JP5849643B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
即ち、トロイダル型無段変速機の運転時に、入力、出力各ディスク7a、7b、8、各パワーローラ9a等の弾性変形に基づき、これら各パワーローラ9aをこれら各ディスク7a、7b、8の軸方向に変位させる必要が生じると、これら各パワーローラ9aを回転自在に支持している前記スラスト玉軸受29の外輪30が、外側面に設けた部分円筒面状の凹部31と支持梁部27の円筒状凸面26との当接面を滑らせつつ、この円筒状凸面26の中心軸イを中心として揺動変位する。この揺動変位に基づき、前記各パワーローラ9aの周面のうちで、前記各ディスク7a、7b、8の軸方向片側面と転がり接触する部分が、これら各ディスク7a、7b、8の軸方向に変位し、前記接触状態を適正に維持する。
このうちの各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持している。
又、前記各トラニオンは、それぞれ、1対の傾転軸と、支持梁部と、1対の段差面とを備える。このうちの両傾転軸は、前記各トラニオンの両端部に、互いに同心に設けている。又、前記支持梁部は、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも前記各ディスクの径方向に関する内側の側面を、これら両傾転軸の中心軸と平行でこの中心軸よりも前記各ディスクの径方向に関して外側に存在する中心軸を有する、円筒状凸面としている。又、前記両段差面は、前記支持梁部の両端部に、互いに対向する状態で設けている。それぞれがこの様な構成を有する、前記各トラニオンは、軸方向に関して前記各ディスクの軸方向側面同士の間位置の周方向に関して複数箇所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある前記両傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けている。
又、前記各パワーローラは、前記各トラニオンの内側面に、それぞれスラスト転がり軸受を介して回転自在に支持しており、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記各ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させている。
又、前記各スラスト転がり軸受は、前記各トラニオンの支持梁部と前記各パワーローラの外側面との間に設けている。そして、これら各支持梁部側に設けられた外輪と、これら各外輪の内側面に設けられた外輪軌道と前記各パワーローラの外側面に設けられた内輪軌道との間に転動自在に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備える。
又、前記各スラスト転がり軸受の外輪は、これら各外輪の外側面に設けられた凹部と前記各支持梁部の円筒状凸面とを係合させると共に、これら各支持梁部の両端部に設けられた前記各トラニオン毎に1対ずつの段差面同士の間に配置している。そして、これら各トラニオンに対し、前記各支持梁部の軸方向の変位を規制した状態で、前記各ディスクの軸方向に関する揺動変位を可能に支持している。
更に、前記押圧装置は、前記各パワーローラを挟んだ状態で互いに対向する前記各ディスク同士を、互いに近づく方向に押圧する。
このうちのコスト低廉化は、前述の図11〜16に示した従来構造の第2例と同様の理由により、図り易い。
更に、請求項2に記載した発明の様に、アーチ状の被検出ブラケットを前記外輪に対し、支持梁部を跨ぐ状態で支持固定すれば、比較的簡単で、しかもセンサを設置し易い構造で、前記外輪の変位を求められる構造を実現できる。しかも、トロイダル型無段変速機を組み立てる以前の状態でも、前記トラニオンと前記外輪とが分離する事を防止できる。この為、これらトラニオン及び外輪を含む部分をサブアッセンブリユニットとして取り扱う事ができて、トロイダル型無段変速機の組立性の向上を図れる。
この差「D−d」を同じにする事は、トロイダル型無段変速機の運転時に、総てのパワーローラユニット34で、前記各トラニオン10dに対して前記各パワーローラ9a(を支持したスラスト玉軸受29aの外輪30a)を、前記支持梁部27aの軸方向に関して同じだけ変位させる為に重要である。図示の例では、前記外輪30aの外周面形状を単なる円形としているので、この外輪30aの外径が、前記軸方向に関する寸法dとなる。これに対して、この外輪30aの外周面の径方向反対側2個所位置に、前記両段差面33a、33aとの当接部の面圧を低く抑える為に、これら両段差面33a、33aと対向する、互いに平行な1対の平坦面を形成する場合がある。この様な場合には、これら両平坦面同士の間隔が、前記軸方向に関する寸法dとなる。
前述の図17により説明した様に、トロイダル型無段変速機の運転時に前記各トラニオン10dは、前記各支持梁部27aの内側面側が凹となる方向に弾性変形し、前記両段差面33a、33a同士の間隔Dが縮まる。前記各パワーローラユニット34同士の間で、前記各支持梁部27aの弾性変形量、延いては、前記間隔Dの変化量が異なると、前記各パワーローラユニット34同士の間で、前記各トラニオン10dに対する前記各パワーローラ9aの変位量に差が生じる。この様な差が生じない様にする為に、前記各支持梁部27aの剛性、特に、各ディスクの径方向に関する曲げ剛性を同じとする事が重要になる。
トロイダル型無段変速機の運転時に前記各パワーローラ9aには、前述した様に、2Ftと呼ばれる力が加わる。この力2Ftは、前記各スラスト玉軸受29aを介して前記各トラニオン10dに設けた何れかの段差面33aにより支承する。この際、前記力2Ftは前記各スラスト玉軸受29aに対し、ラジアル方向に加わる。これら各スラスト玉軸受29aは、スラストアンギュラ型の玉軸受であり、スラスト荷重に加えてラジアル荷重も支承できる。但し、ラジアル荷重に基づいて、前記各パワーローラ9aと前記各外輪30aとがラジアル方向(各ディスクの回転方向)に、僅かとは言え変位する事は避けられない。後述する様に、本例の構造で変速比制御の為にフィードバックするのは、前記各外輪30aのうちの何れか1個の外輪30aの変位量であるのに対して、実際に変速に関係する変位は、前記各パワーローラ9aの変位量である。そこで、前記各スラスト玉軸受29aを構成する玉の数、直径、接触角を、これら各スラスト玉軸受29a同士の間で互いに同じとして、これら各スラスト玉軸受29aのラジアル剛性を互いに同じとする。
更に、センサの構造は、変位量を精度良く測定できるものであれば、非接触式、接触式の何れも採用可能である。前記外輪30aの揺動変位に拘らず、十分な耐久性を確保する為には、非接触式のセンサが好ましい。一方、トロイダル型無段変速機の運転時には、センサの設置部分に、トラクションオイルの飛沫が多量に浮遊する状態となるので、光電式、静電容量式等の非接触式のセンサでは、測定値の信頼性を確保できない可能性がある。この様な場合には、接触式のセンサを利用する事が好ましい。
2 遊星歯車式変速機
3 低速用クラッチ
4 高速用クラッチ
5 入力軸
6 出力軸
7a、7b 入力ディスク
8 出力ディスク
9、9a パワーローラ
10、10a、10b、10c、10d トラニオン
11 アクチュエータ
12、12a 傾転軸
13 変速比制御弁
14 ステッピングモータ
15 プリンセスカム
16 スプール
17 スリーブ
18 油圧源
19a、19b 油圧室
20 ピストン
21a、21b ロッド
22 リンク腕
23 押圧装置
24 入力回転軸
25、25a、25b 支持軸
26、26a 円筒状凸面
27、27a 支持梁部
28 支持板
29、29a スラスト玉軸受
30、30a 外輪
31 凹部
32 ラジアルニードル軸受
33、33a 段差面
34 パワーローラユニット
35 被検出ブラケット
36 被検出部
37a、37b 脚部
38 被検出面
39 突起
40 肩部
41 凹孔
42 センサ
43 ケーシング
44 止め輪
45 ワッシャ
46 ラジアルニードル軸受
Claims (2)
- 少なくとも1対のディスクと、複数のトラニオンと、これら各トラニオンと同数のパワーローラと、同じく同数のスラスト転がり軸受と、押圧装置と、変速比制御手段とを備え、
このうちの各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持されたものであり、
前記各トラニオンは、それぞれの両端部に互いに同心に設けられた1対の傾転軸と、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも前記各ディスクの径方向に関する内側の側面を、これら両傾転軸の中心軸と平行でこの中心軸よりも前記各ディスクの径方向に関して外側に存在する中心軸を有する、円筒状凸面とした支持梁部と、この支持梁部の両端部に互いに対向する状態で設けられた、前記各トラニオン毎に1対ずつの段差面とを備えたもので、軸方向に関して前記各ディスクの軸方向側面同士の間位置の周方向に関して複数箇所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある前記両傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられており、
前記各パワーローラは、前記各トラニオンの内側面に、それぞれスラスト転がり軸受を介して回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記各ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させており、
前記各スラスト転がり軸受は、前記各トラニオンの支持梁部と前記各パワーローラの外側面との間に設けられたもので、これら各支持梁部側に設けられた外輪と、これら各外輪の内側面に設けられた外輪軌道と前記各パワーローラの外側面に設けられた内輪軌道との間に転動自在に、それぞれ複数個ずつ設けられた転動体とを備えたものであり、
前記各スラスト転がり軸受の外輪は、これら各外輪の外側面に設けられた凹部と前記各支持梁部の円筒状凸面とを係合させると共に、これら各支持梁部の両端部に設けられた前記各トラニオン毎に1対ずつの段差面同士の間に配置する事により、これら各トラニオンに対し、前記各支持梁部の軸方向の変位を規制した状態で、前記各ディスクの軸方向に関する揺動変位を可能に支持されており、
前記押圧装置は、前記各パワーローラを挟んだ状態で互いに対向する前記各ディスク同士を、互いに近づく方向に押圧するものであり、
前記変速比制御手段は、変速比制御弁を構成するスプールとスリーブとの軸方向に関する相対変位に基づいて油圧回路を切り換え、前記各トラニオン毎に設けた油圧式のアクチュエータを構成するピストンを挟んで設けた1対の油圧室に圧油を給排し、これら各アクチュエータにより前記各トラニオンをそれぞれの両端部に設けた傾転軸の軸方向に変位させる事で、これら各トラニオンをこれら各傾転軸を中心として揺動変位させ、前記各ディスク同士の間の変速比を変更するものであるトロイダル型無段変速機であって、
前記各スラスト転がり軸受を構成する外輪のうちの少なくとも1個の外輪自体若しくはこの外輪に結合固定されてこの外輪と同期して変位する部材の一部に、前記支持梁部を中心とするこの外輪の揺動方向に対し傾斜した被検出面を設けると共に、運転時にも変位する事のない固定部分に支持したセンサにより、前記支持梁部の軸方向に関する、前記被検出面の変位を検出可能としており、
前記スプールと前記スリーブとのうちの何れか一方の部材を、変速比設定用の第一電動アクチュエータにより軸方向に変位させ、同じく他方の部材を、前記センサの検出信号に基づいて制御される、フィードバック用の第二電動アクチュエータにより軸方向に変位させる事を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記外輪を揺動変位可能に支持した前記支持梁部を緩く跨ぐ状態でこの外輪に対し、アーチ状の被検出ブラケットが支持固定されており、この支持梁部の軸方向に関して、この被検出ブラケットの片側面に、前記被検出面が設けられている、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
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