JP5326493B2 - 研削盤および研削加工方法 - Google Patents
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Description
軸方向両端部の形状が異なる軸状工作物を回転可能に支持し、前記軸状工作物の両端部のそれぞれを研削加工する研削盤において、
前記軸状工作物の軸方向一端部または軸方向他端部をそれぞれ回転可能に支持する主軸と、
前記軸状工作物に対して少なくとも前記主軸の回転軸に交差する所定の一方向へ相対移動可能に且つ砥石軸回りに回転可能に設けられ、前記軸状工作物の前記軸方向一端部および前記軸方向他端部のそれぞれを研削加工する総形砥石と、
前記軸状工作物を保持し、且つ、前記軸状工作物の軸方向一端部と軸方向他端部とを反転する反転装置と、
をベッドの上面に備え、
前記総形砥石は、
前記反転装置により反転する前における前記軸方向一端部を研削加工する第一の研削部と、
前記第一の研削部と異なる位置に前記第一の研削部と異なる形状で設けられ、前記反転装置により反転された後における前記軸方向他端部を研削加工する第二の研削部と、
を備えることである。
前記軸状工作物の前記軸方向一端部の最大外径は、前記軸方向他端部の最大外径と異なり、
前記第一の研削部の所定の砥石軸断面における形状は、前記第二の研削部の前記所定の砥石軸断面の形状を平行移動した形状と異なる形状であることである。
前記所定の一方向は、前記主軸の回転軸に斜交する方向であることである。
前記反転装置は、当該反転装置の反転軸方向に移動可能であって、
前記主軸の回転軸に前記軸状工作物の軸心が一致している状態の前記軸状工作物を、前記反転装置の反転軸方向に移動する第一ステップと、
前記軸状工作物の前記軸方向一端部と前記軸方向他端部とを反転する第二ステップと、
前記軸状工作物の軸心が前記主軸の回転軸に一致するように、前記軸状工作物を前記反転装置の反転軸方向に移動する第三ステップと、
を行うことである。
前記反転装置は、前記軸状工作物を前記主軸に支持する前後に一時的に支持する仮受台として機能することである。
前記主軸に対向して配置され、前記軸状工作物のうち前記主軸に支持される端部と反対側の端部を支持する心押センタと、
前記心押センタの外周側を支持し前記心押センタの撓みを防止するレストと、
を備えることである。
前記心押センタは、回転不能に設けられ、前記軸状工作物と滑る状態で前記軸状工作物を支持し、
前記心押センタの外周面は、前記主軸の回転軸回りの位相によって異なる形状に形成されていることである。
軸方向両端部の形状が異なる軸状工作物の両端部のそれぞれを研削加工する研削加工方法において、
前記軸状工作物の前記軸方向一端部または前記軸方向他端部をそれぞれ回転可能に支持する主軸と、
前記軸状工作物に対して少なくとも前記主軸の回転軸に交差する所定の一方向へ相対移動可能に且つ砥石軸回りに回転可能に設けられ、前記軸状工作物の前記軸方向一端部および前記軸方向他端部のそれぞれを研削加工する総形砥石と、
前記軸状工作物を保持し、且つ、前記軸状工作物の軸方向一端部と軸方向他端部とを反転する反転装置と、
をベッドの上面に備える研削盤を用い、
前記総形砥石は、前記反転装置により反転する前における前記軸方向一端部を研削加工する第一の研削部と、前記第一の研削部と異なる位置に前記第一の研削部と異なる形状で設けられ、前記反転装置により反転された後における前記軸方向他端部を研削加工する第二の研削部と、を備え、
前記第一の研削部により前記軸方向一端部を研削加工する一端部研削ステップと、
前記反転装置により前記軸状工作物の軸方向一端部と軸方向他端部とを反転する反転ステップと、
前記第二の研削部により前記軸方向他端部を研削加工する他端部研削ステップと、
を備えることである。
請求項5に係る発明によれば、専用の仮受台を備えることなく、軸状工作物を一時的に支持することができる。
請求項8に係る発明によれば、上述した請求項1に係る研削盤による効果と同一の効果を奏する。
(1)軸状工作物Wの説明
まず、本実施形態の研削盤の研削対象である軸状工作物W(以下、「工作物」と称する)について、図1を参照して説明する。図1は、工作物Wの側面図である。
本実施形態の研削盤の構成について、図2〜図5を参照して説明する。図2は、研削盤の平面図である。図3は、研削盤の正面図である。図4は、心押センタ32のC−C拡大断面図である。図5は、総形砥石42の部分拡大図である。
図2および図3に示すように、研削盤は、ベッド10と、主軸台20と、心押台30と、砥石台40と、反転装置50と、心押レスト60と、定寸装置70を備える。
次に、上述した研削盤を用いた研削加工方法について、図6〜図11を参照して説明する。図6は、工作物搬入ステップの状態、すなわち工作物Wを研削盤に搬入する状態を示す図である。図7は、領域A加工ステップの状態、すなわち工作物Wの領域Aを研削加工する状態を示す図である。なお、図7(a)は平面図であり、図7(b)は正面図である。図8は、反転装置上昇ステップの状態、すなわち反転装置50の支持部52を上昇する状態を示す図である。図9は、反転ステップの状態、すなわち反転装置50の支持部52を反転する状態を示す図である。なお、図9(a)は平面図であり、図9(b)は正面図である。図10は、反転装置下降ステップの状態、すなわち反転装置50の支持部52を下降する状態を示す図である。図11は、領域B加工ステップの状態、すなわち工作物Wの領域Bを研削加工する状態を示す図である。なお、図11(a)は平面図であり、図11(b)は正面図である。
1つの総形砥石42により工作物Wの軸方向一端部の領域Aと軸方向他端部の領域Bのそれぞれを研削加工する。具体的には、この総形砥石42は、工作物Wの領域Aを研削加工する第一の研削部42aと、領域Bを研削加工する第二の研削部42bとを備えている。さらに、第一の研削部42aと第二の研削部42bとは、異なる位置に設けられている。
また、反転装置70が工作物Wの仮受台として機能させることで、専用の仮受台を備えることなく、工作物Wを一時的に支持することができる。
上記実施形態においては、総形砥石42を工作物Wに対して主軸22の回転軸に斜交する方向に移動する構成としたが、主軸22の回転軸に直交する方向のみに移動可能な構成としてもよい。ただし、総形砥石42が斜交する方向に移動することで、工作物Wの外周面と端面とを高精度に同時加工ができる。
20:主軸台、 21:主軸台本体、 22:主軸、 23:主軸センタ
30:心押台、 31:心押台本体、 32:心押センタ、 32a:逃がし部
40:砥石台、 41:砥石台本体、 42:総形砥石
42a:第一の研削部、 42b:第二の研削部
50:反転装置、 51:回転軸、 52:支持部
60:心押レスト、 70:定寸装置
W:工作物、 A、B:領域、 A1、B1:小径部、 A2、B2:大径部
Claims (8)
- 軸方向両端部の形状が異なる軸状工作物を回転可能に支持し、前記軸状工作物の両端部のそれぞれを研削加工する研削盤において、
前記軸状工作物の軸方向一端部または軸方向他端部をそれぞれ回転可能に支持する主軸と、
前記軸状工作物に対して少なくとも前記主軸の回転軸に交差する所定の一方向へ相対移動可能に且つ砥石軸回りに回転可能に設けられ、前記軸状工作物の前記軸方向一端部および前記軸方向他端部のそれぞれを研削加工する総形砥石と、
前記軸状工作物を保持し、且つ、前記軸状工作物の軸方向一端部と軸方向他端部とを反転する反転装置と、
をベッドの上面に備え、
前記総形砥石は、
前記反転装置により反転する前における前記軸方向一端部を研削加工する第一の研削部と、
前記第一の研削部と異なる位置に前記第一の研削部と異なる形状で設けられ、前記反転装置により反転された後における前記軸方向他端部を研削加工する第二の研削部と、
を備えることを特徴とする研削盤。 - 請求項1において、
前記軸状工作物の前記軸方向一端部の最大外径は、前記軸方向他端部の最大外径と異なり、
前記第一の研削部の所定の砥石軸断面における形状は、前記第二の研削部の前記所定の砥石軸断面の形状を平行移動した形状と異なる形状であることを特徴とする研削盤。 - 請求項1または2において、
前記所定の一方向は、前記主軸の回転軸に斜交する方向であることを特徴とする研削盤。 - 請求項1〜3の何れか一項において、
前記反転装置は、当該反転装置の反転軸方向に移動可能であって、
前記主軸の回転軸に前記軸状工作物の軸心が一致している状態の前記軸状工作物を、前記反転装置の反転軸方向に移動する第一ステップと、
前記軸状工作物の前記軸方向一端部と前記軸方向他端部とを反転する第二ステップと、
前記軸状工作物の軸心が前記主軸の回転軸に一致するように、前記軸状工作物を前記反転装置の反転軸方向に移動する第三ステップと、
を行うことを特徴とする研削盤。 - 請求項1〜4の何れか一項において、
前記反転装置は、前記軸状工作物を前記主軸に支持する前後に一時的に支持する仮受台として機能することを特徴とする研削盤。 - 請求項1〜5の何れか一項において、さらに、
前記主軸に対向して配置され、前記軸状工作物のうち前記主軸に支持される端部と反対側の端部を支持する心押センタと、
前記心押センタの外周側を支持し前記心押センタの撓みを防止するレストと、
を備えることを特徴とする研削盤。 - 請求項6において、
前記心押センタは、回転不能に設けられ、前記軸状工作物と滑る状態で前記軸状工作物を支持し、
前記心押センタの外周面は、前記主軸の回転軸回りの位相によって異なる形状に形成されていることを特徴とする研削盤。 - 軸方向両端部の形状が異なる軸状工作物の両端部のそれぞれを研削加工する研削加工方法において、
前記軸状工作物の前記軸方向一端部または前記軸方向他端部をそれぞれ回転可能に支持する主軸と、
前記軸状工作物に対して少なくとも前記主軸の回転軸に交差する所定の一方向へ相対移動可能に且つ砥石軸回りに回転可能に設けられ、前記軸状工作物の前記軸方向一端部および前記軸方向他端部のそれぞれを研削加工する総形砥石と、
前記軸状工作物を保持し、且つ、前記軸状工作物の軸方向一端部と軸方向他端部とを反転する反転装置と、
をベッドの上面に備える研削盤を用い、
前記総形砥石は、前記反転装置により反転する前における前記軸方向一端部を研削加工する第一の研削部と、前記第一の研削部と異なる位置に前記第一の研削部と異なる形状で設けられ、前記反転装置により反転された後における前記軸方向他端部を研削加工する第二の研削部と、を備え、
前記第一の研削部により前記軸方向一端部を研削加工する一端部研削ステップと、
前記反転装置により前記軸状工作物の軸方向一端部と軸方向他端部とを反転する反転ステップと、
前記第二の研削部により前記軸方向他端部を研削加工する他端部研削ステップと、
を備えることを特徴とする研削加工方法。
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JP2008277107A Expired - Fee Related JP5326493B2 (ja) | 2008-10-28 | 2008-10-28 | 研削盤および研削加工方法 |
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