原点とする表面層の最表面側への距離が0.5μmの個所と、で挟まれる層状の領域である(図6参照)。
得られた断面SEM画像のうち、フッ素系樹脂粒子が切断されて露出した断面の面積(すなわちフッ素系樹脂粒子が占める面積)を算出し、表面層の断面全体の面積に対するフッ素系樹脂粒子が占める面積の割合(%)を求め、その値をA4とする。
同様に、表面層の断面のうち、表面層の最表面を原点とする基体側への距離(厚み方向に沿った距離:以下同様)が0.2μm以上0.5μm未満の領域(第1の領域)について、表面層の断面全体の面積に対するフッ素系樹脂粒子が占める面積の割合(%)を求め、その値をA1とする。
同様に、表面層の断面のうち、表面層の最表面を原点とする基体側への距離が0.5μm以上1.5μm未満の領域(第2の領域)について、表面層の断面全体の面積に対するフッ素系樹脂粒子が占める面積の割合(%)を求め、その値をA2とする。
同様に、表面層の断面のうち、表面層の最表面を原点とする基体側への距離が1.5μm以上で且つ表面層の膜厚−0.5μm下の領域(第3の領域)について、表面層の断面全体の面積に対するフッ素系樹脂粒子が占める面積の割合(%)を求め、その値をA3とする。
その理由は定かではないが、以下のように推測される。
ここで、表面層の最表面を原点とする基体側への距離が0μm以上0.2μm以下の領域は、フッ素系樹脂粒子が第1の領域よりも多く含まれる場合もあるが、フッ素樹脂粒子が存在しても、未使用の感光体を装着した画像形成装置の初期動作により、磨耗する、又は極めて画像形成の初期の段階で磨耗する領域であり、表面層の表面状態の変化に影響を与えない領域、つまり、トナー除去に影響を与えない領域である。
このため、表面層の最表面を原点とする基体側への距離が「表面層の膜厚−0.5μm」を越えた領域(つまり、表面層と感光層との界面を原点とする表面層の最表面側への距離が0.5μm未満の領域)は、フッ素系樹脂粒子の割合については考慮する必要がない。
また、表面層の断面が式(1)、式(2)及び式(3)を満たす感光体を製造する方法としては、例えば、基体上に感光層が設けられた積層体を準備する工程と、フッ素系樹脂粒子、アルコキシ化合物、及びヒドロキシ化合物を含有する表面層用塗布液を準備する工程と、積層体の外周面に表面層用塗布液を塗布する工程と、積層体の外周面に塗布された表面層用塗布液を硬化させて表面層を形成させる工程と、を有する感光体の製造方法が挙げられる。
ここで、アルコキシ化合物としては、例えば、アルコキシ基を2以上有する化合物が挙げられ、ヒドロキシ化合物としては、例えば、ヒドロキシ基を2以上有する化合物が挙げられる。
上記のように、アルコキシ化合物及びヒドロキシ化合物を用いることにより、表面層の断面が式(1)、式(2)及び式(3)を満たし、その結果、表面における残存トナーの除去性が維持される感光体が得られる。
その理由は定かではないが、以下のように推測される。
つまり、表面層の形成の際、外側(最表面側)から塗膜の粘度が上昇することから、その分散物であるフッ素系樹脂粒子には粘度の低い内部(感光層側)へ向かって移動する力が働くと考えられる。
しかしながら、ヒドロキシ化合物の反応は迅速であり、ヒドロキシ化合物を単独で使用した場合、フッ素系樹脂粒子が塗膜の内部(感光層側)へ向かって移動する前に、塗膜全体の粘度が上昇して、架橋反応が終了してしまうと考えられる。つまり、実質的に、フッ素系樹脂粒子が移動する前に、表面層が形成され、固定化されると考えられる。
以上から、アルコキシ化合物及びヒドロキシ化合物を用いることにより、表面層の断面が式(1)、式(2)及び式(3)を満たし、その結果、表面における残存トナーの除去性が維持される感光体が得られると考えられる。
以下、感光体の層構成について説明する。
本実施形態の感光体は、上記の通り、少なくとも基体、感光層、及び表面層を有し、表面層が感光層に接して設けられていれば特に限定されず、例えば、感光層が複数の層で構成されてもよく、基体と感光層とに挟まれた位置に下引層等のその他の層をさらに有していてもよい。
以下、本実施形態に係る感光体の構成について、図1から図3を参照して説明するが、本実施形態は図1から図3によって限定されることはない。
図1に示す電子写真感光体7Aは、いわゆる機能分離型感光体(又は積層型感光体)であり、基体4上に下引層1が設けられ、その上に電荷発生層2及び電荷輸送層3が順次形成された感光層が設けられ、その上に保護層5が設けられた構造を有するものである(第1の態様)。なお図1に示す電子写真感光体7Aにおいては、電荷発生層2及び電荷輸送層3で構成された感光層が感光層に相当し、保護層5が表面層に相当する。
図1から図3に示す電子写真感光体において、下引層1は設けても設けなくてもよい。
以下、代表例として図1に示す電子写真感光体7Aに基づいて、各要素について説明する。
図1に示す電子写真感光体7Aは、上記の通り、基体4上に、下引層1、電荷発生層2、電荷輸送層3、保護層5がこの順に積層された層構成を有する。
表面層である保護層5は、前記の通り、フッ素系樹脂粒子を含み、かつ、断面が式(1)、式(2)及び式(3)を満たすものであれば特に限定されないが、例えばアルコキシ化合物及びヒドロキシ化合物を含有する混合物の架橋物を含むものが挙げられる。
保護層5の厚みは、上記の通り3μm以上であるが、3μm以上15μm以下であってもよく、6μm以上10μm以下であってもよい。
また保護層5は、さらにフッ化アルキル基含有共重合体を含んでもよい。フッ化アルキル基含有共重合体の添加量としては、例えばフッ素系樹脂粒子100質量部に対し、例えば1質量部以上20質量部以下の範囲が挙げられる。
特に、A1、A2及びA3の値を式(1)、式(2)又は式(3)を満たすようにする観点で望ましいフッ化アルキル基含有共重合体の添加量は、フッ素系樹脂粒子の種類及び粒径並びにフッ化アルキル基含有共重合体の種類等によって変わる。例えばフッ素系樹脂粒子として平均一次粒径0.2μmのPTFE粒子を用い、フッ化アルキル基含有共重合体としてGF400(東亜合成製)を用いる場合、フッ化アルキル基含有共重合体の添加量としては1質量部以上15質量部以下が挙げられ、2.5質量部以上10質量部以下であってもよく、4質量部以上7質量部以下であってもよい。
以下、アルコキシ化合物である電荷輸送材料、ヒドロキシ化合物である電荷輸送材料、及びその他の電荷輸送材料について、「電荷輸送材料」と称する場合がある。
一方、特定の架橋物全体に対するヒドロキシ化合物に由来する成分の含有量(すなわち、フッ素系樹脂粒子およびフッ化アルキル基含有共重合体を除いた全固形分に対する含有量)としては、例えば、30質量%以上90質量%以下の範囲が挙げられ、40質量%以上75質量%以下であってもよく、45質量%以上60質量%以下であってもよい。
以下、保護層5の一例として、特定の架橋物を含む硬化膜について詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
フッ素系樹脂粒子は、フッ素原子を含有する樹脂を含んで構成された粒子であれば特に限定されるものではないが、例えば、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂等の粒子が挙げられ、1種用いても2種以上用いてもよい。
尚、フッ素系樹脂粒子の平均一次粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置LA−920(堀場製作所製)を用いて、フッ素樹脂粒子が分散された分散液と同じ溶媒に希釈した測定液を屈折率1.35で測定した値をいう。
グアナミン化合物は、グアナミン骨格(構造)を有する化合物であり、例えば、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、ホルモグアナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、シクロヘキシルグアナミンなどが挙げられる。
メラミン化合物としては、メラミン骨格(構造)であり、特に下記一般式(B)で示される化合物およびその多量体の少なくとも1種であることが望ましい。ここで、多量体は、一般式(A)と同様に、一般式(B)で示される化合物を構造単位として重合されたオリゴマーであり、その重合度は例えば2以上200以下(望ましくは2以上100以下)である。なお、一般式(B)で示される化合物またはその多量体は、1種単独で用いてもよいが、2種以上を併用してもよい。また、一般式(A)で示される化合物またはその多量体と併用してもよい。
以下、アルコキシ化合物である電荷輸送材料、ヒドロキシ化合物である電荷輸送材料、及びその他の電荷輸送材料(電荷輸送材料)について説明する。
電荷輸送材料としては、前記の通り、例えば、アルコキシ化合物及びヒドロキシ化合物との両方を用いる形態が挙げられる。またその他の電荷輸送材料としては、例えば、−NH2、−SH、および−COOHから選択される置換基の少なくとも1つを持つものが挙げられる。
電荷輸送材料としては、例えば、上記置換基(例えばアルコキシ化合物についてはアルコキシ基)を2つ以上持つものが挙げられ、3つ以上持つものであってもよい。
F−((−R14−X)n1(R15)n3−Y)n2 (I)
一般式(I)中、Fは正孔輸送能を有する化合物から誘導される有機基を示し、R14およびR15はそれぞれ独立に炭素数1以上5以下の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基を示し、n1は0または1を示し、n2は1以上4以下の整数を示し、n3は0または1を示す。Xは酸素、NH、または硫黄原子を示し、Yは−OH、−OCH3、−NH2、−SH、または−COOH(即ち上記特定の反応性官能基)を示す。
ここで、置換アリール基における置換基としては、−D以外のものとして、炭素数1以上4以下のアルキル基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、炭素数6以上10以下のアリール基等が挙げられ、且つこれらのアルキル基、アルコキシ基、アリール基は置換、未置換の何れであってもよい。
保護層5は、フッ素系樹脂粒子及び特定の架橋物のほかに、その他の成分を含んでもよい。その他の成分としては、例えば上記の通り、分散助剤としてフッ化アルキル基含有共重合体が挙げられる。
フッ化アルキル基含有共重合体としては、特に限定されるものではないが、例えば、下記構造式(A)および構造式(B)で表される繰り返し単位を含むフッ素系グラフトポリマーが挙げられ、さらに具体的には、例えば、アクリル酸エステル化合物、メタクリル酸エステル化合物、等からなるマクロモノマーおよびパーフルオロアルキルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロアルキル(メタ)アクリレートを用いて例えばグラフト重合により合成される樹脂が挙げられる。ここで、(メタ)アクリレートはアクリレートまたはメタクリレートを示す。
フッ化アルキル基含有共重合体の重量平均分子量は、10000以上100000以下が望ましく、さらに望ましくは30000以上100000以下である。
熱潜在性触媒として、たとえば有機スルホン化合物等をポリマーで粒子状に包んだマイクロカプセル、ゼオライトの如く空孔化合物に酸等を吸着させたもの、プロトン酸および/またはプロトン酸誘導体を塩基でブロックした熱潜在性プロトン酸触媒や、プロトン酸および/またはプロトン酸誘導体を一級もしくは二級のアルコールでエステル化したもの、プロトン酸および/またはプロトン酸誘導体をビニルエーテル類および/またはビニルチオエーテル類でブロックしたもの、三フッ化ホウ素のモノエチルアミン錯体、三フッ化ホウ素のピリジン錯体などが挙げられる。
熱潜在性プロトン酸触媒のプロトン酸として、硫酸、塩酸、酢酸、ギ酸、硝酸、リン酸、スルホン酸、モノカルボン酸、ポリカルボン酸類、プロピオン酸、シュウ酸、安息香酸、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フタル酸、マレイン酸、ベンゼンスルホン酸、o、m、p−トルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ウンデシルベンゼンスルホン酸、トリデシルベンゼンスルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。また、プロトン酸誘導体として、スルホン酸、リン酸等のプロトン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属円などの中和物、プロトン酸骨格が高分子鎖中に導入された高分子化合物(ポリビニルスルホン酸等)等が挙げられる。プロトン酸をブロックする塩基として、アミン類が挙げられる。
これらの熱潜在性触媒は単独または二種類以上組み合わせても使用される。
保護層5の形成方法は、例えば、フッ素系樹脂粒子、アルコキシ化合物、及びヒドロキシ化合物を含有する保護層用塗布液を準備する工程と、電荷輸送層3の外周面に保護層用塗布液を塗布する工程と、電荷輸送層3の外周面に塗布された保護層用塗布液を硬化させて保護層5を形成させる工程と、を有する方法が挙げられる。
例えば、保護層5が例えば特定の架橋物を含む場合は、フッ素系樹脂粒子と、グアナミン化合物及びメラミン化合物から選択される少なくとも1種と、アルコキシ化合物である電荷輸送材料と、ヒドロキシ化合物である電荷輸送材料と、を含む保護層用塗布液を用いて保護層5を形成する。この保護層用塗布液は、必要に応じて、保護層5の構成成分が添加される。
例えば、アルコキシ化合物として化学式I−26で表される化合物を用い、ヒドロキシ化合物として化学式I−16で表される化合物を用い、フッ素系樹脂粒子として平均一次粒径0.16μmのPTFE粒子を用い、フッ化アルキル基含有共重合体としてGF400(東亜合成製)を用いる場合、溶媒として、例えば、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロペンチルメチルエーテル、THF、シクロペンタノンとシクロペンタノールとの混合溶媒、THFとシクロペンタノールとの混合溶媒などが挙げられる。また、上記条件において、例えばシクロペンタノンとシクロペンタノールとの混合溶媒を用いる場合、混合溶媒中におけるシクロペンタノールの含有量は、例えば10質量%以上90質量%以下の範囲であってもよく、40質量%以上60質量%以下であってもよい。
基体4としては、導電性を有する基体が用いられ、例えば、アルミニウム、銅、亜鉛、ステンレス、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金属または合金を用いて構成される金属板、金属ドラム、および金属ベルト、または、導電性ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物やアルミニウム、パラジウム、金等の金属または合金を塗布、蒸着またはラミネートした紙、プラスチックフィルム、ベルト等が挙げられる。ここで、「導電性」とは体積抵抗率が1013Ωcm未満であることをいう。
陽極酸化膜の膜厚については、0.3μm以上15μm以下が望ましい。
リン酸、クロム酸およびフッ酸を含む酸性処理液による処理は以下のようにして実施される。先ず、酸性処理液を調製する。酸性処理液におけるリン酸、クロム酸およびフッ酸の配合割合は、リン酸が10質量%以上11質量%以下の範囲、クロム酸が3質量%以上5質量%以下の範囲、フッ酸が0.5質量%以上2質量%以下の範囲であって、これらの酸全体の濃度は13.5質量%以上18質量%以下の範囲が望ましい。処理温度は42℃以上48℃以下が望ましい。被膜の膜厚は、0.3μm以上15μm以下が望ましい。
下引層1は、例えば、結着樹脂に無機粒子を含有した層として構成される。
無機粒子としては、粉体抵抗(体積抵抗率)102Ω・cm以上1011Ω・cm以下のものが望ましく用いられる。
また、下引層1は、ビッカース強度が35以上とされていることが望ましい。
さらに、下引層1はいかなる厚さに設定してもよいが、厚さ5μm以上が望ましく、さらに望ましくは10μm以上40μm以下とされていることが望ましい。
電荷発生層2は、少なくとも電荷発生材料および結着樹脂を含有する層であることが望ましい。
電荷発生材料としては、ビスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料、ジブロモアントアントロン等の縮環芳香族顔料、ペリレン顔料、ピロロピロール顔料、フタロシアニン顔料、酸化亜鉛、三方晶系セレン等が挙げられる。これらの中でも、近赤外域のレーザー露光に対しては、金属および/または無金属フタロシアニン顔料が望ましく、特に、特開平5−263007号公報、特開平5−279591号公報等に開示されたヒドロキシガリウムフタロシアニン、特開平5−98181号公報等に開示されたクロロガリウムフタロシアニン、特開平5−140472号公報、特開平5−140473号公報等に開示されたジクロロスズフタロシアニン、特開平4−189873号公報、特開平5−43823号公報等に開示されたチタニルフタロシアニンがより望ましい。また、近紫外域のレーザー露光に対してはジブロモアントアントロン等の縮環芳香族顔料、チオインジゴ系顔料、ポルフィラジン化合物、酸化亜鉛、三方晶系セレン等がより望ましい。電荷発生材料としては、380nm以上500nmの露光波長の光源を用いる場合には無機顔料が望ましく、700nm以下800nmの露光波長の光源を用いる場合には、金属および無金属フタロシアニン顔料が望ましい。
分散に用いる溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等が挙げられ、これらは1種を単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
電荷輸送層3は、少なくとも電荷輸送材料と結着樹脂とを含有する層であるか、または高分子電荷輸送材を含有する層であることが望ましい。
電荷輸送材料としては、p−ベンゾキノン、クロラニル、ブロマニル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子輸送性化合物、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物などの正孔輸送性化合物が挙げられる。これらの電荷輸送材料は1種を単独でまたは2種以上を混合して用いられるが、これらに限定されるものではない。
また、感光層に電子受容性物質を含有させてもよい。電子受容物質としては、例えば、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸等や、表面層に用いる硬化性樹脂が挙げられる。
次に、本実施形態の電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジおよび画像形成装置について説明する。
本実施形態のプロセスカートリッジは、本実施形態の電子写真感光体を用いたものであれば特に限定されないが、具体的には、潜像保持体の表面の静電潜像を現像して得られたトナー像を記録媒体に転写して、該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に対して着脱自在であり、潜像保持体としての前述の本実施形態に係る電子写真感光体と、帯電装置、現像装置およびクリーニング装置から選択された少なくとも1つと、を備えた構成であることが望ましい。
〔感光体1〕
(下引層の形成)
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m2/g)100質量部をトルエン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
表面処理を施した酸化亜鉛粒子100質量部をテトラヒドロフラン500質量部に添加して攪拌混合し、アリザリン1質量部をテトラヒドロフラン50質量部に溶解させた溶液を添加し、50℃にて5時間攪拌した。その後、減圧ろ過にてアリザリンを付与させた酸化亜鉛粒子をろ別し、さらに60℃で減圧乾燥を行い、アリザリン付与酸化亜鉛粒子を得た。
得られたアリザリン付与酸化亜鉛粒子60質量部と、硬化剤としてブロック化イソシアネート(スミジュール3173、住友バイエルンウレタン社製)13.5質量部と、ブチラール樹脂(BM−1、積水化学社製)15質量部とを、メチルエチルケトン85質量部に溶解して溶液を調整し、得られた溶液38質量部とメチルエチルケトン25質量部とを混合し、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて2時間の分散を行い、分散液を得た。
得られた分散液に、触媒としてジオクチルスズジラウレート0.005質量部と、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製)40質量部とを添加し、170℃、40分の乾燥硬化を行い、下引層塗布用液を得た。この塗布液を浸漬塗布法にて直径60mm、長さ357mm、肉厚1mmのアルミニウム基体上に浸漬塗布し、厚さ20μmの下引層を得た。
次に、電荷発生材料として、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.4゜、16.6゜、25.5゜および28.3゜に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶1質量部と、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)1質量部と、を酢酸ブチル100質量部に加え、ガラスビーズとともにペイントシェーカーで1時間処理して分散させた後、得られた塗布液を下引層表面に浸漬塗布し、100℃にて10分間加熱乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
更に、下記式で示される化合物1を2.1質量部と、下記構造式1で示される高分子化合物(粘度平均分子量:39,000)2.9質量部と、をテトラヒドロフラン10質量部及びトルエン5質量部に溶解して塗布液を調整した。得られた塗布液を電荷発生層表面に浸漬塗布し、135℃にて35分加熱乾燥して、膜厚24μmの電荷輸送層を形成した。
4フッ化エチレン樹脂粒子としてルブロンL−2(ダイキン工業製、平均一次粒径:0.2μm)10質量部と、下記構造式2で表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体(重量平均分子量50,000、l3:m3=1:1、s3=1、n3=60)0.5質量部と、をシクロペンタノンとシクロペンタノールの7:3混合溶媒40質量部に添加して攪拌混合した後、流路をもつ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興業製 YSNM−1500AR)を用いて、700kgf/cm2まで昇圧して分散処理を5回繰返し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A)を作製した。
さらに、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A)を110質量部、硬化膜液(B)を100質量部混合し保護層用塗布液を調製した。
得られた保護層用塗布液をインクジェットコーティング法で電荷輸送層の上に塗布して155℃で35分乾燥し、膜厚6μmの保護層を形成した感光体を、感光体1とした。
〔感光体2〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を72質量部、化学式I−26で表される化合物を23質量部として硬化膜液(B)を作製した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体2とした。
〔感光体3〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を60質量部、化学式I−26で表される化合物を35質量部として、さらに4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A)作製時に用いた溶媒と、硬化膜液(B)作製時に用いた溶媒を、シクロペンチルメチルエーテルとした以外、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体3とした。
〔感光体4〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を95質量部のみとし、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A)作製時に用いた溶媒と、硬化膜液(B)作製時に用いた溶媒を、シクロペンタノンのみとした以外、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体4とした。
〔感光体5〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を15質量部、化学式I−26で表される化合物を80質量部として硬化膜液(B)を作製した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体5とした。
〔感光体6〕
感光体3の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を55質量部、化学式I−26で表される化合物を40質量部として、さらに4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A)作製時に用いた溶媒と、硬化膜液(B)作製時に用いた溶媒を、シクロペンチルメチルエーテルとした以外、感光体3と同様にして作製して得られた感光体を、感光体6とした。
〔感光体7〕
感光体1の保護層の形成において、懸濁液(A)作製時に用いた溶媒と、硬化膜液(B)作製時に用いた溶媒を、シクロペンタノンとシクロペンタノールの45:55混合溶媒、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体7とした。
〔感光体8〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を75質量部、化学式I−26で表される化合物を20質量部として硬化膜液(B)を作製した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体8とした。
〔感光体9〕
感光体1の保護層の形成において、懸濁液(A)作製時に4フッ化エチレン樹脂粒子を7質量部に変更して作製した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体9とした。
〔感光体10〕
感光体1の保護層の形成において、懸濁液(A)作製時に4フッ化エチレン樹脂粒子を15質量部に変更して作製した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体10とした。
〔感光体11〕
感光体1の保護層の形成において、保護層の膜厚を3.5μmとした以外は感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体11とした。
〔感光体12〕
感光体1の保護層の形成において、保護層の膜厚を10μmとした以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体12とした。
〔感光体13〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を化学式I−16で表される化合物に変更した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体13とした。
〔感光体14〕
感光体1の保護層の形成において、化学式I−8で表される化合物を55質量部、化学式I−26で表される化合物を25質量部、化学式I−16で表される化合物を15質量部、として硬化膜液(B)を作製した以外は、感光体1と同様にして作製して得られた感光体を、感光体14とした。
得られた感光体について、既述した方法により、保護層の断面におけるA1、A2、A3及びA4の値を求めた。結果を表1に示す。
G1:0.01未満
G2:0.01以上0.02未満
G3:0.02以上0.03未満
G4:0.03以上
Claims (3)
- 基体と、
前記基体上に設けられた感光層と、
前記感光層上に接して設けられ、フッ素系樹脂粒子を含有し、膜厚が3μm以上の単層であり、厚み方向に沿って切断したときの断面が下記式(1)、下記式(2)及び下記式(3)を満たし、
アルコキシ基を有する架橋性化合物及び水酸基を有する架橋性化合物を含有する混合物の架橋物を含む表面層と、
を有する電子写真感光体。
式(1):0≦A1≦0.2×A4
式(2):0.2×A4<A2≦0.6×A4
式(3):0.6×A4<A3
[上記式(1)、上記式(2)及び上記式(3)中、
A1は、前記断面のうち前記表面層の最表面を原点とする前記基体側への距離が0.2μm以上0.5μm未満である第1の領域の面積に対して、前記第1の領域に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A2は、前記断面のうち前記表面層の最表面を原点とする前記基体側への距離が0.5μm以上1.5μm未満である第2の領域の面積に対して、前記第2の領域に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A3は、前記断面のうち前記表面層の最表面を原点とする前記基体側への距離が1.5μm以上で且つ表面層の膜厚−0.5μm以下である第3の領域の面積に対して、前記第3の領域に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。
A4は、前記断面全体の面積に対して、前記断面全体に占める前記フッ素系樹脂粒子の面積の割合(%)を示す。] - 請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電された前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記電子写真感光体の表面に形成された前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記電子写真感光体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
を備えた画像形成装置。 - 請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成させる潜像形成手段、前記電子写真感光体の表面に形成された前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段、前記電子写真感光体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段、及び前記電子写真感光体を清掃する清掃手段から選ばれる少なくとも1つと、
を備えたプロセスカートリッジ。
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