JP5633705B2 - 雨滴検出装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された雨滴検出装置は、発光素子および受光素子等を収容するハウジングをウインドシールドに取り付けるため、ウインドシールドの内面に貼り付けられる2つの固定部材、及び、ハウジングと2つの固定部材の一方または他方とを連結する2つのスライダを備える。
特許文献2に開示された雨滴検出装置は、発光素子および受光素子等を収容するハウジングをウインドシールドに取り付けるため、ウインドシールドの内面に貼り付けられる固定部材、及び、ハウジングと固定部材とを連結するスライダを備える。
また、特許文献1および2に開示された雨滴検出装置では、ハウジングを固定部材に取り付けるときハウジングを押さえつつスライダを押し込む作業が必要である。このとき、作業者は両手で作業することになる。そのため、ハウジングを固定部材に取り付ける作業に多くの工数を要するという問題がある。
内ハウジングの外壁は、ウインドシールドの内面に垂直な方向へ延びる第1溝、及び、第1溝からウインドシールドの内面に平行な方向へ延び、係合部が嵌り込み可能な第2溝を有する。
また、外ハウジングの係合部が固定部材の被係合部に係合するように外ハウジングを固定部材に対して相対移動させることで、外ハウジングを固定部材に取り付けることができる。そのため、作業者は、外ハウジングを持つ片手のみで外ハウジングを固定部材に取り付けることができ、外ハウジングの固定部材への取り付け作業の工数が少なくてすむ。
また、外ハウジングの係合部と内ハウジングの第1溝との周方向位置が合う位置で外ハウジングを内ハウジングの外側に被せてから外ハウジングを内ハウジングに対して相対的に移動させ、第1溝から抜け出した係合部を第2溝に嵌り込ませることで、外ハウジングと内ハウジングとを仮組付け状態にすることができる。仮組付け状態のまま搬送することで、搬送時に外ハウジングと内ハウジングとが散けることを抑制することができる。
この構成では、外ハウジングを固定部材の外側に被せてから外ハウジングをウインドシールドの内面の面方向へ移動させることで、外ハウジングを固定部材に取り付けることができる。そのため、作業者は、外ハウジングの持ち方を変えることなくワンタッチで外ハウジングを固定部材に固定することができる。
この構成では、外ハウジングを固定部材の外側に被せてから外ハウジングを周方向へ回動させることで、外ハウジングを固定部材に取り付けることができる。そのため、作業者は、外ハウジングを回動させるという比較的簡易な操作で外ハウジングを固定部材に取り付けることができる。
また、外ハウジングを回動させる前後で製品全体の大きさが変わらないので、外ハウジングを取り付けるためだけに余分なスペースを必要としない。そのため、車両に容易に搭載することができる。
この構成では、外ハウジングおよび内ハウジングが仮組付け状態のとき、外ハウジングの係合部が内ハウジングの第2溝から抜け出すことを抑制することができる。そのため、搬送時などに外ハウジングと内ハウジングとが散けることを抑制することができる。
これによれば、外ハウジングをウインドシールドの内面の面方向へ移動させることで外ハウジングを固定部材に取り付けるとき、内ハウジングの移動を抑制することができる。したがって、例えば発光素子の発する基準光が入射する光学体とウインドシールドとの間に透明なシートを設ける場合、内ハウジングが移動することでシートが変形することを抑制することができる。よって、シートが変形することで光学体とウインドシールドとの間に空気が介在し検出精度が低下することを回避可能である。
この構成では、内ハウジングのウインドシールド側への押し付け力を付勢部材の付勢力の設定変更で容易に調整することができる。
また、外ハウジングおよび内ハウジングが仮組付け状態のとき、外ハウジングの係合部が内ハウジングの第2溝の内壁に押し付けられる。そのため、外ハウジングの係合部が内ハウジングの第2溝から抜け出すことを抑制することができる。
これによれば、外ハウジングをウインドシールドの内面の面方向へ移動させることで外ハウジングを固定部材に取り付けるとき、内ハウジングの移動を抑制することができる。したがって、例えば発光素子の発する基準光が入射する光学体とウインドシールドとの間に透明なシートを設ける場合、内ハウジングが移動することでシートが変形することを抑制することができる。よって、シートが変形することで光学体とウインドシールドとの間に空気が介在し検出精度が低下することを回避可能である。
この構成では、外ハウジングの係合部が溝の深部に嵌合するように外ハウジングを固定部材に対して相対移動させることで、外ハウジングを固定部材に取り付けることができる。そのため、作業者は、外ハウジングを持つ片手のみで外ハウジングを固定部材に取り付
けることができる。
これらの構成では、外ハウジングと固定部材との固定を強固にすることができる。
これによれば、車両の振動等に起因して外ハウジングが固定部材から外れることを抑制することができる。また、コネクタの爪部と外ハウジングのコネクタ挿通孔との係合状態を見ることで外ハウジングの固定部材への取り付け完了を容易に確認することができる。また、コネクタの爪部と外ハウジングのコネクタ挿通孔との係合を解除することで、特別な工具無しに容易に外ハウジングを固定部材から取り外すことができる。
これらの構成では、外ハウジングで内ハウジングをウインドシールド側に押し付けるときの押し付け力を周方向で均等にすることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による雨滴検出装置およびその構成部材を図1〜図7に示す。雨滴検出装置10は、車両のウインドシールド1の内面2(図1参照)に取り付けられる。第1実施形態では、ウインドシールド1は車両のフロントガラスである。雨滴検出装置10は、ウインドシールド1のワイパ払拭領域内で、かつ、運転者の視界を妨げないようウインドシールド1の上側に取り付けられる。図1は、雨滴検出装置10がウインドシールド1に取り付けられた状態を示す。以下では、特に記載しない限りウインドシールド1に取り付けられた状態を想定し説明する。なお、図2や後述の図13では、便宜上、ウインドシールド1を水平に記載する。
「固定部材」としてのブラケット20は、ベース部21、突出部23およびガイド部28から一体に形成される。ベース部21は、環状かつ板状に形成され、ウインドシールド1の内面2に例えば接着剤などで取り付けられる。ベース部21は、中央に通孔22を有する。
突出部23は、「被係合部」としての係合溝25を有する。係合溝25は、突出部23のうち周方向の一方の縁部24から切り欠かれるように、且つ、ウインドシールド1の内面2の面方向であって周方向の一方へ延びるように形成される。
ブラケット20は、外ハウジング30の係合突起35がブラケット20の係合溝25に係合することで、外ハウジング30を着脱可能に固定する。
筒部31は、内ハウジング40の外周を覆い、且つ、ブラケット20の各突出部23を取り囲むように円筒状に形成される。筒部31の内壁32は円筒状である。
底部33は、筒部31のうちブラケット20とは反対側の端部を塞ぐように形成される。底部33の内壁は、「付勢部材」としてのばね50と摺動可能な平面状の摺動面34を有する。
「係合部」としての係合突起35は、筒部31の内壁から径内側に突き出すように3つ形成される。各係合突起35は、周方向で互いに等間隔に配置され、ブラケット20の各係合溝25のいずれか1つに嵌め込まれる。
外ハウジング30は、内側に内ハウジング40を収容する。
内ハウジング40の外壁は、ブラケット20の突出部23に対応する周方向位置で、軸方向すなわちウインドシールド1の内面2に垂直な方向へ延びる3つの第1溝41を有する。各第1溝41は、1つの突出部23に1つの第1溝41が対応するように形成される。内ハウジング40は、第1溝41の内壁がブラケット20の突出部23に当接することでウインドシールド1の内面2の面方向への移動が規制される。以下、内ハウジング40の軸方向を「軸方向」と記載する。
内ハウジング40は、内側に検出部60を収容する。
第1導光体61は、内ハウジング40の内側、通孔45の近傍に配置される。第1導光体61は、透明な樹脂またはガラス等により形成される。第1導光体61は、入射面62および射出面63を有する。入射面62は、通孔45側に位置する。入射面62には、ウインドシールド1を透過した車両の周辺光のうち前方光5が入射する。ここで、前方光5は、車両の前方から車両に向かう方向の光、すなわち車両前方の光である。入射面62に入射した前方光5は、第1導光体61の内部を透過し、射出面63から射出される。
第1受光素子67は、フォトダイオードまたはフォトトランジスタ等から構成される。第1受光素子67は、第1導光体61の射出面63から射出された前方光5を受光可能な位置に設置される。第1受光素子67は、前方光5を受光すると、前方光5の強度に応じた信号を出力する。第1実施形態では、第1受光素子67は、特に可視光の強度に応じた信号を出力するよう構成される。第1受光素子67の出力信号は、コネクタ76を経由し図示しない制御装置に伝送される。
ブラケット20の通孔22の内側であって第2導光体69とウインドシールド1との間には、透明な板状の弾性部材81が第2導光体69およびウインドシールド1に密着するように設けられる。
図8に示すように、係合溝25は、外ハウジング30の底部33側すなわちウインドシールド1とは反対側の内壁に、突出部23の縁部24から係合溝25の深部に向かうに従いウインドシールド1に近づくように傾斜する傾斜面26を有する。また、係合溝25は、傾斜面26の縁部24とは反対側の端部からウインドシールド1側に突き出す「第2突起」としての突起27を有する。
第2溝42は、外ハウジング30の底部33側の内壁の第1溝41との接続部分にウインドシールド1側に突き出す「第1突起」としての突起43を有する。突起43の第1溝41とは反対側の角部は、丸く形成される。
L1<L4<L2・・・(1)
L3<L5・・・(2)
雨滴検出装置10がウインドシールド1に取り付けられるまでには、大きく分けると3つの工程がある。
(I)第1工程
第1工程では、検出部60およびばね50を内ハウジング40に取り付ける。
具体的には、先ず、図1に示すように各素子やコネクタ76等を基板75に設置する。次いで、図7に示すように第1導光体61、第2導光体69および基板75を内ハウジング40に取り付ける。次いで、図7に示すようにばね50を内ハウジング40に取り付ける。
第2工程では、内ハウジング40と外ハウジング30とを仮組付け状態にする。
具体的には、先ず、図9に示すように外ハウジング30を内ハウジング40の外側に被せる。このとき、外ハウジング30の係合突起35を図10に矢印Aで示す経路に沿って移動させ、係合突起35を内ハウジング40の第1溝41内に嵌め込む。
第3工程では、内ハウジング40および外ハウジング30をウインドシールド1に取り付ける。
具体的には、図13に示すように、先ず、ブラケット20をウインドシールド1の内面2の所定の位置に貼り付ける。次いで、内ハウジング40の第1溝41内にブラケット20の突出部23が挿入されるように、ハウジングサブアッシーをブラケット20に装着する。ハウジングサブアッシーをブラケット20に装着する際、図14および図15に示すように、コネクタ76を内面2に向かってブラケット20のガイド部28の右側に隣接させることで、ハウジングサブアッシー82とブラケット20との周方向の位置合わせが完了する。
このように構成される雨滴検出装置10では、外ハウジング30をブラケット20に取り付けるとき別の部材が不要であり、部品点数が少なくてすむ。
これによれば、外ハウジング30の係合突起35と内ハウジング40の第1溝41との周方向位置が合う位置で外ハウジング30を内ハウジング40の外側に被せてから、外ハウジング30を内ハウジング40に対して相対的に回動させ、第1溝41から抜け出した係合突起35を第2溝42に嵌り込ませることで、外ハウジング30と内ハウジング40とを仮組付け状態にすることができる。この仮組付けとされたハウジングサブアッシーのまま搬送することで、搬送時に外ハウジング30と内ハウジング40とが散けることを抑制することができる。
これによれば、外ハウジング30および内ハウジング40が仮組付け状態のとき、外ハウジング30の係合突起35が内ハウジング40の第2溝42から抜け出すことを抑制することができる。そのため、搬送時などに外ハウジング30と内ハウジング40とが散けることを抑制することができる。
これによれば、外ハウジング30をブラケット20に対し回動させることで外ハウジング30をブラケット20に取り付けるとき、内ハウジング40の移動を抑制することができる。したがって、第2導光体69とウインドシールド1との間に設けられる弾性部材81が、内ハウジング40の移動に伴い変形することを抑制することができる。よって、弾性部材81が変形することで第2導光体とウインドシールド1との間に空気が介在することを回避可能である。
これによれば、外ハウジング30および内ハウジング40が仮組付け状態のとき、外ハウジング30の係合突起35が内ハウジング40の第2溝42の内壁に押し付けられる。そのため、外ハウジング30の係合突起35が内ハウジング40の第2溝42から抜け出すことを抑制することができる。
これによれば、外ハウジング30を回動させることで外ハウジング30をブラケット20に取り付けるとき、内ハウジング40の移動を抑制することができる。したがって、第2導光体69とウインドシールド1との間に設けられる弾性部材81が、内ハウジング40の移動に伴い変形することを抑制することができる。よって、弾性部材81が変形することで第2導光体とウインドシールド1との間に空気が介在することを回避可能である。
これによれば、外ハウジング30の係合突起35が係合溝25の深部に嵌合するように外ハウジング30をブラケット20に対して回動させることで、外ハウジング30をブラケット20に取り付けることができる。そのため、作業者は、外ハウジング30を持つ片手のみで外ハウジング30をブラケット20に取り付けることができる。
これによれば、外ハウジング30とブラケット20との固定を強固にすることができる。
これによれば、外ハウジング30で内ハウジング40をウインドシールド1側に押し付けるとき、その押し付け力を周方向で均等にすることができる。
本発明の第2実施形態による雨滴検出装置を図17〜図23に示す。第2実施形態による雨滴検出装置90も第1実施形態の雨滴検出装置10と同様に車両のウインドシールド1の内面2(図17参照)に取り付けられる。以下では、特に記載しない限りウインドシールド1に取り付けられた状態を想定し説明する。なお、図18や後述の図27では、便宜上、ウインドシールド1を水平に記載する。
「固定部材」としてのブラケット100は、ベース部101および突出部103、104、105、106から一体に形成される。ベース部101は、板状に形成され、ウインドシールド1の内面2に例えば接着剤などで取り付けられる。ベース部101は、中央に通孔102を有する。
他の2つの突出部105、106は、前記第1の方向に平行な第2の方向に沿って並ぶように配置される。
ブラケット100は、外ハウジング110の係合突起115がブラケット100の係合溝108に係合することで、外ハウジング110を着脱可能に固定する。
筒部111は、内ハウジング120の外周を覆い、且つ、ブラケット100の各突出部を取り囲むように筒状に形成される。筒部111は、ウインドシールド1の内面2に平行な断面が矩形状である。さらに具体的には、筒部111は、各突出部を挟んで対向する互いに平行な一対の壁112と、これら壁112の両端部同士を接続し互いに平行な壁113とからなる。
「係合部」としての係合突起115は、ブラケット100の各係合溝108のいずれか1つに対応する位置で、前記第1の方向および前記第2の方向に直交する方向へ突き出すように4つ形成される。係合突起115は、ブラケット100の各係合溝108のいずれか1つに嵌め込まれる。
外ハウジング110は、内側に内ハウジング120を収容する。
内ハウジングのうち外ハウジング110の底部114側の端部は、「付勢部材」としてのばね130に摺動可能な摺動面125を有する。内ハウジング120の底部は、中央に位置する通孔126と、車両前方側に開口する通孔127とを有する。ウインドシールド1を透過した車両の周辺光は、通孔127を通じて内ハウジング120内に入射可能である。
内ハウジング120は、内側に検出部60を収容する。
第1導光体61は、内ハウジング120の内側、通孔127の近傍に配置される。第1導光体61の入射面62は、通孔127側に位置する。基板75は、内ハウジング120の開口側の端部に設けられる。第2導光体69は、内ハウジング120の通孔126から一方の面70が露出した状態となるよう、内ハウジング120の底部に設置される。弾性部材81は、ブラケット100の通孔102の内側であって第2導光体69とウインドシールド1との間に、第2導光体69およびウインドシールド1に密着するように設けられる。
可撓部143は、本体部142に接続する基端部とは反対側の先端部が、コネクタ挿通孔116の内側すなわち前記幅方向の本体部142側に撓むことが可能である。
突起部144は、係合突起115と係合溝108との係合時、コネクタ挿通孔116の縁部に係合可能である。突起部144は、可撓部143が本体部142側に撓むとコネクタ挿通孔116の縁部との係合を解除する。
図24に示すように、係合溝108は、外ハウジング110の底部114側すなわちウインドシールド1とは反対側の内壁に、突出部103の縁部107から係合溝108の深部に向かうに従いウインドシールド1に近づくように傾斜する傾斜面109を有する。
第2溝122は、外ハウジング110の底部114側の内壁のうち第1溝121との接続部分に「第1突起」としての突起123を有する。突起123の第1溝121とは反対側には、係合溝108の傾斜面109に連続するように傾斜面109と同じ傾斜の傾斜面124が形成される。
L12<L11<L14・・・(3)
L12<L13<L14・・・(4)
雨滴検出装置90がウインドシールド1に取り付けられるまでには、大きく分けると3つの工程がある。
(I)第1工程
第1工程では、検出部60を内ハウジング120に取り付け、ばね130を外ハウジング110に取り付ける。
第2工程では、内ハウジング120と外ハウジング110とを仮組付け状態にする。
具体的には、先ず、図25に示すように外ハウジング110を内ハウジング120の外側に被せる。このとき、外ハウジング110の係合突起115を内ハウジング120の第1溝121内に嵌め込む。
第3工程では、内ハウジング120および外ハウジング110をウインドシールド1に取り付ける。
具体的には、図27に示すように、先ず、ブラケット100をウインドシールド1の内面2の所定の位置に貼り付ける。次いで、内ハウジング120の第1溝121内にブラケット100の突出部が挿入されるように、ハウジングサブアッシーをブラケット100に装着する。
このように構成される雨滴検出装置90では、外ハウジング110をブラケット100に取り付けるとき別の部材が不要であり、部品点数が少なくてすむ。
これによれば、外ハウジング110の係合突起115と内ハウジング120の第1溝121とが合う位置で外ハウジング110を内ハウジング120の外側に被せてから、外ハウジング110を内ハウジング120に対して相対的に移動させ、第1溝121から抜け出した係合突起115を第2溝122に嵌り込ませることで、外ハウジング110と内ハウジング120とを仮組付け状態にすることができる。この仮組付けとされたハウジングサブアッシーのまま搬送することで、搬送時に外ハウジング110と内ハウジング120とが散けることを抑制することができる。
これによれば、外ハウジング110および内ハウジング120が仮組付け状態のとき、外ハウジング110の係合突起115が内ハウジング120の第2溝122から抜け出すことを抑制することができる。そのため、搬送時などに外ハウジング110と内ハウジング120とが散けることを抑制することができる。
これによれば、外ハウジング110をブラケット100に対し移動させることで外ハウジング110をブラケット100に取り付けるとき、内ハウジング120の移動を抑制することができる。したがって、第2導光体69とウインドシールド1との間に設けられる弾性部材81が、内ハウジング120の移動に伴い変形することを抑制することができる。よって、弾性部材81が変形することで第2導光体とウインドシールド1との間に空気が介在することを回避可能である。
これによれば、外ハウジング110および内ハウジング120が仮組付け状態のとき、外ハウジング110の係合突起115が内ハウジング120の第2溝122の内壁に押し付けられる。そのため、外ハウジング110の係合突起115が内ハウジング120の第2溝122から抜け出すことを抑制することができる。
これによれば、外ハウジング110を移動させることで外ハウジング110をブラケット100に取り付けるとき、内ハウジング120の移動を抑制することができる。したがって、第2導光体69とウインドシールド1との間に設けられる弾性部材81が、内ハウジング120の移動に伴い変形することを抑制することができる。よって、弾性部材81が変形することで第2導光体とウインドシールド1との間に空気が介在することを回避可能である。
これによれば、外ハウジング110の係合突起115が係合溝108の深部に嵌合するように外ハウジング110をブラケット100に対して移動させることで、外ハウジング110をブラケット100に取り付けることができる。そのため、作業者は、外ハウジング110を持つ片手のみで外ハウジング110をブラケット100に取り付けることができる。
これによれば、外ハウジング110で内ハウジング120をウインドシールド1側に押し付けるとき、その押し付け力を周方向で均等にすることができる。
本発明の他の実施形態では、発光素子は、赤外線以外の他の基準光を発してもよい。
本発明の他の実施形態では、受光素子が受けた基準光の強度に基づきウインドシールドに付着した雨滴の量を検出する検出手段は、内ハウジングに収容されず、外ハウジング外に設けられる例えば制御装置などで構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、外ハウジングの係合部およびブラケットの被係合部は、2つ、或いは4つ以上設けられてもよい。また、各係合部、及び、各被係合部は、必ずしも周方向で等間隔に設けられる必要はない。ただし、そのような場合であっても、周方向で隣接する係合部同士、及び、周方向で隣接する被係合部同士の角度間隔を180度以下に設定すると、内ハウジングのウインドシールド側への押し付け力を周方向で均等にすることができる。
本発明の他の実施形態では、ブラケットのベース部は、必ずしも環状である必要はなく、例えばC字状など周方向の一部が途切れる形状であってもよい。また、1つの突出部に対応して1つのベース部が設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、内ハウジングの第2溝は、ウインドシールド側に突き出す突起を有していなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、外ハウジングの底部に当接する付勢部材の端部は、必ずしも湾曲している必要はない。
本発明の他の実施形態では、雨滴検出装置は、ウインドシールドの内面のどの位置に取り付けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、雨滴検出装置は、車両のリアガラス等の他のウインドシールドに取り付けられてもよい。
2 ・・・内面
7 ・・・赤外線(基準光)
10,90・・・雨滴検出装置
20,100・・・ブラケット(固定部材)
21,101・・・ベース部
23,103,104,105,106・・・突出部
25,108・・・係合溝(被係合部)
30,110・・・外ハウジング
31,111・・・筒部
33,114・・・底部
35,115・・・係合突起(係合部)
40,120・・・内ハウジング
60・・・検出部(検出手段)
72・・・発光素子
73・・・第3受光素子(受光素子)
Claims (12)
- ウインドシールドの内面に取り付けられ、前記ウインドシールドの外面に付着した雨滴の量を検出する雨滴検出装置であって、
基準光を発する発光素子と、
前記ウインドシールドによって反射された前記基準光を受ける受光素子と、
前記受光素子が受けた前記基準光の強度に基づき前記ウインドシールドに付着する雨滴の量を検出する検出手段と、
前記発光素子および前記受光素子を収容する内ハウジングと、
前記内ハウジングの外周を覆う筒部、当該筒部のうち前記ウインドシールドとは反対側の端部を塞ぐ底部、及び、前記筒部の内壁から内側に突き出す係合部から一体に形成される外ハウジングと、
前記ウインドシールドと前記内ハウジングとの間に位置し前記ウインドシールドの前記内面に取り付け可能なベース部、前記ベース部から前記ウインドシールドとは反対側に突き出す突出部、及び、前記突出部に形成され前記外ハウジングの前記係合部が係合可能な被係合部からなり、前記外ハウジングの前記係合部が前記被係合部に係合することで前記外ハウジングを着脱可能に固定する固定部材と、を備え、
前記内ハウジングの外壁は、前記ウインドシールドの前記内面に垂直な方向へ延びる第1溝、及び、前記第1溝から前記内面に平行な方向へ延び前記係合部が嵌り込み可能な第2溝、を有し、
前記固定部材の前記突出部は、前記内ハウジング周りの周方向に沿って複数設けられ、
前記固定部材の前記被係合部は、前記周方向の一方へ延びる切欠溝であり、
前記外ハウジングは、前記周方向の一方へ回動させることで前記固定部材に取り付けられ、前記周方向の他方へ回動させることで前記固定部材から取り外され、
前記第2溝の内壁は、前記第1溝との接続部分に前記外ハウジングの前記底部とは反対側に突き出す第1突起を有し、
前記外ハウジングの前記底部と前記内ハウジングとの間に設けられ、前記内ハウジングを前記底部から離間する方向へ付勢するばねを備えることを特徴とする雨滴検出装置。 - 前記外ハウジングは、前記内ハウジングに対して前記ウインドシールドの前記内面に垂直な方向および前記内面に平行な方向へ相対移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の雨滴検出装置。
- 前記固定部材の前記被係合部は、前記ウインドシールドの前記内面の面方向へ延びる溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の雨滴検出装置。
- 前記固定部材の前記突出部は、前記内ハウジングの前記第1溝の内壁に当接することで前記内ハウジングの前記内面の面方向への移動を規制することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
- 前記付勢部材は、前記内ハウジングおよび前記外ハウジングの一方に取り付けられ、前記内ハウジングおよび前記外ハウジングの他方に当接し、
前記内ハウジングおよび前記外ハウジングの他方は、前記付勢部材と摺動可能な摺動面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。 - 前記被係合部は、前記突出部の縁部から切り欠かれるように形成される切欠溝であり、
前記底部側の内壁に、前記縁部から前記内面の面方向へ向かうに従い前記ウインドシールドに近づくように傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。 - 前記被係合部は、前記傾斜面のうち前記縁部とは反対側の端部から前記ウインドシールド側に突き出す第2突起を有することを特徴とする請求項6に記載の雨滴検出装置。
- 前記係合部は、前記第2突起に係合する第3突起を有することを特徴とする請求項7に記載の雨滴検出装置。
- 前記内ハウジングは、前記検出手段を収容し、前記検出手段から電気信号を出力するコネクタを有し、
前記外ハウジングの前記筒部は、前記コネクタが挿通するコネクタ挿通孔を有し、
前記コネクタは、前記外ハウジングの前記係合部が前記固定部材の前記被係合部に係合するとき前記コネクタ挿通孔の縁部に係合することで前記外ハウジングを脱着可能に固定する爪部を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。 - 前記係合部は、2つ以上設けられ、前記筒部の周方向で隣り合う係合部同士の角度間隔が180度以下となるように形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
- 前記係合部は、前記筒部の周方向で等間隔に形成されることを特徴とする請求項10に記載の雨滴検出装置。
- 前記内ハウジングまたは前記外ハウジングの所定の位置に形成される第1ガイド部と、
前記固定部材の所定の位置に形成される第2ガイド部と、を有し、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とを対応させることにより、前記内ハウジングまたは前記外ハウジングと
前記固定部材との位置合わせが可能な位置合わせ手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の雨滴検出装置。
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