JP5365848B2 - トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)少なくとも結着樹脂及び着色剤からなるトナー材料を溶媒に溶解または分散させたトナー組成液を、液室に導入し、液室の一つの面に設けられた、複数の孔を有する吐出板から該トナー組成液を液滴として吐出した後、乾燥、固化させてトナーを得るトナーの製造方法において、前記液室への導入前に前記材料液を超音波振動させる工程を有し、該工程において入力する振動周波数あるいは波形が前記液滴吐出の際に入力する周波数、あるいは波形と同一のものであることを特徴とするトナーの製造方法。
(2)前記液室内の吐出板に対向する側に、液に振動を与える液振動手段を設け、該振動手段により前記材料液を吐出板から押し出し、次に吸引し、これを繰り返すことにより、液滴を吐出することを特徴とする(1)記載のトナーの製造方法。
(3)前記吐出板を吐出板振動手段により振動させることにより、前記液滴を吐出させることを特徴とする(1)記載のトナー製造方法。
(4)前記吐出板振動手段が吐出板の外側面に接着された円環状の圧電素子からなる振動リングであることを特徴とする(3)記載のトナー製造方法。
(5)前記液振動手段または吐出板振動手段が圧電素子であり、前記吐出板からの液滴の吐出条件を該素子に印加する電圧によって制御することを特徴とする(2)〜(4)のいずれかに記載のトナー製造方法。
(6)前記液振動手段または吐出板振動手段が圧電素子であり、前記吐出板からの液滴の吐出条件を該素子に印加する電圧の周波数によって制御することを特徴とする(2)〜(5)のいずれかに記載のトナー製造方法。
(7)前記吐出板から前記材料液を液滴として吐出した後、搬送気流により、液滴の落下速度を増減させることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のトナーの製造方法。
これによって粉砕工法、重合工法といった従来工法ではなし得なかった単分散に近い粒径分布のトナーを得ることができ、流動性や帯電特性といったトナーに求められる多くの特性値において、これまでの製造方法にみられた粒子による変動の幅が全くないか非常に少なく、電子写真、静電記録、静電印刷等における静電荷像を現像するための現像剤に使用して良質な画像を安定して形成することができる。
本発明はトナー組成液が液室に入る直前で該トナー組成液を超音波振動させることで、分散液中に固形成分として分散している顔料やワックス成分の凝集を解き、ノズル目詰まりを長期に渡り防止することができる。また、同時にキャビテーションの発生も抑えることができるため、均一な吐出性能を維持して、均一なトナーを安定して生産できるような解決手段を提供するものである。
まず、図1を用いて、本発明が対象とするトナーの製造方法について述べる。
溶媒に、少なくとも結着樹脂、顔料からなるトナー材料を溶解または分散させたトナー組成液10(以下、材料液とも言う)が、この材料液を収容する液室(以下「容器」ともいう)13に収容される。
図1に示すように、原料収容部6に一時的に貯留されたトナー組成液は、ポンプ100により送液管7を介して、液供給孔20から容器13に至り、余剰のトナー組成液は、排出孔21に連結されており、その先にバルブ32がトナー組成液の流れを制御するように連結されている排液管9を介して、バルブ32を通過して原料収容部6に戻る。液室内の圧力は一定に保つことが好ましく、このため液室への送液量をポンプの動力及びバルブ32の絞り具合を調整することによって制御する。
図中、配管7、9は煩雑さを避けるため実線で表記したが、実際はパイプである。
部材13aには、ユニットの上面に、液供給管7及び排出管9が形成され、トナー組成液10が液供給管7から供給され、排出管9により排出されるようになっている。部材13aの底面には吐出板16が取り付けられ、容器13の底部を構成している。図1に示すように、吐出板16は吐出板が用いられ、その中心部には貫通したノズルが複数設けられている。この例に示すように、液滴噴射ユニットのヘッドは複数のノズル15を有する吐出板16の外面に同心円状に吐出板振動手段17が接着されて構成される。
この場合、吐出板16の中心部に複数のノズルが形成されているので、吐出板振動手段17の振動によって、吐出板の外周が固定された状態でその吐出板の中心部が突没(突出したり没入したり)するように変形しながら振動する。その結果、液室内に貯留されているトナー材料液が液滴23となってノズル15から放出される。その時の液滴23の初速度をv0とする。噴射された液滴は液滴のトナー群(トナー流れ)を構成する。
トナー組成液10の液滴23を固化してトナー粒子Tを形成する粒子形成部3について説明する。
ここでは、トナー組成液10として、前述したように、少なくとも樹脂及び着色剤を含有するトナー組成物を溶剤に溶解又は分散した溶液、分散液を用いているので、液滴23を乾燥して固化することでトナー粒子Tを形成している。つまり、この実施形態では、粒子形成部3は液滴23の溶媒を乾燥して除去することによってトナー粒子Tを形成する溶媒除去部としている(以下では、粒子形成部3を「溶媒除去部」あるいは「乾燥部」とも称する。)。
本発明の要諦は、図2に示すように超音波による振動室101を液室直前にインラインで設けたことにある。なお、図2は超音波室101を備える以外は図1と全く同じ構成である。トナー組成液中の固形分散物の凝集を回避するためには固形分散物を再分散させる手段が必要となる。すなわち、トナー組成液を液室に入る前に超音波振動させることで、分散液中に固形成分として分散している顔料やワックス成分の凝集を解き、ノズル目詰まりを長期に渡り防止することができる。また同時にトナー組成液中に含まれる気体成分の除去も行え、吐出中のキャビテーション発生も防止できるため、均一な吐出性能を維持し、もって、均一なトナーを安定して得ることができる。
超音波室ではトナー組成液54を振動させた際にトナー組成液中に存在する空気成分や溶剤が発生することがある。発生した気体を超音波室より取り除くため、超音波室上部に発生した気体を抜く脱気孔53を設けることができる。
以下、これらの条件について、簡単に説明する。
図1の例における吐出板の駆動電圧は電圧を上げると振動振幅が大きくなり、吐出板の振動速度は速くなるため、より多量に吐出させることができる。駆動電圧を下げると液量が減ってゆき、やがて吐出できなくなる。駆動電圧を上げる場合は、振動手段17の許容入力内に収めることが望ましく、吐出板16の制御性も含めて決定される。
<印加周波数制御>
振動付与手段に印加する印加電圧の周波数を制御してもよいが、10kHz以上2.0MHzで極めて均一な粒子径を有する微小液滴を発生させ、生産性を確保する観点から、20kHz乃至200kHzがより好ましい。周波数を下げると、吐出板16の振動を大きくしやすく、周波数を上げるとその逆になる。周波数は1周期で1つの液滴を作り出す事ができるため、高周波数であるほど、単位時間あたりの生産量は増すこととなる。
本実施形態におけるトナー製造装置は、図2に示すように、液滴噴射ユニットを装置上部に有し、液滴を噴射させ乾燥させるチャンバー部18と、そのチャンバー部18で得られたトナーをトナー貯留部に送るための誘導管92とを有して構成されている。
このようなトナーの製造装置では、液滴噴射ユニット2は、少なくとも樹脂及び着色剤を含有するトナー組成物を有機溶媒中に分散ないし溶解させたトナー組成液10を液滴化して放出させる液滴化手段11と、この液滴化手段11にトナー組成液10を供給する貯留部(液流路)12を形成した容器13とを備えている。
また、円環状の振動手段17もハンダ又はトナー組成液10に溶解しない樹脂結着材料によって吐出板16に接合固定されている。この振動手段17にはリード線などを介して図示しない駆動回路から駆動電圧が印加される。
圧電体としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスが挙げられ、一般に、積層して使用することにより、変位量を増加させることができる。その他、圧電体として、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの有機高分子や、水晶、LiNbO3、LiTaO3、KNbO3などの単結晶を挙げることもできる。
放出された液滴23は粒子形成部3を通過しながら溶媒除去され、固形形態となってトナー貯蔵部5で捕集される。
図4は本発明のトナー製造方法に用いられるトナー製造装置の第2実施形態を示す図である。本実施形態では、吐出部にはシュラウド(さや部または覆い部)を有し、トナー流の周囲に搬送気流を有して、この搬送気流により、吐出されたトナー群の群速度を増加させるように、また、吐出初速度が高い場合には逆に減少させるようにする。これにより、吐出されたトナーが固化するまでの乾燥工程中に互いに衝突することによる合着を効率よく防止し、得られるトナー群は合一物が極めて少なく、歩留などを含む生産性を向上させることができる。
液滴噴射ユニット2は、少なくとも樹脂及び着色剤を含有するトナー組成物を有機溶媒中に分散ないし溶解させたトナー組成液10を液滴化して放出させる液滴化手段11と、この液滴化手段11にトナー組成液10を供給する貯留部(液流路)12を形成した容器13とを備えている。
トナーの容器13には貯留部12にトナー組成液(材料液)10を供給する液供給孔20及び排出孔21がそれぞれ接続されている。液滴化手段11により、ノズル15から液23が放出される。
液滴化手段11の上部にあるトナー組成液の循環システムは図1、図2と同様である。
放出された液滴23は、搬送気流95に乗って開口部30aからチャンバー部18内へ放出され、そこで層流である気流96に乗り、合着することなくトナー捕集部4まで送られる。
前述したように、シュラウド部30の搬送気流95の流速を決める律速となるのは、D>Gであるため、G、即ち、壁30bとヘッド2aとのクリアランスである。
放出された液滴23は粒子形成部3を通過しながら溶媒除去され、固形形態となってトナー貯蔵部5で捕集される。
具体的には、前記トナーの粒度分布(重量平均粒径/数平均粒径)としては、1.00〜1.15の範囲内にあるのが好ましい。より好ましくは1.00〜1.05である。また、重量平均粒径としては、1〜20μmの範囲内にあることが好ましく、より好ましくは3〜10μmである。
トナー材料としては、従来の電子写真用トナーと全く同じ物が使用できる。すなわち、スチレンアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオール系樹脂、エポキシ系樹脂、等のトナーバインダーを各種有機溶媒に溶解し、着色剤を分散、かつ、離型剤を分散又は溶解し、これを前記トナー製造方法により微小液滴とし乾燥固化させることで、目的とするトナー粒子を作製することが可能である。また、上記材料を熱溶融混練し得られた混練物を各種溶媒に一度溶解乃至分散した液を、前記トナー製造方法により微小液滴とし乾燥固化させることで、目的のトナーを得ることも可能である。
前記トナー用材料としては、少なくとも樹脂と着色剤とを含有し、必要に応じて、キャリア、ワックス等のその他の成分を含有する。
前記樹脂としては、少なくとも結着樹脂が挙げられる。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、通常使用される樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、スチレン系単量体、アクリル系単量体、メタクリル系単量体等のビニル重合体、これらの単量体又は2種類以上からなる共重合体、ポリエステル系重合体、ポリオール樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、石油系樹脂、などが挙げられる。
その他、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物、ジメタクリレート化合物も挙げられる。ポリエステル型ジアクリレート類として、例えば、商品名MANDA(日本化薬社製)が挙げられる。
これらの架橋剤は、他のモノマー成分100質量部に対して、0.01〜10質量部用いることが好ましく、0.03〜5質量部用いることがより好ましい。これらの架橋性モノマーのうち、トナー用樹脂に定着性、耐オフセット性の点から、芳香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼン)、芳香族基及びエーテル結合を1つ含む結合鎖で結ばれたジアクリレート化合物類が好適に挙げられる。これらの中でも、スチレン系共重合体、スチレン−アクリル系共重合体となるようなモノマーの組み合わせが好ましい。
2価のアルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、又は、ビスフェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド等の環状エーテルが重合して得られるジオール、などが挙げられる。
ポリエステル樹脂を架橋させるためには、3価以上のアルコールを併用することが好ましい。
本発明において、結着樹脂の分子量分布は、THFを溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される。
また、ポリエステル系重合体、ビニル重合体とその他の結着樹脂を併用する場合、全体の結着樹脂の酸価が0.1〜50mgKOH/gを有する樹脂を60質量%以上有するものが好ましい。
(1)試料は予め結着樹脂(重合体成分)以外の添加物を除去して使用するか、結着樹脂及び架橋された結着樹脂以外の成分の酸価及び含有量を予め求めておく。試料の粉砕品0.5〜2.0gを精秤し、重合体成分の重さをWgとする。例えば、トナーから結着樹脂の酸価を測定する場合は、着色剤又は磁性体等の酸価及び含有量を別途測定しておき、計算により結着樹脂の酸価を求める。
(2)300(ml)のビーカーに試料を入れ、トルエン/エタノール(体積比4/1)の混合液150(ml)を加え溶解する。
(3)0.1mol/lのKOHのエタノール溶液を用いて、電位差滴定装置を用いて滴定する。
(4)この時のKOH溶液の使用量をS(ml)とし、同時にブランクを測定し、この時のKOH溶液の使用量をB(ml)とし、以下の式で算出する。ただしfはKOHのファクターである。
酸価(mgKOH/g)=[(S−B)×f×5.61]/W
また、磁性体の磁気特性としては、10Kエルステッド印加での磁気特性がそれぞれ、抗磁力20〜150エルステッド、飽和磁化50〜200emu/g、残留磁化2〜20emu/gのものが好ましい。
前記磁性体は、着色剤としても使用することができる。
前記着色剤としては、特に制限はなく、通常使用される樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミウムレッド、カドミウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びこれらの混合物、などが挙げられる。
前記着色剤の含有量としては、トナーに対して1〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
前記マスターバッチの使用量としては、結着樹脂100量部に対して、0.1〜20質量部が好ましい。
前記分散剤は、トナー中に、着色剤に対して0.1〜10質量%の割合で配合することが好ましい。配合割合が0.1質量%未満であると、顔料分散性が不十分となることがあり、10質量%より多いと、高湿下での帯電性が低下することがある。
前記分散剤の添加量は、着色剤100質量部に対して1〜200質量部であることが好ましく、5〜80質量部であることがより好ましい。1質量部未満であると分散能が低くなることがあり、200質量部を超えると帯電性が低下することがある。
<キャリア>
本発明に係るトナーは、キャリアと混合して2成分現像剤として使用してもよい。前記キャリアとしては、通常のフェライト、マグネタイト等のキャリアも樹脂コートキャリアも使用することができる。
前記樹脂コートキャリアは、キャリアコア粒子とキャリアコア粒子表面を被覆(コート)する樹脂である被覆材からなる。
樹脂コートキャリアにおいて、キャリアコアの表面を少なくとも樹脂被覆剤で被覆する方法としては、樹脂を溶剤中に溶解若しくは懸濁せしめて塗布したキャリアコアに付着せしめる方法、あるいは単に粉体状態で混合する方法が適用できる。
2種以上の混合物の被覆(コート)剤で磁性体を被覆する使用例としては、(1)酸化チタン微粉体100質量部に対してジメチルジクロロシランとジメチルシリコンオイル(質量比1:5)の混合物12質量部で処理したもの、(2)シリカ微粉体100質量部に対してジメチルジクロロシランとジメチルシリコンオイル(質量比1:5)の混合物20質量部で処理したものが挙げられる。
含フッ素樹脂とスチレン系共重合体との混合物としては、例えば、ポリフッ化ビニリデンとスチレン−メタクリ酸メチル共重合体との混合物、ポリテトラフルオロエチレンとスチレン−メタクリル酸メチル共重合体との混合物、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合(共重合体質量比10:90〜90:10)とスチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体(共重合質量比10:90〜90:10)とスチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体質量比20〜60:5〜30:10:50)との混合物が挙げられる。
キャリアコアの磁性材料としては、例えば、フェライト、鉄過剰型フェライト、マグネタイト、γ−酸化鉄等の酸化物や、鉄、コバルト、ニッケルのような金属、又はこれらの合金を用いることができる。
前記キャリアの粒径としては、4〜200μmのものが使用できるが、10〜150μmが好ましく、20〜100μmがより好ましい。特に、樹脂コートキャリアは、50%粒径が20〜70μmであることが好ましい。
2成分系現像剤では、キャリア100質量部に対して、本発明のトナー1〜200質量部で使用することが好ましく、キャリア100質量部に対して、トナー2〜50質量部で使用するのがより好ましい。
また、本発明では、結着樹脂、着色剤とともにワックスを含有させることもできる。
ワックスとしては、特に制限はなく、通常使用されるものを適宜選択して使用することができるが、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、サゾールワックス等の脂肪族炭化水素系ワックス、酸化ポリエチレンワックス等の脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物又はそれらのブロック共重合体、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう等の植物系ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス、オゾケライト、セレシン、ペテロラタム等の鉱物系ワックス、モンタン酸エステルワックス、カスターワックスの等の脂肪酸エステルを主成分とするワックス類。脱酸カルナバワックスの等の脂肪酸エステルを一部又は全部を脱酸化したもの、などが挙げられる。
前記ワックスの融点としては、定着性と耐オフセット性のバランスを取るために、70〜140℃であることが好ましく、70〜120℃であることがより好ましい。70℃未満では耐ブロッキング性が低下することがあり、140℃を超えると耐オフセット効果が発現しにくくなることがある。
また、2種以上の異なる種類のワックスを併用することにより、ワックスの作用である可塑化作用と離型作用を同時に発現させることができる。
離型作用を有するワックスとしては、融点の高いワックスが挙げられ、その分子の構造としては、直鎖構造のものや、官能基を有さない無極性のものが挙げられる。使用例としては、2種以上の異なるワックスの融点の差が10℃〜100℃のものの組み合わせや、ポリオレフィンとグラフト変性ポリオレフィンの組み合わせ、などが挙げられる。
いずれの場合においても、トナー保存性と定着性のバランスをとりやすくなることから、トナーのDSC測定において観測される吸熱ピークにおいて、70〜110℃の領域に最大ピークのピークトップ温度があることが好ましく、70〜110℃の領域に最大ピークを有しているのがより好ましい。
本発明では、DSCにおいて測定されるワックスの吸熱ピークの最大ピークのピークトップの温度をもってワックスの融点とする。
前記ワックス又はトナーのDSC測定機器としては、高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計で測定することが好ましい。測定方法としては、ASTM D3418−82に準じて行う。本発明に用いられるDSC曲線は、1回昇温、降温させ前履歴を取った後、温度速度10℃/minで、昇温させた時に測定されるものを用いる。
本発明に係るトナーには、流動性向上剤を添加してもよい。該流動性向上剤は、トナー表面に添加することにより、トナーの流動性を改善(流動しやすくなる)するものである。
前記流動性向上剤としては、例えば、カーボンブラック、フッ化ビニリデン微粉末、ポリテトラフルオロエチレン微粉末の如きフッ素系樹脂粉末、湿式製法シリカ、乾式製法シリカの如き微粉末シリカ、微粉未酸化チタン、微粉未アルミナ、それらをシランカップリング剤、チタンカップリング剤若しくはシリコーンオイルにより表面処理を施した処理シリカ,処理酸化チタン,処理アルミナ、などが挙げられる。これらの中でも、微粉末シリカ、微粉未酸化チタン、微粉未アルミナが好ましく、また、これらをシランカップリング剤やシリコーンオイルにより表面処理を施した処理シリカが更に好ましい。
前記微粉末シリカは、ケイ素ハロゲン化含物の気相酸化により生成された微粉体であり、いわゆる乾式法シリカ又はヒュームドシリカと称されるものである。
素化合物で処理する方法がよい。
BET法で測定した窒素吸着による比表面積としては、30m2/g以上が好ましく、60〜400m2/gがより好ましい。 表面処理された微粉体としては、20m2/g以上が好ましく、40〜300m2/gがより好ましい。
これらの微粉体の適用量としては、トナー粒子100質量部に対して0.03〜8質量部が好ましい。
得られたトナーの形状をさらに調節する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、結着樹脂、着色剤からなるトナー材料を溶融混練後、微粉砕したものをハイブリタイザー、メカノフュージョン等を用いて、機械的に形状を調節する方法や、いわゆるスプレードライ法と呼ばれるトナー材料をトナーバインダーが可溶な溶剤に溶解分散後、スプレードライ装置を用いて脱溶剤化して球形トナーを得る方法、水系媒体中で加熱することにより球形化する方法、などが挙げられる。
前記無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、などを挙げることができる。
前記無機微粒子の一次粒子径は、5mμ〜2μmであることが好ましく、5mμ〜500mμであることがより好ましい。
前記BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。
前記無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜2.0質量%であることがより好ましい。
前記表面処理剤としては、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイル、などが好適に挙げられる。
前記無機微粒子の一次粒子径としては、5mμ〜2μmであることが好ましく、5mμ〜500mμであることがより好ましい。また、BET法による比表面積としては、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合としては、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、0.01〜2.0重量%であることがより好ましい。
本発明に係るトナーを用いた現像方法は、従来の電子写真法に使用する静電潜像担持体が全て使用できるが、例えば、有機静電潜像担持体、非晶質シリカ静電潜像担持体、セレン静電潜像担持体、酸化亜鉛静電潜像担持体、などが好適に使用可能である。
−着色剤分散液の調製−
先ず、着色剤としての、カーボンブラックの分散液を調製した。
カーボンブラック(Regal400;Cabot社製)17質量部、顔料分散剤3質量部を、酢酸エチル80質量部に、攪拌羽を有するミキサーを使用し、一次分散させた。該顔料分散剤としては、アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製)を使用した。得られた一次分散液を、ダイノーミルを用いて強力なせん断力により細かく分散し、5μm以上の凝集体を完全に除去した二次分散液を調製した。
次にワックス分散液を調整した。
カルナバワックス18質量部、ワックス分散剤2質量部を、酢酸エチル80質量部に、攪拌羽を有するミキサーを使用し、一次分散させた。この一次分散液を攪拌しながら80℃まで昇温しカルナバワックスを溶解した後、室温まで液温を下げ最大径が3μm以下となるようワックス粒子を析出させた。ワックス分散剤としては、ポリエチレンワックスにスチレン−アクリル酸ブチル共重合体をグラフト化したものを使用した。得られた分散液を、更にダイノーミルを用いて強力なせん断力により細かく分散し、最大径が1μm以下になるよう調整した。
次に、結着樹脂としての樹脂、上記着色剤分散液及び上記ワックス分散液を添加した下記組成からなるトナー組成分散液を調製した。
結着樹脂としてのポリエステル樹脂100質量部、前記着色剤分散液30質量部、ワックス分散液30質量部を、酢酸エチル840質量部を、攪拌羽を有するミキサーを使用して10分間攪拌を行い、均一に分散させた。溶媒希釈によるショックで顔料やワックス粒子が凝集することはなかった。
得られた分散液500mlを、前述した図2に示したトナー製造装置の液滴化手段11のノズル15に供給した。使用した吐出板(以下、「ノズルプレート」とも称する。)16は、外径15.0mm、厚み20μmのニッケル板に、真円形状の直径10μmの吐出孔(ノズル)15を、電鋳法による加工で作製した。吐出孔は各吐出孔間の距離が100μmピッチとなるように千鳥格子状に、吐出板16中心の約5mmφの範囲にのみ設けた。この場合の計算上の有効吐出孔数は1000個となる。
分散液調製後、以下のようなトナー作製条件で、液滴を吐出させた後、該液滴を乾燥固化することにより、トナー母体粒子を作製した。
分散液比重 :ρ=1.1888g/cm3
乾燥気流速度 :乾燥窒素 5.0m/s
装置内温度 :27〜28℃
露点温度 :−20℃
ノズル振動数 :98kHz
印加電圧サイン波ピーク値:15.0V
超音波室振動数 :60kHz
超音波室印加電圧サイン波ピーク値:150V
乾燥固化したトナー粒子は、軟X線照射による除電をして、1μmの細孔を有するフィルターで吸引捕集した。捕集した粒子の粒度捕集した粒子の粒度分布をフロー式粒子像解析装置(FPIA−2000)で下記に示す測定条件において測定したところ、重量平均粒径(D4)は5.8μm、個数平均粒径(Dn)が4.9μmであり、D4/Dnが1.18のトナー母体粒子が得られた。
吐出の安定性について試験したところ、48時間の連続稼動させたときの吐出量の変動は初期の0.5g/分で変動なかった。
測定は、フィルターを通して微細なごみを取り除き、その結果として10−3cm3の水中に測定範囲(例えば、円相当径0.60μm以上159.21μm未満)の粒子数が20個以下の水10ml中にノニオン系界面活性剤(好ましくは和光純薬社製コンタミノンN)を数滴加え、更に、測定試料を5mg加え、超音波分散器STM社製UH−50で20kHz,50W/10cm3の条件で1分間分散処理を行い、さらに、合計5分間の分散処理を行い測定試料の粒子濃度が4000〜8000個/10−3cm3(測定円相当径範囲の粒子を対象として)の試料分散液を用いて、0.60μm以上159.21μm未満の円相当径を有する粒子の粒度分布を測定する。
48時間連続吐出した後、液室12内のトナー組成液を取り出し、固形分散物の粒径測定を行った。固形分散物の粒径測定は日機装社製ナノトラックNPA150で測定した。この測定機は液中の固形分散物をレーザードップラー法にて粒径分布を測定することができる。その結果をトナー組成液作成時のデータと比較した(図6参照)。
また48時間連続駆動後に捕集した粒子の粒度捕集した粒子の粒度分布をフロー式粒子像解析装置(FPIA−2000)で測定したところ、重量平均粒径(D4)は5.8μm、個数平均粒径(Dn)が4.9μmであり、D4/Dnが1.18のトナー母体粒子が得られていることを確認でき、初期の粒径分布を維持できていることを確認した。
実施例で使用した分散液を、前述した図4に示すトナー製造装置の液滴化手段11のノズル15に供給し、以下のようなトナー作製条件で、液滴を吐出させた後、該液滴を乾燥固化することにより、トナー母体粒子を作製した。
〔トナー作製条件〕
分散液比重 :ρ=1.1888g/cm3
乾燥気流速度 :乾燥窒素 5.0m/s
装置内温度 :27〜28℃
露点温度 :−20℃
ノズル振動数 :98kHz
印加電圧サイン波ピーク値:15.0V
シュラウド気流速度:乾燥窒素 20.0m/s
この条件で、トナー組成液は当初1時間の間、ノズル目詰まりを生じる(閉塞する)ことなく、安定的に吐出された。吐出量はトナー組成液基準で5g/分であった。乾燥後のトナー基準では約0.5g/分である。
乾燥固化したトナー粒子は、軟X線照射による除電をして、1μmの細孔を有するフィルターで吸引捕集した。捕集した粒子の粒度捕集した粒子の粒度分布をフロー式粒子像解析装置(FPIA−2000)で下記に示す測定条件において測定したところ、重量平均粒径(D4)は5.2μm、個数平均粒径(Dn)が4.9μmであり、D4/Dnが1.06のトナー母体粒子が得られた。
48時間連続吐出した後、液室12内のトナー組成液を取り出し、固形分散物の粒径測定を行った。固形分散物の粒径測定は日機装社製ナノトラックNPA150で測定した。固形成分の粒径分布は実施例1と同様に初期状態とほとんど変わらない状態を維持しており、本発明の目的にかなったものであった。
48時間駆動後に得られたトナーの重量平均粒径(D4)は5.2μm、個数平均粒径(Dn)が4.9μmであり、D4/Dnが1.06であり、初期の粒径分布を維持できていることを確認した。
(比較例1)
実施例で使用した分散液を、前述した図1に示すトナー製造装置の液滴化手段11のノズル15に供給し、以下のようなトナー作製条件で、液滴を吐出させた後、該液滴を乾燥固化することにより、トナー母体粒子を作製した。なお、本比較例で使用するトナー製造装置は本発明の特徴である超音波室を持たないものである。
〔トナー作製条件〕
分散液比重 :ρ=1.1888g/cm3
乾燥気流速度 :乾燥窒素 5.0m/s
装置内温度 :27〜28℃
露点温度 :−20℃
ノズル振動数 :98kHz
印加電圧サイン波ピーク値:15.0V
乾燥固化したトナー粒子は、軟X線照射による除電をして、1μmの細孔を有するフィルターで吸引捕集した。捕集した粒子の粒度捕集した粒子の粒度分布をフロー式粒子像解析装置(FPIA−2000)で下記に示す測定条件において測定したところ、重量平均粒径(D4)は5.8μm、個数平均粒径(Dn)が4.9μmであり、D4/Dnが1.18のトナー母体粒子が得られた。
吐出の安定性について試験したところ、48時間の連続稼動させたときの吐出量の変動は初期の0.5g/分に対し、0.3g/分まで低下していた。
固形成分の粒径分布は変動しており、粒径の大きな成分が増加していた。ノズル径は10μmの設計であるが、比較的ノズル径に近い粒径の固形分散物が増加したため、ノズル詰まりによって、吐出量が減少したと考えられる。
また、実施例と同様に48時間駆動後に得られたトナーの重量平均粒径(D4)は5.6μm、個数平均粒径(Dn)が4.5μmであり、D4/Dnが1.24であった。吐出量の不安定化と共にトナーの粒度分布がやや悪化した。
このように、本発明に係るトナーの製造方法、及びそれにより製造されたトナーは、トナーを効率よく生産することができ、電子写真、静電記録、静電印刷等に於ける静電荷像を現像するための現像剤に使用可能である。
2 液滴噴射ユニット
2a ヘッド
3 粒子形成部
4 トナー捕集部
5 トナー貯留部
6 原料収容部
7 送液管
8 搬送気流
9 排液管
10 トナー組成液(材料液)
11 液滴化手段
12 貯留部
13 液室(容器)
13a 円柱状部材
14 供給路
15 ノズル
16 吐出板
17 振動手段
18 チャンバー部
20 液供給孔
21 排出孔
23 液滴
23a 液滴の流れ
30 シュラウド部
30a 開口部
30b 壁
30c 壁
30d 底部
30e テーパー
31 蓋部
32 バルブ
40 クリーニング手段
42 アーム制御装置
51 振動子
52 配管
53 脱気孔
54 超音波液室
91 吹出し用パイプ
92 誘導管
93 噴出口
95 搬送気流
96 気流
PG1 圧力計
PG2 圧力計
100 ポンプ
101 超音波室
Claims (7)
- 少なくとも結着樹脂及び着色剤からなるトナー材料を溶媒に溶解または分散させたトナー組成液を、液室に導入し、液室の一つの面に設けられた、複数の孔を有する吐出板から該トナー組成液を液滴として吐出した後、乾燥、固化させてトナーを得るトナーの製造方法において、前記液室への導入前に前記材料液を超音波振動させる工程を有し、該工程において入力する振動周波数あるいは波形が前記液滴吐出の際に入力する周波数、あるいは波形と同一のものであることを特徴とするトナーの製造方法。
- 前記液室内の吐出板に対向する側に、液に振動を与える液振動手段を設け、該振動手段により前記材料液を吐出板から押し出し、次に吸引し、これを繰り返すことにより、液滴を吐出することを特徴とする請求項1記載のトナーの製造方法。
- 前記吐出板を吐出板振動手段により振動させることにより、前記液滴を吐出させることを特徴とする請求項1記載のトナー製造方法。
- 前記吐出板振動手段が吐出板の外側面に接着された円環状の圧電素子からなる振動リングであることを特徴とする請求項3記載のトナー製造方法。
- 前記液振動手段または吐出板振動手段が圧電素子であり、前記吐出板からの液滴の吐出条件を該素子に印加する電圧によって制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記液振動手段または吐出板振動手段が圧電素子であり、前記吐出板からの液滴の吐出条件を該素子に印加する電圧の周波数によって制御することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記吐出板から前記材料液を液滴として吐出した後、搬送気流により、液滴の落下速度を増減させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のトナーの製造方法。
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