JP5251028B2 - 車両用操舵制御装置 - Google Patents
車両用操舵制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5251028B2 JP5251028B2 JP2007201483A JP2007201483A JP5251028B2 JP 5251028 B2 JP5251028 B2 JP 5251028B2 JP 2007201483 A JP2007201483 A JP 2007201483A JP 2007201483 A JP2007201483 A JP 2007201483A JP 5251028 B2 JP5251028 B2 JP 5251028B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- angle
- front wheel
- self
- excited vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
この結果、ハンドルの手放し等、操舵力の減少に伴うギア比可変アクチュエータの自励振動を抑制することができる。
図1は、実施例1の車両用操舵制御装置の全体システム図である。
ハンドル10と前輪(操向輪)11,11を転舵する前輪操舵機構12とを連結するコラムシャフト13には、操舵角センサ1と前輪操舵アクチュエータ(ギア比可変アクチュエータ)5と操舵力センサ(操舵力検出手段)6とが設けられている。
操舵制御コントローラ3は、操舵角センサ1からの運転者操舵角と車速センサ2からの車体速とに基づいて、目標前輪舵角(目標転舵角)を演算する。前輪操舵コントローラ4は、目標前輪舵角に対して実際の前輪舵角である実前輪舵角(実転舵角)を一致させるように前輪操舵アクチュエータ5のモータに送る電流を制御する。
目標値生成部31は、操舵角センサ1からの運転者操舵角と車速センサ2からの車体速とに基づいて目標ヨーレートを生成する。生成した目標ヨーレートは、目標出力値生成部32へ出力される。目標出力値生成部32は、目標値生成部31からの目標ヨーレートに基づいて、目標前輪舵角演算値を生成する。
[車両モデル演算]
車両モデル演算部311では、以下に示す車両モデルを用いて車両パラメータを演算する。
目標値演算部312では、車体速V、車両パラメータと後述する目標値パラメータから目標ヨーレートψ'*を求める。
φ'*(s)=φ''*(s)/s …(8)
であり、目標前輪舵角θ*は、
φ''*=a11φ'*+a12Vy+bf1θ* …(9)
θ*=(φ''*+a11φ'*+a12Vy)/bf1 …(10)
と求められる。
ロジック開始・解除判断部33では、自励振動が発生すると考えられる下記AND条件が成立した場合には、制御フラグ=1とする。これにより、目標前輪舵角を実前輪舵角とする自励振動抑制制御が実行される。
ここで、所定値は、あらかじめ、モータの支持力を減少させたとき、自励振動が発生する状況を実験的に計測して測定することができる。
(b) 操舵力の減少量が所定量以上となった場合
ここで、所定量は、上記所定値の設定に対応させて、自励振動が発生する操舵力の減少量を設定する。
ここで、所定時間は、開始条件(偏差の所定値、操舵力の減少量)の状態から、目標前輪舵角演算値=実前輪舵角となる時間を求めることができるので、開始条件に合わせてあらかじめ設定する。
図4は、実施例1の前輪操舵コントローラ4で実行される自励振動抑制制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
[自励振動発生のメカニズム]
ギア比可変アクチュエータは、ハンドルの中間シャフト上に配置されており、ハンドルを支持点としてトルクを発生しているため、トルクを発生している状態で運転者の操舵力が小さくなると、支持力が小さくなり、モータの回転角指令値と実際の回転角である実回転角との偏差が振動的に変化する、いわゆる自励振動が発生する。この現象は、操舵速度が変化する前の段階で発生するため、操舵速度に応じてモータを速度制御する上記従来技術では、操舵力の減少に伴う自励振動を防止することができなかった。加えて、支持力が小さくなっている場合、モータの速度制御を行うことは困難である。
図5において、時点t0〜時点t1の区間では、ギア比可変アクチュエータの回転角指令値と実回転角とは所定の偏差を持って力が釣り合った状態である。
これに対し、実施例1では、操舵力の減少に伴い自励振動が発生する状況となったとき、前輪操舵アクチュエータ5の回転角指令値の変化を制限するため、回転角指令値と実回転角との偏差が振動的に変化するのを抑制できる。これにより、ハンドル10の手放し等、操舵力の減少に伴う前輪操舵アクチュエータ5の自励振動を抑制することができる。
実前輪舵角を目標前輪舵角とすることで、前輪操舵アクチュエータ5の回転角指令値と実回転角との偏差がなくなるため、自励振動の発生を確実に防止することができる。
実施例1の車両用操舵制御装置では、以下に列挙する効果が得られる。
なお、実施例2の全体構成については、図1に示した実施例1と同様であるため、図示ならびに説明は省略する。
電流制御部42は、制御切り替え部45から出力されたデューティ指令値に基づいて前輪操舵アクチュエータ5へ供給する電力を制御する。
実施例2の自励振動抑制制御処理は、図4に示した実施例1の処理の流れに対し、ステップS5とステップS7の処理内容のみが異なるため、図4を参照し、ステップS5とステップS7の処理内容について説明する。
[自励振動抑制作用]
実施例2では、操舵力の減少に伴い自励振動が発生する状況となったとき、デューティ指令補正値をデューティ指令値とする。ここで、デューティ指令補正値は、開始条件(偏差の所定値、操舵力の減少量)が成立する直前に算出された数回分のデューティ指令値の平均値としている。すなわち、ハンドル手放し直前のデューティ指令値は、切り増しや切り戻し時のデューティ指令値よりも小さいため、デューティ指令値を直近数回の平均値に固定することで、前輪操舵アクチュエータ5の応答性を、操舵力の減少により生じるモータの回転角指令値と実回転角との偏差に対し、実回転角が変更されない程度まで低下させることができる。
実施例2の車両用操舵制御装置では、実施例1の効果(1),(3),(4)に加え、以下の効果が得られる。
なお、実施例3の全体構成については、図1に示した実施例1と同様であるため、図示ならびに説明を省略する。
実施例3の操舵制御コントローラ3は、実施例1の操舵制御コントローラ3に対し、制御切り替え部34に代えて、目標前輪舵角補正部(自励振動抑制制御手段)35を設けた点で実施例1と異なるため、実施例1と異なる部分について説明する。
実施例3の自励振動抑制制御処理は、図4に示した実施例1の処理の流れに対し、ステップS5とステップS7の処理内容のみが異なるため、図4を参照し、ステップS5とステップS7の処理内容について説明する。
[自励振動抑制作用]
実施例3では、自励振動が発生する状況であると判断された場合、目標前輪舵角補正部35により目標前輪舵角を減少補正し、目標前輪舵角と実前輪舵角との偏差を小さくすることで、前輪操舵アクチュエータ5のゲイン(応答性)を下げることができる。
実施例3の車両用操舵制御装置では、実施例1の効果(1),(3),(4)に加え、以下の効果が得られる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜3に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1〜3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
2 車速センサ
3 操舵制御コントローラ
4 前輪操舵コントローラ
5 前輪操舵アクチュエータ(ギア比可変アクチュエータ)
6 操舵力センサ(操舵力検出手段)
10 ハンドル
11,11 前輪(操向輪)
12 前輪操舵機構
13 コラムシャフト
14 コントローラ
31 目標値生成部
311 車両モデル演算部
312 目標値演算部
32 目標出力値生成部
33,43 ロジック開始・解除判断部(自励振動発生判断手段)
34,45 制御切り替え部(自励振動抑制制御手段)
35 目標前輪舵角補正部(自励振動抑制制御手段)
41 デューティ指令演算部
42 電流制御部(電流制御手段)
44 デューティ指令補正値演算部
Claims (3)
- 目標転舵角に応じて操向輪の転舵角に対するハンドルの操舵角の比であるステアリングギア比を可変するギア比可変アクチュエータを備えた車両用操舵制御装置において、
運転者の操舵力を検出する操舵力検出手段と、
前記操向輪の実際の転舵角である実転舵角を検出する転舵角検出手段と、
前記目標転舵角と実転舵角との偏差が所定値以下、かつ、操舵力の減少量が所定量以上である場合、自励振動が発生する状況であると判断する自励振動発生判断手段と、
自励振動が発生する状況であると判断された場合、前記目標転舵角を実転舵角として前記ギア比可変アクチュエータの回転角指令値の変化を制限する自励振動抑制制御手段と、
を備え、
前記自励振動抑制制御手段は、前記回転角指令値の変化の制限中に前記目標転舵角と実転舵角とが一致した場合、前記回転角指令値の変化の制限を解除することを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1に記載の車両用操舵制御装置において、
前記自励振動抑制制御手段は、自励振動が発生する状況であると判断されてから所定時間経過後に前記回転角指令値の変化の制限を解除することを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 目標転舵角に応じて操向輪の転舵角に対するハンドルの操舵角の比であるステアリングギア比を可変するギア比可変アクチュエータを備えた車両用操舵制御装置において、
前記目標転舵角と実際の転舵角である実転舵角との偏差が所定値以下、かつ、運転者の操舵力の減少量が所定量以上である場合、自励振動が発生する状況であると判断し、前記目標転舵角を実転舵角として前記ギア比可変アクチュエータの回転角指令値の変化を制限し、当該回転角指令値の変化の制限中に前記目標転舵角と実転舵角とが一致した場合、前記回転角指令値の変化の制限を解除することを特徴とする車両用操舵制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007201483A JP5251028B2 (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 車両用操舵制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007201483A JP5251028B2 (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 車両用操舵制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009035147A JP2009035147A (ja) | 2009-02-19 |
JP5251028B2 true JP5251028B2 (ja) | 2013-07-31 |
Family
ID=40437457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007201483A Active JP5251028B2 (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 車両用操舵制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5251028B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054885A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP6153438B2 (ja) * | 2013-09-30 | 2017-06-28 | マツダ株式会社 | 車両用操舵装置および操舵輪の自励振動検知方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3344463B2 (ja) * | 1998-04-27 | 2002-11-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用操舵制御装置 |
JP3344464B2 (ja) * | 1998-05-18 | 2002-11-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用操舵制御装置 |
JP3494212B2 (ja) * | 1999-06-10 | 2004-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用操舵制御装置 |
JP4586952B2 (ja) * | 2000-11-07 | 2010-11-24 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
JP3881180B2 (ja) * | 2001-02-21 | 2007-02-14 | 株式会社ジェイテクト | 車両用の伝達比可変操舵制御装置 |
JP2007118645A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵制御装置 |
JP4367402B2 (ja) * | 2005-11-02 | 2009-11-18 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の操舵制御装置 |
-
2007
- 2007-08-02 JP JP2007201483A patent/JP5251028B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009035147A (ja) | 2009-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4984110B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US10589787B2 (en) | Power steering apparatus control device and power steering apparatus | |
JP4603593B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH06344935A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP5509341B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2007186169A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2010089540A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2007230527A (ja) | ステアリング装置、自動車、及びステアリング制御方法 | |
JP4956782B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP5233197B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP2010052525A (ja) | 車両用電動パワーステアリング装置 | |
JP5251028B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP5267799B2 (ja) | 車両の操舵制御装置 | |
JP2005088666A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4717104B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP2009262792A (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP5272570B2 (ja) | 舵角制御装置及び舵角制御方法 | |
JP4039305B2 (ja) | 車両用電動パワーステアリング装置 | |
JP5167086B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4483357B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP4410214B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2005041279A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4447029B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP4930326B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5446444B2 (ja) | 車両用操舵制御装置、および操舵制御装置付き車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120612 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120813 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130319 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5251028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426 Year of fee payment: 3 |