JP5673095B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の第1の発明に係る車両用シートは、少なくとも一部のクッションパッドの着座側に配置される電気部材が組み込まれた車両用シートであって、前記電気部材は、前記クッションパッドの裏側から該クッションパッドの表側に通される電線部を有し、前記クッションパッドには、前記電線部を挿通させる貫通孔が設けられており、前記貫通孔の開口部には、前記電線部を挿通させる電線挿通スリットと、該開口部の少なくとも一部を閉塞するヒレ部と、が形成されており、前記貫通孔の周囲は、前記クッションパッドに囲まれており、前記ヒレ部の厚みは、前記クッションパッドに設けられた前記貫通孔の深さよりも短く設定されていることを特徴とする。
なお、『電気部材』としては、例えば、着座した乗員のシート着座を検知するシート着座検知センサ、着座した乗員の体重荷重を検出する着座者体重検出センサ、着座者の体を温めるシートヒータ等が挙げられる。また、『ヒレ部』とは、貫通孔の表側の開口部の開口形状を少なくとも一部を閉塞するように、貫通孔の表側の開口部の開口形状をなす開口部の周縁から内に向かうように延びて形成される。
この第2の発明に係る車両用シートによれば、クッションパッドに設けられた貫通孔の開口部の大きさは、接続コネクタが配設された状態の電線部の挿し通しを可能とする大きさに設定されているので、この接続コネクタが配設された状態の電線部の貫通孔に対する挿し通しを確保することができる。ここで、ヒレ部は、弾性変形により貫通孔に対する接続コネクタの挿し通しを可能としながら、貫通孔が配設される部分の外装表皮や着座者の体を支持することができる。もって、この第2の発明に係る車両用シートによれば、貫通孔の開口の大きさを接続コネクタが配設された電線部の挿し通しが可能となる大きさに設定できながら、貫通孔が配設される部分の見栄えや座り心地を向上させることができる。
この第3の発明に係る車両用シートによれば、ヒレ部が形成されることによる電線挿通スリットの形成位置は、貫通孔の開口部のうち電気部材本体側に近接する位置に設定されているので、電線挿通スリットに挿し通された電線部を電気部材本体に近接させることができる。これによって、電線挿通スリットと電気部材本体との間にはヒレ部等の部材により邪魔される存在が無くなるので、電線部がヒレ部等の部材に干渉してしまうことも無くなる。もって、上記したヒレ部による外装表皮を支持したり着座者の体を支持したりする作用効果を確実に奏することができる。また、この第3の発明に係る車両用シートによれば、ヒレ部は貫通孔の中心部分を通りつつ電線挿通スリットの延在方向に対して交差する方向に延びるスリットにより半分に分割されて形成されているので、ヒレ部による外装表皮を支持したり着座者の体を支持したりする支持力を効率良く分散することができて有利となる上、貫通孔の開口中心部分から開けさせるようにヒレ部を弾性変形させることができ、接続コネクタを挿し通すにあたって効率良くヒレ部を弾性変形させることができる。
第2の発明に係る車両用シートによれば、貫通孔の開口の大きさを接続コネクタが配設された電線部の挿し通しが可能となる大きさに設定できながら、貫通孔が配設される部分の見栄えや座り心地を向上させることができる。
第3の発明に係る車両用シートによれば、ヒレ部による外装表皮を支持したり着座者の体を支持したりする作用効果を確実に奏することができ、接続コネクタを挿し通すにあたって効率良くヒレ部を弾性変形させることができる。
以下、本発明に係る車両用シートを実施するための形態について図面を参照しながら説明する。まず、第1の実施の形態としての車両用シート10について説明する。図1は、乗員が着座する車両用シート10の一部であるシートクッション15に関して示す斜視図である。この図1では、シートクッション15のうち、着座センサ20が取り付けられる前の状態のクッションパッド30を分解した状態で示している。なお、着座センサ20が取り付けられたクッションパッド30は、適宜のフレーム部材(図4に示す符号17)に取り付けられる。なお、この着座センサ20が取り付けられたクッションパッド30には、例えば図4の仮想線にて示すシートカバー70が被覆されるものであってもよい。このシートカバー70は、合成皮革よりなる外装表皮71と、スラブウレタンよりなるウレタンパッド72と、を一体化することにより形成されている。
図2は、着座センサ20が取り付けられたクッションパッド30を上面視した場合を示す上面視図である。図3は、図2におけるIII−III断面矢視を示しており、図4は、図2におけるIV−IV断面矢視を示している。なお、図示し説明するクッションパッド30の『前後左右上下』の方向は、着座者の姿勢に対応して規定される方向であり、図中にて規定される通りとなっている。
シートクッション15は、着座した乗員の体重荷重により乗員のシート着座を検知する着座センサ20が組み込まれている。なお、この着座センサ20は、本発明に係る電気部材に相当する。この着座センサ20は、概略、センサ本体21と、電線部25と、接続コネクタ27とを備える。
接続コネクタ27は、センサ本体21にて生成され且つ電線部25にて送られた検出信号を制御装置(不図示)に送信するために、この制御装置に対して接続可能に構成される電気接続コネクタである。つまり、接続コネクタ27は、次に詳述するクッションパッド30の裏側に配置される電線部25の基端側に配設されるものであり、広く利用される電気接続コネクタとして構成される。なお、この接続コネクタ27に接続される不図示の制御装置は、本発明に係る他の電気部材に相当する。
クッションパッド30は、弾性を有した発泡ウレタン樹脂を成形することにより形成される。このクッションパッド30は、図1に示すように、着座の体重がかかるセンター部分31と、着座者の姿勢を保持するためのサイドサポート部分32とを備える。なお、センター部分31は、乗員が着座し易くなるような適宜に凹んだ形状にて形成されているのに対し、サイドサポート部分32は、センター部分の左右両側にて上側に張り出す形状にて形成されている。
また、このクッションパッド30には、図2に示すように、外観意匠用の吊り溝(図示符号33,35,37が設けられている。すなわち、センター部分31とサイドサポート部分32との間には、縦吊り溝33,33が設けられている。この縦吊り溝33,33は、センター部分31とサイドサポート部分32の境界を前後方向に延びるものであり、適宜の吊り込みワイヤ34,34が埋設されている。また、センター部分31のうち、着座者の臀部が位置する近辺には第1横吊り溝35が設けられており、座者の太腿部が位置する近辺には第2横吊り溝37が設けられている。これら第1横吊り溝35と第2横吊り溝37とは、センター部分31を左右方向に延びるように配設されるものであり、適宜の吊り込みワイヤ36,38が埋設されている。
このようにクッションパッド30の表側にセンサ本体21が配置された着座センサ20の電線部25は、このセンサ本体21からクッションパッド30の後側に向かって延在しており、次に説明する貫通孔40に挿し通されてクッションパッド30の裏側に配置されることとなる。
この貫通孔40は、図5(a)に示すように上面視正方形となる孔形状を有して、クッションパッド30の表側からクッションパッド30の裏側へと貫通させて形成されている。この際、この貫通孔40の表側開口端41のうち、左右両側に位置する部分からは、開口部400の内に向かうように突き出して形成されるヒレ部43が配設されている。ここで、このヒレ部43は、貫通孔40のうち表側開口端41に対して配設されるものであるため、図5(b)に示すように、弾性変形可能な厚みにて形成されている。このため、このヒレ部43に接続コネクタ27を押し当てると、ヒレ部43は弾性変形するようになっている。
これら第1ヒレ部431と第2ヒレ部432との前側に電線挿通スリット45が形成されている。この電線挿通スリット45は、本発明に係る電線部25を挿通させるスリットである。なお、この第1の実施の形態では、第1ヒレ部431と第2ヒレ部432とが対向する部分にも第1スリット46が形成されており、第1ヒレ部431と第2ヒレ部432との後側に第2スリット47が形成されている。言い換えれば、第1ヒレ部431については表側開口端41の左側部分だけがクッションパッド30と連接されたものとなっており、この連接された部分を主として弾性変形させることとなる。また、第2ヒレ部432については表側開口端41の右側部分だけがクッションパッド30と連接されたものとなっており、この連接された部分を主として弾性変形させることとなる。
すなわち、上記した車両用シート10によれば、クッションパッド30に設けられた貫通孔40の開口の大きさは電線部25の挿し通しを可能とする大きさに設定されているので、電線部25の貫通孔40に対する挿し通しを確保することができる。ここで、貫通孔40の表側開口端41には、電線部25を挿通させる電線挿通スリット45を形成しつつ貫通孔40の表側の開口部400を閉塞する第1ヒレ部431および第2ヒレ部432が配設されている。これによって、貫通孔40が配設される部分の外装表皮(シートカバー)は、第1ヒレ部431および第2ヒレ部432により支持されることとなって凹んだ外観とはならない。また、貫通孔40が配設される部分の着座者の体は、第1ヒレ部431および第2ヒレ部432により支持されることとなって着座者に違和感を感じさせない。もって、この車両用シート10によれば、貫通孔40の開口の大きさを電線部25の挿し通しが可能となる大きさに設定できながら、貫通孔40が配設される部分の外観となる見栄えや着座感となる座り心地を向上させることができる。
また、上記した車両用シート10によれば、クッションパッド30に設けられた貫通孔40の開口の大きさは、接続コネクタ27が配設された状態の電線部25の挿し通しを可能とする大きさに設定されているので、この接続コネクタ27が配設された状態の電線部25の貫通孔40に対する挿し通しを確保することができる。ここで、第1ヒレ部431および第2ヒレ部432は、弾性変形により貫通孔40に対する接続コネクタ27の挿し通しを可能としながら、貫通孔40が配設される部分の外装表皮や着座者の体を支持することができる。もって、この車両用シート10によれば、貫通孔40の開口の大きさを接続コネクタ27が配設された電線部25の挿し通しが可能となる大きさに設定できながら、貫通孔40が配設される部分の見栄えや座り心地を向上させることができる。
また、上記した第1ヒレ部431と第2ヒレ部432とは、この貫通孔40の開口部400の大きさを略半分に均等分割して構成されるものとなっているので、外装表皮や着座者の体を支持する支持力を効率良く分散することができて有利となる。また、上記した第1ヒレ部431と第2ヒレ部432との間に形成される第1スリット46は、この貫通孔40の中心部分を通るスリットである。これにより、貫通孔40の開口中心部分から開けさせるように、第1ヒレ部431と第2ヒレ部432とを弾性変形させることができ、接続コネクタ27を挿し通すにあたって効率良く、第1ヒレ部431と第2ヒレ部432とを弾性変形させることができる。
次に、上記した第1の実施の形態の車両用シート10の各種の変形例として、第2〜第6の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する第2〜第6の実施の形態は、上記した第1の実施の形態の車両用シート10と比較して、貫通孔40の表側開口端41に配設されたヒレ部43の形状のみが相違する構成となっている。このため、以下の第1〜第6の実施の形態を説明するにあたっては、上記した第1の実施の形態の車両用シート10のうち、貫通孔40の表側開口端41に配設されたヒレ部51,52,53,54,55にスポットを当てることにより説明する。加えて、以下に説明する第2〜第6の実施の形態のうち、上記した第1の実施の形態と同一に構成されるものに関しては、上記した第1の実施の形態において説明した符号と同一の符号あるいは関連のある符号を付して説明を簡略化する。
図7は、図5と同様に貫通孔40を示すものである。図7(a)は貫通孔40を上面視した上面視拡大図である。図7(b)は図7(a)におけるb−b断面矢視を示す断面図である。図7(c)は図7(a)におけるc−c断面矢視を示す断面図である。なお、図5と同様、図示して規定しているように図示下側の向きがクッションパッド30の前側の向きと一致する。図7(a)〜(c)に示すように、上記したクッションパッド30には、着座センサ20の電線部25を挿し通すための貫通孔40が、クッションパッド30の表側から裏側へとを貫通させることにより設けられている。この貫通孔40の表側開口端41には、第1の実施の形態と同様の電線挿通スリット45Bが形成されながら、貫通孔40の表側の開口部400を閉塞するようにヒレ部52が配設されている。この電線挿通スリット45Bは、貫通孔40の表側開口端41のうちセンサ本体21の配置側に形成されており、第1の実施の形態と同様に機能する。具体的には、第3の実施の形態のヒレ部52は、貫通孔40の表側開口端41の後側部分から、この貫通孔40の開口部400を後側から略全部を閉塞するように配設されている。このヒレ部52の前側には、電線挿通スリット45Bが形成されている。この電線挿通スリット45Bは、第1の実施の形態の電線挿通スリット45と同様、本発明に係る電線部25を挿通させるスリットである。この第3の実施の形態では、ヒレ部52の左右両側にも第1スリット46Bおよび第2スリット47Bが形成されている。言い換えれば、ヒレ部52については表側開口端41の後側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、この連接された部分を主として弾性変形させることとなる。なお、このように構成された第3の実施の形態によれば、上記した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図8は、図5と同様に貫通孔40を示すものである。図8(a)は貫通孔40を上面視した上面視拡大図である。図8(b)は図8(a)におけるb−b断面矢視を示す断面図である。図8(c)は図8(a)におけるc−c断面矢視を示す断面図である。なお、図5と同様、図示して規定しているように図示下側の向きがクッションパッド30の前側の向きと一致する。図8(a)〜(c)に示すように、上記したクッションパッド30には、着座センサ20の電線部25を挿し通すための貫通孔40が、クッションパッド30の表側から裏側へとを貫通させることにより設けられている。この貫通孔40の表側開口端41には、第1の実施の形態と同様の電線挿通スリット45Cが形成されながら、貫通孔40の表側の開口部400を閉塞するようにヒレ部53が配設されている。この電線挿通スリット45Cは、貫通孔40の表側開口端41のうちセンサ本体21の配置側に形成されており、第1の実施の形態と同様に機能する。具体的には、第4の実施の形態のヒレ部53は、分割構造により形成されている。すなわち、ヒレ部53は、第2の実施の形態のヒレ部51をさらに前後に分割した構造により形成されている。貫通孔40の表側開口端41の左側部分から、この貫通孔40の開口部400を左側から略4分の1ずつ閉塞するように、第1ヒレ部531および第2ヒレ部532が配設されている。また、貫通孔40の表側開口端41の右側部分から、この貫通孔40の開口部400を右側から略4分の1ずつ閉塞するように、第3ヒレ部533および第4ヒレ部534が配設されている。これら第1ヒレ部531と第3ヒレ部533との前側には、電線挿通スリット45Cが形成されている。この電線挿通スリット45Cは、第1の実施の形態の電線挿通スリット45と同様、本発明に係る電線部25を挿通させるスリットである。この第4の実施の形態では、第1および第2ヒレ部531,532と、第3および第4ヒレ部533,534とが対向する部分にも第1スリット46Cが形成されており、第1および第3ヒレ部531,533と、第2および第4ヒレ部532,534とが対向する部分にも第2スリット47Cが形成されている。言い換えれば、第1ヒレ部531については表側開口端41の左側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第2ヒレ部532については表側開口端41の左側部分および後側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第3ヒレ部533については表側開口端41の右側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第4ヒレ部534については表側開口端41の右側部分および後側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっている。この連接された部分を主として弾性変形させることとなる。なお、このように構成された第4の実施の形態にあっても、上記した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図9は、図5と同様に貫通孔40を示すものである。図9(a)は貫通孔40を上面視した上面視拡大図である。図9(b)は図9(a)におけるb−b断面矢視を示す断面図である。図9(c)は図9(a)におけるc−c断面矢視を示す断面図である。なお、図5と同様、図示して規定しているように図示下側の向きがクッションパッド30の前側の向きと一致する。図9(a)〜(c)に示すように、上記したクッションパッド30には、着座センサ20の電線部25を挿し通すための貫通孔40が、クッションパッド30の表側から裏側へとを貫通させることにより設けられている。この貫通孔40の表側開口端41には、第1の実施の形態と同様の電線挿通スリット45Dが形成されながら、貫通孔40の表側の開口部400を閉塞するようにヒレ部54が配設されている。この電線挿通スリット45Dは、貫通孔40の表側開口端41のうちセンサ本体21の配置側に形成されており、第1の実施の形態と同様に機能する。具体的には、第5の実施の形態のヒレ部54は、分割構造により形成されている。すなわち、第5の実施の形態のヒレ部54は、第2の実施の形態のヒレ部51をさらに分割した構造により形成されている。貫通孔40の表側開口端41の左側部分、右側部分、後側部分に、この貫通孔40の開口部400を略3分の1ずつ閉塞するように、第1ヒレ部541、第2ヒレ部542、第3ヒレ部543が配設されている。これら第1ヒレ部541と第2ヒレ部542との前側には、電線挿通スリット45Dが形成されている。この電線挿通スリット45Dは、第1の実施の形態の電線挿通スリット45と同様、本発明に係る電線部25を挿通させるスリットである。この第5の実施の形態では、第1ヒレ部541と第3ヒレ部543との間には第1スリット46Dが形成されており、第2ヒレ部542と第3ヒレ部543との間には第2スリット47Dが形成されている。言い換えれば、第1ヒレ部541については表側開口端41の左側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第2ヒレ部542については表側開口端41の右側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第3ヒレ部543については表側開口端41の後側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっている。この連接された部分を主として弾性変形させることとなる。なお、このように構成された第5の実施の形態にあっても、上記した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図10は、図5と同様に貫通孔40を示すものである。図10(a)は貫通孔40を上面視した上面視拡大図である。図10(b)は図10(a)におけるb−b断面矢視を示す断面図である。図10(c)は図10(a)におけるc−c断面矢視を示す断面図である。なお、図5と同様、図示して規定しているように図示下側の向きがクッションパッド30の前側の向きと一致する。図10(a)〜(c)に示すように、上記したクッションパッド30には、着座センサ20の電線部25を挿し通すための貫通孔40が、クッションパッド30の表側から裏側へとを貫通させることにより設けられている。この貫通孔40の表側開口端41には、第1の実施の形態と同様の電線挿通スリット45Eが形成されながら、貫通孔40の表側の開口部400を閉塞するようにヒレ部55が配設されている。この電線挿通スリット45Eは、貫通孔40の表側開口端41のうちセンサ本体21の配置側に形成されており、第1の実施の形態と同様に機能する。具体的には、第6の実施の形態のヒレ部55は、分割構造により形成されている。すなわち、第6実施の形態のヒレ部55は、第5の実施の形態のヒレ部54の形状が三角形から矩形となるように変更したものである。貫通孔40の表側開口端41の左側部分、右側部分、後側部分に、この貫通孔40の開口部400を3分割して閉塞するように、第1ヒレ部551、第2ヒレ部552、第3ヒレ部553が配設されている。これら第1ヒレ部551と第2ヒレ部552との前側には、電線挿通スリット45Eが形成されている。この電線挿通スリット45Eは、第1の実施の形態の電線挿通スリット45と同様、本発明に係る電線部25を挿通させるスリットである。この第6の実施の形態では、第1ヒレ部551と第3ヒレ部553との間には第1スリット46Eが形成されており、第2ヒレ部552と第3ヒレ部553との間には第2スリット47Eが形成されている。言い換えれば、第1ヒレ部551については表側開口端41の左側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第2ヒレ部552については表側開口端41の右側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっており、第3ヒレ部553については表側開口端41の後側部分がクッションパッド30と連接されたものとなっている。この連接された部分を主として弾性変形させることとなる。なお、このように構成された第6の実施の形態にあっても、上記した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
例えば、第1〜第6の実施の形態により各種のヒレ部43,51,52,53,54,55を説明した。このように本発明に係るヒレ部としては、電線部を挿通させる電線挿通スリットを形成しつつ貫通孔の表側の開口部400大きさの少なくとも一部を閉塞するようにクッションパッドの表側に配置される貫通孔の開口端に配設されるものであればよいものであり、ヒレ形状およびスリット形状については、適宜の形状を選択することができるものである。
また、上記した実施の形態におけるクッションパッド30は、シートクッション15の一部を構成するクッションパッドについて説明するものであった。しかしながら、本発明に係るクッションパッドは、このようなシートクッション15に利用されるものに限定されず、着座した際の背凭れとなるシートバックの一部を構成するクッションパッドとして利用されるものであってもよい。つまり、本発明に係るクッションパッドは、着座者を支持する尻側や背中側を含む車両用シートの構成部分に利用されるものであれば足りうる。
また、着座センサ20が取り付けられたクッションパッド30は、上記したように図4の仮想線にて示すシートカバー70が被覆されるが、このシートカバー70としては、合成皮革よりなる外装表皮71とスラブウレタンよりなるウレタンパッド72とを一体化されたものに限定されるものではない。つまり、このシートカバー70としては、外装表皮71のみで構成されるものであってもよく、またウレタンパッド72が適宜の分離されたクッションパッドにて形成されるものであってもよい。
また、上記した実施の形態では、着座した乗員の体重荷重により乗員のシート着座を検知する着座センサ20を、着座面側に配置されるようにクッションパッドに組み込まれる『電気部材』として例示するものであった。しかしながら、本発明に係る電気部材としては、これに限定されることなく、着座した乗員のシート着座を検知するシート着座検知センサ、着座した乗員の体重荷重を検出する着座者体重検出センサ、着座者の体を温めるシートヒータ等であってもよい。
15 シートクッション
17 フレーム部材
20 着座センサ(電気部材)
21 センサ本体(電気部材本体)
22 前側検出シート
23 後側検出シート
24 吊り込み接続部
25 電線部
27 接続コネクタ
30 クッションパッド
31 センター部分
32 サイドサポート部分
33 縦吊り溝
35 第1横吊り溝
37 第2横吊り溝
34,36,38 ワイヤ
40 貫通孔
400 開口部
41 表側開口端
43,51,52,53,54,55 ヒレ部
431 第1ヒレ部
432 第2ヒレ部
45,45A,45B,45C,45D,45E 電線挿通スリット
Claims (3)
- 少なくとも一部のクッションパッドの着座側に配置される電気部材が組み込まれた車両用シートであって、
前記電気部材は、前記クッションパッドの裏側から該クッションパッドの表側に通される電線部を有し、
前記クッションパッドには、前記電線部を挿通させる貫通孔が設けられており、
前記貫通孔の開口部には、前記電線部を挿通させる電線挿通スリットと、該開口部の少なくとも一部を閉塞するヒレ部と、が形成されており、
前記貫通孔の周囲は、前記クッションパッドに囲まれており、
前記ヒレ部の厚みは、前記クッションパッドに設けられた前記貫通孔の深さよりも短く設定されていることを特徴とする車両用シート。 - 請求項1に記載の車両用シートにおいて、
前記クッションパッドの裏側に配置される前記電線部の端部には、他の電気部材に接続するための接続コネクタが配設されており、
前記貫通孔の開口の大きさは、前記クッションパッドの表側から裏側に或いは該クッションパッドの裏側から表側に、前記接続コネクタが配設された状態の前記電線部を挿し通す際の挿し通しを可能とする大きさに設定されており、
前記ヒレ部にて形成される前記電線挿通スリットは、前記接続コネクタの大きさよりも小さい大きさに設定されており、該ヒレ部が弾性変形することにより該接続コネクタの挿し通しを可能としていることを特徴とする車両用シート。 - 請求項2に記載の車両用シートにおいて、
前記ヒレ部が形成されることによる前記電線挿通スリットの形成位置は、前記貫通孔の前記開口部のうち前記電気部材本体側に近接する位置に設定されており、
前記ヒレ部は、前記貫通孔の中心部分を通りつつ前記電線挿通スリットの延在方向に対して交差する方向に延びるスリットにより半分に分割されて形成されていることを特徴とする車両用シート。
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