JP5519410B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5519410B2
JP5519410B2 JP2010125748A JP2010125748A JP5519410B2 JP 5519410 B2 JP5519410 B2 JP 5519410B2 JP 2010125748 A JP2010125748 A JP 2010125748A JP 2010125748 A JP2010125748 A JP 2010125748A JP 5519410 B2 JP5519410 B2 JP 5519410B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
fuel
fuel injection
period
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010125748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011252413A (ja
Inventor
完太 辻
洋介 島
秀行 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010125748A priority Critical patent/JP5519410B2/ja
Priority to US13/095,640 priority patent/US8620563B2/en
Priority to EP11164612.1A priority patent/EP2392807B1/en
Publication of JP2011252413A publication Critical patent/JP2011252413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5519410B2 publication Critical patent/JP5519410B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3011Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/32Controlling fuel injection of the low pressure type
    • F02D41/34Controlling fuel injection of the low pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/38Controlling fuel injection of the high pressure type
    • F02D41/40Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/06Fuel or fuel supply system parameters
    • F02D2200/0602Fuel pressure
    • F02D2200/0604Estimation of fuel pressure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、複数気筒を有する内燃機関に燃料噴射弁を介して燃料を供給する燃料供給装置に関し、特に機関の特定運転状態において複数の気筒に対応する燃料噴射期間が重複する燃料噴射を行う燃料供給装置に関する。
特許文献1には、燃料噴射弁により噴射される燃料量をより精度よく推定するために、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力(燃圧)に応じた補正を行う装置が示されている。特許文献1に示された内燃機関の燃料供給装置では、燃料噴射モードとして、順次噴射モードと、2つの気筒について同時に燃料噴射を行うグループ噴射モードとが採用されており、燃料噴射量の推定は、燃料噴射モードが異なると、1回の燃焼に消費される燃料流量が相違する点と、燃圧と吸気圧との差圧が変化すると燃料流量が変化する点とを考慮して行われる。
特開平3−74548号公報
特許文献1には、燃料噴射量を精度よく推定するために上記手法が提案されており、燃料噴射量を所望の値に精度良く制御するための技術は示されていない。また、燃料噴射弁を開弁している期間における燃圧の変化が考慮されていないため、特許文献1に示された技術を応用するのみでは、特にグループ噴射モードにおける燃料噴射量を精度よく制御することは困難である。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、通常の順次噴射と、複数の燃料噴射弁による噴射期間が重複する燃料噴射とを行い、それぞれの燃料噴射形態において、燃料噴射量を精度よく制御し、良好な排気特性及び運転性を維持することができる内燃機関の燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁(6)を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間(TOUTF)を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータ(TOUTS)を、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータ(TOUTSTOVRLP)に応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータ(TOUTS)を補正する補正手段とを有し、前記基準の噴射形態は前記複数気筒に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記他の噴射形態は、前記複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間(TOUTS,TOVRLP)であり、前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正係数(KPFGR,KPFOVR)を算出し、該補正係数を用いて前記燃料噴射パラメータ(TOUTS)を補正し、前記補正係数は、前記重複期間が第1閾値(TOUTP)以下である領域では前記重複期間が増加するほど増加し、前記重複期間が前記第1閾値より大きい領域では前記重複期間が増加するほど減少するように設定されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、前記基準の噴射形態は前記複数気筒に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記他の噴射形態は、前記複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間(TOUTS,TOVRLP)であり、前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正量(TOUTGRADD)を算出し、該補正量を前記燃料噴射パラメータに加算することにより前記補正を行い、前記補正量は、前記重複期間が第2閾値(TOUTBS)以下である領域では前記重複期間が増加するほど増加し、前記重複期間が前記第2閾値より大きい領域では一定となるように設定されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が所定期間重複しない燃料噴射であり、前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複する前記所定期間と、他の噴射形態における重複期間との差分量であり、前記補正手段は、前記差分量に応じて補正係数(KPFGRD)を算出し、該補正係数を用いて前記燃料噴射パラメータを補正し、前記補正係数は、前記差分量が第1閾値(TOUTP)以下である領域では前記差分量が増加するほど減少し、前記差分量が前記第1閾値より大きい領域では前記重複期間が増加するほど増加するように設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が所定期間重複しない燃料噴射であり、前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複する前記所定期間と、他の噴射形態における重複期間との差分量であり、前記補正手段は、前記差分量に応じて補正量(TOUTGRADD)を算出し、該補正量を前記燃料噴射パラメータに加算することにより前記補正を行い、前記補正量は、前記差分量が第2閾値(TOUTBD)以下である領域では前記差分量が増加するほど減少し、前記差分量が前記第2閾値より大きい領域では一定となるように設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間(TOUTD)であり、前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正係数(KPFGRD)を算出し、該補正係数を用いて前記燃料噴射パラメータを補正し、前記補正係数は、前記重複期間が第1閾値(TOUTP)以下である領域では前記重複期間が増加するほど減少し、前記重複期間が前記第1閾値より大きい領域では前記重複期間が増加するほど増加するように設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間であり、前記補正手段は、前記重複期間(TOUTD)に応じて補正量(TOUTGRADDD)を算出し、該補正量を前記燃料噴射パラメータ(TOUTD)に加算することにより前記補正を行い、前記補正量(TOUTGRADDD)は、前記重複期間(TOUTD)が第2閾値(TOUTBD)以下である領域では前記重複期間が増加するほど減少し、前記重複期間が前記第2閾値より大きい領域では一定となるように設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁(6)を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料噴射弁による燃料噴射期間(TOUTF)を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、該燃料噴射制御手段は、基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行い、前記基準の噴射形態は前記複数気筒に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記他の噴射形態は、前記複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータ(TOUTS)を、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、前記燃料噴射パラメータ(TOUTS)に応じた主燃料噴射の完了直後に、該燃料噴射実行中に前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の平均値である平均燃圧(PFINJ)を算出する平均燃圧算出手段と、該平均燃圧算出手段により算出される平均燃圧(PFINJ)と、前記基準の噴射形態に対応する基準平均燃圧(PFINJBS)との比率に応じて、加算補正量(TOUTADINJ)を算出する加算補正量算出手段とを備え、前記加算補正量(TOUTADINJ)に対応する燃料を噴射する追加燃料噴射を、前記主燃料噴射の実行直後に実行することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、基準の噴射形態において燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータが、機関運転状態に応じて設定され、実行する燃料噴射の噴射形態が基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、他の噴射形態への変更に伴って、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように燃料噴射量パラメータが補正される。具体的には、基準の噴射形態は複数気筒の燃料噴射期間が重複しない順次噴射とされ、他の噴射形態は、複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射とされ、補正パラメータは、複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間とされ、重複期間に応じて設定される補正係数を用いて燃料噴射パラメータが補正され、補正係数は、重複期間が第1閾値以下である領域では重複期間が増加するほど増加し、重複期間が第1閾値より大きい領域では重複期間が増加するほど減少するように設定される。この設定により、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の燃料噴射期間中における変化に対応して、適切な補正を行うことができる。したがって、基準の噴射形態とは異なる他の噴射形態に適した燃料噴射が行われ、噴射形態が異なることに起因する機関出力トルクの変動及び空燃比の変動を防止し、良好な運転性及び排気特性を維持することができる。
重複噴射は、例えば以下のような特定機関運転状態において行われ、このような特定運転状態における重複噴射実行時に、各気筒への燃料供給量を適切に制御することができる:
1)機関始動時に2気筒、あるいはそれ以上の数の気筒(最大で全気筒)について、同時に燃料噴射を実行するとき、
2)機関始動時の初爆や急加速によって機関回転速度が急増し、1行程の時間が短縮する運転状態において、実行中の燃料噴射が終了する前に次の気筒の燃料噴射が開始されるとき
3)機関の急加速時またはフュエルカット運転を終了し燃料噴射を開始するときのように、出力トルクを急速に増加させる必要がある運転状態において、通常の排気行程噴射とともに、吸気行程にある気筒について追加の燃料噴射を行うとき
4)冷間始動時のように燃料噴射期間が比較的大きな値に設定される運転状態において、実行中の燃料噴射が終了する前に次の気筒の燃料噴射が開始されるとき。
請求項2に記載の発明によれば、基準の噴射形態は複数気筒の燃料噴射期間が重複しない順次噴射とされ、他の噴射形態は、複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射とされ、補正パラメータは、複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間とされ、重複期間に応じて補正量が算出され、補正量を燃料噴射パラメータに加算することにより補正が行われ、補正量は重複期間が第2閾値以下である領域では重複期間が増加するほど増加し、重複期間が第2閾値より大きい領域では一定となるように設定される。この設定により、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の燃料噴射期間中における変化に対応して適切な補正を行い、上記特定運転状態における重複噴射実行時に、各気筒への燃料供給量を適切に制御することができる。
請求項3に記載の発明によれば、基準の噴射形態は複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射弁による燃料噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射とされ、他の噴射形態は複数気筒に対応する燃料噴射期間が所定期間重複しない燃料噴射とされ、補正パラメータは、複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複する所定期間と、他の噴射形態における重複期間との差分量とされる。この場合には燃料噴射期間の重複期間の差分量に応じた量だけ燃料噴射パラメータの補正が必要となるので、この差分量に応じて補正係数が算出され、該補正係数を用いて燃料噴射パラメータが補正され、補正係数は、差分量が第1閾値以下である領域では差分量が増加するほど減少し、差分量が第1閾値より大きい領域では差分量が増加するほど増加するように設定される。この設定により、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の燃料噴射期間中における変化に対応して、適切な補正を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、基準の噴射形態は複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射弁による燃料噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射とされ、他の噴射形態は複数気筒に対応する燃料噴射期間が所定期間重複しない燃料噴射とされ、補正パラメータは、複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複する所定期間と、他の噴射形態における重複期間との差分量とされる。この場合には燃料噴射期間の重複期間の差分量に応じた量だけ燃料噴射パラメータの補正が必要となるので、差分量に応じて補正量が算出され、該補正量を燃料噴射パラメータに加算することにより補正が行われ、補正量は、差分量が第2閾値以下である領域では差分量が増加するほど減少し、差分量が第2閾値より大きい領域では一定となるように設定される。この設定により、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の燃料噴射期間中における変化に対応して、適切な補正を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、基準の噴射形態は複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射とされ、他の噴射形態は複数気筒の燃料噴射期間が重複しない順次噴射とされ、補正パラメータは、複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間とされる。この場合には順次噴射を実行するときに燃料噴射量パラメータの補正が必要となるので、順次噴射実行時に重複期間に応じた補正が行われる。具体的には、重複期間に応じて補正係数が算出され、該補正係数を用いて燃料噴射パラメータが補正され、補正係数は、重複期間が第1閾値以下である領域では重複期間が増加するほど減少し、重複期間が第1閾値より大きい領域では重複期間が増加するほど増加するように設定される。この設定により、重複噴射を基準の噴射形態とする場合に、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の燃料噴射期間中における変化に対応して、適切な補正を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、基準の噴射形態は複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射とされ、他の噴射形態は複数気筒の燃料噴射期間が重複しない順次噴射とされ、補正パラメータは、複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間とされ、重複期間に応じて補正量が算出され、該補正量を燃料噴射パラメータに加算することにより補正が行われ、補正量は、重複期間が第2閾値以下である領域では重複期間が増加するほど減少し、重複期間が第2閾値より大きい領域では一定となるように設定される。この設定により、重複噴射を基準の噴射形態とする場合に、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の燃料噴射期間中における変化に対応して、適切な補正を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、基準の噴射形態である順次噴射と、複数の燃料噴射期間が重複する重複噴射とによって燃料噴射が行われ、基準の噴射形態において燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータが機関運転状態に応じて設定される。燃料噴射パラメータに応じた主燃料噴射の完了直後に、該燃料噴射実行中に燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の平均値である平均燃圧が算出され、該平均燃圧と、基準の噴射形態に対応する基準平均燃圧との比率に応じて、加算補正量が算出され、該加算補正量に対応する燃料を噴射する追加燃料噴射が、主燃料噴射の実行直後に実行される。したがって、燃料噴射が重複した場合には、平均燃圧の比率が変化するため、追加燃料噴射によって必要とされる燃料量を供給することが可能となる。その結果、燃料噴射の重複を予測することなく、適切な補正を行うことができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関、並びにその燃料供給装置及び制御装置の構成を示す図である。 2つ気筒に対応する燃料噴射を同時に実行するときの問題点を説明するための図である。 燃料噴射期間(TOUTF)を算出する処理のフローチャートである。 図3に示す処理の変形例のフローチャートである。 燃料噴射期間の算出に使用されるテーブルを示す図である。 燃料噴射期間の補正による効果を説明するための図である。 図3に示す処理の変形例のフローチャートである。 図4に示す処理の変形例のフローチャートである。 燃料噴射期間(TOUTF)を算出する処理(第2の実施形態)のフローチャートである。 燃料噴射期間(TOUTF)を算出する処理(第3の実施形態)のフローチャートである。 燃料噴射期間の重複期間(TOVRLP)の算出手法を説明するための図である。 通常の燃料噴射に追加して行う燃料噴射の燃料噴射期間(TOUTADINJ))を算出する処理(第4の実施形態)のフローチャートである。 図12の処理で参照されるテーブルを示す図である。 燃料噴射期間の補正手法を説明するための図である。 燃料噴射期間の補正手法を説明するための図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関とその制御装置の構成を示す図であり、例えば4気筒を有する内燃機関(以下単に「エンジン」という)1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度THを検出するスロットル弁開度センサ4が連結されており、その検出信号は電子コントロールユニット(以下(ECU)という)5に供給される。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ECU5によりその作動が制御される。吸気管2のスロットル弁3の上流側には、吸入空気流量GAIRを検出する吸入空気流量センサ13が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。
エンジン1の各気筒に対応して吸気管2内に噴射する燃料噴射弁6が、吸気弁(図示せず)の少し上流側に設けられている。燃料噴射弁6は燃料供給管17を介してデリバリパイプ21に接続され、デリバリパイプ21は、パルスセーションダンパ22を有し、燃料パイプ20を介して燃料タンク19内の燃料ポンプユニット18に接続されている。燃料ポンプユニット18は、燃料ポンプ18aと、燃料ストレーナ18bと、基準圧力を燃料タンク内圧としたプレッシャーレギュレータ18cとが一体に構成されたものである。
燃料噴射弁6はECU5に電気的に接続され、該ECU5からの駆動信号により開弁時期(燃料噴射時期)及び開弁時間(燃料噴射期間)が制御される。エンジン1の各気筒の点火プラグ12は、ECU5に接続されており、ECU5は点火プラグ12に点火信号を供給し、点火時期制御を行う。
スロットル弁3の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が取付けられている。またエンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ10が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180度毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば6度周期)で1パルス(以下「CRKパルス」という)を発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU5に供給される。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御、エンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
ECU5には、エンジン1によって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ31、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ32、及び大気圧PAを検出する大気圧センサ33が接続されている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ7、燃料噴射弁6、点火プラグ12に駆動信号を供給する出力回路を備えている。
ECU5のCPUは、上記センサの検出信号に応じて、燃料噴射制御(燃料噴射弁6による燃料噴射時期及び燃料噴射期間の制御)を行う。
図2(a)は、燃料噴射期間が300msecの燃料噴射を実行しているときの燃圧PFの変化を示すタイムチャートであり、実線は1つの燃料噴射弁のみによる単一噴射に対応し、破線は2つの燃料噴射弁を同時に開弁する重複噴射に対応する。この図に示されるように、燃料噴射の開始時点(0)から時刻(以下「境界時刻」という)tBまでの期間は、重複噴射の燃圧が、単一噴射の燃圧より低くなり、境界時刻tB以後は両者の燃圧はほぼ同一となる。
図2(b)は、同図(a)に示す例における燃料噴射量の瞬時値比RSGR(=重複噴射の燃料量GGR/単一噴射の燃料量GSG)の推移を示す。燃料噴射量の瞬時値比RSGRは、時間経過とともに減少し、最小値から増加して境界時刻tB以後はほぼ一定となる。すなわち、重複噴射燃料量GGRの方が、単一噴射燃料量GSGより少なくなるため、例えば単一噴射燃料量GSGを供給するための燃料噴射期間(以下「単一モード噴射期間」という)TOUTSを基準とすると、重複噴射における燃料噴射期間TOUTDは、燃料噴射量の瞬時値比RSGRに応じて燃料噴射期間TOUTSを増量補正することにより算出する必要がある。
図3は、燃料噴射期間TOUFを算出する処理のフローチャートであり、この処理はECU5のCPUでTDCパルスの発生に同期して実行される。
ステップS11では、エンジン運転状態に応じて周知の手法により、単一モード噴射期間TOUTSを算出する。ステップS12では、2気筒同時噴射フラグFINJ2が「1」であるか否かを判別する。2気筒同時噴射フラグFINJ2は、2つの気筒に対応する燃料噴射弁を同時に同じ期間に亘って開弁する重複噴射(以下「2気筒同時噴射モード」という)を行うとき「1」に設定される。
ステップS12の答が否定(NO)であって、単一噴射モードであるときは、燃料噴射期間TOUTFを単一モード噴射期間TOUTSに設定する(ステップS13)。ステップS12の答が肯定(YES)であって、2気筒同時噴射モードであるときは、単一モード噴射期間TOUTSに応じて図5(a)に示すKPFGRテーブルを検索し、補正係数KPFGRを算出する(ステップS14)。KPFGRテーブルは、単一モード噴射期間TOUTSがピーク噴射期間TOUTP以下である範囲では、単一モード噴射期間TOUTSが増加するほど補正係数KPFGRが増加し、単一モード噴射期間TOUTSがピーク噴射期間TOUTPより大きい範囲では、単一モード噴射期間TOUTSが増加するほど補正係数KPFGRが減少するように設定されている。
ステップS15では、下記式(1)により、燃料噴射期間TOUTFを算出する。
TOUTF=TOUTS×KPFGR (1)
算出された燃料噴射期間TOUTFに応じて燃料噴射弁6が開弁駆動され、燃料噴射量の制御が行われる。
図3の処理によれば、2気筒同時噴射モードにおいては、単一モード噴射期間TOUTSが、補正係数KPFGRにより増量されるので、2気筒同時噴射モードにおいても単一噴射モードにおける燃料量と同量の燃料量が各気筒に供給され、エンジン出力トルクや空燃比の変動を防止することができる。
図6は、補正による効果を説明するための図であり、2気筒同時噴射モードにより燃料噴射を実行してエンジンを始動したときのエンジン回転数NE及び排気中のHC(炭化水素成分)濃度の推移を示す。図6(a)が本実施形態の補正を行った場合に対応し、同図(b)が補正を行わない場合に対応する。補正を行わない場合には、燃料量の不足による失火が発生し、エンジン回転数NEが変動する(A部)とともに、排気中のHC濃度が増加する(B部)。一方、補正を行った場合には、失火が発生せず、エンジン回転数NEの変動及びHC濃度の増加を防止することができる。
本実施形態では、図3のステップS11が燃料噴射量パラメータ設定手段に相当し、ステップS12が噴射形態判別手段に相当し、ステップS14及びS15が補正手段に相当する。なお、2気筒同時噴射モードにおいては、単一モード噴射期間TOUTSが「重複期間」に相当する。
(変形例1)
この変形例は、単一モード噴射期間TOUTSに乗算する補正係数KPFGRに代えて、単一モード噴射期間TOUTSに加算する補正量TOUTGRADDにより、補正を行うようにしたものである。
図4は、本変形例における燃料噴射期間算出処理のフローチャートである。ステップS21〜S23では、図3のステップS11〜S13と同一の処理が行われる。
ステップS22の答が肯定(YES)、すなわち、2気筒同時噴射モードであるときは、単一モード噴射期間TOUTSが境界噴射期間TOUTBSより大きいか否かを判別する(ステップS24)。この答が否定(NO)であるときは、単一モード噴射期間TOUTSに応じて、図5(b)に示すTOUTGRADDテーブルを検索し、補正量TOUTGRADDを算出する(ステップS26)。TOUTGRADDテーブルは、単一モード噴射期間TOUTSが境界噴射期間TOUTBS以下の範囲では、単一モード噴射期間TOUTSが増加するほど補正量TOUTGRADDが増加するように設定され、単一モード噴射期間TOUTSが境界噴射期間TOUTBSより大きい範囲では、補正量TOUTGRADDが一定となる(所定加算量TADDSに設定される)ように設定されている。なお、境界噴射期間TOUTBSは、図2において燃料噴射開始から境界時刻tBまでの期間に相当するものである。
ステップS24の答が肯定(YES)であるときは、補正量TOUTGRADDを所定加算量TADDS(図5(b)参照)に設定する(ステップS25)。
ステップS27では、下記式(2)により、燃料噴射期間TOUTFを算出する。
TOUTF=TOUTS+TOUTGRADD (2)
図4の処理により、図3の処理と同様の補正を行うことができる。
なお、図4の処理では、図5(b)に示すテーブルの、単一モード噴射期間TOUTSが境界噴射期間TOUTBSより大きい範囲は実際には使用されないので、この範囲のデータをテーブルに設定する必要がなく、処理負荷を低減できるとともにメモリ容量を節約できる。ステップS24及びS25を削除し、ステップS22の答が肯定(YES)であるときは、直ちにステップS26に進むようにしてもよい。その場合には図5(b)に示すテーブルの全範囲が参照される。
本変形例では、図4のステップS21が燃料噴射量パラメータ設定手段に相当し、ステップS22が噴射形態判別手段に相当し、ステップS24〜S27が補正手段に相当する。
(変形例2)
変形例1において、単一モード燃料噴射期間TOUTSに相当する主燃料噴射を実行し、その直後に補正量TOUTGRADDに相当する追加燃料噴射を実行するようにしてもよい。
(変形例3)
この変形例は、基準とする燃料噴射形態を、2気筒同時噴射モードとしたものである。
図7は、本変形例における燃料噴射期間算出処理のフローチャートである。
ステップS31では、2気筒同時噴射モードにおける燃料噴射期間(以下「重複モード噴射期間」という)TOUTDをエンジン運転状態に応じて算出する。
ステップS32では、2気筒同時噴射フラグFINJ2が「1」であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)、すなわち2気筒同時噴射モードであるときは、燃料噴射期間TOUTFを重複モード噴射期間TOUTDに設定する(ステップS33)。
ステップS32の答が否定(NO)、すなわち単一噴射モードであるときは、重複モード噴射期間TOUTDに応じて図5(c)に示すKPFGRDテーブルを検索し、補正係数KPFGRDを算出する(ステップS34)。KPFGRDテーブルは、KPFGRテーブルの設定値の逆数を設定したものに相当し、重複モード噴射期間TOUTDがピーク噴射期間TOUTP以下である範囲では、重複モード噴射期間TOUTDが増加するほど補正係数KPFGRDが減少し、重複モード噴射期間TOUTDがピーク噴射期間TOUTPより大きい範囲では、重複モード噴射期間TOUTDが増加するほど補正係数KPFGRDが増加するように設定されている。
ステップS35では、下記式(3)により、燃料噴射期間TOUTFを算出する。
TOUTF=TOUTD×KPFGRD (3)
本変形例では、図7のステップS31が燃料噴射量パラメータ設定手段に相当し、ステップS32が噴射形態判別手段に相当し、ステップ34及びS35が補正手段に相当する。なお、単一噴射モードであるときは、重複モード噴射期間TOUTDが、「重複期間」に相当する。
(変形例4)
この変形例は変形例1において基準噴射形態を、2気筒同時噴射モードとしたものである。
図8は、本変形例における燃料噴射期間算出処理のフローチャートである。
ステップS41〜S43では、図7のステップS31〜S33と同一の処理が行われる。
ステップS42の答が否定(NO)、すなわち単一噴射モードであるときは、重複モード噴射期間TOUTDが境界噴射期間TOUTBDより大きいか否かを判別する。この答が否定(NO)であるときは、重複モード噴射期間TOUTDに応じて図5(d)に示すTOUTGRADDDテーブルを検索し、補正量TOUTGRADDD(<0)を算出する。TOUTGRADDDテーブルは、重複モード噴射期間TOUTDが境界噴射期間TOUTBD以下である範囲では重複モード噴射期間TOUTDが増加するほど補正量TOUTGRADDDが減少し、重複モード噴射期間TOUTDが境界噴射期間TOUTBDより大きい範囲では、補正量TOUTGRADDDが一定となる(−TADDSに設定される)ように設定されている。
ステップS44の答が肯定(YES)であるときは、補正量TOUTGRADDDを所定加算量(−TADDS)に設定する(ステップS45)。
ステップS47では、下記式(4)により、燃料噴射期間TOUTFを算出する。式(4)により、重複モード噴射期間TOUTDの減算補正が行われる。
TOUTF=TOUTD+TOUTGRADDD (4)
図8の処理により、図7の処理と同様の補正を行うことができる。
なお、図8の処理では、図5(d)に示すテーブルの、重複モード噴射期間TOUTDが境界噴射期間TOUTBDより大きい範囲は実際には使用されないので、この範囲のデータをテーブルに設定する必要がなく、処理負荷を低減できるとともにメモリ容量を節約できる。ステップS44及びS45を削除し、ステップS42の答が肯定(YES)であるときは、直ちにステップS46に進むようにしてもよい。その場合には図5(d)に示すテーブルの全範囲が参照される。
本変形例では、図8のステップS41が燃料噴射量パラメータ設定手段に相当し、ステップS42が噴射形態判別手段に相当し、ステップS44〜S47が補正手段に相当する。
(変形例5)
本変形例は、変形例3の変形例であり、図7のステップS31においては、実行中の燃料噴射が、2つ気筒の噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射である状態に対応した重複モード噴射期間TOUTDを算出する。図7のステップS32において、実行中の燃料噴射が所定期間重複噴射であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、燃料噴射期間TOUTFを重複モード噴射期間TOUTDに設定する。一方、実行中の燃料噴射が所定期間重複噴射でないときは、実行中の燃料噴射の重複期間と、所定期間との差分量に応じて補正係数KPFGRDを算出し、燃料噴射期間TOUTFを重複モード噴射期間TOUTDと補正係数KPFGRDの積に設定する。
(変形例6)
本変形例は、変形例4の変形例であり、図8のステップS41においては、実行中の燃料噴射が、2つ気筒の噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射である状態に対応した重複モード噴射期間TOUTDを算出する。図8のステップS42において、実行中の燃料噴射が所定期間重複噴射であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、燃料噴射期間TOUTFを重複モード噴射期間TOUTDに設定する。一方、実行中の燃料噴射が所定期間重複噴射でないときは、実行中の燃料噴射の重複期間と、所定期間との差分量に応じて補正量TOUTGRADDDを算出し、燃料噴射期間TOUTFを重複モード噴射期間TOUTDと補正量TOUTGRADDDの和に設定する。
[第2の実施形態]
本実施形態は、燃料噴射モードとして、単一噴射モード、2気筒同時噴射噴射モード、3気筒同時噴射噴射モード、及び4気筒同時噴射モードのいずれかを選択して燃料噴射制御を行うものである。以下に説明する点以外は、第1の実施形態と同一である。
図9は本実施形態における、燃料噴射期間TOUTFを算出する処理のフローチャートであり、この処理はECU5のCPUでTDCパルスの発生に同期して実行される。
ステップS51では、エンジン運転状態に応じて、単一モード噴射期間TOUTSを算出する。ステップS52では、単一噴射フラグFINJ1が「1」であるか否かを判別する。単一噴射フラグFINJ1は、燃料噴射期間が重複しない単一噴射モードが選択されるとき「1」に設定される。ステップS52の答が肯定(YES)であるときは、燃料噴射期間TOUTFを単一モード噴射期間TOUTSに設定する(ステップS53)。
ステップS52の答が否定(NO)であるときは、2気筒同時噴射フラグFINJ2が「1」であるか否かを判別する(ステップS54)。この答が肯定(YES)であるときは、単一モード噴射期間TOUTSに応じて2気筒重複補正係数KPFGR2を算出する(ステップS55)。2気筒重複補正係数KPFGR2は、第1の実施形態における補正係数KPFGRに相当し、図5(a)に示すテーブルを検索することにより算出される。
ステップS56では、補正係数KPFGRを2気筒重複補正係数KPFGR2に設定し、ステップS62では単一モード噴射期間TOUTSに補正係数KPFGRを乗算することにより、燃料噴射期間TOUTFを算出する。
ステップS54の答が否定(NO)であるときは、3気筒同時噴射フラグFINJ3が「1」であるか否かを判別する(ステップS57)。この答が肯定(YES)であるときは、単一モード噴射期間TOUTSに応じてKPFGR3テーブル(図示せず)を検索し、3気筒重複補正係数KPFGR3を算出する(ステップS58)。KPFGR3テーブルは、図5(a)に示すKPFGRテーブルの設定値より、補正係数値が大きくなるように設定される。ステップS59では、補正係数KPFGRを3気筒重複補正係数KPFGR3に設定し、その後ステップS62に進む。
ステップS57の答が否定(NO)であるときは、単一モード噴射期間TOUTSに応じてKPFGR4テーブル(図示せず)を検索し、4気筒重複補正係数KPFGR4を算出する(ステップS60)。KPFGR4テーブルは、KPFGR3テーブルの設定値より、さらに補正係数値が大きくなるように設定される。ステップS61では、補正係数KPFGRを4気筒重複補正係数KPFGR4に設定し、その後ステップS62に進む。
図9の処理により、2気筒〜4気筒に対応する燃料噴射が同時に実行される場合においても、各気筒の供給される燃料量を適切な値に制御することができる。
本実施形態では、図9のステップS51が燃料噴射量パラメータ設定手段に相当し、ステップS52,S54,S57が噴射形態判別手段に相当し、ステップS55,S56,S58,S59,S60〜S62が補正手段に相当する。
[第3の実施形態]
本実施形態は、燃料噴射期間が重複する以下のような特定運転状態に対応して燃料噴射期間の補正を行うものである。
A)エンジン始動時の初爆や急加速によってエンジン回転数NEが急増し、1行程の時間が短縮する運転状態において、実行中の燃料噴射が終了する前に次の気筒の燃料噴射が開始されるとき
B)エンジンの急加速時またはフュエルカット運転を終了し燃料噴射を開始するときのように、出力トルクを急速に増加させる必要がある運転状態において、通常の排気行程噴射とともに、吸気行程にある気筒について追加の燃料噴射を行うとき
C)冷間始動時のように燃料噴射期間が比較的大きな値に設定される運転状態において、実行中の燃料噴射が終了する前に次の気筒の燃料噴射が開始されるとき
図10は、本実施形態における燃料噴射期間TOUTFを算出する処理のフローチャートである。
ステップS71では、エンジン運転状態に応じて第1及び第2単一モード噴射期間TOUTS1,TOUTS2を算出する。第1及び第2単一モード噴射期間TOUTS1,TOUTS2は、それぞれ今回の燃料噴射気筒及び次回の燃料噴射気筒に対応する単一モード噴射期間である。ステップS72では、エンジン運転状態に応じて第1及び第2燃料噴射時期INJOBJ1,INJOBJ2を算出する。第1及び第2燃料噴射時期INJOBJ1,INJOBJ2は、今回の燃料噴射気筒及び次回の燃料噴射気筒に対応する燃料噴射の開始時期(クランク角度で示される)である。
ステップS73では、第1及び第2単一モード噴射期間TOUTS1,TOUTS2、並びに第1及び第2燃料噴射時期INJOBJ1,INJOBJ2に応じて、重複期間TOVRLPを算出する。
図11は、重複期間TOVRLPの算出手法を説明するための図であり、この今回及び次回の燃料噴射気筒が、それぞれ#1気筒及び#3気筒である例が示されている。
先ず第1燃料噴射時期INJOBJ1と、第2燃料噴射時期INJOBJ2との角度差を、エンジン回転数NEに応じて時間差T1に変換し、下記式(5)により、重複期間TOVRLPを算出する。min{X1,X2}は、X1及びX2の小さい方を選択する演算である。
TOVRLP=min{(TOUTS1−T1),TOUTS2} (5)
図11(a)に示す例では、重複期間TOVRLPは、(TOUTS1−T1)であり、図11(b)に示す例では、重複期間TOVRLPは、TOUTS2である。図11(c)に示す例では、時間差T1が「0」であり、重複期間TOVRLPはTOUTS1である。
ステップS74では、重複期間TOVRLPに応じて補正係数KPFOVRを算出する。この算出には、図5(a)に示すKPFGRテーブルが使用される。
ステップS75では、下記式(6)及び(7)により、第1及び第2燃料噴射期間TOUTF1,TOUTF2を算出する。第1及び第2燃料噴射期間TOUTF1,TOUTF2は、それぞれ今回の燃料噴射気筒及び次回の燃料噴射気筒に対応する燃料噴射期間である。
TOUTF1=TOUTS1+TOVRLP×(KPFOVR−1) (6)
TOUTF2=TOUTS2+TOVRLP×(KPFOVR−1) (7)
図10の処理により、上記A〜Cに示すような特定運転状態において、各気筒に供給する燃料量を適切な値に制御することができる。
本実施形態では、図10のステップS71が燃料噴射量パラメータ設定手段に相当し、ステップS73が噴射形態判別手段に相当し、ステップS74,S75が補正手段に相当する。
[第4の実施形態]
本実施形態は、燃料噴射(主噴射)実行後に燃料噴射実行中の燃圧の平均値(平均燃圧)を算出し、算出した平均燃圧と、単一モード噴射に対応する基準平均燃圧とに応じて、追加燃料噴射期間を算出し、主噴射実行後に追加燃料噴射を行うようにしたものである。
図12は、追加燃料噴射期間TOUTADINJを算出する処理のフローチャートであり、この処理は通常の燃料噴射(主噴射)の完了直後に実行される。なお、主噴射の燃料噴射期間TOUTSは、他の実施形態と同様に算出される。
ステップS81では、完了した主噴射の噴射期間TOUTSにおける平均燃圧PFINJを算出するとともに、噴射期間TOUTSにおける単一噴射の平均燃圧である基準燃圧PFINJBSを算出する。平均燃圧PFINJは、例えば燃圧センサをデリバリパイプ21に設け、その検出燃圧PFを平均化することにより算出する。基準燃圧PFINJBSは、噴射期間TOUTSに応じて予め算出しておくことができる(後述する図14(b)参照)ので、噴射期間TOUTSに応じてテーブル検索により算出する。
ステップS82では、下記式(8)により燃圧比RPFを算出する。
RPF=PFINJ/PFINJBS (8)
ステップS83では、燃圧比RPFに応じて図13に示すKPFADINJテーブルを検索し、追加噴射補正係数KPFADINJを算出する。燃圧比RPFが「1.0」であるときは、主噴射の実行期間(主噴射期間)と重複する他の気筒の燃料噴射は実行されなかったことを示すので、追加噴射補正係数KPFADINJは、「1.0」に設定される。そして、KPFADINJテーブルは、燃圧比RPFが減少する(平均燃圧PFINJが減少する)ほど追加噴射補正係数KPFADINJが増加するように設定されている。
ステップS84では、下記式(9)により追加燃料噴射期間TOUTADINJを算出する。
TOUTADINJ=TOUTS×(KPFADINJ−1) (9)
式(9)によれば、追加噴射補正係数KPFADINJが「1.0」であるときは、追加燃料噴射期間TOUTADINJは「0」となり、追加燃料噴射は行われない。主噴射実行時に重複する燃料噴射が行われたときは、追加噴射補正係数KPFADINJは、「1.0」より大きな値となり、追加燃料噴射期間TOUTADINJは重複した燃料噴射期間が長くなるほど増加するように算出される。
追加燃料噴射期間TOUTADINJが「0」より大きいときは、主噴射を実行した気筒について直ちに追加の燃料噴射が行われる。
これにより、燃料噴射の重複を予測することなく、当該気筒への燃料供給量を適切な値に補正することができる。
本実施形態では、図12のステップS81が平均燃圧算出手段に相当し、ステップS82〜S84が加算補正量算出手段に相当する。
(変形例1)
上述した燃圧比RPFに応じた追加燃料噴射期間TOUTADINJの算出手法を、第1の実施形態の変形例2における補正量TOUTGRADDの算出に適用するようにしてもよい。すなわち、単一モード燃料噴射期間TOUTSに相当する主燃料噴射の終了直後に、燃圧比RPFに応じて追加燃料噴射期間TOUTADINJ(=TOUTGRADD)を算出し、追加燃料噴射期間TOUTADINJに相当する追加燃料噴射を実行するようにしてもよい。
(変形例2)
上述した図12の処理では、平均燃圧PFINJを検出燃圧PFを用いて算出するようにしたが、推定演算によって推定した推定平均燃圧PFINJEを用いてもよい。推定平均燃圧PFINJEは、例えば以下のようにして算出される。燃料噴射実行時における要求噴射流量と、燃料ポンプの吐出量とに基づいて、プレッシャレギュレータから燃料タンクに戻される燃料の流量(リターン流量)を算出し、このリターン流量に応じて推定平均燃圧PFINJEを算出する。
[補正に関する補足説明]
図14は、燃圧PFと、補正係数KPFGRとの関係を説明するための図である。図14(a)は、燃料噴射実行時の燃圧PFの推移を示す。この図の実線は単一噴射モードに対応し、破線は2気筒同時噴射モードに対応する。
図14(b)は、同図(a)のように燃圧PFが変化する場合における燃料噴射期間TOUTSにおける平均燃圧PFINJを示す。この図の実線は単一噴射モードに対応し、破線は2気筒同時噴射モードに対応する。上述した第4の実施形態において、基準燃圧PFINJBSは、図14(b)に示す実線の特性により算出することができる。
図14(c)は、図5(a)に示すKPFGRテーブルに相当するものであるが、この図に示す補正係数値は、基準燃圧PFINJBSと、2気筒同時噴射モードの平均燃圧PFINJ2を下記式(10)に適用することにより算出されたものである。噴射される燃料量(質量)は、ベルヌーイの式から平均燃圧の平方根に比例することが確認されるので、式(10)により補正係数KPFGRを算出することができる。
Figure 0005519410
したがって、上述した実施形態では、燃料噴射期間に応じたテーブル検索により補正係数KPFGR等を算出しているが、平均燃圧を式(10)に適用して算出するようにしてもよい。平均燃圧PFINJの算出には、上述したように検出燃圧PFから算出する手法、あるいは推定演算により算出する手法を適用することができる。なお、2気筒同時噴射モード、3気筒同時噴射モードのように予め燃圧変化が判っている場合には、図14(b)に破線で示すような特性が得られるので、燃料噴射期間に応じたテーブル検索により、平均燃圧PFINJを算出することができる。
図15は、図5に示すKPFGRテーブルのピーク噴射期間TOUTP、及びTOUTGRADDテーブルの境界噴射期間TOUTBSを説明するための図である。図15(a)は、燃料噴射中の燃圧変化を変化率CRPF(噴射開始時の燃圧を「1」とする)で模式的に示した図であり、実線が単一噴射モードに対応し、破線が2気筒同時噴射モードに対応する。また一点鎖線は、補正係数KPFGRの逆数(PFINJ2/PFINJBSの平方根)の推移を示す。この図では、ピーク噴射期間TOUTPにおいて、1/KPFGRは最小となる。このピーク噴射期間TOUTPは、燃料ポンプの吐出能力、燃料ポンプから燃料噴射弁に至る経路の構造に依存する移送遅れ、パルセーションダンパの構造、燃料噴射弁の噴射能力などに依存して変化する。
図15(b)は、図15(a)に示す特性に対応する補正量TOUTGRADDの設定を示す。図15(a)に実線で示す燃圧と、破線で示す燃圧とに差がある範囲(t≦TOUTBS)では、補正量TOUTGRADDは増加し、差がない範囲(t>TOUTBS)では一定となる。境界噴射期間TOUTBSも、ピーク噴射期間TOUTPと同様に燃料ポンプの吐出能力、燃料ポンプから燃料噴射弁に至る経路の構造に依存する移送遅れ、パルセーションダンパの構造、燃料噴射弁の噴射能力などに依存して変化する。したがって、例えば、吐出能力が変更可能な可変吐出容量式の燃料ポンプを用いる場合には、燃料ポンプの吐出容量に応じて設定された複数のKPFGRテーブルまたはTOUTGRADDテーブルを使用することが望ましい。なお、図15(a)及び(b)から明らかなように、境界噴射期間TOUTBSは、ピーク噴射期間TOUTPより大きくなる。
また上述した境界噴射期間TOUTBS及びピーク噴射期間TOUTPだけでなく、図5に示す各テーブルの望ましい設定特性は、制御対象となるエンジン及びその燃料供給系の動作特性に依存して変化するので、図5に示した特性に限るものではなく、エンジン及びその燃料供給系の動作特性に応じて所望の特性に設定される。
なお、上述した実施形態では、燃料を吸気管(吸気ポート)内に噴射するタイプの内燃機関の燃料供給装置に本発明を適用したが、本発明は燃焼室内に直接燃料を噴射する直噴内燃機関の燃料供給装置にも適用可能である。また上述した実施形態では、4気筒内燃機関の燃料供給装置を示したが、本発明は2以上の気筒を有する内燃機関の燃料供給装置に適用可能である。
また「燃料噴射量パラメータ」としては、燃料の噴射体積流量や噴射質量を用いてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの燃料供給装置にも適用が可能である。
1 内燃機関
5 電子制御ユニット(燃料噴射制御手段、燃料噴射量パラメータ設定手段、噴射形態判別手段、補正手段、平均燃圧算出手段、加算補正量算出手段)
6 燃料噴射弁
17 燃料供給管
18a 燃料ポンプ
18c プレッシャーレギュレータ
19 燃料タンク
20 燃料パイプ
21 デリバリパイプ
22 パルセーションダンパ

Claims (7)

  1. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、
    前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、
    前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、
    前記基準の噴射形態は前記複数気筒に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記他の噴射形態は、前記複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、
    前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間であり、
    前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正係数を算出し、該補正係数を用いて前記燃料噴射パラメータを補正し、
    前記補正係数は、前記重複期間が第1閾値以下である領域では前記重複期間が増加するほど増加し、前記重複期間が前記第1閾値より大きい領域では前記重複期間が増加するほど減少するように設定されることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、
    前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、
    前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、
    前記基準の噴射形態は前記複数気筒に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記他の噴射形態は、前記複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、
    前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間であり、
    前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正量を算出し、該補正量を前記燃料噴射パラメータに加算することにより前記補正を行い、
    前記補正量は、前記重複期間が第2閾値以下である領域では前記重複期間が増加するほど増加し、前記重複期間が前記第2閾値より大きい領域では一定となるように設定されることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  3. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、
    前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、
    前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、
    前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が所定期間重複しない燃料噴射であり、
    前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複する前記所定期間と、他の噴射形態における重複期間との差分量であり、
    前記補正手段は、前記差分量に応じて補正係数を算出し、該補正係数を用いて前記燃料噴射パラメータを補正し、
    前記補正係数は、前記差分量が第1閾値以下である領域では前記差分量が増加するほど減少し、前記差分量が前記第1閾値より大きい領域では前記差分量が増加するほど増加するように設定されることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  4. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、
    前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、
    前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、
    前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が所定期間重複する所定期間重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が所定期間重複しない燃料噴射であり、
    前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複する前記所定期間と、他の噴射形態における重複期間との差分量であり、
    前記補正手段は、前記差分量に応じて補正量を算出し、該補正量を前記燃料噴射パラメータに加算することにより前記補正を行い、
    前記補正量は、前記差分量が第2閾値以下である領域では前記差分量が増加するほど減少し、前記差分量が前記第2閾値より大きい領域では一定となるように設定されることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  5. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、
    前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、
    前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、
    前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、
    前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間であり、
    前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正係数を算出し、該補正係数を用いて前記燃料噴射パラメータを補正し、
    前記補正係数は、前記重複期間が第1閾値以下である領域では前記重複期間が増加するほど減少し、前記重複期間が前記第1閾値より大きい領域では前記重複期間が増加するほど増加するように設定されることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  6. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行うものであり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    実行する燃料噴射の噴射形態が前記基準の噴射形態であるか否かを判別する噴射形態判別手段と、
    前記噴射形態が前記基準の噴射形態と異なる他の噴射形態と判別されるときは、
    前記他の噴射形態への変更に伴って、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力変化に影響を与える期間を示す補正パラメータに応じて、噴射燃料量の過不足分を補うように前記燃料噴射量パラメータを補正する補正手段とを有し、
    前記基準の噴射形態は前記複数気筒の一部または全部に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、前記他の噴射形態は前記複数気筒に対応する燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、
    前記補正パラメータは、前記複数気筒に対応する燃料噴射期間の重複期間であり、
    前記補正手段は、前記重複期間に応じて補正量を算出し、該補正量を前記燃料噴射パラメータに加算することにより前記補正を行い、
    前記補正量は、前記重複期間が第2閾値以下である領域では前記重複期間が増加するほど減少し、前記重複期間が前記第2閾値より大きい領域では一定となるように設定されることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  7. 複数気筒を備える内燃機関に、前記複数気筒のそれぞれに対応して設けられた燃料噴射弁を介して燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射期間を変更することにより、前記機関に供給する燃料量を制御する燃料噴射制御手段を備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    基準の噴射形態を含む複数の噴射形態で燃料噴射を行い、前記基準の噴射形態は前記複数気筒に対応する前記燃料噴射弁による燃料噴射期間が重複しない順次噴射であり、前記他の噴射形態は、前記複数気筒の一部または全部に対応する燃料噴射期間が重複する重複噴射であり、
    前記基準の噴射形態において前記燃料噴射弁の開弁時間を制御する燃料噴射量パラメータを、前記機関の運転状態に応じて設定する燃料噴射量パラメータ設定手段と、
    前記燃料噴射パラメータに応じた主燃料噴射の完了直後に、該燃料噴射実行中に前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力の平均値である平均燃圧を算出する平均燃圧算出手段と、
    該平均燃圧算出手段により算出される平均燃圧と、前記基準の噴射形態に対応する基準平均燃圧との比率に応じて、加算補正量を算出する加算補正量算出手段とを備え、
    前記加算補正量に対応する燃料を噴射する追加燃料噴射を、前記主燃料噴射の実行直後に実行することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
JP2010125748A 2010-06-01 2010-06-01 内燃機関の燃料供給装置 Expired - Fee Related JP5519410B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010125748A JP5519410B2 (ja) 2010-06-01 2010-06-01 内燃機関の燃料供給装置
US13/095,640 US8620563B2 (en) 2010-06-01 2011-04-27 Fuel supply apparatus for internal combustion engine
EP11164612.1A EP2392807B1 (en) 2010-06-01 2011-05-03 Fuel supply apparatus for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010125748A JP5519410B2 (ja) 2010-06-01 2010-06-01 内燃機関の燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011252413A JP2011252413A (ja) 2011-12-15
JP5519410B2 true JP5519410B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=44462071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010125748A Expired - Fee Related JP5519410B2 (ja) 2010-06-01 2010-06-01 内燃機関の燃料供給装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8620563B2 (ja)
EP (1) EP2392807B1 (ja)
JP (1) JP5519410B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5409538B2 (ja) 2010-07-22 2014-02-05 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP5400817B2 (ja) * 2011-01-31 2014-01-29 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP6254298B2 (ja) * 2014-11-19 2017-12-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 燃料噴射装置の駆動装置
JP6432563B2 (ja) * 2016-06-29 2018-12-05 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP6394923B2 (ja) * 2016-06-29 2018-09-26 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
SE544147C2 (en) * 2019-12-06 2022-01-11 Scania Cv Ab A method and a control arrangement for determining a conversion coefficent of a hydaulic system

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0374548A (ja) 1989-08-16 1991-03-29 Nissan Motor Co Ltd 空気流量計測装置
US5402760A (en) * 1992-05-21 1995-04-04 Nippondenso Co., Ltd. Fuel injection control apparatus for internal combustion engine
JPH09256897A (ja) * 1996-03-22 1997-09-30 Unisia Jecs Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
FR2799544B1 (fr) * 1999-10-08 2002-01-04 Siemens Automotive Sa Procede de mesure de la pression de carburant regnant dans un injecteur electromagnetique de ce carburant dans un des cylindres d'un moteur a combustion interne a injection directe
US6450149B1 (en) * 2000-07-13 2002-09-17 Caterpillar Inc. Method and apparatus for controlling overlap of two fuel shots in multi-shot fuel injection events
US6386176B1 (en) * 2000-07-13 2002-05-14 Caterpillar Inc. Method and apparatus for determining a start angle for a fuel injection associated with a fuel injection signal
DE10064505A1 (de) * 2000-12-22 2002-07-04 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung eines Abstands zwischen zwei Einspritzvorgängen
DE10114039B4 (de) 2001-03-22 2015-02-19 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung der Kraftstoffeinspritzung
JP2004027910A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Toyota Motor Corp 燃料噴射制御装置
JP4148128B2 (ja) * 2003-12-12 2008-09-10 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP4032356B2 (ja) * 2004-04-14 2008-01-16 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP2007132315A (ja) 2005-11-14 2007-05-31 Denso Corp 燃料噴射制御装置
JP2007247610A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Denso Corp 燃料噴射制御装置
JP4333709B2 (ja) * 2006-08-10 2009-09-16 株式会社日立製作所 筒内噴射式内燃機関の制御装置
DE102007005361B3 (de) 2007-02-02 2008-10-09 Continental Automotive Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Steuerung der Kraftstoffeinspritzung
JP4501975B2 (ja) * 2007-08-31 2010-07-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置及び燃料噴射装置の製造方法
JP2009167821A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009092075A (ja) * 2008-12-18 2009-04-30 Hitachi Ltd 筒内噴射式内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011252413A (ja) 2011-12-15
EP2392807A2 (en) 2011-12-07
US8620563B2 (en) 2013-12-31
EP2392807A3 (en) 2011-12-28
EP2392807B1 (en) 2016-04-27
US20110295490A1 (en) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7055503B2 (en) Fuel injection controller for engine
JP5519410B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP2012026340A (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
US8006663B2 (en) Post-start controller for diesel engine
US10416041B2 (en) Combustion state parameter calculation method for internal combustion engine
JP6489085B2 (ja) エンジン制御装置
JP5146619B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4563370B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4899956B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4706487B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4738304B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018168699A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4387384B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5867441B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2014074337A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4200963B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2005090325A (ja) 燃料噴射量制御装置
JP5253239B2 (ja) 内燃機関の制御装置
EP2055915B1 (en) Throttle valve control system for internal combustion engine
JP6608777B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP5047011B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4241560B2 (ja) 内燃機関の吸入空気量推定装置
JP5047012B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2019094783A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4510704B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5519410

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees