JP5448331B2 - アクリル酸製造用触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法 - Google Patents
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Description
Mo12VaWbCucSbdCoeAfBgChOx (1)
(ここで、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Wはタングステン、Cuは銅、Sbはアンチモン、Coはコバルト、Aはニッケル、鉄、鉛、ビスマス、ニオブおよびスズから選ばれる少なくとも1種の元素、Bはシリコン、アルミニウム、チタンおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の元素、Cはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種の元素、Oは酸素であり、a、b、c、d、e、f、g、hおよびxはそれぞれ、V、W、Cu、Sb、Co、A、B、CおよびOの原子比を表し、1≦a≦14、0.05≦b≦10、0.02≦c≦6、0.01≦d≦7、0.01≦e≦7、0≦f≦30、0≦g≦60、0≦h≦6であり、xは各々の元素の酸化状態によって定まる数値である。)
で表され、かつCo/V比が0.01/1〜0.5/1である酸化物触媒である。好ましくはCo/V比が0.03/1〜0.4/1、より好ましくは0.05/1〜0.2/1である触媒が好適である。Co/V比が0.01/1より小さいと触媒の性能劣化が早く、0.5/1より大きいと触媒の燃焼活性が高くなり、結果として目的とするアクリル酸の収率が大きく低下する。その理由については明らかではないが、コバルトがバナジウムの酸化状態や結合状態に何らかの影響を与えているものと推測される。
さらに、Sb/V比が0.01/1〜0.5/1、好ましくは0.03/1〜0.4/1、より好ましくは0.05/1〜0.2/1であればアクリル酸収率がより高くなり特に好ましい。コバルト同様に、アンチモンがバナジウムの酸化状態や結合状態に何らかの影響を与えているものと推測される。
アクロレイン転化率(モル%)
=(反応したアクロレインのモル数)/(供給したアクロレインのモル数)×100
アクリル酸選択率(モル%)
=(生成したアクリル酸のモル数)/(反応したアクロレインのモル数)×100
アクリル酸収率(モル%)
=(生成したアクリル酸のモル数)/(供給したアクロレインのモル数)×100
<実施例1>
〔触媒調製〕
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム112部、パラタングステン酸アンモニウム155部を溶解した。別に水400部を加熱攪拌しながら、硝酸銅92.5部、硝酸コバルト18.6部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン37.2部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのシリカ−アルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら徐々に投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒1を得た。この触媒の担持率は約30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒1:Mo12V3W1.8Cu1.2Sb0.8Co0.2
なお、担持率は、下記式により求めた。
担持率(質量%)=担持された触媒粉体の質量(g)/用いた担体の質量(g)×100
〔反応器〕
全長3200mm、内径25mmのSUS製反応管およびこれを覆う熱媒体を流すためのシェルからなる反応器を鉛直方向に用意した。反応管上部より触媒1を落下させて、層長が3000mmとなるように充填した。
〔酸化反応〕
熱媒体温度(反応温度)を265℃に保ち、触媒を充填した反応管に、アクロレイン7.5容量%、酸素9.5容量%、水蒸気32容量%、窒素51容量%の混合ガスを空間速度1800hr−1(STP)で導入し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1同様にして得られた触媒粉体に成形補助剤として20質量%の硝酸アンモニウム水溶液を添加して、外径6mm、内径2mm、長さ6mmのリング状に押出し成型した。次いで、この成型体を空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして実施例1と同じ金属元素組成の複合酸化物触媒2を得た。得られた触媒を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1において、硝酸コバルト、の量を2.32部に変更した以外は、実施例1と同様に調製し、触媒3を得た。この触媒の担持率は約31%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒3:Mo12V3W1.8Cu1.2Sb0.8Co0.025
得られた触媒3を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1において、硝酸コバルトを加えなかった点以外は、実施例1と同様に調製し、触媒4を得た。この触媒の担持率は約30%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒4:Mo12V3W1.8Cu1.2Sb0.8
得られた触媒4を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例3>
実施例1において、三酸化アンチモンを加えなかった点以外は、実施例1と同様に調製し、触媒5を得た。この触媒の担持率は約30%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒5:Mo12V3W1.8Cu1.2Co 0.2
得られた触媒5を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例3>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム149部、パラタングステン酸アンモニウム129部を溶解した。別に水400部を加熱攪拌しながら、硝酸銅100部、硝酸コバルト65.0部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン27.9部、酸化スズ19.2部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのシリカ−アルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒6を得た。この触媒の担持率は約30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒6:Mo12V4W1.5Cu1.3Sb 0.6 Co0.7Sn0.4
得られた触媒6を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例4>
実施例3において、硝酸コバルトおよび三酸化アンチモンの量をそれぞれ195部、46.5部に変更した以外は、実施例3と同様に調製し、触媒7を得た。この触媒の担持率は約30%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒7:Mo12V4W1.5Cu1.3Sb1Co2.1Sn0.4
得られた触媒7を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例4>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム149部、パラタングステン酸アンモニウム147部を溶解した。別に水600部を加熱攪拌しながら、硝酸銅116部、硝酸コバルト15.8部、硝酸鉄77.4部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン1.40部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのシリカ−アルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒8を得た。この触媒の担持率は約31質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒8:Mo12V4W1.7Cu1.5Sb0.03Co0.17Fe0.6
得られた触媒8を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例5>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム149部、パラタングステン酸アンモニウム138部を溶解した。別に水500部を加熱攪拌しながら、硝酸銅116部、硝酸コバルト167部、硝酸カリウム2.26部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン2.33部、酸化ニオブ42.4部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmの炭化ケイ素球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒9を得た。この触媒の担持率は約30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒9:Mo12V4W1.6Cu1.5Sb0.05Co1.8Nb1K0.07
得られた触媒9を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例6>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム168部、パラタングステン酸アンモニウム129部を溶解した。別に水400部を加熱攪拌しながら、硝酸銅100部、硝酸コバルト55.7部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン102部、酸化スズ24.0部、チタニア30.6部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのステアタイト球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒10を得た。この触媒の担持率は約30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒10:Mo12V4.5W1.5Cu1.3Sb2.2Co0.6Sn0.5Ti1.2
得られた触媒10を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例7>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム168部、パラタングステン酸アンモニウム155部を溶解した。別に水600部を加熱攪拌しながら、硝酸銅123部、硝酸コバルト186部、硝酸カリウム1.29部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、三酸化アンチモン107部、酸化ニオブ17.0部を添加し、さらに20質量%のシリカゾル57.5部を加え懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのシリカ−アルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒11を得た。この触媒の担持率は約29質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒11:Mo12V4.5W1.8Cu1.6Sb2.3Co2Nb0.4Si0.6K0.04
得られた触媒11を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例8>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム224部、パラタングステン酸アンモニウム112部を溶解した。別に水400部を加熱攪拌しながら、硝酸銅154部、硝酸コバルト6.50部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、三酸化アンチモン69.8部、酸化ジルコニウム39.3部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのアルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒12を得た。この触媒の担持率は約31質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒12:Mo12V6W1.3Cu2Sb1.5Co0.07Zr1
得られた触媒12を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<比較例5>
実施例8において、硝酸コバルトおよび三酸化アンチモンを加えなかった点以外は、実施例8と同様に調製し、触媒13を得た。この触媒の担持率は約30%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒13:Mo12V6W1.3Cu2Zr1
得られた触媒13を、実施例1と同様にアクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例9>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム224部、パラタングステン酸アンモニウム129部を溶解した。別に水600部を加熱攪拌しながら、硝酸銅193部、硝酸コバルト214部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、さらに三酸化アンチモン60.5部、酸化スズ28.9部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのシリカ−アルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒14を得た。この触媒の担持率は約30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒14:Mo12V 6 W1.5Cu 2.5 Sb 1.3 Co 2.3 Sn 0.6
得られた触媒14を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
<実施例10>
蒸留水4000部を加熱攪拌しながら、その中にパラモリブデン酸アンモニウム676部、メタバナジン酸アンモニウム187部、パラタングステン酸アンモニウム155部を溶解した。別に水600部を加熱攪拌しながら、硝酸銅154部、硝酸コバルト228部を溶解した。得られた2つの水溶液を混合し、三酸化アンチモン27.9部、酸化ジルコニウム27.5部を添加し、懸濁液を得た。この懸濁液を噴霧乾燥機にて乾燥を行った。得られた顆粒状粉体を、空気雰囲気下392℃で約5時間焼成を行った。このとき、顆粒状粉体中に温度計を挿入し、急激な温度上昇が起こらないよう、炉の温度を調整しながら上昇させた。焼成後の顆粒状粉体を200μm以下に粉砕し、触媒粉体を得た。遠心流動コーティング装置に平均粒径4.5mmのシリカ−アルミナ球形担体を投入し、次いで結合剤として15質量%のグリセリン水溶液と共に触媒粉体を90℃の熱風を通しながら投入して担体に担持させた後、空気雰囲気下400℃で6時間熱処理をして触媒15を得た。この触媒の担持率は約30質量%であり、酸素を除く金属元素組成は次のとおりであった。
触媒15:Mo12V5W1.8Cu2Sb0.6Co2.45Zr0.7
得られた触媒15を、実施例1と同様に充填し、アクロレイン酸化反応を行った。その結果を表1に示す。
それぞれ実施例3および6において、アクロレイン酸化反応を、アクロレイン転化率がほぼ一定になるように反応温度を変更しつつ8000時間継続して行った。8000時間経過時の触媒性能を表2に示す。
<比較例6および7>
それぞれ比較例1および4において、アクロレイン酸化反応を、アクロレイン転化率がほぼ一定になるように反応温度を変更しつつ8000時間継続して行った。8000時間経過時の触媒性能を表2に示す。
Claims (4)
- アクロレインまたはアクロレイン含有ガスを分子状酸素または分子状酸素含有ガスにより接触気相酸化してアクリル酸を製造するための触媒であって、触媒活性成分が、下記一般式(1)
Mo12VaWbCucSbdCoeAfBgChOx (1)
(ここで、Moはモリブデン、Vはバナジウム、Wはタングステン、Cuは銅、Sbはアンチモン、Coはコバルト、Aはニッケル、鉄、鉛、ビスマス、ニオブおよびスズから選ばれる少なくとも1種の元素、Bはシリコン、アルミニウム、チタンおよびジルコニウムから選ばれる少なくとも1種の元素、Cはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種の元素、Oは酸素であり、a、b、c、d、e、f、g、hおよびxはそれぞれ、V、W、Cu、Sb、Co、A、B、CおよびOの原子比を表し、1≦a≦14、0.05≦b≦10、0.02≦c≦6、0.01≦d≦7、0.01≦e≦7、0≦f≦30、0≦g≦60、0≦h≦6であり、xは各々の元素の酸化状態によって定まる数値である。)で表される酸化物であり、かつバナジウムに対するコバルトの原子比(Co/V)が0.01/1〜0.5/1であることを特徴とするアクリル酸製造用触媒。 - 前記触媒活性成分において、バナジウムに対するアンチモンの原子比(Sb/V)が0.01/1〜0.5/1であることを特徴とする請求項1に記載のアクリル酸製造用触媒。
- 触媒活性成分を、不活性担体に担持させてなる請求項1または2に記載のアクリル酸製造用触媒。
- アクロレインまたはアクロレイン含有ガスを気相にて分子状酸素または分子状酸素含有ガスにより酸化してアクリル酸を製造する接触気相酸化反応において、請求項1〜3のいずれか1項に記載の触媒の存在下で行うことを特徴とするアクリル酸の製造方法。
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